JP6513143B2 - 味付き氷菓子及び味付き氷菓子飲料、の製造方法 - Google Patents

味付き氷菓子及び味付き氷菓子飲料、の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、氷を堆積させたかき氷、コップに入った飲料の上方にかき氷を堆積させたかき氷飲料及びその製法に関する。
かき氷やかき氷飲料等に関する技術として、従来から特許文献1〜特許文献5が存在する。
特許文献1は、発明の名称が「ソフトアイス飲料の製造方法及びその装置」として開示された特公平1−48740号公報である。その請求項1には、「シロップ等の液状物が入った容器内に、氷塊を細かく削ったかき氷を投入し、容器内に設けた高速回転刃でミキシングするとともに、混合物としての前記かき氷をさらに細かい微粒子に粉砕し、かつミキシングに際し、空気を巻き込んで混合物を泡状とすることを特徴とするソフトアイス飲料の製造方法。」と記載されている。即ち、当該公報は、液状物と微細氷を一体に回転刃で微粉砕してきめの細かい一様なドリンクにしたソフトアイス飲料を提供するものである。
特許文献2は、発明の名称が「凍結アルコール性飲料の製造法」として開示された特公平7−77553号公報である。その請求項1には、「氷塊を小片状若しくは小粒状に切削する工程と、アルコール性飲料を氷点下の温度に冷却する工程と、上記アルコール性飲料の凍結凝固点以下の温度雰囲気中で、冷却アルコール性飲料を上記切削氷に一様に混合させる工程とからなり、上記切削氷の相互間隙及び表面部に上記アルコール性飲料の凍結層を形成させることを特徴とする凍結アルコール性飲料の製造法。」と記載されている。その[0001]に、「シャーベット状に凍結してなる凍結アルコール性飲料の製造法に関する。」と書かれるように、微細氷とアルコール性飲料とが均一に混合されてシャーベット状態になった飲料を提供する。
特許文献3は、発明の名称が「凍結ゼリー入り飲料」として特許された特許第2920767号公報である。その請求項1には単に「凍結ゼリー入り飲料。」とあるが、請求項2〜請求項4には、「上記の凍結ゼリーが、シャーベット状ゼリーである」、「上記の凍結ゼリーが、粗く砕いた凍結ゼリーである」、「上記の凍結ゼリーが、角型に切った凍結ゼリーである」と3種類の凍結状態を分説している。更に具体的に、請求項7には、「コーヒー味の凍結ゼリーとコーヒー飲料の組合わせからなる請求項1ないし4のいずれかの凍結ゼリー入り飲料。」と記載されている。従って、当該公報は、各種形状の凍結ゼリーと飲料を混合状態や分離状態で組合わせた凍結ゼリー入り飲料を特許の内容とするものである。
一般に、ゼリーとはゲルの通称で、ゲル化剤としてゼラチン、寒天、ペクチン等を使ったゼリー状態を云い、凍結ゼリーとはゲルの中の水分を凍結させてゲル全体を氷状態にした物であり、単なる氷と異なることは明らかである。従って、当該特許は凍結ゼリーと飲料を組合わせた凍結ゼリー入り飲料を提供するものである。
特許文献4は、発明の名称が「シャーベット状飲料用組成物」として特許された特許第3930532号公報である。その請求項1には、「ぶどう糖、麦芽糖、デキストリンおよびオリゴから選ばれる1種以上の澱粉糖を含む糖類を含有し、糖類のDE値A%、飲料の可溶性固形分B%、液温26℃における飲料の粘度CmPa・sが(イ)、(ロ)および(ハ)の関係式で示される条件を満足し、0〜30℃で液状化可能であり、かつ0℃未満で凍結可能であるシャーベット状飲料用組成物。(イ)A/B=2〜18(ロ)(A/B)/C=0.4〜8(ハ)(A/B)+C=3〜20」と記載され、その請求項2には、「可溶性固形分は、果汁、コーヒー、緑茶、烏龍茶、紅茶、酸味料、乳製品、乳化剤、安定剤、増粘剤、香料、ビタミン類およびアミノ酸類からなる群から選ばれる1種以上の食材が配合されている請求項1に記載のシャーベット状飲料用組成物。」と記載されている。しかも、[0001]には、「この発明は、シャーベット状飲料用組成物およびPETボトル入り飲料に関し、特に凍結後の解凍状態で均質なシャーベット状態が可及的に長時間得られるように調製されたシャーベット状飲料用組成物およびこれを充填したPETボトル入り飲料に関する。」と記載されている。
従って、当該特許のシャーベット状飲料用組成物とは、凍結させた後の解凍状態で全体が均質なシャーベット状態になる飲料用組成物を提供するものである。
特許文献5は、発明の名称が「氷菓子の製造方法」として公開された特開2012−165677号公報である。その請求項1には、「氷塊を削って得られる氷菓子の製造方法であって、所定量の水、所定量の甘味料、および全体の量に対する重量比率を0.15〜0.30重量%としたゼラチンを混合した混合液を準備する準備工程と、前記混合液を所定の容器に入れ、前記所定の容器の近傍に配置した冷媒を用いて、−35℃以下の温度で冷却し、前記混合液を凍らせて氷塊を得る冷凍工程と、前記冷凍工程の後に、得られた前記氷塊を削ってかき氷状とする削り工程とを備える、氷菓子の製造方法。」と記載されている。
従って、当該発明では、甘味料を含有し且つゼラチンによりゼリー状態になった味付きゼリーを凍結させ、この凍結ゼリーを削ってかき氷を提供するものである。
特許文献6は、発明の名称が「氷削機」として公開された特開2009−257683号公報である。その請求項1には、「切削台上に置かれた氷塊を回転させるための回転機構と、該切削台に開けられたスリットから刃先を突出する切削刃と、該スリットから突出する刃先の高さを調節する切削刃調節手段とが備えられた氷削機において、前記切削刃調節手段は前記スリットに近接して氷排出側に設けられたアームと、該アームに揺動自由に軸支された切削刃取付具と、該切削刃取付具の揺動角度を調節するための角度調節手段とが設けられており、前記刃先と前記切削台との間の隙間のうち、切削された氷が排出されない側の隙間が、該刃先に弾性力で押し当てられた遮蔽板によって該刃先の突出高さに関わらず覆われていることを特徴とする氷削機。」と記載されている。 この氷削機には、スリットや切削刃や刃先や刃先の突出高さは記載されているが、その全記載や全図面を見ても、カートリッジの略円筒状の収容部は無く、その底板に中心付近から周壁付近まで半径方向に穿設された所定幅のスリットの記載もない。また、略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させることも開示されていない。
特公平1−48740号公報 特公平7−77553号公報 特許第2920767号公報 特許第3930532号公報 特開2012−165677号公報 特開2009−257683号公報
特許文献1では、液状物と微細氷を一体に回転刃で微粉砕してきめの細かい一様なドリンクにしたソフトアイス飲料を提供している。換言すれば、特許文献1の発明は、液状のドリンクだけを提供するものではなく、且つ微細氷(かき氷)だけを提供するものでもない。しかも、下側にある液状物の上側に微細氷を積層して、液状物と微細氷を分離して構成するものでもない。また、特許文献1の氷は微細氷であって、氷薄片を提供するものでもない。従って、本願発明との関係では、氷薄片からなる味付き氷菓子を開示せず、また下側にあるドリンクの上側に氷薄片を堆積させた味付き氷菓子飲料を開示していない。
特許文献2では、微細氷とアルコール性飲料とが均一に混合されてシャーベット状態になった飲料が開示されている。ここで、シャーベット状態とは、液体であるアルコール性飲料の中に微細氷粒子が高密度に分散した状態、即ちアルコール性飲料と微細氷粒子とが入り混じり合った状態である。他方、本願の味付き氷菓子は氷薄片が堆積したもので、微細氷粒子とは全く形態が異なる。しかも、本願の味付き氷菓子飲料は貯留されたドリンクの上側に氷薄片を堆積させたものであり、境界面近傍は混合していても氷薄片とドリンクとは基本的に上下に分離して配置されたもので、完全な混合状態にある特許文献1とは全く異なると言わざるを得ない。
特許文献3では、凍結ゼリーと飲料を組合わせた凍結ゼリー入り飲料が提供されており、組合わせの概念からは、凍結ゼリーと飲料が混合状態にある場合も、相互に分離配置されている場合も含んでいる。ただし、凍結ゼリーとは単なる氷でも味付き氷でもない。上述したように、ゼリーとはゲルの通称で、ゲル化剤としてゼラチン、寒天、ペクチン等を使ったゼリー状態を云い、凍結ゼリーとはゲルの中の水分を凍結させてゲル全体を氷状態にしたゼリーである。
本願発明の味付き氷菓子は、味が付いた飲料液体を凍結させて味付き氷薄片に削り出したもので、ゼリーとは全く異なるものである。また、本願発明の味付き氷菓子飲料は、下側にあるドリンクの上方から味付き氷薄片を多数堆積させて構成されるものであるから、確かにドリンクと味付き氷薄片の堆積物とは分離されているが、味付き氷薄片は凍結ゼリーとは完全に異なる。従って、特許文献3は本願発明を全く開示していない。
特許文献4はシャーベット状飲料用組成物を提供するもので、換言すれば、凍結させた後の解凍状態で全体が均質なシャーベット状態になる飲料用組成物が開示されている。前述したように、シャーベット状態とは微細氷粒子と液体とが高密度で均一に混じりあった状態である。
従って、特許文献1には、氷薄片が堆積された本願の味付き氷菓子は開示されておらず、またドリンクの上側に氷薄片が堆積された本願の味付き氷菓子飲料も開示されていない。
特許文献5では、甘味料を含有し且つゼラチンによりゼリー状態になった味付きゼリーを凍結させ、この凍結ゼリーを削ってかき氷を提供することが開示されている。一方、本願の味付き氷薄片からなる味付き氷菓子はゼリーでは無いからサッパリしており。しかも本願の味付き氷菓子飲料はドリンクの上に上記味付き氷菓子を堆積させたものであるから、特許文献5のかき氷とは全く異なる。
特許文献6の氷削機には、確かにスリットや切削刃や刃先や刃先の突出高さという概念は記載されている。しかし、単にそれだけの記述であり、明細書や図面には、カートリッジも略円筒状の収容部も無く、底板の中心付近から周壁付近まで半径方向に穿設された所定幅のスリットも記載されていない。また、略円柱味付き氷も記載されず、それを底板内面に載置して前記収容部に収容することも記載されていない。更に、略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させることも開示されていない。従って、特許文献6には、本願の味付き氷菓子の製法は開示されておらず、同時に本願の味付き氷菓子飲料の製法も開示されていない。
従って、本発明の第1の目的は、特定温度を有し且つ特定寸法で削出された味付き氷薄片が堆積されて構成される円やかな舌触りと口融けをする味付き氷菓子を提供し、しかもこの味付き氷菓子の製法を提供することである。また、本発明の第2の目的は、カップに貯留される飲料の上側に上記味付き氷菓子を堆積させて構成される氷菓子を食し且つ飲料をドリンクできる味付き氷菓子飲料を提供し、しかもこの味付き氷菓子飲料の製法を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために発明されたものであり、本発明の第1の形態は、−15℃〜−30℃の範囲の温度を有し、削厚が0.1mm〜2mmの範囲であり、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在して削出された味付き氷薄片が堆積されて構成される味付き氷菓子である。
本発明の第2の形態は、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置した味付き氷菓子である。
本発明の第3の形態は、カートリッジの略円筒状の収容部の底板に中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットを穿設し、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃を底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿させ、底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃を固定配置し、味が付いた飲料液体を−15℃〜−30℃の範囲の温度で略円柱状に凍結させて略円柱味付き氷を形成し、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節し、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させ、前記略円柱味付き氷の下面を前記刃先で切削して前記削厚を有し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片を前記スリットから下方に削出し、削出された前記味付き氷薄片を容器に堆積させて製造される味付き氷菓子の製造方法である。
本発明の第4の形態は、刃先の突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される味付き氷菓子の製造方法である。
本発明の第5の形態は、一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する味付き氷菓子の製造方法である。
本発明の第6の形態は、カップに貯留された温度が10℃以下の飲料と、前記飲料の上側で前記コップ内に堆積された味付き氷菓子からなり、前記味付き氷菓子は、−15℃〜−30℃の範囲の温度を有し、削厚が0.1mm〜2mmの範囲で、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在して削出された味付き氷薄片からなり、前記飲料を飲み、且つ前記味付き氷菓子を食することができる味付き氷菓子飲料である。
本発明の第7の形態は、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置した味付き氷菓子飲料である。
本発明の第8の形態は、一人前分量として、前記飲料が100g〜160gであり、味付き氷菓子が120ml〜170mlである味付き氷菓子飲料である。
本発明の第9の形態は、カップに温度が10℃以下の飲料を注入して貯留させ、このカップを氷削機に配置し、前記氷削機では、略円筒状の収容部の底板に中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットが穿設され、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃が底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿され、底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃が固定配置され、味付き飲料液体を−15℃〜−30℃の範囲の温度で略円柱状に凍結させて略円柱味付き氷を形成し、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節し、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接させた状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させ、前記略円柱味付き氷の下面を前記刃先で切削して前記削厚を有し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片を前記スリットから下方に削出し、削出された前記味付き氷薄片を前記カップの内部に堆積させて製造される味付き氷菓子飲料の製造方法である。
本発明の第10の形態は、刃先の突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される味付き氷菓子飲料の製造方法である。
本発明の第11の形態は、味付き氷菓子飲料において、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置する味付き氷菓子飲料の製造方法である。
本発明の第12の形態は、一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する味付き氷菓子飲料の製造方法である。
本発明の第1の形態によれば、−15℃〜−30℃の範囲の温度を有し、削厚が0.1mm〜2mmの範囲であり、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在して削出された味付き氷薄片が堆積されて構成される味付き氷菓子が提供できる。
この味付き氷菓子は、−15℃〜−30℃の範囲の温度で略円柱状に凍結させて略円柱味付き氷を削出して作られ、結果的に削出された味付き氷薄片も−15℃〜−30℃の範囲に存在する。しかも、この温度範囲の味付き氷薄片は口内で融けやすく、味が口内に円やかに広がることが本発明者等の研究によって分かった。
削出される味付き氷薄片の削厚は0.1mm〜2mmの範囲が好適で、口内に円やかに融解する。しかし、薄ければ薄いほど良いというものではなく、この削厚範囲内であれば多少バラついても構わない。
また、本発明では、味付き氷薄片の削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在している。削幅とは一枚の刃先で削り出されて堆積されてゆく一枚一枚の氷薄片の刃先に沿った方向の幅であり、氷薄片が途中で2枚以上に分離するときには、分離後の氷薄片の幅に相当する。複数の削幅の氷薄片が混在して堆積する方が、口内で融解するときに円やかに感じることが本発明者の研究から分かっており、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在することが好適である。
更に、本発明では、味付き氷薄片の削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在することが重要である。削長とは一枚の刃先の刃先方向に削り出す一枚一枚の氷薄片の長さであり、氷薄片が途中で2枚以上に折れるときには、折れた後の氷薄片の長さに相当する。削幅と同様に、複数の削長の氷薄片が混在して堆積する方が、口内で溶解するときに円やかに感じることが同様の研究から分かっており、削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在することが好適である。
本発明の第2の形態によれば、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置した味付き氷菓子が提供できる。味付き氷菓子といっても味付き氷だけから構成されるわけではなく、味付き氷に別の食材、例えばカット果実やゼリーやチョコレート等の食材を添加することによって、より華麗で美味しい味付き氷菓子を提供することができる。
本発明の第3の形態を用いれば、第1形態で説明した味付き氷菓子を製造することができる。本第3形態で使用できる氷削機の構造として、略円柱味付き氷を収容する略円筒状の収容部を有したカートリッジが氷削機に対し挿脱自在に構成されており、この収容部に後述する略円柱味付き氷を内装するから、略円柱味付き氷は収容部の内部で安定した自転を行うことができ、自転中の略円柱味付き氷を安定して切削することができる。
略円筒状の収容部の底板には中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットが穿設され、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃が底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿されているから、収容部に内装された略円柱味付き氷の底面が前記半径長に相当する切削刃により設計された膜厚で1回転にする間に円板状に1枚だけ切削して剥離される。膜厚が0.1mmであれば100回転で10mmだけ略円柱味付き氷の円柱長が切削で短縮する。
前記傾斜角度をもって底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃が固定配置されており、しかも前記傾斜角度と前記突出高さが調節可能に設けられているから、切削される前記膜厚は自在に調整できる。この膜厚が略円柱味付き氷の削厚に相当する。
まず、味が付いた飲料液体が−15℃〜−30℃の範囲の温度(冷凍温度)で略円柱状に凍結されて略円柱味付き氷が形成される。前記略円筒状の収容部に収容するために、略円柱味付き氷という形態を取る必要がある。
次に、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚が0.1mm〜2mmの範囲に調節される。切削刃の傾斜角度と刃先の突出高さとは有機的関係で連携している。削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節することによって口融けが円やかな氷薄片を削出することができる。
この設定条件の下で、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させる。この回転により刃先が前記略円柱味付き氷の下面に食い込み、大工道具のかんなの原理で、前記略円柱味付き氷の下面が前記刃先で切削され、調節した削厚で氷薄片が削出されてゆく。
削出サイズとしては、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が、前記スリットから下方に削出される。削出された前記味付き氷薄片を容器に堆積させて味付き氷菓子が製造される。
略円柱味付き氷の略半径長の切削刃により、略円柱味付き氷の底面が中心部から扇状に削出される。従って、扇状氷膜の中心から半径方向の円弧長は次第に大きくなるから、扇状氷膜は自然に複数条に分裂し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在した氷薄片が自然に形成される。また、削長も10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が自然に形成される。このように、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が堆積されるから、いろいろな大きさ、面積の氷薄片が口中で融合しながら口融けするため、極めて円やかな氷菓子が提供できる。
本発明の第4の形態によれば、刃先の突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される味付き氷菓子の製造方法である。突出高さをこの範囲内で調整し、切削刃の傾斜角度を更に調整することによって、削厚が0.1mm〜2mmの範囲の味付き氷薄片を削出することが可能になった。その結果、口融けが円やかな味付き氷菓子を提供できるようになった。
本発明の第5の形態によれば、一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する味付き氷菓子の製造方法である。一人前の略円柱味付き氷を多数作製しておけば、注文があるごとに人数分の円筒状容器を冷凍室から取り出して、また同数のカップや容器を用意しておけば、連続して味付き氷菓子や味付き氷菓子飲料を効率的に大量に作成することが可能になる利点がある。
本発明の第6の形態によれば、カップに貯留された温度が10℃以下の飲料と、前記飲料の上側で前記コップ内に堆積された味付き氷菓子からなり、前記味付き氷菓子は、−15℃〜−30℃の範囲の温度を有し、削厚が0.1mm〜2mmの範囲で、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在して削出された味付き氷薄片からなり、前記飲料を飲み、且つ前記味付き氷菓子を食することができる味付き氷菓子飲料を提供することができる。
本発明では、10℃以下の飲料に対し、−15℃〜−30℃の温度範囲の味付き氷菓子を堆積させると、極めて円やかな舌触りと口融け感のある味付き氷菓子飲料になることを本発明者等が発見したものである。味付き氷菓子の他の条件と作用効果は第1形態と同様であり、その記載を援用する。
本発明の第7の形態によれば、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置した味付き氷菓子飲料である。
味付き氷菓子飲料といっても味付き氷と飲料だけから構成されるわけではなく、飲料の上側に配置された味付き氷に別の食材、例えばカット果実やゼリーやチョコレート等の食材を添加することによって、より華麗で美味しい味付き氷菓子飲料を提供することができる。
本発明の第8の形態によれば、一人前分量として、前記飲料が100g〜160gであり、味付き氷菓子が120ml〜170mlである味付き氷菓子飲料が提供される。100g〜160gの範囲の飲料と、120ml〜170mlの範囲の味付き氷菓子の組合わせが一人前として最適であることを発見して、本形態を完成したものである。
本発明の第9の形態によれば、カップに温度が10℃以下の飲料を注入して貯留させ、このカップを氷削機に配置し、飲料の上側に−15℃〜−30℃の温度範囲の多数の氷薄片を堆積させた味付き氷菓子飲料を作製することができる。特に、10℃以下の飲料と−15℃〜−30℃の温度範囲の多数の氷薄片からなる味付き氷菓子とを組み合わせることで、円やかな舌触りと清涼な口融け感を有する味付き氷菓子飲料を提供することができる。
特に、飲料の上側に氷削機による味付き氷菓子の堆積は、第3形態とほぼ同様であるが、重要であるから此処で再記しておく。
本第9形態で使用できる氷削機の構造として、略円柱味付き氷を収容する略円筒状の収容部を有したカートリッジが氷削機に対し挿脱自在に構成されており、この収容部に後述する略円柱味付き氷を内装するから、略円柱味付き氷は収容部の内部で安定した自転を行うことができ、自転中の略円柱味付き氷を安定して切削することができる。
略円筒状の収容部の底板には中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットが穿設され、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃が底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿されているから、収容部に内装された略円柱味付き氷の底面が前記半径長に相当する切削刃により設計された膜厚で1回転にする間に円板状に1枚だけ切削して剥離される。膜厚が0.1mmであれば100回転で10mmだけ略円柱味付き氷の円柱長が切削で短縮する。
前記傾斜角度をもって底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃が固定配置されており、しかも前記傾斜角度と前記突出高さが調節可能に設けられているから、切削される前記膜厚は自在に調整できる。この膜厚が略円柱味付き氷の削厚に相当する。
まず、味が付いた飲料液体が−15℃〜−30℃の範囲の温度(冷凍温度)で略円柱状に凍結されて略円柱味付き氷が形成される。前記略円筒状の収容部に収容するために、略円柱味付き氷という形態を取る必要がある。
次に、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚が0.1mm〜2mmの範囲に調節される。切削刃の傾斜角度と刃先の突出高さとは有機的関係で連携している。削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節することによって口融けが円やかな氷薄片を削出することができる。
この設定条件の下で、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させる。この回転により刃先が前記略円柱味付き氷の下面に食い込み、大工道具のかんなの原理で、前記略円柱味付き氷の下面が前記刃先で切削され、調節した削厚で氷薄片が削出されてゆく。
削出サイズとしては、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が、前記スリットから下方に削出される。削出された前記味付き氷薄片を容器に堆積させて味付き氷菓子が製造される。
略円柱味付き氷の略半径長の切削刃により、略円柱味付き氷の底面が中心部から扇状に削出される。従って、扇状氷膜の中心から半径方向の円弧長は次第に大きくなるから、扇状氷膜は自然に複数条に分裂し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在した氷薄片が自然に形成される。また、削長も10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が自然に形成される。このように、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片が堆積されるから、いろいろな大きさ、面積の氷薄片が口中で融合しながら口融けするため、極めて円やかな氷菓子が提供できる。
本発明の第10の形態によれば、刃先の突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される味付き氷菓子飲料の製造方法である。突出高さをこの範囲内で調整し、切削刃の傾斜角度を更に調整することによって、削厚が0.1mm〜2mmの範囲の味付き氷薄片を削出することが可能になった。その結果、口融けが円やかな味付き味付き氷菓子飲料を提供できるようになった。
本発明の第11の形態によれば、味付き氷菓子飲料において、味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置する味付き氷菓子飲料の製造方法である。
味付き氷菓子飲料といっても味付き氷菓子と飲料だけから構成されるわけではなく、飲料の上側に配置された味付き氷菓子に別の食材、例えばカット果実やゼリーやチョコレート等の食材を添加することによって、より華麗で美味しい味付き氷菓子飲料を提供することができる。
本発明の第12の形態によれば、一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する味付き氷菓子飲料の製造方法が提供される。一人前の略円柱味付き氷を多数作製しておけば、注文があるごとに人数分の円筒状容器を冷凍室から取り出して、また同数のカップや容器を用意しておけば、連続して味付き氷菓子飲料を効率的に大量に作製することが可能になる利点がある。
図1は、本発明に係る味付き氷菓子及び味付き氷菓子飲料に使用する氷削機の簡略断面図である。 図2は、本発明に係るカートリッジの構造の説明図である。 図3は、本発明において略円柱味付き氷の切削説明図である。 図4は、本発明において略円柱味付き氷を円筒状容器からカートリッジに装着する手順図である。 図5は、本発明においてカートリッジを氷削機にセットして略円柱味付き氷から氷薄片を削って味付き氷菓子を作製する一例の手順図である。 図6は、本発明において飲料と味付き氷菓子からなる味付き氷菓子飲料を作製する一例の手順図である。 図7は、本発明に係る味付き氷菓子の一例を示す写真図である。 図8は、本発明に係る飲料と味付き氷菓子からなる味付き氷菓子飲料の一例を示す写真図である。
以下に、本発明に係る味付き氷菓子、味付き氷菓子飲料及びその製造方法の実施例を図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る味付き氷菓子及び味付き氷菓子飲料に使用する氷削機の簡略断面図である。氷削機1は床2の上に支持脚4を載置して立設され、支持脚4の上端の支持板8には胴部10が載設されている。支持脚4の内部には氷受空間6が形成されている。胴部10の下端にはコ字形間隙13を構成するように挿受上板12と挿受下板14を上下に配置した挿受部16が設けられている。
カートリッジ20は、円板状の底板22と、環状の周壁24と、周壁24の上端外方に突出した挿入板25から構成され、その内部には略円筒状の収容部26が形成されている。左右の挿入板25、25を左右のコ字形間隙13、13に挿脱して、カートリッジ20を胴部10の下端に着脱自在に構成されている。
カートリッジ20の円板状の底板22には、中心付近から周壁24付近まで略半径方向に略半径長の所定幅のスリット21が穿設されている。このスリット21には、スリットの略全長に亘って切削刃19が配置され、底板22の底板内面23に対し傾斜角度θで傾斜配置され、しかも刃先19aは底板内面23より上方に突出高さhだけ突設されている。切削刃19は、その傾斜角度θと突出高さhが調節できるように構成されている。
円筒状の収容部26には、略円柱状味付き氷27が内装され、味付き氷下面28は底板内面23に当接して載置され、味付き氷上面29には回転板30の爪32が食い込み状に圧接されている。回転板30には回転軸34が連結されており、モータ36により矢印A方向に回転可能に配置されている。モータ36にはレバー38が連結され、レバー38を上下動させて、爪32を味付き氷上面29に食い込み圧接させたり、圧接を解除させたり操作できる。回転軸34は矢印A方向に回転するから、そのとき略円柱味付き氷27も矢印A方向に回転する。
氷受空間6の内部には菓子容器42が床2の上に載置されている。レバー38を操作して爪32を味付き氷上面29に圧接させると、略円柱味付き氷27は収容部26の内部で矢印A方向に回転する。刃先19aに食い込むように味付き氷下面28が矢印A方向に回転すると、味付き氷下面28はその略半径長さが一体となって刃先19aで切削されてゆく。そして削出された多数の氷薄片44はスリット21を通過して下方の菓子容器42の中へと落下して堆積してゆく。一定量だけ氷薄片44を堆積させると、図1のように菓子容器42に堆積氷薄片体46が形成され、味付き氷菓子40が完成される。
図2は、本発明に係るカートリッジの構造の説明図である。カートリッジ20は底板22の周囲に略円環状の周壁24で取り囲まれ、その中に略円筒状の収容部26が形成されている。底板22の中心付近から半径方向に延びて周壁24の付近に至るスリット21が穿設され、このスリット21の寸法はスリット幅SWでスリット長SLを有している。このスリット21の略全長に亘って切削刃19が傾斜状且つ突出状に配置され、刃先19aは刃先長KLを有している。
図2には示していないが、収容部26には前述した略円柱味付き氷27が載置される。略円柱味付き氷27の断面直径は底板22の断面直径よりやや小さく設計されており、略円柱味付き氷27は前記収容部26の中を回転するように構成される。そのとき、略円柱味付き氷27の味付き氷下面28が刃先19aで切削される。刃先19aは底板22の略半径長に相当する刃先長KLを有するから、、略円柱味付き氷27の味付き氷下面28は略半径長の幅で一気に削出され、中心から略扇形の氷薄片が削出されてゆく。この略扇形の氷薄片の円弧長は中心付近では短く、半径方向に行くに従って長くなり、周壁近傍では最長になる。つまり、略扇形の氷薄片に削出されるが、半径方向の所々で氷薄片が相互に自然に分離切断されてゆく傾向になり、1枚の略扇形の氷薄片が複数の円弧帯に分裂してスリット21から吐き出されてゆくことになる。
図3は、本発明において略円柱味付き氷の切削説明図である。上述した氷薄片の分裂切断現象を図3を用いて説明する。
略円柱味付き氷27は上下に味付き氷上面29と味付き氷下面28を有し、味付き氷下面28が刃先長KLの削幅で切削刃19の刃先19aで切削される。刃先19aは突出高さhだけ味付き氷下面28に食い込んでいる。従って、略円柱味付き氷27が自転すると、味付き氷下面28が刃先長KLの削幅で切削され、略扇形の氷薄片44が下方に吐き出されてゆく。
しかし、図3に明示するように、略扇形の氷薄片44の削長CL、換言すれば円弧長は中心付近では短く周辺では長くなる。その長短の違いにより、短いものと長いものとはどこかで分裂して切断される傾向にある。切断線45が自然に複数個所で生じるため、略扇形の大きな氷薄片44は、削幅CWと削長CLが異なる複数の細幅の氷薄片44へと分裂して削出されてゆくことになる。中心付近では削幅CWと削長CLが短い氷薄片44が削出され、周壁付近になるほど削幅CWと削長CLが長い氷薄片44が削出されてゆく。
削幅CWと削長CLが異なる複数の氷薄片44を堆積させた味付き氷菓子の方が、小から大に分布する多種の氷薄片44が混ざり合っているため、口内で円やかで口融け感の良い味付け氷菓子になり、本願はこの発見によって為されたものである。
図4は、本発明において略円柱味付き氷を円筒状容器からカートリッジに装着する手順図である。
まず、一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、この円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の略円柱味付き氷を形成しておく。
(4A)では、テーブルに料理用ナプキンを敷き、その上にカートリッジを載置し、回転板を爪を上側にして全体をアルコールで除菌する。(4B)では、内部に略円柱味付き氷を凍結させた円筒状容器を蓋を下側にして配置する。(4C)では、蓋をしたままの真ん中を強く押して内部の略円柱味付き氷を円筒状容器の内壁面から剥がして、略円柱味付き氷が円筒状容器の中で自由状態になるようにする。(4D)では、円筒状容器の底面両端を押して略円柱味付き氷を下方に押し出している。(4E)では、円筒状容器から蓋を外して略円柱味付き氷をカートリッジの収容部に入れている。(4F)では、略円柱味付き氷がカートリッジの収容部に入った状態が示されている。
図5は、本発明においてカートリッジを氷削機にセットして略円柱味付き氷から氷薄片を削って味付き氷菓子を作製する一例の手順図である。
(5A)では、略円柱味付き氷を内装したカートリッジの挿入板を氷削機のコ字形間隙に内挿しつつある状態である。(5B)では、カートリッジの氷削機への挿着が完了した状態である。(5C)では、菓子容器を氷削器の氷受空間に載置し、レバーを手で操作して味付き氷薄片を菓子容器に堆積させている状態である。(5D)では、味付き氷薄片が堆積した菓子容器、即ち味付き氷菓子を取り出してレバーを押し下げた状態である。
図6は、本発明において飲料と味付き氷菓子からなる味付き氷菓子飲料を作製する一例の手順図である。
(6A)では、飲料の一例として10℃以下に冷蔵したアイスコーヒーをカップに注いで貯留する。(6B)では、一例としてカフェ用フレーバーソースチョコレートからなるのソースを飲料の中に注ぐ。(6C)では、ロングスプーンを使用して底に溜まったカフェ用フレーバーソースチョコレートとアイスコーヒーが混ざるまで攪拌する。(6D)では、飲料を貯留したカップを氷削機の氷受空間に配置して味付き氷薄片を飲料の上側に堆積させる。(6E)では、味付き氷薄片が飲料の上側に堆積された味付き氷菓子飲料が示され、点線が堆積氷薄片体の輪郭を示している。(6F)では、堆積氷薄片体の表面にソースを線がけし、ここではカフェ用フレーバーソースチョコレートが使用されている。(6G)では、堆積氷薄片体の表面に冷蔵されたスイートフレークがトッピングされている。(6H)では、最終的な味付き氷菓子飲料が示されている。
図7は、本発明に係る味付き氷菓子の一例を示す写真図であり、菓子容器に氷薄片体が堆積されている。
図8は、本発明に係る飲料と味付き氷菓子からなる味付き氷菓子飲料の一例を示す写真図である。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
以上詳述したように、本発明によれば、舌触りが円やかで口融け感の清涼さを感じる味付き氷菓子を提供でき、またその味付き氷菓子を食し同時に飲料をドリンクできる味付き氷菓子飲料を提供でき、更にその製造方法を提供するものである。特に、従来出会ったことのない味付き氷菓子飲料は独特であり、喫茶業界に夏場の新旋風を巻き起こすことが可能である。
1 氷削機
2 床
4 支持脚
6 氷受空間
8 支持板
10 胴部
12 挿受上板
13 コ字形間隙1
14 挿受下板
16 挿受部
19 切削刃
19a 刃先
20 カートリッジ
21 スリット
22 底板
23 底板内面
24 周壁
25 挿入板
26 収容部
27 略円柱状味付き氷
28 味付き氷下面
29 味付き氷上面
30 回転板
32 爪
34 回転軸
36 モータ
38 レバー
40 味付き氷菓子
42 菓子容器
44 味付き氷薄片(氷薄片)
θ 傾斜角度
h 突出高さ

Claims (7)

  1. カートリッジの略円筒状の収容部の底板に中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットを穿設し、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃を底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿させ、底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃を固定配置し、味が付いた飲料液体を−15℃〜−30℃の範囲の温度で略円柱状に凍結させて略円柱味付き氷を形成し、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節し、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接した状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させ、前記略円柱味付き氷の下面を前記刃先で切削して前記削厚を有し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片を前記スリットから下方に削出し、削出された前記味付き氷薄片を容器に堆積させて製造されることを特徴とする味付き氷菓子の製造方法。
  2. 前記刃先の前記突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される請求項に記載の味付き氷菓子の製造方法。
  3. 一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する請求項1又は2に記載の味付き氷菓子の製造方法。
  4. カップに温度が10℃以下の飲料を注入して貯留させ、このカップを氷削機に配置し、前記氷削機では、略円筒状の収容部の底板に中心付近から周壁付近まで半径方向に所定幅のスリットが穿設され、前記スリットの略全長に亘って一枚の切削刃が底板内面に対し傾斜角度を設けて内挿され、底板内面から収容部空間に向けて刃先が突出高さを有するよう前記切削刃が固定配置され、味付き飲料液体を−15℃〜−30℃の範囲の温度で略円柱状に凍結させて略円柱味付き氷を形成し、前記傾斜角度と前記突出高さを調節して前記略円柱味付き氷の削厚を0.1mm〜2mmの範囲に調節し、前記略円柱味付き氷を前記底板内面に載置して前記収容部に収容し、前記略円柱味付き氷の下面を前記底板内面に圧接させた状態で前記略円柱味付き氷を前記収容部の中で回転させ、前記略円柱味付き氷の下面を前記刃先で切削して前記削厚を有し、削幅が5mm〜50mmの範囲で複数種混在し、且つ削長が10mm〜100mmの範囲で複数種混在した味付き氷薄片を前記スリットから下方に削出し、削出された前記味付き氷薄片を前記カップの内部に堆積させて製造されることを特徴とする味付き氷菓子飲料の製造方法。
  5. 前記刃先の前記突出高さが0.06mm〜0.25mmの範囲で調節される請求項に記載の味付き氷菓子飲料の製造方法。
  6. 前記味付き氷菓子飲料において、前記味付き氷菓子の上部及び/又は横に別の食材を配置する請求項4又は5に記載の味付き氷菓子飲料の製造方法。
  7. 一人前の分量の味付き飲料液体を円筒状容器に貯留し、前記円筒状容器に蓋をして−15℃〜−30℃の範囲の温度で凍結させて一人前の前記略円柱味付き氷を形成する請求項4〜6のいずれかに記載の味付き氷菓子飲料の製造方法。
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