JP6516168B2 - グラビア版及び包装袋 - Google Patents

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Description

包装材の開封性を良くするためにミシン目加工は多く使われている。紙器製品にもミシン目が使われるが、本来密封性を要求される包装材ではないため包装材を貫通したミシン目が付与される。フィルムを使用する軟包装材は、内容物を密封する機能を要求されるために積層されたフィルムの一部、特に切れにくいナイロン、ポリエステル、ポリプロピレンと言った延伸フィルムにミシン目を付与して積層することが求められる。本発明は、フィルムを主たる素材とした積層包装袋の開封性付与に関する。
軟包装材の開封性は、種々の方法で工夫されている。その中の一つの方法が、積層された軟包装材にミシン目を入れる方法である。最近は、レーザー光でミシン目を付与し開封性を高めた軟包装製品もある。しかし、一般的な方法としては、物理的にミシン目刃を用いてミシン目を入れる方法である。その一つが、切刃を設けたロータリーダイカッターとアンビルロールとの間に基材フィルムを通し所望の切断部分を設ける方法や切刃保護のためにクッション層を設けたアンビルロールを使用する方法などが提案されている。
また、包装製品のシール部になる部分に、予め貫通した細かな切込みを入れることで、軟包装材のシール部のどこからでも開封できるようにした包装材もある。この細かな切込みを入れる方法として、刃付きローラと受けローラには粘着層が設けられ更に非粘着層が被覆されたものを用いる方法などが提案されている。
その他にも、多くの軟包装材の開封性を高める方法や包装形態などの提案がなされている。それらの、いくつかを先行技術文献の項に記載する。
特開平3−32598 特開平9−315444 特開2000−108094 特開2001−18991 特開2001−287767 特開2002−255199 特開2005−162303 特開2010−30691
グラビア印刷機によりミシン目加工を行い、シーラントフィルムなどを積層して包装用積層フィルムを作成し、密封機能を有し、且つ、新たな開封機能を有する包装袋とすることを課題とする。
本発明のグラビア印刷方法は、グラビア印刷を施す印刷ユニットがフィルムの搬送経路に沿って複数設けられているグラビア印刷機で任意の印刷絵柄の印刷とミシン目を設けるグラビア印刷方法にあって、前段の印刷ユニットで印刷を施したフィルムを、後段の印刷ユニットにおいてミシン目付与部材として、シリンダーの表面にミシン目刃を有する板状埋込治具を埋め込む埋込部が設けられ、該埋込部に略円形又は略四角形又は直線形状からなる任意のミシン目刃を有する前記板状埋込治具を固定装着し、前記任意の印刷絵柄に見当を合わせミシン目付与部材と、織布の表面側に合成樹脂をコートされ更に非シリコン系離型剤をコートされたコート布の裏面側に付設された粘着剤(以下、コート布と粘着剤を総称し「自己粘着層」と呼ぶ)をニップ圧胴芯材の外周に巻き付けたニップ圧胴でもって、前記ミシン目付与部材と前記自己粘着層を有するニップ圧胴との間に前記フィルムが圧接されると前記板状埋込治具の前記ミシン目刃が前記フィルムに貫通しミシン目を形成することを特徴とする。
更に、本発明のグラビア印刷方法は、前記板状埋込治具を前記ミシン目付与部材の表面の埋込部に固定装着した状態において、ミシン目刃だけが前記ミシン目付与部材の表面より高いこと、又はミシン目刃が前記ミシン目付与部材の表面より高くミシン目刃の回りに溝が形成されていること、又はミシン目刃が前記ミシン目付与部材の表面と同じ高さでミシン目刃の回りに幅が広い溝が形成されていることにより、ミシン目刃が粘着剤を有する自己粘着層に達し前記フィルムを貫通しミシン目を形成することを特徴とする。
本発明のこれらのミシン目付与部材は、該ミシン目付与部材と、織布の表面側に合成樹脂をコートし、更に非シリコン系離型剤をコートされたコート布が、該コート布の裏面側に付設された粘着剤(以下、コート布と粘着剤を総称し「自己粘着層」と呼ぶ)を介してニップ圧胴の芯材の外周に2周以上巻き付けられたニップ圧胴とを、グラビア印刷機によりグラビア印刷を行った、後段の印刷ユニットを用い、ミシン目を設けたミシン目付与部材と自己粘着層を外周に設けたニップ圧胴の間に、前段印刷ユニットで印刷を行ったフィルムを通すことで印刷絵柄に見当を合わせてミシン目付与部材でミシン目を付与することができ、更にシーラントフィルムと積層することでミシン目を有する包装用積層フィルムを作成することが出来る。
このような特徴を有する本発明のミシン目付与部材について図をもって説明を加える。
図1は、ミシン目付与部材(1)に設けた埋込部(2)と、ミシン目刃(3)を設けた板状埋込治具(4)を示す図である。板状埋込治具(4)を埋込部(2)に一体化すれば、本発明のミシン目付与部材(1)となる。図1に示す、Y−Yは、図3から図5に示す断面部を表し、X−X、X’−X’は、図8から図15に示す断面部を表すものである。
図2は、ミシン目付与部材(1)に設けた埋込部(2)と、ミシン目刃(3)を設けた線状埋込治具(5)を示す図である。線状埋込治具(5)を埋込部(2)に一体化すれば、本発明のミシン目付与部材(1)となる。図2に示す、Z−Z,Z’−Z’は、図6から図7及び図16から図17に示す断面部を表すものである。
図3から図5は、板状埋込治具(4)をミシン目付与部材(1)の埋込部(2)に一体化した時のY−Yの断面、図6から図7は、線状埋込治具(5)をミシン目付与部材(1)の埋込部(2)に一体化した時の断面を示すものであり、本発明のミシン目付与部材(1)において、ミシン目付与部材の円周部(6)(一点破線で示す)と、ミシン目刃(3)の刃先(7)位置と、ミシン目刃(3)周辺の溝(8)との、関係を示している。
ミシン目付与部材(1)の埋込部(2)の底部(9)は、板状もしくは板状埋込治具(4)又は線状埋込治具(5)が、一体化するものであれば、白抜き線で示したミシン目付与部材(1)表面に沿った曲面でも、白抜き破線で示した平面でも良い。
図3は、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)に、板状埋込治具(4)のミシン目刃(3)の刃先(7)を設けるものであり、ニップ圧胴に設ける自己粘着層で印刷基材フィルムがミシン目刃(3)に強く押されよう溝(8)の間口を広くしたものである。
図4は、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に、板状埋込治具(4)のミシン目刃(3)の刃先(7)を設けるものであり、ニップ圧胴に設けるが自己粘着層で印刷基材フィルムがミシン目刃(3)に押されるため溝(8)の間口を狭くものである。
図5は、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に、板状埋込治具(4)のミシン目刃(3)を設けるものであり、自己粘着層ニップ圧胴に設けるが自己粘着層で印刷基材フィルムをミシン目刃(3)に押し込むため、ミシン目刃(3)の周囲に溝(8)を設ける必要はない。
図4、図5は、どちらもミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に、ミシン目刃(3)の刃先(7)が位置するが、ミシン目刃(3)の刃先(7)がミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に出る寸法と、溝(8)の間口の寸法関係は、詳しく後述する。
図6は、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に、線状埋込治具(5)のミシン目刃(3)の刃先(7)を設けるものであり、ニップ圧胴に設ける自己粘着層で印刷基材フィルムをミシン目刃に押し込むことでミシン目が形成される。
図7は、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)に、線状埋込治具(5)のミシン目刃(3)の刃先(7)を設けるものであり、溝(8)を広くして自己粘着層ニップ圧胴に設ける自己粘着層が溝に押し込まれ印刷基材フィルムにミシン目が形成される。
図示をしないが、線状埋込治具(4)を使用する場合においても、板状埋込治具(4)と同様に、ミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に、線状埋込治具(4)のミシン目刃(3)刃先(7)を設け、図7より溝(8)の間口を狭くしたミシン目付与部材であってもよい。
図8から図15に、図1のミシン目付与部材(1)の埋込部(2)X−Xの断面と、板状埋込治具(4)X’−X’の断面とを図示し、本発明のミシン目付与部材(1)について説明をする。また、図8から図11は、板状埋込治具(4)をミシン目付与部材(1)の芯部からボルト(10)でミシン目付与部材(1)に固定する方法である。図11から図15は、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板からなる板状埋込治具(4)を、接着剤、粘着テープを用いてミシン目付与部材(1)に固定する方法である。
図8は、板状埋込治具(4)はミシン目刃(3)刃先(7)が円周部(6)上にあり、ミシン目付与部材(1)の芯部からボルト(10)でグラビア版(1)に固定する図である。ミシン目刃(3)の刃先(7)をミシン目付与部材(1)の円周部(6)上にするため、太黒線で示すスペーサー(11)を接着剤で貼り合せ溝(8)を形成している。
図9は、板状埋込治具(4)はミシン目刃(3)刃先(7)が円周部(6)より外にあり、ミシン目付与部材(1)の芯部からボルト(10)でミシン目付与部材(1)に固定する図である。図8と同様にミシン目刃(3)の高さを調整するために、太黒線で示すスペーサー(11)を接着剤で貼り合せ溝(8)を形成している。
図10は、板状埋込治具(4)はミシン目刃(3)刃先(7)が円周部より外に設けられ、ミシン目付与部材(1)の芯部からボルト(10)でミシン目付与部材(1)に固定する図である
図11は、表面が平坦な板状埋込治具台(12)に、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)を、接着剤、粘着テープを用いて貼り合せミシン目刃(3)を形成し、刃先(7)をミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に設け、ミシン目付与部材(1)の芯部からボルト(10)でミシン目付与部材(1)に固定する図である。
図12は、ミシン目付与部材(1)の表面に薄板状の板(13)厚みの切削又は腐食により埋込部(2)を形成し、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)を板状埋込治具(4)として、接着剤、粘着テープを用いて、貼り合せ刃先(7)がミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外にあるミシン目付与部材(1)である。
尚、図9から図12の図中の二点破線(14)は直線を示すために表示している。
図13は、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)に、ミシン目刃の高さのスペーサー(11)をミシン目刃(3)の周囲に溝(8)を作るように接着剤を用いて貼り合せて板状埋込治具(4)とし、ミシン目付与部材(1)の表面を薄板状の板(13)厚みとミシン目刃(3)の高さの合計の深さで切削をした部分に、板状埋込治具(4)を、接着剤、粘着テープを用いて貼り合せるミシン目付与部材(1)である。
図14は、図13と比較しミシン目刃(3)の高さを高くしており、ミシン目刃(3)の高さより薄いスペーサー(11)をミシン目刃(3)の周囲に接着剤を用いて溝(8)を作るように貼り合せ、刃先(7)がミシン目付与部材(1)の円周部(6)の外に形成したミシン目付与部材(1)である。
図15は、ミシン目付与部材(1)の表面に埋め込む凹部を設けず、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)を板状埋込治具(4)として、薄板状の板(13)の厚みのスペーサー(11)をミシン目付与部材(1)に接着剤で貼合わせることでミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)を埋め込む凹部を設け、ミシン目刃(3)が形成された薄板状の板(13)を接着剤で貼合わせたミシン目付与部材(1)である。
図16は、ミシン目刃(3)が形成された薄線状の板(15)を線状埋込治具(5)として、ミシン目付与部材(1)の表面を薄線状の板(15)の厚みを切削した部分に、ミシン目刃(3)が形成された線状埋込治具(5)を、接着剤、粘着テープを用いて貼り合せ、ミシン目刃をミシン目付与部材の円周の外に設けたミシン目付与部材(1)である。
図17は、ミシン目刃(3)が形成された薄線状の板(15)を線状埋込治具(5)として、ミシン目付与部材(1)の円周上にミシン目刃の刃先が形成されるように、薄板状の板(15)の厚みとミシン目刃の高さの合計分の深さで切削をした部分に、線状埋込治具(5)を、接着剤もしくは粘着テープを用いて貼り合せたミシン目付与部材(1)である。図18は、薄線状の板(15)の片端にミシン目刃(3)が形成された薄線状の板(15)を線状埋込治具(5)として、グラビア版(1)の円周上にミシン目刃の一部が出るように、ミシン目付与部材(1)の表面を切削し、線状埋込治具(5)を、接着剤もしくは粘着テープを用いて貼り合せたミシン目付与部材(1)である。
このように、本発明のミシン目付与部材は、種々の構成の埋込治具(4)を使用することができ、どの構成を選択するかは、製作期間、製作コスト、求められる製品品質などを考慮して選択すればよい。
次に,図3から図7に示した、ミシン目刃の高さ、溝の間口、深さなどについて説明を加える。図19は図3および図7に、図20は図4に、図21は図5及び図6に対比させたミシン目付与部材のミシン目刃部分の寸法関係拡大図である。
図19は、ミシン目付与部材(1)に埋め込まれた板状埋込治具(4)又は線状埋込治具(5)のミシン目刃(3)周辺の断面表面寸法図であり、ミシン目刃の両側に設けられる溝(8)の幅(A、A’)は、2、0mmから5、0mm、深さ(B)及びミシン目刃の高さ(C)は、2、0mm以内である。連続して設けられるミシン目刃の刃先長さは、0、25mmから2、0mmで、刃先間に設けられる溝の間隔は、0、2mmから1、0mm、ミシン目刃の幅(D)は0、6mm以内で構成される。ただし、ミシン目刃の幅(D)に関しては溝底部での幅ではなく、刃先角度の延長での幅である。
図20は、ミシン目付与部材(1)に埋め込まれた板状埋込治具(4)又は線状埋込治具(5)のミシン目刃(3)周辺の別な断面表面寸法図であり、ミシン目刃(3)の両側に設けられる溝(8)の幅(A、A’)は、3、0mm以内、深さ(B)は、2、0mm以内である。連続して設けられるミシン目刃の高さ(C)は2,5mm以内で、グラビア版の円周から出ているミシン目刃の部分の高さは0、5mm以内である。刃先長さは、0、25mmから2mmで、刃先間に設けられる溝の間隔は、0、2mmから1、0mm、ミシン目刃の幅(D)は0、8mm以内で構成される。ただし、ミシン目刃の幅(D)に関しては溝底部での幅ではなく、刃先角度の延長での幅である。
図21は、ミシン目付与部材(1)に埋め込まれた板状埋込治具(4)又は線状埋込治具(5)のミシン目刃(3)周辺の別な断面表面寸法図であり、ミシン目付与部材(1)より0、5mm以内の高さ(C)でミシン目刃が設けられる。連続して設けられるミシン目刃の刃先長さは、0、25mmから2、0mmで、刃先間に設けられる溝(24)の間隔は、0、2mmから1、0mm、ミシン目刃の幅(C)は0、6mm以内で構成される。ただし、ミシン目刃の幅(D)に関してはミシン目付与部材(1)の円周部(6)上での実幅ではなく、刃先角度の延長した時の円周部(6)上での幅である。
板状埋込治具及び線状埋込治具は、腐食方法で作成し、刃先の仕上げは、切削方法で行うのが良い。また、ミシン目付与部材に設けた埋込部に埋込治具を取り付ける際に段差が生じないことが好ましいが、0、05mm程度の段差や埋込部と埋込治具との間に隙間が生じれば接着剤などの樹脂で埋めてもよい。
本発明のミシン目付与部材で印刷基材フィルムにミシン目を形成するには、ミシン目付与部材に圧接するニップ圧胴が特殊なローラであることが必要となる。ミシン目付与部材とニップ圧胴は、400Kgから800Kgの圧で加圧されこの間を印刷基材フィルムが通ることでミシン目が付与されるが、ミシン目付与部材を保護するには、ニップ圧胴にミシン目刃が当たっても刃先に摩耗やカケが生じないようにしなければならない。また、ニップ圧胴を保護するには、ミシン目刃が幾度となく当たり切目が入っても表面が摩耗や粉砕が生じないようにしなければならない。
従って、本発明のミシン目付与部材を使用する場合のニップ圧胴は、本発明者が特願2017−46167で発明した、織布の表面側に合成樹脂がコートされ、更に非シリコン系離型剤がコートされたコート布と、該コート布の裏面側に付設された粘着剤層とで形成された自己粘着層がニップ圧胴の芯材外周に2層以上巻き付けられていることを特徴とするニップ圧胴を使用すればよい。
このような、表面に自己粘着層を有するニップ圧胴を使用すれば、グラビア印刷機での圧接においても、ミシン目付与部材は、ミシン目刃の刃先に摩耗やカケが生じることはなく、ニップ圧胴の表面は、自己粘着層により摩耗や粉砕飛散が生じることはない。
本発明のミシン目付与部材と、織布の表面側に合成樹脂がコートされ、更に非シリコン系離型剤がコートされたコート布と、該コート布の裏面側に付設された粘着剤層とで形成された自己粘着層がニップ圧胴の芯材外周に2層以上巻き付けられているニップ圧胴が、グラビア印刷を行なう後段の印刷ユニットにセットされ、印刷基材フィルムに印刷絵柄とミシン目加工がインラインで行われる。
本発明の包装袋は、グラビア印刷を施す印刷ユニットが被印刷フィルムの搬送経路に沿って複数設けられているグラビア印刷機の前段印刷ユニットで、前記被印刷フィルムに任意の絵柄を印刷した後、後段の印刷ユニットにおいて、前記任意の絵柄に見当を合わせた、任意のミシン目刃が設けられたミシン目付与部材と、自己粘着層が芯材の外周に巻き付けられたニップ圧胴との間で圧接することによって前記被印刷フィルムの非シール部にミシン目が形成され、前記被印刷フィルムに重ねて少なくともシーラントフィルムが貼合わされた包装用積層フィルムで形成されることを特徴とする。
本発明のミシン目付与部材を使用しミシン目をグラビア印刷機で絵柄印刷とインラインで付与する段階から、本発明の包装袋になるまでを詳細に説明すると次の〔1〕から〔3〕ようになる。
〔1〕グラビア印刷を施す印刷ユニットがフィルムの搬送経路に沿って複数設けられているグラビア印刷機を用い、前記フィルムに任意の絵柄の印刷を行ない、後段の印刷ユニットに設けられる、前記任意の絵柄に見当を合わせた略円形又は略四角形のミシン目刃を設けたミシン目付与部材と、自己粘着層を介してニップ圧胴の芯材の外周に巻き付けたニップ圧胴とで、圧接される間を前記任意の絵柄の印刷された前記フィルムを通し、前記任意の絵柄の見当を合わせ、前記フィルムがシーラントと貼り合わされ包装用積層フィルムとなったときの非シール部の領域に略円形又は略四角形のミシン目刃によりミシン目を形成する。
次いで、〔2〕任意の絵柄の印刷と略円形又は略四角形のミシン目を形成したフィルムと、少なくともシーラントフィルムを含むフィルムをドライラミネートもしくはポレエチレン押出しラミネートにより包装用積層フィルムに加工する。更に、製袋工程により各種形態の製袋品としてもよい。
このようにして製造された包装用積層フィルムや包装用積層フィルムを用いた製袋品などの包装材は、次いで、〔3〕包装材に内容物が充填され包装袋となる。
包装袋の仕様、使用方法については、本発明者が特願2017−61227で詳細に記載しているので省略する。特願2017−61227に使用するミシン目付与部材は、本発明のミシン目付与部材とは異なるが、同様の包装袋とすることができる。
更に、本発明のミシン目付与部材のミシン目刃を薄線状の板を用いた線状埋込治具とし、ミシン目付与部材の幅方向にミシン目を設け、包装用積層フィルム製造すれば、新たな開封を提案できる包装袋とすることができる。図22に、ピロー形態の包装袋図を示す。図23に、包装袋を開封した形態の図を示す。
本発明のミシン目付与部材は、容易に製作することができ、新たな開封方法を提供する包装袋を、グラビア印刷機を用いミシン目加工を絵柄の印刷とインラインで行うことを可能とした。また、ミシン目付与部材で任意のミシン目をグラビア印刷機で付与することができ、各種包装材への使用範囲、応用範囲を広くすることができた。
ミシン目付与部材に設けた埋込部と、ミシン目刃を設けた板状埋込治具の図 ミシン目付与部材に設けた埋込部と、ミシン目刃を設けた線状埋込治具の図 ミシン目付与部材の円周部に、板状埋込治具のミシン目刃の刃先を設け溝の間口を広くした概念図 ミシン目付与部材の円周部の外に、板状埋込治具のミシン目刃の刃先を設け溝の間口を狭くした概念図 ミシン目付与部材の円周部の外に、板状埋込治具のミシン目刃の刃先を設け溝がない概念図 ミシン目付与部材の円周部の外に、線状埋込治具のミシン目刃の刃先を設けた概念図 ミシン目付与部材の円周部に、線状埋込治具のミシン目刃の刃先を設け溝が広い概念図 ミシン目付与部材を構成する概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材を構成する別な概念図 ミシン目付与部材の埋込治具のミシン目刃周辺の断面表面寸法図 ミシン目付与部材の埋込治具のミシン目刃周辺の別な断面表面寸法図 ミシン目付与部材の埋込治具のミシン目刃周辺の別な断面表面寸法図 ピロー形態の包装袋図 包装袋を開封した形態の図 実施例1の材質構成図 ピロー形態の別な包装袋図
ポリエステルフィルム12μ(18)に絵柄印刷(19)を行ない、反転装置に搬送した後ミシン目(16)加工を行った。ミシン目(16)加工に用いたミシン目付与部材は図16の構成のミシン目刃を使用した。次いで、該印刷フィルムにブタジエン系AC剤(20)を塗布しアルミ箔7μ(21)を、ポリエチレン15μ(22)押し出しにより貼り合せ、さらにアルミ面にブタジエン系AC剤(20)を塗布しポリエチレン20μ(23)押し出しを行い包装用積層フィルムとした。図24に、材質構成図を示す。
作成した包装用積層フィルムで、図22のピロー包装形態でスナック菓子を包装した。ミシン目を施した部分の両側部分を摘み引っ張ると破断予定線部(ミシン目部)に沿って開封でき、図22の形状で内容物を取出することができた。
実施例1と同様のフィルム構成で、ミシン目付与部材を図12の構成で円形のミシン目刃とした。作成した包装用積層フィルムで、図25のピロー包装形態でスナック菓子を包装した。ミシン目を施した部分の両側部分を摘み引っ張ると破断予定線部(ミシン目部)に沿って円形状に開封でき、内容物を取出すことができた。
A、A’ 溝の幅
B 溝の深さ
C ミシン目刃の高さ
D ミシン目刃の幅
ミシン目付与部材
2 埋込部
3 ミシン目刃
4 板状埋込治具
5 線状埋込治具
6 円周部
7 刃先
8 溝
9 埋込部の底部
10 ボルト
11 スペーサー
12 平坦な板状埋込治具台
13 (ミシン目刃を形成した)薄板状の板
14 直線を示す二点破線
15 (ミシン目刃を形成した)薄線状の板
16 ミシン目
17 内容物
18 ポリエステルフィルム12μ
19 絵柄印刷
20 ブタジエン系AC剤
21 アルミ箔7μ
22 ポリエチレン15
23 ポリエチレン20μ
24 ピロー包装袋

Claims (2)

  1. グラビア印刷を施す印刷ユニットがフィルムの搬送経路に沿って複数設けられているグラビア印刷機で任意の印刷絵柄の印刷とミシン目を設けるグラビア印刷方法にあって、前段の印刷ユニットで印刷を施したフィルムを、後段の印刷ユニットにおいてミシン目付与部材として、表面にミシン目刃を有する板状埋込治具を埋め込む埋込部が設けられ、該埋込部に略円形又は略四角形又は直線形状からなる任意のミシン目刃を有する前記板状埋込治具を固定装着し、前記任意の印刷絵柄に見当を合わせミシン目付与部材と、織布の表面側に合成樹脂をコートされ更に非シリコン系離型剤をコートされたコート布の裏面側に付設された粘着剤(以下、コート布と粘着剤を総称し「自己粘着層」と呼ぶ)をニップ圧胴芯材の外周に巻き付けたニップ圧胴でもって、前記ミシン目付与部材と前記自己粘着層を有するニップ圧胴との間に前記フィルムが圧接されると前記板状埋込治具の前記ミシン目刃が前記フィルムに貫通しミシン目を形成することを特徴とするグラビア印刷方法。
  2. 前記板状埋込治具を前記ミシン目付与部材の表面の埋込部に固定装着した状態において、ミシン目刃だけが前記ミシン目付与部材の表面より高いこと、又はミシン目刃が前記ミシン目付与部材の表面より高くミシン目刃の回りに溝が形成されていること、又はミシン目刃が前記ミシン目付与部材の表面と同じ高さでミシン目刃の回りに幅が広い溝が形成されていることにより、ミシン目刃が粘着剤を有する自己粘着層に達し前記フィルムを貫通しミシン目を形成することを特徴とする請求項1のグラビア印刷方法。
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