JP6502090B2 - クロックデータ再生回路およびクロックデータ再生方法 - Google Patents

クロックデータ再生回路およびクロックデータ再生方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力データに同期するクロックを再生するクロックデータ再生回路に関する。
従来のクロックデータ再生装置は、データとクロックとの位相差を検出する位相比較器と、その位相差によりカウントアップまたはカウントダウンされた制御信号に基づいて位相差に応じた誤差信号を生成するチャージポンプ回路と、誤差信号に応じた電圧レベルを生成するループフィルタと、電圧レベルに応じてクロックの発振周波数を変更するVCOと、遷移のないデータ状態を検出してチャージポンプ回路の動作を停止させるデータ遷移検出回路とを備え、VCOの発振周波数及び位相を調整して再生クロック及びデータを再生する(特許文献1)。
特開2004−222115号公報
従来のクロックデータ再生装置は、PLL(phase locked loop)を用いることにより入力データに同期するクロックを再生するようになっている。しかしながら、PLLの引き込み動作が必要になるため、従来のクロックデータ再生装置では、データの受信開始と同時にデータとクロックの再生を開始することができないという問題があった。
本発明は、このような状況下においてなされたものであり、データの受信開始と同時にデータとクロックの再生を開始することができるクロックデータ再生装置および再生方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するためのクロックデータ再生装置は、入力データの値によりカウントアップ又はカウントダウンするアップ・ダウンカウンタと、前記入力データに対するデータレート期待値から第1及び第2の判定閾値を計算する判定閾値計算回路と、前記アップ・ダウンカウンタのカウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較するデータ判定回路と、前記データ判定回路の比較結果よりクロックを生成するクロック再生回路と、を備え、前記判定閾値計算回路は、前記データ判定回路の比較結果が変化するタイミングで前記第1及び第2の判定閾値の其々に対し前記データレート期待値を加算又は減算する。
ここで、前記判定閾値計算回路は、前記第1及び第2の判定閾値の中点の値が前記アップ・ダウンカウンタのカウンタ値の折り返し点の値となるように、前記第1及び第2の判定閾値を補正するようにしてもよい。
前記クロックデータ再生装置は、前記比較結果が変化するタイミングから前記カウント値が折り返すタイミングまでのカウント値と前記カウント値が折り返すタイミングのカウント値から前記比較結果が次に変化するタイミングまでのカウント値との差が同じになるような閾値補正値を生成する判定閾値補正回路を備えるようにしてもよい。

上記の課題を解決するためのクロックデータ再生方法は、入力データに対するデータレート期待値から第1及び第2の判定閾値を算出するステップと、前記入力データの値によりカウントアップまたはカウントダウンするステップと、カウント値の折り返し点を検出するステップと、前記カウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較するステップと、 前記カウント値が前記第1の判定閾値を上回った場合前記第1及び第2の判定閾値に前記データレート期待値を加算し、前記カウント値が前記第2の判定閾値を下回った場合前記第1及び第2の判定閾値から前記データレート期待値を減算するステップと、前記カウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較結果からクロックを再生するステップと、を備える。
前記クロックデータ再生方法は、前記折り返し点の値が、前記第1の判定閾値と前記第2の判定閾値との中点となるよう、前記第1の判定閾値と前記第2の判定閾値との位相をそれぞれずらして補正するステップを備えるようにしてもよい。
前記クロックデータ再生方法は、前記比較結果が変化するタイミングから前記カウント値が折り返すタイミングまでのカウント値をN1とし、前記カウント値が折り返すタイミングのカウント値から前記比較結果が次に変化するタイミングのカウント値をN2とすると、下記式(1)乃至(3)に基づき、前記第1の判定閾値と、前記第2の判定閾値とに対して、それぞれ、カウンタ値の差を徐々に解消していき、最終的に両者のカウント値を一致させるステップを備えるようにしてもよい。
補正後の第1の判定閾値=補正前の第1の判定閾値+閾値補正値 (1)
補正後の第2の判定閾値=補正前の第2の判定閾値−閾値補正値 (2)
閾値補正値=(N1-N2)/4 (3)
本発明によれば、データの受信開始と同時にデータとクロックの再生を開始することができる。
本発明の実施形態に係るクロックデータ再生装置の構成例を示すブロック図である。 クロックデータ再生装置の基本的な動作原理を説明するためのタイミングチャートである。 アップ・ダウンカウンタにおいて、カウンタ値にオフセットが発生する例を説明するためのタイミングチャートである。 カウンタ値にオフセットが発生する場合において、オフセットをキャンセルする処理の一例を示すタイミングチャートである。 入力データとデータレート期待値とが一致しない場合のクロック再生装置の動作例を示すタイミングチャートである。 カウンタ折り返しフラグに伴う、1/0判定閾値計算回路における判定閾値の補正例を示すタイミングチャートである。 クロックデータ再生装置の動作例を示すフローチャートである。
[クロックデータ再生装置の構成]
先ず、本実施形態のクロックデータ再生装置1の構成について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態のクロックデータ再生装置1の構成例を示す図である。
このクロックデータ再生装置1は、入力データd1に同期するサンプルクロックCに応じて、データおよびクロックを再生するものである。
図1に示すように、クロックデータ再生装置1は、入力部10と、アップ・ダウンカウンタ11と、1/0判定閾値計算回路12と、1/0判定閾値補正回路13と、データ判定回路14と、クロック再生回路15とを備える。なお、これらの構成要素での処理は、後述する図2〜7において詳細に説明する。
アップ・ダウンカウンタ11は、入力部10から受信した入力データd1の値に応じてサンプルクロックCのタイミングでアップ又はダウンに応じてカウントしたカウント値d3を生成する。
1/0判定閾値計算回路12は、データ判定回路14においてデータの判定を行うために、入力データd1に対するデータレート期待値d2から第1又は第2の判定閾値(d6又はd7)を計算する。本実施形態において、第1の判定閾値は「1判定閾値d6」に、第2の判定閾値は「0判定閾値d7」に、それぞれ相当する。
データ判定回路14は、上記カウント値d3と判定閾値d6,d7とを比較するとともにこの比較により再生データd9を生成する。この場合、2つの閾値が同時に変化してカウント値d3と同じ値となる時のカウント値d3の変化方向に応じて再生データd9が決定される。
クロック再生回路15は、データ判定回路14において判定を実施したタイミングに応じて、再生クロックd10を生成する。本実施形態において、データ判定回路14における判定実施のタイミングは、判定実施フラグd8として示される。
このクロックデータ再生装置1では、1/0判定閾値計算回路12は、第1及び第2の判定閾値の中点の値がアップ・ダウンカウンタ11のカウンタ値d3の折り返し点の値となるように、第1及び第2の判定閾値を補正する。本実施形態において、カウンタ値d3の折り返し点の値は、カウンタ折り返しフラグd4として示される。
第1又は第2の判定閾値の補正は、判定閾値補正回路13によって生成される閾値補正値d5を用いて行われる。
閾値補正値d5は、アップ・ダウンカウンタ11における比較結果が変化するタイミングからカウント値d3が折り返すタイミングまでのカウント値d3と、カウント値d3が折り返すタイミングのカウント値から上記比較結果が次に変化するタイミングまでのカウント値d3との差が同じになるような値である。
[クロックデータ再生装置の動作原理]
次に、クロックデータ再生装置1の基本的な動作原理について図1および図2を参照して説明する。図2は、クロックデータ再生装置1の基本的な動作原理を説明するためのタイミングチャートである。
このクロックデータ再生装置1では、入力部10から与えられる入力データd1およびサンプルクロックCによって、アップ・ダウンカウンタ11はカウント値d3をカウントする。
例えば、入力部10から、d1=「1」(Hレベル)となる入力データが与えられた場合、アップ・ダウンカウンタ11では、サンプルクロックCに同期してカウント値d3のカウントアップを行う。一方、d1=「0」(Lレベル)となる入力データが与えられた場合、アップ・ダウンカウンタ11では、サンプルクロックCに同期してカウント値d3のカウントダウンを行う。
1/0判定閾値計算回路12は、図示しないレジスタを備えており、1/0判定閾値計算回路12では、このレジスタに設定されたデータレート期待値d2=「DRATE_N」によって、1判定閾値d5=「+DRATE_N/2」、0判定閾値d6=「-DRATE_N/2」となる初期値が指定される。
1/0判定閾値計算回路12およびデータ判定回路14の構成によって、各判定閾値d6,d7は、再生データd9の値に応じて、図2に示すような値をとる。すなわち、データ判定回路14において、再生データd9が「1」と判定された場合には、1/0判定閾値計算回路12では、図2のm1に示すように、各判定閾値d6,d7に、それぞれ、データレート期待値d2(=「DRATE_N」)で指定された値を加算する。一方、データ判定回路14において、再生データd9が「0」と判定された場合には、1/0判定閾値計算回路12では、図2のm2に示すように、各判定閾値d6,d7から、それぞれ、データレート期待値d2(=「DRATE_N」)で指定された値を減算する。
ここで、アップ・ダウンカウンタ11において、カウント値d3が1判定閾値d6と一致した場合(跨ぐ場合)には、データ判定回路14では、再生データd9は「1」と判定する。一方、アップ・ダウンカウンタ11において、カウント値d3が0判定閾値d7と一致した場合には、データ判定回路14では、再生データd9は「0」と判定する。
なお、上記判定が行われると、データ判定回路14では、判定が実施されたことを示すための判定実施フラグd8を立ててクロック再生回路15に出力する。
クロック再生回路15では、判定実施フラグd8が立てられた場合に、再生クロックd10を「1」に遷移し、その時点から「DRATE_N/2」分をカウントした後、再生クロックd10を「0」に遷移する。
[オフセット発生時の動作例]
以上では、入力データd1が「1」となるタイミングと再生開始のタイミングが一致する場合について説明したが、両者のずれによってアップ・ダウンカウンタ11のカウント値d3にオフセット誤差が生じ、これがエラーの要因になり得る場合がある。なお、アップ・ダウンカウンタ11のカウント値d3にオフセットが生じる場合のタイミングチャートは、後述する図3に示してある。
一般に、再生開始は、例えばキャリアが検出されたときに行われることになるが、例えばFM(Frequency modulation)やFSK(Frequency Shift Keying)などの振幅変調がかからない変調方式では、入力データに対してどのタイミングでキャリアが検出されるか決まらないため、キャリアを検出するために、受信した信号の包絡線信号をモニターし、包絡線信号が特定の閾値を超えたときにキャリアを検出したと判断するようにしている。
図3は、アップ・ダウンカウンタ11において、カウンタ値d3にオフセットSが発生する例を説明するためのタイミングチャートである。
このクロックデータ再生装置1では、入力部10から与えられる入力データd1にオフセットS(Lレベルの途中)が生じる。この場合、アップ・ダウンカウンタ11では、図3のm3に示すように、カウント値d3にオフセット誤差が生じ、カウント値d3が判定閾値d6,d7と一致するのは、カウント値d3のエッジ部分にずれている。
この場合、図3のm4に示すように、再生データd9のデューティ比(Hレベル期間とLレベル期間との比)が、図2に示したものよりも悪くなる。これにより、再生クロックd10が正確に再生されない(図4のm5を参照)。
この観点から、本実施形態のクロックデータ再生装置1では、上述したオフセットSをキャンセルし、再生クロックd10を正確に生成するようになっている。
クロックデータ再生装置1におけるオフセットのキャンセル動作について、図1、図3および図4を参照して説明する。図4は、カウンタ値d3にオフセットが発生する場合において、オフセットSをキャンセルする処理の一例を示すタイミングチャートである。
図4に示す例において、入力データd1には、図3に示したものと同様に、オフセットSが存在する。すなわち、アップ・ダウンカウンタ11では、図3のm6に示すように、カウント値d3にオフセット誤差が生じている。
この場合、アップ・ダウンカウンタ11では、カウント値d3のカウントアップとカウントダウンが入れ替わるときに、カウンタ折り返しフラグd4を立てる。このカウンタ折り返しフラグd4が立つと、1/0判定閾値補正回路13では、カウント値d3の折り返し点(頂点)が、1判定閾値d6と0判定閾値d7との中点になるよう、1判定閾値d6と0判定閾値d7との位相をそれぞれずらして(平行移動して)補正する(図4のm6)。
判定閾値d6,d7の補正後、再生データd9および再生クロックd10が正常に再生される。
[入力データのデータレートとデータレート期待値とが一致しない場合の動作例]
次に、入力データd1のデータレートとデータレータ期待値d2とが一致しない場合の動作例について、図1および図5を参照して説明する。
図5は、入力データd1のデータレートとデータレート期待値d2とが一致しない場合のクロックデータ再生装置1の動作例を示すタイミングチャートである。
このクロックデータ再生装置1では、例えば、データレータ期待値d2(=「DRATE_N」)よりも20%低いレートを有する入力データd1が与えられる(図5のTを参照)。この場合、1判定閾値d5=「+DRATE_N/2」、0判定閾値d6=「-DRATE_N/2」となる初期値が指定されており、2つの判定閾値の差は、「DRATE_N」となっている。
1/0判定閾値補正回路13では、カウンタ折り返しフラグd4が立つたびに、m7〜m14に示すように、判定閾値d6,d7の各位相をずらすので、カウント値d3の折り返し点(頂点)が、1判定閾値d6と0判定閾値d7との中点になる(上記キャンセル動作時と同様)。
これにより、上記キャンセル動作時と同様に、再生データd9および再生クロックd10が正常に再生される。なお、この場合、再生クロックd10のデューティ比(Hレベル期間とLレベル期間との比)は乱れることになるが、性能上の影響は小さいものとなる。
本実施形態のクロックデータ再生装置1では、入力データd1のデータレートとデータレート期待値d2との間に、ある範囲内のデータレート差があっても、判定閾値d6,d7を補正するため、データとクロックとを再生することができる。この場合、再生可能な誤差範囲は、「0」または「1」を示す判定閾値が連続して出現する回数に依存する。再生可能な誤差範囲は、50/{「0」または「1」が連続して出現する回数の最大値}(%)で表される。
例えば、(0111 1000)という識別パターンを有し、それ以外はManchester符号化された信号を受信する場合には、「0」または「1」が連続して出現する回数は4となるので、上記式から、再生可能誤差範囲は12.5%以内となる。
以上では、図5を参照して、「0」または「1」を示す判定閾値が連続して出現する回数に応じて再生可能誤差範囲が変わる場合について説明した。しかし、「0」または「1」を示す判定閾値が連続して出現する回数次第では、再生が実行できない場合もあり得る。このことから、「0」または「1」を示す判定閾値が連続して出現する回数の影響を打ち消すようにできることが好ましい。
図6は、カウンタ折り返しフラグd4に伴う、1/0判定閾値計算回路12における判定閾値d6,d7の補正例を示すタイミングチャートである。以下の説明において、カウンタ折り返しフラグd4が立ったとき、前回の判定実施フラグd8からカウンタ折り返しフラグd8までのカウント数をN1、当該カウンタ折り返しフラグd8から次の判定実施フラグd8までのカウント数をN2とする。
この場合、入力データd1のデータレートとデータレート期待値d2とが一致していなければ、N1とN2の各値は一致しない(m15を参照)。このため、1/0判定閾値補正回路13では、N1とN2との値の差分を算出し、後述する閾値補正値に基づき、各判定閾値d6,d7に対してそれぞれ補正を行う。この補正で各判定閾値d6,d7は下記式で示す値をとる。
補正後の判定閾値d6=補正前の判定閾値d6+閾値補正値 (1)
補正後の判定閾値d7=補正前の判定閾値d7−閾値補正値 (2)
閾値補正値= (N1-N2)/4 (3)
これにより、図6に示したカウンタ折り返しフラグd4が立つタイミングで、各判定閾値d6,d7が補正されていくことになる。この結果、N1とN2の各値の差は徐々に解消されていき、最終的に両者の値が一致することになる(m16を参照)。
さらには、再生データd9は正常に再生され、再生クロックd10も、初期状態ではデューティ比に乱れがあるものの、入力データd1のエッジを4回程度検出すれば乱れは解消する。
なお、N1とN2の差分を補正するための閾値補正値として、(N1-N2)/2を用いるのは通常である。つまり、閾値補正値として、2つの判定閾値d6,d7の両方に補正を行うので、両者の差分/2から(N1-N2)/2が用いられることが考えられる。しかし、ノイズの影響によりN1とN2は常に揺らぐことになるので、(N1-N2)/2で各判定閾値d6,d7の補正を行うと、不安定な動作になってしまう。この観点から、本実施形態のクロックデータ再生装置1では、式(3)で示すような{(N1-N2)/2}/2とすることで、即ちフィードバックゲインを下げることにより、動作の安定性が確保される。
[クロックデータ再生装置の動作]
次に、クロックデータ再生装置1の動作について図1〜図7を参照して説明する。図7は、クロックデータ再生装置1の動作例を示すフローチャートである。
図7において、1/0判定閾値計算回路12は、0/1判定閾値d6,d7を、データレート期待値d2から算出する(ステップS101)。この算出処理(ステップS101)は、図2で示したものと同一である。すなわち、再生データd9の値に応じて、各判定閾値d6,d7に、それぞれ、データレート期待値d2(=「DRATE_N」)で指定された値が加算または減算される。
アップ・ダウンカウンタ11は、入力データd1の値に応じて、カウント値d3をカウントする(ステップS102)。例えば、d1=「1」(Hレベル)となる入力データが与えられた場合、アップ・ダウンカウンタ11では、サンプルクロックCに同期してカウント値d3のカウントアップを行う。一方、d1=「0」(Lレベル)となる入力データが与えられた場合、アップ・ダウンカウンタ11では、サンプルクロックCに同期してカウント値d3のカウントダウンを行う。
アップ・ダウンカウンタ11は、カウント値d3の折り返し点を検出しない場合(ステップS103のNO)はステップS105に進み、検出した場合は(YES)、ステップS104に進む。
ステップS104において、アップ・ダウンカウンタ11は、カウント値d3が0/1判定閾値と一致する(跨ぐ)か判断し(図2のm1、m2を参照)、一致しない場合(NO)はステップS102に戻り、一致する場合(YES)はステップS106に進む。
ステップS105において、1/0判定閾値補正回路13では、カウント値d3の折り返し点(頂点)が、0/1判定閾値d6,d7の中点(すなわち、HレベルとLレベルとの順序が入れ替わるエッジ)になるよう、判定閾値d6,d7の位相をそれぞれずらして(平行移動して)補正する(図4のm6を参照)。
ステップS106において、データ判定回路14は、カウント値d3が1判定閾値d6を上回ったかどうかを判定し、上回っていない場合(NO)は、「0」を示す再生データd9を再生し、さらに1/0判定閾値計算回路12は、各判定閾値d6,d7から、それぞれ、データレート期待値d2(=「DRATE_N」)で指定された値を減算する(図2のm2を参照)。
一方、カウント値d3が1判定閾値d6を上回った場合(S106のYES)は、「1」を示す再生データd9を再生し、さらに1/0判定閾値計算回路12は、各判定閾値d6,d7から、それぞれ、データレート期待値d2(=「DRATE_N」)で指定された値を加算する(図2のm2を参照)。
クロック再生回路15はクロックを再生し(ステップS108)、1/0判定閾値補正回路13は、カウント値d3の折り返し点がデータ再生の中点にくるように各判定閾値d6,d7に対してそれぞれ補正を行う(ステップS109)。この補正処理(ステップS109)は、上述した式(1)〜(3)によって行われる。
以上説明したように、本実施形態のクロックデータ再生回路1によれば、入力データd1の値によりカウントアップ又はカウントダウンするアップ・ダウンカウンタ11と、入力データに対するデータレート期待値d2から第1及び第2の判定閾値を計算する1/0判定閾値計算回路12と、アップ・ダウンカウンタのカウント値d3と第1及び第2の判定閾値を比較するデータ判定回路14と、データ判定回路14の比較結果よりクロックを生成するクロック再生回路15とを備える。1/0判定閾値計算回路12では、データ判定回路14の比較結果が変化するタイミングで第1及び第2の判定閾値の其々に対しデータレート期待値d2を加算又は減算する。ここで、再生処理は、PPLの引き込み動作が不要となるので、データ受信と同時に再生を行うことができる。
また、クロックデータ再生回路1は、論理回路で実現可能なため、プロセス変動の影響を受けず、低消費電力が実現できる。
以上、実施形態について詳述してきたが、変更するようにしてもよい。例えば、クロックデータ再生回路1は、1/0判定閾値補正回路13を備える構成として説明したが、1/0判定閾値補正回路13を備えない構成とすることもできる。
1 クロックデータ再生回路
10 入力部
11 アップ・ダウンカウンタ
12 1/0判定閾値計算回路
13 1/0判定閾値補正回路
14 データ判定回路
15 クロック再生回路

Claims (6)

  1. 入力データの値によりカウントアップ又はカウントダウンするアップ・ダウンカウンタと、
    前記入力データに対するデータレート期待値から第1及び第2の判定閾値を計算する判定閾値計算回路と、
    前記アップ・ダウンカウンタのカウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較するデータ判定回路と、
    前記データ判定回路の比較結果よりクロックを生成するクロック再生回路と、
    を備え、
    前記判定閾値計算回路は、前記データ判定回路の比較結果が変化するタイミングで前記第1及び第2の判定閾値の其々に対し前記データレート期待値を加算又は減算する
    クロックデータ再生回路。
  2. 前記判定閾値計算回路は、前記第1及び第2の判定閾値の中点の値が前記アップ・ダウンカウンタのカウンタ値の折り返し点の値となるように、前記第1及び第2の判定閾値を補正する
    請求項1に記載のクロックデータ再生回路。
  3. 前記比較結果が変化するタイミングから前記カウント値が折り返すタイミングまでのカウント値と前記カウント値が折り返すタイミングのカウント値から前記比較結果が次に変化するタイミングまでのカウント値との差が同じになるような閾値補正値を生成する判定閾値補正回路と、
    を備える請求項2に記載のクロックデータ再生回路。
  4. 入力データに対するデータレート期待値から第1及び第2の判定閾値を算出するステップと、
    前記入力データの値によりカウントアップまたはカウントダウンするステップと、
    カウント値の折り返し点を検出するステップと、
    前記カウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較するステップと、
    前記カウント値が前記第1の判定閾値を上回った場合前記第1及び第2の判定閾値に前記データレート期待値を加算し、前記カウント値が前記第2の判定閾値を下回った場合前記第1及び第2の判定閾値から前記データレート期待値を減算するステップと、
    前記カウント値と前記第1及び第2の判定閾値を比較結果からクロックを再生するステップと、
    を備えるクロックデータ再生方法。
  5. 前記折り返し点の値が、前記第1の判定閾値と前記第2の判定閾値との中点となるよう、前記第1の判定閾値と前記第2の判定閾値との位相をそれぞれずらして補正するステップ
    を備える請求項4に記載のクロックデータ再生方法。
  6. 前記比較結果が変化するタイミングから前記カウント値が折り返すタイミングまでのカウント値をN1とし、前記カウント値が折り返すタイミングのカウント値から前記比較結果が次に変化するタイミングのカウント値をN2とすると、下記式(1)乃至(3)に基づき、前記第1の判定閾値と、前記第2の判定閾値とに対して、それぞれ、カウント値の差を徐々に解消していき、最終的に両者のカウント値を一致させるステップ
    を備える請求項5に記載のクロックデータ再生方法。
    補正後の第1の判定閾値=補正前の第1の判定閾値+閾値補正値 (1)
    補正後の第2の判定閾値=補正前の第2の判定閾値−閾値補正値 (2)
    閾値補正値=(N1-N2)/4 (3)
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