JP6504191B2 - 車両用差動伝達装置およびその製造方法 - Google Patents

車両用差動伝達装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、自動車等の車両に搭載される車両用差動伝達装置およびその製造方法に関し、詳しくは、変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤと、左右ドライブシャフトに連結される一対のサイドギヤと、一対のサイドギヤの両方に噛み合って回転してサイドギヤの差動を生成する一対のピニオンギヤと、上記サイドギヤとピニオンギヤを収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤが結合される樹脂製のケーシングとからなる車両用差動伝達装置およびその製造方法に関する。
一般に、車両に搭載される差動伝達装置(デファレンシャル装置)は、左右の車軸の回転差を吸収するもので、この差動伝達装置は、鋳鉄製のケーシング(デフケース)と、ケーシングの一端部外周に取付けられた環状の金属製のリングギヤとを有し、ケーシング内部に、ピニオンシャフトと、このピニオンシャフトに回転自在に支持されたピニオンギヤと、該ピニオンギヤに噛み合わされ左右の車軸(ドライブシャフト)が連結される一対のサイドギヤとが収納されている。
そして、変速機の出力ギヤから入力されたトルクによってリングギヤが回転すると、ケーシングが一体的に回転し、このケーシングの回転に伴って、ケーシング内のピニオンギヤと、サイドギヤとを介して車軸乃至車輪が回転する。
上述のような差動伝達装置のケーシングとリングギヤとは、従来、それぞれに設けられたフランジ部同士を複数のボルトによって締結することで結合されるのが一般的であった。
ところで、近年の車両においては、エンジンの燃費性能向上や省エネルギ化のために軽量化が求められており、その一環として差動伝達装置の軽量化が検討されている。
つまり、上述のリングギヤをケーシングに対して複数のボルトで取付ける従来構造の場合、ボルト締結部の剛性確保のため、ケーシングおよびリングギヤが重くなるうえ、ボルトそれ自体も重量増加の要因となり、これが差動伝達装置の軽量化の阻害要因となっていた。
このような問題点を解決するため、従来、特許文献1、特許文献2に開示された構造が既に発明されている。
特許文献1に開示されたものは、差動装置ケースを深絞りされた鋼板によって複数の部材から構成すると共に、差動装置ケースとリングギヤとをレーザ溶接により一体結合したものである。
また、特許文献2に開示されたものは、リングギヤとケーシング(デフケース)とを溶接によって結合したものである。
これら特許文献1,2に開示された構造によれば、ボルトで締結するためのフランジ部やボルトが廃止されるため、差動伝達装置の軽量化を図ることができる。
特開平7−54961号公報 特開2015−137706号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に開示された構造では、車両の軽量化が充分ではなく、差動伝達装置に関し、さらなる軽量化が望まれている。
そこで、リングギヤを金属製とする一方で、ケーシングを樹脂製と成して、これらを組合せ、ケーシング内部にピニオンシャフト、一対のピニオンギヤおよび一対のサイドギヤを収容支持することが考えられる。
この場合、図13に示すように、変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤ91が外周側に研創された環状の金属製(詳しくは鍛造成形後、ヘリカルギヤを機械加工したもの)のリングギヤ92と樹脂製のケーシング93とを設け、樹脂製ケーシング93の一端部外周に金属製リングギヤ92を結合するものである。
図13に示す比較例1では、差動伝達装置の信頼性を確保するため、リングギヤ92の内周側の面92aから突出し、その長手方向がリングギヤ92の軸芯線と平行な複数の突条部94を設け、ケーシング93は、リングギヤ92の内周面92aに合致してこれを保持固定するリングギヤ保持面95を有し、該リングギヤ保持面95には、上記突条部94の外表面形状に一致する形状の穴部96が形成され、当該穴部96に突条部94を一致して結合するものである。
図13に示す比較例1の構造を応力解析した結果、同図の(b),(c)に示すように、充分な応用緩和を図ることができず、穴部96の端部に高い応力が発生することが解明された。図13の(b),(c)において、付勢される応力の大小を多点により示し、点が多い程、応力が高いことを示し、また、図13の(c)において応力の付勢方向を矢印で示している。
これは、上述のリングギヤ92が変速機の出力ギヤに噛み合っており、リングギヤ92も出力ギヤも何れもヘリカルギヤである関係上、出力ギヤを備えた変速機のセカンダリシャフトにはスラスト力(図1に矢印aで示す軸方向圧力参照)が作用し、リングギヤ92にはセカンダリシャフトに作用するスラスト力と反対向きのスラスト力が作用し、このスラスト力が突条部94を介して穴部96に作用するからである。しかも、上記スラスト力はリングギヤ92と出力ギヤとが噛み合っている部分に顕著に発生し、両ギヤの回転によりスラスト力が周期的かつ反復して作用することになる。
このような問題点を解決するため、図14に比較例2で示すように、リングギヤ92の内周側の面92aから突出する突条部94の数量を増加すると共に、リングギヤ保持面95に形成される穴部96の数量を増加させた比較品例を構成して、応力解析を行なった結果、同図の(b),(c)に示すように、未だ充分な応力緩和を図ることができなかった。
なお、図14の(b),(c)においても付勢される応力の大小を多点にて示しており、点が多い程、応力が高いことを示し、また、図14の(c)において応力の付勢方向を矢印で示している。
そこで、この発明は、ケーシングの樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることは勿論、出力ギヤとリングギヤとの噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部の局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる車両用差動伝達装置およびその製造方法の提供を目的とする。
この発明による車両用差動伝達装置は、変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤと、左右ドライブシャフトに連結される一対のサイドギヤと、一対のサイドギヤの両方に噛み合って回転してサイドギヤの差動を生成する一対のピニオンギヤと、上記サイドギヤとピニオンギヤを収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤが結合される樹脂製のケーシングとからなる車両用差動伝達装置であって、上記リングギヤは、その内周側の面から突出し、その長手方向が上記ヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部を有し、当該突条部は複数個あって周方向に周期的に配置されており、上記ケーシングは、リングギヤの内周面に合致してこれを保持固定するリングギヤ保持面を有し、当該リングギヤ保持面には、上記突条部の外表面形状に一致する形状の穴部が形成され、当該穴部に突条部が一致して結合されてなるものである。
上述の変速機の出力ギヤは、自動変速機のセカンダリシャフトに設けられたアウトプットギヤに設定してもよい。
上記構成によれば、リングギヤの内周側の面から突出する突条部を、その長手方向がヘリカルギヤのねじれ角に一致するよう歯幅方向に対して傾斜させると共に、リングギヤ保持面の穴部は、上記突条部の外表面形状に一致する形状に形成されているので、上記スラスト力が突条部を介して穴部に作用する時、突条部の荷重を穴部の長手方向全域で受け止めることができる。
つまり、リングギヤのギヤ荷重の付勢方向に合わせて、穴部の荷重受圧面を大きくとることができ、応力の緩和を図ることができる。
要するに、ケーシングの樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることができるのは勿論、出力ギヤとリングギヤとの噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
この発明による車両用差動伝達装置の製造方法は、サイドギヤとピニオンギヤとを収容支持する樹脂製のケーシングと、当該ケーシングの一端部に金属製のリングギヤが固定された車両用差動伝達装置の製造方法であって、上記ケーシングの射出成形金型内に、型開き状態で金属製のリングギヤを配置固定する第1工程と、上記金型の型締め後、該金型内に形成されるキャビティに溶融樹脂を射出し、ケーシングを形成するとともに、上記リングギヤの内周側に形成されその長手方向が当該リングギヤにおけるヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部をも取り込む第2工程と、上記溶融樹脂の硬化後、上記金型を開いて、樹脂製のケーシングに金属製のリングギヤが結合されてなる成形品を取り出す第3工程とからなるものである。
上記構成によれば、第1工程で、ケーシングの射出成形金型内に、型開き状態で金属製のリングギヤを配置固定される。
第2工程で、上記金型の型締め後、該金型内に形成されるキャビティに溶融樹脂を射出し、ケーシングを形成するとともに、上記リングギヤの内周側に形成されその長手方向が当該リングギヤにおけるヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部をも取り込む。
第3工程で、上記溶融樹脂の硬化後、上記金型を開いて、樹脂製のケーシングに金属製のリングギヤが結合されてなる成形品を取り出される。
上記構成によれば、樹脂製のケーシングと、該ケーシングに結合された金属製のリングギヤとを有し、差動伝達装置を構成する成形品が製造され、上記請求項1に記載の発明の効果が達成される。
つまり、ケーシングの樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることができるのは勿論、出力ギヤとリングギヤとの噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した突条部の取込み部局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
この発明によれば、ケーシングの樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることは勿論、出力ギヤとリングギヤとの噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部の局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる効果がある。
本発明の車両用差動伝達装置を自動変速機に連結した状態で示す断面図 車両用差動伝達装置のケーシングおよびリングギヤを示す断面図 ケーシングとリングギヤとを示す分解斜視図 リングギヤの説明図 ケーシングにおけるリングギヤ部の成形工程を示す説明図 ケーシングにおける腕部の成形工程を示す説明図 インサート部材を示す斜視図 リングギヤ部と腕部との結合工程を示す説明図 図8のX−X線矢視断面図 図9から分割構造の一方の外型を取外した状態で示す断面図 成形品の取出し工程を示す断面図 (a)は車両用差動伝達装置の応力解析時の説明図、(b)は図12の(a)の穴部拡大図 (a)は比較例1のリングギヤの斜視図、(b)は比較例1の車両用差動伝達装置の応力解析時の説明図、(c)は図13の(b)の穴部拡大図 (a)は比較例2のリングギヤの斜視図、(b)は比較例2の車両用差動伝達装置の応力解析時の説明図、(c)は図14の(b)の穴部拡大図
ケーシングの樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることは勿論、出力ギヤとリングギヤとの噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部の局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図るという目的を、変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤと、左右ドライブシャフトに連結される一対のサイドギヤと、一対のサイドギヤの両方に噛み合って回転してサイドギヤの差動を生成する一対のピニオンギヤと、上記サイドギヤとピニオンギヤを収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤが結合される樹脂製のケーシングとからなる車両用差動伝達装置であって、上記リングギヤは、その内周側の面から突出し、その長手方向が上記ヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部を有し、当該突条部は複数個あって周方向に周期的に配置されており、上記ケーシングは、リングギヤの内周面に合致してこれを保持固定するリングギヤ保持面を有し、当該リングギヤ保持面には、上記突条部の外表面形状に一致する形状の穴部が形成され、当該穴部に突条部が一致して結合されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用差動伝達装置およびその製造方法を示すが、まず、図1を参照して差動伝達装置の概略構造および差動伝達装置の配置構造について説明する。
エンジン後部に位置するトルクコンバータを囲繞するコンバータハウジング1と、自動変速機を囲繞するトランスミッションケース2とを設け、自動変速機の出力側において上述のコンバータハウジング1とトランスミッションケース2とで形成された空間部3内には差動伝達装置4を配設している。
上述の自動変速機はセカンダリシャフト5を有しており、このセカンダリシャフト5は出力ギヤ6とセカンダリギヤ7とを備えると共に、軸受8,9を介してコンバータハウジング1およびトランスミッションケース2に回転自在に軸支されている。
図1に示すように、上述の差動伝達装置4(いわゆるデファレンシャル装置)は、樹脂製かつ略球状のケーシング10と、該ケーシング10の車体左右方向(車軸方向)の一端寄りに設けられたフランジ部11の外周部に結合された金属製のリングギヤ12とを有する。
また、上述のケーシング10の車軸方向(図示の左右方向)の両端部には、左右に延びる円筒状のボス部13,14が設けられており、これらのボス部13,14の内周に左右のドライブシャフト15,16(つまり、車軸)がそれぞれ回転自在に支持されている。上述のボス部13,14の外周部は軸受17,18を介してトランスミッションケース2およびコンバータハウジング1に軸支されている。
さらに、上述のケーシング10の中央部には、車軸方向に直交する軸線を中心とした一対の孔部19,19が対向して形成されており、当該孔部19,19には、車軸方向と直交させてピニオンシャフト20の両端部が挿入されている。
上述のピニオンシャフト20は、その一端側に貫通形成されたピン孔21を有し、ケーシング10に形成されたピン孔22と、ピニオンシャフト20のピン孔21とに、ピン23が挿入されている。これにより、ピニオンシャフト20はケーシング10に回転不能かつ板出し不能に固定されている。
上述のピニオンシャフト20の両端部には、ケーシング10の内壁面に近接して一対のピニオンギヤ24,24が回転自在に嵌合されると共に、これら一対のピニオンギヤ24,24と噛み合う一対のサイドギヤ25,25を備えており、これら一対のサイドギヤ25,25に、上述のドライブシャフト15,16の端部がそれぞれスプライン嵌合されている。
ここで、上述のリングギヤ12には、その外周側にヘリカルギヤ12hが研創されており、このヘリカルギヤ12hが自動変速機の出力ギヤ6と噛み合っている。
要するに、上述の差動伝達装置4は、変速機の出力ギヤ6に噛み合うヘリカルギヤ12hが外周側に研創された環状かつ金属製のリングギヤ12と、左右ドライブシャフト15,16に連結される一対のサイドギヤ25,25と、一対のサイドギヤ25,25の両方に噛み合って回転してサイドギヤ25,25の差動を生成する一対のピニオンギヤ24,24と、上述のサイドギヤ25,25とピニオンギヤ24,24とを収容支持するとともに、一端部外周にリングギヤ12が結合された樹脂製のケーシング10とからなるものである。
そして、出力ギヤ6の回転力は、リングギヤ12を介してケーシング10およびピニオンシャフト20に伝達された後に、ピニオンギヤ24,24から左右のサイドギヤ25,25に伝達され、左右の各ドライブシャフト15,16を駆動する。
また、ステアリング操作時に左右輪に回転差が生ずると、回転差分に応じてサイドギヤ25とピニオンギヤ24が回転することで、左右輪の回転差を吸収するものである。
図2は車両用差動伝達装置のケーシングおよびリングギヤを示す断面図、図3はケーシングとリングギヤとを示す分解斜視図、図4はリングギヤの説明図である。
図3に示すように、上述のケーシング10の周壁部には、ピニオンシャフト20の支持部を避けて、一対の開口部26,26が設けられており、これら開口部26,26から上述のピニオンギヤ24およびサイドギヤ25をケーシング10内に組み込むようになっている。
図2〜図4に示すように、上述のリングギヤ12は環状かつ金属製で、その外周側には上記出力ギヤ6に噛み合うヘリカルギヤ12hが研創されている。
また、上述のケーシング10は炭素繊維強化樹脂(いわゆるCFRP)やガラス繊維強化樹脂(いわゆるGFRP)などの繊維強化樹脂により形成されており、この実施例では、該ケーシング10は、リングギヤ12を外周に結合するリングギヤ部10Aと、ピニオンシャフト20の両端部およびサイドギヤ25の軸部を支持する腕部10Bと、これらリングギヤ部10Aと腕部10Bとを結合する樹脂接合部10Cと、を備えている。
図4に示すように、上述のリングギヤ12の外周側に研創されたヘリカルギヤ12hは、この実施例では、約4.74°の等間隔で76の歯が形成されているが、歯数の数量はこれに限定されるものではない。
また、上述のリングギヤ12は、その内周側の面12aつまり内周面から径方向内方に突出し、その長手方向が上記ヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致して歯幅方向に対して傾斜してなる突条部12bを有し、当該突条部12bは複数個あって周方向に周期的に配置されている。この実施例では、該突条部12bは15°の等間隔で24個形成されているが、この数量に限定されるものではない。
さらに、上述の突条部12bの内周側の面12aからの突出量は、ヘリカルギヤ12hの歯丈に対して2倍以上に設定されているが、これに限定されるものではない。
一方、図2、図3に示すように、ケーシング10は、リングギヤ12の内周面12aに合致して、これを保持固定するリングギヤ保持面10aを有し、当該リングギヤ保持面10aには、上述の突条部12bの外表面形状に一致する形状の穴部10bが形成されている。
つまり、該穴部10bはその長手方向がヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致して歯幅方向に対して傾斜しており、当該穴部10bは複数個あって周方向に周期的に配置されると共に、上記突条部12bと対応すべく15°の等間隔で24個形成されている。
そして、リングギヤ12の各突条部12bがケーシング10の各穴部10bに一致して結合されている。
図12の(a)は本実施例の車両差動伝達装置の応力解析時の説明図、図12の(b)は図12の(a)の穴部10bの拡大図である。
上記実施例では、図3で示したように、リングギヤ12の内周側の面12aから径方向内方へ突出する突条部12bを、その長手方向がヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致するよう歯幅方向に対して傾斜させる共に、リングギヤ保持面10aの穴部10bは、上記突条部12bの外表面形状に一致する形状に形成されているので、リングギヤ12と出力ギヤ6とが噛み合って回転する際に発生するスラスト力(図1に矢印aで示す方向とは反対方向の軸方向圧力参照)が突条部12bを介して穴部10bに作用する場合、図12の(b)に示すように、突条部12bの荷重を穴部10bの長手方向全域で受け止めることができる。
つまり、リングギヤ12のギヤ荷重の付勢方向に合せて、穴部10bの荷重受圧面を大きくとることができ、応力の緩和を図ることができるものである。要するに、ケーシング10の樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることができるのは勿論、出力ギヤ6とリングギヤ12との噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部局所に作用する応力の緩和を図って、信頼性および耐久性の向上を図るよう構成したものである。
なお、図12の(a),(b)において、付勢される応力の大小を多点にて示しており、点が多い程、応力が高いことを示し、また、図12の(b)において応力の付勢方向を矢印で示している。
本実施例の応力解析結果を示す図12と、比較例1,2の応力解析結果を示す図13、図14との比較において、本実施例のものは充分な応力の緩和を図り得ることが明白となった。
次に、図5〜図11を参照して、樹脂製のケーシング10と金属製のリングギヤ12とを備えた車両用差動伝達装置の製造方法について説明する。
図5はリングギヤ12の配置工程、並びにケーシング10におけるリングギヤ部10Aの成形工程を示す説明図、図6はケーシング10における腕部10Bの成形工程を示す説明図、図7はインケート部材を示す斜視図、図8はリングギヤ部10Aと腕部10Bとの結合工程を示す説明図、図9は図8のX−X線矢視断面図、図10は図9から分割構造の一方の外型(副外型)を取外した状態で示す断面図、図11は成形品の取外し工程を示す断面図である。
まず、リングギヤ製造工程で、鍛造により金属製リングギヤ12を形成し、該リングギヤ12の外周側に機械加工にてヘリカルギヤ12hを研創する。
このリングギヤ12はその内周面側に上述の突条部12bを有し、該リングギヤ12は必要に応じて焼き入れ処理や仕上げ処理等の所定の処理が施される。
図5に示す第1成形装置30は、射出成形金型として第1外型31と第1中型32とを有し、型締め、および、型開きを行なう成形開閉装置(図示せず)と、型締め時に第1外型31と第1中型32とで形成されるキャビティ33に溶融樹脂を射出するゲート34とを有する。このゲート34は第1外型31に設けられている。
上述の第1成形装置30の第1外型31は主外型31aと副外型31bとに分割され、主外型31aは、その外周部にリングギヤ12の嵌め込み部31cを備えている。この嵌め込み部31cにリングギヤ12を配置固定した後、主外型31aと副外型31bとを合わせることで、外周部にリングギヤ12が配置され、かつ、ゲート34が設けられた面と、反対側の面が開放された空間部31dを有する第1外型31が構成される。
一方、型締め時に、第1中型32は、その先端面32aが第1外型31の空間部31dの中央部の底面31eに当接するまで、上記空間部31dに突入され、第1中型32と第1外型31とで囲まれる空間部31dがキャビティ33となる。
第1外型31の開放された面の周縁には略扇形の2個の切り込み部31f,31fが対向させて設けられ(図9参照)、型締め時に、その切り込み部31f,31fに嵌まり込むように、第1中型32には2個の突起部32b,32bが設けられている。
図5に示すように、樹脂接合部10C(図2参照)と対応して、第1中型32のキャビティ33側の面には、結合強化用のインサート部材27が設けられている。
このインサート部材27は図7に示すように軸部27aと抜止め用の頭部27bとを一体形成したスチール製のもので、当該インサート部材27の軸部27aを上述の第1中型32に係入して取付けており、溶融樹脂の射出時には、該インサート部材27が第1中型32から外れることなく、かつ、リングギヤ部10A成形後の第1中型32の型開き時には、第1中型32から外れるようになっている。
図6に示すように、第2成形装置40は、射出成形金型としての第2外型41と第2中型42とを有し、型締め、および、型開きを行なう成形開閉装置(図示せず)と、型締め時に、第2外型41と第2中型42とで形成されるキャビティ43に溶融樹脂を射出するゲート44とを有する。
第2外型41はゲート44が設けられた面と反対側の面が開放された空間部41aを有する。
第2成形装置40の型締め時に、第2中型42は、その先端面42aが第2外型41の空間部41aの中央部の底面41bに当接するまで、当該空間部41aに突入され、第2中型42と第2外型41とで囲まれた空間がキャビティ43となる。
図6に示すように、第2外型41の解放された面の周縁には略扇形の2個の切り込み部41cが対向させて設けられ(図9参照)、型締め時に、その切り込み部41cに嵌り込むように、第2中型42には2個の突起部42bが設けられている。
また、第2外型41の切り込み部41cには、リングギヤ部10Aと腕部10Bとの接合用の溶融樹脂を射出するためのゲート45が設けられている。
図6に示すように、樹脂接合部10C(図2参照)と対応して、第2中型42のキャビティ43側の面には、結合強化用のインサート部材27が設けられている。
このインサート部材27は、図7に示すように、軸部27aと抜止め用の頭部27bとを一体形成したスチール製のもので、当該インサート部材27の軸部27aを上述の第2中型42に係入して取付けており、溶融樹脂の射出時には、該インサート部材27が第2中型42から外れることなく、かつ、腕部10B成形後の第2中型42の型開き時には、第2中型42のから外れるようになっている。
図5に示すリングギヤ12の配置工程、並びに、リングギヤ部10Aの成形工程で、キャビティ33内の外周部にリングギヤ12を配置した状態で第1外型31と第1中型32との間に形成されるキャビティ33に、ゲート34から溶融樹脂を射出して、成形品としてのリングギヤ部10A(図8参照)が成形される。
この際、リングギヤ部10Aの外周部には、リングギヤ12の内周側に形成されその長手方向がリングギヤ12におけるヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる複数の突条部12bをも取り込むことになる。
また、図6に示す腕部10Bの成形工程で、第2外型41と第2中型42との間に形成されるキャビティ43に、ゲート44から溶融樹脂を射出して、成形品としての腕部10B(図8参照)が成形される。
次に、リングギヤ部10A成形後における第1成形装置30(図5参照)から型開きにより第1中型32を取外すと共に、腕部10B成形後における第2成形装置40(図6参照)から型開きにより第2中型42を取外す。
この中型取外し状態下においては、リングギヤ部10Aの樹脂接合部10C対応位置と、腕部10Bの樹脂接合部10C対応位置とに、インサート部材27が樹脂モールドされており、インサート部材27の軸部27aが成形品から突出しているので、この軸部27aに対して、別のインサート部材28(図7参照)を圧入固定する。
このインサート部材28は、図7に示すように筒部28aと抜止め用の頭部28bとを一体形成したスチール製のもので、インサート部材28の筒部28aを、上述のインサート部材27の軸部27aに圧入固定するものである。
上述のインサート部材28の圧入固定後、成形装置30,40の外型31,41の間において中型32,42の突起部32b,42bが嵌合されていた空間にスペーサ50,50を挟み込むと共に、図8に示すように、リングギヤ部10Aと腕部10Cとを対向させ、第1外型31と第2外型41とを型閉めし、スペーサ50の内部空間に溶融樹脂を射出してリングギヤ部10Aと腕部10Bとを樹脂接合部10Cにて結合する(図11参照)。
図8〜図10に示すように、上述のスペーサ50は、成形型として、外側スペーサ51と内側スペーサ52とを有し、型締め時に外側スペーサ51と内側スペーサ52とで形成されるキャビティ53に溶融樹脂を射出するゲート54を有している。
つまり、図8に示すように、リングギヤ部10Aと腕部10Bとを対向させ、かつ対向部における腕部10Bの内外周を分割構造のスペーサ50で覆うと共に、スペーサ50を介して各外型31,41を型閉めし、スペーサ50の内部空間であるキャビティ53に、ゲート45,54から溶融樹脂を射出して、リングギヤ部10Aと腕部10Bとを結合する。上述のキャビティ53に相当する部位に樹脂接合部10C(図11参照)が形成される。
上述のスペーサ50の配置前には、リングギヤ部10Aからスペーサ50内のキャビティ53に延びる結合強化用のインサート部材27,28が設けられると共に、腕部10Bからもスペーサ50内のキャビティ53に延びる結合強化用のインサート部材27,28が設けられているので、樹脂接合部10Cでリングギヤ部10Aと腕部10Bとを結合する際には、上述のインサート部材27,28はスペーサ50の内部空間であるキャビティ53に射出される樹脂により樹脂モールドされ、樹脂接合部10Cによるリングギヤ部10Aと腕部10Bとの高い結合強度を確保することができる。
次に、溶融樹脂の硬化後、上記金型を開いて、樹脂製のケーシング10に金属製のリングギヤ12が結合されてなる成形品Dを取り出す(図11参照)。
この場合、まず、第2外型41およびスペーサ50の外側スペーサ51が取り外され、次に、第1外型31が取り外されることで内側スペーサ52が残った成形品Dが型出しされる。その後、内側スペーサ52は、成形品Dに設けられた開口部26(図3参照)から挿入した工具等を用いて挟み込まれ、成形品Dの内側へ引き抜かれて成形品Dから分離され、その後、内側スペーサ52が上記開口部26から取り出されて成形品D単体が得られる。
以上詳述したように、上記実施例の車両用差動伝達装置は、変速機の出力ギヤ6に噛み合うヘリカルギヤ12hが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤ12と、左右ドライブシャフト15,16に連結される一対のサイドギヤ25と、一対のサイドギヤ25の両方に噛み合って回転してサイドギヤ25の差動を生成する一対のピニオンギヤ24と、上記サイドギヤ25とピニオンギヤ24を収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤ12が結合される樹脂製のケーシング10とからなる車両用差動伝達装置であって、上記リングギヤ12は、その内周側の面12aから突出し、その長手方向が上記ヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部12bを有し、当該突条部12bは複数個あって周方向に周期的に配置されており、上記ケーシング10は、リングギヤ12の内周面12aに合致してこれを保持固定するリングギヤ保持面10aを有し、当該リングギヤ保持面10aには、上記突条部12bの外表面形状に一致する形状の穴部10bが形成され、当該穴部10bに突条部12bが一致して結合されてなるものである(図1〜図3参照)。
この構成によれば、リングギヤ12の内周側の面12aから突出する突条部12bを、その長手方向がヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致するよう歯幅方向に対して傾斜させると共に、リングギヤ保持面10aの穴部10bは、上記突条部12bの外表面形状に一致する形状に形成されているので、上記スラスト力(図1に示す矢印a方向と反対方向の軸方向圧力)が突条部12bを介して穴部10bに作用する時、突条部12bの荷重を穴部10bの長手方向全域で受け止めることができる。
つまり、リングギヤ12のギヤ荷重の付勢方向に合わせて、穴部12bの荷重受圧面を大きくとることができ、応力の緩和を図ることができる。
要するに、ケーシング10の樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることができるのは勿論、出力ギヤ6とリングギヤ12との噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した穴部10b局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
上記実施例の車両用差動伝達装置の製造方法は、サイドギヤ25とピニオンギヤ24とを収容支持する樹脂製のケーシング10と、当該ケーシング10の一端部に金属製のリングギヤ12が固定された車両用差動伝達装置の製造方法であって、上記ケーシング10の射出成形金型(第1外型31、第1中型32参照)内に、型開き状態で金属製のリングギヤ12を配置固定する第1工程(図5参照)と、上記金型(外型31,41、中型32,42参照)の型締め後、該金型内に形成されるキャビティ33,43に溶融樹脂を射出し、ケーシング10を形成するとともに、上記リングギヤ12の内周側に形成されその長手方向が当該リングギヤ12におけるヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部12bをも取り込む第2工程(図8参照)と、上記溶融樹脂の硬化後、上記金型(外型31,41参照)を開いて、樹脂製のケーシング10に金属製のリングギヤ12が結合されてなる成形品Dを取り出す第3工程(図11参照)とからなるものである(図1、図5、図8、図11参照)。
この構成によれば、第1工程(図5参照)で、ケーシング10の射出成形金型(第1外型31参照)内に、型開き状態で金属製のリングギヤ12を配置固定される。
第2工程(図8参照)で、上記金型(外型31,41参照)の型締め後、該金型内に形成されるキャビティ33,43に溶融樹脂を射出し、ケーシング10を形成するとともに、上記リングギヤ12の内周側に形成されその長手方向が当該リングギヤ12におけるヘリカルギヤ12hのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部12bをも取り込む。
第3工程(図11参照)で、上記溶融樹脂の硬化後、上記金型(外型31,41)を開いて、樹脂製のケーシング10に金属製のリングギヤ12が結合されてなる成形品Dを取り出される。
この構成によれば、樹脂製のケーシング10と、該ケーシング10に結合された金属製のリングギヤ12とを有し、差動伝達装置4を構成する成形品Dが製造され、上記請求項1に記載の発明の効果が達成される。
つまり、ケーシング10の樹脂化により装置の充分な軽量化を図ることができるのは勿論、出力ギヤ6とリングギヤ12との噛み合い部位に発生するスラスト力に起因した突条部12bの取込み部局所に作用する応力の緩和を図り、信頼性および耐久性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の射出成形金型は、実施例の第1外型31、第1中型32、第2外型41、第2中型42に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤと、左右ドライブシャフトに連結される一対のサイドギヤと、一対のサイドギヤの両方に噛み合って回転してサイドギヤの差動を生成する一対のピニオンギヤと、上記サイドギヤとピニオンギヤを収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤが結合される樹脂製のケーシングとからなる車両用差動伝達装置について有用である。
6…出力ギヤ
10…ケーシング
10a…リングギヤ保持面
10b…穴部
12…リングギヤ
12a…内周面
12b…突条部
12h…ヘリカルギヤ
15,16…ドライブシャフト
24…ピニオンギヤ
25…サイドギヤ
31…第1外型(射出成形金型)
32…第1中型(射出成形金型)
33,43…キャビティ
41…第2外型(射出成形金型)
42…第2中型(射出成形金型)
D…成形品

Claims (2)

  1. 変速機の出力ギヤに噛み合うヘリカルギヤが外周側に研創された環状の金属製のリングギヤと、
    左右ドライブシャフトに連結される一対のサイドギヤと、
    一対のサイドギヤの両方に噛み合って回転してサイドギヤの差動を生成する一対のピニオンギヤと、
    上記サイドギヤとピニオンギヤを収容支持するとともに、一端部に上記リングギヤが結合される樹脂製のケーシングとからなる車両用差動伝達装置であって、
    上記リングギヤは、その内周側の面から突出し、その長手方向が上記ヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部を有し、
    当該突条部は複数個あって周方向に周期的に配置されており、
    上記ケーシングは、リングギヤの内周面に合致してこれを保持固定するリングギヤ保持面を有し、
    当該リングギヤ保持面には、上記突条部の外表面形状に一致する形状の穴部が形成され、
    当該穴部に突条部が一致して結合されてなることを特徴とする
    車両用差動伝達装置。
  2. サイドギヤとピニオンギヤとを収容支持する樹脂製のケーシングと、当該ケーシングの一端部に金属製のリングギヤが固定された車両用差動伝達装置の製造方法であって、
    上記ケーシングの射出成形金型内に、型開き状態で金属製のリングギヤを配置固定する第1工程と、
    上記金型の型締め後、該金型内に形成されるキャビティに溶融樹脂を射出し、ケーシングを形成するとともに、上記リングギヤの内周側に形成されその長手方向が当該リングギヤにおけるヘリカルギヤのねじれ角に一致し歯幅方向に対して傾斜してなる突条部をも取り込む第2工程と、
    上記溶融樹脂の硬化後、上記金型を開いて、樹脂製のケーシングに金属製のリングギヤが結合されてなる成形品を取り出す第3工程とからなる
    車両用差動伝達装置の製造方法。
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