JP4830542B2 - ネットワークavシステム及びコントローラ - Google Patents
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Description
図1を参照して、本実施の形態によるネットワークAVシステムは、コントローラとして機能するコントロールポイント1と、メディアサーバ2と、再生装置として機能するメディアレンダラ3とを備える。これらは、UPnPにより相互に接続される。図1では、1つのコントロールポイントに対して1つのメディアサーバ及び1つのメディアレンダラを示したが、コントローラ、メディアサーバ及びメディアレンダラは各々複数であってもよい。
コントロールポイント1は、メディアサーバ2及びメディアレンダラ3を制御する。コントロールポイント1は、メディアサーバ2が蓄積する複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選択し、選択されたコンテンツの再生をメディアレンダラ3に指示する。コントロールポイント1はまた、メディアレンダラ3が再生中のコンテンツの再生位置を監視し、自身のディスプレイ上に表示する。以下、メディアサーバ2、メディアレンダラ3、コントロールポイント1の構成をそれぞれ説明する。
メディアサーバ2は、コンテントディレクトリサービス21と、コネクションマネージャサービス22と、データ圧縮された複数のコンテンツファイルを格納したコンテンツデータベース23と、複数のコンテンツ情報を格納したコンテンツ情報データベース24とを備える。データ圧縮されたコンテンツファイルはたとえばMPEGファイルである。コンテンツ情報はコンテンツデータベース23に格納された各コンテンツファイルに関する情報であり、各コンテンツファイルの所在を示す情報であるURIと、各コンテンツのメタデータとを含む。
メディアサーバ2は、たとえばコンピュータ装置である。また、DVDプレーヤ、HDDプレイヤー、テレビチューナ、ラジオチューナであってもよく、CDプレイヤやMP3プレイヤ等のオーディオプレイヤであってもよい。
メディアレンダラ3は、コネクションマネージャサービス31と、AVトランスポートサービス32とを含む。コネクションマネージャサービス31は、メディアサーバ2からコンテンツをダウンロードするためのコネクションを確立し、管理する。
AVトランスポートサービス32は、所望のコンテンツをストリーミング配信するようメディアサーバ2に要求する。AVトランスポートサービス32はまた、ストリーミング配信されたコンテンツの再生を制御する。具体的には、コントロールポイント1により指示された再生速度に応じて、コンテンツを再生する。また、再生中のコンテンツの再生位置を特定する。
メディアレンダラ3は、たとえばコンピュータ装置である。また、テレビ、ステレオ、スピーカ、オーディオプレイヤであってもよい。
図2を参照して、コントロールポイント1は、CPU11と、メモリ12と、キーボードやマウス等の入力部13と、コントローラプログラムを格納するハードディスクドライブ(HDD)14と、外部と通信するための通信部(I/F)15と、ディスプレイ16とを備える。これらはバスで相互に接続される。コントローラプログラムをメモリ12にロードしてCPU11で実行することにより、コントロールポイント1は、以下の動作を実行する。
上述のネットワークAVシステムの動作の概要について説明する。
このように、コントロールポイント1は、予想再生位置を演算により求めて表示するが、メディアレンダラ3から実際の再生位置を随時取得して、予想再生位置を実際の再生位置と同期する。これにより、通信頻度を抑えつつ、コントロールポイント1で表示される再生位置と実際の再生位置とのずれを抑制できる。
上述の動作概要の詳細についてフロー図を用いて以下に説明する。
コントロールポイント1は図6に示す監視処理を実行する。コントロールポイント1は、メディアレンダラ3のステータスが変化したか否かを監視し(S1)、メディアレンダラが現在再生中か否かを監視する(S3)。メディアレンダラ3のステータスが変化したとき、つまり、メディアレンダラ3からLastChangeを受信したとき(S1でYES)、コントロールポイントはLastChange受信処理を実行する(S2)。LastChange受信処理では、メディアレンダラ3のステータスの変化をステータスデータベースに登録する。
図7を参照して、メディアレンダラ3からLastChangeを受信したとき、コントロールポイント1はまず、ステータスデータベースに登録されている情報(ステータス、再生速度、コンテンツ、メタデータ)のうち、どの情報が変更されたのかを判断する(S201〜S204)。変更された情報は、LastChange内のStateVariableに記述されている。
StateVariableが"TransportState"である場合(S201でYES)、メディアレンダラ3のステータスが変更されたことを示す。そこで、コントロールポイント1はTransportStateの値を調べ(S206〜S208)、どのステータス(再生、停止、一時停止)に変更されたのかを判断する。
StateVariableが"TransportPlaySpeed"である場合(S201でNO、S202でYES)、メディアレンダラ3の再生速度が変更されたことを示す。このとき、コントロールポイント1はTransportPlaySpeedの値を調べる(S215)。TransportPlaySpeedの値が"1"でない場合(S206でNO)、コントロールポイント1は、メディアレンダラ3が早送り再生、巻き戻し再生等の特殊再生を開始したと判断する。そのため、コントロールポイント1は、TransportPlaySpeedの値(たとえば、3倍速であれば"3")をステータスデータベース内のPlaySpeedに登録する(S219)。再生位置更新処理(S4)において、PlaySpeedを用いて予想再生位置を演算するためである。なお、コントロールポイント1は、早送り再生時には監視ウィンドウ104内の再生ボタン105と早送りボタン109とを強調して表示し、巻き戻し再生時には再生ボタン105と巻き戻しボタン108とを強調して表示する。
State VariableがAVTransportURIである場合(S201及びS202でNO、S203でYES)、コントロールポイント1は、メディアレンダラ3が新たなコンテンツを再生の対象にしたと判断する。そのため、コントロールポイント1は、ステータスデータベース内のURIフィールドに受信したAVTransportURIを登録する(S217)。これにより、コントロールポイント1はメディアレンダラ3が再生するコンテンツを特定できる。
State VariableがAVTransportURIMetaDataである場合(S201〜S203でNO、S204でYES)、コントロールポイント1は、ステータスデータベース内のURIMetaDataフィールドに受信したAVTransportURIMetaDataの値を登録する(S205)。これにより、コントロールポイント1はメディアレンダラ3が再生するコンテンツのメタデータを記憶する。
図6中のS3において、ステータスデータベース内のPlayStateがPlaying(再生)である場合、メディアレンダラ3は通常再生中又は特殊再生中である。このとき、コントロールポイント1は再生位置表示部110に表示された予想再生位置を順次更新して表示するため、再生位置更新処理を所定期間ごとに実行する(S4)。
PlaySpeedの値が「1」のとき、つまりメディアレンダラ3が通常再生中である場合、コントロールポイント1は演算処理(S420)を実行し、予想再生位置を演算して表示する。
演算処理ではまず、以下の式(1)に基づいて予想再生位置(DispTime)を演算する(S421)。
DispTime=DispTime+PlaySpeed×(SystemTime-SysTime) (1)
ここで、右辺の"DispTime"は、ステータスデータベース内のDispTimeに登録されている予想再生位置である。"PlaySpeed"はステータスデータベース内のPlaySpeedに登録されている値である。"SysTime"はステータスデータベース内のSysTimeに登録されている値である。また、"SystemTime"は、ステップ421の実行時の時刻である。
ステップS401の判断の結果、PlaySpeedの値が「1」以外の場合、つまり、メディアレンダラ3が早送り再生や巻き戻し再生といった特殊再生中である場合、コントロールポイント1は、演算処理を実行するとともに(S420)、同期処理も実行する(S410)。
ReqTime<SystemTime−しきい値 (2)
ここで、ReqTimeはステータスデータベース内のReqTimeの値である。要するに、S411では、ReqTimeから所定期間(しきい値)が経過したか否かを判断する。
本実施の形態では、コントロールポイント1がメディアレンダラ3に対して再生速度を指示するとしたが、たとえば、ユーザ操作に基づいてメディアレンダラ3に直接再生速度指示が入力されてもよい。この場合、メディアレンダラ3は、入力された再生速度をLastChangeに含めてコントロールポイント1に送信する。
また、メディアレンダラ3がメディアサーバ2からコンテンツのストリーミング配信を受け、コンテンツを再生するとしたが、メディアレンダラ3がデータ圧縮ファイルを蓄積しており、蓄積されたファイルを再生してもよい。
本実施の形態では、コントロールポイント1と、メディアサーバ2と、メディアレンダラ3とを互いに独立したデバイスとしたが、1つのデバイスがコントロールポイント1とメディアサーバ2とを備えていてもよいし、1つのデバイスがコントロールポイント1とメディアレンダラ3とを備えていてもよい。
また、本実施の形態では、データ圧縮方式をMPEG方式としたが、他の方式であってもよい。たとえば、AVI(Audio Video Interleaved)ファイル、MP3ファイル等であってもよい。
2 メディアサーバ
3 メディアレンダラ
16 ディスプレイ
21 コンテントディレクトリサービス
23 コンテンツデータベース
24 コンテンツ情報データベース
32 AVトランスポートサービス
Claims (9)
- コンテンツを再生する再生装置と、前記再生装置に接続されるコントローラとを備えたネットワークAVシステムであって、
前記再生装置は、
データ圧縮されたコンテンツファイルに基づいて前記コンテンツを指定された再生速度で再生する再生手段と、
再生中のコンテンツの再生位置を特定する特定手段とを備え、
前記コントローラは、
前記再生装置が指定された再生速度と、前記再生中のコンテンツの予想再生位置とを記憶するための記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記再生速度と前記予想再生位置とに基づいて、前記再生中のコンテンツの予想再生位置を時系列に演算する演算手段と、
前記演算するごとに、前記記憶手段に記憶された予想再生位置を前記演算された予想再生位置に更新する登録手段と、
前記再生装置から前記特定された再生位置を随時取得する取得手段と、
前記特定された再生位置を取得するごとに、前記記憶手段に記憶された予想再生位置を前記特定された再生位置と同期する同期手段と、
前記記憶手段に記憶された予想再生位置を表示する表示手段とを備えることを特徴とするネットワークAVシステム。 - 請求項1に記載のネットワークAVシステムであって、
前記取得手段は、前記再生速度が通常再生時の再生速度と異なる場合、前記再生位置を随時取得することを特徴とするネットワークAVシステム。 - 請求項1又は請求項2に記載のネットワークAVシステムであって、
前記再生装置はさらに、
外部からの指示により前記再生速度を変更するとき、変更された再生速度を前記コントローラに通知する通知手段を備え、
前記登録手段はさらに、
前記通知手段による通知を受けたとき、前記記憶手段に記憶された再生速度を前記変更された再生速度に更新することを特徴とするネットワークAVシステム。 - 請求項3に記載のネットワークAVシステムであって、
前記コントローラはさらに、
前記通知手段による通知を受けたとき、前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と同じか否かを判断する判断手段を備え、
前記取得手段はさらに、
前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と同じであるとき、前記再生装置から前記特定された再生位置を取得し、前記取得した後、前記判断手段が前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と異なると判断するまで前記再生位置の取得を停止することを特徴とするネットワークAVシステム。 - データ圧縮されたコンテンツファイルに基づいてコンテンツを指定された再生速度で再生し、かつ、再生中のコンテンツの再生位置を特定できる再生装置に接続可能なコントローラであって、
前記再生装置が指定された再生速度と、前記再生中のコンテンツの予想再生位置とを記憶するための記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記再生速度と前記予想再生位置とに基づいて、前記再生中のコンテンツの予想再生位置を時系列に演算するする演算手段と、
前記演算するごとに、前記記憶手段に記憶された予想再生位置を前記演算された予想再生位置に更新する登録手段と、
前記再生装置により特定された再生位置を随時取得する取得手段と、
前記特定された再生位置を取得するごとに、前記記憶手段に記憶された予想再生位置を前記特定された再生位置と同期する同期手段と、
前記記憶手段に記憶された予想再生位置を表示する表示手段とを備えることを特徴とするコントローラ。 - 請求項5に記載のコントローラであって、
前記取得手段は、前記再生速度が通常再生時の再生速度と異なる場合、前記再生位置を随時取得することを特徴とするコントローラ。 - 請求項5又は請求項6に記載のコントローラであってさらに、
外部からの指示に応じて前記再生装置が再生速度を変更するときに前記再生装置が送信する前記変更された再生速度の通知を受信する受信手段を備え、
前記登録手段はさらに、
前記通知手段による通知を受けたとき、前記記憶手段に記憶された再生速度を前記変更された再生速度に更新することを特徴とするコントローラ。 - 請求項7に記載のコントローラであってさらに、
前記受信手段が前記通知を受けたとき、前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と同じか否かを判断する判断手段を備え、
前記取得手段はさらに、
前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と同じであるとき、前記再生装置から前記特定された再生位置を取得し、前記取得した後、前記判断手段が前記変更された再生速度が通常再生時の再生速度と異なると判断するまで前記再生位置の取得を停止することを特徴とするコントローラ。 - 請求項5〜請求項8のいずれか1項に記載の手段をコンピュータに実現させるコントローラプログラム。
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