JP6515076B2 - クラッチ装置の油圧操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザのクラッチ操作及び油圧供給源からの油圧供給によりクラッチを作動させるクラッチ装置の油圧操作機構に関する。
従来、ユーザによる操作に応じて油圧によりクラッチを作動させるクラッチ装置の油圧操作機構がある。これに係るクラッチ装置においては、ユーザからのクラッチペダル操作に伴う油圧操作のみならず、油圧供給源に連通した他の作動手段による油圧操作を有することで、自動的にクラッチを切断するものがある。
例えば、特許文献1においては、送圧シリンダの送圧ピストンの上流側に、クラッチペダルに付帯され送圧ピストンを押す押し棒の他、油圧供給源からの油圧が供給され送圧ピストンを押圧する吐出管が配設されている。これにより、送圧ピストンは、ユーザが操作する押し棒による押圧力のみならず、吐出管からの油圧によっても操作されることとなる。
しかしながら、特許文献1では、油圧供給源による作動油の吐出管と同じ送圧ピストンの上流側に、クラッチペダルに付帯された押し棒が配設されている。クラッチペダルの押し棒を油圧供給源の吐出管と同じ位置に配置すると、油圧供給源によるものと同様の油圧が、クラッチペダルによる油圧でも必要になるため、操作性が低下するという問題があった。
また、特許文献1のように、送圧シリンダ内の送圧ピストンの上流側の油圧を制御する方法では、油圧供給源が作動して送圧ピストンが押圧されると、ユーザがクラッチ操作をしない間に押し棒と送圧ピストンとの間に空間が形成されてしまう。この状態で、クラッチペダル操作を行った場合、前記空間を押し棒が通過する間の油圧抵抗がなくなるため、いわゆる踏み抜けが生じることとなる。すると、クラッチペダルを操作するユーザとしては、油圧供給源が作動しない場合と踏力が異なるため、操作感が低下するという問題があった。
特開昭58−184324号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、油圧供給源を有するクラッチ装置の油圧操作機構におけるユーザによるクラッチ操作の操作性及び操作感を向上させることにある。
上記課題を解決するため本発明にかかるクラッチ装置の油圧操作機構は、油圧によりクラッチ(CL)を作動する受圧シリンダ(33)と、受圧シリンダ(33)に配置されクラッチ(CL)と連動する第1ピストン(31)と、受圧シリンダ(33)に配置され第1ピストン(31)と独立して動く第2ピストン(32)と、受圧シリンダ(33)において第1ピストン(31)と第2ピストン(32)との間に形成される第1空間(R1)と、受圧シリンダ(33)において第2ピストン(32)の第1空間(R1)と対向する側に形成される第2空間(R2)と、操作部(11)の操作により圧送される作動油を第1空間(R1)に導く第1油圧供給部(10)と、作動油を吐出する油圧供給源(21)を有し油圧供給源(21)により吐出される作動油を第2空間(R2)に導く第2油圧供給部(20)と、油圧供給源(21)、第1油圧供給部(10)及び第2油圧供給部(20)を制御する制御装置(40)と、を有し、第1油圧供給部(10)は、操作部(11)の操作により圧送される作動油を第1空間(R1)に導く操作油圧供給油路(16)と、操作油圧供給油路(16)の油圧を蓄える蓄圧部(18)と、操作油圧供給油路(16)と蓄圧部(18)との連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える第1切替弁(17−1)と、を具備し、制御装置(40)は、油圧供給源(21)が非作動状態の場合、第1切替弁(17−1)を非連通状態とすることを特徴とする。このように、油圧供給源が非作動状態の場合に第1切替弁を非連通状態とすることで、油圧供給源が非作動状態の場合にユーザが操作部を操作すると、操作油圧供給油路の油圧が蓄圧部に蓄圧されることなく受圧シリンダに供給され、クラッチを作動させる。これにより、油圧供給源の非作動状態における、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
上記クラッチ装置の油圧操作機構において、制御装置(40)は、油圧供給源(21)が作動状態になる場合、第1切替弁(17−1)を連通状態とすることとしてもよい。このように、油圧供給源が作動状態になる場合に第1切替弁を連通状態とすることで、油圧供給源の作動後にユーザによるクラッチ操作が行われた場合、操作油圧供給油路の油圧を蓄圧部に蓄圧することができる。このため、油圧供給源の作動状態における、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
上記クラッチ装置の油圧操作機構において、第2油圧供給部(20)は、油圧供給源(21)により吐出される作動油を第2空間(R2)に導く供給油路(22)と、第2空間(R2)の作動油を回収し油圧供給源(21)に導く回収油路(23)と、回収油路(23)の連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える第2切替弁(23−1)と、を有し、制御装置(40)は、油圧供給源(21)の作動開始時に第2切替弁(23−1)を非連通状態とし、クラッチ(CL)が切断された後に操作部(11)による操作がされた場合、操作部(11)の操作が完了した後に、第1切替弁(17−1)を非連通状態とし且つ第2切替弁(23−1)を連通状態とすることとしてもよい。
このように、クラッチが切断された後において、第1ピストン及び第2ピストンは、既に受圧シリンダの内部でクラッチを切断する側への移動が完了している。この場合に操作部による操作がされた場合、まず、上述のように蓄圧部が操作油圧供給油路の油圧を蓄圧する。そして、操作部の操作が完了した後、第1切替弁を非連通状態とすることで、蓄圧部による操作油圧供給油路の油圧の蓄圧が中止される。また、第2切替弁を連通状態とすることで、回収油路から作動油が回収されて第2空間の油圧が下がり第2ピストンをクラッチを係合させる側に移動させる。そして、バイパス油路から操作油圧供給油路へと作動油が移動することにより操作油圧供給油路及び送圧シリンダの油圧が高まり操作部を元の状態に戻す。このため、油圧供給源によりクラッチが切断された後に操作部の操作がされた場合において、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
上記クラッチ装置の油圧操作機構において、制御装置(40)は、油圧供給源(21)の作動開始後に操作部(11)による操作がされた場合、クラッチ(CL)の切断が完了するまで油圧供給源(21)の作動を継続することとしてもよい。このように、油圧供給源の作動開始後に操作部による操作がされた場合であっても、クラッチの切断が完了するまで油圧供給源の作動を継続することで、操作部による操作が介入するか否かにかかわらず、油圧供給源により確実にクラッチを切断することができる。
上記クラッチ装置の油圧操作機構において、制御装置(40)は、油圧供給源(21)の作動開始時に第2切替弁(23−1)を非連通状態とし、クラッチ(CL)が切断される前に操作部(11)による操作がされた場合、クラッチ(CL)の切断が完了した後に、第1切替弁(17−1)を非連通状態とし且つ第2切替弁(23−1)を連通状態とすることとしてもよい。
このように、クラッチが切断される前においては、第1ピストン及び第2ピストンは受圧シリンダの内部でクラッチを切断する側へ移動中である。この場合に操作部による操作がされた場合、まず、上述のように蓄圧部が操作油圧供給油路の油圧を蓄圧する。そして、クラッチの切断が完了した後、第1切替弁を非連通状態とすることで、蓄圧部による操作油圧供給油路の油圧の蓄圧が中止される。また、第2切替弁を連通状態とすることで、回収油路から作動油が回収されて第2空間の油圧が下がり第2ピストンをクラッチを係合させる側に移動させる。そして、第1ピストンがクラッチを係合させる側に移動し、バイパス油路から操作油圧供給油路へと作動油が移動することにより操作油圧供給油路及び送圧シリンダの油圧が高まり操作部を元の状態に戻す。このため、油圧供給源によりクラッチが切断される前に操作部の操作がされた場合において、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
上記クラッチ装置の油圧操作機構において、第1油圧供給部(10)は、操作部(11)の操作により作動油を操作油圧供給油路(16)に圧送する送圧シリンダ(14)と、操作油圧供給油路(16)と蓄圧部(18)とを連通する油圧吸収油路(17)と、操作油圧供給油路(16)と蓄圧部(18)とを連通するバイパス油路(19)と、バイパス油路(19)に配置され操作油圧供給油路(16)から蓄圧部(18)への作動油の流れを遮断する逆止弁(19−1)と、を有し、第1切替弁(17−1)は、油圧吸収油路(17)の連通状態又は非連通状態を選択的に切り替えることとしてもよい。なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかるクラッチ装置の油圧操作機構によれば、油圧供給源を有するクラッチ装置におけるユーザによるクラッチ操作の操作性及び操作感を向上させることができる。
本実施形態に係るクラッチ装置の油圧操作機構の構成を簡略化して示した説明図である。 通常のクラッチペダル操作時におけるクラッチ装置の動作を示す説明図である。 電動油圧ポンプの作動時におけるクラッチ装置の動作を示す説明図である。 電動油圧ポンプがクラッチを切断した後にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合におけるクラッチ装置の動作を示す説明図である。 電動油圧ポンプがクラッチを切断している最中にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合におけるクラッチ装置の動作を示す説明図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るクラッチ装置100の油圧操作機構の構成を簡略化して示した説明図である。
クラッチ装置100の油圧制御装置は、主として、ユーザの通常のクラッチペダル操作によりクラッチCLを切断するための油圧を供給する手動油圧供給部10と、アクチュエータである電動油圧ポンプ21のオイル吐出によりクラッチCLを切断するための油圧を供給する自動油圧供給部20と、手動油圧供給部10又は自動油圧供給部20から供給される油圧によってクラッチCLを切断するように駆動されるクラッチ駆動部30と、手動油圧供給部10の第1切替バルブ17−1並びに自動油圧供給部20の第2切替バルブ23−1及び電動油圧ポンプ21をオン/オフ制御する制御装置40と、を具備して構成される。以下、各構成について更に説明する。
手動油圧供給部10は、ユーザからの操作を受けるクラッチペダル11と、クラッチペダル11により押圧されるピストン作動棒12と、ピストン作動棒12が押圧されることで移動するマスターピストン13と、マスターピストン13を軸方向に摺動可能に収容しながらオイルを圧送又は吸引するクラッチマスターシリンダ14と、油路内をオイルで充満させるブリーダ15と、を具備する。マスターピストン13の外周面に付帯されるシール部材13−1は、クラッチマスターシリンダ14内周面との間の液密性を確保する。また、手動油圧供給部10は、クラッチマスターシリンダ14から圧送されるオイル(作動油)をクラッチ駆動部30に供給する第1油圧供給ライン16と、第1油圧供給ライン16の油圧を蓄えるアキュムレータ18と、第1油圧供給ライン16の作動油をアキュムレータ18に導入する油圧吸収ライン17と、アキュムレータ18が吸収した荷重段差に係るオイルを第1油圧供給ライン16に戻すバイパスライン19とを具備する。油圧吸収ライン17には、油圧吸収ライン17を開閉する第1切替バルブ17−1が配設され、バイパスライン19には、第1油圧供給ライン16からアキュムレータ18へのオイルの流入を阻止する第1逆止弁19−1が配設される。
第1切替バルブ17−1は、通常は閉状態(非連通状態)である、ノーマルクローズバルブである。閉状態から開状態(連通状態)への切り替えは、例えばソレノイドがバルブ弁体を図中軸方向下側に作動することにより行われる。また開状態から閉状態への切り替えは、ソレノイドを非作動状態にすることにより行われる。この場合、ソレノイドの作動/非作動は制御装置40によって制御される。
アキュムレータ18は、例えば油圧のエネルギーを弾性エネルギーとして吸収するタイプである。従って、第1切替バルブ17−1が閉状態になると、アキュムレータ18が吸収したオイルは、バイパスライン19及び第1逆止弁19−1を経由して第1油圧供給ライン16に戻される。
自動油圧供給部20は、クラッチCLを切断するための油圧を発生させる電動油圧ポンプ21と、電動油圧ポンプ21から吐出されるオイルをクラッチ駆動部30に供給する第2油圧供給ライン22と、第2油圧供給ライン22から電動油圧ポンプ21にオイルが逆流することを阻止する第2逆止弁22−1と、クラッチ駆動部30に供給されたオイルを回収する回収ライン23と、回収ライン23を開閉する第2切替バルブ23−1と、回収ライン23の圧力が所定圧を超える場合に超過分に係る油圧を逃がす第2油圧リリーフライン24及びリリーフ弁24−1と、油路内をオイルで充満させるブリーダ25と、を具備して構成される。第2切替バルブ23−1が開状態となる場合、第2空間R2から第2油圧PO2に係るオイルを回収ライン23を通してブリーダ25に戻す。
第2切替バルブ23−1は、通常は閉状態(非連通状態)である、いわゆるノーマルクローズバルブである。閉状態から開状態(連通状態)への切り替えは、例えばソレノイドがバルブ弁体を図中軸方向左側に作動することにより行われる。また開状態から閉状態への切り替えは、ソレノイドを非作動状態にすることにより行われる。この場合、ソレノイドの作動/非作動は制御装置40によって制御される。
クラッチ駆動部30は、ユーザのクラッチペダル操作による押し荷重によって駆動される第1レリーズピストン31と、電動油圧ポンプ21のオイル吐出による押し荷重によって駆動される第2レリーズピストン32と、第1レリーズピストン31及び第2レリーズピストン32を軸方向に摺動可能に収容するクラッチレリーズシリンダ33と、レリーズフォークRLFを駆動するレリーズフォーク作動棒34とを具備する。第1レリーズピストン31外周面とクラッチレリーズシリンダ33内周面との間は、第1シール部材31−1により液密性が確保され、第2レリーズピストン32外周面とクラッチレリーズシリンダ33内周面との間は、第2シール部材32−1によって液密性が確保される。
クラッチCLと連動する第1レリーズピストン31と第2レリーズピストン32とは独立して動く。また、第1レリーズピストン31と第2レリーズピストン32との間には、第1空間R1が形成され、第2レリーズピストン32の第1空間R1と対向する側には、第2空間R2が形成される。
第1空間R1は、第1シール部材31−1及び第2シール部材32−1によって液密性が保持されている。第1空間R1の容積は可変である。第1レリーズピストン31と第2レリーズピストン32とが当接する場合、第1空間R1の容積は最小となる。また、第2レリーズピストン32がクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向左端部に当接した状態で、第1レリーズピストン31が同右端部に当接する場合、第1空間R1の容積は最大となる。
第2空間R2は、第2シール部材32−1によって液密性が保持されている。第2空間R2の容積は可変である。第2レリーズピストン32がクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向左端部に当接する場合、第2空間R2の容積は最小となる。また、第1レリーズピストン31と第2レリーズピストン32とが当接した状態で、第1レリーズピストン31が同右端部に当接する場合、第2空間R2の容積は最大となる。
また、第1空間R1のオイルと第2空間R2のオイルは、第2シール部材32−1,32−1によって完全に分離され、混合される場合はない。なお、以降において、第1空間R1の油圧を「第1油圧PO1」と、第2空間R2の圧力を「第2油圧PO2」とそれぞれいうことにする。
クラッチCLの構成及び動作を簡単に説明する。ユーザのクラッチペダル11の操作による押し荷重、又は電動油圧ポンプ21のオイル吐出による押し荷重によって、第1レリーズピストン31が図中軸方向右側に移動させられる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFを押すことになる。これにより、レリーズフォークRLFが点PVを中心に時計回りに回動してクラッチカバーCLCに付帯される弾性部材によるクラッチディスクCLDに対する押圧を解除する。これにより、クラッチディスクCLDがフライホイールFLWから分離してクラッチCLが切断される。第1レリーズピストン31は、常にレリーズフォークRLFを介してクラッチカバーCLCから図中軸方向左向きの荷重を受けている。
以下、クラッチ装置100の動作を説明する。図2は、通常のクラッチペダル操作時におけるクラッチ装置100の動作を示す説明図である。なお、図2(a)はクラッチ装置100の初期状態を示している。また、説明の都合上、制御装置40及びクラッチCLは図示されていない。以降において同じ。
図2(a)に示されるように、初期状態におけるマスターピストン13は、クラッチペダル11に引っ張られてクラッチマスターシリンダ14の図中軸方向左端部に当接している。また、第1レリーズピストン31及び第2レリーズピストン32は、レリーズフォークRLFを介してクラッチカバーCLCからの弾性力に押されて互いに当接した状態でクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向左端部に当接している。
第1切替バルブ17−1及び第2切替バルブ23−1はともに閉状態である。また、電動油圧ポンプ21を含む自動油圧供給部20は非作動状態である。
図2(b)に示されるように、ユーザがクラッチペダル11を踏み込むことにより、ピストン作動棒12によってマスターピストン13が図中軸方向右側に移動させられる。これにより、クラッチマスターシリンダ14内のオイルが圧縮され、第1油圧供給ライン16を経由して第1空間R1に供給される。その結果、第1空間R1の油圧(第1油圧PO1)が上昇し、第1油圧PO1による押し荷重によって第1レリーズピストン31が図中軸方向右側に移動させられる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFを押してクラッチCLを切断する。
そしてユーザがクラッチペダル11を戻すと、マスターピストン13がクラッチペダル11によって引っ張られる。これにより、クラッチマスターシリンダ14内の油圧が負圧になる。その結果、第1空間R1のオイルが第1油圧供給ライン16を経由してクラッチマスターシリンダ14内に吸い込まれる。その結果、第1油圧PO1が低下し、第1油圧PO1による押し荷重がクラッチカバーCLC(図1)からの弾性力を下回る。これにより、第1レリーズピストン31が図中軸方向左側に押し戻される。最終的には、クラッチ装置100は図2(a)の初期状態に戻ることになる。
図3は、電動油圧ポンプ21の作動時におけるクラッチ装置100の動作を示す説明図である。なお、図3(a)はクラッチCLを切断する場合のクラッチ装置100の動作を示し、図3(b)はクラッチCLを係合する場合のクラッチ装置100の動作を示している。なお、図示されてはいないが、電動油圧ポンプ21の作動時におけるクラッチ装置100の初期状態は図2(a)と同じである。
図3(a)に示されるように、ユーザのクラッチペダル操作に備えて、第1切替バルブ17−1は予め開状態にされる。第2切替バルブ23−1は閉状態である。この場合、電動油圧ポンプ21が作動されると、電動油圧ポンプ21から吐出されたオイルが第2油圧供給ライン22を経由してクラッチレリーズシリンダ33の第2空間R2に供給される。その結果、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)が上昇し、第2油圧PO2による押し荷重によって第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態で図中軸方向右側に移動させられる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFを押してクラッチCLを切断する。
この場合、電動油圧ポンプ21から吐出されたオイルによって第2空間R2の容積は増大する。しかし、第1空間R1の容積は変わらない。従って、第1空間R1に連通するクラッチマスターシリンダ14の容積は変わらない。つまり、電動油圧ポンプ21が作動している間、手動油圧供給部10の油圧は電動油圧ポンプ21のオイル吐出によって影響を受けることがない。
図3(b)に示されるように、クラッチCLが切断されると、電動油圧ポンプ21は作動停止されると共に、第2切替バルブ23−1は閉状態から開状態に切り替えられる。この場合、第2空間R2内のオイルが第2切替バルブ23−1及び回収ライン23を経由してブリーダ25に戻される。これにより、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)が低下し、第2油圧PO2による押し荷重がクラッチカバーからの弾性力を下回るようになる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFに押され、第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態で図中軸方向左側に移動させられる。最終的には、第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態でクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向左端部に当接する。これにより、クラッチCLが係合される。
この場合、第2空間R2からオイルが排出されることにより、第2空間R2の容積は減少する。しかし、第1空間R1の容積は変わらない。従って、第1空間R1に連通するクラッチマスターシリンダ14の容積は変わらない。つまり、第2空間R2からオイルが排出される間、手動油圧供給部10の油圧は何ら影響を受けることがない。
図4は、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断した後にユーザのクラッチペダル操作が介入した場合のクラッチ装置100の動作を示す説明図である。なお、図4(a)は、電動油圧ポンプ21によるクラッチ切断を示している。図4(b)は、電動油圧ポンプ21によるクラッチ切断後にユーザのクラッチペダル操作介入を示している。図4(c)は、電動油圧ポンプ21によるクラッチ切断後にユーザのクラッチペダル操作完了を示している。図4(d)はクラッチ係合を示している。
図4(a)に示されるように、図3(a)と同様に、電動油圧ポンプ21から吐出されたオイルが第2油圧供給ライン22を経由してクラッチレリーズシリンダ33の第2空間R2に供給される。その結果、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)が上昇し、第2油圧PO2による押し荷重によって第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態で図中軸方向右側に移動させられる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFを押してクラッチCLを切断する。この場合、ユーザのクラッチペダル操作に備えて第1切替バルブ17−1は開状態となっている。
図4(b)に示されるように、電動油圧ポンプ21による押し荷重によってクラッチCLが完全に切断される場合、すなわち、第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態でクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向右端部に当接する場合、電動油圧ポンプ21は停止させられる。この場合、第2切替バルブ23−1が閉状態であるため、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)は一定に維持される。その結果、クラッチ切断状態は第2油圧PO2による押し荷重によって維持される。
ユーザがクラッチペダル11を踏み込む場合、クラッチマスターシリンダ14内のオイルが圧縮され、圧縮オイルが第1油圧供給ライン16を経由して第1空間R1に供給される。これにより、第1空間R1の油圧(第1油圧PO1)は増大する。この場合、第1油圧PO1に押し荷重と、第2油圧PO2による押し荷重とが第2レリーズピストン32を介して作用し合うことになる。
第2油圧PO2による押し荷重が、ユーザのクラッチペダル操作(第1油圧PO1)による押し荷重より大きい場合、その荷重の差は、第1切替バルブ17−1及び油圧吸収ライン17を経由してアキュムレータ18によって吸収されることになる。
そして、図4(c)に示されるように、ユーザのクラッチペダル操作が完了する場合、すなわち、マスターピストン13がクラッチマスターシリンダ14の図中軸方向右端部に当接する場合、第1切替バルブ17−1は閉状態にされると共に第2切替バルブ23−1は開状態にされる。
第1切替バルブ17−1が閉状態となることにより、アキュムレータ18からオイルが放出されバイパスライン19を介して第1空間R1に油圧が供給される。この油圧による押し荷重によって、第2レリーズピストン32は図中軸方向左側に移動させられる。この場合、第2切替バルブ23−1が開状態であるため、オイルが第2空間R2から第2切替バルブ23−1及び回収ライン23を経由してブリーダ25に排出される。なお、第1レリーズピストン31は、アキュムレータ18から放出される油圧によってクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向右端部に当接した状態に維持される。その結果、クラッチ切断状態はアキュムレータ18から放出される油圧による押し荷重によって維持される。
図4(d)に示されるように、ユーザがクラッチペダル11を戻し始める。この場合、マスターピストン13がクラッチペダル11によって引っ張られる。これにより、クラッチマスターシリンダ14内の油圧が負圧になる。その結果、第1空間R1内のオイル、並びにアキュムレータ18から放出されるオイルが、第1油圧供給ライン16を経由してクラッチマスターシリンダ14内に吸い込まれる。その結果、第1空間R1の油圧(第1油圧PO1)が低下し、第1油圧PO1による押し荷重がクラッチカバーCLC(図1)からの弾性力を下回る。これにより、第1レリーズピストン31が図中軸方向左側に押し戻される。これによりクラッチCLが係合される。そしてクラッチペダル11が完全に戻るときに、第2切替バルブ23−1は閉状態にされる。最終的には、図2(a)に示される初期状態に等しくなる。
このように、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断した後にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合、ユーザのクラッチペダル操作(第1油圧PO1)による押し荷重と、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)による押し荷重との差は、アキュムレータ18によって吸収される。これにより、ユーザは通常のクラッチペダル操作によってクラッチCLが切断されているかのように感じることになる。
図5は、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断している最中にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合のクラッチ装置100の動作を示す説明図である。図5(a)は電動油圧ポンプ21によるクラッチ切断を示している。図5(b)は、電動油圧ポンプ21の作動中におけるユーザのクラッチペダル操作介入を示している。図5(c)は、電動油圧ポンプ21によるクラッチ切断後におけるユーザのクラッチペダル操作を示している。図5(d)はクラッチ係合を示している。
図5(a)に示されるように、図4(a)と同様に、電動油圧ポンプ21から吐出されたオイルが第2油圧供給ライン22を経由してクラッチレリーズシリンダ33の第2空間R2に供給される。その結果、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)が上昇し、第2油圧PO2による押し荷重によって第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態で図中軸方向右側に移動させられる。これにより、レリーズフォーク作動棒34がレリーズフォークRLFを押してクラッチCLを切断し始める。この場合、ユーザのクラッチペダル操作に備えて第1切替バルブ17−1は開状態となっている。
図5(b)に示されるように、ユーザのクラッチペダル操作が介入する。ユーザがクラッチペダル11を踏み込むことにより、クラッチマスターシリンダ14内のオイルが圧縮され、第1油圧供給ライン16を経由して第1空間R1に供給される。これにより、第1空間R1の油圧(第1油圧PO1)は増大する。そのため、第1油圧PO1に押し荷重と、第2油圧PO2による押し荷重とが第2レリーズピストン32を介して作用し合うことになる。
しかし、第1切替バルブ17−1が開状態であるため、ユーザのクラッチペダル操作(第1油圧PO1)による押し荷重と、電動油圧ポンプ21(第2油圧PO2)による押し荷重との間に差が発生する場合、その荷重の差は油圧吸収ライン17を経由してアキュムレータ18によって吸収されることになる。これにより、ユーザは、通常のクラッチペダル操作によってクラッチCLが切断されているかのように感じることになる。
そして、電動油圧ポンプ21による押し荷重によってクラッチCLが完全に切断される場合、すなわち、第2レリーズピストン32及び第1レリーズピストン31が互いに当接した状態でクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向右端部に当接する場合、電動油圧ポンプ21は停止される。つまり、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断している最中にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合、電動油圧ポンプ21はクラッチCLが切断するまで作動する。
そして、電動油圧ポンプ21による押し荷重によってクラッチCLが完全に切断されるときに、第1切替バルブ17−1は閉状態にされると共に第2切替バルブ23−1は開状態にされる。
図5(c)に示されるように、第1切替バルブ17−1が閉状態となることにより、ユーザのクラッチペダル操作による油圧と、アキュムレータ18からバイパスライン19を介して放出される油圧とが第1空間R1に供給される。これらの油圧による押し荷重によって、第2レリーズピストン32は図中軸方向左側に移動させられる。この場合、第2切替バルブ23−1が開状態であるため、オイルが第2空間R2から第2切替バルブ23−1及び回収ライン23を経由してブリーダ25に排出される。
また、これらの油圧による押し荷重によって第1レリーズピストン31が元の位置、すなわち、クラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向右端部の位置に維持され、クラッチCLの切断状態が維持される。これにより、ユーザがクラッチCLを切断しようとしてクラッチペダル11を操作をしている最中に、クラッチCLが係合されるという不都合な事態は起きなくなる。
図5(d)に示されるように、第2レリーズピストン32がクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向左端部に当接するとき、ユーザがクラッチペダル11を戻し始める。この場合、マスターピストン13がクラッチペダル11によって引っ張られる。これにより、クラッチマスターシリンダ14内の油圧が負圧になる。その結果、第1空間R1内のオイル、並びにアキュムレータ18から放出されるオイルが、第1油圧供給ライン16を経由してクラッチマスターシリンダ14内に吸い込まれる。その結果、第1空間R1の油圧(第1油圧PO1)が低下し、第1油圧PO1による押し荷重がクラッチカバーCLC(図1)からの弾性力を下回る。これにより、第1レリーズピストン31が図中軸方向左側に押し戻される。これによりクラッチCLが係合される。そしてクラッチペダル11が完全に戻るときに、第2切替バルブ23−1は閉状態にされる。最終的には、図2(a)に示される初期状態に等しくなる。
このように、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断している最中にユーザのクラッチペダル操作が介入する場合、電動油圧ポンプ21はクラッチCLを切断するまで作動し続ける。この場合、ユーザのクラッチペダル操作(第1油圧PO1)による押し荷重と、第2空間R2の油圧(第2油圧PO2)による押し荷重との差は、アキュムレータ18によって吸収される。これにより、ユーザは通常のクラッチペダル操作によってクラッチCLが切断されているかのように感じることになる。
そして、電動油圧ポンプ21がクラッチCLを切断したときに、電動油圧ポンプ21は作動停止される。そして、第1切替バルブ17−1は閉状態になると共に第2切替バルブ23−1は開状態になる。これにより、ユーザのクラッチペダル操作による油圧と、アキュムレータ18からバイパスライン19を介して放出される油圧とが第1空間R1に供給される。これらの油圧による押し荷重によって、第2レリーズピストン32は図中軸方向左側に移動させられる。この場合、第2切替バルブ23−1が開状態であるため、オイルが第2空間R2から第2切替バルブ23−1及び回収ライン23を経由してブリーダ25に排出される。他方、第1レリーズピストン31はクラッチレリーズシリンダ33の図中軸方向右端部に当接した状態となる。これにより、アキュムレータ18の場合と同様に、ユーザは通常のクラッチペダル操作によってクラッチCLが切断されているかのように感じることになる。
以上のように、本実施形態のクラッチ装置100の油圧操作機構は、自動油圧供給部20からの作動油を第2空間R2へ導く一方で、手動油圧供給部10からの作動油を第1レリーズピストン31と第2レリーズピストン32との間に形成される第1空間R1へ導くことで、クラッチペダル11の操作のための摩擦力を軽減することができる。すなわち、クラッチCLを作動させるためには、自動油圧供給部20からの油圧は、第1レリーズピストン31及び第2レリーズピストン32を移動させる必要があるのに対し、クラッチペダル11を有する手動油圧供給部10からの油圧は、第1レリーズピストン31を移動させるのみで足りるからである。よって、クラッチペダル11からの油圧を相対的に軽減することができ、ユーザによるクラッチ操作の操作性を向上させることができる。
また、手動油圧供給部10からの作動油と自動油圧供給部20からの作動油とを、クラッチレリーズシリンダ33の第1空間R1と第2空間R2という互いに独立した異なる空間に導いている。すると、自動油圧供給部20がクラッチCLを作動させたとしても、第1空間R1に作動油が満たされているため、いわゆる踏み抜けが生じることはない。このため、電動油圧ポンプ21を有するクラッチ装置100におけるユーザによるクラッチ操作の操作感を向上させることができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、アキュムレータ18を油圧吸収ライン17に付帯することで、クラッチペダル11を操作するときに第1油圧供給ライン16の油圧を蓄圧することが必要な場合に、アキュムレータ18が第1油圧供給ライン16の油圧を蓄圧し、ユーザによるクラッチペダル11の操作を円滑にすることができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、油圧吸収ライン17に第1切替バルブ17−1を付帯することで、クラッチペダル11を操作するときに、第1油圧供給ライン16の油圧を蓄圧することが必要な場合にはアキュムレータ18を用い、そうでない場合にはアキュムレータ18を用いないように切り替えることができる。このように、場合に応じてアキュムレータ18を用いることで、クラッチ操作の操作性及び操作感をより適切にすることができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、第1油圧供給ライン16とアキュムレータ18とを連通するバイパスライン19を有し、バイパスライン19は、第1油圧供給ライン16からアキュムレータ18への作動油の流れを遮断する第1逆止弁19−1を有することとしてもよい。このように、第1逆止弁19−1を有することにより、第1切替バルブ17−1が非連通状態になった場合でも作動油がバイパスライン19を経由してアキュムレータ18から第1油圧供給ライン16へ戻ることができる。これにより、クラッチペダル11を操作前の状態に戻すことができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、自動油圧供給部20は、作動油を吐出する電動油圧ポンプ21と、電動油圧ポンプ21により吐出された作動油を第2空間R2に導く第2油圧供給ライン22と、第2空間R2の作動油を回収する回収ライン23と、を有し、回収ライン23には、回収ライン23の連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える第2切替バルブ23−1を有することとしてもよい。このように構成すれば、第2切替バルブ23−1を切り替えることで、作動油を第2油圧供給ライン22から供給するか回収ライン23から回収するかを選択的に行い、自動油圧供給部20からの油圧を調整することができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、電動油圧ポンプ21、第1切替バルブ17−1及び第2切替バルブ23−1を制御する制御装置40を有し、制御装置40は、電動油圧ポンプ21が非作動状態の場合、第1切替バルブ17−1を非連通状態とすることとしてもよい。このように、電動油圧ポンプ21が非作動状態の場合に第1切替バルブ17−1を非連通状態とすることで、電動油圧ポンプ21が非作動状態の場合にユーザがクラッチペダル11を操作すると、第1油圧供給ライン16の油圧がアキュムレータ18に蓄圧されることなくクラッチレリーズシリンダ33に供給され、クラッチCLを作動させる。これにより、電動油圧ポンプ21の非作動状態における、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、制御装置40は、電動油圧ポンプ21が作動状態になる場合、第1切替バルブ17−1を連通状態とすることとしてもよい。このように、電動油圧ポンプ21が作動状態になる場合に第1切替バルブ17−1を連通状態とすることで、電動油圧ポンプ21の作動後にユーザによるクラッチ操作が行われた場合、第1油圧供給ライン16の油圧をアキュムレータ18に蓄圧することができる。このため、油圧供給源の非作動状態における、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、制御装置40は、電動油圧ポンプ21の作動開始時に第2切替バルブ23−1を非連通状態とし、クラッチCLが切断された後にクラッチペダル11による操作がされた場合、クラッチペダル11の操作が完了した後に、第1切替バルブ17−1を非連通状態とし且つ第2切替バルブ23−1を連通状態とすることとしてもよい。
このように、クラッチCLが切断された後において、第1レリーズピストン31及び第2レリーズピストン32は、既にクラッチレリーズシリンダ33の内部でクラッチCLを切断する側(図4中右側)への移動が完了している。この場合にクラッチペダル11による操作がされた場合、まず、上述のようにアキュムレータ18が第1油圧供給ライン16の油圧を蓄圧する。そして、クラッチペダル11の操作が完了した後、第1切替バルブ17−1を非連通状態とすることで、アキュムレータ18による第1油圧供給ライン16の油圧の蓄圧が中止される。また、第2切替バルブ23−1を連通状態とすることで、回収ライン23から作動油が回収されて第2空間R2の油圧が下がり第2レリーズピストン32をクラッチCLを係合させる側(図4中左側)に移動させる。そして、第1レリーズピストン31がクラッチCLを係合させる側に移動し、バイパスライン19から第1油圧供給ライン16へと作動油が移動することにより第1油圧供給ライン16及びクラッチマスターシリンダ14の油圧が高まりクラッチペダル11を元の状態に戻す。このため、電動油圧ポンプ21によりクラッチCLが切断された後にクラッチペダル11の操作がされた場合において、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、制御装置40は、電動油圧ポンプ21の作動開始後にクラッチペダル11による操作がされた場合、クラッチCLの切断が完了するまで電動油圧ポンプ21の作動を継続することとしてもよい。このように、電動油圧ポンプ21の作動開始後に電動油圧ポンプ21による操作がされた場合であっても、クラッチCLの切断が完了するまで電動油圧ポンプ21の作動を継続することで、クラッチペダル11による操作が介入するか否かにかかわらず、電動油圧ポンプ21により確実にクラッチを切断することができる。
また、クラッチ装置100の油圧操作機構において、制御装置40は、電動油圧ポンプ21の作動開始時に第2切替バルブ23−1を非連通状態とし、クラッチCLが切断される前にクラッチペダル11による操作がされた場合、クラッチCLの切断が完了した後に、第1切替バルブ17−1を非連通状態とし且つ第2切替バルブ23−1を連通状態とすることとしてもよい。
このように、クラッチCLが切断される前においては、第1レリーズピストン31及び第2レリーズピストン32はクラッチレリーズシリンダ33の内部でクラッチCLを切断する側(図5中右側)へ移動中である。この場合にクラッチペダル11による操作がされた場合、まず、上述のようにアキュムレータ18が第1油圧供給ライン16の油圧を蓄圧する。そして、クラッチCLの切断が完了した後、第1切替バルブ17−1を非連通状態とすることで、アキュムレータ18による第1油圧供給ライン16の油圧の蓄圧が中止される。また、第2切替バルブ23−1を連通状態とすることで、回収ライン23から作動油が回収されて第2空間R2の油圧が下がり第2レリーズピストン32をクラッチCLを係合させる側(図5中左側)に移動させる。そして、バイパスライン19から第1油圧供給ライン16へと作動油が移動することにより第1油圧供給ライン16及びクラッチマスターシリンダ14の油圧が高まりクラッチペダル11を元の状態に戻す。このため、電動油圧ポンプ21によりクラッチCLが切断される前にクラッチペダル11の操作がされた場合において、ユーザによるクラッチ操作の違和感をなくし、操作性及び操作感を維持することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態はこれだけに限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的特徴の範囲内において種々の変更・修正を行うことが可能である。例えば、自動油圧供給部20のアクチュエータは、第2レリーズピストン32を移動させる押し荷重を発生するものであれば良く、電動油圧ポンプ21だけに限られない。
また、手動油圧供給部10についても、第1レリーズピストン31を移動させる押し荷重を発生するものであれば良く、クラッチマスターシリンダ14及びマスターピストン13の組合せだけに限られない。
10 手動油圧供給部(第1油圧供給部)
11 クラッチペダル(操作部)
12 ピストン作動棒
13 マスターピストン
13−1 シール部材
14 クラッチマスターシリンダ(送圧シリンダ)
15 ブリーダ
16 第1油圧供給ライン(操作油圧供給油路)
17 油圧吸収ライン(油圧吸収油路)
17−1 第1切替バルブ(第1切替弁)
18 アキュムレータ(蓄圧部)
19 バイパスライン
19−1 第1逆止弁(逆止弁)
20 自動油圧供給部(第2油圧供給部)
21 電動油圧ポンプ(油圧供給源)
22 第2油圧供給ライン(供給油路)
22−1 第2逆止弁
23 回収ライン(回収油路)
23−1 第2切替バルブ(第2切替弁)
24 第2油圧リリーフライン
24−1 リリーフ弁
25 ブリーダ
30 クラッチ駆動部
31 第1レリーズピストン(第1ピストン)
31−1 第1シール部材
32 第2レリーズピストン(第2ピストン)
32−1 第2シール部材
33 クラッチレリーズシリンダ(受圧シリンダ)
34 レリーズフォーク作動棒
40 制御装置
CL クラッチ
R1 第1空間(第1空間)
R2 第2空間(第2空間)
PO1 第1油圧
PO2 第2油圧
100 クラッチ装置

Claims (7)

  1. 油圧によりクラッチを作動する受圧シリンダと、
    前記受圧シリンダに配置され前記クラッチと連動する第1ピストンと、
    前記受圧シリンダに配置され前記第1ピストンと独立して動く第2ピストンと、
    前記受圧シリンダにおいて前記第1ピストンと前記第2ピストンとの間に形成される第1空間と、
    前記受圧シリンダにおいて前記第2ピストンの前記第1空間と対向する側に形成される第2空間と、
    操作部の操作により圧送される作動油を前記第1空間に導く第1油圧供給部と、
    作動油を吐出する油圧供給源を有し前記油圧供給源により吐出される作動油を前記第2空間に導く第2油圧供給部と、
    前記油圧供給源、前記第1油圧供給部及び前記第2油圧供給部を制御する制御装置と、を有し、
    前記第1油圧供給部は、前記操作部の操作により圧送される作動油を前記第1空間に導く操作油圧供給油路と、前記操作油圧供給油路の油圧を蓄える蓄圧部と、前記操作油圧供給油路と前記蓄圧部との連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える第1切替弁と、を具備し、
    前記制御装置は、前記油圧供給源が非作動状態の場合、前記第1切替弁を非連通状態とする
    ことを特徴とするクラッチ装置の油圧操作機構。
  2. 前記制御装置は、前記油圧供給源が作動状態になる場合、前記第1切替弁を連通状態とする
    ことを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
  3. 前記第2油圧供給部は、前記油圧供給源により吐出される作動油を前記第2空間に導く供給油路と、前記第2空間の作動油を回収し前記油圧供給源に導く回収油路と、前記回収油路の連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える第2切替弁と、を有し、
    前記制御装置は、前記油圧供給源の作動開始時に前記第2切替弁を非連通状態とし、前記クラッチが切断された後に前記操作部による操作がされた場合、前記操作部の操作が完了した後に、前記第1切替弁を非連通状態とし且つ前記第2切替弁を連通状態とする
    ことを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
  4. 前記制御装置は、前記油圧供給源の作動開始後に前記操作部による操作がされた場合、前記クラッチの切断が完了するまで前記油圧供給源の作動を継続することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
  5. 前記制御装置は、前記油圧供給源の作動開始後に前記操作部による操作がされた場合、前記クラッチの切断が完了するまで前記油圧供給源の作動を継続することを特徴とする請求項3に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
  6. 前記制御装置は、前記油圧供給源の作動開始時に前記第2切替弁を非連通状態とし、前記クラッチが切断される前に前記操作部による操作がされた場合、前記クラッチの切断が完了した後に、前記第1切替弁を非連通状態とし且つ前記第2切替弁を連通状態とする
    ことを特徴とする請求項に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
  7. 前記第1油圧供給部は、前記操作部の操作により作動油を前記操作油圧供給油路に圧送する送圧シリンダと、前記操作油圧供給油路と前記蓄圧部とを連通する油圧吸収油路と、前記操作油圧供給油路と前記蓄圧部とを連通するバイパス油路と、前記バイパス油路に配置され前記操作油圧供給油路から前記蓄圧部への作動油の流れを遮断する逆止弁と、を有し、
    前記第1切替弁は、前記油圧吸収油路の連通状態又は非連通状態を選択的に切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のクラッチ装置の油圧操作機構。
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