JP6516536B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、安全キャビネットまたはクリーンベンチで使用される顕微鏡装置に関する。
従来、細胞の状態確認を行うために小型の倒立顕微鏡が用いられている(例えば、特許文献1参照)。検鏡者はインキュベータから出した標本をステージ上に配置し、手で標本の位置を合わせた後、焦準ハンドルを回して対物レンズを上下させることによりピントを合わせて手早く観察を行う。観察の際、検鏡者は観察姿勢を維持したままステージ上面に手を置き、接眼レンズを覗きながら作業を行う。
倒立顕微鏡での細胞観察作業は通常実験室で行われるが、細胞に雑菌が混入すると(以下、「コンタミ」という)、正常な細胞観察が行えないため、安全キャビネットやクリーンベンチで細胞観察を行いたいという要求が高い。特に、細胞の継代、細胞数のカウント、特定細胞のピッキング等では、標本である細胞を収容した容器の蓋をあけて作業を行う必要があるため、この要求が高い。
クリーンベンチ内で顕微鏡を使用する技術として、クリーンベンチ内に顕微鏡を設置する際、対物レンズの下方の作業台、すなわち、ステージが作業室内の作業面と面一状態になるようヒータとともに埋設して下壁全体を加温可能とするとともに、顕微鏡に画像取込装置を連接して、画像取込装置に接続したモニタ画面を作業室内の壁面に埋設したクリーンベンチが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−109919号公報 特許第4387525号公報
特許文献2では、クリーンベンチ内で顕微鏡観察は可能であるものの、検鏡者が接眼レンズを覗きながら観察を行うことはできず、目視の感覚に基づき細胞観察を行いたいという検鏡者の要求にこたえることはできない。また、顕微鏡はクリーンベンチから着脱自在であるものの、顕微鏡のステージやヒータ等を下壁等に埋設しているため、高価となりやすく、また、クリーンベンチ外で顕微鏡を使用することもできない。
特許文献1に示すような一般的な倒立顕微鏡において、検鏡者が接眼レンズを覗きながら観察を行う場合、顕微鏡本体のベース部の真上に高さが400mm程度になる鏡筒が配設されるため、ベース部全体をクリーンベンチ内に載置すると、鏡筒部分もクリーンベンチ内に位置することになり、前面シャッタを所定の位置まで下げることができず、コンタミをおこすリスクが高い。
一方、クリーンベンチの前面シャッタの一部に開口部を設け、クリーンベンチの作業室内に載置した顕微鏡の接眼レンズのみを、該開口部からクリーンベンチ外にはみださせて観察可能とするクリーンベンチも提案されている。しかしながら、コンタミ防止のために透明シートを介した観察となるため観察しづらく、また、前面シャッタの開閉もしにくいため顕微鏡を破損する恐れもある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、クリーンベンチや安全キャビネットで観察する場合に、コンタミ等のリスクを低減しながら、検鏡者が接眼レンズにより直接観察を行うことができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡装置は、顕微鏡本体と、標本が収容された容器を載置するステージと、前記標本の像を拡大して観察する観察光学系と、を備えた顕微鏡装置において、前記顕微鏡本体は、ベース部と、前記ステージを固定するステージ固定部と、前記ベース部の前側側面より前面かつ上方に延出して鏡筒を保持するとともに、前記観察光学系の一部を収容する鏡筒保持部とを有し、前記ベース部の底面の少なくとも前面側に脚部が設けられるとともに、前記ベース部の底面の背面側に前記脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられ、前記ベース部の前側側面の上方には、前記ステージまたは前記ステージ上面高さ以下の凹部が配設されていることを特徴とする。
加えて前面シャッタを作業ができる程度まで閉めた時に設置面に接する顕微鏡本体の脚部がクリーンベンチや安全キャビネットの端面から突出しないことも特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、上記発明において、前記観察光学系は、前記ステージ前面より前方、かつ前記ステージ上面より上方に標本の像を結像させることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、上記発明において、前記ベース部の前記鏡筒保持部側の真上に配置された前記ステージ、または前記鏡筒保持部の凹部の高さは、200mm以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、上記発明において前記鏡筒保持部は把持部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、上記発明において、前記ステージ固定部は、前側固定部および後側固定部からなり、前記ベース部の底面の前面側に前側脚部が設けられるとともに、背面側に後側脚部が設けられ、前記ベース部の背面側であって、前記後側固定部の下端に前記前側脚部および前記後側脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、上記発明において、前記設置部は円弧状をなすことを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡装置は、顕微鏡本体と、標本が収容された容器を載置するステージと、前記標本の像を拡大して観察する観察光学系と、を備え、作業台に設置される顕微鏡装置において、前記顕微鏡本体は、ベース部と、前記ステージを固定する前側固定部および後側固定部と、前記ベース部の前側側面より前面かつ上方に延出して鏡筒を保持するとともに、前記観察光学系の一部を収容する鏡筒保持部と、前記鏡筒保持部の前面側に設けられ、ユーザーが前記顕微鏡装置を移動する場合に把持するため把持部と、を有し、前記ベース部の底面の前面側に前側脚部が設けられるとともに、背面側に後側脚部が設けられ、前記ベース部の背面側であって、前記後側固定部の下端に前記前側脚部および前記後側脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられることを特徴とする。
前記設置部は、前記顕微鏡装置が前記作業台に設置された状態では前記設置部は作業台と非接触であり、ユーザーが顕微鏡装置を移動する場合は接触状態となる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る顕微鏡装置は、クリーンベンチや安全キャビネットにおいて、コンタミやウイルス拡散のリスクを低減しながら、検鏡者が接眼レンズにより直接観察を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置を設置したクリーンベンチの全体図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図3は、図2の顕微鏡装置の脚部近傍の拡大図である。 図4は、図2の顕微鏡装置の底面図である。 図5は、図2の顕微鏡装置の移動を説明する図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。 図8は、図7の顕微鏡装置の移動を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態にかかる顕微鏡装置を図面に基づいて詳細に説明する。以下、本実施の形態にかかる顕微鏡装置をクリーンベンチで使用する場合について説明するが、本実施の形態にかかる顕微鏡装置は安全キャビネットにおいても同様に使用することができる。なお、実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。さらにまた、図面は、模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、各部材の比率等は、現実と異なることに留意する必要がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法や比率が異なる部分が含まれている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置を設置したクリーンベンチの全体図である。本明細書において、検鏡者が観察のために位置する側(鏡筒が取り付けられる側)を顕微鏡装置の前面、前面と対向する側(照明支柱が取り付けられる側)を顕微鏡装置の背面とする。
顕微鏡装置100は、図1に示すようなクリーンベンチ130内で使用される。クリーンベンチ130には、前面シャッタ131が設けられ、作業室132内の上部から清浄な空気が供給されるとともに、作業台133の開口部134側に設けられる吸気ダクト135(図2参照)から空気を吸気することにより生じるエアカーテンにより、外部から作業室内132へのコンタミを防止する。作業台133の表面は、滅菌と強度維持のためにステンレスにより構成されている。
前面シャッタ131は、開口部134の高さh1が500mm程度まで開閉可能となっており、前面シャッタ131を上限まで開けた状態で作業台133に顕微鏡装置100等の物品が搬入される。顕微鏡装置100による観察が行われる場合、外部から作業室132内へのコンタミを回避するために、開口部134の高さは上腕を入れられる200mm程度に設定され(特許第541963号公報参照)、前面シャッタ131は開口部134の高さが200mm程度まで降ろした状態で使用される。
図2は、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置の概略構成を示す図である。顕微鏡装置100は、顕微鏡本体101と、標本が収容される容器103が載置されるステージ102と、ステージ102の上方に配置される照明部105と、照明部105からの照明光を標本に集光するコンデンサ106と、照明部105とコンデンサ106とを保持する照明支柱104と、標本の像を拡大して観察する観察光学系とを備える。実施の形態1に係る顕微鏡装置100は、ステージ102上方に配置された照明部105からの照明光をコンデンサ106により標本に照射し、標本を透過した観察像をステージ102の下部に配置された対物レンズ107、反射ミラー110、図示しないリレー光学系および接眼レンズ112からなる観察光学系により拡大観察する倒立顕微鏡である。観察光学系は、ステージ102前面より前方、かつステージ102上面より上方に標本の像を結像させる。
顕微鏡本体101は、ステージ102を固定する前側固定部101aおよび後側固定部101bと、ベース部101dの前側側面より前面かつ上方に延出して鏡筒を保持するとともに、図示しないリレー光学系を内設する鏡筒113を保持する鏡筒保持部101cと、ベース部101dと、を有する。
ステージ102には、標本を収容するシャーレ、ウエルプレート、フラスコ等の容器103が載置される。
照明部105は、透過照明用の光源であり、ハロゲンランプや水銀ランプ等が用いられる。また、照明支柱104は、光軸O上に配置されるようにコンデンサ106を保持し、照明支柱104により保持されたコンデンサ106は、照明部105からの照明光を標本に集光する。
ステージ102の下方には、対物レンズ107が配置される。対物レンズ107は、倍率の異なる複数本(図面では1本のみを示している)がレボルバ108に保持されている。レボルバ108は、回転操作可能になっていて、レボルバ108を回転することにより、複数本の対物レンズ107を択一的に光軸O上に位置させる。また、レボルバ108は、顕微鏡本体101 に図示しない保持部材を介して保持されるとともに、焦準ハンドル109の操作により光軸Oに沿って上下動され、ステージ102と対物レンズ107との相対距離を変化させ、標本のピント合わせを可能にしている。レボルバ108下方の光軸O上には、反射ミラー110が設けられている。反射ミラー110は、標本を透過し対物レンズ107より拡大された観察像を斜め上方向( 水平に対し45 °の角度)に反射させる。反射ミラー110により反射された観察像は、図示しないリレー光学系でリレーされ、鏡筒113に取り付けられた接眼レンズ112に入射されて、検鏡者により観察像が目視観察される。
ベース部101dの底面には、図3および図4に示すように、第1の脚部120および第2の脚部121が設けられる。図3は、図2の顕微鏡装置の脚部近傍の拡大図である。図4は、図2の顕微鏡装置の底面図である。前面側の第1の脚部120は防振部材から形成され、設置部として機能する背面側の第2の脚部121は、防振部材からなる防振部121aの作業台133と接する側に平滑部121bが形成されている。第1の脚部120および第2の脚部121とベース部101d、防振部121aと平滑部121bはそれぞれ接着剤で固定されている。平滑部121bは、防振部121aの材料である防振部材より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成されている。平滑部121bは、ポリアセタールのように滑り性が良好で、耐摩耗性が高いものを使用することが好ましい。第1の脚部120および第2の脚部121として防振部材を使用することにより、クリーンベンチ130の作業台133を介した顕微鏡装置100への振動の伝播を防止できるので、観察像の振動が抑止され、観察が容易となる。また、第1の脚部120および第2の脚部121により、ベース部101dと作業台133との間に隙間ができるため、吸気ダクト135からの吸気を妨げることもない。
ベース部101dの前面側に設けられる第1の脚部120の取り付けピッチP1は、図4に示すように、背面側に設けられる第2の脚部121の取り付けピッチP2より小さい。また、背面側の2つの第2の脚部121と鏡筒保持部101cとで、鏡筒保持部101cの前面側を頂点とする二等辺三角形を形成するように、第2の脚部121は配置されている。
顕微鏡装置100は、クリーンベンチ130の開口部134(最大高さ500mm)を介して搬入するために、第1の脚部120および第2の脚部121から照明部105までの総高さが450mm前後である。また、顕微鏡装置100の第1の脚部120および第2の脚部121からステージ102上面までの高さh2は、200mm以下である。h2程度の高さに前面シャッタ131を閉じることで、作業室132内で顕微鏡観察を行いながら、コンタミを防止することが可能となる。
顕微鏡装置100によりクリーンベンチ130内で観察を行う際には、図2に示すように、鏡筒保持部101cの前側を開口部134から作業室132外にはみ出させて、検鏡者が直接接眼レンズ112により観察可能とする。その際、前面シャッタ131はステージ102の前面側周辺まで降ろされ、ベース部101dの前面側は作業台133の内、換言すれば、前面側の第1の脚部120は、作業台133上に載置されている。本実施の形態1では、第1の脚部120の上方に鏡筒保持部101cが設けられている。図から明らかな通り前面シャッタ131はステージ102上面近傍まで下げることができる。ステージ102上面高さh2は200mm程度である。このため、観察を行いながら、ウイルス等の外部への漏れを回避できる開口部134の高さである200mm程度まで、前面シャッタ131を降ろすことが可能となる。
内部光学径の光束径や、鏡筒保持部101cの大きさから実際は、第1の脚部120の図中右側端面と前面シャッタ131図中右側端面の距離γは5mm程度以下が望ましい。言うまでもなく、第1の脚部120は顕微鏡装置100が倒れない範囲でなるべく図左側に配置した方が鏡筒113とクリーンベンチ130の作業台133の前側端面との距離を長く取れる。
前面シャッタ131を鏡筒保持部101cに降ろし、開口部134の高さh2を200mm程度にした状態で、検鏡者は、インキュベータから出した標本を収容した容器103を、ステージ102上に配置し、手で容器103の位置を合わせ、接眼レンズ112で観察しながら、顕微鏡装置100の焦準ハンドル109を回し、対物レンズ107を動かしてピントを合わせて素早く観察を行う。検鏡者は、200mm程度の開口部134から手を挿入し、作業室内に肘から先を入れた状態で上記の操作を行う。
顕微鏡装置100による観察の終了後、作業室132内に顕微鏡装置100を収容する場合、前面シャッタ131を上側に引き上げた後、鏡筒保持部101cに設けられる把持部101eを手で持ち上げ、図5に示すように設置部として機能する第2の脚部121のみが作業台133と接するように顕微鏡装置100を傾けながら、作業室132内に押し入れる。図5は、図2の顕微鏡装置の移動を説明する図である。第2の脚部121は、防振部材からなる防振部121aの作業台133側に平滑部121bが形成されているため、小さな力で顕微鏡装置100を作業台133上で移動させることができる。また、顕微鏡装置100の重心は、第2の脚部121と鏡筒保持部101cとにより形成される三角形の内部に配置されるため、検鏡者は、顕微鏡装置100を傾けた状態で容易に移動することができる。なお、作業室132内に収容した顕微鏡装置100を、観察のために作業台133の開口部近傍に移動させる場合も、鏡筒保持部101cに設けられる把持部101eを手で持ち上げ、第2の脚部121のみが作業台133と接するように顕微鏡装置100を傾けながら、開口部134側に引き出すことにより容易に移動することができる。
実施の形態1では、前面シャッタ131を高さが200mm程度に降ろすことができるため、作業室132内へのコンタミのリスクを低減することができる。また、検鏡者は、接眼レンズ112を介して直接観察が可能となり、間接的に観察するためのカメラ等が不要となる。また、顕微鏡観察をしながら実験を行う場合、顕微鏡観察後、ただちに作業に取り掛かることができるため、短時間に効率よく実験を行うことが可能となる。
また、図2で示す通り第1の脚部120をさらに顕微鏡装置の背面側に配置し、ステージ102を顕微鏡装置の前面側に延長させても良い。この場合、ベース部101dの前側(鏡筒保持部101c側)側面の上方にステージ102が設けられているため、作業台133の開口部134近傍に顕微鏡装置100を載置した場合であっても、前面シャッタ131をステージ102上に降ろすことができる。顕微鏡装置100は、第1の脚部120および第2の脚部121からステージ102上面までの高さh2を200mm以下としているため、コンタミのリスクをさらに減らすことができる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる顕微鏡装置は、ベース部の前側(鏡筒保持部側)側面の上方に鏡筒保持部の凹部が配設されている。図6は、本発明の実施の形態2に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成には同様の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態2にかかる顕微鏡装置100Aにおいて、鏡筒保持部101cには凹部101fが設けられている。この凹部101fは、ベース部101dの前側(鏡筒保持部101c側)側面の上方に設けられ、凹部101fの作業台133からの高さh3は、ステージ102の上面よりも低い。
クリーンベンチ130内で顕微鏡装置100Aにより観察を行う際、図6に示すように、鏡筒保持部101cが開口部134から作業室132外にはみ出すように、顕微鏡装置100Aを作業台133の開口部134近傍に配置する。顕微鏡装置100Aを作業台133の開口部134近傍に配置すると、鏡筒保持部101cの凹部101fに前面シャッタ131を降ろすことができる。実施の形態2では、凹部101fの高さh3は、高さが200mm以下のステージ102上面より低いため、開口部134の高さを200mm以下とすることができる。これにより、接眼レンズ112により直接観察を行いながら、作業室132内へのコンタミのリスクを軽減することもできる。なお、凹部101fの高さは、ステージ102上面と同じ高さか、それより小さければよいが、開口部134を介して作業を行う観点から、150mm程度が下限である。
(実施の形態3)
実施の形態3にかかる顕微鏡装置は、ベース部の背面側であってステージの後側固定部の下端に、円弧状をなす設置部が一体的に設けられている。図7は、本発明の実施の形態3に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。実施の形態3において、実施の形態1と同様の構成には同様の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態3にかかる顕微鏡装置100Bにおいて、ベース部101dの背面側であってステージ102の後側固定部101bの下端に、設置部101gが一体的に設けられている。設置部101gは、防振部材からなる第1の脚部120の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料をベース部101dに接着してもよく、あるいは、ベース部101d等の外装を第1の脚部120の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料とし、ベース部101dと一体的に形成してもよい。設置部101gは、ポリアセタールのように滑り性が良好で、耐摩耗性が高い材料が好ましい。また、顕微鏡装置100Bでは、背面側の第2の脚部121に代えて、防振部材からなる第3の脚部120bが設けられている。第3の脚部120bは、実施の形態1の第2の脚部121よりも前面側よりに配置されている。
顕微鏡装置100Bを作業室132内で移動する際、前面シャッタ131を上側に引き上げた後、鏡筒保持部101cに設けられる把持部101eを手で持ち上げ、図8に示すように設置部101gのみが作業台133と接するように顕微鏡装置100Bを傾けながら、作業室132内に押し入れたり、作業室132の奥から開口部134側に引き出す。実施の形態3では、設置部101gを作業台133と接触させて顕微鏡装置100Bを移動するため移動が容易となる。また、顕微鏡装置100Bの重心は、設置部101gと鏡筒保持部101cとにより形成される三角形の内部に配置されるため、検鏡者は、顕微鏡装置100を傾けた状態で容易に移動することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4にかかる顕微鏡装置は、鏡筒保持部内に観察光を偏向するミラーが配置されるとともに、カメラが着脱自在に取り付けられている。図9は、本発明の実施の形態4に係る顕微鏡装置の概略構成を示す図である。実施の形態4において、実施の形態1と同様の構成には同様の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態4にかかる顕微鏡装置100Cにおいて、鏡筒保持部101cの内部に観察光を偏向するミラー114が配置される。また、鏡筒保持部101cの上面には、カメラ接続部116を介してカメラ115が着脱可能に取り付けられている。
実施の形態4にかかる顕微鏡装置100Cにおいて、検鏡者は、実施の形態1と同様に、接眼レンズ112を介して直接標本を観察する。観察した標本の画像を後に確認したい場合や、論文、説明用途に画像を取得したい場合は、図示しない操作部によりミラー114を観察光路内に配置し、ミラー114により観察光をカメラ115側に偏向する。その後、図示しないカメラ制御部を操作してカメラ115により観察像の画像を取得できる。
実施の形態4では、実施の形態1と同様に、ベース部101dの前面(鏡筒保持部側)の真上にステージ102を設けているため、顕微鏡装置100Cを開口部134近傍に配置した場合であっても、前面シャッタ131を高さが200mm以下のステージ102に降ろすことができるため、接眼レンズ112により直接観察を行いながら、作業室132内へのコンタミのリスクを低減することができる。また、平滑部121bを設けた脚部121を有するため、顕微鏡装置100Cの作業室132内での移動を容易に行うことができる。
以上のように、本発明にかかる顕微鏡装置は、クリーンベンチや安全キャビネットで使用する小型の顕微鏡装置に有用であり、特に、細胞の観察用途に適している。
100 顕微鏡装置
101 顕微鏡本体
101a 前側固定部
101b 後側固定部
101c 鏡筒保持部
101d ベース部
101e 把持部
101f 凹部
101g 設置部
102 ステージ
103 容器
104 照明支柱
105 照明部
106 コンデンサ
107 対物レンズ
108 レボルバ
109 焦準ハンドル
110 反射ミラー
112 接眼レンズ
113 鏡筒
114 ミラー
115 カメラ
116 カメラ接続部
120 第1の脚部
121 第2の脚部
121a 第3の脚部
121b 平滑部
130 クリーンベンチ
131 前面シャッタ
132 作業室
133 作業台
134 開口部
135 吸気ダクト

Claims (8)

  1. 顕微鏡本体と、標本が収容された容器を載置するステージと、前記標本の像を拡大して観察する観察光学系と、を備えた顕微鏡装置において、
    前記顕微鏡本体は、ベース部と、前記ステージを固定するステージ固定部と、前記ベース部の前側側面より前面かつ上方に延出して鏡筒を保持するとともに、前記観察光学系の一部を収容する鏡筒保持部とを有し、
    前記ベース部の底面の少なくとも前面側に脚部が設けられるとともに、背面側に前記脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられ
    前記ベース部の前側側面の上方には、前記ステージまたは前記ステージ上面高さ以下の凹部が配設されていることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記観察光学系は、前記ステージ前面より前方、かつ前記ステージ上面より上方に標本の像を結像させることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記ベース部の前記鏡筒保持部側の真上に配置された前記ステージの高さは、200mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記鏡筒保持部は把持部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。
  5. 前記ステージ固定部は、前側固定部および後側固定部からなり、
    前記ベース部の底面の前面側に前側脚部が設けられるとともに、背面側に後側脚部が設けられ、
    前記ベース部の背面側であって、前記後側固定部の下端に前記前側脚部および前記後側脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。
  6. 前記設置部は円弧状をなすことを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡装置。
  7. 顕微鏡本体と、標本が収容された容器を載置するステージと、前記標本の像を拡大して観察する観察光学系と、を備え、作業台に設置される顕微鏡装置において、
    前記顕微鏡本体は、ベース部と、前記ステージを固定する前側固定部および後側固定部と、前記ベース部の前側側面より前面かつ上方に延出して鏡筒を保持するとともに、前記観察光学系の一部を収容する鏡筒保持部と、前記鏡筒保持部の前面側に設けられ、ユーザーが前記顕微鏡装置を移動する場合に把持するため把持部と、を有し、
    前記ベース部の底面の前面側に前側脚部が設けられるとともに、背面側に後側脚部が設けられ、
    前記ベース部の背面側であって、前記後側固定部の下端に前記前側脚部および前記後側脚部の材料より摩擦係数または表面粗さが小さい材料から形成された設置部が設けられることを特徴とする顕微鏡装置。
  8. 前記設置部は、前記顕微鏡装置が前記作業台に設置された状態では前記設置部は作業台と非接触であり、ユーザーが顕微鏡装置を移動する場合は接触状態となる位置に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡装置。
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