JP6508687B1 - 密閉型イヤホン - Google Patents

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Abstract

【課題】左右のイヤホンの低音域の感度差を小さくして、再生音の定位感度等の音質向上を図る。【解決手段】密閉型イヤホンは、ハウジング10内に設けられたドライバユニット20と、このドライバユニット20の背面側を覆うドライバキャップ50と、ハウジング10の正面側の音導管13内に設けられ、内部に第1音響抵抗44が挿着された第1筒部材40と、ドライバキャップ50に設けられて内部に第2音響抵抗57が挿着された第2筒部材53と、を備えている。第1音響抵抗44の抵抗値、あるいは、第1、第2音響抵抗44,57の抵抗値を変えて、低周波領域における2つの周波数調整点の音圧レベルを調整可能にしている。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉型イヤホン(例えば、カナル型イヤホン)に関するものである。
図26は、特許文献1〜3等に記載された従来のカナル型イヤホンの構成を示す概略の断面図である。
このカナル型イヤホンは、構成部品収納用のハウジング1を有している。ハウジング1内には、電気音響変換器であるドライバユニット2が取り付けられ、そのハウジング1内が正面側の第1音響空間3と背面側の第2音響空間4とに分離されている。第1音響空間3の正面側には、音導管5が突設され、この音導管5に、耳穴(外耳道)に挿入される傘型のイヤピース6が装着されている。
このようなカナル型イヤホンでは、図示しない配線コードから音声信号が送られてくると、この音声信号が、ドライバユニット2によって音波に変換される。変換された音波は、音導管5へ出力され、イヤピース6を介して使用者の耳孔へ送出される。これにより、使用者は音楽等を聞くことができる。
カナル型イヤホンは、耳孔を音響容積と見たときに、振動系の共振周波数を高く取って、その弾性制御の領域で平坦な周波数特性を得ようとするもので、現在の小型イヤホンの主流になっている。
図27は、図26のカナル型イヤホンの簡略化した等価回路図である。
ドライバユニット2に相当する音源2aには、振動系の質量L0、振動系のコンプライアンスC0、及び振動系の機械抵抗R0が直列に接続されている。機械抵抗R0の出力側には、耳孔の音響容積Ceが接続されている。
図28は、共振周波数より低い周波数領域における図26のカナル型イヤホンの簡略化した等価回路図である。
図28の等価回路では、音源2aの出力側に、振動系のコンプライアンスC0と耳孔の音響容積Ceとが直列に接続されている。
図29は、図26のカナル型イヤホンの改良された概略の等価回路図である。
この図29の等価回路では、耳孔の音響容積Ceに対して音響抵抗Rが並列に接続されている。
図28の等価回路から分かるように、カナル型イヤホンでは、原理的に非常に低い周波数まで再生可能である。しかし、実際には、可聴周波数以下(約20Hz以下)では、所謂「こもり感」が生じる。これを改善するために、カナル型イヤホンを耳孔に挿入したときの、耳孔内空気による鼓膜圧迫の不快感や、ドライバユニット2におけるダイヤフラム変形等の不具合を防止するために、図29の等価回路に示すように、何らかの空気の逃げの通気孔(これは音響抵抗Rに相当)を設けている場合が多い。
例えば、特許文献2、3に記載されたヘッドホンでは、図26のハウジング1における第1音響空間3側の壁面に相当する箇所に、音響抵抗Rの機能を持った通気抵抗体を設けている。
ここで、耳孔の音響容積Ceのインピーダンスは、低周波領域(例えば、20Hz付近)では極めて高くなっている。そのため、音響抵抗Rも大きくないと音声出力が低下する。イヤピース6からのわずかな空気漏れが、低音音量を大きく損なうのはこのためである。
図30は、図26のカナル型イヤホンにおける製造品(20個)のばらつき(標準偏差)を示す波形図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
音響抵抗Rのばらつきは、製造での低音感度のばらつきに直結する。図29に示す振動系のコンプライアンスC0や音響抵抗Rのばらつきが、図30の波形図において20Hz感度に影響している。
なお、特許文献1に記載されたカナル型イヤホンでは、図26のドライバユニット2の背面側を覆って内部に気室を形成するドライバキャップが設けられ、このドライバキャップに設けられた通気孔により、その気室と第2音響空間4とを連通し、図27の音源2aの背面側の音圧を調整している。又、特許文献2、3に記載されたヘッドホンでは、第1音響空間3と第2音響空間4とを仕切る仕切り位置に相当する箇所に、音響抵抗Rの機能を持った通気孔が設けられ、第1音響空間3と第2音響空間4とを連通し、音圧の調整を行っている。
特開2016−021608号公報 国際公開WO2015/022817号公報 国際公開WO2015/076006号公報
従来の特許文献1〜3のイヤホンあるいはヘッドホンでは、次のような課題があった。
特許文献2、3に記載されたヘッドホンでは、ハウジング1における第1音響空間3側の壁面に相当する箇所に、通気量を調整するための音響抵抗Rを持った通気抵抗体を設けている。又、特許文献1に記載されたカナル型イヤホンでは、ドライバユニット2の背面側を覆って内部に気室を形成するドライバキャップが設けられ、このドライバキャップに設けられた通気孔により、その気室と第2音響空間4とを連通している。
これにより、特許文献1のカナル型イヤホンでは、低周波領域(20Hz〜20kHz)内において低音域の100Hz〜300Hz(例えば、200Hz)にて音圧レベルを調整している。又、特許文献2、3のヘッドホンでは、中音域(周波数200〜2kHz付近)の音圧感度(音圧レベルに対応)を調整している。
しかしながら、特許文献1〜3の通気孔や通気抵抗体は、イヤホンあるいはヘッドホンの製造後に、通気量を調整するための音響抵抗Rを変更・調整することができない。その上、左右のイヤホンにおいて、20Hz付近の感度の製造ばらつきを調整できない。
それ故、従来の特許文献1〜3の技術では、低音域(例えば、20Hz〜500Hz付近)の左右のイヤホンの感度差(即ち、位相差)を小さくして、再生音の定位感度等の音質向上を図ることが困難であった。
本発明は、内部に音響空間が形成され、正面側に音導管が突設されたハウジングと、前記音響空間を正面側の第1音響空間と背面側の第2音響空間とに分離する位置に取り付けられ、電気信号を音波に変換して前記音導管へ出力する電気音波変換器と、前記第2音響空間内に配置され、前記電気音波変換器の背面側を覆って内部に気室を形成するカバーと、前記音導管の内壁面に設けられた第1筒部材と、前記第1筒部材内に挿着された、音響抵抗値が可変の第1音響抵抗と、前記カバーに設けられ、前記気室と前記第2音響空間とを連通する第2筒部材と、前記第2筒部材内に挿着された、音響抵抗値が可変の第2音響抵抗と、を備える密閉型イヤホンであって、前記第1音響抵抗及び前記第2音響抵抗の前記音響抵抗値を変えて、低周波領域における2つの周波数調整点の音圧レベルを調整可能な構成にしたことを特徴とする。
本発明の密閉型イヤホンによれば、第1音響抵抗及び第2音響抵抗の抵抗値を調整することで、容易に所望の音響特性に調整できる。これにより、左右のイヤホンの感度が揃った、つまり、感度差である位相差が小さい、密閉型イヤホンを簡易的確に実現でき、音の定位感等の音質を向上できる。
本発明の実施例1における密閉型イヤホン(例えば、カナル型イヤホン)の構成を示す断面図 図1の背面側から見た斜視図 図1の正面側から見た斜視図 図1の外観の分解斜視図 図1のカナル型イヤホンの概略の等価回路図 第2音響抵抗を開放したままで、第1音響抵抗を開放・密閉した時の周波数特性の変化を示す図 図6の作業の変化量を示す図 図6の作業をした時の位相特性の変化を示す図 図8の変化量を示す図 第2音響抵抗を密閉したままで、第1音響抵抗を開放・密閉した時の周波数特性の変化を示す図 図10の変化量を示す図 図10の作業をした時の位相特性の変化を示す図 図12の変化量を示す図 第1音響抵抗を開放したままで、第2音響抵抗を開放・密閉した時の周波数特性の変化を示す図 図14の変化量を示す図 図14の作業をした時の位相特性の変化を示す図 図16の変化量を示す図 第1音響抵抗を密閉したままで、第2音響抵抗を開放・密閉した時の周波数特性の変化を示す図 図18の変化量を示す図 図18の作業をした時の位相特性の変化を示す図 図20の変化量を示す図 周波数特性の変化を示す特性図 図22の周波数特性の差を示す図 図22の作業をした時の位相特性の変化を示す図 図24の変化量を示す図 従来のカナル型イヤホンの構成を示す概略の断面図 図26のカナル型イヤホンの簡略化した等価回路図 共振周波数より低い周波数領域における図26のカナル型イヤホンの簡略化した等価回路図 図26のカナル型イヤホンの改良された概略の等価回路図 図26のカナル型イヤホンにおける製造品のばらつきを示す波形図
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における密閉型イヤホン(例えば、カナル型イヤホン)の構成を示す断面図、図2は、図1の背面側から見た斜視図、図3は、図1の正面側から見た斜視図、及び、図4は、図1の外観の分解斜視図である。
このカナル型イヤホンは、構成部品収納用のハウジング10を有している。ハウジング10は、正面側のフロントハウジング11と背面側のリヤハウジング12とを有し、そのフロントハウジング11とリヤハウジング12とが接合されている。フロントハウジング11は第1音響空間11aを有し、リヤハウジング12も第2音響空間12aを有している。第1音響空間11aの正面側には、円筒状の音導管13が突設されている。音導管13内の正面側には、特定周波数の音量調整用のイコライザ13aが装着されている。音導管13には、耳孔に挿入される傘型のイヤピース14が着脱自在に装着されている。イヤピース14は、シリコーンゴム等の軟質性樹脂等により形成されている。
第1音響空間11aと第2音響空間12aとを分離する位置において、フロントハウジング11側に、電気信号を音波に変換して音導管13へ出力する電気音波変換器(例えば、ドライバユニット)20が配置されている。ドライバユニット20は、フロントハウジング11の背面側の開口部付近に固定されたフレーム30に取り付けられている。フレーム30の背面側には、カバー(例えば、ドライバキャップ)50が、フロントハウジング11の背面開口部に取り付けられている。ドライバキャップ50は、第2音響空間12a内に配置され、ドライバユニット20の背面側のフレーム30を覆って内部に気室51を形成する部材である。第2音響空間12aには、配線コード25が外部から引き込まれている。
フレーム30は、円形の凹部31と、この凹部31の開口部の周囲に延設された環状の鍔部32と、を有している。鍔部32には、複数の第2通気孔33が形成されている。凹部31内には、ドライバユニット20が固定されている。ドライバユニット20は、マグネット21、ボイスコイル22、振動板であるダイヤフラム23、及びダイヤフラム保護用のプロテクタ24によって構成されている。ダイヤフラム23の背面側には、エッジ裏容積23aが形成されている。プロテクタ24には、複数の円形の孔24aが形成されている。ドライバユニット20は、マグネット21により構成された磁気回路中に、ボイスコイル22を有するダイヤフラム23が配置され、そのボイスコイル22に、配線コード25を介して入力された音声信号に従い、ダイヤフラム23を駆動し、このダイヤフラム23の前の空気に対して粗密状態を変化させることにより、入力された音声信号に応じた音波が、第1音響空間11aから音導管13及びイヤピース14を介して耳孔へ導出するような構成になっている。
音導管13の内壁面には、第1筒部材40が設けられている。第1筒部材40は、正面側に形成された、音導管13の内部と通じる第1開口部41と、背面側に形成された閉塞部42と、外部に通じる第1通気孔43と、により構成されている。第1開口部41と閉塞部42及び第1通気孔43との間には、音響抵抗値(以下単に「抵抗値」という。)が可変の感度調整用の第1音響抵抗44が挿着されている。第1音響抵抗44は、通気量調整材(例えば、圧縮ウレタン等)により形成されている。ドライバユニット20をハウジング10に入れて密閉する作業と、第1音響抵抗44を第1開口部41から第1筒部材40内へ詰める作業と、は作業順序を前後することができる構成になっている。
第1音響抵抗44の抵抗値は、通気量により変える構成になっている。例えば、抵抗値が小さいならば、細い棒で第1音響抵抗44を詰め込んで、つまりつぶして圧縮率を上げ、音調抵抗値を大きくする。これに対し、抵抗値が大きければ、針等で第1音響抵抗44を取り出して少しちぎるか、又は軽く入れ直すことで圧縮率を下げ、抵抗値を小さくできる。
フレーム30の背面を覆うドライバキャップ50は、第2音響空間12a内に配置され、円形皿状のカバー部52と、このカバー部52から背面側に突設された第2筒部材53と、により構成されている。カバー部52は、フレーム30の背面を覆って内部に気室51を形成する部材である。第2筒部材53は、気室51と第2音響空間12aとを連通する部材であり、正面側に形成された、気室51に通じる第2開口部54と、背面側に形成された、第2音響空間12aに通じる第3開口部55と、内部に形成された段差部56と、により構成されている。第2開口部54は、第3開口部55よりも口径が小さい。第3開口部55と段差部56との間には、抵抗値が可変の感度調整用の第2音響抵抗57が挿着されている。
第2音響抵抗57は、第1音響抵抗44と同様に、通気量調整材(例えば、圧縮ウレタン等)により形成されている。ドライバユニット20が取り付けられたフレーム30とドライバキャップ50とを、フロントハウジング11の背面開口部へ固定した後、そのドライバキャップ50の背面をリヤハウジング12によって覆うように、このリヤハウジング12をフロントハウジング11の背面開口部へ接合する。第2音響抵抗57を第3開口部55から段差部56内へ詰める作業を行った後、リヤハウジング12をフロントハウジング11の背面開口部へ接合する作業を行う構成になっている。
第2音響抵抗57の抵抗値は、第1音響抵抗44と同様に、通気量により変える構成になっている。例えば、抵抗値が小さいならば、細い棒で第2音響抵抗57を段差部56方向へ詰め込んで、つまりつぶして圧縮率を上げ、抵抗値を大きくする。これに対し、抵抗値が大きければ、針等で第2音響抵抗57を取り出して少しちぎるか、又は軽く入れ直すことで圧縮率を下げ、抵抗値を小さくできる。
段差部56は、第2音響抵抗57を押しつぶした時に、この第2音響抵抗57が気室51内に落下しないようにするための落下防止機能と、第2音響抵抗57の押しつぶしを効果的に行うための機能と、を有している。
図5は、図1のカナル型イヤホンの概略の等価回路図である。
ドライバユニット20の音源20aから見て、フロントハウジング11側には、ドライバユニット20の質量L0、ドライバユニット20のコンプライアンスC0、及びドライバユニット20の機械抵抗R0が直列に接続されている。機械抵抗R0の出力側には、ドライバユニット20におけるプロテクタ24内のダイヤフラム23正面の容積C1と、ドライバユニット20におけるプロテクタ24の孔24aと、が分岐接続されている。孔24aの出力側には、フロントハウジング容積(即ち、第1音響空間11aの容積)C2及び第1音響抵抗44が分岐接続されると共に、音導管13及びイコライザ13aが直列に接続されている。イコライザ13aの出力側には、イヤピース漏れ抵抗R2(>>44)と耳孔の音響容積Ceとが分岐接続されている。
ドライバユニット20の音源20aから見て、リヤハウジング12側には、ダイヤフラム23のエッジ裏容積23aが分岐接続されると共に、フレーム30の第2通気孔33が直列に接続されている。第2通気孔33には、気室51の容積C3が分岐接続されると共に、ドライバキャップ50の感度調整用の第2筒部材53及び第2音響抵抗57が直列に接続されている。第2音響抵抗57には、第2音響空間12aの容積C4と、配線コード引出箇所等のリヤハウジング漏れ抵抗R4とが分岐接続されている。
(実施例1の動作)
図1のカナル型イヤホンにおいて、外部から配線コード25を介して音声信号が入力されると、この音声信号が、ドライバユニット20のダイヤフラム23で音波に変換される。ダイヤフラム23の正面側に発生した音波は、図1の波線矢印で示すように、第1音響空間11aから音導管13へ送出され、この音導管13内のイコライザ13aにより、特定周波数の音量が調整される。調整された音波は、イヤピース14を介して耳孔へ送られる。これにより、使用者は、所望の音声を聞くことができる。
音導管13へ送出された音波の一部は、第1筒部材40の正面側の第1開口部41から入り込み、第1音響抵抗44を経由して、第1通気孔43から外部へ放出される。そのため、第1音響抵抗44の抵抗値を変えることにより、所定の周波数特性(例えば、20Hz付近の感度)を調整できる。特に、第1筒部材40の正面側の第1開口部41から、第1音響抵抗44の調整が可能である。
ダイヤフラム23の背面側に発生した音波は、図1の波線矢印で示すように、エッジ裏容積23a、フレーム30の第2通気孔33、及び気室51を経由して、第2筒部材53の第2開口部54から入り込む。入り込んだ音波は、第2筒部材53内の第2音響抵抗57、及び第3開口部55を経由して、背面側の第2音響空間12aへ回り込む。そのため、第2音響抵抗57の抵抗値を変えることにより、所定の周波数特性(例えば、200Hz付近の感度)を調整できる。
このように、第1音響抵抗44と第2音響抵抗57とを調整することで、所望の周波数特性に調整し易く、左右のイヤホンの周波数特性を揃えることができる。従って、左右のイヤホンの感度が揃った製品を簡単に実現でき、音の定位感等の音質向上が期待できる。
(本実施例1の実験結果)
図1のカナル型イヤホンの試作品を作り、第1音響抵抗44と第2音響抵抗57の抵抗値を調整して、周波数特性と位相の変化を調べた。
(1) 試作品の実験結果
(1−1) 第2音響抵抗57を解放したままで、第1音響抵抗44の解放と密閉を行った。
図6は、後の第2音響抵抗57を開放したままで、前の第1音響抵抗44を開放・密閉した時の周波数特性の変化(レスポンス比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図7は、図6の作業の変化量[前(閉)後(開)]−[前(開)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図6及び図7において、周波数20Hzの感度が大きく変化している。第1音響抵抗44の抵抗値を大きくすると、周波数20Hz感度が上昇する。
図8は、図6の作業をした時の位相特性の変化(位相比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図9は、図8の変化量[前(閉)後(開)]−[前(開)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図8及び図9において、周波数20Hzで100°の位相遅れが生じている。第1音響抵抗44の抵抗値を大きくすると、周波数20Hzで位相が遅れる。
(1−2) 第2音響抵抗57を密閉したままで、第1音響抵抗44の開放と密閉を行った。
図10は、後の第2音響抵抗57を密閉したままで、前の第1音響抵抗44を開放・密閉した時の周波数特性の変化(レスポンス比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図11は、図10の作業の変化量[前(閉)後(閉)]−[前(開)後(閉)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図10及び図11において、周波数20Hzの感度が大きく変化している。第1音響抵抗44の抵抗値を大きくすると、周波数20Hz感度が上昇する。第1音響抵抗44を開放から密閉すると、周波数300Hzを支点にしてそれ以下の感度が上がり、それ以上の感度が下がる「シーソー」のような変化が見える。
図12は、図10の作業をした時の位相特性の変化(位相比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
後の第2音響抵抗57を密閉した時に前の第1音響抵抗44を開放すると、周波数80Hz以下は感度が低すぎて、位相が測定できない。
図13は、図12の作業の変化量[前(閉)後(閉)]−[前(開)後(閉)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
周波数80Hz以下が測定できないが、周波数20Hzで130°前後の位相遅れが生じていると推定される。
前記(1−1)、(1−2)では、第2音響抵抗57を一定(解放又は密閉)にしながら、第1音響抵抗44を解放と密閉に変化させている。これは、第2音響抵抗57に対する第1音響抵抗44の変化範囲を調べたものである。前記(1−1)と(1−2)のどちらの場合でも、20Hzの感度が大きく変化することが分かる。つまり、第2音響抵抗57の如何に拘わらず、20Hz感度は、第1音響抵抗44がコントロールしていることになる。言い換えれば、第1音響抵抗44の製造ばらつきによる20Hz感度の変動は、第2音響抵抗57では調整が難しいことになる。このことから、第1音響抵抗44の製造ばらつきを小さくすることが望ましい。このため、合成紙やナイロンメッシュ等の音響抵抗素材からレーザー加工の微細孔への工夫等により、製造ばらつきを小さくすることが提案されているが、製造コストが高くなる。そこで、本実施例1では、第1音響抵抗44の製造ばらつきを小さくすることを目的とするのではなく、第1音響抵抗44の抵抗値を調整可能とすることで、希望値に設定しようとするものである。
(1−3) 第1音響抵抗44を開放したままで、第2音響抵抗57の開放と密閉を行った。
図14は、前の第1音響抵抗44を開放したままで、後の第2音響抵抗57を開放・密閉した時の周波数特性の変化(レスポンス比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図15は、図14の作業の変化量[前(開)後(閉)]−[前(開)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図14及び図15において、第2音響抵抗57を開放から密閉すると、周波数1.2kHzを支点にしてそれ以下の感度が下がり、それ以上の感度が上がる「シーソー」のような変化が見える。
図16は、図14の作業をした時の位相特性の変化(位相比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図16において、第1音響抵抗44を開放した時に第2音響抵抗57を密閉すると、周波数80Hz以下は感度が低すぎて、位相が測定できない。
図17は、図16の作業の変化量[前(開)後(閉)]−[前(開)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図17において、周波数1kHz付近で150°近く位相が進んでいる。周波数80Hz以下が測定できないが、周波数20Hzでの位相進みは少ないように推定できる。
(1−4) 第1音響抵抗44を密閉したままで、第2音響抵抗57の開放と密閉を行った。
図18は、第1音響抵抗44を密閉したままで、第2音響抵抗57を開放・密閉した時の周波数特性の変化(レスポンス比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図19は、図18の作業の変化量[前(閉)後(閉)]−[前(閉)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図18及び図19において、第2音響抵抗57を開放から密閉すると、周波数1.2kHzを支点にしてそれ以下の感度が下がり、それ以上の感度が上がる「シーソー」のような変化が見える。
図20は、図18の作業をした時の位相特性の変化(位相比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図21は、図20の作業の変化量[前(閉)後(閉)]−[前(閉)後(開)]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図20及び図21において、周波数1kHz付近で150°近く位相が進んでいる。周波数20Hzでの位相変化は見られない。
前記(1−3)、(1−4)では、第1音響抵抗44を一定(解放又は密閉)にしながら、第2音響抵抗57を解放と密閉に変化させている。これは、第1音響抵抗44に対する第2音響抵抗57の変化範囲を調べたものである。(1−3)と(1−4)のどちらの場合でも、20Hz〜700Hzの感度が大きく変化することが分かる。1.2kHzを支点にして、(20Hz〜1.2kHz)と(1.2kHz〜3kHz)がシーソー関係になっている。これは、例えば、200Hzの感度を調整すれば、それに対応する(1.2kHz〜3kHz)の特性も決まるということである。従って、第1音響抵抗44には20Hzの感度を調整させ、第2音響抵抗57は200Hz〜500Hzの一波(例えば、200Hz)を指定して調整するのが一般的である。本実施例1では、20Hzと200Hzを調整点に選んだ。20Hzと200Hzを基準特性に合わせれば、それは20Hz〜3kHzの特性を調整することになる。3kHz〜20kHzは、第1音響抵抗44や第2音響抵抗57による変化が少ない領域なので、結果として20Hzと200Hzを調整すれば、20Hz〜20kHzが揃った特性が得られる。
(1−5) 試作品の実験結果のまとめ
図6、図10の実験結果から、第1音響抵抗44の抵抗値を増加させると、第2音響抵抗57の抵抗値にかかわらず、周波数20Hzの感度が上がる。言い換えれば、周波数20Hzの感度は、第1音響抵抗44で調整できる。変化範囲は、およそ周波数20Hz〜300Hzである。この時、第1音響抵抗44の抵抗値を大きくすると、周波数20Hzの感度は上昇し、位相は遅れる方向に変化する。
一方、図14、図18の実験結果から、第2音響抵抗57の抵抗値を増加させると、第1音響抵抗44の抵抗値にかかわらず、おおよそ周波数1.2kHzを支点として、それ以下の周波数の感度を下げ、それ以上の周波数の感度を上げる変化となる。言い換えれば、周波数20Hzからおよそ周波数3kHzまでの感度は、第2音響抵抗57の抵抗値で調整できる。この時、第2音響抵抗57における抵抗値の増加に従って感度が低下する帯域は、位相が進み、感度が上昇する帯域は、位相が遅れる。
以上から、以下の(a)〜(c)のような調整方法が考えられる。
(a) 通常の方法で第1音響抵抗44を詰める。
(b) 指定周波数(例えば、300Hz)で指定感度になるように、第2音響抵抗57を調整する。
(c) 周波数20Hzが指定感度になるように、第1音響抵抗44を微調整する(必要ならば、(b)、(c)を繰り返す)。
これにより、左右のイヤホンで、周波数20Hz〜3kHzがよく揃った製品が作れる。
(2) 第1音響抵抗44がばらついた時の模擬実験
(2−1) 指定特性に調整されたモデルの第1音響抵抗44を変化させ、この第1音響抵抗44がばらついた時の特性を模擬実験した。
図22は、周波数特性の変化(レスポンス比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図22において、実線は、指定特性に調整されたモデルの周波数特性、破線は、このモデルの第1音響抵抗44の抵抗値だけを大きくして、この第1音響抵抗44がばらついた状態を想定したときの周波数特性である。
図23は、図22の周波数特性の差[20Hz増強]−[20Hz標準]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音圧(dB)である。
図24は、図22の作業をした時の位相特性の変化(位相比較)を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図25は、図24の作業の変化量[20Hz増強]−[20Hz標準]を示す図であり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は位相(°)である。
図24及び図25において、周波数20Hz〜1kHzで位相遅れがみられる。
(2−2) 実験結果のまとめ
図22の実験結果から、第1音響抵抗44がばらついた時は周波数20Hzの感度変化だけでなく、位相も変化しているのが分かる。左右のイヤホンで感度が異なった場合、音像定位位置の変化を生じる。同じく左右のイヤホンの位相差は、音像の大きさと定位位置に影響する。左右のイヤホンの周波数特性が同じならば、音圧差・位相差のない音が再生され、音質の向上が期待できる。
(実施例1の効果)
本実施例1のカナル型イヤホンによれば、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) 左右のイヤホンの周波数特性が揃うことで、音質向上が期待できる。
(B) 第1音響抵抗44の抵抗値が調整可能、あるいは、第1音響抵抗44及び第2音響抵抗57の抵抗値が調整可能であるので、製品のばらつきが減る。又、不良率が改善される。
(C) 開発段階での音の微調整が簡単にできるので、部材節減・開発時間の短縮が期待できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 図1では、本発明のカバーをドライバキャップ50で構成したが、そのカバーをフレーム30等で構成しても良い。例えば、カバーをフレーム30で構成する場合、ドライバキャップ50を省略し、このドライバキャップ50の機能を有するようにフレーム30の構造や形状を変更することも可能である。
(b) 図1において、ドライバキャップ50を省略し、フレーム30の第2通気孔33の形状を変更し、更に、第2音響抵抗57をブロック状、シート状等の他の形状に変更し、この変更した第2音響抵抗57を、形状を変更した第2通気孔33に貼着あるいは装着するような構造や形状に変形しても、実施例1の主たる作用効果を奏することが可能である。
(c) 図1のハウジング10、ドライバユニット20、及びイヤピース14等の構造及び形状は、他の構造及び形状に変更してもよい。それに対応して、図5の等価回路も他の構成に変更できる。
10 ハウジング
11 フロントハウジング
11a 第1音響空間
12 リヤハウジング
12a 第2音響空間
13 音導管
14 イヤピース
20 ドライバユニット
25 配線コード
30 フレーム
33 第2通気孔
40 第1筒部材
43 第1通気孔
44 第1音響抵抗
50 ドライバキャップ
51 気室
53 第2筒部材
56 段差部
57 第2音響抵抗

Claims (6)

  1. 内部に音響空間が形成され、正面側に音導管が突設されたハウジングと、
    前記音響空間を正面側の第1音響空間と背面側の第2音響空間とに分離する位置に取り付けられ、電気信号を音波に変換して前記音導管へ出力する電気音波変換器と、
    前記第2音響空間内に配置され、前記電気音波変換器の背面側を覆って内部に気室を形成するカバーと、
    前記音導管の内壁面に設けられた第1筒部材と、
    前記第1筒部材内に挿着された、音響抵抗値が可変の第1音響抵抗と、
    前記カバーに設けられ、前記気室と前記第2音響空間とを連通する第2筒部材と、
    前記第2筒部材内に挿着された、音響抵抗値が可変の第2音響抵抗と、
    を備える密閉型イヤホンであって、
    前記第1音響抵抗及び前記第2音響抵抗の前記音響抵抗値を変えて、低周波領域における2つの周波数調整点の音圧レベルを調整可能な構成にしたことを特徴とする密閉型イヤホン。
  2. 前記第1音響抵抗及び前記第2音響抵抗は、
    圧縮ウレタンを含む通気量調整材により形成され、
    前記音響抵抗値は、
    前記通気量調整材の通気量により変える構成になっている、
    ことを特徴とする請求項1記載の密閉型イヤホン。
  3. 前記第1筒部材は、
    正面側に形成された、前記音導管の内部に通じる第1開口部と、背面側に形成された閉塞部と、側面に形成された、外部に通じる第1通気孔と、を有し、前記第1開口部と前記閉塞部及び前記第1通気孔との間に、前記第1音響抵抗が挿着され、
    前記第2筒部材は、
    正面側に形成された、前記気室に通じる第2開口部と、背面側に形成された、前記第2音響空間に通じる第3開口部と、内部に形成された段差部と、を有し、前記第3開口部と前記段差部との間に、前記第2音響抵抗が挿着されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の密閉型イヤホン。
  4. 前記電気音波変換器は、フレームに取り付けられ、
    前記フレームには、前記電気音波変換器の背面側と前記気室とを連通する第2通気孔が形成され、
    前記カバーは、前記気室を覆うように前記フレームの背面側に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載の密閉型イヤホン。
  5. 前記低周波領域における前記2つの周波数調整点は、
    可聴域の20Hz〜20kHz内の任意の2点であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の密閉型イヤホン。
  6. 前記任意の2点は、20Hz付近と200Hz付近とであることを特徴とする請求項5記載の密閉型イヤホン。
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