JP6506491B1 - コンクリート均し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】作業場を走行する車輪3を有する台車4に、水平方向に延出された伸縮ブーム5が支持され、伸縮ブーム5の先端に、下方に延出されたロッド6を介してレーキ2が取り付けられたコンクリート均し装置1であって、伸縮ブーム5を台車4の上方から見て正逆回転させる旋回機構10と、伸縮ブーム5を台車5に対して所望の方向に傾動させる傾動機構11と、傾動機構11による伸縮ブーム5の傾動とは切り離して伸縮ブーム5を台車4に対して昇降させる昇降機構12と、を備えている。
【選択図】図4
Description
(1)傾動機構による伸縮ブームの傾動とは切り離して昇降機構によって伸縮ブームを昇降することで、伸縮ブームを所望の傾斜姿勢に保持したまま昇降させることができる。すなわち、伸縮ブームにロッドを介して取り付けられたレーキの姿勢を傾動機構によって保持したまま、レーキの高さを昇降機構によって変更できる。よって、複数のアウトリガーによってレーキの高さと姿勢を同時に変更していた従来例で生じていた、伸縮ブームを昇降させた際に伸縮ブームの傾斜姿勢が変更されてしまうことに伴うレーキの姿勢の変化を回避でき、様々な傾斜のコンクリートを効率よく短時間で均すことができる。
(2)旋回機構によって、伸縮ブームを台車に対して垂直軸廻りに適切な角度回転させることで、伸縮ブームを台車の車輪の転がり方向と直交する方向とすることができる。この状態でコンクリートの均し作業を行うことで、レーキでコンクリートを均すべく伸縮ブームを伸縮させた際、レーキがコンクリートから受ける抵抗力を台車の車輪が転がる方向と直交する方向で受けることができ、従来例のように複数のアウトリガーで地面を支持しなくても、車輪の滑りを抑えることができ、適切な均し作業が行える。
図4、図5(a)、図5(b)に、本発明の一実施形態に係るコンクリート均し装置1の概要を示す。このコンクリート均し装置1は、打設後のコンクリートの表面をレーキ2で均す作業を行うものであり、作業場を走行する車輪3を有する台車4に、水平方向に延出された伸縮ブーム5が支持され、伸縮ブーム5の先端に、下方に延出されたロッド6を介してレーキ2が取り付けられている。なお、図4においては、台車4の傍に回転レーザーレベル装置7が配置され、レーキ2の左右にピラー8を介して受光器9が装着されているが、これらは、他の図面では作図の都合上、省略している。
このコンクリート均し装置1は組み立て式となっている。図2に、コンクリート均し装置1をワンボックス車等の運搬車の荷室に収容して運搬する際の状態を示し、図3に、コンクリート均し装置1をワンボックス車等の荷室から降ろして使用状態とする際に組み立てる様子を示す。図2に示すように、このコンクリート均し装置1は、運搬状態(使用前状態)においては、伸縮ブーム5が収縮されて台車4の長手方向(走行方向)に沿った状態となっており、ワンボックス車等の荷室に収容可能なコンパクトな構成となっている。なお、収縮された伸縮ブーム5の長さは台車4の全長と同等である。
図6(a)〜図6(c)に示すように、コンクリート均し装置1は、作業場を走行する台車4を備えている。台車は、作業場を走行する車輪3が四個設けられている。各車輪3は、台車4の底面に取り付けられたモーター16によって夫々別々に回転駆動される。各モーター16によって左右の車輪3の回転速度を異ならせることで、台車4をカーブ走行させることができる。また、各モーター16によって左右の車輪3を逆方向に回転駆動することで、台車4をその場で自転させることもできる。
図9(a)〜図9(d)に示すように、コンクリート均し装置1は、レーキ2を移動させるための伸縮ブーム5を備えている。伸縮ブーム5は、台車2に支持された第1ブーム5aと、第1ブーム5a内に形成された溝にスライド自在に収容された第2ブーム5bと、第2ブーム5b内に形成された溝に沿って移動するスライド駒5cと、スライド駒5cの上面に装着された第3ブーム5dと、第3ブーム5dの前端に着脱可能に取り付けられた延長用ブーム5eとを備えている。
図3、図4に示すように、伸縮ブーム5の先端である延長用ブーム5eの先端には、レーキ2を吊下すべく下方に延出されたロッド6が着脱可能に取り付けられている。ロッド6の伸縮ブーム5への取り付け部には、取付位置を高さ方向に変更することで、レーキ2の高さを変更する高さ調節機構17が設けられている。
図3に示すように、高さ調節機構17は、伸縮ブーム5の先端に垂直に取り付けられた四角筒18と、四角筒18に高さ方向に等間隔を隔てて複数形成された孔19と、四角筒18に差し入れられるロッド6の四角部20と、四角部20に等間隔を隔てて複数形成された孔21と、孔19と孔20と挿通されて固定される締結部材(ピン、ボルトナット等、図示せず)とを備えている。
図3、図4に示すように、ロッド6の下端にはレーキ2が着脱可能に取り付けられている。レーキ2の幅方向の中央には、ロッド6の四角部20が差し入れられる四角筒22が取り付けられており、この四角筒22にロッド6の下端の四角部20が差し入れた状態で、図示しない締結部材(ピン、ボルトナット等)によって固定されることで、ロッド6の下端にレーキ2が着脱可能に取り付けられる。
図3、図4に示すように、レーキ2の幅方向の中央には、レーキ2を振動させるための加振器23が取り付けられている。加振器23は、エンジンやモーター等の駆動源によって偏芯錘を回転させて細かな振動を発生させるものであり、レーキ2によって未凝固状態のコンクリートの表面を均す際に、レーキ2を細かく振動させつつ引くことによって、レーキ2と接するコンクリート面を振動させ、コンクリートの砂利成分を重力の作用によって沈み込ませ、コンクリートのセメントペースト(ノロ)を均し面の表面に浮き上がらせることで、仕上げ面を綺麗にする。なお、加振器23は、ロッド6の下部に取り付けられていてもよい。
図4に示すように、レーキ2の左右には、ロッド6を中心として左右対称の位置に、ピラー8を介して受光器9が同じ高さに配設されている。受光器9は、台車4の傍に配置された回転レーザーレベル装置7から照射されたレーザー光を受光する。これにより、レーキ2の高さおよび姿勢を把握することができ、レーキ2でコンクリート面を均す際、レーキ2の高さおよび姿勢を予め定めた所望の高さおよび姿勢に合わせることができる。
図6(a)〜図6(c)に示すように、コンクリート均し装置1は、伸縮ブーム5を台車4に対して所望の方向に傾動させてレーキ2の姿勢を変更するため、台車4に対して傾動板14を所望の方向に傾ける傾動機構11を備えている。傾動板14は、完全な板状のものに限られることはなく、枠状のフレームや井桁状のフレーム等も含まれる。傾動機構11は、台車4と傾動板14との間に介設されており、台車4と傾動板14との間を架け渡す1本の支柱24と2本の傾動用シリンダ25とからなる。
図7(b)に示すように、2本の傾動用シリンダ25を収縮させて1本の支柱24の長さに対して同量短くすると、伸縮ブーム5が前下がりの姿勢に傾斜する。一方、図7(c)に示すように、2本の傾動用シリンダ25を伸長させて1本の支柱24の長さに対して同量長くすると、伸縮ブーム5が前上がりの姿勢に傾斜する。
図6(a)〜図6(c)に示すように、コンクリート均し装置1は、上方から見て伸縮ブーム5を時計回り又は反時計回りに旋回させるため、傾動板14に軸受部26を介して回転自在に平行に支持された旋回板15を正逆回転させる旋回機構10を備えている。旋回機構10は、長方形状の傾動板14に対して円板状の旋回板15を正逆回転させるものであり、傾動板14に垂直に装着されたモーター27と、モーター27の回転シャフトに取り付けられたスプロケット28と、スプロケット28と歯合するように旋回板15の外周部に設けられた環状チェーン29とを有している。なお、スプロケット28の代わりにピニオンを用い、環状チェーン29の代わりに外歯ギヤを用いてもよい。モーター27は、回転トルクを稼ぐため本実施形態では2個設けられているが、1個でも3個以上でも構わない。
モーター27を回転駆動することで旋回板15が回転され、旋回板15に支持された伸縮ブーム5が旋回され、モーター27を逆方向に回転駆動すると旋回板15が逆方向に回転され、伸縮ブーム5が逆方向に旋回される(図10参照)。図10は、伸縮ブーム5が伸長された状態で旋回される様子を示しているが、図5(a)に示すように、伸縮ブーム5を収縮させた状態で旋回させることもできる。また、図5(a)に示す使用状態のコンクリート均し装置1は、延長用ブーム5eを取り外し、伸縮ブーム5を90度を旋回させることで、図2に示す運搬状態(使用前状態)とすることができる。
図6(a)〜図6(c)に示すように、コンクリート均し装置1は、傾動機構11による伸縮ブーム5の傾動とは切り離して伸縮ブーム5を昇降させるため、伸縮ブーム5を旋回板15に対して昇降させる昇降機構12を備えている。昇降機構12は、旋回板15と伸縮ブーム5との間に介設されており、旋回板15と伸縮ブーム5との間に設けられた平行リンク30と昇降用シリンダ31とを有している。
図6(a)に示すように、昇降用シリンダ31は、上方から見て伸縮ブーム5の軸芯を挟む左右2箇所に配設されており、下部が旋回板15に枢支され、上部が伸縮ブーム5に枢支されている。昇降用シリンダ31を伸長させると、図9(a)、図9(b)に示すように、伸縮ブーム5が旋回板15に対して平行な姿勢を保った状態で旋回板15に対して垂直に上昇し、その後、昇降用シリンダ31を収縮させると、図9(c)、図9(d)に示すように、伸縮ブーム5が旋回板15に対して平行な姿勢を保った状態で旋回板15に対して垂直に下降する。
図2に示す状態で、ワンボックス車等の運搬車の荷室に収容して運搬されたコンクリート均し装置1は、コンクリート均しの現場近傍にて運搬車から降ろされ、図3に示すように組み立てられ、図4に示す使用状態とされ、コンクリートの均し作業を行う現場まで台車4の車輪3で自走する。なお、搬送車の駐車場所とコンクリートの均し現場とが或る程度離れている場合には、駐車場所にて運搬車から図2の状態で降ろされた後、その状態のままコンクリート均し現場まで自走し、現場の近傍で図3に示すように組み立てて図4に示す使用状態としてもよい。
る。
2 レーキ
3 車輪
4 台車
5 伸縮ブーム
6 ロッド
10 旋回機構
11 傾動機構
12 昇降機構
14 傾動板
15 旋回板
17 高さ調節機構
23 加振器
24 支柱
25 傾動用シリンダ
27 モーター
28 スプロケット(ピニオン)
29 環状チェーン(外歯ギヤ)
30 平行リンク
31 昇降用シリンダ
Claims (7)
- 作業場を走行する車輪を有する台車に、水平方向に延出された伸縮ブームが支持され、該伸縮ブームの先端に、下方に延出されたロッドを介してレーキが取り付けられたコンクリート均し装置であって、
前記伸縮ブームを前記台車の上方から見て正逆回転させる旋回機構と、前記伸縮ブームを前記台車に対して所望の方向に傾動させる傾動機構と、該傾動機構による前記伸縮ブームの傾動とは切り離して前記伸縮ブームを前記台車に対して昇降させる昇降機構と、を備えたことを特徴とするコンクリート均し装置。 - 打設後のコンクリートの表面をレーキで均す作業を行う装置であって、
作業場を走行する車輪を有する台車と、
該台車に傾動機構を介して設けられた傾動板と、
該傾動板に重ねて設けられ、旋回機構によって正逆回転される旋回板と、
該旋回板に昇降機構を介して設けられ、水平方向に延出された伸縮ブームと、
該伸縮ブームの先端に下方に延出されたロッドを介して取り付けられたレーキと、を備えたことを特徴とするコンクリート均し装置。 - 前記傾動機構が、前記台車と前記傾動板との間に設けられた1本の支柱と2本の傾動用シリンダとからなり、これら1本の支柱と2本の傾動用シリンダとが、前記台車の上方から見て三角形の頂点に配置されている、ことを特徴とする請求項2に記載のコンクリート均し装置。
- 前記旋回機構が、前記傾動板に装着されたモーターと、該モーターの回転シャフトに取り付けられたピニオン又はスプロケットと、該ピニオン又はスプロケットと歯合するように前記旋回板に設けられた外歯ギヤ又は環状チェーンとを有する、ことを特徴とする請求項2又は3に記載のコンクリート均し装置。
- 前記昇降機構が、前記旋回板と前記伸縮ブームとの間に設けられた平行リンク及び昇降用シリンダを有する、ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載のコンクリート均し装置。
- 前記伸縮ブームに取り付けられたロッドの下部又は前記レーキに、前記レーキを振動させるための加振器が装着されている、ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のコンクリート均し装置。
- 前記ロッドの前記伸縮ブームへの取り付け部に、取付位置を高さ方向に変更することで前記レーキの高さを変更する高さ調節機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のコンクリート均し装置。
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CN113202274A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-08-03 | 贵州沐阳春节能智能科技有限公司 | 应用于干式地暖保温层的聚氨酯硬泡喷涂找平装置及方法 |
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