JP6516799B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロア下部にIPU(Intelligent Power Unit)を支持する車体構造に関する。
特許文献1には、前後方向に延びる左右のフロアフレームの間にIPUを配置することが開示されている。IPUは、インテリジェントパワーユニット(Intelligent Power Unit)と呼ばれるバッテリーモジュールとパワーコントロールユニットからなる電装部品である。IPUは、ハイブリッド自動車などにおいてモータとエンジンを効率良く駆動するようにモータに供給する電力をコントロールする。
特許第5997933号公報
図8に示すように、フロアフレームがセンターピラー辺り(図8(a)の後方側)で拡幅されている場合は、IPUとフロアフレームの間の保護領域bを十分に確保できる。しかしながら、車種によっては、フロアフレームが拡幅できない場合や、IPUが大型化した場合など、保護領域bが十分に確保できない場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、側面衝突時にIPUなどの機能部品を保護できる車体構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車体構造1は、車両の前後方向に延びるサイドフレーム20と、前記サイドフレーム20の車幅内方側に設けられる第1の機能部品10と、前記サイドフレーム20から前記第1の機能部品10の下方に突出し車幅方向に延びるクロスメンバ30と、を備え、前記クロスメンバ30は、前記サイドフレーム20よりも車幅外方側に延びる延長部32と、前記サイドフレーム20よりも車幅内方側に設けられた脆弱部33とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、側面衝突時にIPUなどの機能部品を保護することができる。
本実施形態の車体構造におけるクロスメンバ周辺の構造を車体後方から見た断面図である。 本実施形態の車体構造の底面図(a)および(a)のP2部分の拡大図(b)である。 図1のロアクロスメンバの拡大図(a)および図1のP1部分の拡大図(b)である。 本実施形態の車体構造におけるクロスメンバ単体の上面図である。 本実施形態の車体構造におけるクロスメンバの車幅中央から右側部分を車体前方から見た図(a)、車体後方から見た図(b)および車体上方から見た図(c)である。 補強部材を車体前方から見た図(a)、車体後方から見た図(b)および車体下方から見た図(c)である。 図1のロアクロスメンバの拡大図(a)および(a)のP3部分の拡大図(b)である。 従来の車体構造を示す底面図(a)および断面図(b)である。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<全体構成>まず、図1を参照して、本実施形態の車体構造の全体構成について概略的に説明する。
図1は、本実施形態の車体構造におけるクロスメンバ周辺の構造を車体後方から見た断面図である。また、図1は、後述する図2(a)のA−A断面において車幅中央から左側だけを示している。
図1に示すように、本実施形態の車体構造1は、フロアパネルの下部に設けられた、IPU10、サイドフレーム20、ロアクロスメンバ30、アッパクロスメンバ40、アウトリガ50、サイドシル60を含む。
IPU10は、インテリジェントパワーユニット(Intelligent Power Unit)と呼ばれるバッテリーモジュールとパワーコントロールユニットからなる電装部品であり、これらがケースに格納されて一体化された構成となっている。IPUは、ハイブリッド自動車などにおいてモータとエンジンを効率良く駆動するようにモータに供給する電力をコントロールする機能を有する。
サイドフレーム20は、車幅方向の左右両側に車体前後方向に延びている。サイドフレーム20は車幅方向に切断した形状が矩形状の閉断面を有する。IPU10はシート下部に左右一対のサイドフレーム20の間であって、車幅方向の中央(図2(a)参照)に配置されている。IPU10は、車幅方向の両側縁部10aが左右のサイドフレーム20に固定されると共に、車幅方向両側の下面部10bがロアクロスメンバ30の上面部に取り付けられた支持部材12により保持されている。
ロアクロスメンバ30は、左右のサイドフレーム20に連結され、IPU10の下方に突出するように車幅方向に延びている。アッパクロスメンバ40は、左右のサイドフレーム20に連結され、IPU10の上方に突出するように車幅方向に延びている。ロアクロスメンバ30およびアッパクロスメンバ40は、不図示の車体のセンターピラー辺りに配置される。
アウトリガ40は、サイドフレーム20の車幅方向の外側に設けられ、車幅外方に延びている。アウトリガ40は、車幅方向および車体前後方向に切断した形状が矩形状の閉断面を有する。アウトリガ40は、サイドフレーム20の車幅外側の面とロアクロスメンバ30から車幅外方に延びる延長部32に隣接している。
サイドシル60は、車幅方向の左右両側に車体前後方向に延びている。サイドシル60はサイドフレーム20の車幅外側に所定の間隔を持って設けられる。アウトリガ50は、サイドフレーム20の車幅外側の面および延長部32とサイドシル60の車幅内側の面とを連結する補助フレームである。
IPU10はシート下部の左右一対のサイドフレーム20の間およびロアクロスメンバ30の間のスペースに配置されている。ロアクロスメンバ30は、サイドフレーム20と交差するセンターピラー辺りで車幅外方に拡幅されておらず、車体前後方向にほぼ直線状に延びている。
側面衝突時に車体側面のサイドシル50から入力される側突荷重はアウトリガ50が圧縮変形することで吸収すると共に、アウトリガ50の変形によりサイドフレーム20は車体前後方向の軸まわりに回転し車幅内方が下方に変位するように変形する。本実施形態では、左右一対のサイドフレーム20の間隔を拡大しないで第1の機能部品であるIPU10をシート下部のフロアパネル2に配置し、側突荷重から保護するものである。
<IPUの支持構造>次に、図1に加えて、図2から図7を参照して、本実施形態のフロア下部にIPU10を支持する車体構造1の詳細を説明する。
図2は、本実施形態の車体構造の底面図(a)および(a)のP2部分の拡大図(b)である。図3は、図1のロアクロスメンバの拡大図(a)および図1のP1部分の拡大図(b)である。図4は、本実施形態の車体構造におけるクロスメンバ単体の上面図である。図5は、本実施形態の車体構造におけるクロスメンバの車幅中央から右側部分を車体前方から見た図(a)、車体後方から見た図(b)および車体上方から見た図(c)である。図6は、補強部材を車体前方から見た図(a)、車体後方から見た図(b)および車体下方から見た図(c)である。図7は、図1のロアクロスメンバの拡大図(a)および(a)のP3部分の拡大図(b)である。
図1から図5に示すように、ロアクロスメンバ30は、それぞれ別部材で構成された、第1のメンバ30Aと、第2のメンバ30Bと、補強部材30Cとを有する。第1のメンバ30Aは車幅方向の中央に設けられ、第2のメンバ30Bは第1のメンバ30Aの車幅方向の両端部から左右の車幅外方に延びている。補強部材30Cは、第1のメンバ30Aと第2のメンバ30Bとに跨って設けられる。
第1のメンバ30Aは、IPU10の下面部10bに沿って水平に延びる中央部31を備える。なお、中央部31は、IPU10の下面部10bに沿った形状であればよく、水平形状でなくてもよい。
第2のメンバ30Bは、サイドフレーム20よりも車幅外方に延びる延長部32と、サイドフレーム20よりも車幅内方に設けられた傾斜部34とを備える。補強部材30Cは傾斜部34を補強する。延長部32は、サイドシル60からサイドフレーム20に向かって延びている。傾斜部34は、サイドフレーム20からIPU10に向かって下方に傾斜している。傾斜部34は、下方に傾斜すると共に車幅内方に水平に延びて第1のメンバ30Aの中央部31に接続され、中央部31と傾斜部34との接続部分に脆弱部33が形成される。詳しくは、脆弱部33は、第1のメンバ30Aの中央部31における車幅外方側の端部と、第2のメンバ30Bの傾斜部34から中央部31に水平に延びる車幅内方側端部と、補強部材30Cにおける中央部31の車幅外方側端部と傾斜部34の車幅内方側端部の接続部分に形成される。
側面衝突時に延長部32はサイドフレーム20よりも先に荷重を受ける。脆弱部33は、延長部32が受けた側突荷重によって変形する。このように、ロアクロスメンバ30が曲折して側突荷重を吸収することにより、サイドフレーム20が車幅方向に変位することを防止できる。詳しくは、サイドフレーム20は、図1の仮想線20’に示すように、側突荷重を受けても車幅内方には変位しないで、サイドフレーム20の車体前後方向の軸まわりであるR1方向に回転する。これにより、サイドフレーム20がIPU10と衝突することを回避できる。
また、側面衝突時に第2のメンバ30Bの傾斜部34が第1のメンバ30Aの中央部31を折り曲げ、中央部31を下方に押し下げる方向に変形させる。これにより、第2のメンバ30Bの中央部31がIPU10の下面部10bから離間する方向に変形するので、IPU10との接触を回避し保護することができる。また、第2のメンバ30Bの傾斜部34が第1のメンバ30Aの中央部31をより大きく変形させることで、大きな側突荷重を吸収できる。
図2(b)に示すように、第1のメンバ30Aの中央部31は、IPU10の下面部10bに上下方向にスポット溶接などで接合される。第1のメンバ30Aの中央部31の側縁部の複数箇所35がIPU10の下面部10bに接合される。側面衝突時に第2のメンバ30Bの傾斜部34が第1のメンバ30Aの中央部31を下方に押し下げるが、その際に第1のメンバ30Aの中央部31とIPU10の下面部10bとの溶接箇所35が剥離されることで側突荷重を吸収できる。なお、フロアパネル2よりもロアクロスメンバ30の方が強度が高いので、容易に剥離できる。
図3(b)に示すように、ロアクロスメンバ30は、別部材である第1のメンバ30Aと第2のメンバ30Bが接続されて構成される。第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aは第1のメンバ30Aの中央部31の車幅外方側の端部31aに挿入され、補強部材30Cの脆弱部33において重なるように接合される。第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aは、第1のメンバ30Aの中央部31の車幅外方側の端部31aの上側に差し込まれ、両部材の側縁部が複数箇所36(図2(b)参照)でスポット溶接などで接合される。これにより、側面衝突時に第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aが第1のメンバ30Aの中央部31を確実に押し下げる。第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aと第1のメンバ30Aの中央部31の車幅外方側の端部31aの上下関係が反対になっている場合、第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aが、第1のメンバ30Aの中央部31の車幅外方側の端部31aから離間してしまい、第1のメンバ30Aの中央部31を押し下げることはできなくなる。
また、脆弱部33が形成される第2のメンバ30Bの車幅内方側の端部34aと第1のメンバ30Aの中央部31の車幅外方側の端部31aとの接合部分を所定の間隔を空けてスポット溶接で接合することで、第1のメンバ30Aと第2のメンバ30Bの接合部分に形成される脆弱部33がロアクロスメンバ30の他の部分よりも脆弱になる。なお、接合手段はスポット溶接に限定されず、断続的なミグ溶接や無接合でもよい。
補強部材30Cは、図3に示すように、第2のメンバ30Bにおける傾斜部34から第1のメンバ30Aの中央部31に沿ってくの字状に延びている。補強部材30Cは、図6に示すように、第2のメンバ30Bの傾斜部34から第1のメンバ30Aの中央部31の形状に沿ってくの字状に折れ曲がる底面部37と、底面部37の車体前方側で上方に起立する前壁部38と、底面部37の車体後方側で上方に起立する後壁部39とを有する。底面部37には凹形状の脆弱部33が形成されている。前壁部38は後壁部39よりも低く形成され、後壁部39は第2のメンバ30Bの傾斜部34の高さよりも低く形成されている。
補強部材30Cは、第2のメンバ30Bの傾斜部34が第1のメンバ30Aの中央部31に向かって水平に折れ曲がるコーナー部34bを補強する。傾斜部34における脆弱部33よりも車幅外方側のコーナー部34bを補強部材30Cで補強することで、側突荷重によりロアクロスメンバ30における第2のメンバ30Bが脆弱部33よりも車幅外方側のコーナー部34bで折れ曲がることを防止し、確実に脆弱部33付近で折れ曲がるように構成できる。言い換えると、コーナー部34bが折れ曲がることで、第1のメンバ30Aの中央部31が押し上げられることを防止できる。
また、補強部材30Cは傾斜部34における脆弱部33よりも車幅内方側であって第1のメンバ30Aの中央部31の内面まで延びている。これにより、第2のメンバ30Bを脆弱部33付近で確実に下方に折り曲げ、補強部材30Cによって第1のメンバ30Aの中央部31を直接押し下げることができる。
図1に示すように、アッパクロスメンバ40は、左右のサイドフレーム20の上面部20aの車幅外方側に取り付けられる。これにより、サイドフレーム20の車体前後方向の軸まわりの車幅外方側への回転R1を許容しつつ、サイドフレーム20の車幅内方側への変位を防止できる。また、側突荷重をアッパクロスメンバ40に分散することができるので、大きな側突荷重に対してIPU10を保護できる。
ロアクロスメンバ30における第2のメンバ30Bの延長部32は、アウトリガ50の下面部50aとの間で閉断面32aを形成し、閉断面32aは、車幅外方のサイドシル60側に向かうほど断面積(上下方向の幅)が小さくなるように形成されている。また、延長部32とアウトリガ50はサイドシル60の上下方向の幅寸法の範囲内に配置される。
側面衝突時に第2のメンバ30Bの延長部32はアウトリガ50と共に軸方向(車幅方向)に圧潰して荷重を吸収しつつ、脆弱部32側に直接荷重を伝達することができる。閉断面32aにおけるサイドシル60側(車幅外方側)の閉断面が小さいので、アウトリガ50および第2のメンバ30Bの延長部32の軸方向の圧潰を阻害しにくい構造となる。
また、図5(a)に示すように、クロスメンバ30を車幅方向から見たときに、補強部材30Cの脆弱部33付近の断面積D1は、脆弱部33より車幅外方側であって第2のメンバ30Bの傾斜部34の車幅内方側の部位の断面積D2および脆弱部33より車幅内方側の第1のメンバ30Aの中央部31の断面積D3よりも小さい。補強部材30Cの脆弱部32付近の断面積をロアクロスメンバ30における他の部位よりも小さくすることで、より確実に補強部材30Cの脆弱部32でロアクロスメンバ30を下方に折り曲げることができる。
図7に示すように、ロアクロスメンバ30における第2のメンバ30Bの延長部32は、傾斜部34から車幅外方側に向かって水平に延びる水平部32bを備える。水平部32bの下方かつ傾斜部34の下端部(コーナー部34b)のライン34cよりも上方の範囲にフューエル配管70が配置される。フューエル配管70は、IPU10の車体後方側に隣接して配置される燃料タンク11(図2参照)から車体前方側に延びている。これにより、水平部32bと傾斜部34との間の空間を利用して第2の機能部品であるフューエル配管70を収容し保持することができる。
フューエル配管70は、クリップ71などの支持手段により水平部32bに取り付けられる。クリップ71は水平部32bから下方に延びるスタットボルト72などの固定手段に取り付けられる。クリップ71はスタットボルト72に対して下方から上方へ差し込むことよって水平部32bに取り付けられる。
側面衝突時に第2のメンバ30Bの傾斜部34の上端部34dおよびそれに連続する水平部32bが下方S1に変位することでフューエル配管70と干渉し、てこの原理でクリップ71がスタットボルト72から下方S2に抜け落ちて、フューエル配管70を水平部32bの下方に離脱させる。これにより、サイドシル60と傾斜部34との間にフューエル配管70が挟まれることを防止できる。
[実施形態のまとめ]
<第1の態様>
車両の前後方向に延びるサイドフレーム20と、
前記サイドフレーム20の車幅内方側に設けられる第1の機能部品10と、
前記サイドフレーム20から前記第1の機能部品10の下方に突出し車幅方向に延びるクロスメンバ30と、を備え、
前記クロスメンバ30は、前記サイドフレーム20よりも車幅外方側に延びる延長部32と、
前記サイドフレーム20よりも車幅内方側に設けられた脆弱部33とを備えることを特徴とする。
第1の態様によれば、側面衝突時に延長部32はサイドフレーム20よりも先に荷重を受ける。脆弱部33は、延長部32が受けた側突荷重によって変形する。このように、クロスメンバ30が曲折して側突荷重を吸収することにより、サイドフレーム20が車幅方向に変位することを防止できる。詳しくは、サイドフレーム20は、側突荷重を受けても車幅内方には変位しないで、サイドフレーム20の車体前後方向の軸まわりに回転する。これにより、サイドフレーム20が第1の機能部品10と衝突することを回避できる。
<第2の態様>
第1の態様において、前記クロスメンバ30は、前記サイドフレーム20から前記第1の機能部品10に向かって下方に傾斜する傾斜部34と、前記第1の機能部品10の下面部10bに沿って車幅方向に延びる中央部31と、を備え、
前記脆弱部33は、前記中央部31に形成されることを特徴とする。
第2の態様によれば、側面衝突時に傾斜部34が中央部31を折り曲げ、中央部31を下方に押し下げる方向に変形させる。これにより、中央部31が第1の機能部品10の下面部10bから離間する方向に変形するので、第1の機能部品10との接触を回避し保護することができる。また、傾斜部34が中央部31をより大きく変形させることで、大きな側突荷重を吸収できる。
<第3の態様>
第2の態様において、前記中央部31は、前記第1の機能部品10の下面部10bに上下方向に接合されることを特徴とする。
第3の態様によれば、側面衝突時に傾斜部34が中央部31を下方に押し下げるが、その際に中央部31と第1の機能部品0の下面部10bとの溶接箇所35が剥離されることで側突荷重を吸収できる。
<第4の態様>
第2または第3の態様において、前記傾斜部34と前記中央部31は別部品で構成され、
前記脆弱部33は、前記傾斜部34と前記中央部31の接合部分に形成され、
前記傾斜部34の車幅内方側の端部34aは、前記中央部31の車幅外方側の端部31aの上側に差し込まれることを特徴とする。
第4の態様によれば、側面衝突時にクロスメンバ30の車幅内方側の端部34aがクロスメンバ30の中央部31を確実に押し下げる。
<第5の態様>
第1から第4のいずれかの態様において、前記傾斜部34から前記中央部31に沿って車幅内方側に延びて、前記傾斜部34と前記中央部31との間のコーナー部34bを補強する補強部材30Cを設けたことを特徴とする。
第5の態様によれば、脆弱部33よりも車幅外方側のコーナー部34bを補強部材30Cで補強することで、側突荷重によりクロスメンバ30が脆弱部33よりも車幅外方側のコーナー部34bで折れ曲がることを防止し、確実に脆弱部33で折れ曲がるように構成できる。言い換えると、コーナー部34bが折れ曲がることで、クロスメンバ30の中央部31が押し上げられることを防止できる。
<第6の態様>
第5の態様において、前記補強部材30Cは前記脆弱部33よりも車幅内方側に延びている。
第6の態様によれば、クロスメンバ30を脆弱部33で確実に下方に折り曲げ、補強部材30Cによってクロスメンバ30の中央部31を直接押し下げることができる。
<第7の態様>
第1から第6のいずれかの態様において、前記サイドフレーム20から前記第1の機能部品10の上方に突出し車幅方向に延びるアッパクロスメンバ40を備え、
前記アッパクロスメンバ40は、前記サイドフレーム20の上面部20aの車幅外方側に取り付けられることを特徴とする。
第7の態様によれば、サイドフレーム20の車体前後方向の軸まわりの車幅外方側への回転R1を許容しつつ、サイドフレーム20の車幅内方側への変位を防止できる。また、側突荷重をアッパクロスメンバ40に分散することができるので、大きな側突荷重に対して第1の機能部品10を保護できる。
<第8の態様>
第1から第7のいずれかの態様において、前記サイドフレーム20の車幅外方側に設けられたサイドシル60と、
前記サイドシル60と前記サイドフレーム20の間に設けられるアウトリガ50と、を備え、
前記延長部32は、前記アウトリガ50の下面部50aとの間で閉断面32aを形成し、
前記閉断面32aは、車体外方側に向かうほど断面積が小さくなるように形成される。
第8の態様によれば、側面衝突時に延長部32はアウトリガ50と共に軸方向(車幅方向)に圧潰して荷重を吸収しつつ、脆弱部32側に直接荷重を伝達することができる。閉断面32aにおけるサイドシル60側(車幅外方側)の閉断面が小さいので、アウトリガ50および延長部32の軸方向の圧潰を阻害しにくい構造となる。
<第9の態様>
第1から第8のいずれかの態様において、前記クロスメンバ30における前記脆弱部33が設けられる部位の断面積D1は、前記延長部32より車幅内方側であって前記脆弱部33より車幅外方側の部位の断面積D2および前記脆弱部33より車幅内方側の部位の断面積D3よりも小さいことを特徴とする。
第9の態様によれば、脆弱部32付近の断面積をクロスメンバ30における他の部位よりも小さくすることで、より確実に脆弱部32でクロスメンバ30を下方に折り曲げることができる。
<第10の態様>
第1から第9のいずれかの態様において、前記クロスメンバ30は、前記傾斜部34から車幅外方側に向かって水平に延びる水平部32bを備え、
前記水平部32bの下方かつ前記傾斜部34の下端部34cよりも上方に第2の機能部品70が配置されることを特徴とする。
第10の態様によれば、水平部32bと傾斜部34との間の空間を利用して第2の機能部品70を収容し保持することができる。
<第11の態様>
第10の態様において、前記第2の機能部品70は、下方から上方向への差し込みによって前記水平部32bに取り付けられる。
第11の態様によれば、側面衝突時に傾斜部34およびそれに連続する水平部32bが下方S1に変位することで第2の機能部品70と干渉し、第2の機能部品70を水平部32bの下方に離脱させる。これにより、サイドシル60と傾斜部34との間に第2の機能部品70が挟まれることを防止できる。
1…車体構造
10…IPU(第1の機能部品)
10a…側縁部10a
10b…下面部
11…燃料タンク
12…支持部材
20…サイドフレーム
20’…サイドフレーム(側突荷重による回転後)
20a…上面部
30…ロアクロスメンバ
30A…第1のメンバ
30B…第2のメンバ
30C…補強部材
31…中央部
31a…車幅外方側の端部
32…延長部
32a…閉断面
32b…水平部
33…脆弱部
34…傾斜部
34a…車幅内方側の端部
34b…コーナー部
34c…下端部のライン
34d…上端部
35、36…IPUとクロスメンバの溶接箇所
37…底面部
38…前壁部
39…後壁部
40…アッパクロスメンバ
50…アウトリガ
50a…下面部
60…サイドシル
70…フューエル配管(第2の機能部品)
71…クリップ
72…スタッドボルト
D1…脆弱部の断面積
D2…傾斜部の車幅内方側の部位の断面積
D3…中央部の断面積
R1…側突荷重によるサイドフレーム20の回転方向
S1…側突荷重による水平部32bおよび傾斜部34の変位方向
S2…側突荷重によるフューエル配管70の脱落方向

Claims (11)

  1. 車両の前後方向に延びるサイドフレームと、
    前記サイドフレームの車幅内方側に設けられる第1の機能部品と、
    前記サイドフレームから前記第1の機能部品の下方に突出し車幅方向に延びるクロスメンバと、を備え、
    前記クロスメンバは、前記サイドフレームよりも車幅外方側に延びる延長部と、
    前記サイドフレームよりも車幅内方側に設けられた脆弱部とを備えることを特徴とする車体構造。
  2. 前記クロスメンバは、前記サイドフレームから前記第1の機能部品に向かって下方に傾斜する傾斜部と、前記第1の機能部品の下面部に沿って車幅方向に延びる中央部と、を備え、
    前記脆弱部は、前記中央部に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記中央部は、前記第1の機能部品の下面部に上下方向に接合されることを特徴とする請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記傾斜部と前記中央部は別部品で構成され、
    前記脆弱部は、前記傾斜部と前記中央部の接合部分に形成され、
    前記傾斜部の車幅内方側の端部は、前記中央部の車幅外方側の端部の上側に差し込まれることを特徴とする請求項2または3に記載の車体構造。
  5. 前記傾斜部から前記中央部に沿って車幅内方側に延びて、前記傾斜部と前記中央部との間のコーナー部を補強する補強部材を設けたことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の車体構造。
  6. 前記補強部材は前記脆弱部よりも車幅内方側に延びていることを特徴とする請求項5に記載の車体構造。
  7. 前記サイドフレームから前記第1の機能部品の上方に突出し車幅方向に延びるアッパクロスメンバを備え、
    前記アッパクロスメンバは、前記サイドフレームの上面部の車幅外方側に取り付けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の車体構造。
  8. 前記サイドフレームの車幅外方側に設けられたサイドシルと、
    前記サイドシルと前記サイドフレームの間に設けられるアウトリガと、を備え、
    前記延長部は、前記アウトリガの下面部との間で閉断面を形成し、
    前記閉断面は、車体外方側に向かうほど断面積が小さくなるように形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の車体構造。
  9. 前記クロスメンバにおける前記脆弱部が設けられる部位の断面積は、前記延長部より車幅内方側であって前記脆弱部より車幅外方側の部位の断面積および前記脆弱部より車幅内方側の部位の断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の車体構造。
  10. 前記クロスメンバは、前記傾斜部から車幅外方側に向かって水平に延びる水平部を備え、
    前記水平部の下方かつ前記傾斜部の下端部よりも上方に第2の機能部品が配置されることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の車体構造。
  11. 前記第2の機能部品は、下方から上方向への差し込みによって前記水平部に取り付けられることを特徴とする請求項10に記載の車体構造。
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