JPH06268724A - 携帯用折たたみ式電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯用折たたみ式電子機器、例えば通話器側
筺体と送話器側筺体を折たたみ式に構成した電話機にお
いて、組立容易性，防水性及び耐衝撃性を向上するこ
と。 【構成】 通話器側筺体１と送話器側筺体２をヒンジ部
１０により連結して開閉自在な携帯用折たたみ式電話機
において、このヒンジ部を各筺体１及び２の電気的接続
を行うＦＰＣ板と、このＦＰＣ板を一体密閉的に覆う反
発弾性をもつ軟質性樹脂で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、携帯用折たたみ式電子
機器に係り、特に送話器付き筺体と受話器付き筺体のヒ
ンジ部を改良した携帯電話機用の携帯用折たたみ式電子
機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、小形で持運びが便利な携帯用電話
機が普及しつつあり、特に送話器付きの筺体と受話器付
きの筺体とをヒンジを介して開閉自在に構成し、持運び
時にはこれら筺体を閉じ、開いた状態で通話するものが
実用化されている。この様な携帯用電話機は、例えば特
開昭６３−８６９２９号公報記載の如く、受話器，ダイ
ヤルホン，アンテナ等を持つ筺体本体と送話器を持つフ
レームとを２軸式のヒンジ機構及びバネにより開閉自在
に連結し、前記ヒンジ機構により閉じた状態にて持運
び、該ヒンジ機構及びバネによって開いた状態で通話を
行う様に構成されている。また他の携帯用電話機として
は、例えば特開平２−１５９９１５９号公報記載の如
く、通話時及び持運び時の２つの筺体位置を保持する円
柱状の蝶番軸及びカムを含み、且つ通話スイッチのオン
／オフを行う多目的ヒンジ機構を有するものが提案され
ている。またこれら折たたみ式電話機の各筺体間の電気
的接続は、前記ヒンジ機構を通る電線により行われるの
が通例である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る携帯用折たたみ式電話機は、ヒンジ機構によって２筺
体を開閉自在にすることができるものの、このヒンジ機
構が複雑なため電話機組立工程が繁雑になると共に、野
外等の使用時における電気的接続部の防水について全く
考慮していないと言う不具合があった。また従来の電話
機は、持運び用のために誤取扱による落下による破損や
耐衝撃性については考慮されていないものであった。

【０００４】本発明の目的は、前記従来技術による不具
合を除去することであり、組立が容易、且つ防水性及び
耐衝撃性が優れた連結機構を持つ携帯用折たたみ式電子
機器、具体的には携帯用折たたみ式電話機を提供するこ
とである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、電子部品を搭載した複数の電子回路をフレ
キシブルプリント配線板によって折たたみ自在に連結し
た携帯用折たたみ式電子機器において、前記フレキシブ
ルプリント配線板を、反発弾性をもつ軟質性樹脂で一体
密閉的に覆うヒンジ部として折たたみ自在に構成したこ
とを第１の特徴とする。

【０００６】また本発明は、前記電子機器において、ヒ
ンジ部により連結される電子回路が、電話用通話器を搭
載する通話器側プリント板及び電話用送話器を搭載する
送話器側プリント板とし、これらプリント基板が硬質性
樹脂で密閉的に覆った筺体とすることを第２の特徴とす
る。更に本発明は、前記ヒンジ部により折たたみ自在に
連結された筺体が、展開状態で筺体相対角度を通話に適
した鈍角に決める傾斜角付きブロック片を含むことを第
３の特徴とし、前記硬質性樹脂で覆われた筺体が角部に
軟質性樹脂のコーナー部を形成していることを第４の特
徴とする。

【０００７】

【作用】前記第１の特徴による携帯用折たたみ式電子機
器は、複数の電子回路を折たたみ自在に連結するフレキ
シブルプリント配線板を反発弾性をもつ軟質性樹脂で一
体密閉的に覆ったヒンジ部とすることによって、組立容
易性，防水性及び耐衝撃性を向上することができる。ま
た第２の特徴による携帯用折たたみ式電子機器は、ヒン
ジ部により連結される電子回路を電話送受話器を搭載す
るプリント板とし、これらプリント基板を硬質性樹脂で
密閉的に覆った筺体とすることにより携帯用折たたみ電
話機の組立容易性，防水性及び耐衝撃性を向上すること
ができる。また第３の特徴による電子機器は、筺体に展
開状態で筺体相対角度を通話に適した鈍角に決める傾斜
角付きブロック片を設けたことによって使用者の使い勝
手の良い携帯用折たたみ電話機を提供することができ、
第４の特徴による電子機器は、硬質性樹脂で覆われた筺
体の角部に軟質性樹脂のコーナー部を形成したことによ
って耐衝撃性を向上することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例による携帯用折たた
み式電話機を図面を参照して詳細に説明する。図中、図
１及び図２は本実施例による携帯用折たたみ式電話機の
開閉状態を夫々示す図、図３は前記電話機のコーナー部
（端部）拡大図、図４はヒンジ部の拡大図、図５は図３
コーナー部のＣ−Ｃ断面図、図６は図４ヒンジ部のＡ−
Ａ断面図、図７は図４ヒンジ部のＢ−Ｂ断面図、図８は
本実施例による電話機のプリント配線板及びこれらを連
結するＦＰＣ板を示す図である。 〈携帯用折たたみ式電話機の構造説明＞本実施例による
携帯用折たたみ式電話機は、図１及び図２に示す如く、
送話器４，複数のダイヤルボタン３及び図示しない電池
等が内蔵された送話器側筺体１と、アンテナ９，受話器
７，リダイヤル等の複数の機能ボタン６及び入力した電
話番号他を表示する表示部８を持つ受話器側筺体２と、
これら筺体１及び２を連結する本実施例の特徴であるヒ
ンジ部１０とから構成され、前記筺体１及び２のヒンジ
部１０近傍の角には傾斜角度付きの軟質性樹脂性のブロ
ック片１１が配置され、筺体１及び２の外側角部には軟
質樹脂性のコーナー部５が配置されている。また筺体１
及び２は、内部に後述するプリント板他の電気回路を硬
質性樹脂で成形密閉して構成されている。前記筺体１及
び２の一端部は、図３及び図３のＣ−Ｃ断面を示す図５
の如く、軟質樹脂性のコーナー部５が筺体端部に成形又
は嵌合されていることにより、例えば電話機落下時の角
部の破損を防止しており、筺体反対側のヒンジ部１０
は、図４及び図４のＡ−Ａ断面を示す図６の如く、筺体
１及び２内部のプリント板１３を電気的接続するフレキ
シブルプリント配線板（以下ＦＰＣ板と呼ぶ）１２を内
蔵する反発弾性を持つ軟質性樹脂によって弾性的に形成
しており、ブロック片１１は図４のＢ−Ｂ断面を示す図
７の如く、端部が通話時の開状態角度、例えば１５０度
になる形状にカットされている。また前記筺体１及び２
の内部電気回路構成は、図８に示す様に複数の電子部品
１４を搭載した２枚のプリント板１３を前記ＦＰＣ板１
２により電気的接続され、これらが後述する製造方法に
よって硬質性樹脂により成形されている。

【０００９】この様に構成された電話機は、図１の如く
送話器側筺体１と受話器側筺体２とを反発性を持つ軟質
性樹脂性のヒンジ部１０により開いた状態で、ダイヤル
ボタン３により電話番号を入力して表示部８に表示して
から発信を行い、送話器４及び受話器７を用いて通話を
行うものであり、携帯時には図２の様に前記ヒンジ部１
０により両筺体１及び２を閉じるものである。尚、前記
アンテナ９は筺体２内部に収納することができる。

【００１０】従って本実施例による携帯用折たたみ式電
話機は、各筺体１及び２を蝶番等の機構によらず反発性
を持つ軟質性樹脂性のヒンジ部１０によって開閉するこ
とができる。また電子部品１４を搭載したプリント板１
３を硬質樹脂により密閉成形して筺体１及び２を構成
し、且つ該筺体１及び２内間の電気的接続を行うＦＰＣ
１２を軟質性樹脂により弾性的に密閉していることによ
り防水性も向上することができ、また筺体１及び２の端
部に軟質性樹脂から成るコーナー部５及びブロック片１
１を配置していることによって、電話機を不注意により
落下した場合であっても破損等を防止することができ
る。更に本電話機は、前記軟質性樹脂性のブロック片１
１を所定角度にカッティングしていることによりハンド
セット形状（筺体の開状態）を通話に適した角度に開く
ことができると共に、軟質性樹脂のブロック片１１どお
しが接触するため使用感触を向上することができる。
尚、本実施例に用いた軟質樹脂は、ヒンジ部のくり返し
折り曲げ力，各コーナ部の落下衝撃力及びダイヤルボタ
ン部のクッキング力に十分に耐え得る熱可塑性エラスト
マために、反発弾性率が４５〜８０％，伸びが４００〜
８００％，表面硬度がＪＩＳシェアＡ８０〜９９のポリ
ウレタンエラストマ，ポリエステルエラストマ，ポリア
ミドエラストマなどの熱可塑性エラストマが好適であ
る。

【００１１】＜携帯用折たたみ式電話機の製造方法の説
明＞次に前記した携帯用折たたみ式電話機の製造方法を
図９〜図１２を参照して説明する。図９及び図１０は本
実施例によるプリント板及びＦＰＣ板のヒンジ部１０及
び筺体端部のコーナー部を軟質性樹脂により成形密閉す
る工程を説明するための射出成形用金型の断面図であ
り、図１１は図９の工程におけるヒンジ部を示す図、図
１２は図１０工程におけるヒンジ部を示す図である。ま
ず、図９はヒンジ部の片面すなわちＦＰＣ板１２の下面
のみを反発弾性をもつ軟質性樹脂を注入し成形している
状態を示し、図１０はヒンジ部のもう１方の片面すなわ
ちＦＰＣ板１２の上面及び筐体の各コーナ部に反発弾性
をもつ軟質樹脂を注入し成形している状態を示してい
る。また図中、符号１５は上型、符号１６は上型固定
板、符号１７は下型、符号１８は下型固定板、符号１９
はヒンジ部の入駒１、符号２０はヒンジ部の固定駒、符
号２１は電子部品を実装したプリント配線板を硬質樹脂
により一体に形成した筐体、符号２２−１及び２２−２
はコーナ部入駒、符号２５は支えピン、符号２９は樹脂
もれ防止ピン、符号３０はヒンジ部入駒２である。尚、
次説明においは前記筺体１及び２のプリント板部分は既
に硬質性樹脂によって所定形状に成形されているもの
で、筺体２１ａ及び２１ｂとして説明する。

【００１２】この射出成形用金型を用いて携帯用折たた
み式電話機を製造する方法は、まずＦＰＣ板１２により
連結された筐体２１ａ及び２２ｂを型キャビティ部（空
間部）に設置し型閉めする。このとき図１１に示すよう
にＦＰＣ板１２を、樹脂注入時の樹脂圧によるＦＰＣ板
１２の変形を防止するためヒンジ部入駒１９の面に複数
個の支えピン２５により一定圧で押し付る。これにより
ＦＰＣ板１２の下面側にキャビティ２７が形成され、こ
の部分に第１回目の反発弾性をもつ軟質樹脂を注入硬化
することによってヒンジ部一面の射出成形を行う。次に
この金型の上型１５を開き、ヒンジ部入駒１９を同入駒
３０に交換し、更にコーナ部入駒２２−１を同入駒２２
−２に交換し、且つ支えピン２５を樹脂もれ防止ピン２
９と交換する。これによりヒンジ部の上面にキャビティ
２８が形成されると共に、筐体２１ａ及び２１ｂの端部
にキャビティ３３が形成される。これらのキャビティ部
に第２回目の軟質樹脂を注入硬化することによって、ヒ
ンジ部１０の上下面及び端部の密閉的な射出成形を行
う。尚、第１回の樹脂注入時に用いたＦＰＣ板１２の支
えピン２５の先端は段付き形状になっておりこの部分に
第１回目の注入時には樹脂が充填されず空間部となるの
で，第２回目の樹脂注入時には前記キャビティ２８のほ
かこの空間部にも樹脂が充填される。即ち、この支えピ
ン２５の段付き形状により第１回目と第２回目に注入し
た樹脂はアンダカット的に結合しＦＰＣ板１２が埋設さ
れたヒンジ部１０を形成することができる。第２回目の
樹脂注入時には、前記ヒンジ部のほかに筐体の各コーナ
部にも同時に注入され軟質樹脂によるコーナ部５と嵌合
するＴ字形状の端部を形成することができる。

【００１３】この様に本実施例による製造方法は、筐体
２１ａ及び２１に組込まれたプリント板１３を電気的接
続するＦＰＣ板１２を、薄肉でかつ軟質であるにもかか
わらず変形することなく反発弾性をもつ軟質樹脂と一体
成形したヒンジ部１０として製造することができる。ま
た前記筐体端部の各コーナ部にも前記軟質樹脂が注入さ
れ一体構造となり，筐体の落下時の衝撃に対して破損し
にくい構造となる。本実施例に用いた軟質樹脂は反発弾
性率が４５〜８０％，伸びが４００〜８００％，表面硬
度がＪＩＳシェアＡ８０〜９９のポリウレタンエラスト
マ，ポリエステルエラストマ，ポリアミドエラストマな
どの熱可塑性エラストマである。

【００１４】＜他の実施例による携帯用折たたみ式電話
機の構造説明＞次に他の実施例による携帯用折たたみ式
電話機について図１３及び図１４を参照して説明する。
本実施例による電話機は、概略、筺体１及び２に配置す
る表紙部８，ダイヤルボタン３，送受話器４及び７，機
能ボタン６等の各部位の周囲に軟質性樹脂を注入してこ
れら部位の耐衝撃性を向上したものである。さて、本実
施例による携帯用折たたみ式電話機は、図１３に示す如
く、両端の筺体１及び２に前記実施例同様に送話器４，
複数のダイヤルボタン３，受話器７，リダイヤル等の複
数の機能ボタン６，筺体端部を保護するコーナー部５，
入力した電話番号他を表示する表示部８を配置し、該筺
体１及び２を軟質性樹脂で密閉したヒンジ部１０とから
構成され、前記実施例との相違点は、前記各筺体１及び
２内部で各部位、例えばダイヤルボタン３，コーナー部
５，機能ボタン６の配置箇所周囲をつなぐ溝であるラン
ナゲート３２を設け、このランナゲート３２に軟質性樹
脂を注入して各部位を軟質性樹脂により囲す様に構成し
た点と筺体１及び２周囲にパッキン３２を配置した点で
ある。尚、本実施例に用いる軟質性樹脂は前記実施例同
様にポリウレタンエラストマ，ポリエステルエラスト
マ，ポリアミドエラストマなどの熱可塑性エラストマが
好適である。この様に本実施例による電話機は、図１４
（イ）に示すヒンジ部１０のＥ−Ｅ断面，（ロ）に示す
表示部８及び機能ボタン６のＤ−Ｄ断面，（ハ）に示す
ダイヤルボタン３のＦ−Ｆ断面，（ニ）に示す筺体周囲
のＧ−Ｇ断面，（ホ）に示すコーナー部５のＨ−Ｈ断面
の様に、夫々の部位の配置箇所周囲に軟質性樹脂（図
中、点網目で示す）が注入されるランナゲート３２がめ
ぐらされている。従って本実施例による携帯用折たたみ
式電話機は、ダイヤルボタン等の複数の部位周辺を軟質
性樹脂により覆い、且つパッキン３２を配置したにたこ
とにより、例えば電話機の落下等による衝撃が加えられ
た場合であっても構成部位の破損を更に防止することが
できる。

【００１５】尚、前記各実施例においては送話器側の筺
体にダイヤルボタンを配する例を説明したが、本発明の
対象になる携帯用電話機はこれに限られるものではな
く、例えばダイヤルボタンを送話器側筺体に配した折た
たみ式電話機にも適用することができる。また軟質性樹
脂としてポリウレタンエラストマ，ポリエステルエラス
トマ，ポリアミドエラストマなどの熱可塑性エラストマ
を使用する例を説明したがこれに限られるものでなく、
２筺体を連結するＦＰＣ板を反発弾性力を持って覆う材
質であれば他のものであっても良いことは言うまでもな
い。また本発明は携帯用電話機だけではなく、複数の電
子部品を結線した折たたみ式の電子機器、例えば電子手
帳や携帯用ワードプロセッサ等にも適用することができ
る。

【００１６】

【発明の効果】以上述べた如く本発明による携帯用折た
たみ式電子機器は、複数の電子回路を折たたみ自在に連
結するフレキシブルプリント配線板を反発弾性をもつ軟
質性樹脂で一体密閉的に覆ったヒンジ部を構成すること
によって、組立容易性，防水性及び耐衝撃性を向上する
ことができる。また本発明による携帯用折たたみ式電子
機器は、ヒンジ部により連結される電子回路を電話送受
話器を搭載するプリント板とし、これらプリント基板を
硬質性樹脂で密閉的に覆った筺体とすることにより携帯
用折たたみ電話機の組立容易性，防水性及び耐衝撃性を
向上することができ、筺体に展開状態で筺体相対角度を
通話に適した鈍角に決める傾斜角付きブロック片を設け
たことによって使用者の使い勝手の良い携帯用折たたみ
電話機を提供することができ、更に硬質性樹脂で覆われ
た筺体の角部に軟質性樹脂のコーナー部を形成したこと
によって耐衝撃性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による携帯用折たたみ式電話機の展開し
た状態を示す斜視図。

【図２】本発明による携帯用折たたみ式電話機の閉じた
状態を示す斜視図。

【図３】前記携帯用折たたみ式電話機のコーナ部の部分
斜視図。

【図４】前記携帯用折たたみ式電話機のヒンジ部の部分
斜視図。

【図５】前記携帯用折たたみ式電話機のコーナ部の部分
断面図。

【図６】前記携帯用折たたみ式電話機のヒンジ部の部分
断面図。

【図７】前記携帯用折たたみ式電話機のブロック片の部
分断面図。

【図８】本実施例による折たたみ式電話機のプリント基
板及びＦＰＣ板を示す斜視図。

【図９】本実施例による折たたみ式電話機の製造方法を
説明するための図。

【図１０】本実施例による折たたみ式電話機の製造方法
を説明するための図。

【図１１】図９のヒンジ部断面の拡大断面図。

【図１２】図１０のヒンジ部断面の拡大断面図。

【図１３】本発明の他の実施例による携帯用折たたみ式
電話機の筐体を示す斜視図。

【図１４】図１３の各部位の断面を示す図。

【符号の説明】

１…携帯用折たたみ式電話機の送話器側筐体，２…同じ
く受話器側筐体，３…ダイヤルボタン，５…コーナ部，
８…表示部，１０…ヒンジ部，１１…傾斜角付きブロッ
ク，１２…ＦＰＣ板，１３…プリント配線板，１４…電
子部品，１５…成形用金型の上型，１７…成形用金型の
下型，１９…ヒンジ部入駒 ２０…ヒンジ部の固定駒，
２２…コーナ部入駒，２５…支えピン，２９…樹脂もれ
防止ピン，３０…ヒンジ部入駒，３１…軟質樹脂注入用
ランナーゲート，３２…パッキン。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 秀明 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子部品を搭載した複数の電子回路をフ
   レキシブルプリント配線板によって折たたみ自在に連結
   した携帯用折たたみ式電子機器であって、前記フレキシ
   ブルプリント配線板を、反発弾性をもつ軟質性樹脂で一
   体密閉的に覆うヒンジ部として折たたみ自在に構成した
   ことを特徴とする携帯用折たたみ式電子機器。
2. 【請求項２】 前記ヒンジ部により連結される電子回路
   が、電話用通話器を搭載する通話器側プリント板及び電
   話用送話器を搭載する送話器側プリント板であり、これ
   らプリント基板が硬質性樹脂で密閉的に覆った筺体を構
   成することを特徴とする請求項１記載の折たたみ電話機
   用の携帯用折たたみ式電子機器。
3. 【請求項３】 前記ヒンジ部により折たたみ自在に連結
   された筺体が、展開状態で筺体相対角度を通話に適した
   鈍角に決める傾斜角付きブロック片を含むことを特徴と
   する請求項２記載の折たたみ電話機用の携帯用折たたみ
   式電子機器。
4. 【請求項４】 前記硬質性樹脂で覆われた筺体が角部に
   軟質性樹脂のコーナー部を形成していることを特徴とす
   る請求項２又は３記載の折たたみ電話機用の携帯用折た
   たみ式電子機器。