JP2014134664A - 画像読取装置 - Google Patents

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晋 十亀
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Abstract

【課題】大きなスペースを必要とすることなく、厚みの薄い書籍あるいは図面についても読み取ることができ、書籍を分解、切断等することなく、高い精度で読み取ることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる画像読取装置は、板状の主支柱と、一端部を主支柱の最頂部に回転することが可能に連結してある一又は複数の透明板と、該透明板を介して画像を撮像する撮像手段とを備える。透明板の傾斜角度に応じて撮像手段の位置を調整する位置調整手段を備え、書籍の綴じ代部分において見開きページに生じるゆがみを最小限にとどめることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像読取装置に関する。特に、書籍を分解、切断等することなく読み取ることができる画像読取装置に関する。
近年、電子書籍を閲覧することが可能なリーダが普及してきている。最初から電子書籍として作成されている電子データだけでなく、通常の書籍についても、スキャナーを介して電子データ化することにより、リーダで閲覧することが可能となっている。
書籍を電子データ化するためには、フラット型の複写機、スキャナー等を用いることが多い。しかし、フラット型の複写機、スキャナー等は、1枚ずつ切り離された原稿を読み取ることができるものの、綴じられて製本された書籍を読み取る場合、書籍を左右に開いて読み取る必要があった。この場合、書籍の厚みにより開いた書籍の複写面が湾曲し、書籍の中心の綴じられた部分に向かってゆがみが生じるという問題点があった。
斯かる問題点を解消するべく、例えば特許文献1では、V字形状のスキャナー頭部を見開きページに押し付けることで、両ページをゆがむことなく同時に読み取ることができるスキャナー装置が開示されている。特許文献1では、書籍を開いて載置し、見開き面にカメラを備えたV字形状のスキャナー頭部を押し付けて画像を読み取っている。
特開平09−294182号公報
しかし、特許文献1では、書籍でも厚みの薄い書籍、あるいは1枚の図面等は、V字形状のスキャナー頭部を押し付けることにより破損するおそれがあり、読み取ることができないおそれがあるという問題点があった。また、フラット型のスキャナーは設置するために必要な領域の面積が比較的大きく、設置するスペースの確保にも苦慮する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大きなスペースを必要とすることなく、厚みの薄い書籍あるいは図面についても読み取ることができ、書籍を分解、切断等することなく、高い精度で読み取ることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る画像読取装置は、板状の主支柱と、一端部を前記主支柱の最頂部に回転することが可能に連結してある一又は複数の透明板と、該透明板を介して画像を撮像する撮像手段とを備える画像読取装置であって、前記透明板の傾斜角度に応じて前記撮像手段の位置を調整する位置調整手段を備えることを特徴とする。
第1発明では、書籍を開いて載置し、書籍の厚みに応じて一又は複数の透明板の傾斜角度を変更することにより、書籍の綴じ代部分において見開きページに生じるゆがみを最小限にとどめることができ、書籍の厚みが大きい場合であっても書籍の自重により見開きページを一又は複数の透明板に容易に密着させることができ、撮像された画像にゆがみが生じにくくなる。また、書籍を分解、切断等することなく電子データ化することができ、厚みのある持ち運びすることが困難な書籍であっても容易に電子データ化することが可能となる。
また、第2発明に係る画像読取装置は、第1発明において、前記透明板は、前記主支柱と鋭角をなすよう傾斜していることを特徴とする。
第2発明では、透明板は、主支柱と鋭角をなすよう傾斜しているので、書籍を開いた状態で載置しやすく、また書籍の厚みが大きい場合であっても書籍の自重により見開きページを透明板に容易に密着させることができ、ゆがみの少ない画像を容易に撮像することができる。
また、第3発明に係る画像読取装置は、第2発明において、前記主支柱は一方の面又は両面に鏡面を有し、前記撮像手段は、該鏡面を介して前記透明板に直交する角度で撮像することができるカメラで構成されていることを特徴とする。
第3発明では、主支柱の一方の面又は両面に鏡面を有しており、該鏡面を介して透明板に直交する角度で撮像することができるカメラを備えているので、書籍の厚みに応じて透明板の傾斜角度を変更した場合であっても、直上から撮像した場合と同様の画像を撮像することができ、ゆがみの少ない画像を確実に撮像することが可能となる。
また、第4発明に係る画像読取装置は、第1乃至第3発明のいずれか1つにおいて、前記位置調整手段は、前記透明板の傾斜角度に応じて前記カメラの位置及び仰角を調整することを特徴とする。
第4発明では、透明板の傾斜角度に応じてカメラの位置及び仰角を調整することができるので、書籍の厚みに応じて透明板の傾斜角度を変更した場合であっても、直上から撮像した場合と同様の画像を撮像することができ、ゆがみの少ない画像を確実に撮像することが可能となる。
また、第5発明に係る画像読取装置は、第1乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記主支柱は、いずれか一方の面側又は両面側に光を照射する発光手段を備えることを特徴とする。
第5発明では、主支柱に光を照射する発光手段を備えているので、透明板の全面が書籍、図面等により覆われた場合であっても、確実に画像を撮像することが可能となる。
本発明によれば、書籍の厚みに応じて一又は複数の透明板の傾斜角度を変更することにより、書籍の綴じ代部分において見開きページに生じるゆがみを最小限にとどめることができ、書籍の厚みが大きい場合であっても書籍の自重により見開きページを一又は複数の透明板に容易に密着させることができ、撮像された画像にゆがみが生じにくくなる。また、書籍を分解、切断等することなく電子データ化することができ、厚みのある持ち運びすることが困難な書籍であっても容易に電子データ化することが可能となる。
従来のフラット型の画像読取装置を示す斜視図である。 従来のフラット型の画像読取装置で書籍を読み取る場合の書籍の状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の他の概略構成を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、書籍の大きさが小さい場合のカメラの位置の調整方法の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラの位置を調整する場合の位置決め方法の説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラのズーム視野角を調整する方法の説明図である。 図7の上部拡大図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラの仰角の調整方法の一例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像読取装置の制御部の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態に係る画像読取装置について、図面を参照しながら説明する。なお、参照する図面を通じて、同一又は同様の構成又は機能を有する要素については、同一又は同様の符号を付して、詳細な説明を省略する。
図1は、従来のフラット型の画像読取装置を示す斜視図である。図1に示すように、従来のフラット型の画像読取装置は、水平方向に載置し、ガラス等の透明素材で形成された画像読取部11の上に、読み取り対象となる書籍を載置して、画像読取部11を介して画像データを読み取る。
この場合、一枚の紙であれば問題は生じない。しかし、書籍はページ数に応じて厚みが変動するとともに、複数枚の紙を綴じていることから、画像読取部11に見開きページを密着させることが難しい。図2は、従来のフラット型の画像読取装置で書籍を読み取る場合の書籍の状態を示す模式図である。
図2に示すように、書籍12を開いて、読み取りの対象となるページが密着するよう画像読取部11に載置する。しかし、書籍12には厚みがあり、見開きページをどれだけ密着させようとも綴じ代部分13については、読み取った画像がゆがむ、あるいは焦点が合わずにぼやける等の現象が生じる。本発明に係る画像読取装置では、本の背を上にして開くと見開きページにゆがみが生じにくく、また綴じ代部分13へV字状の一対の透明板、例えばガラス板をくさび状に差し込むことで、綴じ代部分13についても見開きページをガラス板に密着させることができる点に着目した。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を示す模式断面図である。図3に示すように本実施の形態に係る画像読取装置は、一対のガラス板(透明板)14a、14bと、一対のガラス板14a、14bの一端部がそれぞれ回転することが可能に連結された板状の主支柱15と、撮像手段を構成するカメラ16a、16bとで構成されている。カメラ16a、16bには、CCD等の撮像素子だけでなく、デジタルカメラ、撮像機能付きのスマートフォン等を用いることもできる。
一対のガラス板14a、14bは、一端部が主支柱15の最頂部20にそれぞれ回転することが可能に連結されており、それぞれ任意の角度に傾斜させることができる。例えば一対のガラス板14a、14bの傾斜角度をそれぞれ鋭角とし、読み取りの対象となる書籍12、図面等を最頂部20を挟むように開いて載置することにより、書籍12の自重、あるいは図面を下方へ適度に引っ張ることにより、読取面である一対のガラス板14a、14bに見開きページ、図面が密着する。
板状の主支柱15の両面は鏡面加工されている。したがって、ガラス板14a、14bの傾斜角度に応じてカメラ16a、16bの位置及び仰角を調整することにより、一対のガラス板14a、14bに載置された書籍12の見開きページ、図面等を直上から撮像したのと同様の画像を撮像することができる(位置調整手段)。カメラ16a、16bは支柱部21a、21bの先端部に仰角を調整することが可能に取り付けられている。カメラ16a、16bの仰角の調整は、手動であっても良いし、モータ等の駆動源により自動で調整しても良い。手動で調整する場合には、後述する方法により一対のガラス板14a、14bの傾斜角度に対するカメラ16a、16bの仰角を計算して記憶しておき、目標となる仰角を目視で確認できるようにしておくことが好ましい。
また、支柱部21a、21bは、鉛直方向に伸縮することが可能な構造を有しており、主支柱15が設置されている基底部22に、基底部22上を水平方向に移動することが可能に取り付けてある。これにより、カメラ16a、16bの位置を調整することができる。カメラ16a、16bの位置は、手動で調整しても良いし、モータ等の駆動源により調整しても良い。手動で調整する場合には、後述する方法により一対のガラス板14a、14bの傾斜角度に対するカメラ16a、16bの位置を計算して記憶しておき、目標となる位置を目視で確認できるようにしておくことが好ましい。
主支柱15は、好ましくはカメラ16a、16bより下方に、発光手段17を備えている。これにより、書籍12、図面等の大きさが大きく、一対のガラス板14a、14bを完全に覆ってしまう場合であっても、発光手段17で光を照射することにより、確実に撮像することが可能となる。なお、発光手段17は、特に限定されるものではなく、カメラ16a、16bと連動するフラッシュ機構であっても良いし、消費電力の少ないLED等であっても良い。また、一対のガラス板14a、14bを備えている場合には、発光手段17は主支柱15の両面側に備えることが好ましいが、後述するようにガラス板を一枚のみ備えている場合には、主支柱15の片面側だけに備えれば足りる。
すなわち、ガラス板は一対であることに限定されるものではなく、主支柱15の片側に一枚のみ備えていても良い。図4は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の他の概略構成を示す模式断面図である。
図4に示す画像読取装置は、一枚のガラス板14と、ガラス板14の一端部が回転することが可能に連結された板状の主支柱15と、撮像手段を構成するカメラ16とで構成されている。
ガラス板14は、一端部が主支柱15の最頂部20に回転することが可能に連結されており、任意の角度に傾斜させることができる。例えばガラス板14の傾斜角度θ1を鋭角とし、読み取りの対象となる書籍12、図面等を最頂部20を挟むように開いて載置することにより、書籍12の自重、あるいは図面を下方へ適度に引っ張ることにより、読取面であるガラス板14に見開きページ、図面が密着する。
板状の主支柱15のガラス板14側の面は鏡面加工されている。したがって、ガラス板14の傾斜角度θ1に応じてカメラ16の位置及び仰角θ2を調整することにより、ガラス板14に載置された書籍12の見開きページ、図面等を直上から撮像したのと同様の画像を撮像することができる(位置調整手段)。カメラ16は支柱部21の先端部に仰角θ2を調整することが可能に取り付けられている。カメラ16の仰角θ2の調整は、手動であっても良いし、モータ等の駆動源により自動で調整しても良い。手動で調整する場合には、後述する方法によりガラス板14の傾斜角度θ1に対するカメラ16の仰角θ2を計算して記憶しておき、目標となる仰角を目視で確認できるようにしておくことが好ましい。
また、支柱部21は、鉛直方向に伸縮することが可能な構造を有しており、主支柱15が設置されている基底部22に、基底部22上を水平方向に移動することが可能に取り付けてある。これにより、カメラ16の位置を調整することができる。カメラ16の位置は、手動で調整しても良いし、モータ等の駆動源により調整しても良い。手動で調整する場合には、後述する方法によりガラス板14の傾斜角度θ1に対するカメラ16の位置を計算して記憶しておき、目標となる位置を目視で確認できるようにしておくことが好ましい。
主支柱15は、図3と同様に発光手段17を備えていることが好ましいが、十分に採光することができる場合には、必ずしも必要ではない。
このようにカメラ16により画像を撮像する場合、撮像する対象となる書籍12の見開きページ、図面等が撮像領域内に入るよう、カメラ16の位置及び仰角θ2を調整するとともに、カメラ16のレンズのズーム機構、あるいは固定焦点レンズを用いて撮像する、あるいは撮像された画像に対してトリミングを実行する等して、鮮明な画像を撮像することができる。
なお、書籍12、図面等の大きさは均一ではない。ガラス板14の傾斜角度θ1を変更しない場合であっても、位置調整手段によりカメラ16の位置及び仰角θ2を調整することで、異なる大きさの書籍12、図面等を一定の品質で撮像することができる。例えば図5は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、書籍12の大きさが小さい場合のカメラ16の位置の調整方法の一例を示す模式断面図である。
図5に示すように、カメラ16の仰角θ2を書籍12の大きさに依存することなく一定に維持するために、例えば支柱部21を延伸させている(図5の矢印方向)。支柱部21を延伸させることで、仰角θ2を一定に維持することができ、書籍12の大きさが小さい場合であっても同一の角度から画像を撮像することができる。もちろん、書籍12の大きさが大きい場合には、支柱部21を縮小させることにより、同様の効果が期待できる。
また、カメラ16により画像を撮像する場合、撮像する対象となる書籍12の見開きページ、図面等が撮像領域内に入るよう、カメラ16の位置及び仰角θ2を調整するとともに、カメラ16のレンズのズーム機構、あるいは固定焦点レンズを用いて撮像する、あるいは撮像された画像に対してトリミングを実行する等して、鮮明な画像を撮像することができる。
次に、書籍12の綴じ代部分13が固い場合、あるいは書籍12、図面等に厚手の紙を使用している場合等には、見開きページをガラス板14に密着させるべく、ガラス板14の傾斜角度θ1を小さくすることが好ましい。ガラス板14の傾斜角度θ1を変更した場合、カメラ16の位置、ズーム視野角、カメラ16の仰角θ2を調整する必要がある。
図6は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラ16の位置を調整する場合の位置決め方法の説明図である。図6では、わかりやすくするために主支柱15を傾斜させて図示しており、ガラス板14の傾斜角度θ1を小さくする場合を、便宜上、主支柱15が最頂部20を中心に時計回りに回転したものとして図示している。
まず撮影する対象となる書籍12、図面等はP1P2の範囲にあると仮定し、中心位置を点Pとする。カメラ16のレンズ中央を通過する光の中心線は、主支柱15の鏡面の点Qで反射し、点Pにおいてガラス板14と直交している。カメラ16の視野を表す視野線も同様に、主支柱15の鏡面の点Q1、点Q2で反射し、それぞれ点P1、点P2においてガラス板14と交差している。
ガラス板14の傾斜角度θ1を角度θだけ小さくした場合、すなわち図6では主支柱15が最頂部20を中心に時計回りに角度θ回転した場合に、カメラ16の中心線及び視野線が、主支柱15の鏡面の点Q’、点Q1’、点Q2’で反射し、それぞれ点P、点P1、点P2においてガラス板14と交差するためには、位置16’までカメラ16を移動させる必要がある。
ここで、移動前の主支柱15の長手方向をX軸、移動前の主支柱15の長手方向と直交する方向をY軸とする。また、移動後の主支柱15の長手方向をX’軸、移動後の主支柱15の長手方向と直交する方向をY’軸とする。カメラ16の移動後の位置16’をX−Y座標系で表すよう以下の手順で演算処理する。
まず、移動前のカメラ16の位置とX軸について線対称となる位置16”の座標位置を算出する。例えばカメラ16の移動前の位置のX−Y座標系における座標を(X0、Y0)とすると、位置16”の座標は(X0、−Y0)となる。
次に、位置16”の座標をX’−Y’座標系における座標に変換する。位置16”のX’−Y’座標系における座標を(X1、Y1)とすると、(式1)に示すように変換される。
Figure 2014134664
同様に、カメラ16の移動後の位置16’のX’−Y’座標系における座標(X2、Y2)は、位置16’が位置16”とX’軸について線対称であることから(X1、−Y1)となる。すなわち、(式2)のように表すことができる。
Figure 2014134664
そして、カメラ16の移動後の位置16’のX−Y座標系における座標(X3、Y3)は、カメラ16の移動後の位置16’のX’−Y’座標系における座標(X2、Y2)を用いて(式3)のように表すことができる。
Figure 2014134664
したがって、(式3)に(式1)と(式2)とを代入することにより、カメラ16の移動後の位置16’のX−Y座標系における座標(X3、Y3)を、移動前のカメラ16の位置のX−Y座標系における座標(X0、Y0)で表す(式4)を求めることができる。
Figure 2014134664
そして、(式4)に基づいて、傾斜角度θ1が角度θ変動した場合のカメラ16の目標移動位置の座標を事前に計算してテーブルとして記憶しておくことにより、容易に、しかも適切な位置にカメラ16を移動させることができる。例えば、ガラス板14の傾斜角度θ1をθ=5度ずつ段階的に変動させることが可能な機構としておき、傾斜角度θ1の変動に応じて事前に計算してテーブルに記憶してある目標移動位置の座標へカメラ16を移動させるようサーボモータ等の動作を制御すれば良い。この場合、傾斜角度θ1が5度変動するごとの目標移動位置を、支柱部21及び基底部22に目印として印刷しておき、目視で確認しながら手動で移動させるようにしても良い。
また、カメラ16の位置を移動させることなく、カメラ16のズーム視野角を調整することで画像を確実に撮像することもできる。図7は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラ16のズーム視野角を調整する方法の説明図である。
まず、図6と同様、撮影する対象となる書籍12、図面等はP1P2の範囲にあると仮定し、中心位置を点Pとする。カメラ16のレンズ中央を通過する光の中心線は、主支柱15の鏡面の点Qで反射し、点Pにおいてガラス板14と直交している。カメラ16の視野を表す視野線も同様に、主支柱15の鏡面の点Q1、Q2で反射し、それぞれ点P1、P2においてガラス板14と交差している。
ガラス板14の傾斜角度θ1を角度θだけ小さくした場合、すなわちガラス板14を最頂部20を中心に反時計回りに角度θ回転させた場合に、カメラ16の中心線及び視野線は、それぞれ点P’、点P1’、点P2’においてガラス板14’と交差する。一方、点P、点P1、点P2は、移動後のガラス板14’において、それぞれ点R、点R1、点R2に変動するので、それぞれ差分RP’、R1P1’、R2P2’が生じている。これらの差分RP’、R1P1’、R2P2’を0(ゼロ)にするようカメラ16のズーム視野角を調整すれば良い。
図8は、図7の上部拡大図である。図7において、最頂部20を点Hとし、HPをr、PP’をm、PQをLとし、差分RP’をΔrとする。mはr・tanθで表すことができるので、三角形HPP’について余弦定理を適用することにより、(式5)を導くことができる。
Figure 2014134664
(式5)を差分Δrについて整理して、(式6)を得ることができる。
Figure 2014134664
rは、撮像する対象となる書籍12、図面等の大きさで決まるので、差分Δrは(式6)を解くことで求めることができる。参考までにA2サイズの図面の場合、rは約300mmであるので、差分Δrは6.1mmとなる。
次に、三角形RQP’について、QP’は(L−m)=(L−r・tanθ)で表すことができるので、三角形RQP’について正弦定理を適用することにより、(式7)を導くことができる。
Figure 2014134664
例えばA2サイズの図面の場合、Lは約350mmであるので、(式7)からΔθを求めるとΔθは1.2度となる。つまり、ズーム視野角を1.2度広げることにより差分Δrを0(ゼロ)にすることができ、すなわちカメラ16の中心線を点Rにおいてガラス板14’と交差させることができるので、鮮明な画像を撮像することができる。なお、差分RP’を0(ゼロ)にすることで、差分R1P1’、R2P2’も0(ゼロ)になることは言うまでもない。
また、カメラの仰角θ2を、ガラス板14の傾斜角度θ1に応じて調整することが好ましい。反射したカメラ16の中心線がガラス板14と交差する位置が一定になるので、上述したカメラ16の位置調整及びズーム視野角の調整の精度を高めることができるからである。
図9は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の、カメラ16の仰角θ2の調整方法の一例を示す模式断面図である。図9に示すようにガラス板14の上部には、ガラス板14の傾斜角度θ1を調節する角度目盛付きの調節治具91を、カメラ16の支持部分には、カメラ16の仰角θ2を調節する角度目盛付きの調節治具92を、それぞれ設けてある。ユーザは、ガラス板14の傾斜角度θ1を目視しながら、ガラス板14とカメラ16の中心線とが平行になるようカメラ16の仰角θ2を調節することができる。もちろん、サーボモータ等により自動で調整しても良い。
なお、サーボモータ等の駆動源の動作を制御する制御部は、画像読取装置の適当な位置に配置すれば良い。図10は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の制御部の構成を示すブロック図である。図10に示すように、制御部100は、少なくとも、CPU(中央演算装置)101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、及び上述したハードウェアを接続する内部バス105で構成されている。
CPU101は、内部バス105を介して、画像読取装置の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、メモリ102に展開されているコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。メモリ102は、SRAM、フラッシュメモリ等で構成され、コンピュータプログラム(ロードモジュール)、該コンピュータプログラムの実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
記憶装置103は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)、ROM等の他、SDメモリ等の可搬型記録媒体で構成されている。記憶装置103に記憶されているコンピュータプログラムは、実行時には記憶装置103からメモリ102へ展開して実行される。また、記憶装置103は、ガラス板14の傾斜角度θ1に対するカメラ16の位置に関する情報、ズーム視野角に関する情報、仰角θ2に関する情報を、演算結果としてテーブル化して記憶しており、CPU101は、ガラス板14に設けてある傾斜角度センサ105で検出されたガラス板14の傾斜角度θ1に応じて、各サーボモータ等の動作を制御する。
通信インタフェース104は、内部バス105に接続されており、傾斜角度センサ105、位置調整モータ駆動部106、ズーム調整モータ駆動部107、仰角調整モータ駆動部108と接続されている。傾斜角度センサ105は、ロータリーエンコーダ等、ガラス板14の傾斜角度θ1を検出することができるセンサであれば特に限定されるものではない。なお、図10は、カメラ16としてCCD等の撮像素子を用いる場合の制御部100の一例を示しており、スマートフォン等を用いる場合にはズーム調整モータ駆動部107は含まない。
以上のように本実施の形態によれば、書籍12の厚みに応じて一又は複数のガラス板(透明板)14の傾斜角度θ1を変更することにより、書籍12の綴じ代部分13において見開きページに生じるゆがみを最小限にとどめることができ、書籍12の厚みが大きい場合であっても書籍12の自重により見開きページをガラス板14に容易に密着させることができ、撮像された画像にゆがみが生じにくくなる。また、書籍12を分解、切断等することなく電子データ化することができ、厚みのある持ち運びすることが困難な書籍12であっても容易に電子データ化することが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内であれば多種の変更、改良等が可能である。例えば反射したカメラ16の中心線とガラス板14とが直交していない場合、撮像された画像は台形にゆがみやすい。斯かるゆがみを解消するべく、例えばカメラ16にあおり補正機能の付いたレンズを用いる、あるいは制御部100で画像処理ソフトを用いて補正すれば良い。本発明では、書籍12、図面等は長方形であり、サイズも既知であることから、事前にパラメータ設定しておくことで画像処理ソフトにより自動的に補正することも容易である。
12 書籍
14、14a、14b ガラス板(透明板)
15 主支柱
16、16a、16b カメラ
17 発光手段
21、21a、21b 支柱部
22 基底部

Claims (5)

  1. 板状の主支柱と、
    一端部を前記主支柱の最頂部に回転することが可能に連結してある一又は複数の透明板と、
    該透明板を介して画像を撮像する撮像手段と
    を備える画像読取装置であって、
    前記透明板の傾斜角度に応じて前記撮像手段の位置を調整する位置調整手段
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記透明板は、前記主支柱と鋭角をなすよう傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記主支柱は一方の面又は両面に鏡面を有し、
    前記撮像手段は、該鏡面を介して前記透明板に直交する角度で撮像することができるカメラで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記位置調整手段は、前記透明板の傾斜角度に応じて前記カメラの位置及び仰角を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記主支柱は、いずれか一方の面側又は両面側に光を照射する発光手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像読取装置。
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