JP6518136B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、車輌に装着される空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、骨格を構成するカーカスと、このカーカスに積層されてカーカスを補強するベルトと、このベルトに積層されてベルトを拘束するバンドと、バンドの半径方向外側に位置して路面に接地するトレッドとを備える構成が知られている。
特開2011−126304公報には、この構成を備えるタイヤが開示されている。このタイヤは、その厚みが軸方向中央域より側方域で厚くされたトレッドと、その周方向張力が軸方向中央域より側方域で大きくされたバンドとを備えている。このトレッドとバンドを備えることで、このタイヤは、低騒音と、耐偏摩耗性の向上と、転がり抵抗の低減とが図られている。
特開2011−126304公報
高速走行性能の更なる向上等の観点から、タイヤがキャンバー角を付して車輌に取り付けられることがある。キャンバー角を付して車輌に装着されるタイヤでは、トレッドの側方域寄りの部分が接地し易い。この側方域での接地圧が高くなる。接地圧が高くなる側方域で、サイドウォール部や、ビード部の負担が大きくなる。キャンバー角を付して取り付けられたタイヤでは、ビード部の耐久性が低下し易い。特開2011−126304公報のタイヤをキャンバー角を付して車輌に取り付けると、このタイヤのビード部の負担は特に大きい。
本発明の目的は、キャンバー角を付して車輌に取り付けられても、耐久性に優れた空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス、ベルト及びバンドを備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記サイドウォールよりも軸方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。上記ベルトは、上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている。上記バンドは、上記ベルトと上記トレッドとの間に位置しており、かつ上記ベルトを覆っている。上記バンドは、周方向に延びるバンドコードとバンドコードを覆うトッピングゴムとを備えている。上記トレッドは、センター領域とセンター領域の軸方向外側に隣接する一対のショルダー領域とを備えている。このセンター領域は、その軸方向中央に位置する中央部と、この中央部とショルダー領域との間に位置する一対の側部とを備えている。このセンター領域の厚さTcは、ショルダー領域の厚さTs以上にされている。上記ショルダー領域で上記バンドコードを構成するコードが周方向に巻かれるときのテンションFsは、上記センター領域の中央部で上記バンドコードを構成するコードが周方向に巻かれるときのテンションFcより大きくされている。
好ましくは、上記テンションFsとテンションFcとの差は、5N/コード以上20N/コード以下にされている。
好ましくは、このタイヤは、一対のエッジバンドを備えている。この一対のエッジバンドは、上記ショルダー領域に位置して、上記バンドの半径方向外側に積層されている。
好ましくは、上記トレッド幅Wtに対して上記ベルトの軸方向幅Wbの比(Wb/Wt)は、0.90以上1.04以下である。
好ましくは、上記トレッド幅Wtにして一対のショルダー領域のそれぞれの幅Wsの比(Ws/Wt)は、0.15以上0.40以下である。
好ましくは、上記テンションFcは、0を越え20N/コード以下にされている。
好ましくは、上記センター領域の側部では、軸方向の単位長さ当たりのテンションの変化量は、上記テンションFsから上記テンションFcに向かって徐々に小さくなっている。
好ましくは、このタイヤは、上記ベルトがベルトコードとベルトコードを覆うトッピングゴムとを備えている。上記トレッドのショルダー領域におけるベルトコードとバンドコードとの間の距離は、センター領域におけるベルトコードとバンドコードとの間の距離より小さくされている。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、タイヤの各部を構成する未加硫の各部材が貼り合わされてローカバーが得られる予備成型工程と、このローカバーが金型内で加硫されてタイヤが得られる加硫工程とを備えている。上記予備成形工程において、コードとトッピングゴムとからなるリボンと、バンド部材と、トレッド部材と、タイヤの内腔面の形状に一致する表面形状を備えるプロファイル型とが準備されている。上記プロファイル型の表面形状に沿って上記ベルト部材が貼り合わされている。上記ベルト部材の外側に、上記リボンが、周方向に巻かれて、バンド部材が形成されている。このリボンのショルダー領域でのコードのテンションFsは、センター領域でのコードのテンションFcより大きくされている。上記加硫工程において、上記バンド部材からバンドが形成され、上記ベルト部材からベルトが形成され、上記トレッド部材からセンター領域の厚さTcがショルダー領域の厚さTs以上にされたトレッドが形成される。
本発明に係る空気入りタイヤでは、前述のトレッドとテンションが所定の範囲にされたバンドとを備えている。このタイヤがキャンバー角を付して取り付けた状態で、ショルダー領域の接地圧が高くなることが抑制されている。このタイヤは、ビード部の耐久性に優れている。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤが示された断面図である。 図2は、図1の矢印IIで示された部分の拡大図である。 図3は、図1の空気入りタイヤの部分拡大図である。 図4は、図1の空気入りタイヤのバンドを構成するリボンが示された説明図である。 図5は、図1の空気入りタイヤの製造方法の説明図である。 図6は、図1の空気入りタイヤの使用状態が示された説明図である。 図7は、図1の空気入りタイヤの軸方向位置とテンションの大きさとの関係が示されたグラフである。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ2が示されている。図1において、上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表わす。このタイヤ2の形状は、赤道面に対して対称である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のクリンチ8、一対のビード10、カーカス12、ベルト14、バンド16、一対のエッジバンド18、インナーライナー20、一対のチェーファー22を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプである。このタイヤ2は、乗用車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面23を形成する。このトレッド4には、溝が刻まれていないが、溝が刻まれていても良い。この溝により、トレッドパターンが形成される。トレッド4は、ベース層24とキャップ層26とを有している。キャップ層26は、ベース層24の半径方向外側に位置している。キャップ層26は、ベース層24に積層されている。ベース層24は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層24の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層26は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6の半径方向外側端は、トレッド4と接合されている。このサイドウォール6の半径方向内側端は、クリンチ8と接合されている。このサイドウォール6は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール6は、カーカス12の損傷を防止する。
それぞれのクリンチ8は、サイドウォール6の半径方向略内側に位置している。クリンチ8は、軸方向において、ビード10及びカーカス12よりも外側に位置している。クリンチ8は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ8は、リムのフランジと当接する。クリンチ8は、リブ28を備えている。リブ28は、軸方向外側に向かって突出している。このタイヤ2が装着されるリムのフランジの損傷を、リブ28は防止する。このリブ28はサイドウォール6に形成されてもよい。また、このリブ28はサイドウォール6とクリンチ8とに跨がって形成されてもよい。
それぞれのビード10は、クリンチ8の軸方向内側に位置している。ビード10は、コア30と、このコア30から半径方向外向きに延びるエイペックス32とを備えている。コア30はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス32は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス32は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス12は、第一プライ34及び第二プライ36からなる。第一プライ34及び第二プライ36は、両側のビード10の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6に沿っている。第一プライ34は、コア30の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第一プライ34には、主部34aと折り返し部34bとが形成されている。第二プライ36は、コア30の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、第二プライ36には、主部36aと折り返し部36bとが形成されている。第一プライ34の折り返し部34bの端は、半径方向において、第二プライ36の折り返し部36bの端よりも外側に位置している。
第一プライ34及び第二プライ36のそれぞれは、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス12はラジアル構造を有する。これらのコードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。カーカス12が、1枚のプライから形成されてもよい。
ベルト14は、トレッド4の半径方向内側に位置している。ベルト14は、カーカス12と積層されている。ベルト14は、カーカス12を補強する。ベルト14は、内側層38及び外側層40からなる。図1から明らかなように、軸方向において、内側層38の幅は外側層40の幅よりも若干大きい。
図2には、図1の矢印IIで示された、ベルト14とバンド16の拡大断面が示されている。この内側層38は、並列された多数のベルトコード42とトッピングゴム44とからなる。外側層40は、並列された多数のベルトコード46とトッピングゴム48とからなる。ベルトコード42及び46は、赤道面に対して傾斜している。傾斜角度の一般的な絶対値は、10°以上35°以下である。ベルトコード42の赤道面に対する傾斜方向は、ベルトコード46の赤道面に対する傾斜方向とは逆である。ベルトコード42及び46の好ましい材質は、スチールである。ベルトコード42及び46に、有機繊維が用いられてもよい。ベルト14が、3以上の層を備えてもよい。
図1に示される様に、バンド16は、ベルト14の半径方向外側に位置している。バンド16は、ベルト14の外側層40の外側面に積層されている。軸方向において、バンド16の幅はベルト14の幅よりも大きい。図2に示される様に、このバンド16は、バンドコード50とトッピングゴム52とからなる。バンドコード50は、螺旋状に巻かれている。このバンド16は、いわゆるジョイントレス構造を有する。バンドコード50は、実質的に周方向に延びている。周方向に対するバンドコード50の角度は、5°以下、さらには2°以下である。このバンドコード50によりベルト14が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。バンドコード50は、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
更には、バンドコード50は、アラミド繊維からなる第一ストランドと熱収縮性の有機繊維からなる第二ストランドとが撚り合わされた複合材料からなってもよい。この熱収縮性の有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維等が例示される。この熱収縮性の有機繊維として、熱収縮率が3.0%以上のものが好適である。この熱収縮率は、JIS−L1017の8.10(b)項の「加熱後乾熱収縮率(B法)」に準じ、コードを無荷重の状態にて温度180゜Cで30分間加熱した後の加熱後乾熱収縮率を意味する。ここでは、ストランドは、繊維からなる糸が撚り合わされた束を意味する。
このバンド16では、ベルト14を適正に拘束する観点から、バンドコード50の打ち込み数は、好ましくは15本/5cm以上55本/5cm以下である。このコード打ち込み数は、コードの長さ方向と直角な向きで測定した5cm巾当たりに配列するコードの本数を意味する。
図1に示される様に、それぞれのエッジバンド18は、ベルト16の半径方向外側であって、かつベルト16の端の近傍に位置している。このエッジバンド18はショルダー領域に位置している。図示されていないが、このエッジバンド18は、バンドコードとトッピングゴムとからなる。バンドコードは、螺旋状に巻かれている。このエッジバンド18は、いわゆるジョイントレス構造を有する。バンドコードは、実質的に周方向に延びている。周方向に対するバンドコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このバンドコードによりベルト14の端が拘束されるので、ベルト14のリフティングが抑制される。バンドコードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。このバンドコードは、バンドコード50と同様に、複合材料からなってもよい。このエッジバンド18では、バンド16と同様にベルト14を適正に拘束する観点から、バンドコードの打ち込み数は、好ましくは15本/5cm以上55本/5cm以下である。
インナーライナー20は、カーカス12の内側に位置している。インナーライナー20は、カーカス12の内面に接合されている。インナーライナー20とカーカス12とがインスレーションゴムを介して接合されてもよい。インナーライナー20は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー20の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー20は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー22は、ビード10の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー22がリムと当接する。この当接により、ビード10の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー22が、布とこの布に含浸したゴムとからなっている。チェーファー22は、クリンチ8と一体であってもよい。チェーファー22の材質はクリンチ8の材質と同じであってもよい。
図2の両矢印Dは、外側層40のベルトコード46とバンド16のバンドコード50との間の距離を表している。この発明では、この距離Dが、ベルトコード46とバンドコード50との間の距離とされている。この距離Dは、ベルトコード46の半径方向外端からバンドコード50の半径方向内端までの距離である。この距離Dは、半径方向の直線距離として測定される。
図3の両矢印Wtは、トレッド幅を表している。このトレッド幅Wtは、トレッド面23の軸方向一方のトレッド端Ptから他方のトレッド端Ptまでの距離である。点Pdは、トレッド面23において、トレッド4のセンター領域とショルダー領域との境界を表している。両矢印Wcは、センター領域の幅を表している。両矢印Wsは、ショルダー領域の幅を表している。このトレッド幅Wt、幅Wc及び幅Wsは、トレッド面23に沿って測定される。このセンター領域は、赤道面に対して対称に形成されている。ショルダー領域は、センター領域の軸方向外側に形成されている。
点Pbは、ベルト14において、センター領域とショルダー領域との境界を表している。この点Pbは、点Pdを通って半径方向に延びる直線とベルト14(内側層38)との交点として求められる。両矢印Wbは、ベルト幅を表している。このベルト幅Wbは、ベルト14の軸方向一方の端14aから他方の端14aまでの距離である。このベルト幅Wbは、ベルト14に沿って測定される。両矢印Wrは、ベルト14の端14aから点Pbまでの幅を表している。この幅Wrは、ベルト14(内側層38)に沿って測定される。
点Pcは、赤道面とトレッド面23との交点を表している。点Psは、ショルダー領域のトレッド面23上の任意の位置を表している。この点Psは、点Pdより軸方向外側に位置している。両矢印Tcは、点Pcの位置でのトレッド4の厚さを表している。この厚さTcは、センター領域のトレッドの厚さを表している。両矢印Tsは、点Psの位置でのトレッド4の厚さを表している。この厚さTsは、ショルダー領域のトレッド4の厚さを表している。このトレッド4では、この厚さTcが厚さTs以上の厚さにされている。このタイヤ2では、ショルダー領域において、軸方向内側から外側に向かって厚さTsは徐々に小さくされている。
図4には、このバンド16を形成するリボン54が示されている。このリボン54は、コード56とコード56を覆う未加硫のゴム組成物58とからなっている。このコード56は、バンド16のバンドコード50を構成する。両矢印RWは、このリボン54の幅を示している。このリボン54では、幅方向に10本のコード56が並べられている。このリボン54は、この幅RWの帯状の形状を備えている。リボン54に並べられるコード56の本数は、タイヤ2の仕様や製造方法等を考慮して、適宜決定されている。
このタイヤ2の製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。予備成型工程では、タイヤ2の各部を構成するゴム組成物等の部材が貼り合わされて、未加硫の生タイヤが得られる。この生タイヤはローカバーと称される。加硫工程では、このローカバーが金型に投入される。このローカバーは、金型内で加圧及び加熱される。この加圧と加熱とにより、ゴム組成物が架橋反応を起こす。このローカバーが加硫成型されて、タイヤ2が得られる。
図5に示されるように、予備成型工程では、中子60が準備される。この中子60の外表面は、タイヤ2の内腔面62の形状に実質的に一致する形状にされている。予備成型工程では、インナーライナー部材64、第一プライ部材66、第二プライ部材67、内側層部材68、外側層部材69及びバンド部材70が準備される。図示されないが、エッジバンド部材、トレッド部材、サイドウォール部材、クリンチ部材、ビード部材等、タイヤ2の各部を構成する部材も準備される。
中子の外表面に、インナーライナー部材64、第一プライ部材66及び第二プライ部材67が貼り合わされる。この第二プライ部材67の外側に、内側層部材68及び外側層部材69が貼り合わされる。この内側層部材68及び外側層部材69の外側に、リボン54が周方向に巻かれる。このタイヤ2では、センター領域の中央部でコード56はテンションFcにされて、リボン54が巻かれる。ショルダー領域でコード56はテンションFsにされてリボン54が巻かれる。センター領域の側部で、コード56はテンションFmにされている。このテンションFmの大きさは、テンションFcからテンションFsに徐々に変化している。このリボン54が巻かれるときに、センター領域のテンションFcより、ショルダー領域のテンションFsが大きくされている。この様にして、リボン54が周方向に巻かれて、バンド部材70が形成される。このバンド部材70は、内側層部材68及び外側層部材69を覆っている。
図示されないが、更に、バンド部材70の半径方向外側に、エッジバンド部材を形成するリボンが周方向に巻かれる。このエッジバンド部材を形成するリボンのコードのテンションFeは、テンションFcより大きくされている。このタイヤ2では、テンションFeは、テンションFsと同じ大きさにされている。このテンションFeとテンションFsとは異なってもよい。エッジバンド部材を形成するリボンは、リボン54が用いられてもよい。本発明では、テンションFc、Fs及びFeは、リボンのコード一本当たりのテンションを意味している。例えば、センター領域で、10本のコード56を備えるリボン54が30Nのテンションで巻かれたとき、テンションFcは3N/コードである。
更に、クリンチ8を構成するクリンチ部材、サイドウォール6を構成するサイドウォール部材及びトレッド4を構成するトレッド部材が貼り合わされる。この様にして、中子60と一体にされたローカバーが得られる。このローカバーは、中子60と一体の状態で、加硫工程に送られる。
加硫工程では、ローカバーと中子60とが一体の状態で、金型に投入される。ローカバーは、金型内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ2が得られる。そのキャビティ面に凸凹模様を有する金型が用いられることにより、タイヤ2に凹凸模様が形成される。この中子と金型との表面形状に沿って、タイヤ2の外形が形成される。この様にして、インナーライナー部材64、内側層部材68と外側層部材69とからなるベルト部材、バンド部材70、エッジバンド部材、トレッド部材等の各部材から、インナーライナー20、ベルト14、バンド16、エッジバンド18、トレッド4等のタイヤ2の各部が形成される。このタイヤ2では、トレッド4はセンター領域での厚さTcがショルダー領域での厚さTs以上の厚さで形成される。
図6には、タイヤ2が、図示されない四輪車輌に装着した様子が示されている。この車輌への装着に際して、タイヤ2はリム72に嵌め合わされる。図6の矢印INは、車輌に装着される状態で車輌内側向きを示している。矢印OUTは、車輌に装着される状態で、車輌外側向きを示している。実線VLは、路面74に対する鉛直線を示している。
両矢印CAで示されているのはキャンバー角である。タイヤ2は、キャンバー角CAを付して、車輌に装着される。このキャンバー角CAは、タイヤ2の赤道面と路面74に垂直な鉛直線VLとがなす角度である。図6において、タイヤ2の赤道面が下方から上方に向かって車輌外側から内側向きに傾くときに、このキャンバー角CAが負の値で表される。この負の値で表される場合、このキャンバー角CAはネガティブキャンバー角と称される。タイヤ2が下方から上方に向かって軸方向に車輌内側から外側向きに傾くときに、このキャンバー角CAが正の値で表される。キャンバー角CAが正の値で表される場合、このキャンバー角CAはポジティブキャンバー角と称される。
このタイヤ2は、ネガティブキャンバー角を付して装着されている。ネガティブキャンバー角で装着されたタイヤ2は、高速走行における旋回性能の向上に寄与する。高速でのコーナリング性能の向上が図られている。ネガティブキャンバー角で装着されたタイヤ2は、高速走行性能が重視される車輌に特に適している。
このタイヤ2では、トレッド4のセンター領域の厚さTcはショルダー領域の厚さTs以上にされている。ショルダー領域でのテンションFsは、センター領域のテンションFcより大きくされている。これにより、このタイヤ2では、トレッド4が路面74に接地したときに、ショルダー領域の接地圧が軽減されている。ショルダー領域の接地面積が、大きくなることが抑制されている。
車輌に装着されたタイヤ2が転動すると、トレッド面23の接地部分は周方向に移動する。この接地部分の移動と共に、サイドウォール6を含むサイドウォール部76の変形部分と、クリンチ8及びビード10を含むビード部78の変形部分とは、周方向に移動する。このサイドウォール部76及びビード部78は、タイヤ2の転動に合わせて周方向に変形を繰り返す。
このタイヤ2では、厚さTcがショルダー領域の厚さTs以上にされたトレッド4と、テンションFsがテンションFcより大きくされたバンド16と組み合わせることで、ショルダー領域の接地圧が大きくなることが抑制されている。サイドウォール部76及びビード部78の負担が軽減されている。このタイヤ2は、サイドウォール部76及びビード部78の耐久性に優れている。特に、タイヤ2がキャンバー角CAを付して取り付けられたときに、タイヤ2はサイドウォール部76及びビード部78の耐久性に優れている。更に、キャンバー角CAを付して取り付けられたときに、偏摩耗の発生が抑制されている。これらの観点から、トレッド4のセンター領域の厚さTcは、ショルダー領域の厚さTsより厚くされることが好ましい。
高速走行では、サイドウォール部76及びビード部78の繰り返し変形による負荷は一層大きくなる。更に、キャンバー角を付して装着されることで、サイドウォール部76及びビード部78の負荷は一層大きくなり易い。このタイヤ2では、トレッド4の厚さTcがショルダー領域の厚さTs以上にされて、テンションFsがテンションFcより大きくされることで、キャンバー角を付して装着された高速走行においても、サイドウォール部76及びビード部78に優れた耐久性を発揮しうる。この観点から、この差(Fs−Fc)は、好ましくは5N/コード以上であり、更に好ましくは8N/コード以上であり、特に好ましくは10N/コード以上である。
一方で、この差(Fs−Fc)が大きくなり過ぎると、タイヤ2のユニフォミティが損なわれる。この観点から、この差(Fs−Fc)は、好ましくは20N/コード以下であり、更に好ましくは18N/コード以下であり、特に好ましくは15N/コード以下である。
テンションFcが小さいタイヤ2は、テンションFsをも小さく設定できる。テンションFc及びFsが小さいタイヤは、ユニフォミティに優れる。この観点から、テンションFcは、好ましくは20N/コード以下であり、更に好ましくは15N/コード以下であり、特に好ましくは10N/コード以下である。一方で、テンションFcが0にされるとテンションFsとのバランスから、タイヤ2のユニフォミティが損なわれる。この観点から、テンションFcが0より大きくされており、好ましくは2N/コード以上である。テンションFcがこの様な範囲にされることで、このタイヤ2は生産性に優れる。
このタイヤ2では、テンションFsとテンションFcとに差を生じさせることにより、ショルダー領域におけるベルトコード46とバンドコード50との間の距離Dが、センター領域におけるベルトコード46とバンドコード50との間の距離Dより小さくされている。
図7のグラフには、トレッド面23の軸方向位置とリボン54のテンションとの関係が示されている。このグラフの横軸は、トレッド面23の軸方向位置である。この軸方向位置は、バンド16の軸方向位置に対応している。縦軸は、リボン54のコード1本当たりのテンションである。両矢印Wccは、センター領域の中央部の幅を表している。両矢印Wcsは、センター領域の側部の幅を表している。
図7に示される様に、このタイヤ2では、センター領域の中央部でコード56はテンションFcにされている。ショルダー領域でコード56はテンションFsにされている。このテンションFsは、テンションFcより大きい。センター領域の側部で、コード56はテンションFmにされている。このテンションFmの大きさは、テンションFcからテンションFsに徐々に変化している。
このセンター領域の側部では、軸方向の単位長さ当たりのテンションの変化量は、テンションFsからテンションFcに向かって徐々に小さくなっている。センター領域の中央部に近い部分で、このテンションの変化量が小さくされている。テンションが小さいFcに近い部分で、テンションの変化量が小さくされている。これにより、タイヤ2のユニフォミティが損なわれることが抑制されている。
このタイヤ2は、バンド16とエッジバンド18とを備えている。エッジバンド18のコードがテンションFeで巻かれているので、テンションFsとテンションFcとの差を比較的に小さくしても、ショルダー領域の接地圧を抑制しうる。このテンションFsとテンションFcとの差を比較的に小さくして、ユニフォミティを損なうことが抑制されうる。エッジバンド18を備えるタイヤ2は、生産性にも優れている。
ベルト14の幅Wbを大きくすることで、トレッド幅Wtの全域の接地圧を容易に制御できる。この観点から、トレッド幅Wtに対してベルト14の幅Wbの比(Wb/Wt)は、好ましくは0.90以上である。一方で、幅Wbがある程度大きくなると、接地圧の制御を容易にする観点では、効果の向上は期待できない。従って、比(Wb/Wt)は、好ましくは1.04以下である。
このタイヤ2では、幅Wrがある程度大きくされることで、ショルダー領域の接地圧が低減されている。この観点から、トレッド幅Wtに対する幅Wrの比(Wr/Wt)は、好ましくは0.15以上である。一方で、この幅Wrが大きくなり過ぎると、ショルダー領域の接地圧が低減され難い。この観点から、この比(Wr/Wt)は、好ましくは0.40以下である。
このタイヤ2の予備成型工程では、中子60に貼り付けられたベルト部材(内側層部材68及び外側層部材69)の外側に、リボン54が巻かれる。このリボン54が巻かれる中子60の外表面は、タイヤ2の内腔面62の形状に実質的に一致する形状にされている。この中子60を用いることで、センター領域のテンションFcと、ショルダー領域のテンションFsとが、容易に制御されうる。
この中子60に代えて、プロファイルデッキが用いられてもよい。このプロファイルデッキの外表面が、タイヤ2の内腔面60の形状に実質的に一致する形状にされる。この外表面に沿って、リボン54が巻かれてもよい。このリボン54が巻かれるときにプロファイルデッキでベルト14を構成する部材が支持されていればよく、リボン54やエッジバンドのリボンが巻かれた後に、プロファイルデッキが取り外されても良い。このタイヤ2の製造方法では、中子60やプロファイルデッキの様に、タイヤの内腔面60の形状に一致する外表面形状を備えるプロファイル型に沿ってリボン54が巻かれている。これにより、コード56のテンションが容易に制御されうる。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤが依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1の構造を備えたタイヤが準備された。このタイヤのサイズは、225/40R18であった。このタイヤでは、図4に示されるリボンが巻かれてバンドが形成された。このタイヤのコード一本当たりのテンションFc、Fs及びFeは、表1に示される通りにされた。このタイヤの比(Wb/Wt)は、0.93であり、比(Wr/Wt)は、0.3であった。またトレッドのセンター領域の厚さTcは、ショルダー領域の厚さTsより厚くされていた。
[比較例1]
テンションFc、Fs及びFeが表1に示されるようにされた他は、実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例2]
エッジバンドを備えない他は実施例1と同様にして、タイヤを得た。
[実施例3−4及び比較例2−3]
ショルダー領域のテンションFsが表1に示される様にされた他は、実施例2と同様にしてタイヤを得た。
[H/S性能]
タイヤを正規リム18×8.0Jに組み込み、このタイヤに空気を充填して内圧を300kPaとした。このタイヤをドラム式走行試験機にネガティブキャンバー角を付して装着した。このキャンバー角は−3°であった。このタイヤに3.74kNの縦荷重を負荷した。このタイヤを、270km/hの速度で、半径が1.7mであるドラムの上を走行させた。タイヤが破壊するまでの走行時間を測定した。この結果が、表1に示されている。タイヤの破壊は、いずれもビード部の損傷によるものだった。この走行時間の数値が大きいほど、好ましい。なお、このH/S性能は、ハイスピード性能を意味する。
[生産性]
予備成型工程において、バンド部材を形成するリボンを周方向に巻回するときの容易性が評価された。実施例4のタイヤでは、予備成型工程で得られたローカバーに、修正可能な若干の変形が確認された。このため、生産性の評価結果は「可」とされた。その他のタイヤの評価結果は、いずれも問題なく「良」とされた。
Figure 0006518136
表1に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて、キャンバー角付きのH/S性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたタイヤは、キャンバー角を付して装着されるタイヤに広く適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・バンド
18・・・エッジバンド
20・・・インナーライナー
22・・・チェーファー
23・・・トレッド面
34・・・第一プライ
36・・・第二プライ
38・・・内側層
40・・・外側層
42、46・・・ベルトコード
44、48、52・・・トッピングゴム
50・・・バンドコード
54・・・リボン
56・・・コード
60・・・中子
62・・・内腔面
68・・・内側層部材
69・・・外側層部材
70・・・バンド部材

Claims (8)

  1. トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス、ベルト及びバンドを備えており、
    それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
    それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも軸方向内側に位置しており、
    上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
    上記ベルトが、上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されており、 上記バンドが上記ベルトと上記トレッドとの間に位置しており、かつ上記ベルトを覆っており、
    上記バンドが周方向に延びるバンドコードとバンドコードを覆うトッピングゴムとを備えており、
    上記トレッドがセンター領域とセンター領域の軸方向外側に隣接する一対のショルダー領域とを備えており、
    このセンター領域がその軸方向中央に位置する中央部とこの中央部とショルダー領域との間に位置する一対の側部とを備えており、
    このセンター領域の厚さTcがショルダー領域の厚さTs以上にされており、
    上記ショルダー領域で上記バンドコードを構成するコードが周方向に巻かれるときのテンションFsが、上記センター領域の中央部で上記バンドコードを構成するコードが周方向に巻かれるときのテンションFcより大きくされており、
    上記センター領域の上記側部で、上記バンドコードを構成するコードが周方向に巻かれるときのテンションがテンションFcからテンションFsに変化しており、
    上記トレッド幅Wtに対する、上記ベルトの端から上記バンドコードを構成するコードがテンションFsで巻かれているショルダー領域とセンター領域との境界までのベルトの幅Wrの比(Wr/Wt)が、0.15以上0.40以下である空気入りタイヤ。
  2. 上記テンションFsとテンションFcとの差が5N/コード以上20N/コード以下にされている請求項1に記載のタイヤ。
  3. 一対のエッジバンドを備えており、
    この一対のエッジバンドが上記ショルダー領域に位置して、上記バンドの半径方向外側に積層されている請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 上記トレッド幅Wtに対して上記ベルトの軸方向幅Wbの比(Wb/Wt)が0.90以上1.04以下である請求項1から3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 上記テンションFcが0を越え20N/コード以下にされている請求項1から4のいずれかに記載のタイヤ。
  6. 上記センター領域の側部では、軸方向の単位長さ当たりのテンションの変化量が上記テンションFsから上記テンションFcに向かって徐々に小さくなっている請求項1から5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 上記ベルトがベルトコードとベルトコードを覆うトッピングゴムとを備えており、
    上記トレッドのショルダー領域におけるベルトコードとバンドコードとの間の距離が、センター領域におけるベルトコードとバンドコードとの間の距離より小さくされている請求項1から6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. タイヤの各部を構成する未加硫の各部材が貼り合わされてローカバーが得られる予備成型工程と、このローカバーが金型内で加硫されてタイヤが得られる加硫工程とを備えており、
    上記予備成形工程において、コードとトッピングゴムとからなるリボンと、バンド部材と、トレッド部材と、タイヤの内腔面の形状に一致する表面形状を備えるプロファイル型とが準備されており、
    上記プロファイル型の表面形状に沿って上記ベルト部材が貼り合わされており、
    上記ベルト部材の外側に、上記リボンが周方向に巻かれて、バンド部材が形成されており、
    上記トレッド部材から形成されるトレッドのセンター領域がその軸方向中央に位置する中央部とこの中央部と上記トレッドのショルダー領域との間に位置する一対の側部とを備えており、
    上記ショルダー領域でのリボンのコードのテンションFsが上記センター領域の上記中央部でのリボンのコードのテンションFcより大きくされており、
    上記側部で、リボンのコードのテンションがテンションFcからテンションFsに変化しており、
    上記トレッド幅Wtに対する、上記ベルトの端から上記バンドコードを構成するコードがテンションFsで巻かれているショルダー領域とセンター領域との境界までのベルトの幅Wrの比(Wr/Wt)が、0.15以上0.40以下にされており、
    上記加硫工程において、上記バンド部材からバンドが形成され、上記ベルト部材からベルトが形成され、上記トレッド部材からセンター領域の厚さTcがショルダー領域の厚さTs以上にされた上記トレッドが形成される空気入りタイヤの製造方法。

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