JP6503469B2 - 綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置 - Google Patents

綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置 Download PDF

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Description

本発明は、綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置に関する。
書籍等の綴じ媒体は、複数のページを一括して綴じた綴じ部を有しており、綴じ媒体を開いたときに、綴じ部に対応する、見開き面における綴じ部領域(以下、見開き面の綴じ部と称する。)の谷の部分、いわゆるノド部にたわみが生じる。このような見開き面を読取り画像として読み取る場合、見開き面を上方に向けて、綴じ媒体を載置台上に載置し、光透過性を有するプレッサを用いて見開き面全体を押圧することで、見開き面の綴じ部のたわみを矯正している。
また、関連技術としては、見開き面の見開き方向における両側が載置される一組の載置面の間に、綴じ部を挿入することで、見開き面における綴じ部に生じるたわみを抑える技術が知られている。
特開平11−298688号公報
図35Aは、綴じ媒体の見開き面を開いた状態を示す側面図である。図35Bは、従来のプレッサを用いて綴じ媒体の見開き面を押圧した状態を示す側面図である。
図35Aに示すように、開いた綴じ媒体105を載置台111上に載置したとき、綴じ媒体105の見開き面105aにおける綴じ部105bには、綴じ部105bの延在方向に直交する断面において湾曲するたわみが生じる。このような綴じ部105bのたわみを矯正するために、図35Bに示すように、平坦なプレッサ112を用いて見開き面105aを押圧した場合、たわみが生じた見開き面105aの綴じ部105bの谷近傍が押しつぶされる。このときに見開き面105aの綴じ部105bが部分的に重なり合った重なり部分113が生じることがあり、見開き面105a全体の情報を適正に読み取れない問題がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、見開き面のたわみを矯正することができる綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置を提供することを目的とする。
本願の開示する綴じ媒体載置装置の一態様は、綴じ媒体が見開き面を上方に向けた状態で載置される載置台と、前記載置台に載置された前記綴じ媒体の綴じ部を保持する保持部と、前記綴じ部を保持した前記保持部を、前記綴じ部の延在方向に平行な軸回りに回動させると共に回動状態を維持する可動部と、前記見開き面の、前記見開き面に交差する高さ方向に対するたわみを検出する検出部と、前記検出部が検出した結果に基づいて、前記高さ方向における所定の範囲内に、前記見開き面の両面全域が位置するか否かを判定する判定部と、を備える。前記可動部は、前記判定部によって前記両面全域が前記所定の範囲内に位置しないと判定された場合、前記載置台に載置された前記綴じ媒体の前記見開き面のたわみを小さくする方向に前記保持部を回動させる。
本願の開示する綴じ媒体載置装置の一態様によれば、見開き面のたわみを矯正することができる。
図1Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置において、フラット状の載置台を用いた場合を示す斜視図である。 図1Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置において、V字状の載置台を用いた場合を示す斜視図である。 図2は、実施例1の綴じ媒体読取装置を示すブロック図である。 図3は、実施例1の綴じ媒体読取装置を示す機能ブロック図である。 図4は、実施例1の綴じ媒体読取装置を用いて読み取る綴じ媒体の綴じ部の一例を示す側面図である。 図5は、実施例1の綴じ媒体読取装置を用いて読み取る綴じ媒体の綴じ部の他の例を示す側面図である。 図6は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置の内部を示す斜視図である。 図7は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置の内部を示す斜視図である。 図8は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置の内部を示す斜視図である。 図9は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置の内部を示す斜視図である。 図10は、実施例1の綴じ媒体読取装置について、フラット状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための斜視図である。 図11Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置について、フラット状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための平面図である。 図11Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置について、フラット状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための側面図である。 図12は、実施例1の綴じ媒体読取装置について、V字状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための斜視図である。 図13Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置について、V字状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための平面図である。 図13Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置について、V字状の載置面に載置された綴じ媒体を読み取る状態を説明するための側面図である。 図14Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する読取り部の焦点位置を説明するための模式図である。 図14Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する読取り部の焦点位置とMTFとの関係を示す図である。 図15は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する読取り部の走査を説明するための模式図である。 図16は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する高さ検出部を説明するための模式図である。 図17は、実施例1の綴じ媒体読取装置が有する高さ検出部の検出処理を説明するためのフローチャートである。 図18は、実施例1において、載置面に載置された綴じ媒体の見開き面の高さの変化を示す模式図である。 図19Aは、綴じ媒体の見開き面において、綴じ部の谷の中心と、見開き方向における端部との高低差、及び綴じ部の谷がなす角度を示す斜視図である。 図19Bは、綴じ媒体の見開き面において、綴じ部の谷の中心と、見開き方向における端部との高低差、及び綴じ部の谷がなす角度を示す模式図である。 図20は、実施例1において、綴じ媒体の見開き面の高低差を算出する処理を説明するためのフローチャートである。 図21は、綴じ媒体の見開き面における綴じ部のたわみを、はりのたわみモデルで示す模式図である。 図22は、実施例1において、綴じ媒体の見開き面の高低差と、綴じ部のたわみ角度との関係を示す図である。 図23Aは、実施例1において、フラット状の載置面上に綴じ媒体が載置された状態を示す模式図である。 図23Bは、実施例1において、フラット状の載置面上に載置された綴じ媒体のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。 図23Cは、実施例1において、フラット状の載置面上に載置された綴じ媒体のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。 図24Aは、実施例1において、V字状の載置面上に綴じ媒体が載置された状態を示す模式図である。 図24Bは、実施例1において、V字状の載置面上に載置された綴じ媒体のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。 図25Aは、実施例1において、V字状の載置面上に綴じ媒体が載置された状態を示す模式図である。 図25Bは、実施例1において、V字状の載置面上に載置された綴じ媒体のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。 図26は、実施例1における綴じ媒体読取装置を用いて綴じ媒体を読み取るときの操作を説明するためのフローチャートである。 図27は、実施例1における綴じ媒体読取装置について、綴じ媒体の読取り動作を説明するためのフローチャートである。 図28は、実施例1における綴じ媒体読取装置について、綴じ媒体の見開き面における両面の矯正動作を説明するためのフローチャートである。 図29は、実施例1における綴じ媒体読取装置について、綴じ媒体の見開き面における両面の読取り動作を説明するためのフローチャートである。 図30は、実施例1における綴じ媒体読取装置について、綴じ媒体の見開き面における片面の矯正動作を説明するためのフローチャートである。 図31は、実施例1における綴じ媒体読取装置について、綴じ媒体の見開き面における片面の読取り動作を説明するためのフローチャートである。 図32は、実施例2の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置を示す斜視図である。 図33は、実施例3の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置を示す斜視図である。 図34は、実施例3の綴じ媒体載置装置について、綴じ媒体の読取り動作を説明するためのフローチャートである。 図35Aは、綴じ媒体の見開き面を開いた状態を示す側面図である。 図35Bは、従来のプレッサを用いて綴じ媒体の見開き面を押圧した状態を示す側面図である。
以下に、本願の開示する綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する綴じ媒体載置装置及び綴じ媒体読取装置が限定されるものではない。
(綴じ媒体読取装置の構成)
図1Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置において、フラット状の載置台を用いた場合を示す斜視図である。図1Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置において、V字状の載置台を用いた場合を示す斜視図である。図2は、実施例1の綴じ媒体読取装置を示すブロック図である。図3は、実施例1の綴じ媒体読取装置を示す機能ブロック図である。
図1A及び図1Bに示すように、実施例1の綴じ媒体読取装置1は、綴じ媒体5が見開き面5aを上方に向けた状態で載置される綴じ媒体載置装置6と、綴じ媒体載置装置6に載置された綴じ媒体5の見開き面5aを読み取る一組の読取り部7L、7Rと、を備える。
実施例1の綴じ媒体読取装置1は、読み取り対象となる綴じ媒体5の厚み等に応じて、フラット状の載置面11aを有する載置台11Fと、V字状の載置面11aを有する載置台11Vとを差し替えることが可能に構成されている。例えば、ページ数が多く、厚みが厚い綴じ媒体5を読み取る場合には、見開き面5aに生じるたわみを抑えるために、V字状の載置台11Vが選択されて用いられる。以下、単に載置台11と称する場合には、載置台11F、11Vを含めて指している。
図2に示すように、実施例1の綴じ媒体載置装置6は、綴じ媒体5が載置される載置台11F、11Vと、綴じ媒体5の綴じ部5bを保持する保持部12と、保持部12を回動させると共に回動状態を維持する可動部13と、を有する。可動部13は、保持部12を回動させる回動機構16と、保持部12を昇降させる昇降機構17と、を有する。
また、読取り部7L、7Rは、綴じ媒体5を照明する照明部21と、綴じ媒体5の見開き面5aを撮像するイメージセンサ22と、イメージセンサ22の光軸の光路長を調整するためのキャリア24と、イメージセンサ22の光軸を見開き面5aに沿って移動させるための回転ミラー25と、を有する。また、読取り部7L、7Rは、綴じ媒体5の見開き面5aの高さを検出する高さ検出部27を有する。
また、綴じ媒体読取装置1は、図2に示すように、綴じ媒体載置装置6及び読取り部7L、7Rを制御するための制御部8を備える。制御部8は、照明部21を制御する照明制御部31と、イメージセンサ22を制御する画像読取制御部32と、高さ検出部27を制御する高さ検出制御部33と、を有する。また、制御部8は、綴じ媒体読取装置1全体を制御する例えばCPU等の装置制御部34と、各種データを格納するメモリ等の一時記憶部35と、外部機器であるPC(パーソナルコンピュータ)やネットワーク等と通信するための通信部36と、読取り部7L、7Rが読み取った読取り画像を処理する画像処理部37と、を有する。また、制御部8は、読取り部7L、7Rが有する回転ミラー25及びキャリア24と、綴じ媒体載置装置6が有する可動部13の回動機構16及び昇降機構17とをそれぞれ制御するモータ制御部38を有する。
図3に示すように、綴じ媒体読取装置1は、綴じ媒体5の読取り面5aを読み取るための機能として、上述した高さ検出部27と、見開き面5aに生じているたわみについて矯正の要否を判定するたわみ判定部28と、を有する。また、綴じ媒体読取装置1は、保持部12を移動させる移動量(高さの移動量、回転角)を算出する移動量演算部29と、可動部13によって保持部12を移動させることで見開き面5aのたわみを矯正するたわみ矯正部30と、見開き面5aを読取り画像として読み取る読取り部7L、7Rと、を有する。
高さ検出部27は、見開き面5aの、見開き面5aに交差する高さ方向に対するたわみを検出する。たわみ判定部28は、高さ検出部27が検出した結果に基づいて、高さ方向における所定の範囲内(後述する読取り可能範囲R)に、見開き面5aの両面全域または片面全域が位置するか否かを判定する。たわみ判定部28及び移動量演算部29は、上述した制御部8に相当する。また、たわみ矯正部30は、保持部12を移動させる可動部13に相当する。
ここで、実施例1の綴じ媒体読取装置1に適用される綴じ媒体5について説明する。図4は、実施例1の綴じ媒体読取装置1を用いて読み取る綴じ媒体5の綴じ部5bの一例を示す側面図である。図5は、実施例1の綴じ媒体読取装置1を用いて読み取る綴じ媒体5の綴じ部5bの他の例を示す側面図である。
図4に示すように、綴じ媒体5Aは、綴じ部5bがいわゆる唐綴じの線装本であり、複数のページの一側が重ねられた部分を、ページの厚み方向に対して束ねて形成されている。この綴じ媒体5Aは、水平な載置面上に載置したとき、鉛直方向に対する綴じ部5bの高さが相対的に高くなる。
また、図5に示すように、綴じ媒体5Bは、綴じ部5bがいわゆるアジロ綴じの洋装本であり、複数のページの一側の端面を、ページの厚み方向に沿って接着剤等によって連結して形成されている。この綴じ媒体5Bは、水平な載置面上に載置したとき、鉛直方向に対する綴じ部5bの高さが相対的に低くなる。以下、単に綴じ媒体5と称する場合には、綴じ媒体5A、5Bを含めて指している。
(綴じ媒体載置装置の構成)
図6〜図9は、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する綴じ媒体載置装置6の内部を示す斜視図である。図6及び図7は、図4に示した綴じ媒体5Aの綴じ部5bを保持する保持部12を有する構成を示している。図8及び図9は、図5に示した綴じ媒体5Bの綴じ部5bを保持する保持部12を有する構成を示している。図6〜図9において、同一の構成部材には同一の符号を付して説明する。
実施例1の綴じ媒体載置装置6は、図6及び図7に示すように、綴じ媒体5が見開き面5aを上方に向けた状態で載置される一組の載置面11aを有する載置台11と、載置台11に載置された綴じ媒体5Aの綴じ部5bを保持する保持部12Aと、を備える。また、綴じ媒体載置装置6は、綴じ部5bを保持した保持部12Aを、綴じ部5bの延在方向に平行な軸回りに回動させると共に回動状態を維持する可動部13を備える。
図7に示すように、載置台11の載置面11aは、綴じ媒体5の見開き面5aの両側がそれぞれ載置されるように、綴じ部5bの延在方向に直交する見開き方向に対して並べて配置されており、図示しないベース部材に固定されている。載置台11の載置面11aは、鉛直方向に対する高さが等しい同一面上に位置している。
保持部12Aは、載置台11の載置面11aの間に配置されており、載置台11に載置された綴じ媒体5Aの綴じ部5bを保持する一組のクランプ部材41と、一組のクランプ部材41を近接離間させる方向へ移動するクランプ機構42と、を有する。一組のクランプ部材41は、綴じ媒体5Aの綴じ部5bの厚み方向であるA方向に対して移動可能に設けられており、綴じ部5bを厚み方向に対して挟んで保持する。クランプ機構42は、例えば、つまみネジやハンドル等の操作部材を有しており、操作部材を回動操作することで一組のクランプ部材41の対向間隔を調節可能に構成されている。この保持部12Aは、上述した綴じ媒体5Aの綴じ部5bを適正に保持することができると共に、綴じ部5bの損傷を抑えることができる。
可動部13は、載置台11に載置された綴じ媒体5Aの綴じ部5bの延在方向に平行な軸周りに保持部12Aを回動させる回動機構16と、保持部12Aを鉛直方向に対して昇降させる昇降機構17と、を有する。
回動機構16は、回動軸16aを介して一組のクランプ部材41をC方向に回動可能に支持する支持部材16bと、回転軸16aに固定されたプーリ16cと、ピニオン16dを有する駆動モータ16eと、プーリ16cとピニオン16dとに掛け渡された駆動ベルト16fと、を有する。回動機構16は、駆動モータ16eのピニオン16dを回転させることで、駆動ベルト16fを介してプーリ16cを回転させる。回動機構16は、プーリ16cを回転させることで、回動軸16aの軸周りに一組のクランプ部材41を回動させる。
また、回動機構16が保持部12Aを回動させる回転軸16aの位置は、例えば、綴じ部5bの延在方向に直交する平面における保持部12Aの中心に配置されている。なお、回動軸16aの位置は、保持部12Aの中心に限定されるものではなく、見開き面5aにおける綴じ部5bの谷の中心に配置されてもよい。
昇降機構17は、保持部12Aを支持すると共に高さ方向であるD方向に対して伸縮可能に設けられた複数のリンク部材17aと、複数のリンク部材17aに連結されたスライド部材17bと、スライド部材17bを軸方向に沿って移動させる送り軸17cと、送り軸17cを回転させる駆動モータ17dと、を有する。昇降機構17は、駆動モータ17dによって送り軸17cを回転させることで、送り軸17cの軸方向に沿ってスライド部材17bを移動させる。昇降機構17は、スライド部材17bを送り軸17cに沿って移動させることで、複数のリンク部材17aを伸縮させ、保持部12AをD方向に対して昇降させる。昇降機構17としては、例えばパンタグラフ型ジャッキが用いられてもよい。
つぎに、図5に示した綴じ媒体5Bを保持する場合、綴じ媒体載置装置6は、上述した保持部12Aの代わりに、図8及び図9に示すように、綴じ部5bの延在方向における綴じ部5bの両側から延在方向に押圧する保持部12Bを備える。保持部12Bは、載置台11の載置面11aの間に配置されており、綴じ部5bを保持する一組のクランプ部材43と、一組のクランプ部材43を近接離間させる方向へ移動するクランプ機構44と、を有する。
一組のクランプ部材43は、綴じ媒体5Bの綴じ部5bの延在方向であるB方向に対して移動可能に設けられており、綴じ部5bの延在方向における両側から綴じ部5bを挟んで保持する。クランプ機構44は、例えばつまみネジやハンドル等の操作部材を有しており、操作部材を回動操作することで一組のクランプ部材43の対向間隔が調節可能に構成されている。この保持部12Bは、上述した綴じ媒体5Bの綴じ部5bを適正に保持することができる。以下、単に保持部12と称した場合には、保持部12A、12Bを含めて指している。
(読取り部の構成)
図10、図11A及び図11Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置1について、フラット状の載置面11aに載置された綴じ媒体5を読み取る状態を説明するための図であり、図10が斜視図、図11Aが平面図、図11Bが側面図である。
図10に示すように、読取り部7L、7Rは、綴じ媒体載置装置6に固定されたスタンド部材45に支持されており、水平方向に平行な回転軸X1周りにそれぞれ回動可能に設けられている。綴じ媒体読取装置1は、フラット状の載置台11Fを用いる場合、一組の読取り部7L、7Rは、光軸が互いに平行となると共に、一組の載置面11aと対向される。このとき、図11A及び図11Bに示すように、フラット状の載置台11Fの各載置面11a上において、読取り部7Lの読取りエリア46Lと、読取り部7Rの読取りエリア46Rとが、見開き面5aの綴じ部5bで部分的に重なるように配置されている。
図12、図13A及び図13Bは実施例1の綴じ媒体読取装置1について、V字状の載置面11aに載置された綴じ媒体5を読み取る状態を説明するための図であり、図12が斜視図、図13Aが平面図、図13Bが側面図である。
図12に示すように、綴じ媒体読取装置1は、V字状の載置台11Vを用いる場合、一組の読取り部7L,7Rが回転軸X1周りにそれぞれ回動されることで、一組の読取り部7L、7Rは、光軸が互いに交差すると共に、一組の載置面11aと対向される。このとき、図13A及び図13Bに示すように、V字状の載置台11Vの各載置面11a上において、読取り部7Lの読取りエリア46Lと、読取り部7Rの読取りエリア46Rとが、見開き面5aの綴じ部5bで部分的に重なるように配置されている。
図14Aは、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する読取り部7L、7Rの焦点位置を説明するための模式図である。図14Bは、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する読取り部7L、7Rの焦点位置とMTF(Modulation Transfer Function)との関係を示す図である。図14Bにおいて、縦軸がMTFを示し、横軸が光路上の位置を示す。図15は、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する読取り部7L、7Rの走査を説明するための模式図である。
図14Aに示すように、読取り部7L、7Rは、イメージセンサ22の光軸上に配置されたレンズ48に対して、光路上の所定の焦点位置で焦点が合った、つまり最大の解像度が得られる画像が撮像できる。そして、図14A及び図14Bに示すように、イメージセンサ22は、焦点位置を中心として光軸方向における所定の範囲が読取り可能範囲(被写界深度)Rとなる。イメージセンサ22としては、例えばラインセンサが用いられている。
また、読取り部7L、7Rは、図15に示すように、イメージセンサ22の光軸上に配置されたキャリア24を光軸方向に沿って移動させることで、イメージセンサ22から見開き面5aまでの光路長を変化させ、同一倍率で焦点が合った読取り画像を撮像する。キャリア24は、光軸を折り返す一組の折り返しミラー49a、49bを有しており、折り返しミラー49a、49bで反射された光を回転ミラー25に入射させる。読取り部7L、7Rは、回転ミラー25を回転させることで、回転ミラー25で反射された光を見開き面5aに沿って走査させる。また、読取り部7L、7Rの光路長は、載置面11aの高さを変化させることで調整されてもよい。
(高さ検出部の構成)
図16は、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する高さ検出部27を説明するための模式図である。図17は、実施例1の綴じ媒体読取装置1が有する高さ検出部27の検出処理を説明するためのフローチャートである。
本実施例1では、一組の読取り部7L、7Rが高さ検出部27をそれぞれ有しているが、一方の読取り部7L(7R)のみが高さ検出部27を有するように構成されてもよい。
読取り部7L、7Rの高さ検出部27としては、見開き面5aの三次元座標を測定する、いわゆるラインレーザセンサが用いられている。図16に示すように、高さ検出部27は、見開き面5aの見開き方向に沿ってレーザ光を直線状に照射するラインレーザ27aと、見開き面5a上に照射されたレーザ光を撮像するカメラ27bと、を有する。高さ検出部27は、制御部8の高さ検出制御部33によって制御される。
図17に示すように、高さ検出部27は、カメラ27bが撮像した画像に基づいて、見開き面5a上に照射されたレーザ光の2次元座標(u,v)を検出する(ステップS01)。続いて、高さ検出部27は、高さ検出制御部33に予め格納されているデータから、適切な3次元座標計算用のパラメータ(a,b,c,d)を取得する。そして、高さ検出部27は、公知のレーザ光平面方程式と、パラメータ(a,b,c,d)とを用いてカメラモデルを生成する(ステップS02)。次に、高さ検出部27は、カメラモデルに基づいて3次元座標(X,Y,Z)を算出し、見開き面5a上に照射されたレーザ光の3次元座標(u,v,w)を算出する(ステップS03)。このように得られたレーザ光の3次元座標(u,v,w)から、高さ検出部27は、見開き面5aの高さとして、最大高さ及び最小高さを検出する。
なお、実施例1では、見開き方向に対する見開き面5aの形状を、一組の読取り部7L、7Rがそれぞれ有する高さ検出部27によって、2つのラインを用いて検知するように構成されたが、例えば、1ラインのみや、3ライン以上を用いて検知するように構成されてもよい。高さを検出するためのラインの数を増やすことで、見開き面5aの形状を検知する精度を高めることができる。また、実施例1では、高さ検出部27がラインレーザセンサを用いて見開き面5aの高さ方向に対するたわみを検出したが、見開き面5a全体のたわみを3次元測定によって検出する他の検出部を用いてもよい。
図18は、実施例1において、載置面11aに載置された綴じ媒体5の見開き面5aの高さの変化を示す模式図である。図18において、縦軸が見開き面5aの高さを示し、横軸が見開き面5aの見開き方向における位置を示す。図18に示すように、綴じ媒体5の見開き面5aは、綴じ部5bの谷の近傍の高さが最も高くなり、綴じ部5bから端部に向かって離れるのに従って高さが徐々に低くなる傾向にある。そして、見開き面5aの最大高さと最小高さとの間が、読取り部7L、7Rの読取り可能範囲Rの内側に含まれるときに、見開き面5aの両面全域(または片面全域)を適正に読み取ることが可能になる。
したがって、たわみ判定部28としての制御部8は、見開き面5aの両面全域または片面全域が、所定の読取り可能範囲R(高さ範囲)内に位置するか否かを判定する。図18に示すように、制御部8は、見開き面5aの両面全域または片面全域が、読取り可能範囲R内に位置しない場合、見開き面5aのたわみを矯正する必要があると判定する。この場合、制御部8は、たわみ矯正部30としての可動部13を駆動させることで、保持部12に保持された綴じ部5bを移動させて、見開き面5aのたわみを矯正する。一方、制御部8は、見開き面5aの両面全域または片面全域が、読取り可能範囲R内に位置している場合、見開き面5aのたわみを矯正する必要がないと判定し、読取り部7L、7Rによって見開き面5aを読み取る。
図19Aは、綴じ媒体5の見開き面5aにおいて、綴じ部5bの谷の中心と、見開き方向における端部との高低差、及び綴じ部5bの谷がなす角度を示す斜視図である。図19Bは、綴じ媒体5の見開き面5aにおいて、綴じ部5bの谷の中心と、見開き方向における端部との高低差、及び綴じ部5bの谷がなす角度を示す模式図である。図19Bにおいて、縦軸が見開き面5aの高さを示し、横軸が見開き面5aの見開き方向における位置を示す。図20は、実施例1において、綴じ媒体5の見開き面5aの高低差を算出する処理を説明するためのフローチャートである。
制御部8が見開き面5aのたわみを矯正する必要があると判定した場合、移動量演算部29としての制御部8は、可動部13によって保持部12を移動させる移動量を算出する。図19A及び図19Bに示すように、綴じ部5bの延在方向に直交する平面において、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oと、見開き面5aの見開き方向における一端Pとの高低差(以下、見開き面5aの高低差と称する。)をH1とする。また、見開き面5aの綴じ部5bの谷において、綴じ部5bの谷の内壁が、谷の中心Oを通る鉛直線(鉛直方向)に対してなす角度(以下、綴じ部5bの谷がなす角度と称する。)をθ1とする。したがって、図19Bに示すように、見開き面5aの一方の片面側において、綴じ部5bの谷がなす角度がθ1となり、見開き面5aの他方の片面側において、綴じ部5bの谷がなす角度がθ2となる。
図20に示すように、制御部8は、高さ検出部27が検出した見開き面5aの高さに基づいて、見開き面5aの中央の変化点、つまり見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oを検出する(ステップS04)。続いて、制御部8は、綴じ部5bの谷の中心Oから、見開き面5aの見開き方向(見開き面5aの左右)に向かって変化する高さ(山の高さ)の変化量を検出し、綴じ部5bの谷がなす角度θ1を算出する(ステップS05)。次に、制御部8は、見開き方向において、載置台11の載置面11aから、綴じ部5bの谷に向かって変化する高さの変化量が少なくなる点、つまり見開き面5aの見開き方向における一端Pを検出する(ステップS06)。そして、制御部8は、見開き面5aの見開き方向における一端Pと、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oとの高低差H1を算出する(ステップS07)。
(見開き面のたわみの矯正原理)
ここで、制御部8が算出した綴じ部5bの谷がなす角度θ1、見開き面5aの高低差H1を用いて、見開き面5aのたわみを矯正する原理について説明する。図21は、綴じ媒体5の見開き面5aにおける綴じ部5bのたわみを、はりのたわみモデルで示す模式図である。図22は、実施例1において、綴じ媒体5の見開き面5aの高低差と、綴じ部5bのたわみ角度との関係を示す図である。
図21において、縦軸が高さを示し、横軸が見開き面5aの見開き方向に対する位置を示している。ここで、媒体(ページ)の質量をm(g/mm)、ヤング率をE(Pa)、見開き方向に対する媒体の長さをL(mm)、見開き面5aにおける綴じ部5bの谷の内壁と水平面(載置面11a)とがなす角度(以下、綴じ部5bのたわみ角度と称する。)をθとする。そして、たわみが生じた媒体の、綴じ部5bの谷の中心Oに対する高さ(以下、見開き面5aの高低差と称する。)をH(mm)としたとき、
H=Lsinθ−(mgLcosθ/2EL) ・・・式1
となる。
式1を用いて、見開き面5aの高低差Hと、綴じ部5bのたわみ角度θとの関係を求めると、図22に示す関係が得られた。図22において、縦軸が見開き面5aの高低差H(mm)を示し、横軸が綴じ部5bのたわみ角度θ(度)を示している。図22に示すように、綴じ部5bのたわみ角度θを小さくすることで、見開き面5aの高低差Hが小さくなり、見開き面5aのたわみが矯正される。
要するに、見開き面5aの高低差Hが小さくなるように綴じ部5bを移動させることと、綴じ部5bのたわみ角度θが小さくなるように綴じ部5bを回動させることとで、見開き面5aのたわみを矯正することが可能になる。ここで、綴じ部5bのたわみ角度θは、上述した綴じ部5bの谷がなす角度θ1を用いて表すと、θ=90°−θ1となる。
まず、制御部8は、見開き面5aの高低差H1が「0」となるように、可動部13によって保持部12の高さを移動することで、見開き面5aのたわみを矯正し、たわみを小さくする。したがって、制御部8は、綴じ部5bの谷の中心Oが、見開き面5aの見開き方向における一端Pと、鉛直方向において同一平面上に位置するように、つまり同一の高さになるように、可動部13の昇降機構17によって保持部12を移動させる。
次に、制御部8は、綴じ部5bのたわみ角度θが小さくなるように、綴じ部5bの谷の内壁を水平面に近づける回動方向へ保持部12を回動させることで、見開き面5aのたわみを矯正し、たわみを小さくする。したがって、制御部8は、綴じ部5bのたわみ角度θ(=90°―θ1)だけ、可動部13の回動機構16によって保持部12を回動させる。
そして、見開き面5aを片面ずつ読み取る場合には、見開き面5aの各片面について、見開き面5aの高低差H1が「0」になるように、保持部12の高さを移動させると共に、綴じ部5bのたわみ角度θが「0」になるように、保持部12を回動させる。
見開き面5aの両面を同時に読み取る場合、見開き面5aの両面を読取り可能範囲R内に位置させる必要があり、見開き面5aの両面のたわみを同時に矯正する。ここで、見開き面5aの一方の片面側における綴じ部5bの谷がなす角度θ1と、他方の片面側における綴じ部5bの谷がなす角度θ2とを合計した角度(θ1+θ2)が、綴じ部5bの谷全体がなす角度となる。このとき、θ1>θ2であるとする。
綴じ部5bの谷全体がなす角度(θ1+θ2)の1/2を通る直線が、谷全体がなす角度の中心線となり、中心線が鉛直方向に対してなす角度θ3は、綴じ部5bの谷全体がなす角度(θ1+θ2)の1/2から、相対的に小さい綴じ部5bの谷のなす角度θ2を減算することで求められる。すなわち、綴じ部5bの谷全体がなす角度(θ1+θ2)の中心線が、鉛直方向に対してなす角度θ3は、θ3={(θ1+θ2)/2}−θ2によって算出される。したがって、制御部8は、可動部13によって保持部12を角度θ3だけ回動させることで、見開き面5aの両面のたわみがそれぞれ矯正される。
言い換えると、綴じ部5bの谷全体がなす角度(θ1+θ2)の中心線が鉛直方向と平行になるように、保持部12を角度θ3だけ回動させることで、見開き面5aの両面のたわみが、ある程度だけそれぞれ矯正される。すなわち、見開き面5aの一方の片面側のたわみを矯正することが、他方の片面側のたわみを大きくさせる影響を及ぼさないように、両面のたわみが矯正される。
(綴じ媒体載置装置の矯正動作)
図23Aは、実施例1において、フラット状の載置面11a上に綴じ媒体5が載置された状態を示す模式図である。図23B及び図23Cは、実施例1において、フラット状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。ここでは、見開き面5aの片面のたわみを矯正する場合について説明する。
図23Aに示すように、フラット状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5には、見開き面5aにおける綴じ部5bにたわみが生じる。図23Aにおいて、見開き面5aの右側の片面に生じたたわみを矯正する場合、図23Bに示すように、たわみを矯正する片面側である右側へ保持部12を回動させることで、見開き面5aの右側の片面に生じたたわみが矯正され、たわみが小さくなる。また、図23Aにおいて、見開き面5aの左側の片面に生じたたわみを矯正する場合、図23Cに示すように、たわみを矯正する片面側である左側へ保持部12を回動させることで、見開き面5aの左側の片面に生じたたわみが矯正され、たわみが小さくなる。
図24Aは、実施例1において、V字状の載置面11a上に綴じ媒体5が載置された状態を示す模式図である。図24Bは、実施例1において、V字状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。
図24Aに示すように、V字状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5には、見開き面5aにおける綴じ部5bにたわみが生じる。図24Bに示すように、可動部13の昇降機構17によって保持部12を下降させることで、見開き面5aの両面に生じたたわみが矯正される。このように保持部12の高さを移動させることで、見開き面5aの両面のたわみを効率的に矯正することができる。
図25Aは、実施例1において、V字状の載置面11a上に綴じ媒体5が載置された状態を示す模式図である。図25Bは、実施例1において、V字状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5のたわみを矯正する動作を説明するための模式図である。
また、V字状の載置面11a上に載置された綴じ媒体5には、図25Aに示すように、見開き面5aにおける綴じ部5bにたわみが生じる。図25Aにおいて、見開き面5aの左側の片面に生じたたわみを矯正する場合、図25Bに示すように、たわみを矯正する片面側である左側へ保持部12を回動させることで、見開き面5aの左側の片面に生じたたわみが矯正され、たわみが小さくなる。
上述のように、見開き面5aを押圧することなく、綴じ部5bを移動させることで、見開き面5aの綴じ部5bに生じたたわみを矯正することができる。また、見開き面5aのたわみを矯正する場合には、片面ずつ矯正することで、見開き面5aの綴じ部5bのたわみが効果的に矯正される。したがって、読取り部7L、7Rは、見開き面5aを片面ずつ読み取ることで、見開き面5aの両面を読み取りやすい。また、綴じ媒体5は、フラット状の載置面11a上に載置した方が、見開き面5aにおける綴じ部5bの谷近傍を読取りやすくなる場合が多い。
しかしながら、見開き面5aの両面に生じたたわみを同時に矯正することも可能である。見開き面5aの両面に生じているたわみが比較的小さい場合には、両面のたわみを同時に矯正することが有効であるが、上述したように片面ずつたわみを矯正する場合に比べて、たわみが矯正される程度が小さくなる。また、見開き面5aの両面のたわみを同時に矯正する場合には、見開き面5aの両面を読み取ることが可能になるので、見開き面5aを効率的に読み取ることが可能になる。
(綴じ媒体読取装置の読み取り動作)
図26は、実施例1における綴じ媒体読取装置1を用いて綴じ媒体5を読み取るときの操作を説明するためのフローチャートである。図27は、実施例1における綴じ媒体読取装置1について、綴じ媒体5の読取り動作を説明するためのフローチャートである。
図26に示すように、綴じ媒体読取装置1によって読み取る綴じ媒体5の綴じ部5bを保持部12に固定する(ステップS1)。続いて、載置台11の載置面11a上に、見開き面5aを上方へ向けて綴じ媒体5を載置し、読み取るページを開く(ステップS2)。そして、スキャンボタンを押すことで(ステップS3)、綴じ媒体読取装置1は、一組の読取り部7L、7Rによって綴じ媒体5の見開き面5aを、読取り画像として撮像する読取り動作を行う(ステップS4)。
図26のステップS4における読取り動作について具体的に説明する。図27に示すように、高さ検出部27は、綴じ媒体5の見開き面5aの高さを検出する(ステップS11)。たわみ判定部28としての制御部8は、高さ検出部27が検出した見開き面5aの高さに基づいて、見開き面5aのたわみを矯正する要否の判定を開始する(ステップS12)。このとき、制御部8は、見開き面5aの最大高さと最小高さが、イメージセンサ22の読取り可能範囲R内に含まれるか否かに基づいて、たわみを矯正するか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、制御部8は、見開き面5a全域が読取り可能範囲R内に含まれるので、たわみの矯正が不要であると判定した場合(NO)、見開き面5aの両面の読取り動作を開始する(ステップS14)。見開き面5aの両面の読取り動作を行った後、制御部8は、画像処理部37によって読取り画像の画像処理を行い(ステップS15)、通信部36によって読取りデータを外部機器へ転送する(ステップS16)。
一方、ステップS13において、制御部8は、見開き面5a全域が読取り可能範囲R内に含まれず、たわみの矯正が必要であると判定した場合(YES)、見開き面5aの両面の矯正動作を開始する(ステップS17)。見開き面5aの両面の矯正動作を行った後、制御部8は、見開き面5aの両面を同時に読取り可能か否かを判定する(ステップS18)。このとき、制御部8は、高さ検出部27によって見開き面5aの高さを再度検出し、検出結果に基づいて、見開き面5aの両面全域が読取可能範囲R内に含まれているか否かを判定する。
ステップS18において、制御部8は、見開き面5a全域が読取り可能範囲R内に含まれるので、見開き面5aの両面を同時に読取り可能であると判定した場合(YES)、見開き面5aの両面の読取り動作を開始する(ステップS14)。その後、制御部8は、上述と同様に、画像処理(ステップS15)、読取りデータの転送(ステップS16)を行う。
一方、ステップS18において、制御部8は、見開き面5a全域が読取り可能範囲R内に含まれず、見開き面5aの両面を同時に読み取ることが不可能であると判定した場合(NO)、見開き面5aの片面のたわみを矯正して読み取る動作に移行し(ステップS19)、見開き面5aの片面の矯正動作を開始する(ステップS20)。
見開き面5aの片面の矯正動作を行った後、制御部8は、たわみを矯正した見開き面5aの片面を読取り可能か否かを判定する(ステップS21)。このとき、制御部8は、高さ検出部27によって見開き面5aの片面の高さを再度検出し、検出結果に基づいて、たわみを矯正した見開き面5aの片面全域が読取可能範囲R内に含まれているか否かを判定する。
ステップS21において、制御部8は、見開き面5aの片面全域が読取り可能範囲R内に含まれるので、見開き面5aの片面を読取り可能であると判定した場合(YES)、見開き面5aの片面の読取り動作を開始する(ステップS22)。見開き面5aの片面の読取り動作を行った後、制御部8は、見開き面5aの他方の片面のたわみを矯正して読み取る動作に移行し(ステップS23)、見開き面5aの他方の片面の矯正動作を開始する(ステップS24)。
見開き面5aの他方の片面の矯正動作を行った後、制御部8は、たわみを矯正した他方の片面を読取り可能か否かを判定する(ステップS25)。このとき、制御部8は、高さ検出部27によって他方の片面の高さを再度検出し、検出結果に基づいて、たわみを矯正した他方の片面全域が読取可能範囲R内に含まれているか否かを判定する。
ステップS25において、制御部8は、他方の片面全域が読取り可能範囲R内に含まれるので、他方の片面を読取り可能であると判定した場合(YES)、見開き面5aの他方の片面の読取り動作を開始する(ステップS26)。その後、制御部8は、上述と同様に、画像処理(ステップS15)、読取りデータの転送(ステップS16)を行う。
また、ステップS21、S25のいずれかにて、制御部8は、見開き面5aの片面全域が読取り可能範囲R内に含まれず、たわみを矯正した片面を読み取ることが不可能であると判定した場合(NO)、外部モニター等の表示部に読取り不可のエラーを表示し(ステップS27)、綴じ媒体5の読取り動作を終了する。綴じ媒体5のページの曲げ剛性、いわゆるコシが強い媒体は、見開き方向における端部が膨らんで持ち上がるので、たわみである膨らみを十分に矯正不能な場合があり、読取り不可となる。
(見開き面における両面の読取り動作)
図28は、実施例1における綴じ媒体読取装置1について、綴じ媒体5の見開き面5aにおける両面の矯正動作を説明するためのフローチャートである。図29は、実施例1における綴じ媒体読取装置1について、綴じ媒体5の見開き面5aにおける両面の読取り動作を説明するためのフローチャートである。
図27のステップS17における見開き面5aの両面の矯正動作について具体的に説明する。図28に示すように、移動量演算部29としての制御部8は、高さ検出部27が検出した綴じ媒体5の見開き面5aの高さに基づいて、見開き面5aの両面同時にたわみを矯正するための保持部12の移動量の算出を開始する(ステップS31)。まず、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さと等しいか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32において、制御部8は、例えば、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さよりも低いと判定された場合(NO)、制御部8は、可動部13によって、保持部12の高さを、算出した移動量だけ移動させる(ステップS33)。これにより、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oと、見開き面5aの見開き方向における端部とを高さ方向における同一平面上に位置させて、見開き面5aの両面のたわみが矯正される。
綴じ媒体5の綴じ部5bの高さを移動させた後、制御部8は、保持部12の角度を、算出した移動量だけ回動させる(ステップS34)。このとき、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷全体がなす角度(θ1+θ2)の中心線を鉛直方向と平行にさせることで、見開き面5aの両面のたわみを矯正する。また、ステップS32において、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さと等しいと判定した場合(YES)、保持部12の高さを移動させずに、ステップS34に移る。最後に、制御部8は、たわみを矯正した見開き面5aの両面の高さを、高さ検出部27によって再度検出する(ステップS35)。
図27のステップS14における見開き面5aの両面の読取動作について具体的に説明する。図29に示すように、制御部8は、高さ検出部27が検出した綴じ媒体5の見開き面5aの高さに基づいて、綴じ媒体5の見開き面5aの両面に焦点が合うように、一組の読取り部7L、7Rの一方側のキャリア24の初期位置を調整する(ステップS41)。続いて、制御部8は、高さ検出部27が検出した綴じ媒体5の見開き面5aの高さに基づいて、綴じ媒体5の見開き面5aの両面に焦点が合うように、一組の読取り部7L、7Rの他方側のキャリア24の初期位置を調整する(ステップS42)。
次に、制御部8は、一組の読取り部7L、7Rの一方側を用いて、載置台11上の見開き面5aの一方側の媒体である片面の画像を読み取る(ステップS43)。続いて、制御部8は、一組の読取り部7L、7Rの他方側を用いて、載置台11上の見開き面5aの他方側の媒体である片面の画像を読み取る(ステップS44)。
(見開き面における片面の読取り動作)
図30は、実施例1における綴じ媒体読取装置1について、綴じ媒体5の見開き面5aにおける片面の矯正動作を説明するためのフローチャートである。図31は、実施例1における綴じ媒体読取装置1について、綴じ媒体5の見開き面5aにおける片面の読取り動作を説明するためのフローチャートである。
図27のステップS20における見開き面5aの片面の矯正動作について具体的に説明する。図30に示すように、移動量演算部29としての制御部8は、高さ検出部27が検出した綴じ媒体5の見開き面5aの高さに基づいて、見開き面5aの片面のたわみを矯正するための保持部12の移動量の算出を開始する(ステップS51)。まず、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さと等しいか否かを判定する(ステップS52)。
ステップS52において、制御部8は、例えば、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さよりも低いと判定された場合(NO)、制御部8は、可動部13によって、保持部12の高さを、算出した移動量だけ移動させる(ステップS53)。これにより、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oと、見開き面5aの見開き方向における端部とを高さ方向における同一平面上に位置させて、見開き面5aの片面のたわみが矯正される。
綴じ媒体5の綴じ部5bの高さを移動させた後、制御部8は、保持部12の角度を、算出した移動量だけ回動させる(ステップS54)。このとき、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bのたわみ角度θ(=90°―θ1)だけ保持部12を回動させ、綴じ部5bの谷の、片面側の内壁を水平方向と平行にさせることで、見開き面5aの片面のたわみを矯正する。また、ステップS52において、制御部8は、見開き面5aの綴じ部5bの谷の中心Oの高さが、見開き面5aの見開き方向における端部の高さと等しいと判定した場合(YES)、保持部12の高さを移動させずに、ステップS54に移る。最後に、制御部8は、たわみを矯正した見開き面5aの片面の高さを、高さ検出部27によって再度検出する(ステップS55)。
図27のステップS22における見開き面5aの片面の読取動作について具体的に説明する。図31に示すように、制御部8は、高さ検出部27が検出した綴じ媒体5の見開き面5aの高さに基づいて、綴じ媒体5の見開き面5aの片面に焦点が合うように、一組の読取り部7L、7Rのうち、片面に対応する一方側のキャリア24の初期位置を調整する(ステップS61)。次に、制御部8は、一組の読取り部7L、7Rのうち、片面に対応する一方側を用いて、載置台11上の見開き面5aの片側の媒体(片面)の画像を読み取る(ステップS62)。
実施例1の綴じ媒体載置装置6は、綴じ媒体5が載置される載置台11と、綴じ媒体5の綴じ部5bを保持する保持部12と、保持部12を綴じ部5bの延在方向に平行な軸回りに回動させると共に回動状態を維持する可動部13と、を備える。これにより、プレッサ等を用いて見開き面5aを押圧することなく、保持部12を回動させることで、見開き面5aのたわみを矯正することができる。したがって、綴じ部5bの谷近傍で見開き面5aが部分的に重なり合う重なり部分(読取り不能領域)が生じることを避けることができ、見開き面5aの綴じ部5b近傍の情報も適正に読み取ることが可能になる。
また、綴じ媒体載置装置6は、たわみ判定部28としての制御部8によって見開き面5aの両面全体が読取り可能範囲R内に位置しないと判定された場合に、可動部13によって保持部12を回動させることで、見開き面5aのたわみの矯正が必要な場合に適正に矯正を行うことができる。
また、綴じ媒体載置装置6は、移動量演算部29としての制御部8が演算した回転角に基づいて、可動部13が保持部12を回動させることで、見開き面5aのたわみを適正に矯正することができる。
また、綴じ媒体載置装置6におけるたわみ判定部28としての制御部8は、可動部13が保持部12を回動させた後、見開き面5aの両面全域が読取り可能範囲R内に位置するか否かを判定し、両面全域が読取り可能範囲R内に位置しない場合に、見開き面5aの片面全域が読取り可能範囲R内に位置するか否かを判定する。これにより、見開き面5aのたわみが比較的小さい場合には、見開き面5aの両面を同時に読み取ることができるので、見開き面5aの読取り効率を高めることができる。つまり、制御部8は、見開き面5aの両面を同時に読み取ることができない場合のみ、片面ずつ読み取るように制御することで、見開き面5aの読取り効率を高めることができる。
綴じ媒体載置装置6における可動部13は、保持部12を見開き面5aに交差する高さ方向に移動させることで、見開き面5aのたわみを効果的に矯正することができる。また、可動部13は、見開き面5aにおいて、見開き方向における一端Pと、綴じ部5bの谷の中心Oとが、高さ方向における同一平面上に位置するように、保持部12の高さを移動することで、見開き面5aのたわみを適正に矯正することができる。
以下、他の実施例について図面を参照して説明する。他の実施例において、実施例1と同一の構成部材には、実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。また、他の実施例では、説明の便宜上、綴じ媒体載置装置のみを示すが、実施例1と同様に一組の読取り部を備えている。
図32は、実施例2の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置を示す斜視図である。実施例2は、保持部12Aを手動で回動操作する点が、駆動モータによって自動的に保持部12Aを回動させる実施例1と異なる。
図32に示すように、実施例2の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置51は、綴じ媒体5が載置される載置台11と、載置台11に載置された綴じ媒体5の綴じ部5bを保持する保持部12Aと、を備える。また。綴じ媒体載置装置51は、保持部12Aに固定された回転軸53と、回転軸53を介して保持部12Aを回動可能に支持する支持部材54と、回転軸53を回動操作するための操作部材としてのハンドル部材55と、を備える。
回転軸53は、軸方向が保持部12Aに保持される綴じ部5bの延在方向と平行に配置されている。また、回転軸53には、軸周りのトルクを一定に規制するトルクリミッタ56が設けられており、保持部12Aが過剰に回動されることを抑え、保持部12Aに保持された綴じ媒体5の損傷を抑えている。また、図示しないが、保持部12Aは、高さ方向に対して手動で昇降可能に構成されてもよい。
実施例2によれば、保持部12Aを手動で回動させることで、可動部13の駆動機構や、可動部13の制御回路を省くことができるので、綴じ媒体載置装置51全体の小型化、軽量化を図ることができる。また、実施例2においても、実施例1と同様に、ハンドル部材55によって保持部12Aを回動させることで、見開き面5aを押圧することなく、見開き面5aのたわみを矯正することができる。
図33は、実施例3の綴じ媒体読取装置が有する綴じ媒体載置装置を示す斜視図である。実施例3は、実施例2と同様に保持部12Aを手動で回動操作する点で実施例1と異なり、保持部12Aの回動操作を補助するための報知部等を有する点が、実施例2と異なる。実施例3において、実施例2と同一の構成部材には実施例2と同一の符号を付けて説明を省略する。
図33に示すように、実施例3の綴じ媒体載置装置61は、上述の綴じ媒体載置装置51全体を覆う外筐63を備える。また、綴じ媒体載置装置61の外筐63には、たわみ判定部28が判定した結果を報知する報知部としての状態表示灯64と、読取り動作を開始させるためのスキャンボタン65とが配置されている。
状態表示灯64及びスキャンボタン65は、載置台11の各載置面11aごとにそれぞれ設けられている。綴じ媒体載置装置61では、載置台11に載置された綴じ媒体5の見開き面5aを片面ずつ読み取り動作が行われる。状態表示灯64は、見開き面5aの片面のたわみが大きく、矯正が必要な場合に点灯する赤色灯64aと、見開き面5aの片面のたわみが小さく、矯正が不要な場合に点灯する青色灯64bと、を有する。また、状態表示灯64は、上述したたわみ判定部28としての制御部8と接続されており、制御部8によって点灯が制御されている。スキャンボタン65は、制御部8の画像読取制御部32に接続されており、読取り部7L、7Rを作動させ、読取り動作を開始させることが可能になっている。
図34は、実施例3の綴じ媒体載置装置61について、綴じ媒体5の読取り動作を説明するためのフローチャートである。まず、図34に示すように、綴じ媒体載置装置61を有する実施例3の綴じ媒体読取装置、及び綴じ媒体読取装置と接続されたPCの電源を投入する(ステップS71)。綴じ媒体読取装置によって読み取る綴じ媒体5の綴じ部5bを保持部12Aに固定する(ステップS72)。続いて、載置台11の載置面11a上に、見開き面5aを上方へ向けて綴じ媒体5を載置し、読み取るページを開く(ステップS73)。
電源の投入後、実施例3の綴じ媒体読取装置は、高さ検出部27によって、載置台11上の綴じ媒体5の見開き面5aの高さを常に検出し続ける(ステップS74)。たわみ判定部28としての制御部8は、高さ検出部27が検出した見開き面5aの高さに基づいて、見開き面5aのたわみを矯正する要否の判定を開始する(ステップS75)。このとき、制御部8は、見開き面5aの片面ごとに、たわみを矯正する必要があるか否かを判定し続ける。
制御部8は、綴じ媒体5の見開き面5aのたわみ状態に応じて、見開き面5aの片面ごとに、状態表示灯64をそれぞれ点灯させる(ステップS76)。このとき、制御部8は、ユーザがハンドル部材55によって保持部12Aを回動させることにより、綴じ媒体5の見開き面5aのたわみ状態が変化した場合、変化したたわみ状態に応じて状態表示灯64の点灯を切り替える。制御部8は、見開き面5aの片面ごとに、その片面のたわみを矯正する必要がある場合、赤色灯64aを点灯させ、青色灯64bを消灯させる。また、制御部8は、見開き面5aの片面ごとに、その片面のたわみを矯正する必要がない場合、青色灯64bを点灯させ、赤色灯64aを消灯させる。
ユーザは、見開き面5aの両面のうち、読み取る側へハンドル部材55を回動操作することにより、例えば、保持部12Aを僅かに回動させる(ステップS77)。これにより、載置台11上の綴じ媒体5の見開き面5aのうち、読み取る片面側のたわみが、ある程度だけ矯正される可能性がある。続いて、ユーザは、状態表示灯64の点灯状態の青色灯64bが点灯しているか否かを目視して判断する(ステップS78)。ステップS78において、状態表示灯64の青色灯64bが点灯している場合(YES)、片面全域が、一組の読取り部7L、7Rの一方の読取り可能範囲Rに位置しているので、ユーザは読み取りたい側と同じ側に設けられたスキャンボタン65を押す(ステップS79)。
綴じ媒体読取装置は、スキャンボタン65が押された片面側の読取り動作を行う(ステップS80)。次に、ユーザは、見開き面5aの他方の片面を読み取るか否かについて判断する(ステップS81)。ステップS81において、ユーザが見開き面5aの他方の片面を読み取ると判断した場合には(YES)、ステップS77に戻る。ステップS81において、ユーザは、見開き面5aの他方の片面を読み取らないと判断した場合(NO)、続いて別の見開き面5aを読み取るか否かを判断する(ステップS82)。ステップS82において、ユーザは、見開き面5aの両面の読取りが終了し、別の見開き面5aを読み取ると判断した場合(YES)、ステップS73に戻り、読み取った見開き面5aのページをめくることで新たに読み取る別の見開き面5aを開く。ステップS82において、ユーザは、別の見開き面5aを読み取らないと判断した場合(NO)、見開き面5aの読取り動作を終了する。
一方、ステップS78において、青色灯64bが点灯しない場合には、再度、ハンドル部材55を回転させることで、青色灯64bが点灯するように保持部12Aの角度を調整する。再度、ハンドル部材55を回動させて青色灯64bが点灯しない場合(NO)、例えば、所定時間が経過したときに、制御部8は、片面全域が読取り可能範囲R内に含まれず、片面のたわみを矯正することが不可能であると判定する。このとき、制御部8は、外部モニター等の表示部に読取り不可のエラーを表示し(ステップS83)、綴じ媒体5の読取り動作を終了する。綴じ媒体5のページの曲げ剛性、いわゆるコシが強い媒体は、見開き方向における端部が膨らんで持ち上がるので、たわみである膨らみを十分に矯正不能な場合がある。
実施例3は、ユーザが状態表示灯64を参照して、見開き面5aのたわみを矯正するために保持部12Aを適正に回動させることが可能になり、見開き面5aのたわみを容易に矯正することができる。また、実施例3においても、実施例1、2と同様に、ハンドル部材55によって保持部12Aを回動させることで、見開き面5aを押圧することなく、見開き面5aのたわみを矯正することができる。
1 綴じ媒体読取装置
5 綴じ媒体
5a 見開き面
5b 綴じ部
O 綴じ部の谷の中心
6 綴じ媒体載置装置
7L、7R 読取り部
8 制御部
11(11F、11V) 載置台
12(12A、12B) 保持部
13 可動部
16 回動機構
17 昇降機構
27 高さ検出部
28 たわみ判定部
29 移動量演算部
64 状態表示灯

Claims (7)

  1. 綴じ媒体が見開き面を上方に向けた状態で載置される載置台と、
    前記載置台に載置された前記綴じ媒体の綴じ部を保持する保持部と、
    前記綴じ部を保持した前記保持部を、前記綴じ部の延在方向に平行な軸回りに回動させると共に回動状態を維持する可動部と、
    前記見開き面の、前記見開き面に交差する高さ方向に対するたわみを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した結果に基づいて、前記高さ方向における所定の範囲内に、前記見開き面の両面全域が位置するか否かを判定する判定部と、を備え、
    前記可動部は、前記判定部によって前記両面全域が前記所定の範囲内に位置しないと判定された場合、前記載置台に載置された前記綴じ媒体の前記見開き面のたわみを小さくする方向に前記保持部を回動させる、ことを特徴とする綴じ媒体載置装置。
  2. 前記検出部が検出した結果に基づいて、前記綴じ部を回動する回転角を算出する演算部を更に備え、
    前記可動部は、前記回転角に基づいて前記保持部を回動させる、請求項1に記載の綴じ媒体載置装置。
  3. 前記判定部は、前記可動部が前記保持部を回動させた後、前記見開き面の両面全域が前記所定の範囲内に位置するか否かを判定し、前記両面全域が前記所定の範囲内に位置しない場合に、前記見開き面の片面全域が前記所定の範囲内に位置するか否かを判定する、請求項1または2に記載の綴じ媒体載置装置。
  4. 前記可動部は、更に前記保持部を前記見開き面に交差する高さ方向に移動させる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の綴じ媒体載置装置。
  5. 前記可動部は、前記見開き面において、見開き方向における一端と、前記綴じ部領域における谷の中心とが、前記高さ方向における同一平面上に位置するように、前記保持部の前記高さを移動する、請求項4に記載の綴じ媒体載置装置。
  6. 綴じ媒体が見開き面を上方に向けた状態で載置される載置台と、
    前記載置台に載置された前記綴じ媒体の綴じ部を保持する保持部と、
    前記綴じ部を保持した前記保持部を、前記綴じ部の延在方向に平行な軸回りに回動させると共に回動状態を維持する可動部と、
    前記可動部を回動させる操作部材と、
    前記載置台に載置された前記綴じ媒体の前記見開き面の、前記見開き面に交差する高さ方向に対するたわみを検出する検出部と、
    前記検出部が検出した結果に基づいて、前記高さ方向における所定の範囲内に、前記見開き面の片面全域が位置するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が判定した結果を報知する報知部と、
    を備える、綴じ媒体載置装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の綴じ媒体載置装置と、
    前記綴じ媒体を読み取る読取り部と、を備える綴じ媒体読取装置。
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