JP2017116253A - 商品冷却加温装置および飲料自動販売機 - Google Patents

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勇人 山内
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勇人 山内
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Abstract

【課題】圧縮機の温度低下を防止することができ、ヒートポンプ運転による効率のよい加温を行うことのできる商品冷却加温装置を提供する。
【解決手段】圧縮機20と庫外凝縮器との間に設けられた複数の庫外ファンと、庫外ファンの一部から送風される風を圧縮機20に当てるか、または遮るように配置した風向調整部材60と、ヒートポンプ運転の能力状態を検出する外気温センサおよび冷媒温度センサ51とを備え、外気温センサおよび冷媒温度センサ51により、ヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aの動作に対して、圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの回転数を低減させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、商品冷却加温装置および飲料自動販売機に係り、特に、ヒートポンプを用いて、飲料などの商品を加温または冷却して販売する商品冷却加温装置および飲料自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量を削減するため、冷却によって生じる廃熱あるいは外気の熱を利用して商品が保管された貯蔵庫を加温するものが提案されている。その一例として、従来、排熱していた凝縮器の熱を庫内の加熱に利用するヒートポンプ方式の自動販売機が開発されている。
このような従来の自動販売機として、従来、例えば、圧縮機と、蒸発器とともに商品収納庫に配設された加熱熱交換器と、ファンからの送風により放熱する庫外熱交換器と、圧力調整手段と、分配器と、蒸発器と、にて加熱冷却循環回路を構成するとともに、庫内温度を検知する庫内温度検知手段と、これらを制御する制御手段を有し、庫外に加熱手段を有し、かつ、庫外熱交換器に凝縮して貯留する冷媒を検知する貯留冷媒検知手段を設け、当該貯留冷媒検知手段の信号に基づいて、ファンにより加熱手段の熱を庫外熱交換器に送風するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4911105号公報
特許文献1に記載の技術では、庫外熱交換器と庫内熱交換器の間に電子膨張弁を設けて、冷媒流量を調整しており、その結果、庫外熱交換器で冷媒が滞留することを抑えて、冷媒循環量不足を防止し、効率のよいヒートポンプ加温運転を実現している。
しかしながら、一般に、圧縮機は庫外に設置されるものであるため、外気温度が低い場合に、圧縮機に冷気が吹き付けられ、圧縮機の温度が低下してしまう。このように圧縮機の温度が低下すると、冷凍機油に冷媒が溶解して、圧縮機内部に冷媒を含んだ冷凍機油が滞留してしまうという問題がある。その結果、冷凍サイクルを循環する冷媒量が減少し、ヒートポンプ能力が低下してしまうため、圧縮機の消費電力量が増大するという問題がある。
このことは、冷媒封入量が少なく冷凍機油との溶解度が高い冷媒であるR600aやR1234yfの場合に、特に問題となる。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、圧縮機の温度低下を防止することができ、ヒートポンプ運転による効率のよい加温を行うことのできる商品冷却加温装置および飲料自動販売機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の商品冷却加温装置は、庫外に配置されて冷媒を圧縮する圧縮機と、庫内に配置された庫内熱交換器と、庫外に配置された庫外熱交換器と、を用いて冷却運転用の冷媒流路とヒートポンプ運転用の冷媒流路とを切替可能な冷凍サイクルを備えた商品冷却加温装置であって、前記圧縮機と前記庫外熱交換器との間に設けられた複数の庫外ファンと、前記庫外ファンからの送風のうち、前記圧縮機に当てる風量を増減させるための風向調整部材と、ヒートポンプ運転の能力状態を検出する検出手段とを備え、前記能力検出手段の検出結果に応じて前記庫外ファンの回転数を変化させることを特徴とする。
また、前記構成において、前記能力検出手段の検出結果に基づいて、前記庫外ファンの動作を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記検出手段がヒートポンプ運転の能力低下状態を検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を減らすように配置された前記庫外ファンのみを動作させ、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を増やすように配置された前記庫外ファンの動作を停止させるように制御することを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の能力低下状態を検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を減らすように配置された前記庫外ファンを増速または全速で動作させ、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を増やすように配置された前記庫外ファンの動作を減速または停止させるように制御することを特徴とする。
また、前記構成において、前記能力検出手段は、外気温検出手段を備え、前記外気温検出手段により検出される外気温が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力低下状態であることを検出することを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記外気温検出手段の検出結果が所定の温度以下の場合に、庫外ファンのうち、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を増やすように配置された前記庫外ファンの回転数を下げるように制御することを特徴とする。
また、前記構成において、前記能力検出手段は、前記庫内熱交換器における冷媒温度を検出する温度検出手段を備え、前記温度検出手段により検出される冷媒温度が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力低下状態であることを検出することを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記温度検出手段の検出結果が所定の温度以下の場合に、前記庫外ファンのうち、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を増やすように配置された前記庫外ファンの回転数を下げるように制御することを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記能力検出手段によりヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンと前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記能力検出手段によりヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合よりも増やすことを特徴とする。
また、前記構成において、前記能力検出手段は、外気温検出手段を備え、前記外気温検出手段により検出される外気温が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出することを特徴とする。
また、前記構成において、前記能力検出手段は、前記庫内熱交換器における冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒温度が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出することを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される外気温が低外気温と検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの起動回転数を、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンよりも減らすことを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される外気温が高外気温と検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンと前記圧縮機への送風をへ当てるように配置された前記庫外ファンの起動回転数を、共にヒートポンプ運転の加熱能力が低い場合よりも増やすことを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出される前記庫内熱交換器の冷媒温度が低いと検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンよりも減らすと共に、前記冷媒温度が所定温度になるまで減速させていくことを特徴とする。
また、前記構成において、前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出される前記庫内熱交換器の冷媒温度が高いと検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が高いと判定した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンおよび前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記冷媒温度が所定温度になるまで増速させていくことを特徴とする。
また、本発明の飲料自動販売機は、商品を収納する冷却加温室を備え、請求項1から請求項15に記載の商品冷却加温装置により、前記冷却加温室の冷却および加温を行うことを特徴とする。
本発明によれば、検出手段によりヒートポンプ運転の能力低下状態を検出した場合に、風向調整部材で圧縮機への送風を減らすように配置された庫外ファンの動作に対して、風向調整部材で圧縮機への送風を増やすように配置された庫外ファンの動作を低下させることで、圧縮機の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。その結果、冷凍機油と冷媒との溶解度が低下して、圧縮機の内部に滞留する冷媒量を低減させることができ、冷凍サイクルを循環する冷媒量が増えて、ヒートポンプ能力が増加して、圧縮機の消費電力量が低減して、消費電力量を抑えることができる。
第1実施形態における飲料自動販売機の全体構成を示す概略図である。 第1実施形態における内外冷却ヒートポンプ運転モード時の冷凍サイクル図である。 第1実施形態における機械室の構造を示す斜視図である。 第1実施形態における機械室の構造の風向調整部材を取り外した状態を示す斜視図である。 第1実施形態における風向調整部材を示す斜視図である。 第1実施形態における制御構成を示すブロック図である。 第2実施形態における制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る商品冷却加温装置を搭載した飲料自動販売機の第1実施形態を示す概略図である。図2は第1実施形態における内外冷却ヒートポンプ運転モード時の冷凍サイクル図である。
図1および図2に示すように、本実施形態の自動販売機は、飲料向けの飲料自動販売機であり、商品である飲料を収納する商品収納庫2と商品収納庫2の下部に配置された機械室3を有する。
商品収納庫2は、庫内が、収納する商品を冷却もしくは加温する第1の冷却加温室10、収納する商品を冷却もしくは加温する第2の冷却加温室11、収納する商品を冷却する冷却専用室12に区画されている。また、それぞれの商品収納室内には商品収納棚(図示せず)が上部に吊り下げられており、商品が内部に収納されている。
また、図1に示すように、商品収納庫2は、断熱外壁5により被覆されており、第1の冷却加温室10と第2の冷却加温室11との間、第2の冷却加温室11と冷却専用室12との間には、断熱バリア6が設置されている。
図1に示すように、機械室3には、冷凍ユニット7が設置されている。この冷凍ユニット7は、図2に示すように、圧縮機20と、圧縮機20から吐出された冷媒を凝縮させる庫外凝縮器21と、庫外蒸発器22と、庫外凝縮器21が風上側で庫外蒸発器22が風下側になるように庫外凝縮器21と庫外蒸発器22の近傍に位置して庫外凝縮器21または庫外蒸発器22の熱交換が促進されるように送風する庫外ファン23とから構成されている。
本実施形態においては、庫外ファン23は、3つ設けられている。
第1の冷却加温室10内には、庫外凝縮器21で凝縮した冷媒を蒸発させて第1の冷却加温室10内の商品を冷却する庫内蒸発器24と、圧縮機20から吐出された冷媒を凝縮させて第1の冷却加温室10内の商品を加温する庫内凝縮器25と、庫内蒸発器24と庫内凝縮器25の近傍に配置され、庫内蒸発器24または庫内凝縮器25と熱交換した空気を第1の冷却加温室10内で循環させる庫内ファン26と、庫内凝縮器25とは別に必要に応じて第1の冷却加温室10内の商品を加温する場合に通電されて発熱する加温ヒータ27と、第1の冷却加温室10の室内温度を検出する温度センサ53a(図1を参照)とが配置されている。
第2の冷却加温室11内には、庫外凝縮器21で凝縮(庫内凝縮器25に冷媒が流れている場合は、庫内凝縮器25と庫外凝縮器21で凝縮)した冷媒を蒸発させて第2の冷却加温室11内の商品を冷却する庫内蒸発器28と、庫内蒸発器28の近傍に配置され、庫内蒸発器28と熱交換した空気を第2の冷却加温室11内で循環させる庫内ファン29と、第2の冷却加温室11内の商品を加温する場合に通電されて発熱する加温ヒータ30と、第2の冷却加温室11の室内温度を検出する温度センサ53b(図1を参照)とが配置されている。
冷却専用室12内には、庫外凝縮器21で凝縮(庫内凝縮器25に冷媒が流れている場合は、庫内凝縮器25と庫外凝縮器21で凝縮)した冷媒を蒸発させて冷却専用室12内の商品を冷却する庫内蒸発器31と、庫内蒸発器31の近傍に配置され、庫内蒸発器31と熱交換した空気を冷却専用室12内で循環させる庫内ファン32と、冷却専用室12の室内温度を検出する温度センサ53c(図1を参照)が配置されている。
庫内蒸発器24と庫内蒸発器28,31とに冷媒流路を分岐する分岐点と、庫内蒸発器24との間の分岐流路には、電磁弁40が設けられている。電磁弁40は、第1の冷却加温室10の冷却が必要のため庫内蒸発器24に冷媒を流す時は開状態となり、第1の冷却加温室10の冷却が不要のため庫内蒸発器24に冷媒を流さない時は閉状態となる。
また、庫内蒸発器28と庫内蒸発器31とに冷媒流路を分岐する分岐点には、パルス三方弁41が設けられている。パルス三方弁41は、庫内蒸発器28方向への冷媒の流路と庫内蒸発器31方向への冷媒の流路を切換えたり、両方の流路を同時に閉じたりすることが可能となっている。
電磁弁40と庫内蒸発器24との間の冷媒の流路には、庫内蒸発器24に流れる冷媒を減圧するキャピラリチューブなどの膨張機構42が設けられている。また、パルス三方弁41と庫内蒸発器28との間の冷媒の流路には、庫内蒸発器28に流れる冷媒を減圧するキャピラリチューブなどの膨張機構43が設けられており、パルス三方弁41と庫内蒸発器31との間の冷媒の流路には、パルス三方弁41から庫内蒸発器31方向に流れる冷媒を減圧するキャピラリチューブなどの膨張機構44が設けられている。
庫内蒸発器28の冷媒の出口側は、膨張機構44と庫内蒸発器31とを接続する冷媒の配管に接続されており、庫内蒸発器28から流出した冷媒が庫内蒸発器31に流入するように構成されている。
圧縮機20の吐出側の冷媒配管には、三方電磁弁45が設けられている。三方電磁弁45は、庫内凝縮器25で第1の冷却加温室10内の商品を加温する時に圧縮機20から吐出された冷媒を庫内凝縮器25を経由させてから庫外凝縮器21に送る。一方、三方電磁弁45は、第1の冷却加温室10内の商品を冷却する時に圧縮機20から吐出された冷媒を庫内凝縮器25を経由させずに庫外凝縮器21に送るように構成されている。
第1の冷却加温室10の庫内凝縮器25の冷媒の出口側の冷媒配管は、三方電磁弁45と庫外凝縮器21との間の冷媒配管に接続されており、この冷媒配管には、庫内凝縮器25で凝縮した冷媒を減圧するキャピラリチューブなどの膨張機構46および逆止弁47が設けられている。
庫外蒸発器22は、庫外凝縮器21の冷媒の出口と、庫内蒸発器24および庫内蒸発器28,31に冷媒流路を分岐する分岐点との間の冷媒配管(庫外凝縮器21の冷媒の出口側の冷媒配管)と圧縮機20の吸い込み側配管とをバイパスするバイパス流路に設けられている。
庫外蒸発器22の冷媒の入口側(バイパス流路の冷媒の入口側)には、バイパス流路を開閉するヒートポンプ電磁弁48が設けられている。
また、ヒートポンプ電磁弁48と庫外蒸発器22との間のバイパス流路には、庫内凝縮器25と庫外凝縮器21で凝縮してバイパス流路に流入した冷媒を減圧する膨張機構49が設けられている。
ヒートポンプ電磁弁48は、圧縮機20から吐出された冷媒が庫内凝縮器25を経由して庫外凝縮器21に流れる場合にのみ開放される。
庫内蒸発器24の冷媒の出口側の分岐流路および庫内蒸発器31の冷媒の出口側の分岐流路が合流する合流点と圧縮機20の吸い込み側との間の冷媒配管と、庫内凝縮器25で凝縮した冷媒を減圧する膨張機構46と三方電磁弁45との間の冷媒配管とは、回収電磁弁50を介して接続されている。
また、庫内凝縮器25の冷媒の入口側には、検出手段を構成する冷媒の温度を検出するための冷媒温度検出手段としての冷媒温度センサ51が設けられている。さらに、冷凍ユニット7の近傍には、外気温を検出するための外気温検出手段としての外気温センサ52が設けられている。
なお、本実施形態においては、圧縮機20、庫内蒸発器24,28,31、庫外凝縮器21により冷却運転用の冷媒流路が構成されており、圧縮機20、庫内凝縮器25、庫外蒸発器22により、ヒートポンプ運転用の冷媒流路が構成されている。
次に、本実施形態における機械室3の構成について詳細に説明する。
図3は本実施形態における機械室3の構造を示す斜視図である。図4は本実施形態における機械室3の構造の風向調整部材を取り外した状態を示す斜視図である。図5は本実施形態における風向調整部材を示す斜視図である。
図3および図4に示すように、機械室3には、圧縮機20が配置されており、圧縮機20の一側には、庫外凝縮器21および庫外蒸発器22がそれぞれ配置されている。
庫外凝縮器21と庫外蒸発器22は、それぞれ、互いに間隔をあけて平行に並べられた複数のフィン55と、そのフィン55の両側に配置されたエンドプレート56とを配管57が貫通する熱交換器であり、庫外凝縮器21と庫外蒸発器22とで、1枚のエンドプレート56を共有する構成となっている。
すなわち、庫外凝縮器21と庫外蒸発器22とは、フィン55が別々でエンドプレート56を共用するように一体化した2パスの熱交換器であり、庫外ファン23が運転された場合に、庫外凝縮器21の配管が風上側で、庫外蒸発器22の配管57が風下側になるように配置されている。また、庫外凝縮器21用の配管と庫外蒸発器22用の配管57は、それぞれ冷媒が概ね上から下に向かって流れるように構成されている。
庫外蒸発器22の一側には、3つの庫外ファン23が設置されている。本実施形態においては、庫外ファン23は、庫外蒸発器22の上方に並んで配置された第1庫外ファン23aおよび第2庫外ファン23bと、第1庫外ファン23aの下方に配置された第3庫外ファン23cとから構成されている。
また、図3に示すように、第1庫外ファン23aおよび第2庫外ファン23bの風下側には、風向調整部材60が取り付けられている。図5に示すように、風向調整部材60は、庫外凝縮器21、庫外蒸発器22、第1庫外ファン23aおよび第2庫外ファン23bの上部を覆う上板61と、第1庫外ファン23aの前方に位置する前板62aと、第2庫外ファン23bの前方に位置する前板62bと、第1庫外ファン23aの側部上方を覆う側板63とを備えている。
各前板62a,62bは、第1庫外ファン23aおよび第2庫外ファン23bの送風方向に対して傾斜するように構成されており、各前板62a,62bの間には、送風口64が形成されている。
このように構成することで、上方に位置する第1庫外ファン23aから送られる風は、前板62aによって遮られ、側板63部分から送風され、圧縮機20に直接風があたらないように構成されている。一方、第2庫外ファン23bから送られる風は、前板62bによって案内され、送風口64bから送風されて、圧縮機20に直接風が当たるように構成されている。
また、第3庫外ファン23cの前方には、風向調整部材60が配置されていないので、第3庫外ファン23cから送られる風は、圧縮機20にあたるように構成されている。
次に、本実施形態の制御構成について説明する。
図6は、本実施形態の制御構成を示すブロック図である。
図6に示すように、本実施形態の飲料自動販売機は、前述の圧縮機20、庫外ファン23a,23b,23c、各庫内ファン26,29,32、電磁弁40、パルス三方弁41、三方電磁弁45、ヒートポンプ電磁弁48および回収電磁弁50などの駆動制御を行う制御手段としての制御装置70を備えている。
制御装置70は、飲料自動販売機の各部を中枢的に制御するものであり、演算実行部としてのCPU、このCPUによって実行可能な基本制御プログラムや所定のデータなどを不揮発的に記憶するROM、RAM、その他の周辺回路などを備えている。
また、制御装置70には、外気温センサ52および庫内凝縮器に流入する冷媒温度を検出する冷媒温度センサ51の検出信号が入力されるように構成されている。
そして、制御装置70は、圧縮機20、庫外ファン23a,23b,23c、各庫内ファン26,29,32、電磁弁40、パルス三方弁41、三方電磁弁45、ヒートポンプ電磁弁48および回収電磁弁50などの駆動制御を行うことで、各種の運転モードで運転することが可能となっている。
運転モードとしては、本実施形態においては、庫内蒸発器28、31を用いて、第2の冷却加温室11および冷却専用室12から熱を奪う非ヒートポンプ運転モード、庫内蒸発器28、31および庫外蒸発器22を用いて、第1の冷却加温室10をヒートポンプで加温し、第2の冷却加温室11、冷却専用室12および庫外の大気から熱を奪う内外冷却ヒートポンプ運転モード、庫内蒸発器28、31を用いるとともに庫外蒸発器22を用いないで、第1の冷却加温室10をヒートポンプで加温し、第2の冷却加温室11および冷却専用室12から熱を奪う内冷却ヒートポンプ運転モード、庫内蒸発器28、31を用いないで庫外蒸発器22を用いて、冷却加温室10をヒートポンプで加温し、庫外の大気から熱を奪う外冷却ヒートポンプ運転モードで制御される。
また、本実施形態においては、制御装置70は、冷媒温度センサ51による冷媒温度および外気温センサ52による外気温度に基づいて、庫外ファン23a,23b,23cの制御を行うように構成されている。制御装置70は、冷媒温度センサ51による冷媒温度および外気温センサ52による外気温度に基づいて、ヒートポンプ運転の能力低下状態を判断する。制御装置70、冷媒温度センサ51および外気温センサ52により、本発明のヒートポンプ運転の能力が低下したことを検出する能力検出手段を構成している。
そして、制御装置70は、外気温に対する冷媒温度が一定温度以下となった場合に、ヒートポンプ運転の能力が低下したと判断して、庫外ファン23a,23b,23cの駆動、停止または回転数の制御をそれぞれ行うようになっている。
具体的には、例えば、冷媒温度センサ51による冷媒温度を、外気温が15℃のとき、70℃が標準とした場合、標準の冷媒温度より−5℃、すなわち、冷媒温度が65℃以下となった場合に、制御装置70は、ヒートポンプ運転の能力低下状態であると判断する。そして、この場合には、制御装置70は、圧縮機20に直接送風を行う第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの運転を停止するか、または他の第1庫外ファン23aの回転数より回転数を低くして駆動するように制御する。そして、第1庫外ファン23aの回転数は、第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの回転数よりも高くするかまたは全速で駆動するように制御する。
また、制御装置70は、圧縮機20に直接送風を行う第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの運転を多段階で制御してもよい。例えば、ヒートポンプ運転の能力低下状態が所定のレベルに達するまでは圧縮機20に直接送風を行う第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの回転数を低くし、所定のレベルを超えた場合は運転を停止するようにしてもよい。そして、第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの運転の停止によって、消費電力をカットできるので、待機電力を省エネルギー化することができる。
ここで、回転数を「低く」または「高く」制御するというのは、通常設定されるファンの所定の回転数に対して「低く」または「高く」制御することを意味するものであり、どの程度、「低く」または「高く」制御するかは、冷媒温度および外気温との関係によって適宜設定されるものである。
これにより、圧縮機20にあたる風量を低減させることができ、圧縮機20の温度が必要以上に低下してしまうことを防止することができるものである。
なお、第1庫外ファン23aについても、必要であれば、回転数を低く制御するようにしてもよいが、冷媒の安全性を確保するため、最低1つの庫外ファン23は駆動することが好ましい。
次に、本実施形態における動作について説明する。なお、本実施形態においては、内外冷却ヒートポンプ運転モードにより運転する場合について説明する。
第1の冷却加温室10を加温し、第2の冷却加温室11、冷却専用室12を冷却する内外冷却ヒートポンプ運転モードの場合は、図2の冷媒流路を矢印の向きに冷媒が流れる運転となる。
この場合は、制御装置70は、三方電磁弁45を、圧縮機20の吐出配管と、庫外凝縮器21および庫内凝縮器とが連通するように切り換え、パルス三方弁41を、庫内蒸発器28および庫内蒸発器31への流路を開状態にし、電磁弁40を閉状態にし、回収電磁弁を閉状態にし、ヒートポンプ電磁弁48を開状態に制御する。
この状態で、圧縮機20を駆動すると、圧縮機20から吐出された高温高圧のガス状の冷媒は、三方電磁弁45を通過した後に庫内凝縮器25に送られ、庫内凝縮器25にて一部凝縮し、その際に庫内凝縮器25の周囲の空気に放熱することで第1の冷却加温室10内を加温する。
そして、庫内凝縮器25を出た冷媒は膨張機構46にて減圧された後、逆止弁47を介して庫外凝縮器21にてさらに凝縮する。
庫外凝縮器21から流出した冷媒は、その一部が、ヒートポンプ電磁弁および膨張機構を介して庫外蒸発器22に送られ、庫外蒸発器22でガス状の冷媒となって圧縮機20に戻る。
一方、庫外凝縮器21を出たその他の冷媒は、パルス三方弁41を通過して膨張機構43および膨張機構44に送られ、膨張機構43および膨張機構44にて減圧された後に庫内蒸発器28および庫内蒸発器31で蒸発気化して第2の冷却加温室11および冷却専用室12を冷却する。
そして、庫内蒸発器31から流出したガス状の冷媒は圧縮機20に戻る。
この場合において、本実施形態においては、庫内凝縮器に流入する冷媒温度を冷媒温度センサ51により検出するとともに、外気温センサ52により外気温を検出し、制御装置70は、冷媒温度センサ51および外気温センサ52の検出値に基づいて、ヒートポンプ運転の能力が低下しているか否かを判断する。
そして、制御装置70がヒートポンプ運転の能力低下状態であると判断した場合は、制御装置70は、外気温に対する冷媒温度が一定温度以下となった場合に、ヒートポンプ運転の能力が低下したと判断して、庫外ファン23a,23b,23cの駆動、停止または回転数の制御をそれぞれ行う。
すなわち、制御装置70は、ヒートポンプ運転の能力低下状態であると判断した場合には、圧縮機20に直接送風を行う第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの運転を停止するか、または回転数を低くして駆動するように制御することで、第1庫外ファン23aの動作に対して第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの動作を低くするように制御する。
以上述べたように、本実施の形態の飲料自動販売機は、圧縮機20と庫外凝縮器21(庫外熱交換器)との間に設けられた複数の庫外ファン23と、庫外ファン23の一部から送風される風を圧縮機20に当てるか、または遮るように配置した風向調整部材60と、ヒートポンプ運転の能力状態を検出する外気温センサ52および冷媒温度センサ51(能力検出手段)とを備え、外気温センサ52および冷媒温度センサ51により、ヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、前記風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aの動作に対して、圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの回転数を低減させる。
これによれば、外気温センサ52および冷媒温度センサ51により、ヒートポンプ運転の能力低下状態を検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aの動作に対して、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの動作を低下させることで、圧縮機20の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。
その結果、冷凍機油と冷媒との溶解度が低下して、圧縮機20の内部に滞留する冷媒量を低減させることができ、冷凍サイクルを循環する冷媒量が増えて、ヒートポンプ能力が増加して、圧縮機20の消費電力量が低減して、消費電力量を抑えることができる。
また、本実施形態においては、外気温センサ52および冷媒温度センサ51の検出結果に基づいて、庫外ファン23の動作を制御する制御装置70(制御手段)をさらに備えている。
これによれば、制御装置70により、外気温センサ52および冷媒温度センサ51の検出結果に基づいて、庫外ファン23の動作を制御することができ、圧縮機20の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、外気温センサ52および冷媒温度センサ51がヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aのみを動作させ、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの動作を停止させるよう制御する。
これによれば、制御装置70により、外気温センサ52および冷媒温度センサ51がヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aのみを動作させ、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの動作を停止させるよう制御することで、圧縮機20の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。
また、本実施形態においては、外気温センサ52(外気温検出手段)を備え、外気温センサ52により検出される外気温が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力が低いことを検出する。
これによれば、外気温センサ52により検出される外気温が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力が低いことを検出するので、外気温に応じて、ヒートポンプ運転の能力が低いことを検出することができ、圧縮機20の温度低下を防止することができる。
また、本実施形態においては、庫内熱交換器における冷媒温度を検出する冷媒温度センサ51(温度検出手段)を備え、制御装置70は、冷媒温度センサ51によるヒートポンプ運転時の検出結果に基づいて庫外ファン23の回転数を制御する。
これによれば、冷媒温度センサ51により検出される冷媒温度が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力が低いことことを検出するので、冷媒温度に応じて、ヒートポンプ運転の能力が低いことを検出することができ、圧縮機20の温度低下を防止することができる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、冷媒温度センサ51により検出される冷媒温度が所定の温度以下の場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの回転数を下げるように制御する。
これによれば、制御装置70により、冷媒温度センサ51により検出される冷媒温度が所定の温度以下の場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された庫外ファン23bの回転数を下げるように制御することで、圧縮機20の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、商品冷却加温装置および制御構成については、第1実施形態と同様であるため、第2実施形態の説明においては、図1から図6を参照して説明する。
本実施形態においては、制御装置70は、冷媒温度センサ51による冷媒温度および外気温センサ52による外気温度に基づいて、ヒートポンプ運転の加熱能力の状態を判断する。
制御装置70は、外気温範囲に対して庫外ファン23a,23b,23cの起動回転数を定めたテーブル(図示せず)を備えている。制御装置70は、外気温センサ52による外気温度に基づいて、テーブルで定められた回転数で庫外ファン23a,23b,23cを起動するように構成されている。制御装置70は、庫外ファン23a,23b,23cを起動した後は、冷媒温度センサ51による冷媒温度に基づいて庫外ファン23a,23b,23cの回転数を増減速させるように制御する。
ここで、第1実施形態においては、庫外ファン23a,23b,23cの回転数を、通常設定されるファンの所定の回転数に対して「低く」または「高く」制御するようにしたが、本実施形態においては、庫外ファン23a,23b,23cの回転数をより細かく制御するようにしている。
庫外ファン23a,23b,23cの回転数は、例えば、ファンモータ(図示せず)の通電パルスの間欠率を変更することで、1速(回転数0%:間欠率100%(ON0%、OFF100%))から10速(回転数100%:間欠率0%(ON100%、OFF0%))まで、10段階の回転数で制御することができるように構成されている。
また、制御装置70は、外気温が10℃以下(低外気温)、外気温が20℃以上(高外気温)、外気温が10℃より高く20℃未満(中外気温)とに分類し、制御装置70は、起動時に、外気温が低外気温の場合は、圧縮機20への送風が遮られている第1庫外ファン23aを、圧縮機20への送風を促進する第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cより高い回転数で起動するように制御する。また、外気温が高外気温の場合は、同様に、各庫外ファン23a,23b,23cの回転数は、低外気温時より高い回転数になるよう制御される。また、外気温が中外気温の場合は、制御装置70は、低外気温時と高外気温時との間の回転数となるように制御する。
ただし、中外気温の分類は必ずしも用いる必要はなく、低外気温および高外気温の2つの分類のみが用いられてもよい。この場合、各庫外ファン23a,23b,23cの起動回転数は、低外気温度と高気温度とに分けて運転制御され、起動してからは外気温に応じて、低外気温時または高外気温時のいずれかの運転制御が行われる。
また、制御装置70は、起動後は、冷媒温度センサ51による冷媒温度に基づいて、各庫外ファン23a,23b,23cの回転数を、冷媒温度が所定温度より低い場合は、ヒートポンプ運転の加熱能力が低いと判断して段階的に減速するように制御し、冷媒温度が所定温度より高い場合は、ヒートポンプ運転の加熱能力が高いと判断して段階的に増速するように制御する。
具体的には、例えば、外気温度が10℃以下(低外気温度)の場合は、制御装置70は、ヒートポンプ加熱能力が低いと判断し、圧縮機20への送風が遮られている第1庫外ファン23aを4速で起動し、圧縮機20への送風を促進する第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cを3速で起動する。すなわち、第1庫外ファン23aよりも第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの回転数を低くする。
そして、制御装置70は、冷媒温度を70℃が標準とした場合、例えば、3分毎に冷媒温度センサ51により冷媒温度を検知し、冷媒温度センサ51による冷媒温度が66℃以下であれば、ヒートポンプ加熱能力が低いと判断し、第1庫外ファン23aの回転数を4速から3速、2速と順次段階的に減速し、第2庫外ファン23bと第1庫外ファン23aの回転数も3速から2速、1速と順次段階的に減速するように制御する。この減速制御は、冷媒温度センサ51による冷媒温度が69℃になるまで行われる。
このとき、燃焼性のある冷媒R600aが、万一漏洩しても燃焼しないように濃度を薄くするために、第1庫外ファン23aは停止させないこととする。
一方、外気温度が20℃以上(高外気温度)の場合は、制御装置70は、ヒートポンプ加熱能力が高いと判断し、全てのファンの起動回転数を低外気温より増やす制御を行う。例えば、圧縮機20への送風が遮られている第1庫外ファン23aを6速で起動し、圧縮機20への送風を促進する第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cを7速で起動する。
そして、制御装置70は、例えば、3分毎に冷媒温度センサ51により冷媒温度を検知し、圧縮機20使用温度範囲基準の70℃より1℃低い69℃以上になれば、ヒートポンプ加熱能力が高いと判定し、第1庫外ファン23aの回転数を6速から7速、8速、9速、10速と増速し、第2庫外ファン23bおよび第1庫外ファン23aの回転数も7速から8速、9速、10速と増速するように制御する。
ここで、第1庫外ファン23aの起動時における回転数を、低外気温の場合に4速、高外気温の場合に6速としたのは、低外気温の場合、回転数を段階的に減速するように制御するため、中間の回転数(5速)より低めに設定した方が好ましく、高外気温の場合、回転数を段階的に増速するように制御するため、中間の回転数(5速)より高めに設定した方が好ましいためである。
これにより、低外気温でヒートポンプ加熱能力が低下する場合に、圧縮機20にあたる風量を低減させることができ、圧縮機20の温度が必要以上に低下してしまうことを防止することができるものである。その結果、冷凍機油と冷媒との溶解度が低下し、冷凍機油に冷媒が溶解することを抑制し、冷凍サイクルを循環する冷媒量を増やしてヒートポンプ能力を向上させることができ、圧縮機20の消費電力量を低減することができる。
さらに、外気温度が高く変動する場合に、庫外ファン23a,23b,23cの風量を増加させるように制御することにより、凝縮圧力を低く抑えることができる。その結果、外気温が変動しても凝縮圧力を最適値にすることにより、圧縮機20の消費電力を抑えて消費電力量を低減することができる。
なお、外気温が10℃以下の場合を低外気温、外気温が20℃以上の場合を高外気温としたが、これに限定されるものではなく、5℃以下を低外気温、25℃以上を高外気温としてもよい。
また、第1庫外ファン23aの起動回転数は、低外気温の場合に4速、高外気温の場合に6速としたが、これに限定されるものではない。第2庫外ファン23b,23cの起動回転数も低外気温の場合に3速、高外気温の場合に7速としたが、これに限定されるものではない。
次に、本実施形態における動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、飲料自動販売機を内外冷却ヒートポンプ運転モードにより運転する場合の冷媒の流れに関する制御は、第1実施形態と同様にであるためその説明を省略する。
ヒートポンプ運転を開始する際、外気温センサ52により、外気温を検出し、制御装置70は、外気温が10℃以下か、10℃より大きいかを判断する(ST1)。
そして、外気温が10℃以下の場合(ST1:YES)、制御装置70は、低外気温と判断し(ST2)、第1庫外ファン23aよりも第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cの回転数が低くなるように、第1庫外ファン23aを4速で起動し、第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cを3速で起動する(ST3)。
一方、外気温が10℃より高い場合(ST1:NO)、制御装置70は、高外気温と判断し(ST4)、低外気温時の起動回転数より高くなるように、第1庫外ファン23aを6速で起動し、第2庫外ファン23bおよび第3庫外ファン23cを7速で起動する(ST5)。
起動後は、冷媒温度センサ51により冷媒温度を検出し、制御装置70は、冷媒温度が69℃以上か、69℃より低いかを判断する(ST6)。
そして、冷媒温度が69℃より低い場合(ST6:NO)、制御装置70は、ヒートポンプの加熱能力が低いと判断し(ST7)、庫外ファン23a,23b,23cの回転数を段階的に減速するように制御する(ST8)。この減速制御は、冷媒温度が69℃以上になるまで継続される(ST9)。
一方、冷媒温度が69℃以上の場合(ST6:YES)、制御装置70は、ヒートポンプの加熱能力が高いと判断し(ST10)、庫外ファン23a,23b,23cの回転数を段階的に増速するように制御する(ST11)。この増速制御は、冷媒温度が66℃になるまで継続される(ST12)。
そして、ヒートポンプ運転を継続する場合は(ST13:YES)、冷媒温度に基づいた庫外ファン23a,23b,23cの回転数制御を繰り返して行う(ST6〜ST13)。ヒートポンプ運転を継続しない場合は、終了する。
以上述べたように、本実施の形態の飲料自動販売機は、外気温センサ52(能力検出手段)により、ヒートポンプ運転の加熱能力が低いことを検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aの動作に対して、圧縮機20への送風を当てるように配置された第2庫外ファン23bの回転数を低減させ、外気温センサ52によりヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aと風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された第2庫外ファン23bの回転数を、外気温センサ52によりヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合よりも増やす。
これによれば、低外気温度でヒートポンプ運転の加熱能力が低い場合に、圧縮機20の温度を必要以上に低下させることを防止することができる。その結果、冷凍機油と冷媒との溶解度が低下し、低外気温でヒートポンプ運転の加熱能力が低くなる場合に、冷凍機油に冷媒が溶解することを抑制し、冷凍サイクルを循環する冷媒量を増やしてヒートポンプ加熱能力を向上させて圧縮機20の消費電力量を低減できる。さらに、外気温が変動しても凝縮圧力を最適値にすることで圧縮機20の消費電力を抑えて消費電力量を低減できる。
また、本実施形態においては、外気温センサ52により検出される外気温が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出する。
これによれば、外気温センサ52により検出される外気温が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出するので、外気温に応じて、ヒートポンプ運転の加熱能力が高いことを検出することができる。
また、本実施形態においては、冷媒温度センサ51(冷媒温度検出手段)により検出される冷媒温度が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出する。
これによれば、冷媒温度センサ51により検出される冷媒温度が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の能力が高いと検出するので、冷媒温度に応じて、ヒートポンプ運転の能力が高いことを検出することができる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、外気温センサ52により検出される外気温が低外気温と検出し、ヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された第2庫外ファン23bの起動回転数を、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aよりも減らす。
これにより、低外気温時に起動する場合に、圧縮機20にあたる風量を低減させることができ、圧縮機20の温度が必要以上に低下してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、外気温センサ52により検出される外気温が高外気温と検出し、ヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aと圧縮機20への送風をへ当てるように配置された第2庫外ファン23bの起動回転数を、共にヒートポンプ運転の加熱能力が低い場合よりも増やす。
これにより、外気温度が高く変動する場合に、庫外ファン23a,23b,23cの風量を増加させて凝縮圧力を低く抑えることができる。その結果、冷凍機油と冷媒との溶解度が低下し、冷凍機油に冷媒が溶解することを抑制し、冷凍サイクルを循環する冷媒量を増やしてヒートポンプ能力を向上させて圧縮機20の消費電力量を低減できる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、冷媒温度センサ51により検出される庫内熱交換器の冷媒温度が低いと検出し、ヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された第2庫外ファン23bの回転数を、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aよりも減らすと共に、冷媒温度が所定温度になるまで減速させていく。
これにより、加熱能力が低い場合に、外気温が変動しても冷媒温度を最適値にすることで圧縮機20の消費電力を抑えて消費電力量を低減できる。
また、本実施形態においては、制御装置70は、冷媒温度センサ51により検出される庫内熱交換器の冷媒温度が高いと検出し、ヒートポンプ運転の加熱能力が高いと判定した場合に、風向調整部材60で圧縮機20への送風を遮るように配置された第1庫外ファン23aおよび風向調整部材60で圧縮機20への送風を当てるように配置された第2庫外ファン23bの回転数を、冷媒温度が所定温度になるまで増速させていく。
これにより、加熱能力が高い場合に、外気温が変動しても冷媒温度を最適値にすることで圧縮機20の消費電力を抑えて消費電力量を低減できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
2 商品収納庫
3 機械室
10 第1の冷却加温室
11 第2の冷却加温室
12 冷却専用室
20 圧縮機
21 庫外凝縮器
22 庫外蒸発器
23 庫外ファン
24,28,31 庫内蒸発器
25 庫内凝縮器
26,29,32 庫内ファン
40 電磁弁
41 パルス三方弁
45 三方電磁弁
47 逆止弁
48 ヒートポンプ電磁弁
51 冷媒温度センサ
52 外気温センサ
60 風向調整部材
70 制御装置

Claims (16)

  1. 庫外に配置されて冷媒を圧縮する圧縮機と、庫内に配置された庫内熱交換器と、庫外に配置された庫外熱交換器と、を用いて冷却運転用の冷媒流路とヒートポンプ運転用の冷媒流路とを切替可能な冷凍サイクルを備えた商品冷却加温装置であって、
    前記圧縮機と前記庫外熱交換器との間に設けられた複数の庫外ファンと、
    前記庫外ファンの一部から送風される風を圧縮機に当てるか、または遮るように配置した風向調整部材と、
    ヒートポンプ運転の能力状態を検出する能力検出手段とを備え、
    前記能力検出手段の検出結果に応じて前記庫外ファンの回転数を変化させることを特徴とする商品冷却加温装置。
  2. 前記能力検出手段の検出結果に基づいて、前記庫外ファンの動作を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の商品冷却加温装置。
  3. 前記制御手段は、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンのみを動作させ、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの動作を停止させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の商品冷却加温装置。
  4. 前記制御手段は、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の能力が低いことを検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンの回転数を増速または全速で動作させ、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を減速または停止させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の商品冷却加温装置。
  5. 前記能力検出手段は、外気温検出手段を備え、前記外気温検出手段により検出される外気温が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力が低いことを検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の商品冷却加温装置。
  6. 前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される外気温が所定の温度以下の場合に、前記庫外ファンのうち、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を下げるように制御することを特徴とする請求項5に記載の商品冷却加温装置。
  7. 前記能力検出手段は、前記庫内熱交換器における冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒温度が所定の温度以下となったときにヒートポンプ運転の能力が低いことを検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の商品冷却加温装置。
  8. 前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒温度が所定の温度以下の場合に、前記庫外ファンのうち、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を下げるように制御することを特徴とする請求項7に記載の商品冷却加温装置。
  9. 前記制御手段は、前記能力検出手段によりヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンと前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記能力検出手段によりヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合よりも増やすことを特徴とする請求項2に記載の商品冷却加温装置。
  10. 前記能力検出手段は、外気温検出手段を備え、前記外気温検出手段により検出される外気温が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出することを特徴とする請求項1に記載の商品冷却加温装置。
  11. 前記能力検出手段は、前記庫内熱交換器における冷媒温度を検出する冷媒温度検出手段を備え、前記冷媒温度検出手段により検出される冷媒温度が所定の温度以上となったときにヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出することを特徴とする請求項1に記載の商品冷却加温装置。
  12. 前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される外気温が低外気温と検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの起動回転数を、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンよりも減らすことを特徴とする請求項5に記載の商品冷却加温装置。
  13. 前記制御手段は、前記外気温検出手段により検出される外気温が高外気温と検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が高いと検出した場合に、前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンと前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの起動回転数を、共にヒートポンプ運転の加熱能力が低い場合よりも増やすことを特徴とする請求項10に記載の商品冷却加温装置。
  14. 前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出される前記庫内熱交換器の冷媒温度が低いと検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が低いと検出した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンよりも減らすと共に、前記冷媒温度が所定温度になるまで減速させていくことを特徴とする請求項7に記載の商品冷却加温装置。
  15. 前記制御手段は、前記冷媒温度検出手段により検出される前記庫内熱交換器の冷媒温度が高いと検出し、前記能力検出手段がヒートポンプ運転の加熱能力が高いと判定した場合に、前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を遮るように配置された前記庫外ファンおよび前記風向調整部材で前記圧縮機への送風を当てるように配置された前記庫外ファンの回転数を、前記冷媒温度が所定温度になるまで増速させていくことを特徴とする請求項7に記載の商品冷却加温装置。
  16. 商品を収納する冷却加温室を備え、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の商品冷却加温装置により、前記冷却加温室の冷却および加温を行うことを特徴とする飲料自動販売機。
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