JP6513704B2 - 通信装置、およびデータ処理方法 - Google Patents

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Description

本開示は、通信装置、およびデータ処理方法に関する。さらに詳細には、ネットワークを介して受信するデータを安定的に出力する通信装置、およびデータ処理方法に関する。
[関連出願への相互参照]
本出願は、2014年5月30日に出願された米国特許仮出願第62/005,277号及び2014年11月9日に出願された米国特許出願第14/564,249号の利益を主張するものであり、そのすべての内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
昨今、例えば携帯端末等のクライアントからデータ処理要求をサーバに送信し、サーバ側でデータ処理を実行して処理結果をクライアントに返し、クライアント側でテータ処理結果を得るといういわゆるクラウド型コンピューティングシステムの利用が普及しつつある。
このクラウドシステムの一利用例として、ゲーム端末におけるゲームの実行がある。ユーザが操作するゲーム端末(クライアント)がサーバと通信を行い、サーバ側の高機能なデータ処理機能を用いてゲームの展開面等の画像データや音声データをクライアントに提供するシステムである。
このようなクラウド型のゲームシステムでは、クライアントからサーバに対してユーザ操作情報を送信する。サーバは、クライアントから受信する操作情報に応じてゲームを展開し、更新した画像や音声データを生成してクライアントに送信する。クライアントは、サーバから受信した更新画像や音声を再生する。このような処理を行なうことで、高機能なプロセッサ等を備えないクライアントであっても、サーバ側の高機能なデータ処理機能を利用したデータ処理結果を得ることが可能となる。
しかし、サーバとクライアント間の転送データは、ネットワーク状況に応じた遅延やジッタ(揺らぎ)が発生する。一般的に画像や音声データは、符号化データとして送信され、クライアントは受信データを順次、デコード(復号)して出力することが必要となる。
ネットワーク状況によりパケット遅延やジッタ(揺らぎ)が発生すると、クライアント側でのパケット受信、デコード、表示、これら一連の処理に乱れが発生し、画像途切れや音声途切れが発生することがある。
なお、通信データの遅延等に基づく音声途切れ等の問題を解決するための手法として、パケット遅延に応じて音声再生速度を変更する処理について米国特許8,560,331B1に記載がある。
米国特許8,560,331B1
例えば、上述したクラウド型システムなど、ネットワークを介して受信する画像や音声等のデータの出力処理を実行する場合、通信遅延によって安定的なデータ出力が妨げられる場合がある。
このようなデータ出力の不安定さを回避する構成として、上記特許文献1である米国特許8,560,331B1)は、1つのパケット単位で遅延を監視し、パケット単位の遅延状況に応じて再生速度を制御する構成を開示している。
しかし、1つのパケット単位の遅延状況に応じて再生速度を変更すると、再生速度の変化が激しくなり、視聴者に違和感を発生させる恐れがある。
また、1つのパケット単位の遅延状況に応じて再生速度を変更するためには、頻繁な再生速度制御が必要となり、その結果、装置の負荷が大きくなる。
本開示は、例えばこのような問題に鑑みてなされたものであり、視聴者に違和感を発生させず、また過大な装置負荷も発生させることのない緩やかな再生速度制御により、安定したデータ出力を実現する通信装置、およびデータ処理方法を提供する。
本開示の第1の側面は、通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力するパケット受信状況監視部と、前記パケット受信状況監視部の生成する目標値に応じた再生制御を実行する再生制御部とを有し、前記再生制御部は、前記目標値に応じた音声再生速度の制御、または画像フレームの再生制御を実行する通信装置にある。
さらに、本開示の第2の側面は、通信装置において実行するデータ処理方法であって、パケット受信状況監視部が、通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの前記受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力し、再生制御部が、前記パケット受信状況監視部の生成する前記目標値に応じた再生制御を実行することを含み、前記再生制御においては、前記目標値に応じた音声再生速度の制御、または画像フレームの再生制御を実行する、データ処理方法にある。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本開示の一実施例の構成によれば、パケット受信間隔のばらつきを監視し、ばらつきに応じた最適な再生制御を実行する装置、および方法が実現される。
具体的には、パケット受信状況監視部が、音声パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、メモリに格納する音声パケットの目標数である目標格納データ数を算出し、再生制御部は、目標格納データ数と、メモリ格納データ数との差分に応じて音声再生速度の再生制御を実行する。メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ない場合、通常再生速度より遅い低速再生モードでの再生制御を実行し、メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より多い場合、通常再生速度より早い高速再生モードでの再生制御を実行する。再生速度の変更処理は、メモリ格納データ数と目標格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて実行する。
本構成により、パケット受信間隔のばらつきを監視し、ばらつきに応じた最適な再生制御を実行する装置、および方法が実現される。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
図1は、本開示の処理を実行する通信システムの一構成例について説明する図である。 図2は、サーバとクライアントの構成例について説明する図である。 図3は、クライアントのデータ処理部の構成例について説明する図である。 図4は、クライアントの音声データ処理部の構成例について説明する図である。 図5は、クライアントの実行する音声データの再生制御処理の一例について説明する図である。 図6は、クライアントの実行する音声データの再生制御処理のシーケンスについて説明するフローチャート図である。 図7は、クライアントの画像データ処理部の構成例について説明する図である。 図8は、クライアントの実行する画像データ再生処理の一例について説明する図である。 図9は、クライアントの実行する画像データ再生処理の一例について説明する図である。 図10は、クライアントの実行する音声データの再生制御処理のシーケンスについて説明するフローチャート図である。 図11は、クライアントとしての通信装置のハードウェア構成例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら本開示の通信装置、およびデータ処理方法の詳細について説明する。なお、説明は以下の項目に従って行なう。
1.通信システムの構成例について
2.クライアントの装置構成例について
3.音声データ処理部の実行する再生速度制御処理の詳細について
4.音声再生速度制御処理の具体例について
5.音声データ処理部の実行する再生速度制御処理のシーケンスについて
6.画像データ処理部の実行する画像データの再生制御処理例について
7.画像データ処理部の実行する再生制御処理のシーケンスについて
8.クライアントのハードウェア構成例について
9.本開示の構成のまとめ
[1.通信システムの構成例について]
まず、図1を参照して本開示の処理を実行するクライアントを有する通信システムの一構成例について説明する。
図1に示すように、通信システム10は、双方向通信可能なクライアント20とサーバ30を有する。クライアント20とサーバ30は例えばインターネット等のネットワークを介して通信を行う。
クライアント20は、一般ユーザのユーザ端末装置であり、具体的には、例えばテ
レビ21、PC22、ゲーム機、スマホ等の携帯端末23等である。
クライアント20は、クライアント20に対するユーザ操作情報をサーバ30に送信する。サーバ30は、クライアント20から受信する操作情報に応じたデータ処理を行なう。例えばユーザがクライアント20においてゲームを実行中である場合、ユーザ操作に応じてゲームを展開し、更新した画像や音声データを符号化したストリームデータを生成してクライアント20に送信する。
クライアント20は、サーバ30から受信するストリームデータに対するデコードを実行し、デコード結果としての画像や音声をディスプレイあるいはスピーカを介して出力する。
[2.クライアントの装置構成例について]
次に、図2を参照してサーバ30との通信処理を行なう通信装置であるクライアント20の構成例について説明する。
図2に示すように、クライアント20は、データ処理部51、通信部52、記憶部53、入力部54、出力部55を有する。
通信部52は、サーバ30から配信されるデータ、例えば画像、音声等を格納したパケットを受信する。
データ処理部51は、受信パケットから画像データや音声データを取得して、デコード(復号)処理等を行い、再生用データを生成して出力する。
ユーザの指示等は入力部54を介して入力される。
再生データは表示部やスピーカ等を有する出力部55に出力される。
記憶部53は受信した画像、音声、字幕等を有する受信データを格納する。
さらに、記憶部53は、データ処理部51の実行するデータ処理のワークエリアとして利用され、また各種パラメータの記憶領域としても利用される。
サーバ30は、データ処理部71、通信部72、記憶部73を有する。
サーバ30のデータ処理部71は、データ配信サービスを実行するための各種のデータ処理を実行する。例えば、データ配信サービスの構成データの生成やその送信制御を行う。
具体的には、画像、音声データを格納するパケットの生成、配信処理を実行する。さらに、様々な通知情報の生成、配信処理を制御する。
通信部72は、データ処理部71の生成した画像、音声、その他のデータを送信する。
記憶部73は配信対象である画像、音声等の各データを格納する。
さらに、記憶部73は、データ処理部71の実行するデータ処理のワークエリアとして利用され、さらに各種パラメータの記憶領域としても利用される。
図3は、クライアント20のデータ処理部51の詳細構成を示す図である。
クライアント20のデータ処理部51は、パケット分離部81、画像データ処理部82、音声データ処理部83、制御部84を有する。
パケット分離部81は、通信部52を介して受信するパケットのヘッダ情報に基づいて受信パケットをデータ種別(画像、音声、その他の制御信号)ごとに分離して、分離した各パケットを各データ処理部に供給する。
画像データ処理部82は、画像データを格納したパケットから画像データを取得し、復号処理等、画像の再生処理に必要な処理を実行する。
音声データ処理部83は、音声データを格納したパケットから音声データを取得し、復号処理等、音声の再生処理に必要な処理を実行する。
制御部84は、画像データ処理部82、音声データ処理部83の各処理部における処理の制御を実行する。
[3.音声データ処理部の実行する再生速度制御処理の詳細について]
次に、クライアント20の音声データ処理部83の実行する音声データに対する再生速度制御処理の詳細について説明する。
図4は、クライアント20の音声データ処理部83の詳細構成例を示す図である。
音声データ処理部83は、音声データ格納メモリ101、パケット受信状況監視部102、メモリ格納データ数監視部103、再生制御部104を有する。
音声データ格納メモリ101は、サーバ30から受信されたパケットを格納するメモリであり、パケット分離部81によって選択された音声データを格納した音声パケットである音声パケットを順次、格納する。
図に示すP1,P2,・・・Pnは、音声パケットを示している。
これらのパケットの各々には、所定長(例えば数msec)の再生用音声データが格納されている。
パケット受信状況監視部102は、サーバ30から受信した音声パケットの受信間隔を検出する。
サーバ30は、所定間隔で音声パケットの送信を行うが、ネットワークの混雑状況等により、クライアント20が受信する音声パケットの受信間隔は均一とはならず、揺らぎ、いわゆるジッタが発生する。
パケット受信状況監視部102は、音声データを格納する各パケットの受信間隔を検出する。検出したパケット受信間隔に応じて、パケット受信状況監視部102は、音声データ格納メモリ101の目標格納データ数(target buffer number)122を算出してメモリ格納データ数監視部103に出力する。
例えば、一定間隔で音声パケットを受信し、一定速度で音声再生が行われれば、音声データ格納メモリ101の格納パケット数は、ほぼ一定に維持される。
しかし、ネットワークが混雑し、パケットの受信に遅れが発生すると、メモリ101のパケットの入力が再生処理に伴うパケット消費に間に合わず、音声データ格納メモリ101の格納パケット数は減少する。遅延が大きい場合、最終的には再生するパケットがメモリ101から無くなり、再生音声が途切れてしまう。
本開示のクライアント20の音声データ処理部83は、このような事態を防止するため、パケット受信状況に応じて音声再生速度を変化させる。
パケット受信状況監視部102は、この音声再生速度の制御に用いるためのデータとして、目標格納データ数(target buffer number)122を算出してメモリ格納データ数監視部103に出力する。
パケット受信状況監視部102は、通信部52が受信する音声データを格納したパケットの受信間隔を検出する。検出したパケット受信間隔に応じて、パケット受信状況監視部102は、音声データ格納メモリ101の目標格納データ数(target buffer number)122を算出してメモリ格納データ数監視部103に出力する。
メモリ格納データ数監視部103は、音声データ格納メモリ101の格納パケットのデータ数に基づいて算出されるメモリ格納データ数(current buffer number)121を取得し、さらに、パケット受信状況監視部102から、目標格納データ数(target buffer number)122を受信する。
メモリ格納データ数監視部103は、以下の2つのデータに基づいて、再生速度制御情報(speed control)123を生成して、再生制御部104に出力する:以下の2つのデータは、(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121と、(b)目標格納データ数(target buffer number)122とである。メモリ格納データ数監視部103は、再生速度制御情報(speed control)123を再生制御部104に出力する。
再生制御部104は、音声データ格納メモリ101から順次、音声パケットを取得して、デコード等、再生に必要な処理を実行する。その結果は、スピーカ等の出力部105に出力される。
再生制御部104は、この音声再生処理において、メモリ格納データ監視部103から入力する再生速度制御情報(speed control)123に基づいて再生速度を制御しつつ再生処理を行なう。
本開示のクライアント20の音声データ処理部83は、音声データ格納メモリ101に格納されているパケット数の目標数を算出し、実際のメモリ格納パケット数と目標数との差分に応じて、再生速度を変化させる。
この再生速度制御処理の詳細について、図5を参照して説明する。
図5に示すグラフにおいては、横軸が、[メモリ格納データ数−目標格納データ数](パケット数)、縦軸が、再生速度(%)を示している。当該グラフは、パケット数と再生速度の対応関係を示している。
横軸の0の位置は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0であり、メモリ101に格納されている音声データパケット数が目標数に一致していることを示す。
+1の位置は、メモリ格納データ数が目標数より1つ多いことを示している。
−1の位置は、メモリ格納データ数が目標数より1つ少ないことを示している。
横軸において[メモリ格納データ数−目標格納データ数](パケット数)が0の位置での再生速度は、100%である。
この100%の再生速度は通常再生速度として規定される。
横軸において[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が+1,+2,+3等、正の値である場合には、制御は、通常再生速度より早い再生速度において再生を実行するように行われる。
すなわち、メモリ格納データ数が、目標格納データ数より多くなると、高速再生モードでの再生制御を実行し、再生速度を速め、メモリ内のパケット消費を早くする。
なお、図5に示すグラフでは、通常速度を100%として、高速再生モードでの再生速度を100.5%、さらに101%に上昇させている。
一方、横軸において[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が−1,−2等、負の値である場合には、制御は、通常再生速度より遅い再生速度において再生を実行するように行われる。
すなわち、メモリ格納データ数が、目標格納データ数より少なくなると、低速再生モードでの再生制御を実行し、再生速度を遅くし、メモリ内のパケット消費を遅くする。
図5に示すグラフでは、通常速度を100%として、低速再生モードでの再生速度を99%に低下させている。
なお、図5のグラフから理解されるように、再生速度の変更処理は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の遷移に対してヒステリシスを持たせて緩やかに実行される。
例えば、図5において、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0である位置aから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が+1である位置bに遷移した場合、位置bでの再生速度は、位置aにおける再生速度である100%に維持される。
さらにメモリ格納データ数が増加して、位置bから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が+2である位置cに遷移すると、再生速度は0.5%上昇し、位置cの再生速度は100.5%に設定される。
このように、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の連続した上昇傾向が確認された場合には、再生速度を予め規定した範囲(本例では0.5%)で上昇させる。
さらに、メモリ格納データ数が増加して、位置cから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が+3である位置dに遷移する。
しかし、この遷移位置dでは、再生速度は位置cの再生速度と同様、100.5%に維持される。
その後、さらに、メモリ格納データ数が増加して、位置dから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が+4である位置eに遷移すると、再生速度は0.5%上昇し、位置eの再生速度は100.5%に設定される。
このように、再生速度の変更処理は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の遷移に対して所定のヒステリシスを持たせて緩やかに制御される。
図に示す例では、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の変化値が+2となった場合に、再生速度を上昇させる。
また、1回あたりの再生速度の変更量は、0.5%としている。すなわち、通常再生速度を100%とした場合、再生速度を100.5%、さらに101%に変更する。
また、高速再生の上限値を101%としている。これ以上の高速再生は、視聴者に対する違和感を発生させる懸念があるためである。
図5に示す位置eから、メモリ格納データ数が減少し、位置fから位置c、位置g、位置aへと変化した場合も同様である。メモリ格納データと目標数の差分の変化数として−2が検出された場合ごとに、再生速度を101%から100.5%、100%へと段階的に、低下させる。
また、横軸において[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が−1,−2等の負の値である場合、すなわち、メモリ格納データ数が、目標格納データ数より少なくなると、
低速再生モードでの再生制御を実行し、再生速度を遅くし、メモリ内のパケット消費を遅くする。
図5に示すグラフでは、通常速度を100%として、低速再生モードでの再生速度を99%に低下させている。
例えば、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0である位置aから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が−1である位置hに遷移した場合、位置hでの再生速度は、位置aにおける再生速度である100%に維持される。
さらにメモリ格納データ数が減少して、位置hから、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が−2である位置iに遷移すると、再生速度は1%低下し、位置iの再生速度は99%に設定される。
[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が正方向に変化した場合は、+2の変化量に応じて再生速度は+0.5%上昇し、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が負方向に変化した場合は、−2の変化量に応じて再生速度は−1.0%低下する。
これは、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が負方向に変化した場合は、パケット不足による音声途切れの発生可能性があり、パケット消費を極力、抑えるためである。
低速再生モードにおいても、通常再生速度を100%とした場合、再生速度の下限値を99%と設定している。これ以下の低速再生は、視聴者に対する違和感を発生させる懸念があるためである。
なお、この図5に示す再生速度制御例や、ヒステリシスの設定例は一例であり、この他の様々な設定が可能である。
例えば、1つのパケットに含まれる音声データの再生長に応じた最適な設定を行うことが好ましい。
[4.音声再生速度制御処理の具体例について]
図4、図5を参照して説明した音声再生速度の制御処理を行なう場合に適用するパラメータの算出処理の1つの具体例について以下説明する。
上述した説明から理解されるように、本開示のクライアント20の音声データ処理部83は、音声データ格納メモリ101に格納されているパケット数の目標数を設定し、実際のメモリ格納パケット数と目標数との差分に応じて、再生速度を変化させる。
再生速度制御のために必要となる1つのパラメータは、図5のグラフの横軸に示す、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]である。
メモリ格納データ数は、図4に示すように、音声データ格納メモリ101に格納されたデータに基づいて算出されるメモリ格納データ数(current buffer number)121である。
また、目標格納データ数は、図4に示すように、パケット受信状況監視部102がパケット受信間隔等に応じて算出する目標格納データ数(target buffer number)122である。
メモリ格納データ数監視部103は、以下の2つのデータに基づいて、再生スピード制御情報(speed control)123を生成して、再生制御部104に出力する:以下の2つのデータは、(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121と、(b)目標格納データ数(target buffer number)122とである。
再生制御部104は、音声データ格納メモリ101から順次、音声パケットを取得してデコード等の再生に必要な処理を実行する。その結果は、スピーカ等の出力部105に出力される。
再生制御部104は、この音声再生処理において、メモリ格納データ監視部103から入力する再生速度制御情報(speed control)123に基づいて再生速度を制御しつつ再生処理を行なう。
この一連の処理は、定期的に実行される。
この一連の処理において利用するパラメータは以下の3つのパラメータである:(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121、(b)目標格納データ数(target buffer number)122、(c)再生速度制御情報(speed control)123。
これら(a)〜(c)3つのパラメータの更新タイミングは、同一タイミングであっても異なるタイミングであってもよい。
一例として、(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121を、2秒ごとに更新、(b)目標格納データ数(target buffer
number)122を、10秒ごとに更新、(c)再生速度制御情報(speed control)123を、2秒ごとに更新する場合を以下に説明する。
まず、(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121の算出処理例について説明する。
メモリ格納データ数監視部103は、音声データ格納メモリ101を、メモリに新たなパケットが入力されるごとにチェックして、メモリに格納されているパケット数を取得する。
例えば約10msec毎に音声データを格納するパケットが入力される場合、2秒間で200回のチェックを行う。
メモリ格納データ数監視部103は、この2秒間に行われた約200回のメモリチェックにおいて得られた約200個のデータの平均値(average_buffer_number)に基づいて、(a)メモリ格納データ数(current buffer number)121、を算出する。
具体的には、以下の算出式(式1)に従って、メモリ格納データ数(current buffer number)121を算出する。
メモリ格納データ数(current buffer number)=average_buffer_number=(n回のメモリチェック時のメモリ格納データ数の合計)/n・・・・(式1)
上記式(式1)において、nは、メモリ格納データ数監視部103が出力する再生速度制御信号(speed control)123の出力間隔に相当する間隔においてメモリ101をチェックした回数である。
本例では、メモリ格納データ数監視部103が出力する再生速度制御信号(speed control)123は、2秒ごとに出力されるため、2秒間に実施されるチェック回数に相当する10msec毎のパケット入力毎にチェックを行う場合、nは200となる。
次に、(b)目標格納データ数(target buffer number)122の算出処理例について説明する。
パケット受信状況監視部102は、通信部52が受信する音声データを格納するパケットの受信間隔を検出する。検出したパケット受信間隔に応じて、パケット受信状況監視部102は、音声データ格納メモリ101の目標格納データ数(target buffer number)122を算出して、メモリ格納データ数監視部103に出力する。
パケット受信状況監視部102は、目標格納データ数(target buffer number)122を所定間隔で更新して、メモリ格納データ数監視部103に出力する。
ここでは、10秒ごとに目標格納データ数(target buffer number)122を更新して、メモリ格納データ数監視部103に出力する場合の例について説明する。
パケット受信状況監視部102は、音声データ処理部83に対して入力された音声データパケットの入力間隔の統計的なばらつきを算出し、このばらつきの算出値に基づいて目標格納データ数(target buffer number)122を生成して再生制御部104に出力する。
以下では、音声データ処理部83に対して入力された音声データパケットの入力間隔の統計的なばらつきの大きさの指標値の1つとして、「標準偏差」を用いた例について説明する。
すなわち、音声データパケットの入力間隔の標準偏差をパケットの入力間隔のばらつきを示す指標値として用いる。
パケット入力間隔のばらつきが大きいほど、パケット入力間隔の標準偏差は大きくなり、パケット入力間隔のばらつきが小さいほど、パケット入力間隔の標準偏差は小さくなる。
パケット受信状況監視部102は、まず、音声データ処理部83に対して入力された音声データパケットの入力間隔の分散(variance)を算出して、算出した分散(variance)に基づいて、標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を算出する。上記式及び以下の式においては、「sqrt」とは平方根を示す。
パケット受信状況監視部102は、音声データ処理部83に対して入力された1つの音声データパケットの入力毎に以下の計算を実行して、音声データ処理部83に対して入力された音声データパケットの入力間隔の分散(varance)を更新する。
目標格納データ数(target buffer number)122の更新タイミングの設定期間となる10秒の間、パケット入力毎にパケット入力間隔を検出して、検出値に基づいて分散(variance)の更新を継続する。
すなわち、10秒の間に入力するバケットのパケット入力間隔を、遂次検出して、パケット入力間隔の分散(variance)を算出する。
その後、算出した分散値に基づいて、パケット入力間隔の標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を算出する。
さらに、算出した標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を用いて、目標格納データ数(target buffer number)を算出する。
パケット受信状況監視部102の実行する分散算出処理について説明する。
まず、初期値設定処理として、以下の各パラメータを0に設定する。
n=0
mean=0
M2=0
上記式において、nは、分散値の更新回数(=音声パケット入力数)に対応する。「mean」は、計測済みのパケット間隔の平均値を意味する。M2は、分散(variance)算出に適用するパラメータである。
各パケットの入力毎に以下のパラメータの更新を実行する。
n=n+1
delta=x−mean
mean=mean+delta/n
M2=M2+delta×(x−mean)
分散(variance)=M2/(n−1)
上記式において、xは、新たに入力した音声パケットと、その直前に入力した音声パケットとの間のパケット間隔である。meanは、計測済みのパケット間隔の平均値である。
パケット受信状況監視部102は、上記のパラメータ更新処理を、音声データ処理部83に対する音声データパケットの入力毎に実行し、目標格納データ数(target buffer number)122の更新タイミングの設定期間である10秒間、継続して実行する。
10秒間、上記パラメータ更新を継続することで、その10秒間に受信したパケットのパケット受信間隔の分散(variance)が算出される。
分散(variance)の更新処理開始から10秒の間に受信したパケットのパケット受信間隔の分散(variance)を算出した後、パケット受信状況監視部102は、算出した分散(variance)に基づいて、以下の数式2に従って、パケット受信間隔の標準偏差(stdDev)を算出する。
標準偏差(stdDev)=sqrt(variance)
・・・(式2)
なお、上記(式2)においてsqrtは平方根計算を意味する。
さらに、パケット受信状況監視部102は、上記式2に基づいて算出した10秒間のパケット受信間隔の標準偏差(stdDev)を用いて、以下の式3に従って、目標格納データ数(target buffer number)122を算出する。
目標格納データ数=3+floor(stdDev)
・・・(式3)
なお、上記式(3)において、floor(stdDev)は、標準偏差(stdDEv)の小数点以下を切り捨て整数値のみを取得する床関数(floor function)である。
なお、上記式(3)において算出される目標格納データ数(target buffer number)122、様々な値を取り得るが、予め、許容する最小値と、最大値を決定しておいてもよい。
例えば、最小値(min)を4、最大値(max)を8と許容範囲を定め、上記式(3)によって算出される値が3以下の場合は、目標格納データ数を4とし、上記式(3)によって算出される値が9以上の場合は、目標格納データ数を8とする。
なお、この許容範囲は一例であり、メモリに格納可能なデータ数や、各パケットに格納されるデータ量に応じて最適範囲を設定することが好ましい。
パケット受信状況監視部102は、上記式(3)による目標格納データ数(target buffer number)の算出を定期的、例えば10秒ごとに実行して、メモリ格納データ数監視部103に出力する。
これらの処理をまとめると、メモリ格納データ数監視部103の実行する処理は以下の処理となる。
(処理1)メモリ格納データ数(current buffer number)121を、2秒ごとに検出する。
(処理2)目標格納データ数(target buffer number)122の更新データを10秒ごとにパケット受信状況監視部102から受領する。
(処理3)メモリ格納データ数(current buffer number)121の更新間隔である2秒間隔で、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]を算出する。
この算出値は、図5に示すグラフの横軸に相当する。
(処理4)2秒ごとに、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の値に基づいて、再生速度制御情報(speed control)123を生成して再生制御部104に出力する。
メモリ格納データ数監視部103の実行する処理は上記の処理となる。
なお、(処理4)において、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]に基づいて生成する再生速度制御情報(speed control)123は以下のように設定される。
[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0の場合、又は、メモリ格納データ数が目標格納データ数と一致する場合、現在の再生速度をそのまま維持させる再生速度制御情報(speed control)123を生成して再生制御部104に出力する。
この処理は、図5に示すグラフのa点に対応する処理となる。
[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0よりも大きい場合、又は、メモリ格納データ数が目標格納データ数より多い場合、高速再生モードで再生制御を行う。ただし、再生速度変更処理は、目標数と実際のパケット格納数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて実行される。
この処理は、図5に示すグラフのa〜g点に対応する処理となる。
高速再生モードにおける再生制御は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0よりも大きい場合において実行される。
先に図5を参照して説明したように、再生速度変更処理は、目標格納データ数とメモリ格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて実行される。
例えば、図5を参照して説明した具体例では、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の上昇が2度、連続して検出された場合に再生速度を上昇させる。また、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の下降が2度、連続して検出された場合に、再生速度を低下させる。
ただし、再生速度の上限値を設定し、上限値以上の高速での再生は実行しない。図5に示す例では、再生速度の上限値は、通常再生速度の101%としている。
[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0より小さい場合、又は、メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ない場合、低速再生モードで再生制御を行う。ただし、再生速度は、目標数と実際の格納数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更される。
この処理は、図5に示すグラフのa、h〜j点に対応する処理となる。
低速再生モードにおける再生制御は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0より小さい場合において実行される。
図5を参照して説明したように、再生速度は、目標格納データ数とメモリ格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更される。
図5を参照して説明した具体例では、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の下降が2度、連続して検出された場合に、再生速度を低下させる。また、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の上昇が2度、連続して検出された場合に、再生速度を上昇させる。
ただし、再生速度の下限値を設定し、下限値以下の低速での再生は実行しない。図5に示す例では、再生速度の下限値は、通常再生速度の99%としている。
メモリ格納データ数監視部103は、このように、上記の(処理4)において、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]に基づいて再生速度制御情報(speed control)123を生成して、再生制御部104に出力する。
先に説明した例では、メモリ格納データ数は2秒ごとに更新されるので、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]も2秒ごとに更新する。
メモリ格納データ数監視部103は、上記の(処理4)において、2秒ごとに更新される[メモリ格納データ数−目標格納データ数]に基づいて、2秒ごとに再生速度制御情報(speed control)123を生成して、再生制御部104に出力する。
図5を参照して説明したように、再生速度の変更処理は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の変化の推移に対してヒステリシスを持たせて実行される。
なお、再生制御部104に対して出力する再生速度制御情報(speed control)123は、図5に示す例では、以下の4つの再生速度のいずれか1つでの再生を実行させるための制御情報となる。
(1)通常再生速度=100%(図5のa,b,hの各点)
(2)高速再生=100.5%(図5のc,d,gの各点)
(3)最高速再生=101%(図5のe,fの各点)
(4)低速再生=99%(図5のi,jの各点)
メモリ格納データ数監視部103は、上記の(処理4)において、2秒ごとに更新される[メモリ格納データ数−目標格納データ数]に基づいて、図5に示す遷移図のa〜iのどの位置に対応するかを判断する。
メモリ格納データ数監視部103は、判断位置に対応する再生速度(上記の(1)〜(4)のいずれか1つ)を取得し、取得した再生速度で再生を実行させるための再生速度制御情報(speed control)123を生成して、再生制御部104に出力する。
[5.音声データ処理部の実行する再生速度制御処理のシーケンスについて]
次に、図6に示すフローチャートを参照して、音声データ処理部83の実行する再生速度制御シーケンスについて説明する。
図6に示すフローは、例えばクライアント20の制御部の制御の下、記憶部に格納
されたプログラムに従って処理を実行することで行われる。
以下、図6に示すフローの各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS101)
まず、音声データ処理部83は、受信する音声パケットのパケット受信間隔のばらつきを検出する。
この処理は、パケット受信状況監視部102の実行する処理である。
パケット受信状況監視部102は、サーバ30から受信する音声データを格納するパケットの受信間隔を検出する。
サーバ30は、所定間隔で音声パケットの送信を行うが、ネットワークの混雑状況等により、クライアント20が受信する音声パケットの受信間隔は均一とはならず、揺らぎ、いわゆるジッタが発生する。
パケット受信状況監視部102は、音声データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきを算出する。
なお、前述したように、ばらつきの指標値として、例えば音声データを格納するパケットの受信間隔の標準偏差を用いることが可能である。
標準偏差を算出する場合、パケット受信状況監視部102は、まず、音声データ処理部83に対して入力された音声データパケットの入力間隔の分散(variance)を算出して、算出した分散(variance)に基づいて、標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を算出する。
なお、ばらつきの指標値は、標準偏差に限らず、その他の値を用いてもよい。
例えば、パケット受信間隔の平均値より長い受信間隔の値を用いることが可能である。
(ステップS102)
次に、音声データ処理部83は、検出したばらつきに基づいてメモリの目標格納データ数を算出する。ばらつきが大きい場合は、大きな目標数を設定し、ばらつきが小さい場合は、小さな目標数を設定する。
この処理も、パケット受信状況監視部102の処理である。パケット受信状況監視部102は、通信部52が受信する音声データを格納するパケットの受信間隔を検出して、検出したパケット受信間隔に応じて、音声データ格納メモリ101の目標格納データ数(target buffer number)を算出してメモリ格納データ数監視部103に出力する。
例えば、ステップS101において、パケット受信間隔のばらつきとして標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を算出した場合、目標格納データ数122は、先に説明した(3)に従って算出することができる。
すなわち、目標格納データ数(target buffer number)122は、目標格納データ数=3+floor(stdDev)・・・(式3)で示される。
上記式(3)に基づいて目標格納データ数(target buffer number)122を算出してメモリ格納データ数監視部103に出力する。
(ステップS103)
次に、音声データ処理部83は、ステップS103において、目標格納データ数と実際のメモリ格納データ数との差分を算出する。
この処理は、メモリ格納データ数監視部103の実行する処理である。
メモリ格納データ数監視部103は、メモリ格納データ数(current buffer number)121を、定期的(例えば2秒ごと)に検出し、パケット受信状況監視部102から入力する目標格納データ数(target buffer number)122からの差分を算出する。
すなわち、定期的に、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]を算出する。
なお、この算出値は、図5に示すグラフの横軸に相当する。
(ステップS104)
メモリ格納データ数監視部103は、メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ないか、目標格納データ数より多いかを判定する。
すなわち、ステップS103において算出された[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の差分値が、正の値か、負の値か、又は0であるかを判定する。
メモリ格納データ数が目標格納データ数に一致する場合は、処理はステップS105に進む。
メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ない場合は、処理はステップS106に進む。
メモリ格納データ数が目標格納データ数より多い場合は、処理はステップS107に進む。
ステップS105〜S107の処理は、再生制御部104がメモリ格納データ数監視部103から出力される再生速度制御情報(speed control)に基づいて実行する処理である。
(ステップS105)
ステップS104の判定処理において、メモリ格納データ数が目標格納データ数に一致すると判定された場合は、処理はステップS105に進む。
ステップS105では、現在の再生速度をそのまま維持する再生速度制御を実行する。
これは、メモリ格納データ数監視部103から出力される再生速度制御情報(speed control)に基づいて実行される処理である。
メモリ格納データ数監視部103は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0の場合、現在の再生速度をそのまま維持させる再生速度制御情報(speed control)を生成して再生制御部104に出力する。
再生制御部104は、この再生速度制御情報(speed control)に基づいて、現在の再生速度をそのまま維持する再生速度制御を実行する。
この処理は、図5に示すグラフのa点に対応する処理となる。
(ステップS106)
ステップS104の判定処理において、メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ないと判断した場合は、処理はステップS106に進む。
ステップS106では、低速再生モードで再生制御を行う。ただし、再生速度は、目標数と実際のパケットの格納数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更される。
これは、再生制御部104が、メモリ格納データ数監視部103から出力される再生速度制御情報(speed control)に基づいて実行する処理である。
この処理は、図5に示すグラフのh〜j点に対応する処理となる。
先に図5を参照して説明したように、再生速度は、目標格納データ数とメモリ格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更される。
例えば、図5を参照して説明した具体例では、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の下降が2度、連続して検出された場合に、再生速度を低下させる。また、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の上昇が2度、連続して検出された場合に、再生速度を上昇させる。
ただし、再生速度の下限値を設定し、下限値以下の低速での再生は実行しない。図5に示す例では、再生速度の下限値は、通常再生速度の99%としている。
(ステップS107)
ステップS104の判定処理において、メモリ格納データ数が目標格納データ数より多いと判断された場合は、ステップS107に進む。
ステップS107では、高速再生モードで再生制御を行う。ただし、再生速度は、目標数と実際のパケットの格納数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更される。
これは、再生制御部104が、メモリ格納データ数監視部103から出力される再生速度制御情報(speed control)に基づいて実行する処理である。
この処理は、図5に示すグラフのb〜g点に対応する処理となる。
高速再生モードにおける再生制御は、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]が0より大きい場合において実行される再生制御である。
例えば、図5を参照して説明した具体例では、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の上昇が2度、連続して検出された場合に再生速度を上昇させる。また、[メモリ格納データ数−目標格納データ数]の下降が2度、連続して検出された場合に、再生速度を低下させる。
ただし、再生速度の上限値を設定し、上限値以上の高速での再生は実行しない。図5に示す例では、再生速度の上限値は、通常再生速度の101%としている。
このようにして、音声再生速度の制御が実行される。
本開示の処理では、パケット受信間隔に応じてメモリ格納データ数を動的に変更し、目標数と実際のパケットの格納数との差分に応じて、再生速度の変更処理を実行する。
また、再生速度の変更処理は、目標数と実際の格納数との差分の遷移に対してヒステレリシスを与えることにより実行する。
このような処理を行なうことで、視聴者に違和感を与えない自然な音声再生が可能となり、メモリの格納パケットの不足による音声途切れの発生可能性も低減することが可能となる。
[6.画像データ処理部の実行する画像データの再生制御処理例について]
次にクライアント20において実行する画像再生制御処理について説明する。
図7は、クライアント20の画像データ処理部82の構成例を示す図である。
図7に示すように、画像データ処理部82は、画像データ格納メモリ201、パケット受信状況監視部202、メモリ格納データ数監視部203、再生制御部204を有する。再生制御部204は例えばLCD等のディスプレイからなる出力部205に対する画像出力を行う。なお、再生制御部204とディスプレイ等の出力部205は、例えばHDMIケーブルによって接続される。
画像データ格納メモリ201は、サーバ30から受信するパケットを格納するメモリであり、パケット分離部81によって選択された画像データを格納した画像パケットを順次、格納する。
図に示すP1,P2,・・・Pnは、画像パケットを示している。
これらの各パケットの各々には再生用画像データが格納されている。
パケット受信状況監視部202は、サーバ30から受信する画像データを格納するパケットの受信間隔を検出する。
サーバ30は、所定間隔で画像パケットの送信を行うが、ネットワークの混雑状況等により、クライアント20が受信する画像パケットの受信間隔は均一とはならず、揺らぎ、いわゆるジッタが発生する。
パケット受信状況監視部202は、画像データを格納する各パケットの受信間隔を検出して、検出したパケット受信間隔に応じて、目標位相オフセット(target phase offset)222を算出して位相オフセット監視部203に出力する。
ここで、位相オフセット(phase offset)とは、サーバ30の垂直同期信号(Vsync)と、クライアント20の垂直同期信号(Vsync)との差分である。
図8を参照して位相オフセットについて説明する。
図8は、遅延の少ない場合の画像データの送受信シーケンスの例を示す図である。
図8には、以下の2つの時系列シーケンスを時間軸(t)に従って示している。
(A)サーバ送信画像フレーム
(B)クライアント再生画像フレーム
(A),(B)に示す1,2,3,4,の数値は画像フレーム番号を示している。具体的には、1は画像フレーム1であり、2は画像フレーム2である。これらフレームの各々は動画像(video)を構成する1つの画像フレームである。
図8において、(A)は、サーバ30のサーバクロックに従った垂直同期信号(Vsync)の出力タイミング毎(t1(s),t2(s),t3(s),t4(s)・・・)に各画像フレーム1,2,3,4・・・が送信されることを示している。
この送信画像フレーム1,2,3,4は、ネットワーク介してクライアント20が受信する。
クライアント20の画像フレーム1,2,3,4・・・の受信タイミングは、(A)サーバ送信画像フレームの各フレーム1,2,3,4の矢印の先端によって示される。これらは、クライアント20のVSyncを示す時間軸(t)に示す矢印の先端位置となる。
クライアント20は、サーバ30から受信した画像フレーム1,2,3,4をクライアントのクロックに従って生成する垂直同期信号(Vsync)に基づいて、表示部に出力する。
(B)クライアント再生画像フレームに示すように画像フレーム1,2,3,4が順次、再生される。
例えば60fpsの動画の場合、各画像フレーム1,2,3,4の表示間隔はいずれも1/60secである。
クライアント20のVsyncの時間軸に示す垂直同期信号(Vsync)の生成タイミング毎(t1(c),t2(c),t3(c),t4(c)・・・)に、各画像フレーム1,2,3,4は表示される。
位相オフセット(phase offset)とは、サーバ30の垂直同期信号(Vsync)と、クライアント20の垂直同期信号(Vsync)との差分である。
図8に示す例では、t1(c)とt1(s)の差が位相差オフセットに相当する。
図7に示す画像データ処理部82のパケット受信状況監視部202は、画像データを格納する各パケットの受信間隔を検出して、検出したパケット受信間隔に応じて、目標位相オフセット(target phase offset)222を算出して位相オフセット監視部203に出力する。
目標位相オフセット(target phase offset)222は、画像データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきが大きい場合は大きくし、画像データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきが小さい場合は小さくする。
パケット受信状況監視部202は、このように設定された目標位相オフセット(target phase offset)222を、位相オフセット監視部203に出力する。
位相オフセット監視部203は、画像データ格納メモリ201に現在格納されている画像パケットの実位相オフセット(current phase offset)221を取得する。
この実位相オフセット221は、受信画像フレームのメタデータとして設定された、サーバ30の垂直同期信号(Server vsync)の時間情報から取得される。
位相オフセット監視部203は、以下の2つの種類のデータに基づいて、位相制御情報(phase control)223を生成する:以下の2つの種類のデータは、(a)実位相オフセット(current phase offset)221と、(b)目標位相オフセット(target phase offset)222とである。位相制御情報(phase control)223は、再生制御部204に出力される。
再生制御部204は、画像データ格納メモリ201から順次、画像パケットを取得してデコード等の処理を実行する。その結果は、ディスプレイ等の出力部205に出力される。
再生制御部204は、この画像再生処理において、メモリ格納データ監視部203から入力する位相制御情報(phase control)223に基づいて設定された、最適な位相オフセットを用いて画像再生処理を行なう。
具体的には、パケット受信間隔のばらつきが小さい(ジッタが小)場合は、位相オフセットを小さくする。
パケット受信間隔のばらつきが大きい(ジッタが大)場合は、位相オフセットを大きくする。
このような位相オフセットの制御により画像再生処理を実行する。
図8に示す例は、パケット受信間隔のばらつきが小さい(ジッタが小)場合に実行される処理例である。
このように、パケット受信間隔のばらつきが小さい(ジッタが小)場合は、小さい位相オフセットを用いて画像再生を行なう。このように、小さく位相オフセットを設定することで、より小さな再生遅延での再生が実現される。
一方、図9に示す例は、パケット受信間隔のばらつきが大きい(ジッタが大)場合に実行される処理例である。
パケット受信間隔のばらつきが大きい(ジッタが大)場合は、大きな位相オフセットを用いて画像再生を行なう。このように、大きな位相オフセットを設定すると再生遅延は大きくなる。しかしながら、大きな遅延の場合、又は、例えば、画像フレーム4の場合のようにサーバの送信からクライアント受信までの時間が長くなる場合でも、クライアントの同期信号(Vsync)の出力のタイミング(t5(c))で遅れなく画像フレーム4を出力することが可能となる。結果として、画像の再生途切れを発生させることのないスムーズな画像再生が可能となる。
なお、この画像再生処理では、サーバ30のサーバクロックに基づく垂直同期信号(Server vsync)と、クライアント20のクライアントクロックに基づく垂直同期信号(Server vsync)の両者を考慮して行われる。したがって、サーバ30とクライアント20との間のクロックのずれを補正する効果も得ることになる。
[7.画像データ処理部の実行する再生制御処理のシーケンスについて]
次に、図10に示すフローチャートを参照して、画像データ処理部82の実行する再生制御シーケンスについて説明する。
図10に示すフローは、例えばクライアント20の制御部の制御の下、記憶部に格納されたプログラムに従った処理を実行することで行われる。
以下、図10に示すフローの各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS201)
まず、画像データ処理部82は、受信する画像パケットのパケット受信間隔のばらつきを検出する。
この処理は、パケット受信状況監視部202の実行する処理である。
パケット受信状況監視部202は、サーバ30から受信する画像データを格納するパケットの受信間隔を検出する。
サーバ30は、所定間隔で画像パケットの送信を行うが、ネットワークの混雑状況等により、クライアント20が受信する画像パケットの受信間隔は均一とはならず、揺らぎ、いわゆるジッタが発生する。
パケット受信状況監視部202は、画像データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきを算出する。
なお、ばらつきの指標値として、例えば、画像データを格納するパケットの受信間隔の標準偏差を用いることが可能である。
標準偏差を算出する場合、パケット受信状況監視部202は、まず、画像データ処理部82に対して入力された画像データパケットの入力間隔の分散(variance)を算出して、算出した分散(variance)に基づいて、標準偏差(stdDev=sqrt(variance))を算出する。
なお、ばらつきの指標値は、標準偏差に限らず、その他の値を用いてもよい。
例えば、パケット受信間隔の平均値より長い受信間隔の値を用いることも可能である。
(ステップS202)
次に、画像データ処理部82は、検出したばらつきに基づいて目標位相オフセットを算出する。
この処理も、パケット受信状況監視部202が実施する処理である。パケット受信状況監視部202は、通信部52が受信する、画像データを格納するパケットのばらつきに基づいて目標位相オフセット(target phase offset)222を算出して位相オフセット監視部203に出力する。
目標位相オフセット(target phase offset)222は、画像データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきが大きい場合は大きくし、画像データを格納する各パケットの受信間隔のばらつきが小さい場合は小さくする。
パケット受信状況監視部202は、このように設定された目標位相オフセット(target phase offset)を位相オフセット監視部203に出力する。
(ステップS203〜S205)
ステップS203〜S205の処理は、位相オフセット監視部203と再生制御部204の実行する処理である。
位相オフセット監視部203は、画像データ格納メモリ201に現在格納されている画像パケットの実位相オフセット(current phase offset)221を取得する。
この実位相オフセット221は、受信画像フレームのメタデータとして設定された、サーバ30の垂直同期信号(Server vsync)の時間情報から取得される。
位相オフセット監視部203は、以下の2つの種類のデータに基づいて、位相制御情報(phasecontrol)223を生成して、再生制御部204に出力する:以下の2つの種類のデータは、(a)実位相オフセット(current phase offset)221と、(b)目標位相オフセット(target phase offset)222とである。
再生制御部204は、画像データ格納メモリ201から順次、画像パケットを取得してデコード等の処理を実行する。その結果は、ディスプレイ等の出力部205に出力される。
再生制御部204は、この画像再生処理において、メモリ格納データ監視部203から入力する位相制御情報(phase control)223に基づいて設定された、最適な位相オフセットを用いて画像再生処理を行なう。
具体的には、パケット受信間隔のばらつきが小さい(ジッタが小)場合は、処理はステップS203からステップS204に進み、位相オフセット(サーバのVsyncとクライアントのVsyncの差分)を小さくした再生制御を実行する。
これは、図8を参照して説明した処理例に相当する。
一方、パケット受信間隔のばらつきが大きい(ジッタが大)場合は、処理はステップS203からスップS205に進み、位相オフセット(サーバのVsyncとクライアントのVsyncの差分)を大きくした再生制御を実行する。
これは、図9を参照して説明した処理例に相当する。
このような位相オフセットの制御により画像再生処理を実行する。
このような画像再生を行なうことで、ジッタが小さい場合は小さな位相オフセットが設定されるので、再生遅延の少ない再生処理が実現される。
一方、ジッタが大きい場合は、大きな位相オフセットが設定されるので、大きな遅延ののちにパケットを受信した場合にも画像途切れを発生させることのないスムーズな再生が実現される。
[8.クライアントのハードウェア構成例について]
次に、クライアントとしての通信装置の装置構成例について、図11を参照して説明する。図11は、クライアントのハードウェア構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)401は、ROM(Read Only Memory)402、または記憶部408に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行するデータ処理部として機能する。例えば、上述した実施例において説明したシーケンスに従った処理を実行する。CPU401が実行するプログラムやデータは、RAM(Random Access Memory)403に記憶される。これらのCPU401、ROM402、およびRAM403は、バス404により相互に接続されている。
CPU401はバス404を介して入出力インタフェース405に接続される。さらに、各種スイッチ、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部406、及び、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部407は、入出力インタフェース405に接続される。CPU401は、入力部406から入力される指令に対応して各種の処理を実行し、処理結果を例えば出力部407に出力する。
入出力インタフェース405に接続されている記憶部408は、例えばハードディスク等からなり、CPU401が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部409は、インターネットやローカルエリアネットワーク、放送波などの通信路を介したデータ通信の送受信部として機能し、外部の装置と通信する。
入出力インタフェース405に接続されているドライブ410は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等の半導体メモリなどのリムーバブルメディア411を駆動し、データの記録あるいは読み取りを実行する。
なお、データの符号化あるいは復号は、データ処理部としてのCPU401の処理として実行可能であるが、符号化処理あるいは復号処理を実行するための専用ハードウェアとしてのコーデックを備えた構成としてもよい。
[9.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1)通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力するパケット受信状況監視部と、前記パケット受信状況監視部の生成する目標値に応じた再生制御を実行する再生制御部とを含み、前記再生制御部は、前記目標値に応じた音声再生速度の制御、または画像フレームの再生制御を実行する通信装置。
(2)前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する音声パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、メモリに格納する音声パケットの目標数である目標格納データ数を算出し、前記再生制御部は、前記目標格納データ数と、前記メモリに実際に格納された音声パケットの数であるメモリ格納データ数との差分に応じて音声再生速度の再生制御を実行する、(1)に記載の通信装置。
(3)前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する前記音声パケットの受信間隔の前記ばらつき度合いが大きい場合、前記目標格納データ数を大きく設定し、前記ばらつき度合いが小さい場合、前記目標格納データ数を小さく設定する、(2)に記載の通信装置。
(4)前記再生制御部は、前記メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より少ない場合、通常再生速度より遅い低速再生モードでの再生制御を実行し、前記メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より多い場合、前記通常再生速度より早い高速再生モードでの再生制御を実行する、(2)または(3)に記載の通信装置。
(5)前記再生制御部は、音声再生速度を、前記メモリ格納データ数と前記目標格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて変更する(2)〜(4)のいずれか1つに記載の通信装置。
(6)前記再生制御部は、前記メモリ格納データ数と前記目標格納データ数との差分値が、連続して上昇している場合には、前記音声再生速度を上昇させ、前記メモリ格納データ数と前記目標格納データ数との差分値が、連続して下降している場合には、前記音声再生速度を低下させるように音声再生速度制御処理を実行する、(2)〜(5)のいずれか1つに記載の通信装置。
(7)前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する音声パケットの前記受信間隔のばらつき度合いを、前記音声パケットの前記受信間隔の標準偏差として算出する、(2)〜(6)のいずれか1つに記載の通信装置。
(8)前記パケット受信状況監視部は、前記音声パケットの前記受信間隔の前記標準偏差が大きい場合には、前記目標格納データ数を大きく設定し、前記受信間隔の前記標準偏差が小さい場合には、前記目標格納データ数を小さく設定する、(7)に記載の通信装置。
(9)前記メモリ格納データ数は、所定期間に前記メモリに格納されるパケット数の平均値である、(2)〜(8)のいずれか1つに記載の通信装置。
(10)前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いに基づいて、前記パケットを送信するサーバのサーバ垂直同期信号と、クライアントのクライアント垂直同期信号との差分に相当する位相オフセットの目標値となる目標位相オフセットを算出し、前記再生制御部は、前記目標位相オフセットに応じて、画像フレームの再生タイミングを決定することにより画像再生制御を実行する、(1)に記載の通信装置。
(11)前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが大きい場合には、前記目標位相オフセットを大きく設定し、前記ばらつき度合いが小さい場合には、前記目標位相オフセットを小さく設定する、(10)に記載の通信装置。
(12)前記再生制御部は、前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが小さく、且つ、前記目標位相オフセットが小さく設定されている場合には、前記位相オフセットを小さく設定して再生遅延の少ない画像再生を実行する、(10)または(11)に記載の通信装置。
(13)前記再生制御部は、前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが大きく、且つ、前記目標位相オフセットが大きく設定されている場合には、前記位相オフセットを大きく設定してパケット遅延による再生途切れの発生可能性を低減した画像再生を実行する、(10)〜(12)のいずれか1つに記載の通信装置。
(14)通信装置において実行するデータ処理方法であって、パケット受信状況監視部が、通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの前記受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力し、再生制御部が、前記パケット受信状況監視部の生成する前記目標値に応じた再生制御を実行することを含み、前記再生制御においては、前記目標値に応じた音声再生速度の制御、または画像フレームの再生制御を実行する、データ処理方法。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、パケット受信間隔のばらつきを監視し、ばらつきに応じた最適な再生制御を実行する装置、および方法が実現される。
具体的には、パケット受信状況監視部が、音声パケットの受信間隔のばらつきに基づいて、メモリに格納する音声パケットの目標数である目標格納データ数を算出し、再生制御部は、目標格納データ数と、メモリ格納データ数との差分に応じて音声再生速度を制御する。メモリ格納データ数が目標格納データ数より少ない場合、再生制御は通常再生速度より遅い速度での低速再生モードで実行され、メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より多い場合、再生制御は通常再生速度より早い速度での高速再生モードで実行される。再生速度の変更処理は、メモリ格納データ数と目標格納データ数との差分の遷移に対してヒステリシスを持たせて実行される。
本構成により、パケット受信間隔のばらつきを監視し、ばらつきに応じた最適な再生制御を実行する装置、および方法が実現される。
10 通信システム
20 クライアント
21 TV
22 PC
23 携帯端末
30 サーバ
51 データ処理部
52 通信部
53 記憶部
54 入力部
55 出力部
71 データ処理部
72 通信部
73 記憶部
81 パケット分離部
82 画像データ処理部
83 音声データ処理部
84 制御部
101 音声データ格納メモリ
102 パケット受信状況監視部
103 メモリ格納データ監視部
104 再生制御部
105 出力部
201 画像データ格納メモリ
202 パケット受信状況監視部
203 位相オフセット監視部
204 再生制御部
305 出力部
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 バス
405 入出力インタフェース
406 入力部
407 出力部
408 記憶部
409 通信部
410 ドライブ
411 リムーバブルメディア

Claims (13)

  1. 通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力するパケット受信状況監視部と、
    前記パケット受信状況監視部の生成する目標値に応じた再生制御を実行する再生制御部と
    を備え、
    前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する音声パケットの受信間隔のばらつき度合いに基づいて、メモリに格納する音声パケットの目標数である目標格納データ数を算出し、
    前記再生制御部は、前記目標格納データ数と、前記メモリに実際に格納された音声パケットの数であるメモリ格納データ数との差分の遷移に応じて音声再生速度の再生制御のモードを切り替える、
    通信装置。
  2. 前記パケット受信状況監視部は、
    前記通信部の受信する前記音声パケットの受信間隔の前記ばらつき度合いが大きい場合、前記目標格納データ数を大きく設定し、前記ばらつき度合いが小さい場合、前記目標格納データ数を小さく設定する、請求項に記載の通信装置。
  3. 前記再生制御部は、
    前記メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より少ない場合、通常再生速度より遅い低速再生モードでの再生制御を実行し、
    前記メモリ格納データ数が前記目標格納データ数より多い場合、前記通常再生速度より早い高速再生モードでの再生制御を実行する、
    請求項に記載の通信装置。
  4. 前記再生制御部は、音声再生速度を、ヒステリシスを持たせて変更する、請求項に記載の通信装置。
  5. 前記再生制御部は、
    連続して算出された、前記メモリ格納データ数と前記目標格納データ数との間の各差分値を比較し、前記差分値の増加を2回検出した場合には、前記音声再生速度を上昇させ、
    連続して算出された、前記メモリ格納データ数と前記目標格納データ数との間の各前記差分値を比較し、前記差分値の減少を2回検出した場合には、前記音声再生速度を低下させるように、音声再生速度制御処理を実行する、
    請求項に記載の通信装置。
  6. 前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する音声パケットの前記受信間隔のばらつき度合いを、前記音声パケットの前記受信間隔の標準偏差として算出する、請求項に記載の通信装置。
  7. 前記パケット受信状況監視部は、前記音声パケットの前記受信間隔の前記標準偏差が大きい場合には、前記目標格納データ数を大きく設定し、前記受信間隔の前記標準偏差が小さい場合には、前記目標格納データ数を小さく設定する、請求項に記載の通信装置。
  8. 前記メモリ格納データ数は、所定期間に前記メモリに格納されるパケット数の平均値である、請求項に記載の通信装置。
  9. 前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いに基づいて、前記パケットを送信するサーバのサーバ垂直同期信号と、クライアントのクライアント垂直同期信号との差分に相当する位相オフセットの目標値となる目標位相オフセットを算出し、
    前記再生制御部は、前記目標位相オフセットに応じて、画像フレームの再生タイミングを決定することにより画像再生制御を実行する、
    請求項に記載の通信装置。
  10. 前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが大きい場合には、前記目標位相オフセットを大きく設定し、前記ばらつき度合いが小さい場合には、前記目標位相オフセットを小さく設定する、請求項に記載の通信装置。
  11. 前記再生制御部は、前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが小さく、且つ、前記目標位相オフセットが小さく設定されている場合には、前記位相オフセットを小さく設定して再生遅延の少ない画像再生を実行する、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記再生制御部は、
    前記画像パケットの前記受信間隔の前記ばらつき度合いが大きく、且つ、前記目標位相オフセットが大きく設定されている場合には、前記位相オフセットを大きく設定してパケット遅延による再生途切れの発生可能性を低減した画像再生を実行する、請求項10に記載の通信装置。
  13. 通信装置において実行するデータ処理方法であって、
    パケット受信状況監視部が、通信部の受信するパケットの受信間隔を監視し、前記パケットの前記受信間隔のばらつき度合いに基づいて、再生制御処理用パラメータである目標値を生成して出力し、
    再生制御部が、前記パケット受信状況監視部の生成する前記目標値に応じた再生制御を実行することを含み、
    前記パケット受信状況監視部は、前記通信部の受信する音声パケットの前記受信間隔のばらつき度合いに基づいて、メモリに格納する音声パケットの目標数である目標格納データ数を算出し、
    前記再生制御部は、前記目標格納データ数と、前記メモリに実際に格納された音声パケットの数であるメモリ格納データ数との差分の遷移に応じて音声再生速度の再生制御のモードを切り替える、
    データ処理方法。
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