JP2012060524A - 再生装置、再生方法、及びプログラム - Google Patents

再生装置、再生方法、及びプログラム Download PDF

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あゆみ 得能
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博聡 橋口
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Abstract

【課題】ストリーミング受信する際のデータの伝送速度が変動しても安定したストリーミング再生が可能な、新規かつ改良された再生装置、再生方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信する受信部と、前記受信部がストリーミング受信したコンテンツデータを一時記憶するバッファ領域が割り当てられるメモリと、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするデコード部と、前記受信部による前記コンテンツデータの受信速度情報と前記デコード部のデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定する設定部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、再生装置、再生方法、及びプログラムに関する。
従来、音声や映像等のコンテンツを再生する再生装置が知られている。再生装置の中には、ネットワークを経由してサーバーから配信されるコンテンツデータを受信して、再生するものがある。
コンテンツデータの容量が大きい場合には、データの受信完了迄の時間が長くなるため、再生開始が遅れる。このような問題を解決すべく、いわゆるストリーミング再生が行われている。ストリーミング再生では、サーバーから伝送されるデータを再生装置のバッファ領域に一定量バッファリングした後に、バッファリングされたデータをデコードする(特許文献1、2参照)。
特開2007−329953号公報 特表2006−524452号公報
ところで、サーバーからのデータの伝送速度は、ネットワーク環境等により変動する。そして、実際の伝送速度が小さい場合には、ストリーミング再生を行う上で問題が発生する。例えば、バッファ領域の容量が小さい状況で、バッファ領域内のデータをデコードするデコード速度が伝送速度より大きい場合には、いわゆるバッファ領域のアンダーフローが起こって、ストリーミング再生の途切れが発生する。逆に、バッファ領域の容量が大きすぎる場合には、伝送速度が小さいためデータがバッファにバッファリングされるまで時間がかかり、再生開始が遅くなるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ストリーミング受信する際のデータの伝送速度が変動しても安定したストリーミング再生が可能な、新規かつ改良された再生装置、再生方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信する受信部と、前記受信部がストリーミング受信したコンテンツデータを一時記憶するバッファ領域が割り当てられるメモリと、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするデコード部と、前記受信部による前記コンテンツデータの受信速度情報と前記デコード部のデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定する設定部と、を備える、再生装置が提供される。
また、前記設定部は、ストリーミング受信する際の自装置のリソースに関するリソース情報を更に取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報と前記リソース情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定することとしても良い。
また、前記デコード部は、前記バッファ領域が記憶するコンテンツデータの容量が閾値を超えた場合に、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータのデコードを開始し、前記設定部は、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報と前記リソース情報とに基づいて、前記バッファ領域のサイズ及び前記閾値を設定することとしても良い。
また、前記リソース情報は、前記メモリの容量に関する情報を含み、前記設定部は、前記受信速度が前記デコード速度よりも小さく、かつ前記メモリの容量が小さい場合には、前記閾値を大きく設定し、前記受信速度が前記デコード速度よりも小さく、かつ前記メモリの容量が大きい場合には、前記閾値を小さく設定することとしても良い。
また、前記リソース情報は、前記メモリの容量に関する情報を含み、前記設定部は、前記受信速度が前記デコード速度よりも大きく、かつ前記メモリの容量が小さい場合には、前記バッファ領域を小さく設定し、前記受信速度が前記デコード速度よりも大きく、かつ前記メモリの容量が大きい場合には、前記バッファ領域を大きく設定することとしても良い。
また、前記設定部は、前記受信速度が前記デコード速度よりも大きい場合には、前記バッファ領域を小さく設定し、前記受信速度が前記デコード速度よりも小さい場合には、前記バッファ領域を大きく設定することとしても良い。
更に、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信するステップと、ストリーミング受信したコンテンツデータを、メモリに割り当てられたバッファ領域に一時記憶するステップと、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするステップと、前記コンテンツデータの受信速度情報とデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定するステップと、を有する再生方法が提供される。
更に、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、再生装置のコンピュータに、ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信するステップ、ストリーミング受信したコンテンツデータを、メモリに割り当てられたバッファ領域に一時記憶するステップ、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするステップ、前記コンテンツデータの受信速度情報とデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定するステップ、を実行させる、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、ストリーミング受信する際のデータの伝送速度が変動しても安定したストリーミング再生が可能な、新規かつ改良された再生装置、再生方法、及びプログラムを提供するが可能となる。
ストリーミング再生システム1の構成を説明するためのブロック図である。 再生装置30の構成を示すブロック図である。 ストリーミング再生におけるデータのバッファリングとデコードとの関係を説明するための模式図である。 ストリーミング再生処理を行う際の再生装置10の動作例を説明するためのフローチャートである。 バッファ領域45のサイズと閾値Tの決定処理を説明するフローチャートである。 設定されたバッファ領域45のサイズと閾値Tを説明するための模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.ストリーミング再生システムの概要
2.再生装置の構成
3.再生装置の動作例
4.本実施形態に係る再生装置の有効性
5.その他の実施形態
<1.ストリーミング再生システムの概要>
本実施形態に係るストリーミング再生システム1の概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、ストリーミング再生システム1の構成を説明するためのブロック図である。
ストリーミング再生システム1は、コンテンツデータをインターネット等のネットワークを介してストリーミング配信して再生させるためのシステムである。ストリーミング再生システム1は、図1に示すように、配信サーバー10と、ネットワーク20と、再生装置30を有する。
配信サーバー10は、映像データや音声データを含むコンテンツデータを提供するためのものである。配信サーバー10は、エンコードされたコンテンツデータを記憶するデータ記憶部12を有している。データ記憶部12は、コンテンツデータとして、音声データ、動画データ(音声データと映像データを含む)等を記憶する。配信サーバー10は、使用者のコンテンツデータの送信要求を受けて、データ記憶部12に記憶されたコンテンツデータをストリーミング配信する。
ネットワーク20は、例えば、インターネットプロトコル(IP)技術を利用してコンピュータ・ネットワークが相互接続された広範囲のIPネットワークなどである。なお、ネットワーク20として、図1において配信サーバー10と再生装置30とを接続する無線ネットワークが例示されているが、これに限定されず、有線ネットワークであっても良い。
再生装置30は、利用者によるコンテンツデータの選択によって配信サーバー10に対してコンテンツデータの配信要求をし、コンテンツデータのストリーミング受信を行う。そして、再生装置30は、ストリーミング受信したコンテンツデータをデコードして再生を行う。なお、本実施形態に係る再生装置30は、インターネットラジオ機能を有し、音声データを再生する。
<2.再生装置の構成>
再生装置30の構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、再生装置30の構成を示すブロック図である。
再生装置30は、図2に示すように、CPU42と、メモリ44と、操作部46と、表示部48と、スピーカ50と、受信部の一例である通信部52と、デコード部の一例であるデコーダ54と、設定部の一例である解析設定部56等を有する。
CPU42は、プログラムによって演算処理装置及び制御装置として機能し、再生装置30内に設けられた各構成要素の処理を制御することができる。例えば、CPU42は、コンテンツデータのストリーミング再生の制御を行う。また、CPU42は、複数の動作を並行に実行させるように制御を行うことができる。例えば、CPU42は、表示部48に画像を表示させながら、通信部52にコンテンツデータをストリーミング受信させることができる。
メモリ44は、例えば、RAM(Randam Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、キャッシュメモリなどの記憶部で構成されている。メモリ44は、各種データを記憶しており、例えばCPU42の処理に関するデータ(例えば、CPU42が実行するプログラム)を記憶する。
メモリ44には、ストリーミング受信したコンテンツデータを一時記憶する(バッファリングする)ためのバッファ領域45が割り当てられている。メモリ44には、バッファ領域45以外の領域も割り当てられている。例えば、CPU42が実行するプログラムの作業領域が割り当てられている。本実施形態においては、コンテンツデータのストリーミング受信に合わせて、メモリ44におけるバッファ領域45の割当てサイズを変更することができる。バッファ領域45のサイズ変更の詳細については、後述する。
バッファ領域45には、所定の閾値(バイト数)が決められている。そして、バッファ領域45に一時記憶されたコンテンツデータの容量が閾値(所定のバイト数)を超えた場合には、バッファ領域45にバッファリングされたコンテンツデータがデコーダ54に送られる。本実施形態では、バッファ領域45の閾値も変更可能であり、ストリーミング受信に合わせて閾値の大きさが設定される。閾値の設定の詳細については、後述する。
操作部46は、例えば、タッチパネル、ボタン、スイッチ等から構成される。例えば、利用者は、タッチパネルを操作することによって、ストリーミング再生させるコンテンツデータを選択して、配信サーバー10へデータ送信を要求することができる。
表示部48は、液晶ディスプレイ(LCD)等から成り、画像を表示する。例えば、表示部48は、利用者にストリーミング再生させるコンテンツデータを選択させるGUI(Graphical User Interface)画面を表示する。
スピーカ50は、音声を出力するためのものである。例えば、スピーカ50は、サーバー10からストリーミング受信したコンテンツデータ(音声データ)に対応する音声を出力(再生)する。
通信部52は、例えば、通信回路、通信デバイス等を有し、ネットワーク20を介して配信サーバー10とデータの送受信を行う。例えば、通信部52は、ネットワーク20を介して配信サーバー10からコンテンツデータをストリーミング受信する。なお、通信部52がコンテンツデータを受信する際のネットワーク20の接続環境に応じて、データの伝送速度が変動する。このため、通信部52が受信するデータの受信速度(以下では、受信速度V1とする)も変動する。
デコーダ54は、エンコードされたコンテンツデータ(音声データや映像データ)をデコードする。デコーダ54は、バッファ領域45内のコンテンツデータが閾値を超えた場合に、バッファ領域45からコンテンツデータを受信して、所定のデコード速度(以下では、デコード速度V2とする)でデコードを開始する。
ここで、ストリーミング再生におけるデータのバッファリングとデコードとの関係について、図3を参照しながら説明する。図3は、ストリーミング再生におけるデータのバッファリングとデコードとの関係を説明するための模式図である。なお、図3に示されるバッファ領域45のサイズと閾値は一定であるものとする。
配信サーバー10からコンテンツデータをストリーミング受信する前のバッファ領域45には、図3の状態Aのようにデータが記憶されていない。コンテンツデータのストリーミング受信を行うと、バッファ領域45内にデータがバッファリングされ、図3の状態Bのようにデータ量が閾値Tに達すると、その後にデコーダ54によるデコードが開始される。デコード中もバッファ領域45へのデータのバッファリングは継続され、バッファ領域45にバッファリングされたデータが無くなる迄、デコーダ54によるデコードも継続される。
ところで、上述したようにデータの受信速度V1の大きさは、ネットワーク20の接続環境に応じて変動する。例えば、ネットワーク20の回線が混雑している場合には、データの受信速度V1が小さくなる。デコーダ54によるデコード中に、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さくなると、図3の状態Cのようにバッファ領域45に記憶されたデータ量が閾値Tよりも少なくなる。そして、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さい状況が続くと、デコード中にバッファ領域45に記憶されたデータが枯渇してしまい(アンダーフロー)、再生が途切れることとなる。その後は、再生が途切れた状態で、バッファ領域45に閾値Tを超えるまでデータがバッファリングされるまでデコードが行われない。この結果、一旦再生が途切れると、再度閾値Tを超えるまでデータをバッファリングする必要があるため、再生の再開まで時間がかかる。
このような問題を解決するために、本実施形態に係る再生装置30においては、コンテンツデータをストリーミング受信する際に、バッファ領域45のサイズや閾値Tを変更できるようになっている。そして、バッファ領域45のサイズや閾値Tの変更は、図2に示す解析設定部56により行われる。以下、解析設定部56について説明する。
解析設定部56は、通信部52が受信したコンテンツデータを解析すると共に、コンテンツデータがバッファリングされるバッファ領域45のサイズと閾値を設定する。具体的には、解析設定部56は、コンテンツデータの受信速度情報と、デコーダ54のデコード速度情報とを取得し、取得した受信速度情報とデコード速度情報とに基づいてバッファ領域45のサイズを設定する。ここで、受信速度情報は、データの受信速度V1に大きさに関する情報である。デコード速度情報は、デコーダ54によるデコード速度V2の大きさに関する情報であり、デコード速度V2の大きさは、コンテンツデータのビットレートと同じ大きさである。
解析設定部56は、受信速度V1がデコード速度V2よりも大きい場合には、バッファ領域45を小さく設定し、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さい場合には、バッファ領域45を大きく設定する。これにより、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さい場合でも、バッファ領域45を大きくすることで、デコード開始前にバッファ領域45の記憶するデータ量を多くすることができるので、デコード中のバッファ領域45内のデータの枯渇を防止できる。この結果、再生の途切れを防止することができる。
一方で、受信速度V1がデコード速度V2よりも大きい場合には、バッファ領域45を小さくすることで、他の処理の実行をするためのメモリ44の作業領域を確保できる。また、バッファ領域45を小さくすることで、デコードの開始を早めることができ、この結果、再生開始も早くなる。なお、バッファ領域45を大きくすると、デコード開始前のデータのバッファリングに時間がかかることになるが、トータルの再生時間を短くできる点で有効である。つまり、再生中のデータの枯渇を防止することで、枯渇後の再生再開までにかかる時間(この時間は、バッファ領域45が増えた分のデータのバッファリング時間よりも長い)が不要となるからである。
また、解析設定部56は、受信速度V1とデコード速度V2に加えて、ストリーミング受信する際の自装置のリソースに関するリソース情報も参照する。ここで、リソース情報は、バッファ領域45が割り当てられるメモリ44の容量情報を含む。そして、解析設定部56は、取得した受信速度情報とデコード速度情報とリソース情報とに基づいて、バッファ領域45のサイズ及び閾値Tを設定する。
例えば、解析設定部56は、受信速度V1がデコード速度V2よりも大きく、かつメモリ44の容量が小さい場合には、バッファ領域45を小さく設定する。一方で、解析設定部56は、受信速度V1がデコード速度V2よりも大きく、かつメモリ44の容量が大きい場合には、バッファ領域45を大きく設定する。これにより、受信速度V1がデコード速度V2より大きいことにより、バッファ領域45内のデータの枯渇の恐れが無い場合には、メモリ44の容量に応じて、バッファ領域45のサイズを決定する。このため、バッファ領域45へのデータのバッファリングと、他の処理(例えば、表示部48でのGUI画面の表示)が並行に実行される際に、優先度が高い他の処理を実行するためのメモリ44上の領域を確保できる。特に、本実施形態に係る再生装置30では、通常のパソコンとは異なり、組み込み式の容量の小さいメモリ44が使用されている。このため、限られた容量のメモリ44を用いて複数の処理を並行して実行する場合には、バッファ領域45のサイズの変更は有効である。
また、解析設定部56は、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さく、かつメモリ44の容量が小さい場合には、バッファ領域45の閾値Tを大きく設定する。一方で、解析設定部56は、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さく、かつメモリ44の容量が大きい場合には、バッファ領域45の閾値Tを小さく設定する。これにより、受信速度V1がデコード速度V2より小さく、かつメモリ44の容量が小さい場合には、閾値Tを大きくすることで、デコード中のバッファ領域45内のデータの枯渇を抑制できる。また、受信速度V1がデコード速度V2よりも小さくても、メモリ44の容量が大きい場合には、閾値T(バッファ領域の大きさに対する割合)を小さくしても、閾値Tに対応するデータ量が大きいので、デコード中のデータの枯渇を抑制できる。
なお、上記では、リソース情報としてメモリ44の容量を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、リソース情報は、電源58(図2)の電力情報であっても良く、かかる場合に、電力情報に基づいてバッファ領域45のサイズや閾値Tを設定しても良い。一般的に、バッファ領域45が大きいほど、ストリーミング時の消費電力が多いことが知られている。このため、電源58の電力の残量が少ない場合には、バッファ領域45を小さく設定することで、電力消費を抑制することができる。
<3.再生装置の動作例>
ストリーミング再生処理を行う際の再生装置10の動作例について、図4を参照しながら説明する。図4は、ストリーミング再生処理を行う際の再生装置10の動作例を説明するためのフローチャートである。
ストリーミング再生処理は、CPU42がメモリ44に記憶された所定のプログラムを実行することにより、実現される。図4に示すフローチャートは、利用者によってコンテンツデータのストリーミング再生の指示が操作部46を介して入力されたときから開始される。
まず、再生装置10は、配信サーバー10にコンテンツデータの配信を要求する(ステップS2)。要求を受けた配信サーバー10は、利用者によって選択されたコンテンツデータをストリーミング配信することとなる。配信サーバー10が配信したコンテンツデータは、通信部52により受信される。
通信部52が受信したコンテンツデータのバッファ領域45へのバッファリング前に、再生装置10の解析設定部56に、通信部52を介してコンテンツデータの一部(例えば、ヘッダ)が送られる。そして、解析設定部56は、受信したコンテンツデータのビットレートが既知であるか否かを判断する(ステップS4)。
ビットレートが既知で無い場合には(ステップS4:No)、解析設定部56は、例えば、ビットレートが記憶されているヘッダを解析して、ビットレート情報を取得する(ステップS6)。なお、このビットレートの大きさは、デコーダ54によるデコード速度V2と同じ大きさであるので、ビットレートを取得することで、デコード速度V2も取得される。
次に、解析設定部56は、データの受信速度情報と、リソース情報であるメモリ44の容量情報を取得する(ステップS8)。具体的には、解析設定部56は、コンテンツデータの一部を受信する際に、ネットワーク20上のデータの伝送速度を測定することで、受信速度V1を取得できる。また、解析設定部56は、メモリ44に予め記憶されているメモリ44の容量情報を参照することで、容量情報を取得できる。
次に、解析設定部56は、取得した受信速度情報(受信速度V1)、デコード速度情報(デコード速度V2)、及びメモリ44の容量情報に基づいて、バッファ領域45のサイズと閾値Tを決定する(ステップS10)。
ここで、バッファ領域45のサイズと閾値Tの決定処理について、図5と図6を参照しながら説明する。図5は、バッファ領域45のサイズと閾値Tの決定処理を説明するフローチャートである。図6は、設定されたバッファ領域45のサイズと閾値Tを説明するための模式図である。なお、図6に示す円柱の大きさが、バッファ領域45の大きさに比例している。
図5に示す処理において、解析設定部56は、受信速度V1とデコード速度V2の大きさを比較すると共に(ステップS22)、メモリ44の容量が大きいか小さいかを判定する(ステップS24、S30)。そして、判定結果に基づいて、解析設定部56は、バッファ領域45のサイズと閾値の設定として、図6に示す4つの設定A〜Dのうちからいずれかの設定に決定する。
例えば、受信速度V1がデコード速度V2より大きく(ステップS22:Yes)、メモリ44の容量が小さい場合には(ステップS24:Yes)、解析設定部56は、バッファ領域45のサイズと閾値Tを設定Aに決定する(ステップS26)。一方で、受信速度V1がデコード速度V2より大きく(ステップS22:Yes)、メモリ44の容量が大きい場合には(ステップS24:No)、解析設定部56は、バッファ領域45のサイズと閾値Tを設定Bに決定する(ステップS28)。
ここで、図6の設定Aと設定Bを比較すると分かるように、設定Aでは、バッファ領域45のサイズと閾値Tが、それぞれ小さく設定され、設定Bでは、バッファ領域45のサイズが大きく、閾値T小さく設定される。
また、受信速度V1がデコード速度V2より小さく(ステップS22:No)、メモリ44の容量が小さい場合には(ステップS30:Yes)、解析設定部56は、バッファ領域45のサイズと閾値Tを図6に示す設定Cに決定する(ステップS32)。一方で、信速度V1がデコード速度V2より小さく(ステップS22:No)、メモリ44の容量が大きい場合には(ステップS30:No)、解析設定部56は、バッファ領域45のサイズと閾値Tを設定Dに決定する(ステップS34)。
ここで、図6の設定Cと設定Dを比較すると分かるように、設定Cでは、バッファ領域45が小さく、閾値Tが大きく設定され、設定Dでは、バッファ領域45が大きく設定され、閾値Tが小さく設定される。なお、設定Cと設定Dのバッファ領域45は、設定Aと設定Bのバッファ領域45よりも大きい。
このように、図5の処理により、受信速度V1とデコード速度V2とメモリ44の容量に基づいて、バッファ領域45のサイズと閾値が適切に設定されることとなる。これにより、デコード中のデータの枯渇が防止されると共に、デコードの開始が早くすることができる。
図4のフローチャートに戻って、説明を続ける。4つの設定A〜Dのうちいずれかの設定が決定されたら、すなわち、バッファ領域45のサイズと閾値Tが決定されたら、CPU42は、バッファ領域45へのコンテンツデータのバッファリングを開始する(ステップS12)。
次に、CPU42は、バッファリング中にバッファ領域45内のデータ量が閾値Tを超えたか否かを判断する(ステップS14)。そして、データ量が閾値Tを超えた場合には(ステップS14:Yes)、CPU42は、デコーダ54によるデコードを開始する(ステップS16)。ここで、デコード中も、バッファ領域45へのデータのバッファリングは継続される。
次は、CPU42は、デコードされたコンテンツデータ(音声データ)をスピーカ50に送って、音声を出力させる(ステップS18)。なお、上述した制御は、例えば複数の楽曲をストリーミング再生する場合には、楽曲の合間にバッファ領域45のサイズと閾値を設定するものとする。
<4.本実施形態に係る再生装置の有効性>
上述したように、本実施形態に係る再生装置10においては、バッファ領域45のサイズと閾値Tの大きさが可変であり、受信速度V1とデコード速度V2とメモリ44の容量に基づいて、バッファ領域45のサイズ及び閾値を設定している。このように、バッファ領域45のサイズと閾値を調整することで、途切れないスムーズなストリーミング再生を実現しつつ、再生開始までの時間の短縮を図ることが可能となる。
また、メモリ44の容量を参照しながらバッファ領域45のサイズを設定することで、他の処理を並行して動作が実行される際のメモリ44の使用効率を向上させることが可能となる。特に、他の処理が優先度の高い場合(例えば、メール着信処理)には、他の処理の実行させるためのメモリ44の領域を優先して確保しつつ、バッファ領域45へのバッファリングを行えるように、メモリ44の割り当てを決める。
更に、本実施形態のように、再生対象のコンテンツデータのビットレートや、配信サーバー10との間のデータの伝送速度の取得(解析)を再生装置30側で行うことで、ストリーミング再生の最適化が可能となる。すなわち、接続する配信サーバー10に左右されず(接続する配信サーバー10がマルチビットレートなどのストリーミングの最適化に対応していなくても)、再生装置30の状態・環境に合わせてバッファリングを調整することができる。
<5.その他の実施形態>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、インターネットラジオ機能を有する再生装置を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、ネットワークに接続可能で音声等の出力機能を有する電子機器(携帯電話、PDA、パソコン等)にも適用できる。
また、上記実施形態では、音声再生の場合における音声データのバッファ領域45へのバッファリングについて説明したが、これに限定されない。例えば、動画データ中の映像データのバッファ領域45へのバッファリングについても適用できる。また、音声データと映像データの両方をバッファ領域45へバッファリングする場合にも適用できる。
1 ストリーミング再生システム
10 配信サーバー
12 データ記憶部
20 ネットワーク
30 再生装置
42 CPU
44 メモリ
45 バッファ領域
46 操作部
48 表示部
50 スピーカ
52 通信部
54 デコーダ
56 解析設定部
58 電源
T 閾値

Claims (8)

  1. ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信する受信部と、
    前記受信部がストリーミング受信したコンテンツデータを一時記憶するバッファ領域が割り当てられるメモリと、
    前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするデコード部と、
    前記受信部による前記コンテンツデータの受信速度情報と前記デコード部のデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定する設定部と、
    を備える、再生装置。
  2. 前記設定部は、ストリーミング受信する際の自装置のリソースに関するリソース情報を更に取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報と前記リソース情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定する、請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記デコード部は、前記バッファ領域が記憶するコンテンツデータの容量が閾値を超えた場合に、前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータのデコードを開始し、
    前記設定部は、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報と前記リソース情報とに基づいて、前記バッファ領域のサイズ及び前記閾値を設定する、請求項2に記載の再生装置。
  4. 前記リソース情報は、前記メモリの容量に関する情報を含み、
    前記設定部は、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも小さく、かつ前記メモリの容量が小さい場合には、前記閾値を大きく設定し、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも小さく、かつ前記メモリの容量が大きい場合には、前記閾値を小さく設定する、請求項3に記載の再生装置。
  5. 前記リソース情報は、前記メモリの容量に関する情報を含み、
    前記設定部は、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも大きく、かつ前記メモリの容量が小さい場合には、前記バッファ領域を小さく設定し、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも大きく、かつ前記メモリの容量が大きい場合には、前記バッファ領域を大きく設定する、請求項2に記載の再生装置。
  6. 前記設定部は、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも大きい場合には、前記バッファ領域を小さく設定し、
    前記受信速度が前記デコード速度よりも小さい場合には、前記バッファ領域を大きく設定する、請求項1に記載の再生装置。
  7. ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信するステップと、
    ストリーミング受信したコンテンツデータを、メモリに割り当てられたバッファ領域に一時記憶するステップと、
    前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするステップと、
    前記コンテンツデータの受信速度情報とデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定するステップと、
    を有する再生方法。
  8. 再生装置のコンピュータに、
    ネットワークを介してコンテンツデータをストリーミング受信するステップ、
    ストリーミング受信したコンテンツデータを、メモリに割り当てられたバッファ領域に一時記憶するステップ、
    前記バッファ領域に一時記憶された前記コンテンツデータを、所定のデコード速度でデコードするステップ、
    前記コンテンツデータの受信速度情報とデコード速度情報とを取得し、取得した前記受信速度情報と前記デコード速度情報とに基づいて前記バッファ領域のサイズを設定するステップ、
    を実行させる、プログラム。
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