JP6512545B2 - 太陽光発電装置及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本開示は、屋根上に軒棟方向に平行に固定された複数の架台フレームと、複数の架台フレームに固定された太陽電池モジュールとを含む太陽光発電装置及びその施工方法に関する。
従来、屋根に設置される太陽電池モジュールを含む太陽光発電装置では、太陽電池モジュールを屋根に設置するために架台を用いている。例えば、特許文献1には、軒棟方向に沿って伸びる2本の架台を屋根上に設置し、2本の架台に跨って太陽電池モジュールを設置して固定することが記載されている。また、架台の軒側端に支持金具を固定し、支持金具のうち、架台の先端よりも軒側に突出する部分に、軒側カバーに相当する化粧カバーを取り付けている。
特開平7−150718号公報
ところで、屋根上において、軒棟方向に沿って平行に固定した複数の架台の軒側端が軒棟方向においてずれていると見栄えが悪い。そこで、屋根への架台の設置の際に位置決めのための墨出しを行うが、その墨出しの作業には時間を要している。また、複数の架台の屋根面に垂直な方向の高さがずれていると、架台の受光面側に固定する太陽電池モジュールの配置に時間を要する。これによって、太陽電池モジュールの施工時間が長くなる。
本開示の一態様に係る太陽光発電装置は、屋根上に軒棟方向に沿って平行に固定された複数の長尺状の第1架台フレームと、複数の第1架台フレームの軒側端に結合された軒側カバーと、複数の第1架台フレームに固定された少なくとも1つの太陽電池モジュールと、軒側カバーと第1架台フレームとを固定するカバー固定部材とを備える。軒側カバーは、軒棟方向と直交する水平方向に伸びる筒部と、筒部と一体に設けられて各架台フレームの軒側端を覆うカバー本体部とを有する。太陽電池モジュールは、複数の第1架台フレームにおいて軒側カバーより軒棟方向の棟側に固定される。第1架台フレームは、受光面側にガイドレール部を有し、ガイドレール部は、第1架台フレームの軒棟方向に伸びる張出部を有し、太陽電池モジュール固定金具が係合するように構成され、軒側カバーは、受光面に対し垂直な方向である垂直方向または垂直方向に対し傾斜する方向に伸びるカバー溝を有し、カバー固定部材は、ガイドレール部において張出部の受光面とは反対側に挿入されるベース部と、ベース部から立設してカバー溝に挿入される立壁部とを有し、ベース部は、ガイドレール部の底面に固定される。
本開示の一態様に係る太陽光発電装置の施工方法は、屋根上に軒棟方向に沿って平行に固定された複数の長尺状の架台フレームと、複数の架台フレームの軒側端に結合された軒側カバーと、複数の架台フレームに固定された少なくとも1つの太陽電池モジュールと、軒側カバーと架台フレームとを固定するカバー固定部材とを備える太陽光発電装置の施工方法である。軒側カバーは、軒棟方向と直交する水平方向に伸びる筒部と、筒部と一体に設けられて各架台フレームの軒側端を覆うカバー本体部とを有する。架台フレームは、受光面側にガイドレール部を有し、ガイドレール部は、架台フレームの軒棟方向に伸びる張出部を有し、太陽電池モジュール固定金具が係合するように構成され、軒側カバーは、受光面に対し垂直な方向である垂直方向または垂直方向に対し傾斜する方向に伸びるカバー溝を有し、カバー固定部材は、ガイドレール部において張出部の受光面とは反対側に挿入されるベース部と、ベース部から立設してカバー溝に挿入される立壁部とを有し、ベース部は、ガイドレール部の底面に固定される。屋根上において軒棟方向に沿って平行に複数の架台フレームを配置し、複数の架台フレームの軒側端において軒側カバーの少なくとも一部を固定した後、複数の架台フレームを屋根上に固定し、架台フレームに軒側カバーを固定した後に、複数の架台フレームに太陽電池モジュールを軒側カバーより軒棟方向の棟側に固定する。
本開示の一態様に係る太陽光発電装置及びその施工方法によれば、架台フレームの軒側端の位置調整の作業性を向上できる。これによって、施工時間を短縮化して、かつ、見栄えの良い外観を実現できる。
本開示の実施形態の太陽光発電装置において、太陽電池モジュールを受光面に対し直交する方向に見た図である。 図1から太陽電池モジュールを取り外した状態における概略透視図である。 図1のA−A断面図である。 架台フレームと、複数の太陽電池モジュール固定金具とを示す斜視図である。 図1において、架台フレームに太陽電池モジュールを設置する前の状態で屋根上を見た斜視図である。 図5において、軒側カバーを構成する複数のカバー要素のうち、一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 図6のB部拡大図である。 図3のC部拡大図である。 図5において、軒側カバーをD−D断面で切断した状態を示す斜視図である。 連結部材の斜視図である。 カバー固定部材の斜視図である。 カバー固定部材を受光面側から下方に見た図である。 第1棟側金具の斜視図である。 第2棟側金具の斜視図である。 本開示の実施形態の太陽光発電装置の施工方法を示すフローチャートである。 屋根に太陽電池モジュールを設置する設置作業において、作業手順を示す図である。 架台フレームに結合する軒側カバーの別例を示している図2に対応する図である。 架台フレームに結合する軒側カバーの別例を示している図2に対応する図である。
以下に、本開示に係る実施形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本開示の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態、または変形例などが含まれる場合、複数の実施形態または変形例における各構成要素の特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。また、以下では同様の要素には同一の符号を付して説明する。
以下では、2枚の太陽電池モジュールを軒棟方向に並べて設置し、それを軒棟方向に対し直交または交差する方向に複数列設ける場合について説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、3枚以上の太陽電池モジュールが軒棟方向に並んで設置される場合に適用されても良い。
図1は、実施形態の太陽光発電装置10において、太陽電池モジュール1a,1bを受光面に対し直交する方向に見た図である。図2は、図1から太陽電池モジュール1a,1bを取り外した状態における概略透視図である。図1では、屋根100の軒棟方向が矢印Xで示され、これと直交する方向が矢印Yで示されている。また後述する図3では、軒棟方向Xと直交する方向であって、太陽電池パネルSPの受光面に対し垂直な方向が矢印Zで示されている。実施形態の説明では、矢印Xの方向を「軒棟方向X」と呼び、矢印Yの方向を「水平方向Y」と呼び、矢印Zの方向を「垂直方向Z」と呼ぶ。屋根100は棟側から軒側に向かって下り傾斜している。
図1に示すように、各列の太陽電池モジュール1a,1bにおいて、2枚の太陽電池モジュール1a,1bが屋根100の上に軒棟方向Xに並んで設置されている。太陽電池モジュール1a,1bは、それぞれ、複数の太陽電池素子がガラス板等の保護部材で挟持された太陽電池パネルSPと、太陽電池パネルSPの周縁に設置されたモジュールフレーム2とを有する。
実施形態では、太陽電池モジュール1a,1bは、平面視で長方形状をなしている。ここで、「平面視」とは、太陽電池パネルSPの受光面に対し垂直方向に見た方向をいう。太陽電池モジュール1a,1bは、短辺方向が軒棟方向Xと平行に設置されている。ただし、太陽電池モジュールは、長方形以外の平面視形状を有してもよく、例えば正方形等の他の形状であってもよい。
太陽電池モジュール1a,1bは、屋根上において、複数の架台フレーム12a,12bに跨るように設置されている。図2に示すように、屋根100の受光面側には、複数の架台フレーム12a,12bが軒棟方向Xに沿って平行に固定されている。実施形態の太陽光発電装置10は、複数の架台フレーム12a、12bと、複数の架台フレーム12a、12bに固定された複数の太陽電池モジュール1a、1bと、架台フレーム12a、12bの軒側端に結合された軒側カバー20とを含んで構成される。
図1、図2では、2本の架台フレーム12aの右側に、2本の架台フレーム12bが配置される。2本の架台フレーム12bは第2架台フレームに相当する。2本の架台フレーム12aの受光面側には太陽電池モジュール1aが設置され、2本の架台フレーム12bの受光面側には第2太陽電池モジュールに相当する太陽電池モジュール1bが設置される。架台フレーム12a、12b及び軒側カバー20は後で詳しく説明する。
図3は、図1のA−A断面図である。太陽電池モジュール1aのモジュールフレーム2は、太陽電池パネルSPの周縁を保護すると共に、太陽電池モジュール1aを後述する架台フレーム12aに取り付けるための部材として機能する。モジュールフレーム2は、例えば、アルミニウム等の金属材料を押出成形して形成される長尺状の部材である。モジュールフレーム2は、垂直方向Zに長い略矩形状をなす断面形状を有し、上部に太陽電池パネルSPの周縁部を収納する内側溝部3を有する。この内側溝部3内に太陽電池パネルSPの周縁部が挿入されて接着剤などで固定される。
また、モジュールフレーム2は、内側溝部3に隣接して管状部分4を有する。この管状部分4によって、モジュールフレーム2の剛性が高められるとともに、中空状とすることで軽量化が図られている。モジュールフレーム2の管状部分4において、太陽電池パネルSPと反対側の側面下部には、外側溝部5が形成されている。
外側溝部5は、モジュールフレーム2の長手方向となる水平方向Yに沿って伸びるように形成されている。外側溝部5は、太陽電池モジュール1a,1bが組み立てられたときに、太陽電池パネルSPとは反対側、すなわち太陽電池モジュール1a,1bの外側を向いて開口している。さらに、外側溝部5は、後述の太陽電池モジュール固定金具である軒側金具30または第2棟側金具50が挿入される空間である。図3では、図2の左側の太陽電池モジュール1aの固定構造を示しているが、図2の右側の太陽電池モジュール1bの固定構造も同様である。
図1を再び参照すると、太陽電池モジュール1a,1bは、複数、例えば2本の架台フレーム12a、12bによって屋根100上に設置されている。架台フレーム12a、12bは、屋根100の軒棟方向Xに沿って設置される長尺状の部材である。太陽電池モジュール1a,1bは、水平方向Yに所定間隔を開けて屋根100上に固定された架台フレーム12a、12bに載せられて固定されている。なお、太陽電池モジュール1a,1bが設置される屋根100は、例えば、瓦屋根、スレート屋根、金属板屋根等の種々のタイプであってもよい。
図1、図2に示すように屋根上に2本の架台フレーム12aが固定され、その架台フレーム12aの受光面側には、2つの太陽電池モジュール1aが軒棟方向Xに並ぶように置かれている。また、2本の架台フレーム12bの受光面側には、2つの太陽電池モジュール1aが軒棟方向Xに並ぶように置かれている。また、架台フレーム12a、12bの軒側端部には、各架台フレーム12a、12bで共通の軒側カバー20が固定される。
各架台フレーム12a、12bは、屋根の表面に対し取付具(図示せず)によって固定される。例えば取付具は、金属板を曲げ加工して形成されたものが用いられ、ドリルネジを用いて取付具に架台フレーム12a、12bを固定する。取付具は、木ネジなどによって屋根の表面を構成する屋根材に固定する。
図4に示すように、架台フレーム12a、12bは長尺状の部材であり、受光面にガイドレール部13が形成される。太陽電池モジュール1a、1bのモジュールフレーム2は、このガイドレール部13の上面に載せられて支持される。
架台フレーム12a、12bは、例えば、アルミニウムを押出成形することで好適に形成される。架台フレーム12a、12bは、ロールフォーミング等によって金属板を連続的に曲げ加工して長尺状の部材としてもよい。
架台フレーム12a、12bは、例えば略長方形状の横断面及び端面形状をなす管状部分16を有する。このように管状をなすことで、架台フレーム12a、12bを軽量化するとともに高剛性化を図れる。また、架台フレーム12a、12bの受光面側には、ガイドレール部13が形成される。ガイドレール部13は、架台フレーム12a、12bの水平方向Yの両側から水平方向Yに沿って張り出し軒棟方向Xに沿って伸びる張出部14a,14bと、管状部分16の上壁に相当するレール底面15と、によって構成される。ガイドレール部13は、張出部14a,14bの間で開口するとともに、架台フレーム12a、12bの長手方向となる軒棟方向Xの両端において開口している。これにより、後述する複数の金具30,40,50のベース部31,41,51がガイドレール部13に係合した状態で、架台フレーム12a、12bの軒棟方向Xにスライド移動可能になっている。複数の金具30,40,50は、太陽電池モジュール1a,1bを架台フレーム12a、12bに固定するために用いられる。
また、架台フレーム12a、12bのレール底面15において、軒棟方向Xに離れた3個所以上の位置、例えば5個所位置には、フレーム側貫通孔18が形成される。複数のフレーム側貫通孔18のうち、軒側端のフレーム側貫通孔18は、カバー固定金具60(図8、図10から図12参照)をボルト80で位置決めするために用いられる。カバー固定金具60は、架台フレーム12a、12bに後述の軒側カバー20を固定するために用いられる。図4において、レール底面15の複数のフレーム側貫通孔18のうち、残りのフレーム側貫通孔18は、後述の軒側金具30及び第1棟側金具40をボルト82(図3参照)で位置決めするために用いられる。
図5は、図1において架台フレーム12a、12bに太陽電池モジュール1a、1b(図1)を設置する前の状態で屋根100上を見た斜視図である。屋根100上には軒棟方向Xに対し交差する方向である水平方向Yに離れて平行に複数の架台フレーム12a、12bが固定されている。複数の架台フレーム12a、12bの軒側端部に軒側カバー20が結合され固定されている。軒側カバー20は水平方向Yに長い長尺状であり、複数のカバー要素21a、21bを連結することにより形成されている。具体的には、軒側カバー20は、水平方向Yに伸びるカバー要素21a、21bの長手方向となる水平方向Yの端部を連結部材70(図7参照)により連結して構成される。
図6は、図5において、軒側カバー20を構成する複数のカバー要素21a、21bのうち、一部のカバー要素21bを取り除いた状態を示す斜視図である。図7は、図6のB部拡大図である。隣り合うカバー要素21a、21bは、対向する端部において連結部材70により連結している。連結部材70は後で詳しく説明する。
次に、図7から図9と、先に説明した図3とを用いて、軒側カバー20を構成するカバー要素21aを説明する。
図8は、図3のC部拡大図である。図9は、図5において軒側カバー20をB−B断面で切断した状態を示す斜視図である。なお、図9は、軒側カバー20を図7とは異なる方向から見た斜視図である。図7から図9では、カバー要素21aを示しているが、このカバー要素21aに連結されるカバー要素21bも同様の構成を有する。
図7、図8に示すように、軒側カバー20のカバー要素21aは、垂直方向Zについて受光面側の端部において、長手方向となる水平方向Yに伸びる上側筒部要素22と、カバー本体要素24とを有する。カバー本体要素24は、上側筒部要素22の軒側端の垂直方向Zについて受光面とは反対側に伸びて上側筒部要素22と一体に設けられる。また、上側筒部要素22には、後述するカバー固定金具60(図8)の一部を挿入するための第1カバー溝26が形成されている。
カバー要素21aは、例えば、アルミニウム合金、またはステンレス合金、または鉄等の金属材料を押出成形して形成される長尺状の部材である。カバー要素21aの上側筒部要素22は、垂直方向Zに長い略矩形状をなす断面形状を有し、水平方向Yに沿って伸びる。上側筒部要素22には、垂直方向Z及び軒棟方向Xに対し傾斜する傾斜板部22aが形成されている。上側筒部要素22には水平方向Yに伸びる中空部分22bが形成されている。この上側筒部要素22によって、カバー要素21aを軽量かつ高剛性にできる。また、この上側筒部要素22は、端部内側において、後述の連結部材70を嵌合させる部分である。上側筒部要素22は、受光面側において、ドリルネジ28によって連結部材70と固定される。なお、上側筒部要素22の上端部を構成する上端板部22cの上面には、ドリルネジ28の先端を位置決めしやすくするための例えばV字状の溝22dを水平方向Yに延伸して形成することが好ましい。図5、図6では溝22dの図示は省略している。
カバー本体要素24は、垂直方向Zの受光面とは反対側である下側において、上側筒部要素22の軒側の外側面に沿うように連結された平板部24aと、平板部の下端において棟側に伸びる内側鍔部24bとを有する。平板部24aの内側には、架台フレーム12aの軒側端が突き当たり、架台フレーム12aの軒側端の全体を覆う。内側鍔部24bは、架台フレーム12aの軒側端部の下端を垂直方向Zに沿って支持する部分である。
上側筒部要素22の軒棟方向Xの中間部には、垂直方向Zにおいて下側に伸びる下側突部22eが形成される。下側突部22eは、水平方向Yに対し直交する平面で切断した断面形状が矩形であり、水平方向Yに沿って伸びている。カバー本体要素24の平板部24aの棟側面の上端部と、上側筒部要素22の軒側端部の下側面と、下側突部22eの軒側面とで囲まれた部分が、垂直方向Zに伸びる第1カバー溝26となっている。この第1カバー溝26は、カバー固定金具60の立壁部65が挿入される部分である。なお、第1カバー溝26は垂直方向Zに対し傾斜する方向に伸びて形成されてもよい。
下側突部22eの下端には断面L字形に軒側に屈曲し、その軒側端部が垂直方向Zの受光面側に屈曲した第2下側突部23が形成されている。第2下側突部23は水平方向Yに沿って伸びている。下側突部22eの下側面と第2下側突部23の上側の内面とで囲まれた部分が第2カバー溝29となっている。この第2カバー溝29は、カバー固定金具60の上側板部67が挿入される部分である。カバー固定金具60については後述する。
上記の第1カバー溝26及び第2カバー溝29は、カバー要素21aの長手方向となる水平方向Yの両端に開口している。また、第1カバー溝26の軒棟方向Xの幅は、カバー固定金具60の立壁部65(図11参照)が第1カバー溝26にスライドして挿入されるように、立壁部65の厚みと略同じか、またはこの厚みよりも若干大きい。第2カバー溝29の軒側の開口端の幅(垂直方向Zの長さ)は、カバー固定金具60の上側板部67(図11参照)が第2カバー溝29にスライドして挿入されるように、上側板部67の厚みと略同じか、またはこの厚みよりも若干大きい。これにより、図8及び図9に示すように、カバー固定金具60の立壁部65が第1カバー溝26に挿入され、上側板部67が第2カバー溝29に挿入される。また、カバー要素21aと架台フレーム12a(図4)とが分離した状態では、カバー要素21aの水平方向Yに沿ってカバー固定金具60がスライドして挿入される。
次に、図10を用いて連結部材70を説明する。図10は、連結部材70の斜視図である。連結部材70は、図5、図6において、水平方向Yに隣り合う2つのカバー要素21a、21bを連結するために用いられる。連結部材70は、例えば、アルミニウム合金、またはステンレス合金、または鉄等の金属材料を押出成形して形成される長尺状の部材である。連結部材70は、長手方向となる水平方向Yに沿って伸び、内側に中空部分71を有する筒状である。連結部材70の外周面は、長手方向端面形状、及び長手方向に対し直交する断面の形状が、図7、図8に示したカバー要素21aの上側筒部要素22の内周面において下側突部22eを除く部分の形状とほぼ合致する形状を有する。これにより、上側筒部要素22の内側に連結部材70を周方向において大部分で隙間なく嵌合させることができる。
このような連結部材70は、後述のように、カバー要素21a、21bの上側筒部要素22にまたがって嵌合されて、隣り合うカバー要素21a、21bを水平方向Yに連結する。連結部材70は、受光面側において、ドリルネジ28(図8)によってカバー要素21a、21bに固定される。なお、連結部材70の上端板部72には、ドリルネジ28の先端を位置決めしやすくするための例えばV字状の溝を水平方向Yに延伸して形成することが好ましい。
図5に示す軒側カバー20は、2つのカバー要素21a、21bを連結部材70で連結することにより構成される。図6、図7に示すように、カバー要素21a、21bのうち、カバー要素21aに連結部材70を挿入する。このとき、連結部材70の一部が露出するように、連結部材70をカバー要素21aに挿入する。この状態で、カバー要素21aと連結部材70とを受光面側からドリルネジ28で固定する。それから、カバー要素21b(図5)の内側に、露出した連結部材70を挿入する。この状態で、他方のカバー要素21bと連結部材70とを受光面側からドリルネジで固定する。これによって、水平方向Yに伸びる軒側カバー20が形成される。
次に、図11、図12と先に説明した図10とを参照して、カバー固定部材であるカバー固定金具60を説明する。図11は、カバー固定金具60の斜視図である。図12は、カバー固定金具60を受光面側から下方に見た平面図である。カバー固定金具60は、軒側カバー20のカバー要素21a、21bを架台フレーム12a、12bの軒側端部に固定する。カバー固定金具60は、例えば、アルミニウム合金、またはステンレス合金、または鉄等の金属材料により一体に形成される。以下ではカバー固定金具60によって隣り合うカバー要素21a、21bのうち、カバー要素21aと架台フレーム12aとを固定する構造を説明する。カバー要素21bと架台フレーム12bとをカバー固定金具60によって固定する構造も、カバー要素21aについての固定構造と同様である。
図11に示すようにカバー固定金具60は、架台フレーム12aのガイドレール部13に係合するベース部61と、ベース部61の軒側端部から立設する立壁部65と、2つの上側板部67とを有する。2つの上側板部67は、立壁部65の垂直方向Zについての中間部において、水平方向Yの両端部から棟側に伸びて形成される。ベース部61は、略平板状であり、ガイドレール部13において張出部14a、14bの軒側端部の下側にスライドして挿入される部分である。立壁部65は、ベース部61の軒側端部を曲げ起こすことにより、ベース部61に対し略垂直に立設される。立壁部65の幅方向両端部の上端部には、立壁部65に対し略直角に折れ曲がって棟側に延びる上側板部67が形成される。各上側板部67は、カバー要素21aの第2カバー溝29に挿入される。立壁部65の水平方向Yの中間部で2つの上側板部67より上側に突出する部分は、カバー要素21aの第1カバー溝26に挿入される。
立壁部65の幅w1は、ガイドレール部13の上方開口部の幅w2(図4)より小さくなるように、ベース部61の幅より小さくなっている。これにより、立壁部65は、ガイドレール部13の各張出部14a、14bと干渉しないように構成される。
また、カバー固定金具60のベース部61にはベース側貫通孔62が形成される。ベース側貫通孔62は、上側板部67と重ならないベース部61の棟側の端部近傍に形成される。ベース側貫通孔62には後述するように固定ピンとしてのボルト80(図8)が挿入される。
ベース部61の水平方向Yの両端部には、受光面側に突出する第1突出部61aが形成される。第1突出部61aは、ベース部61の端部を、受光面側にかしめることによって形成される。第1突出部61aは、ガイドレール部13の一対の張出部14a,14bの下面に接触する。ベース部61は、ガイドレール部13のレール底面15に対し確実に固定される。また、第1突出部61aは、カバー固定金具60とガイドレール部13とを接触させて、金属製の架台フレーム12aから、金属製の軒側カバー20へのアース用経路を形成するための電気接触部を構成する。
また、カバー固定金具60においてガイドレール部13より受光面側の部分である各上側板部67の先端面において、水平方向Yの両端部には、先端面から突出して棟側に延びる第2突出部67aが形成される。各第2突出部67aは、第2カバー溝29の内面に接触して、カバー固定金具60をカバー要素21aに電気的に接触させる。これにより、上記のアース用経路を形成するための電気接触部を構成する。また、各第2突出部67aによって、カバー要素21aに対し各上側板部67を確実に固定する。
次に、図13、図14と、先に説明した図3、図4とを参照して、太陽電池モジュール固定金具である軒側金具30、第1棟側金具40、及び第2棟側金具50を説明する。図13は、第1棟側金具40の斜視図である。図14は、第2棟側金具50の斜視図である。
図3に示すように軒側金具30は、太陽電池モジュール1aの軒側のモジュールフレーム2を架台フレーム12aに固定する。第1棟側金具40及び第2棟側金具50は、太陽電池モジュール1aの棟側のモジュールフレーム2を架台フレーム12aに固定する。
図4に示すように軒側金具30は、架台フレーム12aのガイドレール部13にスライド可能に係合するベース部31aと、ベース部31aの軒棟方向Xの両端から立設する立壁部34,36とを有する。ベース部31aはベース側貫通孔32を有する。軒側の立壁部34の受光面側の端部には、棟側に向けて略直角に曲げることにより上端板部35が形成される。
図4、図13に示すように、第1棟側金具40は、架台フレーム12aのガイドレール部13の上にスライドして挿入されガイドレール部13に係合する略U字形のベース部41と、ベース部41の棟側端部から立設される立壁部45とを有する。ベース部41の棟側端縁の水平方向Yの中間部には半円部44が突出形成される。半円部44は、ベース側貫通孔44aを有する。立壁部45の水平方向Yの中間部の受光面側端部には、棟側に向けて略直角に曲げることにより上側板部46が形成される。
図4、図14に示すように、第2棟側金具50は、架台フレーム12aのガイドレール部13の上に配置されガイドレール部13に係合するベース部51と、ベース部51の棟側端部から立設する立壁部56とを有する。ベース部51の軒側端縁のうち、第1棟側金具40の半円部44と対向する位置には半円状の凹部54が形成される。ベース部51の軒側端縁は、第1棟側金具40のベース部41の棟側端縁と略合致する形状を有する。第2棟側金具50の立壁部56の受光面側端部には、軒側に向けて略直角に曲げることにより上端板部57が形成される。
図3、図4に示すように軒側金具30は、ベース部31のベース側貫通孔32と、架台フレーム12aのフレーム側貫通孔18とに挿入された固定ピンとしてのボルト82によって架台フレーム12aに位置決めされる。軒側金具30の上端板部35が、軒側のモジュールフレーム2の外側溝部5に挿入される。軒側のモジュールフレーム2の下端部には棟側に延びる内側鍔部8が形成されている。軒側金具30の棟側の立壁部36は、軒側のモジュールフレーム2の内側鍔部8の軒棟方向Xにおける先端に面する。実施形態では、外側溝部5と内側鍔部8との受光面とは反対の垂直方向Zの底面が一体となって形成される。
また、第1棟側金具40は、ベース部41のベース側貫通孔44aと、架台フレーム12aのフレーム側貫通孔18とに挿入された固定ピンとしてのボルト82によって位置決めされる。この状態で、軒側モジュールフレーム2の下端部には軒側に延びる内側鍔部8が形成されている。第1棟側金具40の立壁部45が、軒側モジュールフレームの内側鍔部8の軒棟方向Xにおける先端に面する。また、第1棟側金具40の上側板部46が、軒側モジュールフレーム2の内側鍔部8の受光面側に沿って棟側に延びる。これによって、第1棟側金具40の一部は内側鍔部8の軒棟方向Xの先端部と垂直方向Zに重なって配置される。これによって、棟側モジュールフレーム2の浮き上がりが阻止される。
第2棟側金具50は、棟側のモジュールフレーム2の棟側から、架台フレーム12aのガイドレール部13にスライド移動して、第1棟側金具40のベース部41の棟側端縁に接触する、または近接するように配置される。第2棟側金具50の上端板部57が、棟側モジュールフレーム2の外側溝部5に挿入される。これによって、太陽電池モジュール1aは、各金具30,40,50によって架台フレーム12aに対し固定される。各金具30,40,50は、アルミ合金、またはステンレス合金などの金属材料により形成される。各金具30,40,50の立壁部34,36,45,56の幅は、ガイドレール部13の上端開口の幅w2より小さい。これによって、各立壁部34,36,45,56とガイドレール部13の張出部14a、14bとの干渉が防止される。
また、図4、図14に示すように、第2棟側金具50のベース部51には、図11に示したカバー固定金具60の第1突出部61aと同様に第1突出部55が形成されている。第1突出部55は、ガイドレール部13の一対の張出部14a,14bの下面に接触する。
また、第2棟側金具50の上端板部57の水平方向Yの両端部には、下側に突出する第2突出部58が形成されている。第2突出部58は、上端板部57の端部を下側にかしめることによって形成される。これによって、太陽電池モジュール1aの棟側のモジュールフレーム2の外側溝部5に上端板部57が挿入される際に、上記の第2突出部58は、外側溝部5の内面を構成する下面に接触する。これにより、外側溝部5の上面と上端板部57とが接触し、外側溝部5に対し上端板部57を確実に固定する。このため、太陽電池モジュール1aの金属製のモジュールフレーム2から架台フレーム12aへのアース用経路を形成するための電気接触部が構成される。一方、上記のようにカバー固定金具60(図7、図8)によって、架台フレーム12aから軒側カバー20へのアース用経路も形成される。
また、図3では、軒棟方向Xに並ぶ2つの太陽電池モジュール1aの軒側に設置される太陽電池モジュール1aを架台フレーム12aに固定する構造を示している。一方、棟側に設置される太陽電池モジュール1aも、同様にして軒側金具30、第1棟側金具40及び第2棟側金具50を用いて、架台フレーム12aに固定される。このときに、棟側の太陽電池モジュール1aは、架台フレーム12aに固定される。
図15は、実施形態の太陽光発電装置10の施工方法を示すフローチャートである。まず、ステップS10において、図3、図4を参照して屋根上に各架台フレーム12a、12bを載せる前の状態で、各架台フレーム12a、12bに太陽電池モジュール固定金具である軒側金具30、各棟側金具40,50を配置する。また、軒側の太陽電池モジュール1aを固定するための軒側金具30及び第1棟側金具40において、ベース側貫通孔32,44a(図4、図13)と架台フレーム12a、12bのフレーム側貫通孔18とにボルト82を挿入して、軒側金具30及び第1棟側金具40を位置決めする。
ステップS12において、屋根上に複数の架台フレーム12a、12bを軒棟方向Xに沿って平行に配置する。次いで、ステップS14において、図6に示すように2本の架台フレーム12aの軒側端の軒棟方向X位置を軒側カバーのカバー要素21aにより一致させ、2本の架台フレーム12aにカバー要素21aを固定する。軒側カバー20のカバー要素21a、21bには、予めカバー固定金具60の一部を長手方向端部から第1カバー溝26及び第2カバー溝29に挿入しておく。カバー固定金具60のベース側貫通孔62を用い、ベース側貫通孔62にボルト80を挿入して、カバー要素21aを2本の架台フレーム12aに取り付ける。このとき、カバー要素21aの剛性により、2本の架台フレーム12aの軒側端の軒棟方向Xおよび垂直方向Zの位置を合わせることができる。
また、図6、図7に示すように、連結部材70を用いて、カバー要素21a、21bを連結する。これによって、複数の架台フレーム12a、12bの軒側端の軒棟方向X及び垂直方向Zの位置を、軒側カバー20を用いて容易に合わせることができる。なお、屋根に載せる前に予め連結部材70を各カバー要素21a、21bに固定しておいてもよい。
次に、ステップS16において、屋根上に各架台フレーム12a、12bを垂直方向Zの高さを調節した状態で取付具などを用いて固定する。次いで、ステップS18において、各架台フレーム12a、12bに太陽電池モジュール1a、1bを軒側から棟側に向かって順に固定する。このとき、2本の架台フレーム12a、12bの受光面側に跨るように太陽電池モジュール1a、1bを設置し、軒側金具30及び各棟側金具40,50を用いてモジュールフレーム2を、架台フレーム12a、12bに固定する。
図16を参照して、軒側の太陽電池モジュール1aを架台フレーム12aに固定する際の作業手順を説明する。図16では、左側を軒側、右側を棟側とする。
まず、軒側金具30、第1棟側金具40をボルト82によって位置決めする。次に、図16(a)に示すように、架台フレーム12aに位置決めされた軒側金具30に、軒側に設置される太陽電池モジュール1aの軒側モジュールフレーム2の外側溝部5を係合させる。具体的には、軒側モジュールフレーム2と軒側金具30の軒側の立壁部36との干渉を避けるように、棟側から軒側に向かって太陽電池モジュール1aの軒側端部を下げるように太陽電池モジュール1aを架台フレーム12aに対し傾斜させる。軒側モジュールフレーム2の外側溝部5に軒側金具30の上端板部35を挿入するように、架台フレーム12a上に太陽電池モジュール1aを配置する。
図16(b)に示すように架台フレーム12aに対し平行に太陽電池モジュール1aを配置して、太陽電池モジュール1aを図16(c)の正規の固定位置に比べて棟側に配置した状態から軒棟方向Xの軒側に太陽電池モジュール1aを移動させる。これによって、太陽電池モジュール1aの棟側のモジュールフレーム2の内側鍔部8が第1棟側金具40の上側板部46の下側に挿入される。次に、図16(c)に示すように第2棟側金具50を、架台フレーム12aのガイドレール部13に軒側にスライド移動させて、棟側のモジュールフレーム2の外側溝部5に第2棟側金具50の上端板部57を挿入する。これによって、図16(d)に示すように、太陽電池モジュール1aが架台フレーム12aに固定される。
図16では、軒側に設置される太陽電池モジュール1aの固定構造を説明した。一方、棟側に設置される太陽電池モジュール1aについても、図16に示した場合と同様に、架台フレーム12aに固定する。
上記の太陽光発電装置10によれば、架台フレーム12a、12bの軒側端には軒側カバー20が固定され、この軒側カバー20が水平方向Yに伸びる上側筒部20aを有する。これによって、軒側カバー20を軽量化して、かつ高剛性化を図れる。このため、複数の架台フレーム12a、12bの軒側端の軒棟方向Xの位置を容易に一致させることができ、架台フレーム12a、12bの軒側端の位置調整の作業性を向上できる。さらに、各架台フレーム12a、12bの垂直方向Zの高さ調整の作業性も向上できる。この結果、施工時間を短縮化して、かつ、各架台フレーム12a、12bの軒側端が軒側カバー20で覆われるので、見栄えの良い外観を実現できる。
一方、従来、太陽電池モジュールを複数の架台フレームに固定する場合、複数の架台フレームの軒側端を水糸で調整し、複数の架台における太陽電池モジュールの固定部材の取付位置も水糸で調整しているので施工時間が長くなる。太陽電池モジュールを施工した後に架台フレームの高さを修正しようとすると、太陽電池モジュールを一旦撤去して、架台フレームの高さを修正する必要がある。太陽電池モジュールを撤去する作業が発生することを防ぐために、従来は、太陽電池モジュールを配置する前に、比較的多くの作業時間を費やして架台フレームの高さの調整を慎重に行っていた。実施形態ではこのような不都合を防止でき、施工時間を短縮しつつ精度良く太陽電池モジュールを施工することができる。
また、複数のカバー要素21a、21bを連結して軒側カバー20を構成するので、多くの本数の架台フレーム12a、12bを高剛性の軒側カバー20で結合できる。連結部材70を用いることで、屋根上には短い状態でカバー要素21a、21bを搬送することができる。
また、カバー固定金具60は、架台フレーム12a、12bのうち、太陽電池モジュール固定金具としての複数の金具30,40,50が係合するガイドレール部13の軒側端部に係合させることができる。これによって、架台フレーム12a、12bの位置調整の作業性を向上させることができるだけでなく、太陽電池モジュール1a、1bを架台フレーム12a、12bに固定する作業性も向上させることができる。
また、カバー固定金具60を架台フレーム12a、12bに固定する場合には、カバー固定金具60と架台フレーム12a、12bとのフレーム側貫通孔18にボルト80を挿入して位置決めすればよい。これによって、架台フレーム12a、12bに軒側カバー20を固定する作業の作業性を向上できる。また、カバー要素21a、21bが架台フレーム12b、12bから分離された状態で、カバー固定金具60は、カバー要素21a、21bにおいて長手方向に沿ってスライド移動可能に構成される。これによって、カバー要素21a、21bと架台フレーム12a、12bとの固定作業を行う場合に、カバー固定金具60をカバー要素21a、21bに対しスライド移動させて固定位置を決定すればよい。このため、その固定作業の作業性をより向上できる。
なお、上記では、2つのカバー要素21a、21bにより軒側カバー20を形成する場合を説明したが、3つ以上のカバー要素により軒側カバーを形成してもよい。例えば、2つのカバー要素21a、21bを連結することにより構成される部分の水平方向Yの両端部に別の2つのカバー要素を連結してもよい。
図17、図18は、架台フレーム12a、12bに結合する軒側カバー20の別例を示している図2に対応する図である。図17に示す別例では、水平方向Yに並んで配置される2つの太陽電池モジュール1a、1bを固定するための4本の架台フレーム12a、12bの軒側端に、カバー要素21a、21bを結合している。隣り合うカバー要素21a、21bを連結部材70により連結している。
図18に示す別例では、各架台フレーム12a、12bの軒側端にカバー要素21a、21bを1つずつ結合している。隣り合うカバー要素21a、21bを連結部材70により連結している。図17または図18に示すカバー要素21a、21bを用いる場合でも、架台フレーム12a、12bの軒側端の位置調整の作業性を向上して施工時間を短縮化できる。
なお、上記の実施形態では金具の位置決め用のボルト80、82は、固定ピンとして用いられるので、ボルト80,82の代わりに単なる棒状のピン、または頭部付きのピンを用いてもよい。
また、上記ではカバー固定金具60及び金具30,40,50に金具を用いているが、必要な強度を確保できるのであれば樹脂など金属材料以外の材料により形成したものを用いてもよい。また、太陽電池モジュール固定金具は、上記の金具30,40,50の構成に限定するものではない。例えば上記の金具30,40,50のうち、第1棟側金具40を省略してもよい。
1a,1b 太陽電池モジュール、2 モジュールフレーム、3 内側溝部、4 管状部分、5 外側溝部、6 鍔部、8 内側鍔部、10 太陽光発電装置、12a,12b 架台フレーム、13 ガイドレール部、14a,14b 張出部、15 レール底面、16 管状部分、18 フレーム側貫通孔、20 軒側カバー、20a 上側筒部、20b カバー本体部、21a,21b カバー要素、22 上側筒部要素、22a 傾斜板部、22b 中空部分、22c 上端板部、22d 溝、22e 下側突部、23 第2下側突部、24 カバー本体要素、24a 平板部、24b 内側鍔部、26 第1カバー溝、28 ドリルネジ、29 第2カバー溝、30 軒側金具、31 ベース部、32 ベース側貫通孔、34 立壁部、35 上端板部、36 立壁部、40 第1棟側金具、41 ベース部、44 半円部、44a ベース側貫通孔、45 立壁部、46 上側板部、50 第2棟側金具、51 ベース部、54 凹部、55 第1突出部、56 立壁部、57 上端板部、58 第2突出部、60 カバー固定金具、61 ベース部、61a 第1突出部、62 ベース側貫通孔、65 立壁部、67 上側板部、67a 第2突出部、70 連結部材、71 中空部分、72 上端板部、80,82 ボルト、100 屋根、SP 太陽電池パネル。

Claims (8)

  1. 屋根上に軒棟方向に沿って平行に固定された複数の長尺状の第1架台フレームと、
    前記複数の第1架台フレームの軒側端に結合された軒側カバーと、
    前記複数の第1架台フレームに固定された少なくとも1つの太陽電池モジュールと、
    前記軒側カバーと前記第1架台フレームとを固定するカバー固定部材とを備え、
    前記軒側カバーは、前記軒棟方向と直交する水平方向に伸びる筒部と、前記筒部と一体に設けられて前記各架台フレームの軒側端を覆うカバー本体部とを有し、
    前記太陽電池モジュールは、前記複数の第1架台フレームにおいて前記軒側カバーより前記軒棟方向の棟側に固定され、
    前記第1架台フレームは、受光面側にガイドレール部を有し、
    前記ガイドレール部は、前記第1架台フレームの前記軒棟方向に伸びる張出部を有し、太陽電池モジュール固定金具が係合するように構成され、
    前記軒側カバーは、受光面に対し垂直な方向である垂直方向または前記垂直方向に対し傾斜する方向に伸びるカバー溝を有し、
    前記カバー固定部材は、前記ガイドレール部において前記張出部の受光面とは反対側に挿入されるベース部と、前記ベース部から立設して前記カバー溝に挿入される立壁部とを有し、
    前記ベース部は、前記ガイドレール部の底面に固定される、
    太陽光発電装置。
  2. 請求項1に記載の太陽光発電装置において、
    屋根上に前記軒棟方向に沿って前記各第1架台フレームと平行に固定された複数の長尺状の第2架台フレームと、
    前記複数の第2架台フレームに固定された第2太陽電池モジュールと、を備え、
    前記軒側カバーは、前記複数の第1架台フレーム及び前記複数の第2架台フレームの軒側端に結合されている、
    太陽光発電装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽光発電装置において、
    受光面における前記軒棟方向と直交する前記水平方向について、前記立壁部の幅は、前記ベース部の幅よりも小さい、
    太陽光発電装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載の太陽光発電装置において、
    前記カバー固定部材の前記ベース部は、ベース側貫通孔を有し、
    前記架台フレームは、前記ガイドレール部の底面に形成されたフレーム側貫通孔を有し、
    前記カバー固定部材は、前記ベース側貫通孔と前記フレーム側貫通孔とに挿入される固定ピンによって前記ガイドレール部に位置決めされる、
    太陽光発電装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の太陽光発電装置において、
    前記軒側カバーは、前記軒棟方向と直交する水平方向に伸びる複数のカバー要素を連結部材により連結して構成され、
    前記各カバー要素は、前記筒部を構成し前記水平方向に伸びる筒部要素を有し、
    前記連結部材は、隣り合う前記カバー要素の対向する端部において2つの前記筒部要素の内側にまたがって嵌合されて隣り合う前記カバー要素を前記水平方向に連結する、
    太陽光発電装置。
  6. 屋根上に軒棟方向に沿って平行に固定された複数の長尺状の架台フレームと、複数の架台フレームの軒側端に結合された軒側カバーと、複数の架台フレームに固定された少なくとも1つの太陽電池モジュールと、前記軒側カバーと前記架台フレームとを固定するカバー固定部材とを備える太陽光発電装置の施工方法であって、
    前記軒側カバーは、前記軒棟方向と直交する水平方向に伸びる筒部と、前記筒部と一体に設けられて前記各架台フレームの軒側端を覆うカバー本体部とを有し、
    前記架台フレームは、受光面側にガイドレール部を有し、
    前記ガイドレール部は、前記架台フレームの前記軒棟方向に伸びる張出部を有し、太陽電池モジュール固定金具が係合するように構成され、
    前記軒側カバーは、受光面に対し垂直な方向である垂直方向または前記垂直方向に対し傾斜する方向に伸びるカバー溝を有し、
    前記カバー固定部材は、前記ガイドレール部において前記張出部の受光面とは反対側に挿入されるベース部と、前記ベース部から立設して前記カバー溝に挿入される立壁部とを有し、
    前記ベース部は、前記ガイドレール部の底面に固定され、
    屋根上に前記軒棟方向に沿って平行に前記複数の架台フレームを配置し、
    前記複数の架台フレームの軒側端において前記軒側カバーの少なくとも一部を固定した後、前記複数の架台フレームを屋根上に固定し、
    前記架台フレームに前記軒側カバーを固定した後に、前記複数の架台フレームに前記太陽電池モジュールを前記軒側カバーより前記軒棟方向の棟側に固定する、
    太陽光発電装置の施工方法。
  7. 請求項6に記載の太陽光発電装置の施工方法において、
    前記太陽光発電装置は複数の前記太陽電池モジュールを備え、前記複数の架台フレームに前記軒棟方向に並ぶように複数の太陽電池モジュールが固定され、
    前記軒側カバーが固定された前記複数の架台フレームを屋根上に固定した後、前記架台フレームに軒側から棟側に向かって順に前記複数の太陽電池モジュールを設置する、
    太陽光発電装置の施工方法。
  8. 請求項7に記載の太陽光発電装置の施工方法において、
    前記架台フレームは、受光面側にガイドレール部を有し、前記ガイドレール部に係合しベース側貫通孔をするベース部と、該ベース部の上側に形成されて棟軒方向に延び、前記太陽電池モジュールのモジュールフレームにおける外側溝部に挿入される挿入部とを有する軒側固定部材及び棟側固定部材を用いて、太陽電池モジュールが固定され、
    前記架台フレームと前記軒側固定部材とを固定し、
    前記軒側固定部材の前記挿入部を、前記太陽電池モジュールの軒側のモジュールフレームに挿入し、前記太陽電池モジュールを前記架台フレームの受光面側に配置し、
    前記ガイドレール部に前記棟側固定部材を係合させるとともに、前記太陽電池モジュールの棟側のモジュールフレームに前記棟側固定部材の挿入部を挿入する、
    太陽光発電装置の施工方法。
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