JP6503562B2 - オイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法 - Google Patents

オイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法に関する。
車両のエンジンに使用されるエンジンオイルは、エンジン内各部の潤滑、冷却、密封、洗浄、防錆等の役割を果たす。エンジンオイルは、使用するにしたがって、エンジン内部で発生する熱による酸化や、ガソリンの燃焼時に生じるススの混入による汚れ等に起因して劣化する。そのため、エンジンオイルは、定期的に交換する必要がある。エンジンオイルの交換時期は、一般的に、予め決められた走行距離(例えば5000km)又は使用時間(例えば6ヶ月)を目安に行われる。
エンジンオイルの交換時期、すなわちエンジンオイルの寿命は、一般的に、エンジンオイルの残存走行可能距離又は時間によって表すことができる。エンジンオイルの残存走行可能距離又は時間は、予め設定された走行可能距離又は時間から、車両の走行距離又は時間の累積値を減算することにより算出することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−056324号公報
本開示のオイル寿命検出装置は、車両のエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出装置であって、予め設定された車両情報取得期間毎に、車両から、車両の走行距離に関する情報及び車両のエンジンの運転状態に関する情報を取得する車両情報取得部と、エンジンの運転状態に関する情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定するエンジン状態判定部と、エンジン状態判定期間における車両の走行距離を、エンジンの運転状態に応じて補正して補正走行距離を算出する走行距離補正部と、エンジンオイルの寿命を示す残存走行可能距離から補正走行距離を減算して、新しい残存走行可能距離を算出するオイル寿命算出部と、を備え、前記エンジン状態判定部は、前記エンジンの運転状態がシビアコンディションであるか否かを判定し、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する場合は前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度を検出し、前記走行距離補正部は、前記エンジンの運転状態及び前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて設定された重み付け係数を使用して、前記エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する
この構成により、本開示におけるオイル寿命検出装置は、車両のエンジンオイルの寿命をより高精度に検出するのに有効である。
図1は、本開示に係るオイル寿命検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本開示に係るオイル寿命検出装置による、エンジンオイルの寿命検出処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、エンジンの運転状態をエンジン冷却液の水温に基づいて判定する場合の処理を説明する図である。 図4は、エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温又はエンジン冷却液の水温に基づいて判定する場合の処理を説明するためのフローチャートである。 図5は、エンジンの運転状態を車両の低速走行時間に基づいて判定する場合の処理を説明するためのフローチャートである。 図6は、エンジンの運転状態を車両のアイドリング時間に基づいて判定する場合の処理を説明するためのフローチャートである。 図7は、エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温に基づいて判定する場合の走行距離の補正処理を説明する図である。
エンジンオイルの劣化の度合いは、エンジンの運転状態によって大きく異なる。すなわち、エンジンの運転状態がシビアコンディションである場合は、エンジンオイルの劣化は促進される。そのため、エンジンオイルの劣化が促進された場合は、一般的な目安よりも早めに交換する必要がある。したがって、エンジンオイルの寿命の検出は、車両の走行距離又は時間を単純に累積した値を用いるのではなく、エンジンの運転状態を考慮して行うことが望ましい。
ところで、近年、車両のEngine Control Unit(ECU)には、エンジンの主要部品や各種の車両搭載センサ等を定期的にモニタして車両の故障を診断する車載式故障診断システムが標準的に搭載されている。そのため、車載式故障診断システムに所定規格のコネクタを介して車両情報取得装置を接続することによって、車載式故障診断システムから、車両の故障に関する情報や、エンジンの主要部品やセンサ等の作動情報(例えば、車速、エンジン回転数、アクセル開度)等の様々な情報(以降、「車両情報」と称する)を取得することが可能である。したがって、もし、車載式故障診断システム等の車載式車両情報検出システムから取得した車両情報を用いて車両のエンジンオイルの寿命を検出することができれば、オイル寿命の検出が容易になるので望ましい。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1を説明する。
図1は、本開示に係るオイル寿命検出装置の概略構成を示すブロック図である。オイル寿命検出装置1は、車両2に搭載された車載式故障診断システムから取得した車両2の走行距離に関する情報及び車両2のエンジンの運転状態に関する情報(以降、「エンジン状態情報」と称する)に基づいて、エンジンオイルの寿命を検出することができる。
車両2は、エンジンやモータ等の動力によって車輪を駆動する公知の自動車であり、エンジン制御等の車両2の動作に関する統括制御を実行するEngine Control Unit(ECU)11と、車室内に配置されたコネクタ部12とを備えている。ECU11には、公知の車載式故障診断(On−Board Diagnostics(OBD))システム、すなわち故障診断処理用プログラムが搭載されている。コネクタ部12は、公知のOBD2規格のデータリンクコネクタである。
ユーザは、コネクタ部12を介して、オイル寿命検出装置1をECU11(すなわち、車載式故障診断システム)に接続することができる。なお、オイル寿命検出装置1が、ECU11に搭載された車載式故障診断システムから、車両2の走行距離に関する情報及びエンジン状態情報を取得可能であれば、ECU11とオイル寿命検出装置1との接続形態はコネクタ部12を介するものに限定される必要はない。
オイル寿命検出装置1は、車両情報取得部21と、エンジン状態判定部22と、走行距離補正部23と、オイル寿命算出部24と、オイル寿命記憶部25と、オイル交換判定部26とを備える。車両情報取得部21は、予め設定された車両情報取得期間毎に、車両2のECU11に搭載された車載式故障診断システムから、車両2の走行距離に関する情報及びエンジン状態情報を取得する。エンジン状態判定部22は、エンジン状態情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定する。走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間における車両2の走行距離を累計してエンジン状態判定期間の総走行距離を算出するとともに、総走行距離をエンジンの運転状態に応じて補正して補正走行距離を算出する。オイル寿命算出部24は、エンジンオイルの寿命である残存走行可能距離から補正走行距離を減算して新しい残存走行可能距離を算出する。オイル寿命記憶部25は、新しい残存走行可能距離を記憶する。オイル交換判定部26は、新しい残存走行可能距離に基づいてエンジンオイルの交換時期を判定する。
オイル寿命検出装置1は、CPU20と、メモリ30とを備える。メモリ30は、オイル寿命記憶部25を構成する。また、メモリ30は、CPU20が実行するプログラムを記憶する。CPU20は、メモリ30に記憶されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。すなわちCPU20は、プログラムを実行することにより、車両情報取得部21、エンジン状態判定部22、走行距離補正部23、オイル寿命算出部24、及びオイル交換判定部26として動作する。
図2は、オイル寿命検出装置1による、エンジンオイルの寿命検出処理の流れを示すフローチャートである。なお、図2に示す処理は、ステップST101の処理をエンジン状態判定期間(下記参照)中に行い、ステップST102以降の処理をエンジン状態判定期間後に順次行う例を示している。
まず、ステップST101において、車両情報取得部21は、予め設定されたエンジン状態判定期間において、予め設定された車両情報取得期間毎に、車両2のコネクタ部12を介して、ECU11から車両2の走行距離に関する情報及びエンジン状態情報を取得する。
エンジン状態判定期間は、これに限定されるものではないが、例えば、エンジンのイグニッションスイッチがオンになってからオフになるまでの期間である1ドライビングサイクルを用いることができる。その場合、エンジン状態判定期間の総走行距離は、1ドライビングサイクルにおける車両2の走行距離となる。また、エンジン状態判定期間として、1ドライビングサイクル内の所定長さの時間区間を用いることも可能である。その場合は、エンジン状態判定期間の総走行距離は、前記所定長さの時間区間における車両2の走行距離となる。
車両情報取得期間は、例えば、1秒であってよい。車両2の走行距離に関する情報は、例えば車両2の速度である。車両情報取得部21は、車両2の速度に基づいて車両2の走行距離を求めることができる。なお、車両情報取得部21は、車両2のECU11から車両の走行距離を直接取得するようにしてもよい。
エンジン状態情報とは、エンジンの運転時におけるエンジンの負荷に関する情報である。エンジン状態情報としては、これに限定されるものではないが、エンジンオイルの油温、エンジン冷却液の水温、車両2のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度の少なくとも1つを用いることができる。
続いて、ステップST102において、エンジン状態判定部22は、車両情報取得部21が車両2のECU11から取得したエンジン状態情報に基づいて、エンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定する。次に、ステップST103において、走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間における車両2の走行距離を累計して総走行距離を算出するとともに、総走行距離をエンジン状態情報に応じて補正して補正走行距離を算出する。より具体的には、走行距離補正部23は、車両情報取得期間毎の走行距離に対して、その車両情報取得期間におけるエンジン状態情報に応じた補正を行う。そして走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間における各車両情報取得期間の補正後の走行距離の総和を求め、これを補正走行距離とする。
続くステップST104において、オイル寿命算出部24は、オイル寿命記憶部25に記憶されている残存走行可能距離から、走行距離補正部23で算出された補正走行距離を減算して、新しい残存走行可能距離を算出する。続くステップST105において、オイル寿命算出部24は、算出した新しい残存走行可能距離を、オイル寿命記憶部25に記憶させる。
そして、ステップST106において、オイル交換判定部26は、オイル寿命算出部24で算出された新しい残存走行可能距離に基づいて、エンジンオイルの交換時期を判定する。このようにしてオイル寿命検出装置1は、車両2のECU11から取得した車両2の走行距離に関する情報及びエンジン状態情報に基づいて、エンジンの運転状態を考慮してエンジンオイルの寿命を検出することができる。そして、検出されたエンジンオイルの寿命に基づいて、エンジンオイルの交換時期を判定することができる。
次に、オイル寿命検出装置1の各部の動作及び処理について説明する。
車両情報取得部21は、コネクタ部12を介して、ECU11(すなわち、車載式故障診断システム)に接続されており、予め設定された車両情報取得期間毎に、車載式故障診断システムから、車両2の走行距離に関する情報及びエンジン状態情報を取得する。車両情報取得部21は、エンジン状態判定部22及び走行距離補正部23に接続されている。車両情報取得部21が取得した車両2の走行距離に関する情報は、走行距離補正部23に入力される。また、車両2のエンジン状態情報は、エンジン状態判定部22に入力される。なお、エンジンの運転状態の判定に走行距離を使用する場合は、走行距離に関する情報はエンジン状態判定部22にも入力される。
エンジン状態判定部22は、車両情報取得部21から入力された車両2のエンジン状態情報に基づいて、エンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定する。具体的には、エンジン状態判定部22はまず、車両情報取得期間毎に、エンジンが通常コンディションであるかシビアコンディションであるかを判定する。エンジンの運転状態の判定は、エンジンオイルの油温やエンジン冷却液の水温等の様々なエンジン状態情報に基づいて行うことができる。車両情報取得部21は、エンジン状態判定部22で用いられる判定方法に使用されるエンジン状態情報を、車両2のECU11から取得する。次に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合、エンジン状態判定部22は、シビアコンディションの継続時間を検出する。そして、エンジン状態判定期間内の各車両情報取得期間のシビアコンディションの継続時間を累計して、エンジン状態判定期間におけるシビアコンディションの継続時間を算出する。
なお、シビアコンディションが終了してから短時間以内に再びシビアコンディションになった場合は、エンジンのシビアコンディションが事実上継続していると見なすことができる。したがって、エンジンのシビアコンディションの継続時間を検出する際は、エンジン状態判定部22は、エンジンのシビアコンディションの終了後に所定長さの保護期間(以降、「保護時間区間」と称する)を設定する。そして、その保護時間区間内にエンジンのシビアコンディションが再び検出された場合、エンジン状態判定部22は、エンジンのシビアコンディションが継続していると見なすようにするとよい。このようにすると、シビアコンディションと通常コンディションが繰り返されてシビアコンディションが実質的に継続している場合の継続時間を検出することが可能となる。
エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温に基づいて判定する場合、エンジン状態判定部22はまず、エンジンオイルの油温が予め設定された閾値を超えるか否かを判断する。前記閾値を超えた場合、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。前記閾値以下の場合、エンジン状態判定部22は、エンジンが通常コンディションであると判定する。前記閾値は、例えば120℃に設定するとよい。エンジンオイルの油温が120℃を超えると、エンジンオイルは熱に起因して劣化するので、オイル寿命が短くなる。そして、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合、エンジン状態判定部22は、シビアコンディションの継続時間を検出する。
エンジンオイルの油温の代わりにエンジン冷却液の水温を使用してもよい。この場合、エンジン状態判定部22は、エンジン冷却液の水温が予め設定された閾値を超えるか否かを判断する。前記閾値を超えた場合、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。前記閾値以下の場合、エンジン状態判定部22は、エンジンが通常コンディションであると判定する。前記閾値は、例えば100℃に設定するとよい。そして、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合、エンジン状態判定部22は、シビアコンディションの継続時間を検出する。
図3は、エンジンの運転状態をエンジン冷却液の水温に基づいて判定する場合の処理を説明するための図である。図3の例では、エンジン冷却液の水温が100℃を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。図3の例では、エンジン状態判定期間として、1ドライビングサイクル内の所定長さの時間区間を用いている。したがって、図3の例では、エンジン状態判定期間の総走行距離は、前記所定長さの時間区間における車両2の走行距離となる。
図3を参照して、時刻T1の時点でシビアコンディション(高負荷)の開始が検出され、時刻T2、T3及びT4の各時点で、シビアコンディションの終了が検出されている。なお、ここでいう高負荷とは、エンジンの運転状態がシビアコンディションであることを意味する。そして、シビアコンディションの終了が検出された時刻T2、T3及びT4の各時点では、シビアコンディションの終了後に所定長さの保護時間区間t1が設けられている。時刻T2の時点でのシビアコンディションの終了後は、保護時間区間t1以内にシビアコンディションが再び検出されたので(破線の円Aで囲った部分を参照)、時刻T2の時点以降もシビアコンディションが継続していると見なされる。同様に、時刻T3の時点でのシビアコンディションの終了後は、保護時間区間t1以内にシビアコンディションが再び検出されたので(破線の円Bで囲った部分を参照)、時刻T3の時点以降もシビアコンディションが継続していると見なされる。しかし、時刻T4の時点でのシビアコンディションの終了後は、保護時間区間t1以内にシビアコンディションは再び検出されないので(破線の円Cで囲った部分を参照)、時刻T4の時点以降はシビアコンディションが終了したと見なされる。したがって、時刻T1から時刻T4まではシビアコンディションが継続しており、時刻T4の時点でシビアコンディションが終了したと見なすことができる。これにより、シビアコンディションと通常コンディションとが繰り返されてシビアコンディションが事実上継続している区間(高負荷区間)の継続時間を検出することが可能となる。
同様に、図3の例では、時刻T5の時点でシビアコンディションの開始が検出され、時刻T6及びT7の各時点で、シビアコンディションの終了が検出されている。そして、シビアコンディションの終了が検出された時刻T6及びT7の各時点では、シビアコンディションの終了後に所定長さの保護時間区間t1が設けられている。時刻T6の時点でのシビアコンディションの終了後は、保護時間区間t1以内にシビアコンディションが再び検出されたので(破線の円Dで囲った部分を参照)、時刻T6の時点以降もシビアコンディションが継続していると見なされる。しかし、時刻T7の時点でのシビアコンディションの終了後は、保護時間区間t1以内にシビアコンディションは再び検出されないので(破線の円Eで囲った部分を参照)、時刻T7の時点以降はシビアコンディションが終了したと見なされる。したがって、時刻T5から時刻T7まではシビアコンディションが継続しており、時刻T7の時点でシビアコンディションが終了したと見なすことができる。これにより、シビアコンディションと通常コンディションとが繰り返されてシビアコンディションが事実上継続している区間(高負荷区間)の継続時間を検出することが可能となる。
図4は、エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温又はエンジン冷却液の水温に基づいて判定する場合の処理を説明するためのフローチャートである。図4のフローチャートに示す判定処理は、図2のフローチャートにおけるエンジンの運転状態を判定するステップ(ステップST102)での処理の一例である。本実施の形態では、図4の判定処理は、エンジン状態判定期間後に行われる。図4の判定処理は、エンジン状態判定期間として、1ドライビングサイクル内の所定長さの時間区間を用いている。したがって、図4の例では、エンジン状態判定期間の総走行距離は、前記所定長さの時間区間における車両2の走行距離となる。
図4の判定処理は、車両情報取得期間毎に運転状態を判定することにより行う。まずステップST201においてエンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間の最初の車両情報取得期間を対象期間とする。
ステップST202では、エンジン状態判定部22は、対象期間のエンジン状態情報に基づいて、エンジンの運転状態としてシビアコンディションが検出されたか否かを判断する。この判断は、上述したように、エンジンオイルの油温(又はエンジン冷却液の水温)を予め設定された閾値と比較することにより行うことができる。シビアコンディションが検出されたと判断した場合、ステップST203に進む。シビアコンディションが検出されなかったと判断した場合、ステップST209に進む。
ステップST203では、エンジン状態判定部22は、対象期間においてシビアコンディションの継続区間である高負荷区間が開始されたと判定する。
次のステップST204では、エンジン状態判定部22は、対象期間を次の車両情報取得期間に更新する。
続くステップST205では、エンジン状態判定部22は、対象期間のエンジン状態情報に基づいて、エンジンの運転状態としてシビアコンディションが検出されたか否かを判断する。この判断も、ステップST202と同様に、エンジンオイルの油温(又はエンジン冷却液の水温)を予め設定された閾値と比較することにより行うことができる。シビアコンディションが検出されたと判断した場合、ステップST204に戻る。シビアコンディションが検出されなかったと判断した場合、ステップST206に進む。
ステップST206では、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションでなくなってからの時間が所定長さの保護期間(保護時間区間)を経過したか否かを判断する。保護期間が経過したと判断した場合、ステップST207に進む。保護期間が経過していないと判断した場合、ステップST204に戻る。
ステップST207では、エンジン状態判定部22は、対象期間において高負荷区間が終了したと判定する。
続くステップST208では、エンジン状態判定部22は、高負荷区間の継続時間を算出する。継続時間は、ステップST203において高負荷区間が開始されたと判定した時からステップST207において高負荷区間が終了したと判定した時までの時間として算出できる。
そして、続くステップST209では、エンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間が終了したか否かを判断する。エンジン状態判定期間が終了したと判断した場合、処理を終了する。エンジン状態判定期間が終了していないと判断した場合、ステップST210に進む。
ステップST210では、エンジン状態判定部22は、対象期間を次の車両情報取得期間に更新し、ステップST202に戻る。
このようにして、エンジンの運転状態がシビアコンディションである場合に、シビアコンディションと通常コンディションとが繰り返されてシビアコンディションが事実上継続している区間である高負荷区間を求めるとともに、その高負荷区間の継続時間を検出することができる。そしてエンジン状態判定部22は、高負荷区間におけるエンジンの運転状態をシビアコンディション、高負荷区間以外の区間を通常コンディションとして判定することができる。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態を車両2のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度に基づいて判定することができる。この場合、エンジン状態判定部22は、エンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度が予め設定された閾値を超えるか否かを判断する。前記閾値を超えた場合、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。前記閾値以下の場合、エンジン状態判定部22は、エンジンが通常コンディションであると判定する。そして、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定した場合、エンジン状態判定部22は、シビアコンディションの継続時間を検出する。また、継続時間の代わりに、予め定められた期間における、エンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度が予め設定された閾値を超える期間の割合、すなわち発生頻度を用いてもよい。例えば、予め定められた期間における、エンジン回転数が予め設定された閾値を超える期間の割合が、予め定められた割合を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定するようにしてもよい。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態を、エンジン状態判定期間における車両2の低速走行時間又はアイドリング時間に基づいて判定することができる。図5は、エンジンの運転状態を車両2の低速走行時間に基づいて判定する処理を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートに示す判定処理は、図2のフローチャートにおけるエンジンの運転状態を判定するステップ(ステップST102)での処理の一例である。図5の判定処理は、エンジン状態判定期間として、1ドライビングサイクルを用いている。したがって、図5の例では、エンジン状態判定期間の総走行距離は、1ドライビングサイクルにおける車両2の走行距離となる。なお、図5の判定処理は、1ドライビングサイクル毎に行うので、エンジンオイルの油温又はエンジン冷却液の水温に基づいて行う判定処理(図3及び図4参照)とは異なり、高負荷区間の設定及び保護時間区間の設定は行わない。
図5を参照して、まず、ステップST301では、エンジン状態判定部22は、車両2が予め設定された閾値th1を下回る速度で走行する時間(低速走行時間)を検出する。具体的には、車両2の速度が閾値th1を下回るか否かを所定長さの時間区間毎(例えば1秒毎)に判定する。エンジン状態判定部22は、その判定結果に基づいて低速走行時間を算出する。閾値th1は、例えば、30km/hにするとよい。続くステップST302では、エンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間の時間、すなわち1ドライビングサイクルの時間に対する低速走行時間の比率が予め設定された閾値th2を超えるか否かを判断する。エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間の比率が閾値th2を超えると判断した場合はステップST303に進む。閾値th2以下と判断した場合は処理を終了する。そして、ステップST303において、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。この判定処理では、エンジン状態判定期間全体において、エンジンの運転状態がシビアコンディションである、または通常コンディションである、と判定することになる。
図6は、エンジンの運転状態を車両2のアイドリング時間に基づいて判定する処理を説明するためのフローチャートである。図6のフローチャートに示す判定処理は、図2のフローチャートにおけるエンジンの運転状態を判定するステップ(ステップST102)での処理の一例である。図6の判定処理は、エンジン状態判定期間として、1ドライビングサイクルを用いている。したがって、図6の例では、エンジン状態判定期間の総走行距離は、1ドライビングサイクルにおける車両2の走行距離となる。なお、図6の判定処理は、1ドライビングサイクル毎に行うので、エンジンオイルの油温又はエンジン冷却液の水温に基づいて行う判定処理(図3及び図4参照)とは異なり、高負荷区間の設定及び保護時間区間の設定は行わない。
図6を参照して、まず、ステップST401では、エンジン状態判定部22は、車両2がアイドリング状態であるときの時間(アイドリング時間)を検出する。具体的には、車両2がアイドリング状態であるか否かを、所定長さの時間区間毎(例えば1秒毎)に判定する。エンジン状態判定部22は、その判定結果に基づいてアイドリング時間を算出する。アイドリング状態であるか否かは、エンジン回転数又はスロットル開度が所定の閾値以下であるか否かで判定することができる。続くステップST402では、エンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間の時間、すなわち1ドライビングサイクルの時間に対するアイドリング時間の比率が予め設定された閾値th3を超えるか否かを判断する。エンジン状態判定期間の時間に対するアイドリング時間の比率が閾値th3を超えると判断した場合はステップST403に進む。閾値th3以下と判断した場合は処理を終了する。そして、ステップST403において、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。この判定処理では、エンジン状態判定期間全体において、エンジンの運転状態がシビアコンディションである、または通常コンディションである、と判定することになる。
また、エンジンの運転状態を、車両2の低速走行時間及びアイドリング時間の合計時間に基づいて判定するようにしてもよい。この場合は、エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間及びアイドリング時間の合計時間の比率が、予め設定された閾値を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。エンジン状態判定期間としては、例えば、1ドライビングサイクルの時間を用いるとよい。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態を、エンジン状態判定期間の総走行距離に基づいて判定することができる。この場合は、エンジン状態判定期間の総走行距離が予め設定された閾値を下回るか否かを判断し、前記閾値を下回った場合は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。前記閾値以上であった場合は、エンジンが通常コンディションであると判定する。エンジン状態判定期間としては、例えば、1ドライビングサイクルを用いるとよい。この判定処理では、エンジン状態判定期間全体において、エンジンの運転状態がシビアコンディションである、または通常コンディションである、と判定することになる。
このようにして、エンジン状態判定部22は、車両情報取得部21から入力された車両2のエンジン状態情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定することができる。エンジン状態判定部22での判定結果は、走行距離補正部23に入力される。
走行距離補正部23は、まず、エンジン状態判定期間における車両2の走行距離を累計して、エンジン状態判定期間の総走行距離を算出する。そして、エンジン状態判定期間の総走行距離をエンジン状態判定部22での判定結果に基づいて補正して、補正された総走行距離(以降、「補正走行距離」と称する)を算出する。より具体的には、走行距離補正部23は、車両情報取得期間毎の走行距離に対して、その車両情報取得期間におけるエンジン状態情報に応じた補正を行う。そして走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間における各車両情報取得期間の補正後の走行距離の総和を求め、これを補正走行距離とする。
走行距離補正部23は補正に関し、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離が実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。この補正は、エンジンの運転状態に応じて設定された重み付け係数を使用して行うことができる。つまり、補正走行距離は、エンジン状態判定期間における車両2の走行距離を単純に累積したものではなく、エンジンのシビアコンディションに起因するエンジンオイルの劣化を反映した走行距離である。
また、シビアコンディションの継続時間に応じた重み付け係数を使用すると、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離を、シビアコンディションの継続時間に応じて補正することができる。例えば、重み付け係数は、エンジンが通常コンディションである場合は1とし、エンジンの運転状態がシビアコンディションである場合は、シビアコンディションの継続時間に応じて1.1〜2とする。なお、これらの重み付け係数の値は、一例であり、これに限定されるものではない。また、重み付け係数は、エンジンオイルの種類(すなわち、粘度やグレード)や、エンジンオイルの量に応じて適宜変更してもよい。
図7は、エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温に基づいて判定する場合の走行距離の補正処理を説明するための図である。図7を参照して、重み付け係数を使用して行う走行距離の補正方法について説明する。図7の例では、走行距離補正部23は、エンジンオイルの油温が120℃を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。図7のA区間(破線の円Aで囲んだ区間)及びB区間(破線の円Bで囲んだ区間)では、シビアコンディションの継続時間が短いので、重み付け係数は「1.2」に設定する。C区間(破線の円Cで囲んだ区間)では、シビアコンディションの継続時間が短いが、A区間及びB区間よりも長いので、重み付け係数は「1.5」に設定する。D区間(破線の円Dで囲んだ区間)では、シビアコンディションの継続時間が長いので、重み付け係数は「2」に設定する。
そして、走行距離補正部23は、通常コンディションの区間(A〜D区間以外の区間)の走行距離には重み付け係数として1を乗算し、シビアコンディションの区間(A〜D区間)の走行距離には、シビアコンディションの継続時間に応じて重み付け係数として1.2〜2を乗算する。つまり、A区間及びB区間の走行距離には重み付け係数として1.2を乗算し、C区間の走行距離には重み付け係数として1.5を乗算し、D区間の走行距離には重み付け係数として2を乗算する。このようにして、シビアコンディションの各区間の走行距離を、シビアコンディションの継続時間に応じて、実際の走行距離よりも大きくなるように補正することができる。
なお、図7の例では、実際の走行距離に重み付け係数を乗算することによって走行距離を補正したが、重み付け係数を使用した走行距離の補正方法はこれに限定されるものではなく、他の様々な方法を用いることができる。例えば走行距離補正部23は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離に、シビアコンディションの継続時間に応じた距離を加算することによって、シビアコンディション時の走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正してもよい。
また、図7の例では、シビアコンディションの継続時間が長い場合の重み付け係数は「2」としたが、重み付け係数は、シビアコンディションの継続時間に応じて、指数関数的に増加させるようにしてもよい。このようにすると、シビアコンディションの継続時間が長くなるにつれて、補正走行距離がより大きくなるように補正することが可能となる。
エンジンの運転状態を、エンジン冷却液の水温や、車両2のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度に基づいて判定する場合も、走行距離の補正は同様にして行う。すなわち走行距離補正部23は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離に、シビアコンディションの継続時間に応じた重み付け係数を乗算することにより、実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。又は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離に、シビアコンディションの継続時間に応じた距離を加算することにより、シビアコンディション時の走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正してもよい。例えば、図3の例のように、エンジンの運転状態をエンジン冷却液の水温に基づいて判定する場合は、T1〜T4の高負荷区間及びT5〜T7の高負荷区間での重み付け係数は2とし、それ以外の区間の重み付け係数は1とするとよい。また、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離の代わりに、エンジン状態判定期間の総走行距離(すなわち、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離だけでなく、エンジンの運転状態が通常コンディションであるときの走行距離も含む)を用いてもよい。すなわち、高負荷区間だけでなくエンジン状態判定期間の全体において、エンジンの運転状態の判定及び重み付け係数の算出を行い、エンジン状態判定期間の総走行距離に対して重み付け係数を乗算するようにしてもよい。
エンジンの運転状態を、車両2の低速走行時間又はアイドリング時間に基づいて判定する場合は、走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間(例えば、1ドライビングサイクル)の総走行距離に、予め設定された重み付け係数を乗算することにより、前記総走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。具体的には、走行距離補正部23は、車両情報取得期間毎の走行距離に対して、その車両情報取得期間におけるエンジン状態情報に応じた1よりも大きな重み付け係数を乗算する補正を行う。そして走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間における補正後の走行距離の総和を求め、これを補正走行距離とする。また、エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間又はアイドリング時間の比率に応じた重み付け係数を使用してもよい。この場合は、エンジン状態判定部22で、エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間又はアイドリング時間の比率を検出するものとする。エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間又はアイドリング時間の比率に応じた重み付け係数を前記総走行距離に乗算するか、又は前記重み付け係数に応じた距離を前記総走行距離に加算することによって、前記総走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。
同様に、エンジンの運転状態を、エンジン状態判定期間の総走行距離に基づいて判定する場合は、走行距離補正部23は、エンジン状態判定期間(例えば、1ドライビングサイクル)の総走行距離に、予め設定された重み付け係数を乗算することにより、前記総走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。又は、前記総走行距離に応じた重み付け係数を使用して、前記総走行距離を実際の走行距離よりも大きくなるように補正してもよい。
また、走行距離補正部23は、エンジンの運転状態がシビアコンディションである場合に、エンジンのシビアコンディションの度合いに応じて、重み付け係数を変更するようにしてもよい。この場合、エンジン状態判定部22において、シビアコンディションの度合いを検出するものとする。例えば、エンジンの運転状態をエンジンオイルの油温に基づいて判定する場合、エンジンオイルの油温が120℃を超えた場合はシビアコンディションの度合いを「レベル1」と判定し、140℃を超えた場合はシビアコンディションの度合いを「レベル2」と判定するとよい。そして、走行距離補正部23は、シビアコンディションの度合いに応じて重み付け係数を変更するとよい。例えば、シビアコンディションの度合いが「レベル1」の場合は、重み付け係数を1.1〜2に設定し、シビアコンディションの度合いが「レベル2」の場合は重み付け係数を2.1〜3に設定するようにするとよい。
このようにして、走行距離補正部23は、車両情報取得部21及びエンジン状態判定部22から入力された車両2の走行距離及びエンジン状態情報に基づいて予め設定されたエンジン状態判定期間の総走行距離を補正して、補正走行距離を算出することができる。走行距離補正部23で算出された補正走行距離は、オイル寿命算出部24に入力される。
オイル寿命算出部24は、オイル寿命記憶部25に記憶されている残存走行可能距離から、走行距離補正部23で算出された補正走行距離を減算して、新しい残存走行可能距離を算出する。補正走行距離は、上述したように、エンジンの運転状態に応じて補正されている。すなわち、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるときの走行距離は実際の走行距離よりも大きくなるように補正されている。したがって、残存走行可能距離から補正走行距離を減算することにより、エンジンの運転状態を考慮してエンジンオイルの寿命を検出することが可能となる。オイル寿命算出部24で算出された新しい残存走行可能距離は、オイル寿命記憶部25に入力され記憶される。すなわち、残存走行可能距離が更新される。また、オイル寿命算出部24で算出された新しい残存走行可能距離は、オイル交換判定部26に入力される。
オイル寿命記憶部25は、オイル寿命である残存走行可能距離を記憶する。まず、エンジンオイルを交換したときに、残存走行可能距離の初期値が、図示しない入力手段によって、ユーザにより設定される。残存走行可能距離の初期値は、エンジンの運転状態が通常コンディションである場合の走行可能距離である。残存走行可能距離の初期値は、エンジンオイルの種類(すなわち、粘度やグレード)、エンジンオイルの量、及び車種(又はエンジン型式)によって異なる。なお、残存走行可能距離の初期値は、ユーザが値を直接入力してもよいし、ユーザから入力されたエンジンオイル及び車両2の情報に基づいて、オイル寿命検出装置1が自動的に設定するようにしてもよい。
オイル交換判定部26は、オイル寿命算出部24で算出された新しい残存走行可能距離に基づいて、エンジンオイルの交換時期を判定する。例えば、残存走行可能距離が300km以上である場合は、オイル寿命である残存走行可能距離はまだ十分に残っていると判断し、「交換不要」と判定する。残存走行可能距離が300km未満かつ100km以上である場合は、エンジンオイルの交換時期が近づいてきていると判断し、「交換時期接近」と判定する。そして、残存走行可能距離が100km未満である場合は、エンジンオイルの交換時期が来たと判断し、「交換時期」と判定する。
また、エンジンオイルは、空気との接触による酸化等により経時劣化するため、エンジンオイルの交換時期は、エンジンオイルの使用時間を考慮して判定するようにしてもよい。さらに、例えばサーキット走行等の過酷な走行状態ではエンジンの運転状態はさらに厳しいものとなるので、そのような過酷な走行状態の回数、時間、走行距離を考慮して、エンジンオイルの交換時期を判定するようにしてもよい。
上記実施の形態において、エンジンオイルの寿命検出処理として、車両情報取得の処理をエンジン状態判定期間中に行い、他の処理をエンジン状態判定期間後に順次行う構成、言い換えると、残存走行可能距離をエンジン状態判定期間毎に更新する構成を説明した。エンジンオイルの寿命検出処理としては、車両情報取得期間毎にその期間における各処理、すなわち車両情報の取得、エンジンの運転状態の判定、補正走行距離の算出、残存走行可能距離の算出及びオイル交換時期の判定を行うようにしてもよい。例えば、走行距離補正部23は、車両情報取得期間毎の走行距離に対して、その車両情報取得期間におけるエンジン状態情報に応じて補正を行う。オイル寿命算出部24は、残存走行可能距離から、走行距離補正部23で算出された補正後の走行距離を減算して、新しい残存走行可能距離を算出する。以上の処理を、エンジン状態判定期間内における車両情報取得期間毎に行う。
また、車両2が走行中における実時間の経過に合わせて、車両情報取得期間毎に上記処理を行うようにしてもよい。例えば、エンジンの運転状態の判定を実時間の経過に合わせて車両情報取得期間毎に行う場合、図4に示す処理におけるステップST204及びステップST210の処理は、時間の経過に伴って次の車両情報取得期間となるまで待機するようにすればよい。そして次の車両情報取得期間となったときに、車両情報取得部21が車両情報を取得するようにすればよい。
以上のように、本実施の形態において、オイル寿命検出装置1は、車両2のエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出装置1であって、予め設定された車両情報取得期間毎に、車両2から、車両2の走行距離に関する情報及び車両2のエンジンの運転状態に関する情報を取得する車両情報取得部21と、エンジンの運転状態に関する情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間におけるエンジンの運転状態を判定するエンジン状態判定部22と、エンジン状態判定期間における車両2の走行距離を、エンジンの運転状態に応じて補正して補正走行距離を算出する走行距離補正部23と、エンジンオイルの寿命を示す残存走行可能距離から補正走行距離を減算して、新しい残存走行可能距離を算出するオイル寿命算出部24と、を備える。
これにより、エンジンの運転状態に応じてエンジン状態判定期間の総走行距離を補正することができる。このため、車両2から取得した車両情報に基づいて、エンジンの運転状態を考慮してエンジンオイルの寿命を検出することが可能となる。
また、オイル寿命検出装置1は、残存走行可能距離に基づいてエンジンオイルの交換時期を判定するオイル交換判定部26をさらに備える。
これにより、オイル寿命算出部24で算出された新しい残存走行可能距離に基づいて、例えば、新しい残存走行可能距離を予め定められた閾値と比較することにより、エンジンオイルの交換時期を判定することが可能となる。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるか否かを判定し、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する場合はシビアコンディションの継続時間又は発生頻度を検出する。走行距離補正部23は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合に、シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて、エンジン状態判定期間の総走行距離が実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。
これにより、シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じてエンジンオイル交換までの残存走行可能距離を補正することが可能となる。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合に、シビアコンディションの終了後に所定長さの保護時間区間を設定し、保護時間区間内にエンジンのシビアコンディションが再び検出された場合は、エンジンのシビアコンディションが継続していると見なす。
これにより、シビアコンディションと通常コンディションとが繰り返されてシビアコンディションが実質的に継続している場合を考慮してエンジンオイルの寿命を検出することが可能となる。
また、エンジン状態判定部22は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであるか否かを判定し、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する場合はシビアコンディションの度合いを判定し、走行距離補正部23は、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定された場合に、シビアコンディションの度合いに応じて、エンジン状態判定期間の総走行距離が実際の走行距離よりも大きくなるように補正する。
これにより、シビアコンディションの度合いに応じてエンジンオイル交換までの残存走行可能距離を補正することが可能となる。
また、走行距離補正部23は、エンジンの運転状態に応じて設定された重み付け係数を使用して、エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する。
これにより、エンジン状態判定期間の総走行距離の補正を容易に行うことが可能となる。
また、走行距離補正部23は、エンジンの運転状態及びシビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて設定された重み付け係数を使用して、エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する。
これにより、エンジン状態判定期間の総走行距離の補正を容易かつ適切に行うことが可能となる。
また、走行距離補正部23は、エンジンの運転状態及びシビアコンディションの度合いに応じて設定された重み付け係数を使用して、エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する。
これにより、エンジン状態判定期間の総走行距離の補正を容易かつ適切に行うことが可能となる。
また、車両2のエンジンの運転状態に関する情報が、エンジンオイルの油温又は車両2のエンジン冷却液の水温を含み、エンジン状態判定部22は、エンジンオイルの油温又はエンジン冷却液の水温が予め設定された値を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。
これにより、エンジンの運転状態の判定を簡単かつ容易に行うことが可能となる。
また、車両2のエンジンの運転状態に関する情報が、車両2のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度の少なくとも1つである。エンジン状態判定部22は、車両2のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、又はアクセル開度の少なくとも1つが予め設定された値を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。
これにより、エンジンの運転状態の判定を簡単かつ容易に行うことが可能となる。
また、車両2のエンジンの運転状態に関する情報が、エンジン状態判定期間における車両2の低速走行時間又はアイドリング時間を含み、エンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間の時間に対する低速走行時間又はアイドリング時間の比率が予め設定された値を超えた場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。
これにより、エンジンの運転状態の判定を簡単かつ容易に行うことが可能となる。
また、車両2のエンジンの運転状態に関する情報が、エンジン状態判定期間の総走行距離を含み、エンジン状態判定部22は、エンジン状態判定期間の総走行距離が予め設定された値を下回った場合に、エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する。
これにより、エンジンの運転状態の判定を簡単かつ容易に行うことが可能となる。
以上、本開示を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本開示はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本開示に係るオイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本開示は、車両から取得した車両情報に基づいてエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法に適用可能である。具体的には、車載式故障診断システム等の車載式車両情報検出システムから取得した車両情報に基づいて、エンジンの運転状態を考慮してエンジンオイルの寿命を検出することを可能とするオイル寿命検出装置及びオイル寿命検出方法として有用である。
1 オイル寿命検出装置
2 車両
11 ECU
12 コネクタ部
20 CPU
21 車両情報取得部
22 エンジン状態判定部
23 走行距離補正部
24 オイル寿命算出部
25 オイル寿命記憶部
26 オイル交換判定部
30 メモリ

Claims (15)

  1. 車両のエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出装置であって、
    予め設定された車両情報取得期間毎に、前記車両から、前記車両の走行距離に関する情報及び前記車両のエンジンの運転状態に関する情報を取得する車両情報取得部と、
    前記エンジンの運転状態に関する情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間における前記エンジンの運転状態を判定するエンジン状態判定部と、
    前記エンジン状態判定期間における前記車両の走行距離を、前記エンジンの運転状態に応じて補正して補正走行距離を算出する走行距離補正部と、
    前記エンジンオイルの寿命を示す残存走行可能距離から前記補正走行距離を減算して、新しい前記残存走行可能距離を算出するオイル寿命算出部と、
    を備え、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジンの運転状態がシビアコンディションであるか否かを判定し、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する場合は前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度を検出し、
    前記走行距離補正部は、前記エンジンの運転状態及び前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて設定された重み付け係数を使用して、前記エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する、
    オイル寿命検出装置。
  2. 前記残存走行可能距離に基づいて前記エンジンオイルの交換時期を判定するオイル交換判定部をさらに備える、請求項1記載のオイル寿命検出装置。
  3. 記走行距離補正部は、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定された場合に、前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて、前記エンジン状態判定期間の総走行距離が実際の走行距離よりも大きくなるように補正する、
    請求項1記載のオイル寿命検出装置。
  4. 前記エンジン状態判定部は、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定された場合に、前記シビアコンディションの終了後に所定長さの保護時間区間を設定し、前記保護時間区間内に前記エンジンの前記シビアコンディションが再び検出された場合は、前記エンジンの前記シビアコンディションが継続していると見なす、
    請求項3記載のオイル寿命検出装置。
  5. 前記エンジン状態判定部は、前記エンジンの運転状態がシビアコンディションであるか否かを判定し、前記エンジンの運転状態がシビアコンディションであると判定する場合は前記シビアコンディションの度合いを判定し、
    前記走行距離補正部は、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定された場合に、前記シビアコンディションの度合いに応じて、前記エンジン状態判定期間の総走行距離が実際の走行距離よりも大きくなるように補正する、
    請求項1記載のオイル寿命検出装置。
  6. 前記走行距離補正部は、前記エンジンの運転状態及び前記シビアコンディションの度合いに応じて設定された重み付け係数を使用して、前記エンジン状態判定期間の総走行距離を補正する、
    請求項5記載のオイル寿命検出装置。
  7. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジンオイルの油温又は前記車両のエンジン冷却液の水温を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジンオイルの油温又は前記エンジン冷却液の水温が予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項3記載のオイル寿命検出装置。
  8. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記車両のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、及びアクセル開度のうち少なくとも1つを含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記車両のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、及びアクセル開度のうち少なくとも1つが予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項3記載のオイル寿命検出装置。
  9. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジン状態判定期間における前記車両の低速走行時間又はアイドリング時間を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジン状態判定期間に対する前記低速走行時間又はアイドリング時間の比率が予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項3記載のオイル寿命検出装置。
  10. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジン状態判定期間における総走行距離を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジン状態判定期間における総走行距離が予め設定された値を下回った場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、請求項3記載のオイル寿命検出装置。
  11. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジンオイルの油温又は前記車両のエンジン冷却液の水温を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジンオイルの油温又は前記エンジン冷却液の水温が予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項5記載のオイル寿命検出装置。
  12. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記車両のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、及びアクセル開度のうち少なくとも1つを含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記車両のエンジンのエンジン回転数、インテークマニホールド圧、ブースト圧、空気吸入量、スロットル開度、及びアクセル開度のうち少なくとも1つが予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項5記載のオイル寿命検出装置。
  13. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジン状態判定期間における前記車両の低速走行時間又はアイドリング時間を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジン状態判定期間に対する前記低速走行時間又はアイドリング時間の比率が予め設定された値を超えた場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、
    請求項5記載のオイル寿命検出装置。
  14. 前記車両のエンジンの運転状態に関する情報が、前記エンジン状態判定期間における総走行距離を含み、
    前記エンジン状態判定部は、前記エンジン状態判定期間における総走行距離が予め設定された値を下回った場合に、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する、請求項5記載のオイル寿命検出装置。
  15. 車両のエンジンオイルの寿命を検出するオイル寿命検出方法であって、
    予め設定された車両情報取得期間毎に、前記車両から、前記車両の走行距離に関する情報及び前記車両のエンジンの運転状態に関する情報を取得するステップと、
    前記エンジンの運転状態に関する情報に基づいて、予め設定されたエンジン状態判定期間における前記エンジンの運転状態が通常コンディションであるかシビアコンディションであるかを判定し、前記エンジンの運転状態が前記シビアコンディションであると判定する場合は前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度を検出するステップと、
    前記エンジン状態判定期間における前記車両の走行距離を、前記エンジンの運転状態に応じて補正して累計し、補正走行距離を算出し、前記エンジンの運転状態及び前記シビアコンディションの継続時間又は発生頻度に応じて設定された重み付け係数を使用して、前記エンジン状態判定期間の総走行距離を補正するステップと、
    前記エンジンオイルの寿命を示す残存走行可能距離から前記補正走行距離を減算して、新しい前記残存走行可能距離を算出するステップと、
    前記残存走行可能距離を記憶するステップと、
    を備えるオイル寿命検出方法。
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