JP6512854B2 - シート搬送装置およびプリント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送ベルトを用いてシートを搬送するシート搬送装置およびプリント装置に関する。
特許文献1には、搬送ベルトにシートを密着させてシートを搬送する画像形成装置において、搬送ベルトからシートが剥離される剥離位置を監視することによって、搬送動作を制御する画像形成装置が開示されている。特許文献1の画像形成装置においては、所定の位置にシートが位置している時間が一定時間以上経過した場合、剥離遅延と判断し、装置の動作を一時的に停止し、点検後に装置の動作を再開している。
特開平8−26588号公報
装置にて搬送されるシートとして、搬送ベルトに密着し難い特性を有するシートや搬送ベルトから剥離され難い特性を有するシートが用いられることがある。搬送ベルトと密着し難いシートを用いる場合、シートが所望量搬送されない事態やシートの詰まり等が生じることがある。搬送ベルトから剥離され難いシートを用いる場合、搬送ベルトからシートが剥離されずにシートの詰まり等が生じることがある。
特許文献1の画像形成装置は、搬送ベルトに対するシートの相対特性等を予め判別しないため、上述のような特性を有するシートを用いて所望の搬送動作が行われずに剥離遅延と判断された場合、装置の動作を一時的に停止して点検を行うこととなる。そのため、点検作業に要する時間分、装置の稼働率が低下してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものである。そして、その目的は、使用するシートのベルトからの剥離が確実になされるかを予め判別して、確実なシート搬送動作を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るシート搬送装置は、シートを搬送する搬送ベルトと、シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられシートを前記搬送ベルトに供給する供給手段と、前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの下流に設けられ前記搬送ベルトから搬送されたシートを排出する排出手段と、前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられシートの剛度を測定する剛度測定器と、を備えるシート搬送装置において、前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられ前記シートの面粗さを非接触で測定する面粗さ測定器と、前記剛度測定器の測定結果と前記面粗さ測定器の測定結果とに基づいて、前記供給手段によって前記搬送ベルトに前記シートを供給するか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、使用するシートのベルトからの剥離が確実になされるかを予め判別することで、確実なシート搬送動作を実現することができる。
プリント装置の内部構成の概略を示す断面図である。 プリント装置の制御構成を示すブロック図である。 図2に示す破線領域30を拡大して示す部分拡大図である。 図2に示す破線領域30を拡大して示す部分拡大図である。 剛度と摩擦係数との関係を示すグラフである。 第1実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態のプリント装置の内部構成の概略を示す部分拡大断面図である。 第2実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態のプリント装置の内部構成の概略を示す断面図である。 第3実施形態における処理の流れを示すフローチャートである。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1はプリント装置(以下「装置」という)80の内部構成を示す断面図である。この例ではインクジェット方式の記録装置について説明する。装置80は片面および両面プリントの両方に対応した高速プリンタであり、例えばプリントラボ等の大量プリントの分野に適している。なお、以下はシートとして、予め所定のサイズにカットされているカットシートを用いる場合について説明するが、シートとしてロール状に保持されているロールシートからシートを引き出してこれを用いてもよい。
装置80は、供給ローラ7と供給従動ローラ6とによって構成された供給ローラ対、ベルト駆動ローラ2、3に張架されている無端状の搬送ベルト1、記録ヘッド4、及び排出ローラ9と排出従動ローラ8とによって構成された排出ローラ対などを備えている。なお、供給ローラ対および搬送ベルト1等を含んでシート搬送装置が構成されているものとする。不図示の供給口から供給されたシートSは、供給ローラ対に挟持され、これらの回転によって、搬送ベルト1と記録ヘッド(プリント部)4との間へ向けて供給される。搬送ベルト1は、シートSを載置して搬送する搬送面を有している。搬送ベルト1の搬送面(シートとの接触面)は粘着性を有しており、搬送ベルト1は搬送面にシートを密着させて搬送する。ここでは粘着性を有する搬送ベルトを用いる場合について説明するが、搬送方向上流側の部分にシートを密着させてシートを搬送し、搬送方向下流側の部分からシートを剥離することができれば、搬送ベルトは必ずしも粘着性を有していなくてもよい。y方向上流側に配置されているベルト駆動ローラ2のz方向上方には、押圧ローラ5が配置されている。押圧ローラ5は、z方向上方及び下方へ移動可能となっており、供給ローラ対から供給され搬送ベルト1の搬送面に載置されたシートSをz方向上方から下方に向けて押圧し、搬送ベルト1の搬送面にシートSを密着させる。また、供給従動ローラ6と押圧ローラ5との間には、シートSの先端を検知するシート検知センサ11が配置されている。供給ローラ対およびシート検知センサ11の周囲の構成について詳細は、図3、4を参照して後述する。
搬送ベルト1に密着させられたシートSは、ベルト駆動ローラ2の回転およびこれに伴うベルト駆動ローラ3の回転による搬送ベルト1の回動によって搬送方向(図中に示すエy方向)下流側へ搬送される。搬送ベルト1のz方向上方には記録ヘッド4が配置されている。記録ヘッド4のz方向下方を向いた面には吐出口が設けられており、搬送ベルト1によって搬送されているシートSに対して、吐出口から吐出されたインク等の液体が付与される。記録ヘッド4として、シートの幅方向(図中に示すx方向)に沿って複数の吐出口によって構成された吐出口列を有するフルライン型の記録ヘッドを用いる。また、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色のインクを夫々吐出する4つの記録ヘッドを用いる。
インクが付与され記録が終了したシートSは、ベルト駆動ローラ3の屈曲部12にて剥離され、排出ローラ対によって挟持され、これらの回転によって、不図示の排出口から装置外へ排出される。排出ローラ9の駆動部にはクラッチユニット10が取り付けられており、搬送ベルト1による搬送速度よりも排出ローラ対による搬送速度が速くなるように、排出ローラ9の回転速度(回転回数)が設定されている。これによって、排出ローラ対は、シートSに所定の張力を付与しながら、搬送ベルト1からシートSを剥離する。
図2は装置80の制御構成を示すブロック図である。図2に示すように、装置80は、システム制御部(判別部)20、インターフェース(I/F)制御部21等の個別制御部、シート検知センサ11、および図3、4を参照して後述する面粗さ測定器(測定部)51、剛度測定器(測定部)50を含んでいる。これらは、システムバスによって接続されている。システム制御部20は装置全体を制御する。システム制御部20は、CPU、ROM、およびRAMを含んでいる。ROMには各種プログラム等が格納されている。CPUは、ROMに格納されているプログラムに従って、個別制御部を制御する。個別制御部は、システム制御部20からの指示に基づいて、対応する各部材を制御する。RAMは各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられる。
個別制御部の夫々における制御について説明する。I/F制御部21は、ホストコンピュータ等の外部機器やUSBメモリ等の記憶媒体と装置80との間の画像データ及びコマンドの通信制御を行う。ユーザインターフェース(UI)制御部22は、不図示の表示部やスピーカ等(報知部)から設定情報や装置の状態等をユーザに対して報知し、ユーザからの操作の受け付ける際の操作を制御する。供給ローラ制御部23は供給ローラ7を、押圧ローラ制御部25は押圧ローラ5を、夫々制御する。押圧ローラ制御部25は、搬送ベルト1に対してシートSを押圧する際の押圧力および押圧力をかける時間を制御する。即ち、押圧ローラ制御部25は、押圧ローラ5のz方向における位置を調整することによって搬送ベルト1に対してシートSを押圧する際の押圧力を制御し、その位置に押圧ローラ5を配置している時間を調整することによって押圧力をかける時間を制御する。記録ヘッド制御部24は、I/F制御部21にて受信した画像データに基づいて記録を行わせるように記録ヘッド4を制御する。搬送ベルト制御部26は、ベルト駆動ローラ2の回転を制御することによって、ベルト駆動ローラ2の回転に伴って搬送ベルト1を回動させ、搬送ベルト1に載置されたシートの搬送を制御する。排出ローラ制御部27は、搬送ベルト1から剥離したシートSを排出するために、排出ローラ9を制御する。クラッチユニット制御部28は、クラッチユニット10のスリップトルクを制御することによって、シートに付与する張力を制御する。可動パス制御部29は図3、4を参照して後述する可動パス(可動部材)52の回動を制御する。
システム制御部20には、シート検知センサ11からの検知信号が入力される。また、システム制御部20には、面粗さ測定器51、剛度測定器50から測定結果が入力される。
上述したように、搬送面に粘着性を有する搬送ベルト1を用い、搬送ベルト1にシートS密着させてシートSを搬送する。この場合、シートSの材質等によっては、搬送ベルト1にシートを密着させて搬送し且つ屈曲部12にてシートを剥離させるという所望の搬送動作を行うことができないことがある。具体的には、搬送ベルト1に密着し難い特性を有するシートや搬送ベルト1から剥離され難い特性を有するシート等が用いられることがある。搬送ベルト1と密着し難いシートを用いる場合、例えばシートが所望量搬送されない事態やシートの詰まり、画像の画質低下、シートと記録ヘッド4との接触等が生じることがある。搬送ベルト1から剥離され難いシートを用いる場合、例えば搬送ベルト1からシートが剥離されずにシートの詰まり等が生じることがある。また、この場合、搬送ベルト1からシートを引き剥がす際に、シートとともにシートに密着している搬送ベルト1の搬送面も剥がしてしまう事態も想定される。このように、シートの材質等によっては、搬送ベルトのy方向上流側の部分とシートとが密着してシートが搬送され且つ搬送ベルトのy方向下流側の部分からシートが剥離されるという所望の搬送動作を、実行することができない場合がある。そこで、所望の搬送動作の実行を可能とする特性(前記搬送ベルトに対するシートの相対特性)をシートが有するか否かを判別する。これによって、シートの詰まり等の発生を防止する。
図3、4は図1に示す破線領域30を拡大して示す拡大断面図である。図4は図3に示す状態から可動パス52が回動した状態を示している。図3に示すように、供給ローラ7の位置よりもy方向上流側の位置に面粗さ測定器51は配置されている。供給ローラ7の位置よりもy方向下流側の位置であり且つ可動パス52の回動軸52aの位置よりもy方向上流側の位置に剛度測定器50は配置されている。
面粗さ測定器51は、シートにおける搬送ベルト1による搬送の際に搬送面に密着される面のプロファイルを測定して算術平均粗さ(Ra)を算出する。この算術平均粗さ等からシステム制御部20は、シートと搬送ベルト1との間に生じうる摩擦係数を算出する。面粗さ測定器51としては、非接触式の白色干渉計を用いる。接触式の測定器を用いてもよいが、シートと接触することによって、比較的強度の弱いシートに擦れ等が生じてしまうことがあるので、非接触式の測定器を用いることが好ましい。なお、算術平均粗さ(Ra)に代えて、最大高さ(Ry)、十点平均粗さ(Rz)を測定してもよい。
剛度測定器50は、シートの撓み量を測定して、シートの剛度(曲げこわさ)を求める。シートの撓み量を測定する際には、図3に示す状態から図4に示す矢印A方向へ可動パス52を回動させ、シートを支持しない位置に可動パス52を配置する。これによって、図4に示すように、供給ローラ7と供給従動ローラ6との間を支点として、シートSは自重によってz方向下方に撓むので、この撓み量を剛度測定器50にて測定して剛度を求める。剛度測定器50としては、レーザ変位計を用いる。剛度測定器50によって測定された撓み量を角度変換することによって、例えばガーレー法によって、シートの剛度を算出することができる。剛度を求める方法は上述した方法に特に限定されるものではなく、クラーク法、テーバー法など既知の方法によっても求めることができる。また、可動パス52を回動させてシートの撓み量を測定する方法について説明するが、可動パス52をy方向へスライド移動させて剛度測定器50の測定領域から可動パス52を退避させて、シートを撓ませ、その撓み量を測定してもよい。
図5はシートの剛度と、シートの算術平均粗さと、の関係の一例を示すグラフである。図5に示す縦軸は剛度を、横軸は算術平均粗さを、夫々を示している。剛度および算術平均粗さの関係から、所望の搬送動作によって搬送されることができるシートか否かが判定される。特性曲線Cは、所望の搬送動作が実行可能なシート(仕様範囲内のシート)と、所望の搬送動作が実行可能でないシート(仕様範囲外のシート)との境界ラインを示している。算術平均粗さが比較的小さい場合、搬送ベルト1にシートが貼り付かず、搬送ベルト1によってシートを搬送することができないことがある。また、シートの剛度が比較的低いと、搬送ベルト1からシートが剥離されずに、シートの詰まり等が生じることがある。そのため、図5に示すように、特性曲線Cを境界として、グラフ左側に属する特性を有するシートは、装置80にて搬送するシートに適さないものとして、仕様範囲外シートに分類される。他方、グラフ右側に属する特性を有するシートは、装置80にて搬送するシートに適するものとして仕様範囲内シートに分類される。
なお、搬送ベルト1の経時変化によって搬送ベルト1とシートとの間に生じる摩擦力が変化することがある。例えば、搬送ベルトとシートとの密着及び剥離が繰り返されて搬送ベルトの粘着力が低下した場合、図5に示す特性曲線Cは主に右方向へずれることとなる。そのため、図5に示す特性曲線Cを算出した際における搬送ベルトの使用条件がその後に変化した場合、特性曲線Cを補正する。搬送ベルトの使用回数(シートの搬送回数)、具体的にはベルト駆動ローラ2の回転数をカウントし、このカウント値と補正値とが対応付けられたテーブルを用意しておき、これを用いて特性曲線Cを補正する。その他の方法によって補正してもよい。これによって、搬送ベルトの使用条件等なども考慮して、仕様範囲内のシートに分類されるか否かを判別することができる。
また、温度や湿度等の環境条件によってシートの剛度が変化することもあるので、環境条件に応じた補正係数を設定してもよい。即ち、図5に示す特性曲線Cを算出した際における環境条件がその後に変化した場合に、特性曲線Cを補正するための補正係数を設定してもよい。例えば、湿度が比較的高い場合、シートの含水率も比較的高くなる。この場合、図5に示す特性曲線Cは主に上方へオフセットされ、仕様範囲外の領域が広くなる。このように、様々な状況に応じて、特性曲線Cは変化するため、想定される状況ごとに対応する特性曲線Cを実験によって求め、これを示す複数のグラフを作成しておく。この複数のグラフをRAMに格納しておき、システム制御部20による判別の際にこれを用いる。
図6は搬送ベルト1へシートを供給するまでの処理の流れを示すフローチャートである。I/F制御部21を介してシステム制御部20に画像データが入力され、システム制御部20がプリント開始ジョブを受信すると(S1)。システム制御部20は供給ローラ制御部23を介して供給ローラ7の回転を制御し、シートの供給動作を開始する(S2)。システム制御部20は、シート検知センサ11にてシートの先端を検知したか否かを判定し(S3)、検知しない場合(S3にてNO)は供給エラーと判定し、その情報をユーザに報知して(S11)、処理を終了する。検知した場合(S3にてYES)、所定量シートを搬送した後、供給ローラ7の回転を停止させ、搬送動作を停止する(S4)。この所定量とは、剛度測定器50によるシートの撓み量の測定が可能な位置までシートが到達するまでの搬送量であるものとする。
面粗さ測定器51にてシートの算術平均粗さを測定する(S5)。面粗さ測定器51は、算術平均粗さに関する情報(測定結果)をシステム制御部20へ送る。可動パス制御部29の制御によって可動パス52を回動させ、可動パス52を開き(S6)、図4に示す状態とする。図4に示す状態において、剛度測定器50にて撓み量を測定して、シートの剛度を求める(S7)。剛度測定器50は、剛度に関する情報をシステム制御部20へ送る。
システム制御部20は、算術平均粗さに関する情報および剛度に関する情報から、仕様範囲内のシートであるか否かを判定する(S8)。システム制御部20はRAMに格納されているグラフを参照することによって、供給ローラ対から供給されたシートが仕様範囲内の特性を有しているか否かを判別する。シートが仕様範囲外の特性を有する場合(S8にてNO)、エラーと判定し、その情報(判別結果)をユーザに報知し(S12)、供給ローラ7を逆回転させてシートを供給口へ戻し(S13)、処理を終了する。シートが仕様範囲内の特性を有する場合(S8にてYES)、可動パス制御部29の制御によって可動パス52を図4に示す矢印B方向へ回動させ、可動パス52を閉じ(S9)、図3に示す位置に可動パス52を戻す。その後、供給ローラ7の回転を再開させ、搬送ベルト1に向けてシートを供給して(S10)、処理を終了する。
以上、仕様範囲外の特性を有するシートである場合、供給口へシートを戻す方法について説明したが、搬送ベルト1を通過しない搬送路を設け、この搬送路を通過させて装置80外へシートを排出してもよい。また、仕様範囲外の特性を有するシートである場合、ユーザにエラー情報を報知する方法について説明したが、エラー情報は必ずしも報知しなくてもよい。また、面粗さ測定器51にて面粗さを測定してから剛度測定器50にて剛度を測定する方法について説明したが、剛度を測定してから面粗さを測定してもよいし、剛度と面粗さを同時に測定してもよい。システム制御部(取得部)20は、ユーザからシートの特性に関する情報を取得してもよい。
このように、搬送ベルト1へシートを供給する前に、搬送ベルト1によって所望の搬送動作が実行されうる特性を有するシートであるか否かを判別する。言い換えれば、プリントに先立ってシートの剛度および面粗さの少なくとも一方を測定し、測定の結果に基づいて、当該シートを用いてプリントを行うか否かを決定する。これによって、搬送ベルト1にシートが張り付かない事態や搬送ベルト1からシートが剥離されない事態によって所望の搬送動作が実行されないという状況になることが防止される。そのため、点検のために装置80の動作を一時的に停止させることなく、装置80の稼働率の低下も抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、シートの剛度の算出方法、センサの配置、搬送路の形状等が第1実施形態と異なる。以下は可動パス52を設けない構成について説明する。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図7は、図1に示す破線領域30を拡大して示す拡大断面図であり、本実施形態における供給ローラ対周囲の構成を示している。図7に示すように、供給ローラ対よりもy方向上流側に、ローラ55と従動ローラ54とによって構成されたローラ対が配置されている。このローラ対と供給ローラ対との間には屈曲パス56が設けられている。屈曲パス56は、y方向上流側の部分よりも下流側の部分の方がz方向上方の位置となるように形成されている。これによって、ローラ対からy方向下流側へ搬送されたシートは、屈曲パス56と当接するようになっている。シートの剛度に応じて、シートと屈曲パス56との当接力は異なるので、この当接力からシートの剛度を求める。屈曲パス56の途中に当接力測定器53が配置されており、当接力測定器53を用いて、シートと屈曲パス56との当接力を測定することによって、シートの剛性を求める。面粗さは第1実施形態と同様に面粗さ測定器51によって測定する。ローラ対よりもy方向上流側にはシートの先端を検知するシート検知センサ57が配置されている。
図8は搬送ベルト1へシートを供給するまでの処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すS81、S82、S90、S91の処理は図6のS1、S2、S8、S10の処理と、図8に示すS92、S93は図6のS11の処理と、図8に示すS94、S95の処理は図6のS12、S13の処理と、夫々同様である。そのため、その説明を省略する。システム制御部20は、シート検知センサ57にてシートの先端を検知したか否かを判定し(S83)、検知しない場合(S83にてNO)、S92の処理へ進む。検知した場合(S83にてYES)、所定量シートを搬送した後、供給ローラ7の回転を停止し、搬送動作を停止する(S84)。この所定量とは、当接力測定器53によるシートの当接力が測定可能な位置までシートが到達するまでの搬送量であるものとする。
当接力測定器53はシートの当接力を測定してシートの剛度を求める(S85)。当接力測定器53は剛度に関する情報をシステム制御部20へ送る。なお、当接力測定器53にて測定した当接力に関する情報をシステム制御部20へ送り、システム制御部20にてシートの剛性を算出してもよい。当接力の測定後、供給ローラ7の回転を再開し、搬送動作を再開する(S86)。システム制御部20は、シート検知センサ11にてシートの先端を検知したか否かを判定し(S87)、検知しない場合(S87にてNO)、S93の処理へ進む。検知した場合(S87にてYES)、供給ローラ7の回転を停止し、搬送動作を停止する(S88)。面粗さ測定器51はシートの算術平均粗さを測定し(S89)、測定した算術平均粗さに関する情報をシステム制御部20へ送る。そして、S90の処理に進む。
以上のように、屈曲パス56に対するシートの当接力を測定することによってシートの剛度を測定する。この場合であっても、搬送ベルト1へシートを供給する前に、シートが所望の搬送動作の実行を可能とする相対特性を有するか否か予めを判別することによって、装置の稼働率の低下等を抑制することができる。また、第1実施形態における可動パス52が設けられていないので、可動パス52の回動動作等を必要とせずに、搬送ベルト1へシートを供給することができる。
(第3実施形態)
本実施形態においては、搬送ベルト1よりもy方向下流側の位置に定着部が配置されている構成について説明する。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図9は本実施形態における装置90の内部構成の概略を示す断面図である。図9に示すように、排出ローラ対よりもy方向下流側に位置に、定着ベルト(押圧搬送ベルト)61、ローラ62、64、従動ローラ63、65によって構成された定着部が配置されている。定着ベルト61は、ローラ62、64に張架されている無端状のベルトである。y方向上流側のローラ62と対向する位置には従動ローラ63が、y方向下流側のローラ64と対向する位置には従動ローラ65が、夫々配置されている。ローラ62の回転に伴うローラ64の回転によって定着ベルト61を回動させ、ローラ62、64の回動に伴って従動ローラ63、65を回転させることによって、シートを搬送する。定着部は、シートの画像がプリントされた面(プリント面)に対して、z方向上方から下方に向けて定着ベルト61を圧接させることによって、プリント面を平坦にする。定着部を通過したシートは不図示の排出口から排出されるか又は次の処理のために搬送される。
定着ベルト61は、ポリイミド樹脂を用いて作製されており、表面平坦性が比較的高く且つ粘着性を有しない。一般的に、ポリアミド樹脂の算術平均粗さ(Ra)は0.1μm以下である。これに対して、シートに付与されたインクが粘着性を有している場合、定着ベルト61におけるシートのプリント面に圧接する圧接面に、シートのプリント面が貼りついて、定着ベルト61からシートが剥離されない事態等が生じることがある。そのため、定着ベルト61から剥離され難い事態が生じると想定される種類のインクの使用を制限しているものとする。このように用いるインクの種類を制限しているため、プリント面の面粗さを測定することなく、シートの剛度を測定することによって、定着ベルト61による圧接および搬送動作が実行されるシートであるか否かを判別することができる。定着ベルトにおけるy方向上流側の部分とシートとが密着してシートが平坦化されつつ搬送され且つ定着ベルトのy方向下流側の部分からシートが剥離されるという所望の定着搬送動作の実行を可能とする相対特性を、シートが有するか否かを判別する。
図10は搬送ベルト1および定着ベルト61へシートを供給するまでの処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すS100からS104までの処理は図6に示すS1からS4までの処理と、図10に示すS105、S106、S108、S110、S111、S112の処理は図6に示すS6、S7、S9、S11、S12、S13と、夫々同様である。システム制御部20は、シートの剛度に基づいて、シートが仕様範囲内の特性を有しているか否かを判定する(S107)。ここでは、0.1gf・cm以下のシートは仕様範囲外であると判定するものとする。シートが仕様範囲内の特性を有していない場合(S107にてNO)、S111の処理へ進む。シートが仕様範囲内の特性を有している場合(S107にてYES)、S108の処理を経て、供給ローラ7の回転を再開させ、搬送ベルト1および定着ベルト61に向けてシートを供給して(S109)、処理を終了する。
なお、ここでは、シートの剛度のみに基づいて、搬送ベルト1による所望の搬送動作と定着ベルト61による所望の定着搬送動作とが実行されるか否か(シートが仕様範囲内の特性を有するか否か)を判定する方法について説明した。しかしながら、図6を参照して上述した処理の後に図10に示す処理を実行してもよい。
このように、定着部を備える装置においても、定着ベルト61からシートが剥離されない事態を防止する。これによって、シートの詰まり、定着ベルト61からシートを引き剥がす際にシートとともに定着ベルト61の圧接面が剥がれてしまう事態等を防止することができる。ここでも、第1実施形態と同様に、装置の稼働率の低下を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態においては、フルライン型の記録ヘッドを用いる場合について説明したが、シリアル型の記録ヘッドを用いる場合であっても本発明を適用することができる。また、記録ヘッドの個数やインク色等は、上述したものに特に限定されるものではない。吐出口からインク以外の液体を吐出させてもよい。
また、上記実施形態においては、プリント装置を例に挙げて説明したが、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置などの装置に対しても本発明を適用することができる。また、本発明は、例えば各種デバイスの製造装置、検査装置など各種装置に対しても適用することができる。即ち、搬送される媒体が搬送手段による所望の搬送動作を実行することができる特性を有するか否かを判定して、装置の稼働率の低下を抑制することができるものであれば、本発明は各種装置に対して適用することができる。
1 搬送ベルト
20 システム制御部(判別部)

Claims (5)

  1. シートを搬送する搬送ベルトと、
    シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられシートを前記搬送ベルトに供給する供給手段と、
    前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの下流に設けられ前記搬送ベルトから搬送されたシートを排出する排出手段と、
    前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられシートの剛度を測定する剛度測定器と、
    を備えるシート搬送装置において、
    前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの上流に設けられ前記シートの面粗さを非接触で測定する面粗さ測定器と、
    前記剛度測定器の測定結果と前記面粗さ測定器の測定結果とに基づいて、前記供給手段によって前記搬送ベルトに前記シートを供給するか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記搬送ベルトは、シートとの接触面に粘着性を有することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記シート搬送方向において前記搬送ベルトの下流に設けられ、シートを押圧しながら搬送する押圧搬送ベルトをさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記剛度測定器は、前記搬送ベルトにシートを搬送するためのシートを支持する第1位置と、シートの剛度を測定するためのシートを支持しない第2位置とを移動可能な可動部材を有することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載のシート搬送装置と
    前記搬送ベルトと対向する位置に配され、シートに画像をプリントするプリント部と、を備えることを特徴とするプリント装置。
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