JP6507619B2 - 工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 - Google Patents
工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6507619B2 JP6507619B2 JP2014254842A JP2014254842A JP6507619B2 JP 6507619 B2 JP6507619 B2 JP 6507619B2 JP 2014254842 A JP2014254842 A JP 2014254842A JP 2014254842 A JP2014254842 A JP 2014254842A JP 6507619 B2 JP6507619 B2 JP 6507619B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal displacement
- displacement amount
- temperature
- temperature distribution
- difference
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Description
工作機械10の一例としての横型マシニングセンタについて図1を参照して説明する。工作機械10は移動軸として、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)及び鉛直方向の回転軸(B軸)を有する工作機械である。なお、本発明が適用される工作機械10は、以下に説明する工作機械10に限られるものではない。
図2に示すように、工作機械10は、上述した構造体11〜16に加えて、非構造体としての、熱変位量推定装置20、熱変位補正装置30及び制御装置40を備える。本発明の条件決定方法は、熱変位量推定装置20の条件を決定するものである。
次に、熱変位量推定装置20の構造解析部23(図2参照)による構造解析の基本について説明する。工作機械10の構造体の一つであるコラム12の熱変位に伴う熱変位補正を行う場合を例に挙げて、コラム12の熱変位量を推定する場合における構造解析の基本について図3を参照して説明する。なお、構造解析部23による構造解析は、コラム12の他に、ベッド11などの他の構造体にも同様に適用できる。
構造解析部23は、構造体モデルの全ての節点の温度を実際の構造体11〜16の対応する位置における温度として構造解析を行うと、非常に多数の演算回数を要し、長時間の演算時間を要する。
次に、熱変位量推定装置20による熱変位量推定方法について、図2及び図4を参照して説明する。熱変位量推定装置20は、図2に示すように、温度センサ21a〜21hと、ブロック温度取得部22と、構造解析部23とを備える。
以下に、構造解析部23による構造解析に用いる行列演算式(式(1))の導出方法について説明する。構造体モデルの剛性方程式は、式(2)により表される。{f}は、各節点の外力ベクトル(要素数Nall)である。[K]は、剛性マトリックス(行数Nall、列数Nall)であって、コラム12の材料定数及びコラム12の形状により得られる既知の値である。{δall}は、各節点の変位ベクトル(要素数Nall)である。allは、全ての節点数を意味する。明細書において用いるベクトルは、すべて列ベクトルを意味する。
本実施形態の条件決定方法は、温度センサ21a〜21hを配置する位置、すなわちブロック温度T1〜T8を検出する位置を決定する。条件決定方法について、図5〜図10を参照して説明する。ここで、条件決定方法は、コンピュータによって構成される条件決定装置によって行われる。つまり、以下の処理は、条件決定装置による処理である。
Claims (7)
- 工作機械の構造体モデルの熱解析を行うことにより前記構造体モデルの第一温度分布を作成する第一温度分布作成工程と、
前記第一温度分布に基づいて前記構造体モデルの構造解析を行うことにより、前記構造体モデルの所定節点における第一熱変位量を取得する第一構造解析工程と、
前記構造体モデルを複数のブロックに分割して各々のブロック温度を均一値とするときに、前記第一温度分布に基づいて前記各々のブロック温度の第二温度分布を作成する第二温度分布作成工程と、
前記第二温度分布に基づいて前記構造体モデルの構造解析を行うことにより、前記構造体モデルの前記所定節点における第二熱変位量を取得する第二構造解析工程と、
前記第二温度分布を複数の温度傾向パターンに応じた所定の複数の条件のそれぞれで変化させて、複数の前記各々のブロック温度の第三温度分布を作成する第三温度分布作成工程と、
前記複数の第三温度分布に基づいて前記構造体モデルの構造解析をそれぞれ行うことにより、複数の第三熱変位量をそれぞれ取得する第三構造解析工程と、
前記第一熱変位量と前記第二熱変位量との基準相違傾向、及び、前記第二熱変位量と前記複数の第三熱変位量のそれぞれのとの相違傾向に基づいて、前記複数の第三熱変位量の中から1つの第三熱変位量を選択する第三熱変位量選択工程と、
前記基準相違傾向、及び、選択した前記第三熱変位量に対応する前記相違傾向に基づいて、前記基準相違傾向と選択した前記第三熱変位量に対応する前記相違傾向との相違度合いを算出する相違度合い算出工程と、
前記第二温度分布、選択した前記第三熱変位量に対応する前記第三温度分布、及び、前記相違度合いに基づいて、前記各々のブロック温度の最適温度分布を算出する最適温度分布算出工程と、
前記第一温度分布及び前記最適温度分布に基づいて、前記工作機械の構造体における温度検出位置を決定する温度検出位置決定工程と、
を備える、工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。 - 前記第三熱変位量選択工程は、前記複数の相違傾向の中から前記基準相違傾向に最も近い1つの前記相違傾向を選択し、選択した前記相違傾向に対応する第三熱変位量を選択する、請求項1に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
- 前記相違度合い算出工程は、前記基準相違傾向としての前記第一熱変位量と前記第二熱変位量との差を基準値とし、選択した前記相違傾向としての前記第二熱変位量と前記第三熱変位量との差に前記相違度合いを乗算した値を比較値とし、前記基準値と前記比較値との差の二乗が最小となるときの当該相違度合いを算出する、請求項1又は2に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
- 前記相違度合い算出工程は、前記第三熱変位量と前記相違度合いとの乗算値r・δ3、及び第二熱変位量δ2と1から相違度合いrを減算した値との乗算値(1−r)・δ2との和と、前記第一熱変位量との差の二乗が最小となるときの当該相違度合いを算出する、請求項1又は2に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
- 前記最適温度分布算出工程は、前記第二温度分布と、選択した前記第三熱変位量に対応する前記第三温度分布とを前記相違度合いで内分した和に基づいて、前記各々のブロック温度の最適温度分布を算出する、請求項1〜4の何れか一項に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
- 前記最適温度分布算出工程は、算出した前記各々のブロック温度の最適温度分布に対応する熱変位量を算出し、算出した前記熱変位量と前記第一熱変位量との差が、予め設定した閾値内で収束したとき当該熱変位量を最適熱変位量と推定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
- 前記最適温度分布算出工程は、算出した前記各々のブロック温度の最適温度分布に対応する熱変位量を算出し、算出した前記熱変位量と前記第一熱変位量との差が、予め設定した許容誤差内になったとき当該熱変位量を最適熱変位量と推定する、請求項1〜5の何れか一項に記載の工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014254842A JP6507619B2 (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014254842A JP6507619B2 (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016112660A JP2016112660A (ja) | 2016-06-23 |
JP2016112660A5 JP2016112660A5 (ja) | 2018-01-25 |
JP6507619B2 true JP6507619B2 (ja) | 2019-05-08 |
Family
ID=56140514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014254842A Expired - Fee Related JP6507619B2 (ja) | 2014-12-17 | 2014-12-17 | 工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6507619B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006065716A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 変形誤差の補正方法 |
JP4972925B2 (ja) * | 2005-12-19 | 2012-07-11 | ブラザー工業株式会社 | 工作機械の温度測定位置決定方法及び工作機械の温度測定位置決定プログラム |
TW201021959A (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-16 | Ind Tech Res Inst | A thermal error compensation method for machine tools |
JP5751611B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2015-07-22 | 国立大学法人鳥取大学 | 工作機械、工作機械の温度測定部の数及び配置の決定方法及びプログラム |
JP5811102B2 (ja) * | 2011-05-17 | 2015-11-11 | 株式会社ジェイテクト | 熱変位補正装置および熱変位補正方法 |
-
2014
- 2014-12-17 JP JP2014254842A patent/JP6507619B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016112660A (ja) | 2016-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5811102B2 (ja) | 熱変位補正装置および熱変位補正方法 | |
US20230060472A1 (en) | Teaching device, teaching method, and robot system | |
Ratchev et al. | An advanced FEA based force induced error compensation strategy in milling | |
JP5331802B2 (ja) | 測定機及びその動的変形による測定誤差の補正方法 | |
US9915516B2 (en) | Method for controlling shape measuring apparatus | |
US10775148B2 (en) | Determining a position of a movable part of a coordinate measuring machine | |
JP5803261B2 (ja) | 工作機械の熱変位補正方法および熱変位補正装置 | |
JP5399624B2 (ja) | 数値制御方法及び数値制御装置 | |
JP6942577B2 (ja) | 工作機械の数値制御装置及び数値制御方法 | |
JP6450732B2 (ja) | 数値制御装置 | |
JP7514322B2 (ja) | 工作機械制御及び工作機械に対する特性図に基づく誤差補償のための方法 | |
JP6595273B2 (ja) | 数値制御装置 | |
JP6648500B2 (ja) | 工作機械の熱変位補正装置 | |
CN109789548B (zh) | 用于工件校准的方法和使用该方法的机器人系统 | |
JP2019197333A (ja) | 経路補正方法及び多軸加工機の制御装置 | |
JP6155946B2 (ja) | 工作機械の各部材の線膨張係数の決定方法および工作機械の熱変位補正装置 | |
JP6221419B2 (ja) | 工作機械の温度測定位置決定方法およびそのための装置 | |
JP6507619B2 (ja) | 工作機械の熱変位量推定装置に用いる温度検出位置の条件決定方法 | |
JP7302994B2 (ja) | ワークピース/ツール間境界における振動現象を制限するための方法 | |
JP6569222B2 (ja) | ロボットシステム及びその制御方法 | |
JP6474587B2 (ja) | 測定値補正方法、測定値補正プログラム及び測定装置 | |
JP6435655B2 (ja) | 工作機械の熱変位量推定装置に用いる条件決定方法 | |
JP6435654B2 (ja) | 熱変位量推定装置、熱変位量推定方法、及び熱変位量推定装置を備える工作機械 | |
WO2024201885A1 (ja) | 工作機械における熱変位補正装置及び熱変位補正方法並びに工作機械 | |
JP6405195B2 (ja) | 測定値補正方法、測定値補正プログラム及び測定装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171208 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181218 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190211 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190318 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6507619 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |