JP6515449B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

この発明は、自動販売機に関し、特に、庫外熱交換器と送風部とを備える自動販売機に関する。
従来、庫外熱交換器と送風部とを備える自動販売機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、庫内に配置された蒸発器と、庫外に配置された圧縮機、凝縮器(庫外熱交換器)および正逆回転可能な凝縮器用ファン(送風部)とを備える自動販売機が開示されている。この自動販売機では、庫内を冷却する冷却運転時に、凝縮器用ファンを正回転させることによって、外気を用いて圧縮機および凝縮器を冷却するように構成されている。また、自動販売機では、庫内の冷却を行わずに圧縮機を駆動させない冷却運転停止時に、凝縮器用ファンを逆回転させることによって、凝縮器に付着した塵埃を離脱させるように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1には、冷却運転時または冷却運転停止時に凝縮器として機能する庫外熱交換器については記載されているものの、商品収容庫内を加熱する加熱運転時に蒸発器として機能する庫外熱交換器ついては記載されていない。
ここで、庫外に配置された庫外熱交換器(蒸発器)により送風部により送風される外気から吸熱して、収容庫内の庫内熱交換器(凝縮器)により庫内を加熱することにより加熱運転を行う自動販売機が知られている。この自動販売機では、通常、COP(Coefficient Of Performance:成績係数=利用できる熱量/圧縮機への入力)を1以上にすることができるので、COPが1未満になる加熱ヒータを用いて庫内を加熱する場合と比べて、自動販売機のエネルギー効率を向上させることが可能である。
特開2002−56450号公報
しかしながら、上記のような自動販売機であっても、外気温が低い場合には、庫外熱交換器内を流通する冷媒を十分に蒸発させるために、冷媒の流通量を減少させて庫外熱交換器における蒸発温度を低くする必要がある。この場合、冷媒の流通量が減少することにより庫外熱交換器において外気から吸熱できる熱量が減少するため、その分、圧縮機の駆動力を大きくして冷媒の流通速度を速める必要がある。この結果、圧縮機における消費電力が大きくなってしまい、結果としてCOPが1未満に小さくなってしまう。したがって、加熱運転時において自動販売機のエネルギー効率が低下してしまう場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、加熱運転時において自動販売機のエネルギー効率が低下するのを抑制することが可能な自動販売機を提供することである。
この発明の一の局面による自動販売機は、商品が収容される商品収容庫と、庫外に配置され、加熱運転時に冷媒を蒸発させることによって庫外から吸熱する蒸発器として機能する庫外熱交換器と、庫外に配置され、冷媒を圧縮する圧縮機と、庫外熱交換器から圧縮機に向かう正方向と、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向とに外気を送風させることが可能な送風部と、庫内に配置される補助ヒータとを備え、圧縮機が駆動し、商品収容庫に対して冷却運転を行わず、加熱運転のみを行う加熱単独運転時において、外気温がしきい値温度以下である場合に、逆方向に外気を送風させることによって庫外熱交換器において庫外から吸熱させるとともに、外気温がしきい値温度未満であり、かつ、非常に低い場合に、圧縮機の駆動および外気の送風を停止し、補助ヒータによって商品収容庫を加熱させるように構成されている。なお、本発明において「加熱運転時」とは、庫外熱交換器を蒸発器として機能させることによって、所定の収容庫内を加熱する加熱運転が行われている場合を意味しており、庫外熱交換器を蒸発器として機能させて所定の収容庫内を加熱する加熱運転と、他の収容庫内を冷却する冷却運転とが共に行われる場合も含まれる。
この発明の一の局面による自動販売機では、上記のように、圧縮機が駆動している加熱運転時において外気温がしきい値温度以下である場合に、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向に外気を送風させるように構成する。これにより、外気が圧縮機から庫外熱交換器に向かうことによって、駆動する圧縮機により暖められた外気が庫外熱交換器に吹き付けられるので、外気温(外気の温度)がしきい値温度以下の低い場合であっても、庫外熱交換器における蒸発温度を低くしなくても庫外熱交換器を流通する冷媒を十分に蒸発させることができる。この結果、冷媒の流通量が減少するのを抑制することができるので、庫外熱交換器において外気から吸熱できる熱量が減少するのを抑制することができる。その結果、圧縮機の駆動力を大きくする必要がなくなる。さらに、圧縮機に庫外熱交換器により冷却された外気が吹き付けられるのを抑制することができるので、圧縮機が過度に冷却されるのを抑制することができる。その結果、圧縮機の能力が低下するのを抑制することができる。これらの結果、圧縮機における消費電力が大きくなるのを抑制してCOPが小さくなるのを抑制することができるので、加熱運転時において自動販売機のエネルギー効率が低下するのを抑制することができる。
上記一の局面による自動販売機において、好ましくは、加熱運転時において外気温がしきい値温度より高い場合に、正方向に外気を送風させるように構成されている。ここで、外気温がしきい値温度よりも高く暖かい場合には、駆動する圧縮機が熱を持ちやすく、その結果、圧縮機の駆動制御を正確に行うのが困難になってしまう。そこで、本発明では、外気温がしきい値温度よりも高い場合に庫外熱交換器から圧縮機に向かう正方向に外気が送風されるように構成することによって、圧縮機に庫外熱交換器により冷却された外気が吹き付けられるので、圧縮機が過度に熱せられるのを抑制することができる。これにより、圧縮機の駆動制御を正確に行うことができる。
この場合、好ましくは、送風部は、庫外熱交換器と圧縮機との間に配置されたファンを含み、ファンは、庫外熱交換器から圧縮機に向かう正方向に外気を送風させる正回転と、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向に外気を送風させる逆回転との両方に回転可能なように構成されている。このように構成すれば、ファンの回転方向を正回転と逆回転とに切り替えるだけで、正方向と逆方向との両方に外気を送風させることができる。これにより、外気温およびしきい値温度に基づいて、容易に、外気の送風方向を変更することができる。また、ファンを庫外熱交換器と圧縮機との間に配置することによって、逆方向に外気を送風する場合には、圧縮機により加熱された外気を庫外熱交換器に十分に送風することができるとともに、正方向に外気を送風する場合には、庫外熱交換器により冷却された外気を圧縮機に十分に送風することができる。
上記一の局面による自動販売機において、好ましくは、しきい値温度は、5℃以上15℃以下である。このように構成すれば、しきい値温度を5℃以上にすることによって、外気と庫外熱交換器との温度差を確保して熱交換を行わせつつ、庫外熱交換器における着霜の発生を抑制することができる。また、しきい値温度を15℃以下にすることによって、15℃よりも大きな温度の外気が圧縮機に吹き付けられることに起因して圧縮機が過度に熱せられるのを抑制することができる。これにより、圧縮機の駆動制御を正確に行うことができる。
上記一の局面による自動販売機において、好ましくは、商品収容庫は、第1収容庫および第2収容庫を含み、第1収容庫内に配置され、冷媒を凝縮させることによって第1収容庫内を加熱する凝縮器として機能する第1庫内熱交換器と、第2収容庫内に配置され、冷媒を蒸発させることによって第2収容庫内から吸熱する蒸発器として機能する第2庫内熱交換器とをさらに備え、第1庫内熱交換器による第1収容庫内の加熱が必要である一方、第2庫内熱交換器による第2収容庫内からの吸熱が不要な加熱単独運転時において、外気温がしきい値温度以下である場合に、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向に外気を送風させることによって、庫外熱交換器において庫外から吸熱させるように構成されている。このように構成すれば、第2収容庫内からの吸熱が不要な加熱単独運転時において、庫外熱交換器において庫外から吸熱することによって、第1収容庫内を加熱するために第2収容庫内から熱がさらに奪われるのを抑制することができるので、第2収容庫内が過度に冷却されるのを抑制することができる。また、加熱単独運転時において、外気温がしきい値温度以下である場合に、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向に外気を送風させることによって、庫外熱交換器において庫外から吸熱させるように構成する。これにより、加熱単独運転時において自動販売機のエネルギー効率が低下するのを抑制することができる。
上記一の局面による自動販売機において、好ましくは、庫外熱交換器は、加熱運転時に冷媒を蒸発させることによって庫外から吸熱する蒸発器として機能することに加えて、冷却運転時に冷媒を蒸発させることによって庫外に放熱する凝縮器として機能することが可能なように構成されている。このように構成すれば、庫外熱交換器とは別個に、冷却運転時に用いられる凝縮器を庫外に設ける必要がないので、自動販売機の部品点数が増加するのを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、加熱運転時において自動販売機のエネルギー効率が低下するのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による自動販売機の内部構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による自動販売機の内部構造を示した断面図である。 本発明の一実施形態による自動販売機の概略的な構成を示した冷媒回路図である。 本発明の一実施形態による自動販売機の制御構成を示したブロック図である。 図3に示した冷媒回路図においてCCC運転を行う場合の冷媒の流れを示した図である。 図3に示した冷媒回路図においてHCC運転を行う場合の冷媒の流れを示した図である。 図3に示した冷媒回路図において加熱単独運転を行う場合の冷媒の流れを示した図である。 本発明の一実施形態による外気温がしきい値温度よりも高く、かつ、正方向へ外気を送風する場合における機械室の温度状態を示した図である。 本発明の一実施形態の比較例による外気温がしきい値温度以下で、かつ、正方向へ外気を送風する場合における機械室の温度状態を示した図である。 本発明の一実施形態による外気温がしきい値温度以下で、かつ、逆方向へ外気を送風する場合における機械室の温度状態を示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図10を参照して、本発明の第1実施形態による自動販売機100の構成について説明する。
本実施形態による自動販売機100は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料などの商品105を冷却または加熱(加温)して販売する機器である。また、自動販売機100は、ヒートポンプ機能を有する冷媒回路装置6(図3参照)を備えており、冷媒回路装置6を使用して冷却庫内の商品105を冷却する際に得た熱を加熱庫側に移動させて加熱庫内の商品105を加温する熱利用方式を有している。また、冷媒回路装置6は、庫外熱交換器22(図3参照)を備えており、冷却庫内の冷却の必要がなくなったときに庫外熱交換器22から得た外気を利用して加熱庫を加熱(加温)する熱利用方式へも切替可能に構成されている。すなわち、冷媒回路装置6は、いわゆるハイブリッド型の冷媒回路装置である。
自動販売機100は、図1および図2に示すように、本体キャビネット1と、外扉2と、内扉3と、隔壁部材4と、商品収容庫5と、冷媒回路装置6と、機械室7と、CPUからなる制御部8とを備えている。ここで、図1に示すように、商品収容庫5は、互いに独立する右庫5a、中庫5bおよび左庫5cからなり、各々に商品105が収容されるように構成されている。
右庫5aは右側(X1側)に配置され、中庫5bは中央に配置され、左庫5cは左側(X2側)に配置されている。また、右庫5aは2列分が確保され、中庫5bは1列であり、左庫5cは3列分が確保されている。また、自動販売機100では、右庫5aおよび中庫5bを冷却専用庫とするとともに、左庫5cを冷却/加熱兼用庫としている。なお、本明細書における右側および左側は、それぞれ、自動販売機100を正面(外扉2の側)から見た場合の右方(X1側)および左方(X2側)を示す。また、右庫5aおよび中庫5bは、本発明の「第2収容庫」の一例であり、左庫5cは、本発明の「第1収容庫」の一例である。
また、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cは、断熱性を有する仕切部材5dによって互いに仕切られている。また、冷媒回路装置6は、制御部8による指令に基づき、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを個々に加熱または冷却するように構成されている。
また、本体キャビネット1は、内部が隔壁部材4によって上下に隔てられることにより、上側に配置された商品収容庫5と下側に配置された機械室7とに区画されている。また、機械室7の前方側(Y1側)の外扉2の下端には、切欠き2a(図1参照)が設けられている。また、機械室7の後方側(Y2側)は、開放部7a(図2参照)により開放されている。この結果、機械室7は、切欠き2aおよび開放部7aを介して、機械室7内に外気(図2の白抜き矢印(実線))が流入するとともに、機械室7外に外気が流出するように構成されている。
また、機械室7の前方側の側面(機械室7内)には、外気温センサ7bが取り付けられている。この外気温センサ7bは、約15秒毎に外気温を計測し、計測した外気温のデータを制御部8に送信するように構成されている。そして、制御部8は、連続する4回の外気温データの平均を算出することによって、外気温を取得するように構成されている。
また、図2に示すように、商品収容庫5(左庫5c)には、縦長状の商品収納ラック5eが設けられている。なお、図2には、左庫5cの部分での商品収容庫5の内部構造(断面図)を示しているが、右庫5aおよび中庫5bの内部構造についても、補助ヒータが設けられていない点を除いて、左庫5cと略同様である。また、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを構成する各列に個々に配置された商品収納ラック5eは、前方側(Y1側)の第1部分5fと、後方側(Y2側)の第2部分5gとからなる。なお、第1部分5fの下端部は、第2部分5gの下端部よりも下方(矢印Z2方向)まで延びている。また、本体キャビネット1の内面には、商品収納ラック5eを取り囲むようにして断熱材9が設けられている。
商品収容庫5(右庫5a、中庫5bおよび左庫5c)は、商品105を下部(Z2側)から上部(Z1側)に向かって積層した状態で収容するように構成されている。また、各々の商品収納ラック5eは、下端部近傍に配置された搬出機構部5hを有している。また、商品収容庫5の下部には、商品105を商品取出口2bまで導くための搬出シュータ10が配置されている。これにより、自動販売機100では、商品収納ラック5eの下部側から搬出シュータ10を介して商品105を庫外(商品取出口2b)に排出可能に構成されている。また、搬出シュータ10には、庫内の内部空気(冷却空気または加熱空気、図2の白抜き矢印(破線))が流通可能な複数の貫通孔(図示せず)が設けられている。
また、図2に示すように、商品収容庫5には、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの背面に沿って上下方向に延びるようにそれぞれ設けられ、庫内を冷却した内部空気を後述する庫内熱交換器27a〜27cに導くための背面ダクト70a〜70cが設けられている。
冷媒回路装置6は、商品収容庫5に収容された商品105を冷却または加熱(加温)する機能を有している。冷媒回路装置6は、図3に示すように、主回路20と、高圧冷媒導入回路30と、放熱回路40と、バイパス回路50とによって構成された冷媒回路60を備えている。また、冷媒回路60には、R134aからなる冷媒が所定量封入されている。
また、主回路20は、圧縮機21と、流路切替弁61と、庫外熱交換器22と、ドライヤ23と、電子膨張弁24a〜24cと、逆止弁25と、キャピラリ26a〜26cと、庫内熱交換器27a〜27cと、これらを順次接続する冷媒配管28とによって構成されている。
図2に示すように、圧縮機21および庫外熱交換器22は、商品収容庫5の外(庫外)の機械室7に配置されている。また、庫内熱交換器27a、27bおよび27c(図3参照)は、それぞれ、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの内底部領域でかつ奥側(Y2側)に配置されている。なお、庫内熱交換器27aおよび27bは、本発明の「第2庫内熱交換器」の一例であり、庫内熱交換器27cは、本発明の「第1庫内熱交換器」の一例である。
また、冷媒回路装置6は、庫外ファン71と、庫内ファン72a〜72cとをさらに備えている。これらの庫外ファン71と、庫内ファン72a〜72cとは、制御部8により回転数が制御されるように構成されている。
庫外ファン71は、機械室7内の圧縮機21と庫外熱交換器22との前後方向(Y方向)の間に配置されている。また、庫外ファン71は、圧縮機21よりも庫外熱交換器22側(Y1側)に配置されている。また、庫外ファン71は、前後方向に延びる回転軸周りの一方方向(R1方向)に正回転することによって、機械室7内において、前方(Y1側)から後方(Y2側)に向かうA方向に外気を送風させることが可能なように構成されている。つまり、庫外ファン71は、機械室7の前方側の切欠き2aから吸引した外気を、庫外熱交換器22および圧縮機21に流通させた後に、機械室7の後方側の開放部7aから外部に排出するように外気を送風させることが可能なように構成されている。なお、庫外ファン71は、本発明の「送風部」および「ファン」の一例であり、A方向は、本発明の「正方向」の一例である。
また、庫外ファン71は、正回転とは逆の他方方向(R2方向)に逆回転することによって、機械室7内において、後方から前方に向かうB方向に外気を送風させることが可能なように構成されている。つまり、庫外ファン71は、機械室7の後方側の開放部7aから吸引した外気を、圧縮機21および庫外熱交換器22に流通させた後に、機械室7の前方側の切欠き2aから外部に排出するように外気を送風させることが可能なように構成されている。また、庫外ファン71の正回転から逆回転への切替および逆回転から正回転への切替は、制御部8(図4参照)により行われるように構成されている。なお、B方向は、本発明の「逆方向」の一例である。
ここで、本実施形態では、所定の場合(後述する圧縮機21が駆動している加熱単独運転において、外気温がしきい値温度以下の低い場合)には、機械室7内の庫外ファン71を逆回転させることによって、圧縮機21から庫外熱交換器22に向かうB方向に外気を送風させるように構成されている。なお、この詳細については後述する。
庫内ファン72aは、庫内熱交換器27aの前方(Y1側)に配置されるとともに、庫内ファン72bは、庫内熱交換器27bの前方に配置されている。また、庫内ファン72cは、庫内熱交換器27cの前方に配置されている。また、庫内熱交換器27cの前方(Y1側)には、加熱用の補助ヒータ73cが設けられている。
図3に示す圧縮機21は、吸入口を通じて吸入されたガス冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出する役割を有している。また、圧縮機21には、回転数制御に基づき冷媒吐出量が制御可能なインバータ制御式圧縮機が用いられる。
庫外熱交換器22は、圧縮機21で圧縮された冷媒が通過する場合(後述するCCC運転時およびHCC運転時)には、冷媒と庫外ファン71により送風される外気との間の熱交換により冷媒を凝縮(液化)させる機能を有している。つまり、庫外熱交換器22は、冷却運転時に冷媒を凝縮させることによって庫外に放熱する凝縮器としての機能を有している。また、庫外熱交換器22は、庫内熱交換器27cで放熱した冷媒が通過する場合(後述する加熱単独運転時)には、冷媒と庫外ファン71により送風される外気との間の熱交換により冷媒を蒸発させる機能を有している。つまり、庫外熱交換器22は、加熱単独運転時に冷媒を蒸発させることによって、庫外から吸熱する蒸発器としての機能も有している。
電子膨張弁24a〜24cおよびキャピラリ26a〜26cは、それぞれ、庫内熱交換器27a〜27cの経路に設けられており、電子膨張弁24a〜24cの弁開度をそれぞれ調整して冷媒の流通量を制御するとともに、庫外熱交換器22で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させる機能を有する。なお、電子膨張弁24aとキャピラリ26aとの間には逆止弁25が接続されている。逆止弁25は、後述する高圧冷媒導入回路30から庫内熱交換器27cへと流通する冷媒が電子膨張弁24c側へと逆流することを防止する役割を有する。
庫内熱交換器27aおよび27bは、流入した気液二相冷媒を蒸発させることによって、それぞれ、右庫5aおよび中庫5b内から吸熱する蒸発器としての機能を有している。庫内熱交換器27cは、電子膨張弁24cおよびキャピラリ26cにおいて膨張された冷媒が通過する場合(CCC運転時)には、流入した気液二相冷媒を蒸発させる機能を有している。つまり、庫内熱交換器27cは、冷却運転時に冷媒を蒸発させることによって左庫内から吸熱する蒸発器としての機能を有している。また、庫内熱交換器27cは、圧縮機21で圧縮された冷媒が通過する場合(HCC運転時および加熱単独運転時)には、流入した冷媒を凝縮(液化)させる機能を有している。つまり、庫内熱交換器27cは、加熱運転時に左庫5c内に放熱する(左庫5c内を加熱する)凝縮器としての機能を有している。
また、庫内熱交換器27cの出口側から合流部P2に至る冷媒配管28の途中には電磁弁62が設けられている。電磁弁62は、開閉可能な弁体であり、制御部8(図4参照)の指令に基づいて開閉が行なわれる。
高圧冷媒導入回路30は、圧縮機21の吐出側と庫内熱交換器27cの入口側とを直接的に接続する経路である。すなわち、高圧冷媒導入回路30は、三方弁からなる流路切替弁61と高圧冷媒導入配管31とを備えている。また、高圧冷媒導入配管31は、庫内熱交換器27cの入口側の冷媒配管28の部分に合流するように構成されている。高圧冷媒導入回路30は、圧縮機21により圧縮され高温高圧状態となった冷媒を、庫外熱交換器22、電子膨張弁24cおよびキャピラリ26cを経由させることなく庫内熱交換器27cに導入することによって、左庫5cの内部空気を加熱(加温)する際に使用される。また、流路切替弁61は、圧縮機21で圧縮した冷媒を庫外熱交換器22へ送出する第1送出状態と、圧縮機21で圧縮した冷媒を高圧冷媒導入回路30へ送出する第2送出状態とを択一的に切り換えるための電磁弁である。また、流路切替弁61の切換動作は、制御部8の指令に基づいて行なわれる。
放熱回路40は、庫内熱交換器27cの出口側(冷媒配管28の途中の分岐部P4)と、主回路20における庫外熱交換器22の入口側(冷媒配管28の途中の合流部P5)とを接続する経路である。放熱回路40は、電子膨張弁42とキャピラリ43とを備えている。電子膨張弁42およびキャピラリ43は、電子膨張弁42の弁開度を調整して放熱配管41を通過する冷媒の流通量を制御するとともに、冷媒を減圧して断熱膨張させる役割を有する。また、キャピラリ43と主回路20との間には、逆止弁44が設けられている。逆止弁44は、主回路20を流通する冷媒がキャピラリ43側へと逆流することを防止する役割を有する。これにより、放熱回路40は、庫内熱交換器27cにおいて凝縮した冷媒を庫外熱交換器22に供給する役割を有している。
バイパス回路50は、庫外熱交換器22の下流側(冷媒配管28の途中の分岐部P6)と、圧縮機21の吸入側(冷媒配管28の途中の合流部P7)とを接続する経路である。バイパス回路50は、電磁弁63を備えている。電磁弁63は、開閉可能な弁体であり、制御部8の指令に基づいて開閉が行なわれる。
上記のように構成された冷媒回路装置6は、次のようにして商品収容庫5に収容された商品105を冷却または加熱(加温)するように構成されている。
まず、CCC運転(冷却単独運転)を行う場合について説明する。CCC運転は、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを全て冷却する運転モードである。この場合、制御部8は、流路切替弁61を第1送出状態に切り替え、電子膨張弁42および電磁弁63に「閉指令」を与え、電子膨張弁24a〜24cおよび電磁弁62に対して「開度制御指令」および「開指令」を与える。これにより、圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5において矢印で示された方向に循環される。
すなわち、図5に示すように、圧縮機21で圧縮された冷媒は、第1送出状態にある流路切替弁61を経由して庫外熱交換器22に流通される。そして、冷媒が庫外熱交換器22を流通する過程で、冷媒と外気との熱交換により、冷媒は外気に対して放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮(液化)した冷媒は、ドライヤ23を経由して分岐部P1で3つに分岐した後、電子膨張弁24a〜24cおよびキャピラリ26a〜26cでそれぞれ断熱膨張される。
そして、膨張後の冷媒は、庫内熱交換器27a、庫内熱交換器27bおよび庫内熱交換器27cの各々を流通する過程で右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの内部空気との熱交換(吸熱)により蒸発する。これにより、商品収容庫5(右庫5a、中庫5bおよび左庫5c)内が冷却されることによって、商品収容庫5内に収容された商品105(図1参照)が冷却される。また、庫内熱交換器27a〜27cの各々において蒸発した冷媒は、合流部P2および合流部P3で順次合流した後、圧縮機21に吸引される。そして、冷媒は、圧縮機21で圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HCC運転(ヒートポンプ運転)を行う場合について説明する。HCC運転は、加熱対象となる左庫5cの内部空気を加熱(加温)するとともに、冷却対象となる右庫5aおよび中庫5bを冷却する運転モードである。この場合、制御部8は、流路切替弁61を第2送出状態に切り替え、電磁弁63、電子膨張弁24cおよび電磁弁62に対して「閉指令」を与え、電子膨張弁42に対して「開指令」を与え、電子膨張弁24aおよび24bに対して「開度制御指令」を与える。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図6において矢印で示された方向に循環される。
すなわち、図6に示すように、圧縮機21で圧縮された冷媒は、第2送出状態にある流路切替弁61および高圧冷媒導入配管31を経由して庫内熱交換器27cに流通される。冷媒は、庫内熱交換器27cを流通する過程で左庫5cの内部空気との熱交換(放熱)により凝縮する。これにより、左庫5cが加熱(加温)されることによって、左庫5cに収容された商品105が加熱される。
また、庫内熱交換器27cにおいて凝縮(液化)した冷媒は、放熱回路40を構成する放熱配管41に設けられた電子膨張弁42およびキャピラリ43を通過して合流部P5において冷媒配管28(主回路20)に流入される。その後、冷媒が庫外熱交換器22に流通されることによって、冷媒は外気に対して放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で放熱した冷媒は、ドライヤ23を経由して開度制御状態の電子膨張弁24aおよび24bとキャピラリ26aおよび26bとを順次流通する。そして、CCC運転と同様に、庫内熱交換器27aおよび庫内熱交換器27bにおいて冷媒が蒸発することによって、右庫5a内および中庫5b内は冷却される。また、庫内熱交換器27aおよび庫内熱交換器27bで蒸発した冷媒は、圧縮機21に吸引される。そして、冷媒は、圧縮機21で圧縮されて上述した循環を繰り返す。
なお、自動販売機100では、上述したCCC運転およびHCC運転に加えて、右庫5aおよび中庫5bの商品105の冷却の必要がなくなったときに、左庫5cのみの内部空気を加熱(加温)する加熱単独運転を行うことも可能に構成されている。この場合、制御部8は、流路切替弁61を第2送出状態にさせ、電磁弁62および電子膨張弁24a〜24cの全てに対して「閉指令」を与え、電子膨張弁42に対して「開度制御指令」を与え、電磁弁63に対して「開指令」を与える。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図7において矢印で示された方向に循環される。
すなわち、図7に示すように、圧縮機21で圧縮された冷媒は、第2送出状態にある流路切替弁61および高圧冷媒導入配管31を経由して庫内熱交換器27cに流通される。そして、HCC運転と同様に、庫内熱交換器27cにおいて冷媒が凝縮することによって、左庫5cが加熱(加温)されて、左庫5cに収容された商品105が加熱される。
また、庫内熱交換器27cにおいて凝縮(液化)した冷媒は、放熱回路40を構成する放熱配管41に設けられた電子膨張弁42およびキャピラリ43を通過して断熱膨張される。その後、冷媒は、合流部P5を経て庫外熱交換器22に流通される。そして、冷媒が庫外熱交換器22を流通する過程で、冷媒と外気との熱交換により、冷媒は外気から吸熱して蒸発する。庫外熱交換器22で蒸発した冷媒は、分岐部P6から分岐するバイパス配管51を経由して合流部P7において冷媒配管28に合流して圧縮機21に吸引される。そして、冷媒は、圧縮機21で圧縮されて上述した循環を繰り返す。
この結果、自動販売機100では、CCC運転、HCC運転および加熱単独運転が互いに切り替え可能に構成されている。また、冷却/加熱兼用庫である左庫5cに関しては、冷媒回路装置6内の流路を切り替えることにより、冷却運転時に冷媒を庫内熱交換器27cで蒸発させることにより左庫5cを冷却するとともに、加熱運転時に冷媒を庫内熱交換器27cで凝縮させることにより左庫5cを加熱するように構成されている。
ここで、圧縮機21が駆動しているCCC運転(図5参照)およびHCC運転(図6参照)においては、制御部8は、機械室7内の庫外ファン71を正回転させることによって、凝縮器として機能する庫外熱交換器22から圧縮機21に向かうA方向に外気を送風させるように構成されている。これにより、庫外熱交換器22における熱交換の効率が低下するのを抑制することが可能である。
また、圧縮機21が駆動している加熱単独運転(図7参照)において、外気温が高い(しきい値温度より高い)場合に、制御部8は、機械室7内の庫外ファン71を正回転させることによって、庫外熱交換器22から圧縮機21に向かうA方向に外気を送風させるように構成されている。この際、図8に示すように、機械室7内において、庫外熱交換器22のY1側には外気温と略等しい温度の外気が吹き付けられるとともに、庫外熱交換器22により外気温から所定の温度(約5℃)だけ冷却された外気が庫外熱交換器22のY2側から流出する。そして、外気温よりも冷却された外気が圧縮機21に吹き付けられることによって、圧縮機21が過度に熱せられるのが抑制される。
ここで、本実施形態の比較例として、図9に示すように、圧縮機21が駆動している加熱単独運転において、外気温がしきい値温度以下に低くなった場合であっても、機械室7内の庫外ファン71を正回転させて、庫外熱交換器22から圧縮機21に向かうA方向に外気を流通させる場合について説明する。この場合には、機械室7内において、庫外熱交換器22のY1側には外気温の外気が吹き付けられる。この際、外気温はしきい値温度以下で低いため、庫外熱交換器22を流通する冷媒を十分に蒸発させるために、冷媒の流通量を減少させて庫外熱交換器22における蒸発温度を低くする必要がある。このため、冷媒の流通量が減少することにより庫外熱交換器22において外気から吸熱できる熱量が減少するため、その分、圧縮機21の駆動力を大きくして冷媒の流通速度を速める必要がある。この結果、圧縮機21における消費電力が大きくなってしまい、結果としてCOPが1未満に小さくなってしまう。また、庫外熱交換器22のY2側から外気温から所定の温度(約4℃から約5℃程度)だけ冷却された外気が流出する。そして、外気温よりも冷却された外気が圧縮機21に吹き付けられることによって、圧縮機21が過度に冷却されて、圧縮機21の能力が低下してしまう。
これに対して、本実施形態では、圧縮機21が駆動している加熱単独運転において、制御部8は、外気温がしきい値温度以下の低い場合には、機械室7内の庫外ファン71を逆回転させることによって、圧縮機21から庫外熱交換器22に向かうB方向に外気を送風させるように構成されている。これにより、図10に示すように、庫外ファン71が正回転している場合と異なり、機械室7において、圧縮機21のY2側に外気温と略同じ温度の外気が吹き付けられる。これにより、圧縮機21が過度に冷却されるのを抑制される。さらに、圧縮機21のY1側から外気温よりも所定の温度だけ高い外気が流出するとともに、庫外熱交換器22のY2側に吹き付けられる。これにより、庫外熱交換器22における蒸発温度を低くしなくても庫外熱交換器22を流通する冷媒を十分に蒸発させることが可能になる。
また、本実施形態では、庫外熱交換器22における冷媒の蒸発温度は、庫外熱交換器22に着霜が発生するのを抑制するために、水の凝固点である約0℃以上であるのが好ましい。また、庫外熱交換器22において効率的に熱交換を行うために、庫外熱交換器22に吹き付けられる外気の温度(外気温)は、庫外熱交換器22における冷媒の蒸発温度よりも5℃程度高いことが好ましい。この結果、しきい値温度を約5℃以上にするのが好ましい。また、圧縮機21が過度に熱せられるのを抑制して圧縮機21の駆動制御を正確に行うために、圧縮機21に吹き付けられる外気の温度(外気温)は、約15℃以下であるのが好ましい。この結果、しきい値温度は、約5℃以上約15℃以下であるのが好ましい。さらに、しきい値温度は、約5℃以上約10℃以下であるのがより好ましい。これにより、圧縮機21の駆動制御をより正確に行うことが可能である。なお、用いる冷媒の種類や使用環境に応じてしきい値温度を異ならせるのが好ましく、この際、しきい値温度は、約5℃未満、または、約15℃より高くてもよい。
また、外気温が約−10℃以下である場合など、加熱単独運転時において、外気温が非常に小さい場合には、B方向に外気を送風させることにより圧縮機21によって加熱された外気を庫外熱交換器22に吹き付けたとしても、元々の外気の温度(外気温)が低いため、庫外熱交換器22の蒸発温度を低くして冷媒の循環量を低下させる必要がある。このような場合には、圧縮機21での消費電力が大きくなってしまい、結果として、COPが1未満に小さくなってしまう。そこで、制御部8は、加熱用の補助ヒータ73cを用いる方が圧縮機21(庫外熱交換器22)を用いた場合よりもCOPが大きくなると判断した場合には、圧縮機21の駆動を停止して、加熱用の補助ヒータ73cを用いて左庫5c内を加熱するように構成されている。このように、外気温がしきい値温度以下の低い場合にはB方向に外気を送風させ、外気温が非常に低い場合には補助ヒータ73cを用いて左庫5c内を加熱するように構成したとしても、庫外ファン71を正回転させるだけの比較例(図9)と比べて、加熱用の補助ヒータ73cを用いて加熱する温度条件を、外気温が約−10℃以下である場合などの外気温が非常に低い場合のみに限定することができるので、加熱運転時において自動販売機100のエネルギー効率を向上させることが可能である。
また、加熱単独運転時において、圧縮機21から庫外熱交換器22に向かうB方向に外気を送風している場合には、加熱単独運転が終了してHCC運転に切り替わるまで、B方向への送風が継続されるように構成されている。なお、B方向に外気を送風している状態において、加熱単独運転が終了してHCC運転に切り替わる際には、制御部8により、A方向に外気を送風するように庫外ファン71の回転方向が逆回転から正回転に切り替えられるように構成されている。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、圧縮機21が駆動している加熱単独運転時において外気温がしきい値温度以下である場合に、圧縮機21から庫外熱交換器22に向かう逆方向(B方向)に外気を送風させるように構成する。これにより、外気が圧縮機21から庫外熱交換器22に向かうことによって、駆動する圧縮機21により暖められた外気が庫外熱交換器22に吹き付けられるので、外気温(外気の温度)がしきい値温度以下の低い場合であっても、庫外熱交換器22における蒸発温度を低くしなくても庫外熱交換器22を流通する冷媒を十分に蒸発させることができる。この結果、冷媒の流通量が減少するのを抑制することができるので、庫外熱交換器22において外気から吸熱できる熱量が減少するのを抑制することができる。その結果、圧縮機21の駆動力を大きくする必要がなくなる。さらに、圧縮機21に庫外熱交換器22により冷却された外気が吹き付けられるのを抑制することができるので、圧縮機21が過度に冷却されるのを抑制することができる。その結果、圧縮機21の能力が低下するのを抑制することができる。これらの結果、圧縮機21における消費電力が大きくなるのを抑制してCOPが小さくなるのを抑制することができるので、加熱単独運転時において自動販売機100のエネルギー効率が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、圧縮機21が駆動している加熱単独運転時において外気温がしきい値温度より高い場合に、正方向(A方向)に外気を送風させるように構成する。これにより、圧縮機21に庫外熱交換器22により冷却された外気が吹き付けられるので、圧縮機21が過度に熱せられるのを抑制することができる。これにより、圧縮機21の駆動制御を正確に行うことができる。
また、本実施形態では、庫外ファン71を、庫外熱交換器22から圧縮機21に向かう正方向(A方向)に外気を送風させる正回転と、圧縮機21から庫外熱交換器22に向かう逆方向(B方向)に外気を送風させる逆回転との両方に回転可能なように構成する。これにより、庫外ファン71の回転方向を正回転と逆回転とに切り替えるだけで、正方向と逆方向との両方に外気を送風させることができる。これにより、外気温およびしきい値温度に基づいて、容易に、外気の送風方向を変更することができる。また、庫外ファン71を庫外熱交換器22と圧縮機21との間に配置することによって、逆方向に外気を送風する場合には、圧縮機21により加熱された外気を庫外熱交換器22に十分に送風することができるとともに、正方向に外気を送風する場合には、庫外熱交換器22により冷却された外気を圧縮機21に十分に送風することができる。
また、本実施形態では、しきい値温度を約5℃以上にすることによって、外気と庫外熱交換器22との温度差を確保して熱交換を行わせつつ、庫外熱交換器22における着霜の発生を抑制することができる。また、しきい値温度を約15℃以下にすることによって、約15℃よりも大きな温度の外気が圧縮機21に吹き付けられることに起因して圧縮機21が過度に熱せられるのを抑制することができる。これにより、圧縮機21の駆動制御を正確に行うことができる。
また、本実施形態では、右庫5aおよび中庫5b内からの吸熱が不要な加熱単独運転時において、庫外熱交換器22において庫外から吸熱することによって、左庫5c内を加熱するために右庫5aおよび中庫5bから熱がさらに奪われるのを抑制することができるので、右庫5aおよび中庫5b内が過度に冷却されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、庫外熱交換器22を、加熱単独運転時に冷媒を蒸発させることによって庫外から吸熱する蒸発器として機能することに加えて、冷却運転時(CCC運転時およびHCC運転時)に冷媒を蒸発させることによって庫外に放熱する凝縮器として機能することが可能なように構成する。これにより、庫外熱交換器22とは別個に、冷却運転時に用いられる凝縮器を庫外に設ける必要がないので、自動販売機100の部品点数が増加するのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、CCC運転、HCC運転および加熱単独運転が互いに切替可能に構成された自動販売機100に対して本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、HCC運転と加熱単独運転とのみが切替可能な自動販売機に対して本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、加熱単独運転時にのみ庫外熱交換器22を蒸発器として機能させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、HCC運転においても庫外熱交換器を蒸発器として機能させてもよい。この場合にも、外気温がしきい値温度以下になった場合に、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向に外気を送風させる。
また、上記実施形態では、冷媒としてR134aを用いた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、冷媒は特に限定されない。たとえば、冷媒はCOでもよい。なお、自動販売機のエネルギー効率が最適化されるように、冷媒に応じてしきい値温度を設定するのが好ましい。
また、上記実施形態では、庫外ファン71を圧縮機21と庫外熱交換器22との前後方向(Y方向)の間に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、庫外ファンを庫外熱交換器の圧縮機とは反対側に配置してもよいし、庫外ファンを圧縮機の庫外熱交換器とは反対側に配置してもよい。
また、上記実施形態では、庫外ファン71を圧縮機21と庫外熱交換器22との前後方向(Y方向)の間に1台だけ配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、庫外ファンを複数設けてもよい。この際、複数の庫外ファンを、圧縮機と庫外熱交換器との間にのみ配置してもよい。また、複数の庫外ファンを、圧縮機と庫外熱交換器との間、庫外熱交換器の圧縮機とは反対側、および、圧縮機の庫外熱交換器とは反対側の3箇所の全てに配置してもよい。さらに、複数の庫外ファンを、上記3箇所のうちのいずれか2箇所に配置してもよい。このように複数の庫外ファンを設けた場合には、庫外ファンを正逆両方に回転するように構成する必要はない。つまり、庫外熱交換器から圧縮機に向かう正方向にのみ外気を送風させることが可能な庫外ファンと、圧縮機から庫外熱交換器に向かう逆方向にのみ外気を送風させることが可能な庫外ファンとを設け、外気温およびしきい値温度に基づいていずれか一方の庫外ファンのみを回転させることによって、正逆両方向に外気を送風させることが可能である。
また、上記実施形態では、1台の圧縮機21を用いて自動販売機100を構成した例について示したが、本発明はこれに限られない。すなわち、1つの冷媒回路に対して複数台の圧縮機が並列接続(タンデム配置)されていてもよい。この際、複数の圧縮機のいずれか1つと庫外熱交換器との間において、正逆両方向に外気を送風させることが可能なように構成されていればよい。
また、上記実施形態では、機械室7内に外気温センサ7bを配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、外気温センサを本体キャビネットの外表面に取り付けてもよい。これにより、外気温をより正確に取得することが可能である。
また、上記実施形態では、冷却/加熱兼用庫の左庫5c内に補助ヒータ73cを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、加熱される収容庫内に補助ヒータを設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、左庫5cを冷却/加熱兼用庫とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、左庫を加熱専用庫として用いてもよい。
また、上記実施形態では、圧縮機21と庫外熱交換器22とを同じ機械室7内に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、圧縮機と庫外熱交換器との間に外気を送風させることが可能であれば、圧縮機と庫外熱交換器とを同一の室内に配置しなくてもよい。
5a 右庫(第2収容庫)
5b 中庫(第2収容庫)
5c 左庫(第1収容庫)
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
27a、27b 庫内熱交換器(第2庫内熱交換器)
27c 庫内熱交換器(第1庫内熱交換器)
71 庫外ファン(送風部、ファン)
100 自動販売機
105 商品

Claims (6)

  1. 商品が収容される商品収容庫と、
    庫外に配置され、加熱運転時に冷媒を蒸発させることによって庫外から吸熱する蒸発器として機能する庫外熱交換器と、
    庫外に配置され、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記庫外熱交換器から前記圧縮機に向かう正方向と、前記圧縮機から前記庫外熱交換器に向かう逆方向とに外気を送風させることが可能な送風部と、
    庫内に配置される補助ヒータとを備え、
    前記圧縮機が駆動し、前記商品収容庫に対して冷却運転を行わず、加熱運転のみを行う加熱単独運転時において、外気温がしきい値温度以下である場合に、前記逆方向に外気を送風させることによって前記庫外熱交換器において庫外から吸熱させるとともに、外気温が前記しきい値温度未満であり、かつ、非常に低い場合に、前記圧縮機の駆動および外気の送風を停止し、前記補助ヒータによって前記商品収容庫を加熱させるように構成されている、自動販売機。
  2. 前記加熱運転時において外気温が前記しきい値温度より高い場合に、前記正方向に外気を送風させるように構成されている、請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記送風部は、前記庫外熱交換器と前記圧縮機との間に配置されたファンを含み、
    前記ファンは、前記庫外熱交換器から前記圧縮機に向かう前記正方向に外気を送風させる正回転と、前記圧縮機から前記庫外熱交換器に向かう前記逆方向に外気を送風させる逆回転との両方に回転可能なように構成されている、請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記しきい値温度は、5℃以上15℃以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動販売機。
  5. 前記商品収容庫は、第1収容庫および第2収容庫を含み、
    前記第1収容庫内に配置され、前記冷媒を凝縮させることによって前記第1収容庫内を加熱する凝縮器として機能する第1庫内熱交換器と、
    前記第2収容庫内に配置され、前記冷媒を蒸発させることによって前記第2収容庫内から吸熱する蒸発器として機能する第2庫内熱交換器とをさらに備え、
    前記第1庫内熱交換器による前記第1収容庫内の加熱が必要である一方、前記第2庫内熱交換器による前記第2収容庫内からの吸熱が不要な前記加熱単独運転時において、外気温が前記しきい値温度以下である場合に、前記圧縮機から前記庫外熱交換器に向かう前記逆方向に外気を送風させることによって、前記庫外熱交換器において庫外から吸熱させるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動販売機。
  6. 前記庫外熱交換器は、前記加熱運転時に前記冷媒を蒸発させることによって庫外から吸熱する蒸発器として機能することに加えて、冷却運転時に前記冷媒を蒸発させることによって庫外に放熱する凝縮器として機能することが可能なように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動販売機。
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