JP6507275B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、電子機器に関する。
従来、例えば携帯電話等の電子機器が知られている。例えば特許文献1には、第1の筐体と第2の筐体とがヒンジを介して開閉可能に連結された携帯電子機器が開示されている。
特開2012−195891号公報
従来、例えば落下による電子機器の破損を軽減するために、電子機器にバンパーを搭載すること行われている。しかしながら、電子機器にバンパーを搭載すると、電子機器が大型化する場合があった。
本開示は、バンパーの搭載に起因する大型化を軽減させる電子機器に関する。
本開示の一実施形態に係る電子機器は、第1筐体および第2筐体がヒンジを介して開閉可能に連結された電子機器であって、第1筐体の、ヒンジを介して第2筐体と連結された第1端部を除き、1つ以上の第1バンパーと、1つ以上の第2バンパーと、1つ以上の第3バンパーと、を備える。第1バンパーは、第1筐体の、第1端部とは反対側の第2端部の少なくとも一部を覆う。第2バンパーは、第2筐体の、ヒンジを介して第1筐体と連結された第3端部とは反対側の第4端部の少なくとも一部を覆う。第3バンパーは、第2筐体の第3端部の少なくとも一部を覆う。第3バンパーは、ヒンジの回転軸方向において第1筐体よりも外側に突出している。
本開示の一実施形態に係る電子機器によれば、バンパーの搭載に起因する大型化が軽減される。
本開示の一実施形態に係る電子機器の閉状態における斜視図である。 開状態である電子機器をフロント側から見た斜視図である。 閉状態である電子機器をリア側から見た斜視図である。 フロントケースの窓部周辺を示す要部拡大図である。 上部筐体の分解図である。 バンパーの6面図である。 フロントケースの先端部分を示す図である。 フロントケースにバンパーを仮止めした様子を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1および図2を参照して、本開示の一実施形態に係る電子機器10について説明する。
電子機器10は、例えば折り畳み可能な携帯電話であるが、他の任意の機器であってよい。概略として、電子機器10は、例えば上部筐体11と、下部筐体12と、を備える。上部筐体11および下部筐体12は、ヒンジ部13を介して開閉可能に連結される。ヒンジ部13は、例えば上部筐体11の下部筐体12側の端部に設けられた第1ヒンジ保持部と、下部筐体12の上部筐体11側の端部に設けられた第2ヒンジ保持部と、第1ヒンジ保持部および第2ヒンジ保持部によって保持されたチルトヒンジと、を含んでよい。上部筐体11には、例えばディスプレイおよびレシーバ等が備えられてよい。下部筐体12には、例えば物理キーおよびマイク等が備えられてよい。図1に示すように、上部筐体11および下部筐体12が折り畳まれた状態を、閉状態ともいう。閉状態において、上部筐体11と下部筐体12とが成す角度は、例えば略0°である。図2に示すように、上部筐体11および下部筐体12が開いた状態を、開状態ともいう。開状態において、上部筐体11と下部筐体12とが成す角度は、例えば180°未満である。上部筐体11および下部筐体12の、閉状態における内側をフロント側ともいう。上部筐体11および下部筐体12の、閉状態における外側をリア側ともいう。上部筐体11および下部筐体12それぞれの概略形状は、フロント側の面と、リア側の面と、4つの側面と、を有する6面体であってよい。
電子機器10は、各種のバンパーを備える。バンパーの材質として、例えばエラストマー等が採用可能である。バンパーの搭載によって、例えば電子機器10の耐久性が向上する。
具体的には、電子機器10は、開状態で落下した際に地面に最初に衝突する蓋然性が高い箇所に、バンパーを備える。例えば、衝突する蓋然性が高い箇所は、上部筐体11の下部筐体12側とは反対側の端部における2つの角部と、下部筐体12の上部筐体11側とは反対側の端部における2つの角部と、下部筐体12の上部筐体11側の端部における2つの角部と、を含む。例えば図3に示すように、電子機器10は、上部筐体11の下部筐体12側とは反対側の端部に、当該端部における2つの角部を覆う1つの第1バンパー16を備える。電子機器10は、下部筐体12の上部筐体11側とは反対側の端部に、当該端部における2つの角部をそれぞれ覆う2つの第2バンパー27を備える。電子機器10は、下部筐体12の上部筐体11側の端部に、当該端部における2つの角部をそれぞれ覆う2つの第3バンパー28を備える。
例えば図1に示すように、電子機器10が閉状態であるときに、1つ以上の第3バンパー28それぞれは、チルトヒンジの回転軸X方向において上部筐体11よりも外側に突出してよい。かかる構成によって、例えば閉状態である電子機器10が落下した場合に、上部筐体11の下部筐体12側の端部が損傷することが軽減される。このため、例えば上部筐体11の下部筐体12側の端部にバンパーを設けずとも、当該端部の損傷を軽減可能である。
電子機器10は、上部筐体11のリア側の面に、窓部29と、1つ以上のベゼル部30と、1つ以上の第4バンパー31と、を備える。図1に示す例では、2つのベゼル部30と2つの第4バンパー31とが存在する。
窓部29は、例えば所定の波長帯域の光を透過させる透過部材で構成されてよい。ユーザは、例えば上部筐体11の内部に設けられたサブディスプレイの画面を、窓部29を介して視認可能であってよい。
1つ以上のベゼル部30それぞれは、上部筐体11とは別体として設けられてもよく、上部筐体11のリア側の面上に一体的に設けられてもよい。1つ以上のベゼル部30それぞれは、窓部29の周囲の一部を取り囲む。図4に示すように、1つ以上のベゼル部30それぞれは、上部筐体11のリア側の面から窓部29よりも外側に突出してよい。
1つ以上の第4バンパー31それぞれは、窓部29の周囲の一部を取り囲む。1つ以上の第4バンパー31それぞれは、窓部29の周方向において等間隔に配置されてよい。1つ以上の第4バンパー31それぞれは、例えば接着部材および締結部材等を用いて上部筐体11に固定されてよい。接着部材は、例えば接着剤および両面テープ等を含んでよい。締結部材は、例えばネジ等を含んでよい。図4に示すように、1つ以上の第4バンパー31それぞれは、上部筐体11のリア側の面から窓部29および各ベゼル部30よりも外側に突出してよい。
第4バンパー31によって、例えば電子機器10が落下した場合に、窓部29および各ベゼル部30が損傷することが軽減される。上部筐体11とは別体として設けられた第4バンパー31に損傷が発生した場合であっても、作業者は、リペア作業において第4バンパー31を交換するだけでよい。上部筐体11を分解する必要がないので、リペア作業の作業負担が軽減される。
図5を参照して、上部筐体11について詳細に説明する。図5は、上部筐体11の、ヒンジ部13とは反対側の先端部分を示す。図5において、上部筐体11の内部に設けられる基板およびディスプレイデバイス等の電子部品は、図示を省略している。図5に示すように、上部筐体11は、フロントケース14と、リアケース15と、を含む。フロントケース14は、上部筐体11におけるフロント側に位置する。リアケース15は、上部筐体11におけるリア側に位置する。上部筐体11には、第1バンパー16が取り付けられる。フロントケース14およびリアケース15の材質として、例えばガラスを含有させた樹脂等が採用可能である。
上部筐体11の組立作業工程において、例えば第1バンパー16がフロントケース14に仮止めされる。第1バンパー16の仮止めの詳細については後述する。第1バンパー16が仮止めされた後、リアケース15がフロントケース14に係止される。フロントケース14およびリアケース15は、例えばフロントケース14およびリアケース15それぞれに設けられた係止部によって係止されてよい。当該係止部は、例えば鉤形状または爪形状等を含んでよい。リアケース15が係止された後、例えばネジ等の締結部材によって、フロントケース14およびリアケース15が固定される。このようにして、上部筐体11が組み立てられる。上部筐体11が組み立てられた状態で、第1バンパー16は、上部筐体11の側面の一部を覆う。例えば、第1バンパー16は、上部筐体11のヒンジ部13とは反対側の端部における、上部筐体11の側面を覆う。上部筐体11の組立作業工程は、上述した例に限られず、任意の工程を含んでよい。
図6を参照して、第1バンパー16について詳細に説明する。図6aは、第1バンパー16の正面図である。図6bは、第1バンパー16の平面図である。図6cは、第1バンパー16の底面図である。図6dは、第1バンパー16の左側面図である。図6eは、第1バンパー16の右側面図である。図6fは、第1バンパー16の背面図である。
第1バンパー16は、例えば略C字型形状を有する。C字型形状の内周面17が、上部筐体11の側面に対向する。以下、第1バンパー16の内周面17を、第1バンパー16のコア側の面ともいう。C字型形状の外周面が、電子機器10の外観面の一部を構成する。以下、第1バンパー16の外周面を、第1バンパー16のキャビティ側の面ともいう。例えば、第1バンパー16の内周面17および外周面それぞれは、1つ以上の平面および1つ以上の曲面を含んで構成されてよい。第1バンパー16の内周面17は、上部筐体11の側面に当接する形状を有してよい。第1バンパー16は、内周面17から突出した第1係止部18、第2係止部19、および耳部20を有する。第1バンパー16が有する第1係止部18、第2係止部19、および耳部20それぞれの数は、任意に定められてよい。図6に示す例では、第1バンパー16は、4つの第1係止部18と、2つの第2係止部19と、1つの耳部20と、を有する。
第1係止部18は、例えば内周面17から突出した先端部分に、上部筐体11に係止するための係止形状を有する。当該係止形状は、例えば鉤形状18aを含んでよい。鉤形状18aを有する第1係止部18は、後述するように上部筐体11の内側から上部筐体11の側壁に係止される。第1係止部18は、上部筐体11の側壁に係止されることによって、上部筐体11から抜けることが低減される。例えば、4つの第1係止部18は、内周面17の周方向に沿って離れて設けられてよい。例えば、内周面17の周方向における両端付近それぞれに、2つの第1係止部18が設けられてよい。
第2係止部19は、例えば内周面17から突出した板形状である。例えば、第2係止部19の板形状の面に平行な方向と、内周面17の周方向と、が略一致してよい。第2係止部19の先端部分は、後述するようにフロントケース14の側面に設けられた溝部に挿入される。第2係止部19は、例えば内周面17から突出した根元部分に、上部筐体11に係止するための係止形状を有する。当該係止形状は、例えば貫通孔19aを含んでよい。第2係止部19の貫通孔19aには、図5に示されるようにリアケース15のフロントケース14に対向する面から突出した突出部15aが挿通される。第2係止部19は、貫通孔19aに挿通されたリアケース15の突出部15aに係止される。第2係止部19がリアケース15の突出部15aに係止されることによって、上部筐体11から抜けることが低減される。例えば、2つの第2係止部19は、内周面17の周方向に沿って離れて設けられてよい。例えば、内周面17の周方向における中央付近に、2つの第2係止部19が設けられてよい。
耳部20は、例えば内周面17の周方向における少なくとも一部から突出した板形状である。例えば、耳部20の板形状の面に平行な方向と、内周面17の周方向と、が略一致してよい。耳部20は、内周面17の周方向における中央部分から突出してよい。耳部20の板形状の一方の面は、電子機器10の外観面の一部を構成する。以下、耳部20の当該一方の面を、耳部20のキャビティ側の面ともいう。耳部20の板形状の他方の面は、後述するように、フロントケース14のリアケース15に対向する第1面とは逆の第2面に対向する。以下、耳部20の板形状の当該他方の面を、耳部20のコア側の面ともいう。
耳部20は、リア側の面から突出した第3係止部21を有する。第3係止部21は、例えば耳部20のリア側の面から突出した先端部分に、フロントケース14に係止するための係止形状を有する。当該係止形状は、例えば鉤形状21aを含んでよい。鉤形状21aを有する第3係止部21は、後述するようにフロントケース14の第2面に設けられた第4係止部に係止される。第3係止部21がフロントケース14の第4係止部に係止されることによって、耳部20がフロントケース14から浮き上がることが低減される。第3係止部21は、図6に示す例では内周面17まで延設されているが、内周面17から離れて設けられてよい。
図7を参照して、フロントケース14について詳細に説明する。図7aは、フロントケース14の先端部分における、リアケース15に対向する第1面を示す。以下、フロントケース14の第1面を、フロントケース14のコア側の面ともいう。図7bは、フロントケース14の先端部分における、第1面とは逆の第2面を示す。以下、フロントケース14の第2面を、フロントケース14のキャビティ側の面ともいう。
フロントケース14は、図7aに示すように、フロントケース14のコア側の面から突出した側壁22の一部に切欠部23を有する。フロントケース14の側壁22は、例えば上部筐体11の側壁の少なくとも一部を構成してよい。切欠部23は、上述した第1バンパー16の第1係止部18に対応して設けられる。図7aに示す例では、4つの第1係止部18にそれぞれ対応する4つの切欠部23が存在する。後述するように、第1バンパー16がフロントケース14に仮止めされる際、第1バンパー16の各第1係止部18の根元部分が、フロントケース14の各切欠部23に配置される。上部筐体11が組み立てられた状態において、第1バンパー16の第1係止部18の鉤形状18aは、上部筐体11の内側から上部筐体11の側壁に係止される。
フロントケース14は、コア側の面の少なくとも一部領域を取り囲む第1壁部24を有する。第1壁部24は、リアケース15のフロントケース14に対向する面の少なくとも一部領域を取り囲む第2壁部に対応する形状を有する。上部筐体11が組み立てられた状態において、フロントケース14の第1壁部24とリアケース15の第2壁部とが、防水部材を介して密着する。防水部材は、例えば防水性を有する両面テープおよび弾性部材等を含んでよい。防水部材は、第1壁部24または第2壁部と一体的に設けられてもよいし、別体として設けられてもよい。上部筐体11は、少なくとも第1壁部24および第2壁部によって画定される防水空間を有する。防水空間内に、例えば電子部品を搭載した基板等が配置される。
フロントケース14は、先端部分の側面に溝部25を有する。溝部25は、上述した第1バンパー16の第2係止部19に対応して設けられる。図7に示す例では、2つの第2係止部19に対応する2つの溝部25が存在する。溝部25は、深さ方向において、例えばフロントケース14の先端部分に存在する第1壁部24まで延びる。溝部25の底面は、第1壁部24の外周面と内周面との間に位置する。後述するように、第1バンパー16がフロントケース14に仮止めされる際、第1バンパー16の各第2係止部19の先端部分が、フロントケース14の各溝部25に挿入される。
フロントケース14は、先端部分のキャビティ側の面に第4係止部26を有する。第4係止部26は、上述した第1バンパー16の第3係止部21に対応して設けられる。図7に示す例では、3つの第3係止部21にそれぞれ対応する3つの第4係止部26が存在する。第4係止部26は、フロントケース14の先端部分の側面から、例えば溝部25の深さ方向と略同一の方向に延びる溝形状を有する。溝形状の断面は、第1バンパー16の第3係止部21の鉤形状21aに対応する形状である。後述するように、第1バンパー16がフロントケース14に仮止めされる際、第1バンパー16の各第3係止部21が、フロントケース14の各第4係止部26に挿入される。
図5を参照して、フロントケース14に第1バンパー16を仮止めする工程について説明する。例えば、組立作業者は、第1バンパー16の各第2係止部19を、フロントケース14の各溝部25に挿入する。組立作業者は、第1バンパー16の各第3係止部21を、フロントケース14の各第4係止部26に挿入する。組立作業者は、第1バンパー16の各第1係止部18の根元部分を、フロントケース14の各切欠部23に配置する。
フロントケース14に第1バンパー16が仮止めされた状態において、第1バンパー16の各第2係止部19の根元部分に形成された貫通孔19aの少なくとも一部は、図8に示すようにフロントケース14のコア側から見て露出している。作業者は、リアケース15の各突出部15aを各貫通孔19aに挿入して、フロントケース14とリアケース15とを係止させる。組立作業者は、締結部材を用いて、フロントケース14とリアケース15とを固定する。
このようにして組み立てられた上部筐体11において、第1バンパー16の第1係止部18は、上部筐体11の側面に設けられた孔部を通過して上部筐体11の内部まで延びている。当該孔部の少なくとも一部は、フロントケース14の切欠部23を含んでよい。第1係止部18は、上部筐体11の内側から上部筐体11の側壁に係止されている。第1バンパー16の第2係止部19は、第2係止部19の貫通孔19aに挿通されたリアケース15の突出部15aに係止されている。第1バンパー16の第3係止部21は、フロントケース14の第4係止部26に係止されている。
下部筐体12、第2バンパー27、および第3バンパー28は、上述した上部筐体11および第1バンパー16と同様にして組み立てられてよい。例えば、下部筐体12は、上部筐体11と同様に、フロントケースおよびリアケースを含んでよい。第2バンパー27および第3バンパー28それぞれは、例えば略C字型形状または略L字型形状を有してよい。第2バンパー27および第3バンパー28それぞれには、上述した第1係止部18、第2係止部19、および第3係止部21のうち少なくとも1つと同様の構成を有する1つ以上の係止部が設けられてよい。
以上述べたように、本開示の一実施形態に係る電子機器10は、フロントケース14およびリアケース15を含む上部筐体11と、第1バンパー16と、を備える。第1バンパー16の第1係止部18は、上部筐体11の内部まで延びており、上部筐体11の内側から上部筐体11の側壁に係止される。第1バンパー16の第2係止部19は、先端部分がフロントケース14の溝部25に挿入されるとともに、根元部分の貫通孔19aに挿通されたリアケース15の突出部15aに係止されている。例えば図8に示すように、第1係止部18を介する係止には、上部筐体11の防水空間を除く内部空間において、第1係止部18が配置されるための比較的大きな空間が必要となる。一方、第2係止部19を介する係止には、フロントケース14の側面に溝部25を設ければよい。このため、第2係止部19を介する係止には、上部筐体11の防水空間を除く内部空間において必要となる空間が比較的小さい。電子機器10によれば、例えば第1係止部18を介する係止に十分な大きさの空間を確保できない箇所に第2係止部19を配することによって、省スペースで第1バンパー16を上部筐体11に固定可能である。このため、バンパーの搭載に起因する電子機器10の大型化が軽減される。
例えば、防水性能が要求される電子機器において、電子機器自体の小型化および防水領域の拡大の双方が望まれる。本開示の一実施形態によれば、第1バンパー16の第2係止部19の係止に必要な溝部25を、電子機器10の防水領域を画定する第1壁部24に設けることができる。したがって、第1壁部24を上部筐体11の側面付近の領域に設けた場合であっても、当該領域において第2係止部19による係止が可能である。このため、本開示の一実施形態に係る電子機器10の構成は、例えば防水性能が要求される電子機器において特に好適である。
本開示の一実施形態に係る電子機器10は、上述したように開状態で落下した際に地面に最初に衝突する蓋然性が高い箇所に、第1バンパー16と、第2バンパー27と、第3バンパー28と、を備える。かかる構成によれば、電子機器10が開状態で落下した際に地面に最初に衝突する蓋然性が低い箇所にバンパーを設けずとも、電子機器10の耐久性が向上する。例えば、上部筐体11および下部筐体12それぞれの側面を全周に亘ってバンパーで覆う必要がない。このため、バンパーの搭載に起因する電子機器10の大型化が軽減される。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
上述した実施形態では、突出部15aがリアケース15と一体的に形成される構成について説明した。しかしながら、例えば突出部15aと同様の機能を果たす部材を、リアケース15と別体として設けてもよい。当該部材として、例えば金属製の柱状の部材が考えられる。具体的には、組立作業者は、第1バンパー16をフロントケース14に仮止めした後、当該部材を第1バンパー16の第2係止部19の貫通孔19aに挿通させてよい。当該部材の両端それぞれは、例えばフロントケース14およびリアケース15にそれぞれ設けられた孔部に嵌入されてよい。かかる構成によっても、上述した一実施形態と同様に、バンパーの搭載に起因する電子機器10の大型化が軽減される。
上述した実施形態において、電子機器10が1つの第1バンパー16を備える構成について説明した。しかしながら、電子機器10は、複数の第1バンパーを備えてよい。当該複数の第1バンパーそれぞれは、上部筐体11の下部筐体12側とは反対側の端部の少なくとも一部を覆う。例えば、2つの第1バンパーが、上部筐体11の下部筐体12側とは反対側の端部における2つの角部をそれぞれ覆ってよい。
上述した実施形態において、電子機器10が2つの第2バンパー27を備える構成について説明した。しかしながら、電子機器10は、1つまたは3つ以上の第2バンパーを備えてよい。当該1つまたは3つ以上の第2バンパーそれぞれは、上部筐体11の下部筐体12側とは反対側の端部の少なくとも一部を覆う。例えば、1つの第2バンパーが、下部筐体12の上部筐体11側とは反対側の端部における2つの角部を覆ってよい。
上述した実施形態において、電子機器10が2つの第3バンパー28を備える構成について説明した。しかしながら、電子機器10は、1つまたは3つ以上の第3バンパーを備えてよい。当該1つまたは3つ以上の第3バンパーそれぞれは、上部筐体11の下部筐体12側の端部の少なくとも一部を覆う。例えば、1つの第3バンパーが、下部筐体12の上部筐体11側の端部における2つの角部を覆ってよい。
上述した実施形態において、電子機器10が上部筐体11において窓部29を備える構成について説明した。しかしながら、下部筐体12において窓部29が備えられてよい。例えば、下部筐体12の内部に設けられたカメラモジュールが、下部筐体12に備えられた窓部29から入射する光を結像してよい。
上述した実施形態において、各第2バンパー27および各第3バンパー28は、下部筐体12のリア側の面から外側に突出してよい。かかる構成によって、例えば下部筐体12のリア側の面を下向きにして電子機器10が静置される場合に、電子機器10が静置される面と下部筐体12のリア側の面とが衝突することが軽減される。このため、電子機器10の耐久性が更に向上する。
10 電子機器
11 上部筐体
12 下部筐体
13 ヒンジ部
14 フロントケース
15 リアケース
15a 突出部
16 バンパー
17 内周面
18 第1係止部
18a 鉤形状
19 第2係止部
19a 貫通孔
20 耳部
21 第3係止部
21a 鉤形状
22 側壁
23 切欠部
24 第1壁部
25 溝部
26 第4係止部
27 第2バンパー
28 第3バンパー
29 窓部
30 ベゼル部
31 第4バンパー

Claims (3)

  1. 第1筐体および第2筐体がヒンジを介して開閉可能に連結された電子機器であって、
    前記第1筐体の、前記ヒンジを介して前記第2筐体と連結された第1端部を除き、
    前記第1筐体の、前記第1端部とは反対側の第2端部の少なくとも一部を覆う1つ以上の第1バンパーと、
    前記第2筐体の、前記ヒンジを介して前記第1筐体と連結された第3端部とは反対側の第4端部の少なくとも一部を覆う1つ以上の第2バンパーと、
    前記第2筐体の前記第3端部の少なくとも一部を覆う1つ以上の第3バンパーと、
    を備え
    前記第3バンパーは、前記ヒンジの回転軸方向において前記第1筐体よりも外側に突出している、電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記第1バンパーは、前記ヒンジの回転軸方向において前記第1筐体よりも外側に突出している、電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器であって、
    前記第1バンパーは、前記第1筐体の前記第2端部における角部と、前記第2端部の端辺と、を覆っている、電子機器。
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