JPH0542811U - デフアレンシヤル装置 - Google Patents

デフアレンシヤル装置

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JPH0542811U
JPH0542811U JP2260191U JP2260191U JPH0542811U JP H0542811 U JPH0542811 U JP H0542811U JP 2260191 U JP2260191 U JP 2260191U JP 2260191 U JP2260191 U JP 2260191U JP H0542811 U JPH0542811 U JP H0542811U
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JP
Japan
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cover member
differential case
ring gear
differential
diameter flange
Prior art date
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Pending
Application number
JP2260191U
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English (en)
Inventor
和宏 神原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油攪拌による回転抵抗を少なくし、エネ
ルギーロスを減少させる。またプラスチック製カバー部
材の場合も熱影響によるズレや脱落を防止する。 【構成】 デフケース外周を覆う潤滑油導入口付き略円
錐状カバー部材A及び/もしくはリングギア外面を覆う
円板状カバー部材Bとをデファレンシャル装置に嵌着乃
至固着する。また更にリングギアとデフケースを固着す
るカシメ鋲(リベット)に貫通孔を穿設し該貫通孔に通
したもう1本の小径カシメ鋲(リベット)でカバー部材
A,Bを固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はデファレンシャル装置に関し、より詳しくは1対のデフケースカバー を備える回転抵抗の少ないデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来技術と課題】
従来、FF車のデファレンシャル装置は図8のように変速機と連続して配置さ れ、合わせてトランスアクスルを構成している。
【0003】 デファレンシャル装置と変速機(歯車変速機の場合)とは同じ潤滑油で潤滑さ れるが、従来のデファレンシャル装置では複雑な表面形状の支持部を伴うリング ギアとデフケース等が常時潤滑油を攪拌するため、そのドラッグトルクによって エネルギーロスを生じていた。各ギアおよびベアリングの潤滑は確実に供給、循 環されさえすれば跳ね掛け乃至表面付着等の油量で充分であり、多量の潤滑油を 常時攪拌する必要は特になかった。デファレンシャル装置は、変速機と異なり枢 着位置の定まった大径のリングギアやデフケースによって構成されているので、 油攪拌による回転抵抗の原因になり易いという問題点があった。
【0004】 そこで本考案者は鋭意検討の結果、デフケースおよびリングギア支持部をカバ ー部材で覆う事により、従来のデファレンシャル装置自体に格別の設計変更を施 す事無く上記課題を解決し得る事を見出し本考案に到達した。
【0005】
【考案の目的】
本考案の目的は潤滑油攪拌による回転抵抗を少なくし、エネルギーロスを減少 せしめたデファレンシャル装置を提供する事である。
【0006】
【考案の構成】
本考案により、 デフケース外周を覆い外径フランジがリングギアのリム部内側に嵌着され内径 フランジがスピードメータギアとデフケースの一端との間の環状溝15に嵌着さ れるカバー部材Aを備えることを特徴とするデファレンシャル装置(請求項1) 、 外径フランジがリングギアのリム部内側に嵌着され内径フランジがデフケース 他端と該デフケースを軸支するベアリングのインナレースとの間の環状溝16に 嵌着されるカバー部材Bを備える事を特徴とするデファレンシャル装置(請求項 2) および カバー部材A,Bがデフケース外径フランジとリングギア内径フランジとを固 着する鋲またはボルトにより共にデフケース及びリングギアに固着されている請 求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載のデファレンシャル装置(請求項3) が提供される。
【0007】 以下に実施例を用いて本考案を詳細に説明する。
【0008】
【実施例】
図1,図4は本考案実施例の平面断面図である。
【0009】 図2,図5及び図3,図6は夫々本考案実施例の一部であるカバー部材A,B の斜視図である。図1,図2,図3,図4,図5及び図6において、100はカ バー部材A、101はカバー部材Aの外径フランジ、102はカバー部材Bの内 径フランジ、103は潤滑油導入口、104は取付鋲孔であり、200はカバー 部材B、201はカバー部材Bの外径フランジ、202はカバー部材Bの内径フ ランジである。
【0010】 また1はデファレンシャル装置ケース、2は左側車軸、3は右側車軸、4はリ ングギア、4Aはリングギアリム部、4Bはリングギア内径フランジ、5はデフ ケース、5Aはデフケース外径フランジ、6はカシメ鋲、7はベベルギア、8は ピン、9はスピードメータギア、10,11はベアリング、15はデフケース5 とスピードメータギアとの間の環状溝、16はデフケース5とベアリング10の インナレースとの間の環状溝、22,23はスプライン、26はカバー部材固着 用カシメ鋲である。
【0011】 カバー部材A,Bは耐油、耐熱性に優れたプラスチック素材、例えばポリエス テル(PET)、ポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT) フッ素樹脂(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等もしくはこれらのガラスま たはカーボン短繊維補強材などで作られる。これらのプラスチック製カバー材は 軽量であるため回転部慣性質量の増加は殆どない。
【0012】 なおカバー部材A,Bは鋼板やAl,Cuもしくはこれらの合金等の金属板で 作る事も出来る。またカバー部材A,B夫々が別々の素材で作られていても良い 。
【0013】 カバー部材A100は図2,図5に示すように略円錐形をしており、表面は滑 らかに仕上げられている。
【0014】 円錐中央部には潤滑油導入口103が少なくとも1箇開口されており、デフケ ース内のギア乃至ピンに潤滑油を供給する。従ってカバー部材Aを追加する事に よる潤滑不良は生じない。
【0015】 カバー部材A100はその内径フランジ102がデフケース5とスピードメー タギア9との間に形成される環状溝15に嵌着され、スピードメータギア9を螺 入する事によりしっかりと固着される。
【0016】 また一方その外径フランジ101は、リングギア4のリム部4Aの内側とデフ ケース5の外径フランジ5Aとカシメ鋲6(デフケース外径フランジ5Aとリン グギア内径フランジ4Bを固着している鋲)の頭部によって構成される環状溝1 7に嵌着されている。
【0017】 カバー部材B200は図3,図6に示すように円板状をしており、その内径フ ランジ202はベアリング10のインナレース10Aとデフケース5とによって 構成される環状溝16に嵌着されている。この場合インナレース(乃至インナレ ース支持環)10Aを図1右方向に螺入する事によりカバー部材Bの内径フラン ジ202はしっかりと固着される。
【0018】 カバー部材Bの外径フランジ201はリングギア4のリム部内側に接当嵌着さ れているが軸方向の固定は必ずしも充分ではない。
【0019】 以上の嵌着乃至固着手段によってカバー部材A,Bのデフケース乃至リングギ アへの固着は一応足りるが、過負荷で長い登り坂を走行するような過酷な使用条 件ではカバー部材が熱影響を受けて熱歪みを生じ、遠心力と相俟って反ったり膨 れたりする恐れがあるので、その対策としては次の手段がある。
【0020】 すなわち図4,図5,図6がその対策を講じた場合の夫々図1,図2,図3に 対応する図面である。
【0021】 図7は接合部の拡大断面図である。
【0022】 図7において、リングギア4とデフケース5を固着するカシメ鋲6の軸方向に 予め貫通孔6Aを穿設しておき、カバー部材A,Bの取付孔104,204を貫 通して貫通孔6Aに小径のカシメ鋲26を通し、いづれか一方のカシメていない 方の頭をカシメてカバー部材A,Bを固着する。
【0023】 なお、このような貫通孔6Aを持ったカシメ鋲6は1〜3箇でよく、5〜8箇 のカシメ鋲6全部について貫通孔を穿設したものとする必要はない。
【0024】 カバー部材A,B取付孔104,204も夫々のカバー部材を取り付けるだけ であるので1〜3箇とする。2箇以上の場合は180゜乃至120゜と等間隔に するほうがバランスがよい。
【0025】 また小径のカシメ鋲26の頭部はカバー部材の外側に極力突出しないようにす る。余分に突出していると油撹拌による回転抵抗を招くからである。
【0026】 従ってカバー部材A,Bの厚みが充分ある場合は突出部を少なくするためカシ メ鋲26の頭部を沈頭化する事が望ましい。こうする事によりカバー部材A,B は熱影響を受けてもズレたり外れたりする恐れがなくなる。
【0027】
【考案の効果】
本考案を実施する事により前記目的のすべてが達成される。 すなわち 潤滑油攪拌による回転抵抗を少なくし、エネルギーロスを減少できる。デフケ ース開口部やリングギア固定カシメ鋲(リベット)の突出部がなくなるのでドラ ッグトルクが低減し油温が下がる(ベンチテストによる実施例では20℃以上下 がった)。加えてデフ差動部の潤滑性が向上する。またプラスチック製のカバー 部材でも熱影響によって所定位置からズレたり外れたりする心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の平面断面図
【図2】カバー部材Aの斜視図
【図3】カバー部材Bの斜視図
【図4】他の実施例の平面断面図
【図5】他の実施例のカバー部材Aの斜視図
【図6】他の実施例のカバー部材Bの斜視図
【図7】他の実施例の接合部拡大図
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置ケース 2 左側車軸 3 右側車軸 4 リングギア 5 デフケース 6 カシメ鋲 6A 貫通孔 10 ベアリング 11 ベアリング 15 環状溝 16 環状溝 26 カシメ鋲 100 カバー部材A 103 潤滑油導入口 104 取付孔 200 カバー部材B 204 取付孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】 従来のFF車デファレンシャル装置断面
図。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】デフケース外周を覆い外径フランジがリン
    グギアのリム部内側に嵌着され内径フランジがスピード
    メータギアとデフケースの一端との間の環状溝15に嵌
    着されるカバー部材Aを備えることを特徴とするデファ
    レンシャル装置。
  2. 【請求項2】外径フランジがリングギアのリム部内側に
    嵌着され内径フランジがデフケース他端と該デフケース
    を軸支するベアリングのインナレースとの間の環状溝1
    6に嵌着されるカバー部材Bを備える事を特徴とするデ
    ファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】カバー部材A,Bがデフケース外径フラン
    ジとリングギア内径フランジとを固着する鋲またはボル
    トにより共にデフケース及びリングギアに固着されてい
    る請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載のデファ
    レンシャル装置。
JP2260191U 1991-03-13 1991-03-13 デフアレンシヤル装置 Pending JPH0542811U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196800A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Nsk Ltd 動力伝達装置
WO2012039032A1 (ja) * 2010-09-22 2012-03-29 トヨタ自動車株式会社 シャフト装置
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JP2018165517A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 マツダ株式会社 車両用差動伝達装置およびその製造方法

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