JP6510385B2 - 自動車用バックミラーアセンブリ - Google Patents

Description

本開示は、自動車用バックミラーアセンブリ、より具体的には、自動型及び手動型両方の、調整可能な自動車用バックミラー折り畳みアセンブリ、即ちモータ又は手動により操作される、バックミラーアセンブリに関する。

バックミラー折り畳みアセンブリは、通常、ミラーハウジング又はブラケット、ミラーハウジングに連結されたミラー要素、及び自動車、通常は自動車の車体に固定的に取り付けられているミラーベースを備える。

ミラーハウジングは、少なくとも２つの安定的な位置、即ち非走行中用の格納位置及び走行中用の展開位置に配置できるよう、ミラーベースに対して回転可能に設置されている。

ミラーハウジング内には、シャフトも配置されている。シャフトは通常、ミラーベースに固定的に結合された下端と、放射状に突き出たフランジを備えた反対側の上端とを有するが、シャフトの構成はこれと上下反対にもなり得る。ミラーハウジングは、ミラーベースに対して前記シャフトの周りを回転可能である。シャフトの幾何学的軸は、本明細書ではミラー回転軸と呼ぶ。以下では、下端がミラーベースに固定的に結合され、上端が放射的に突き出たフランジを備える、シャフトの通常の構成で説明する。

既知のバックミラー折り畳みアセンブリは、通常、金属製圧縮バネもまた備えている。そのような圧縮バネは、上記シャフトを取り囲んで配置される。金属製圧縮バネの下端は、ミラーベース上に載るように配置される。一方、反対の金属製圧縮バネの上端は、シャフトの上記放射状に突き出たフランジに接する。こうして、金属製圧縮バネはミラーハウジング及びミラーベースの間で動作する。

ミラーベース内には、幾つかの歯が形成される。前記の歯は、使用中には、ミラーハウジング内に形成される対応する歯と協働するように適合される。ミラーベース内の歯及びミラーハウジング内の歯のいずれも、傾斜面を画定する。傾斜面は、圧縮バネとの協働により、前記２つの安定した位置、即ち上記の非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間で、ミラーハウジングがミラーベースに対して意図せぬ形で折り畳まれないよう、機械的な抵抗を提供する。例えば、自動車の走行中には、自動車の運転者に実質的に後方の視野を提供するためミラーハウジングは走行中用の展開位置に位置するが、風、ブレーキ作動、慣性、ドアを閉める動作などの諸条件によって、前記走行中用の展開位置から非走行中用の格納位置へと、意図せぬ形で折り畳まれることが起こり得る。

ミラーハウジングがミラーベースに対してミラー回転軸の周りを回転したとき、ミラーベースの歯及びミラーハウジングの歯は、互いの方へ向かって動く。その相対的な移動の間、前記の歯の互いの傾斜面によって、ミラーハウジング及びミラーベースの回転方向に応じて、ミラーハウジングがミラーベースに対して上昇又は下降する。回転する際、ミラーハウジングがミラーベースに対して相対的に下方に移動すると、ミラーハウジングはミラーベースの方向に移動し、圧縮バネは圧縮される。ミラーハウジングのこうしたミラーハウジングに向かう移動の中で、その相対的な角度位置を決定するため、圧縮バネはミラーハウジングの回転に抵抗する。反対の方向に回転する際、ミラーハウジングがミラーベースに対して相対的に上方に移動すると、ミラーハウジングはミラーベースから離れる方向に移動し、圧縮バネは弛緩する。

既知のバックミラー折り畳みアセンブリにおける金属製圧縮バネの使用には、数々の望ましくない短所が含まれるということが知られている。金属製圧縮バネは、生産するのに比較的高価である。金属製圧縮バネは、アセンブリ全体に余分な重量を加える上、螺旋状の形状をしていることにより組立操作が難しくなる。加えて、金属製圧縮バネは、摩擦によって動作中に不要なノイズを発生させる。したがって動作ノイズを低減させるためには潤滑剤が必要になり、さらに余計なコストを追加させる。

上述した不利益への解決策は、既に当技術分野においては提案されてきた。文献ＥＰ１５６１６４２及びＵＳ２００５１６８８８５は、いずれも上述の型のバックミラーアセンブリを開示する。前記文献では、金属製バネはプラスチック製中空シリンダによって代替された。この中空シリンダは、中空シリンダ側面に形成された幾つかの開口部を有する。開口部は、螺旋形の帯状を形作るように配置される。螺旋形の帯状である目的は、ミラーハウジングを通過する上記シャフトの長手方向の軸、即ちミラー回転軸と平行な方向に弾性特性を提供するためである。

プラスチック製中空シリンダの目的は、ミラーハウジングのミラーベースに対する回転に抵抗して動き、ミラーハウジングが異なる角度位置を形成することである。プラスチック製中空シリンダは、金属製圧縮バネに対して多数の利点を有する。主要な利点は、とりわけノイズと潤滑に関する、コストの削減とパフォーマンスの向上である。

しかし、帯状を形作る開口部を有するプラスチック製の中空シリンダの使用には、重大な短所があることが知られている。螺旋形の帯状を形作る開口部を有するプラスチック製の中空シリンダの製造工程は複雑でコストがかかり、プラスチック製シリンダ自体の強度低下につながるような抵抗力保持部分の減少に結び付く。これはひいては、シリンダが弾力的に抵抗し得る力を不利に制限する、抵抗力の著しい低下に結び付く。

本明細書では、自動車用バックミラーアセンブリが開示される。本バックミラーアセンブリについて、手動又は自動で格納及び展開される際に、非常に効率的な操作が得られることが確認された。既知のバックミラーアセンブリに比べて、よりスムーズな操作がより安価なコストで成し遂げられる。

本バックミラーアセンブリは、ミラーベース及びミラーハウジングを備える。ミラーベースは、自動車、例えば車体に、任意の適切な方法で設置されるように適合される。当然、ミラーベースは車体自体の一部分であり得る。ミラーハウジングは、ミラーベースに回転可能に設置される。具体的には、ミラーハウジングは、本明細書で定義される少なくとも２つの所定の角度位置に従って、ミラー回転軸の周りを選択的に回転できるように、ミラーベースに設置される。

ミラーハウジングのミラーベースに対する所定の角度位置のうちの１つ目は、非走行中用の格納位置である。この角度位置では、ミラーハウジングは自動車の長手方向の軸に沿って、概して自動車と並行となるように、折り畳まれて配置されている。ミラーハウジングのこの所定の角度位置は、一般的には、例えば自動車の停車中に用いられる。

ミラーハウジングのミラーベースに対する第２の所定の角度位置は、走行中用の展開位置である。この角度位置では、ミラーハウジングは自動車から横方向に広がるように展開される。ミラーハウジングのこの所定の角度位置は、例えば自動車の走行中に用いられる。この角度位置では、自動車の運転者は、自動車の運転中、実質的に後方の視野を提供される。

ミラーベースとミラーハウジングとの間には、非金属製バネが配置されている。そのような非金属製バネは、ミラーベースとミラーハウジングとの間に軸方向のバネ力を提供するように適合される。非金属製バネによって行使される軸方向のバネ力は、少なくとも上述の非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間で異なる。

非金属製バネは、ゴム、ポリウレタン（ＰＵ）、熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）、熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）、エチレンプロピレンジエンモノマー（ＥＰＤＭ）、ゴム、ＢＡＳＦより市販されているＣｅｌｌａｓｔｏ（登録商標）又はＢａｙｅｒより市販されているＶｕｌｋｏｌｌａｎ（登録商標）といった弾性のある素材を原料とする、エラストマー性の要素であることが好ましい。しかしバネは、強度を失わずにそして要求される機械的特性を保ったまま−４０℃〜８０℃の範囲の温度に耐え得る限り、弾力的な変形に適した他の任意の非金属素材から製作し得る。しかし、上記以外の温度値に耐えるため、異なる素材を使用し得る。

ミラーアセンブリは、第１及び第２のガイド部を備える。第１のガイド部は、ミラーハウジング又はミラーベースのうちの一方と関連付けられ得、第２のガイド部は、ミラーハウジング又はミラーベースのうちの他方と関連付けられ得る。

ミラーハウジングの第１のガイド部は、非金属製バネの第１の接触領域と接触するために好適に構成される。ミラーベースの第２のガイド部は、非金属製バネの第２の接触領域と接触するために好適に構成される。第１及び第２のガイド部は、例えば上記の非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間で、ミラーハウジングがミラーベースに対して回転する間、上述の第１及び第２の接触領域の間に位置する非金属製バネの少なくとも１つの変形可能部が、ミラー回転軸に対して実質的に直角の方向へ変形するように適合される。

変形の方向がミラー回転軸に対して実質的に直角であることによって、操作の間、即ち非金属製バネが前記ミラーハウジングの異なる角度位置間で異なる軸方向のバネ力を行使するのに伴ってミラーハウジングがミラーベースに対して回転するにつれて、バネは非常に効果的な動作を行う。これは、材料のコスト及び製造工程の要因により、既知のバックミラーアセンブリと比べてコスト効果が高い解決方法を通じて達成される。

本バックミラーアセンブリは、周りに非金属製バネが配置されたシャフトを備え得る。ミラーベースは、シャフトと一体で形成され得、又はシャフトに取り外し可能に取り付けられ得る。

幾つかの具体的な実施態様では、第１及び第２のガイド部は、ミラーハウジングがミラーベースに対して回転する間、非金属製バネの変形可能部が非金属製バネの外向きに、ミラー回転軸に対して実質的に直角に変形されるように構成される。

その第１と第２の接触領域の間に少なくとも１つの変形可能部を有する非金属製バネを有する上記の構成により、ミラーハウジングのガイド部とミラーベースのガイド部と協働して、低ノイズで効率的な解決方法がもたらされる。加えて、種々のバックミラーアセンブリに関わる取り組みが上記と同じバネの構成を用いて対応しうるものであるため、本構成は非常に多用途であることが見出された。

第１と第２の接触領域の間にある非金属製バネの少なくとも１つの変形可能部は、窪み又は突起のうちの少なくとも１つを備え得る。しかし、複数の溝、複数のリブ、複数のチャネル、単一の溝、単一のリブ、単一のチャネルなど、他の多くの構成もまた想定される。非金属製バネの周りに形成された環状の溝、環状のリブ、環状のチャネルなど、代替的な構成も、想定され得る。実際には、検討される非金属製バネの変形可能部の実施例は、非金属製バネの内表面内に形成される一又は複数の環状の窪み、非金属製バネの外表面内に形成される一又は複数の環状の突起、非金属製バネの内表面内に形成される一又は複数の環状の突起と共に非金属製バネの内表面内に形成される一又は複数の環状の窪みを含み得る。更に別の実施例では、非金属製バネの変形可能部は、非金属製バネの形状が蛇腹状となるような湾曲部を備え得る。

非金属製バネは、形状において少なくとも実質的に円筒形であることが望ましい。しかし、非金属製の要素である限り、円筒形とは異なる別の形状が除外されるものではない。例えば、非金属製バネは、円錐台の形状であり得、又は、例えば非金属製バネが上記のように蛇腹の形も画定し得る可変の断面の形を有し得る。他の事例では、非金属製バネは実質的に環状の円筒形の要素であり得る。いかなる場合でも、非金属製バネは、ミラーベース及びミラーハウジングのうちの少なくとも１つの少なくとも一部を取り囲んで配置するように適合され得る。

本バックミラーアセンブリは、更にモータを備え得る。モータは、動作中の非金属製バネを圧縮させ得る一方で、少なくとも上記の非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間でミラーベースの周囲の回転をミラーハウジングにもたらすために好適に構成される。

鏡板は、ミラーハウジングが走行中用の展開位置に位置するときに、自動車の運転者に実質的に後方の視野を提供するため、ミラーハウジング内に収容され得る。幾つかの実施例では、ミラーハウジングはビデオカメラを収容するように適合され得る。鏡板は、例えば電気的に変化し得る光学的性質を持つセルを用いた鏡板、又は様々な厚さの液体ろ過層を用いた鏡板といった、防眩用の鏡板であり得る。電気的に変化し得る光学的性質を持つセルを用いた鏡面の例は、液晶ミラー及びエレクトロクロミックミラーである。更なる実施例では、鏡板は更に加熱要素を備え得る。スポッターミラーもまた、ミラーハウジング内に収容されるように配置され、ミラーハウジングが走行中用の展開位置に位置するときに、自動車の運転者に対して自動車の死角領域の視野を実質的に提供するように位置決めされる。

本バックミラーアセンブリに関して、幾つかの付加的な特徴も想定される。例えば、無線周波数受信システムと通信するためのアンテナ、自動車の運転者の後方の視野を調整するために鏡板の方向調整を提供するように構成された作動機構、自動車の車外の温度を検知するように構成された車外温度検知装置、一もしくは複数の照明モジュール、及び一もしくは複数の光センサモジュール、のうちの一又は複数が、ミラーハウジング内及び／又はミラーベース内に備えられ得る。

本明細書で開示されたバックミラーアセンブリは、多数の利点を提供する。ミラーハウジングを手動又は自動で回転する際、摩擦と振動が低減されたことにより、効率的で低ノイズでスムーズな操作が得られる。非金属製バネを備えることにより、適切な動作を確保するための潤滑剤の使用を必要としない、より軽く低コストなアセンブリに結び付く。金属製のバネに比べて、リサイクルの向上も達成される。

本開示の非限定的な実施例を、以下に説明する。以下の実施例は、添付の図面に関連して示される。

図２及び図３とは異なる、本自動車用バックミラーアセンブリの実施例の断面図である。 図１及び図３とは異なる、本自動車用バックミラーアセンブリの実施例の断面図である。 図１及び図２とは異なる、本自動車用バックミラーアセンブリの実施例の断面図である。

図面のうちの図１及び図２は、本自動車用バックミラーアセンブリの、クォーターターンロックタイプとも呼ばれ（「ｔｏｕｒｉｌｌｏｎ」タイプとしても知られ）る、中空シャフトタイプの第１及び第２の実施例に相当する。図面のうちの図３は、本自動車用バックミラーアセンブリの、スイベルタイプとも呼ばれる第３の実施例に相当する。

図１〜図３を概して参照すると、本バックミラーアセンブリ１００は、（図示せぬ）自動車の車体に設置するためのミラーベース２００及び（図示せぬ）鏡板を収容するミラーハウジング３００を備える。ミラーハウジング３００は、ミラー回転軸Ｘの周りを少なくとも２つの所定の角度位置、即ちミラーハウジング３００が自動車の前後方向の軸に沿って折り畳まれた非走行中用の格納位置、及び、ミラーハウジング３００が自動車から水平に伸びるように展開された走行中用の展開位置、に応じて回転され得るようにミラーベース２００に対して回転可能に設置される。

エラストマー性の素材で製作された非金属製の円筒形のバネ４００は、ミラーベース２００及びミラーハウジング３００の間に配置される。図１〜図２で示される第１及び第２の実施例は、図３で示される第３の実施例と主に非金属製バネ４００の拘束状態によって異なる。

図面のうちの図１及び図２では、シャフトタイプのバックミラーアセンブリが示され、非金属製バネ４００はシャフト５００を取り囲んで配置される。シャフト５００は、ミラーベース２００に固定的に取り付けられるが、シャフト５００はミラーベース２００に取り外し可能にも取り付けられ得る。非金属製バネ４００は、図示されるとおりミラーハウジング３００内に部分的に収容されるよう配置される。

図面のうちの図１及び図２で示されている中空シャフトタイプのバックミラーアセンブリの実施例中で、非金属製バネ４００は、ミラーハウジング３００のベース要素３６０によって拘束される下端４１０及び、前記シャフト５００の上部フランジ５１０によって拘束される上端４２０を有している。

図３で示されているスイベルタイプのバックミラーアセンブリの実施例中で、シャフト５００はミラーベースと一体的に形成される。本実施態様においては、非金属製バネ４００は、ミラーベース２００の一部をなす枢動部材６００を取り囲んで配置される。本実施例では、非金属製バネ４００の下端４１０はミラーハウジング３００のベース要素３６０に拘束され、一方非金属製バネ４００の上端４２０は、枢動部材６００の上端に固定的に取り付けられるフランジ又はワッシャ２１０によって拘束される。

どちらの実施例においても共に、非金属製バネ４００はミラーベース２００とミラーハウジング３００の間に配置される。このように、軸方向のバネ力はミラーベース２００及びミラーハウジング３００間の非金属製バネ４００によって付与される。ミラーハウジング３００の回転によって、軸方向のバネ力は異なる。具体的には、非金属製バネ４００によって付与される軸方向のバネ力は、少なくともミラーハウジング３００の、非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間で異なる。

また、図１から図３で示すどの実施例においてもミラーハウジング３００は第１のガイド部３５０を有する。第１のガイド部３５０は、非金属製バネ４００の下端に位置する第１の接触領域４５０と接触するように構成される。他方で、ミラーベース２００は第２のガイド部２５０を有する。第２のガイド部２５０は、非金属製バネ４００の上端に位置する第２の接触領域４６０と接触するように構成される。

ユーザが、ミラーハウジング３００をミラーベース２００に対して、手動又は自動により電動駆動機構を通じて回転させると、圧縮応力が、実質的にミラー回転軸Ｘと平行な方向に非金属製バネ４００に対して付与され、非金属製バネ４００の曲げ応力となる。非金属製バネ４００によって付与される力は、ミラーハウジング３００のミラーベース２００に対する回転に抵抗する。

非金属製バネ４００は、第１及び第２の接触領域２５０、３５０の間に形成される、変形可能部４０５を有する。ガイド部２５０、３５０は、以下で更に説明されるように、ミラーベース２００に向かって動かされてミラーハウジング３００によって圧縮されたときに、非金属製バネ４００の変形可能部４０５が、図中で矢印Ｙで示されるように非金属製バネから外向きの直角方向に変形するように配置される。

非金属製バネ４００の変形可能部４０５が受ける制御された変形は、ミラーハウジング３００のミラーベース２００に向かう移動によって起こされる。これは、ミラーハウジング３００がミラーベース２００に対して回転するにつれて、（図示せぬ）ミラーベース２００の歯の傾斜面の、（図示せぬ）ミラーハウジング３００内に形成される、対応する歯の傾斜面に対する滑りによって起こる。

図１及び図２、並びに図３の両実施例中のガイド部２５０、３５０は、それぞれ非金属製バネ４００の変形可能部４０５が、上記矢印Ｙで示されるように、非金属製バネ４００から外向きにミラー回転軸Ｘに対して実質的に直角な方向に変形するように、構成される。

バネの変形可能部４０５が外向きに変形することにより、ミラーハウジング３００がミラーベース２００に対して回転する際に、非常に効率的なバネの動きが提供される。これは、有利なことに、より少ない製造工程及び材料コストによって達成される。

図１〜図３では、非金属製バネ４００の変形可能部４０５が異なる２つの実施例を示す。

図１では、非金属製バネ４００の変形可能部４０５は、非金属製バネ４００の外表面に形成される環状の溝を備える。変形可能部４０５を表す、図１で示される環状の溝は、非金属製の溝４００の断面領域内にある窪みとして見える。

図２では、非金属製バネ４００の変形可能部４０５は、外に向かって突き出している非金属製バネ４００の外表面に形成される環状の突起又はリブ、及び非金属製バネ４００の内表面に形成される、対応する環状の溝を備える。変形可能部４０５を表す、図２で示される環状の突起又はリブ及び環状の溝は、それぞれ、非金属製の溝４００の断面領域内にある窪み及び突起として見える。

図３では、非金属製バネ４００の変形可能部４０５は、非金属製バネ４００の内表面内に形成される環状の溝を備える。変形可能部４０５を表す、図３で示される環状の溝は、非金属製の溝４００の断面領域内にある窪みとして見える。

本明細書では幾つかの実施例のみが開示されるが、別の代替例、変更例、利用法及び／又はその均等物もまた可能である。例えば、非金属製バネは本明細書で非金属製バネの外向きの方向に変形可能であるとして開示される。しかし、非金属製バネが、非金属製バネの内向きの方向に変形可能である事例も存在し得る。一方で、非金属製バネが変形するときの屈曲形態は、凸面又は凹面のどちらでもあり得る。加えて、非金属製バネの変形可能部は、一又は複数の窪み及び一又は複数の突起を備え得る。非金属製バネの変形可能部の外表面又は内表面が同じ構成、即ち一又は複数の窪み、又は一又は複数の突起を有するが、変形可能部の外表面又は内表面が窪みと突起を共に有することもまた想定される。最後に、非金属製バネの寸法、例えば高さ、厚さ、直径など、そして同様にミラーハウジング内の第１のガイド部及びミラーベース内の第２のガイド部の寸法は、必要な条件及び選択された非金属素材に依存する。

従って、説明された本バックミラーアセンブリの実施例の全ての可能な組み合わせが、このように包含される。本開示の範囲は、本明細書で開示した上記の具体的な実施例に限定されず、下記特許請求の範囲の公正な解釈によってのみ決定される。

Claims (10)

1. 自動車用バックミラーアセンブリ（１００）であって、前記ミラーアセンブリ（１００）は、
   自動車に設置されるように適合されたミラーベース（２００）と、
   非走行中用の格納位置と走行中用の展開位置との間で、ミラー回転軸（Ｘ）の周りを選択的に回転可能であるように、前記ミラーベース（２００）に回転可能に設置された、ミラーハウジング（３００）と、
   前記ミラーベース（２００）と前記ミラーハウジング（３００）との間に軸方向のバネ力を提供するように配置された非金属製バネ（４００）であって、前記非金属製バネ（４００）によって行使される前記軸方向のバネ力は、少なくとも前記非走行中用の格納位置と前記走行中用の展開位置との間で異なる、非金属製バネ（４００）と
   を備え、
   前記非金属製バネ（４００）の第１の接触領域（４５０）と接触するための第１のガイド部（３５０）、及び前記非金属製バネ（４００）の第２の接触領域（４６０）と接触するための第２のガイド部（２５０）を含み、
   前記ミラーハウジング（３００）が前記ミラーベース（２００）に対して前記非走行中用の格納位置と前記走行中用の展開位置との間で回転する間、前記第１及び第２の接触領域（４５０、４６０）の間に位置する前記非金属製バネ（４００）の少なくとも１つの変形可能部（４０５）が、前記ミラー回転軸（Ｘ）に対して直角な方向（Ｙ）において変形するように、前記第１及び第２のガイド部（３５０、２５０）が構成され、前記第１のガイド部（３５０）は前記ミラーハウジング（３００）又は前記ミラーベース（２００）のうちの一方と関連付けられ、前記第２のガイド部（２５０）は前記ミラーハウジング（３００）又は前記ミラーベース（２００）のうちの他方と関連付けられる、バックミラーアセンブリ（１００）。
2. 周りに前記非金属製バネ（４００）が配置されたシャフト（５００）を備える、請求項１に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
3. 前記ミラーベース（２００）は前記シャフト（５００）と一体的に形成される、請求項２に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
4. 前記ミラーベース（２００）は前記シャフト（５００）に取り外し可能に取り付けられる、請求項２に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
5. 前記第１及び第２の接触領域（４５０、４６０）の間にある前記非金属製バネ（４００）の前記少なくとも１つの変形可能部（４０５）は、窪み及び突起のうちの少なくとも１つを備える、請求項１から４の何れか一項に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
6. 前記窪み及び前記突起のうちの少なくとも１つは、前記非金属製バネ（４００）の内表面及び外表面のうちの少なくとも１つに形成される、請求項５に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
7. 前記非金属製バネ（４００）は、形状において少なくとも円筒形であり、前記ミラーベース（２００）及び前記ミラーハウジング（３００）のうちの少なくとも１つの少なくとも一部を取り囲むように配置されるように適合される、請求項１から６の何れか一項に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
8. 前記ミラーハウジング（３００）が前記ミラーベース（２００）に対して、前記非走行中用の格納位置と前記走行中用の展開位置との間で回転する間、前記非金属製バネ（４００）の前記変形可能部（４０５）が、前記非金属製バネ（４００）の外向きの方向（Ｙ）において変形するように、前記第１及び第２のガイド部（３５０、２５０）が構成される、請求項１から７の何れか一項に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
9. 前記非金属製バネ（４００）はエラストマー性の要素である、請求項１から８の何れか一項に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。
10. （ｉ）照明モジュール、（ｉｉ）光センサモジュール、（ｉｉｉ）前記非走行中用の格納位置と前記走行中用の展開位置との間で、前記ミラーベース（２００）周囲の回転を前記ミラーハウジング（３００）にもたらすように構成されたモータ、（ｉｖ）前記ミラーハウジング（３００）内に収容され、前記ミラーハウジング（３００）が前記走行中用の展開位置に位置するときに、自動車の運転者に対して後方の視野を提供するように位置決めされた鏡板、（ｖ）前記ミラーハウジング（３００）内に収容され、前記ミラーハウジング（３００）が前記走行中用の展開位置に位置するときに、自動車の運転者に対して後方の視野を提供するように位置決めされた防眩用の鏡板、（ｖｉ）前記ミラーハウジング（３００）内に収容され、前記ミラーハウジング（３００）が前記走行中用の展開位置に位置するときに、自動車の運転者に対して後方の視野を提供するように位置決めされ、加熱要素を備えた鏡板、（ｖｉｉ）前記ミラーハウジング（３００）内に収容され、前記ミラーハウジング（３００）が前記走行中用の展開位置に位置するときに、前記自動車の運転者に対して自動車の死角領域の視野を提供するように位置決めされたスポッターミラー、（ｖｉｉｉ）無線周波数受信システムと通信するためのアンテナ、（ｉｘ）前記自動車の運転者の前記後方の視野を調整するために前記鏡板の方向調整を提供するように構成された作動機構、及び（ｘ）前記自動車の車外の温度を検知するように構成された車外温度検知装置、のうちの少なくとも１つを更に備える、請求項１から９の何れか一項に記載のバックミラーアセンブリ（１００）。

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