最初に、本発明の一実施形態に係る測定情報処理システムの概要を、図1を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る測定情報処理システム1は、図1に示すように、サーバ41、データ送信装置20、データ収集装置21、および測定装置22を含んでいる。サーバ41は、データ送信装置20から、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データを受信し、これらの測定データに基づいて分析を行ったり、所定の形式での表示データ等を提供したりする機能を有する。
この例では、建物10は、3つの個別の建物(10Aないし10C)であり、建物10Aは、3つの部屋(14A−1ないし14A−3)を有し、建物10Bは、3つの部屋(14B−1ないし14B−3)を有し、建物10Cは、2つの部屋(14C−1、および14C−2)を有している。
また、測定情報処理システム1では、通常、サーバ41は1つだけ配置され、データ送信装置20は、測定対象の建物ごとに1つ配置され、データ収集装置21は、測定対象の部屋ごとに1つ配置され、測定装置22は、各部屋において、測定対象の部位ごとに1対1で配置される。
サーバ41は、上述したように、それぞれのデータ送信装置20から、すなわち、建物10Aに配置されたデータ送信装置20、建物10Bに配置されたデータ送信装置20、および、建物10Cに配置されたデータ送信装置20から測定データを受信するが、この測定データには、図1に示すように、室温・湿度測定データ24と、表面温度測定データ25が含まれる。また、サーバ41は、測定データを、インターネットのようなネットワーク(有線ネットワーク、および無線ネットワークの両方から構成されうる)、およびルータのようなネットワーク接続制御装置を含むネットワーク42を介して、所定のプロトコル(例えば、https)により、データ送信装置20から受信する。
それぞれのデータ送信装置20は、そのデータ送信装置20が配置されている建物で測定対象となっている部屋に対応するそれぞれのデータ収集装置21から、測定データを受信する。また、この例では、データ送信装置20は、無線ネットワークを介して所定の通信プロトコルにより、それぞれのデータ収集装置21から、測定データを受信する。
また、データ収集装置21は、そのデータ収集装置21が配置されている部屋の室温(部屋の気温)と湿度を測定し、これを、上述した室温・湿度測定データ24として測定データに含め、データ送信装置20に送信する。
さらに、データ収集装置21は、そのデータ収集装置21が配置されている部屋で測定対象となっている部位に対応するそれぞれの測定装置22から測定データを受信する。また、この例では、データ収集装置21は、所定のケーブルによって(すなわち、有線ネットワークによって)それぞれの測定装置22に接続され、当該接続された測定装置22から測定データを受信する。なお、ここでは、データ収集装置21は、8ポートのハブを経由して測定装置22に接続されるが、図1、および後で説明する図2、図3では記載を省略している。
また、測定装置22は、測定対象の部位(例えば、壁、天井、床、窓等)の表面温度を測定し、これを、上述した表面温度測定データ25として測定データに含め、データ収集装置21に送信する。
測定装置22は、測定対象に応じて、部屋ごとに異なる数を配置することができる。この例では、建物10Aの各部屋に6個(建物10A全体では18個)、建物10Bの各部屋に6個(建物10B全体では18個)、建物10Cの各部屋に4個(建物10C全体では8個)、配置されている。また、測定対象とする部屋も、任意に選択することができる。
測定情報処理システム1はまた、図1に示すように、所定の形式での表示データ等を閲覧用データ26として、サーバ41から閲覧装置23に提供することができる。閲覧装置23は、例えば、市販のPC(パーソナルコンピュータ)である。サーバ41から提供される閲覧用データ26には、測定データを建物の見取り図に対応付けて示すためのHTMLデータや、測定データに基づく分析結果を表示するためのHTMLデータ等が含まれ、閲覧装置23は、これらの閲覧用データ26がWEBブラウザ等によってディスプレイに表示される。
この例では、閲覧装置23は、建物10Bに配置され、その建物のユーザ(例えば、住宅の居住者)により閲覧されるようになっているが、閲覧装置23をどの建物に配置してもよい。また、住宅等のモニタリングや研究・調査・分析のために、測定対象の建物以外に配置された閲覧装置23に閲覧用データ26を送信することができる。
測定情報処理システム1の概要は上述の通りであるが、より詳細な処理の内容を、図2を参照して説明する。図2は、図1に示した建物10Aの部屋14A−1についての構成を表示しており、ここでは、部屋14A−1に関する処理を例にとって、詳細な説明を行うものとする。
最初に、データ収集装置21は、測定タイミングに応じて所定のタイミング、所定のインターバルで起動するよう制御される(図2の「(1)定刻に起動」に対応)。このとき、データ収集装置21は、例えば、10分間隔といった所定のインターバルで起動されうる。起動したデータ収集装置21は、データ収集装置21が備える温度センサによって室温を測定し、さらに湿度センサによって湿度を測定し(図2の「(2)室温・湿度測定」に対応)、測定結果として、室温・湿度測定データ24を取得する。このように、本実施形態では、データ収集装置21は、それぞれの測定装置22から測定データを収集するだけでなく、部屋全体の室温と湿度を測定する測定装置としても機能する。
次に、データ収集装置21から、接続されたそれぞれの測定装置22(例えば、図2に示す測定装置22Aないし測定装置22F)に対して、起動指示が送信される(図2の「(3)起動指示」に対応)。それぞれの測定装置22は、この起動指示に応答して、測定対象の部屋の所定部位について表面温度の測定を行う(図2の「(4)表面温度測定」に対応)。その後、それぞれの測定装置22は、データ収集装置21に測定データ(表面温度測定データ25)を送信する(図2の「(5)データ送信」に対応)。測定装置22は、データ送信を終了すると、次の起動タイミングまで電源OFF、または待機モード(省電力モード)となる。
ここで送信される測定データには、測定された表面温度を表すデータと、測定装置22を、少なくとも測定情報処理システム1のなかでユニークに識別する測定装置識別子(例えば、測定装置22のシリアルNO)が含まれる。
なお、データ収集装置21が、それぞれの測定装置22から測定データを受信するポートを識別可能な場合、データ収集装置21は個々の測定装置22を識別することができるので、測定装置22は、測定データに、上述の測定装置識別子を含めないように設計することができる。また、その他、データ収集装置21が、ネットワークアドレス等、他のデータによって個々の測定装置22を識別することができる場合も同様である。
測定装置22による表面温度の測定は、データ収集装置21から起動指示を受信するタイミングに応じて(例えば、10分間隔のインターバル)で行われる。データ収集装置21は、測定装置22から測定データ(表面温度測定データ25)を受信すると、これに、自身の測定結果である室温・湿度測定データ24を付加し、これらを測定データとしてデータ送信装置20に送信する(図2の「(6)データ送信」に対応)。データ収集装置21は、測定装置22から測定データを受信する度にデータ送信装置20にその測定データを送信するようにしてもよいし、測定装置22から受信した測定データを所定期間蓄積した後に、より長いインターバルで、その蓄積された測定データをデータ送信装置20に送信するようにしてもよい。データ収集装置21は、データ送信を終了した後待機し、その後、データ送信装置20から応答メッセージ(時刻情報を含む)を受信すると、次の起動タイミングまで電源OFF、または待機モード(省電力モード)となる。また、データ送信装置20との通信が失敗する場合もあるため、所定時間経過しても応答メッセージが受信できない場合、電源OFF、または待機モード(省電力モード)となる。
データ送信装置20は、データ収集装置21から測定データ(室温・湿度測定データ24と表面温度測定データ25を含むデータ)を受信すると(図2の「(7)データ受信」に対応)、この測定データを一定間隔(または所定のタイミング)で、サーバ41に送信する(図2の「(10)一定間隔でデータ送信」に対応)。データ送信装置20は、データ収集装置21から測定データを受信する度にサーバ41にその測定データを送信するようにしてもよいし、データ収集装置21から受信した測定データを所定期間蓄積した後に、より長いインターバルで、その蓄積された測定データをサーバ41に送信するようにしてもよい。また、データ送信装置20は、ネットワークIDを保持し、測定データをサーバ41に送信する際に、当該ネットワークIDを付加して送信する。このネットワークIDにより、サーバ41は、それぞれのデータ送信装置20が、どの建物に配置されたものかを判別することができる。
データ送信装置20は、データ収集装置21から測定データを受信(図2の「(7)データ受信」に対応)した直後に、時刻情報を含む応答メッセージをデータ収集装置21に対して送信する(図2の「(8)応答・時刻通知」に対応)。データ収集装置21は、データ送信装置20から、時刻情報を含む応答メッセージを受信すると、これに応じて、応答メッセージの応答を確認し、時刻調整を行う(図2の「(9)応答確認・時刻調整」に対応)。時刻調整は、例えば、受信した時刻情報に基づいて、後述するデータ収集装置21の計時部の時刻を調整する。ここで、時刻情報は、必ずしもデータ送信装置20から提供される必要はない。データ送信装置20とは異なる別の装置から提供されてもよい。
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る測定情報処理システム1では、データ収集装置21の消費電力を抑えるために、「(1)定刻に起動」〜「(9)応答確認・時刻調整」までの一連の処理を、できるだけ短時間で処理するように構成されている。また、図2の「(10)一定間隔でデータ送信」の処理は、任意のタイミングで実行されうる。
また、この例では、データ送信装置20とデータ収集装置21との間の通信は無線ネットワークを利用して行われ、データ収集装置21と測定装置22との間の通信は有線ネットワークを利用して行われているが、これらの通信を有線ネットワーク、無線ネットワークのどちらで実現してもよい。また、装置ごと、または装置間の距離や他の条件に応じて、有線ネットワークと無線ネットワークの両方を混在させて上記通信を実現することもできる。
また、この例では、データ収集装置21が部屋ごとに配置されるが、これに限定されるものではない。例えば、1つの部屋に多くの測定装置22を配置して、これらの測定装置22と接続するために、2つのデータ収集装置21を1つの部屋に配置することもできる。逆に、小さな2つの部屋に配置された測定装置22を接続するために、1つのデータ収集装置21を用い、実質的に1つのデータ収集装置21で2つの部屋を担当するように設定することもできる。またさらに、例えば、3つの部屋に配置されている測定装置22が、2つのデータ収集装置21に適宜配分され、接続されるようにすることもできる。
次に、図3を参照して、各部屋において、データ収集装置21とそれぞれの測定装置22が、どのような態様で配置されるかについて、その一例を説明する。なお、図3では、データ収集装置21とそれぞれの測定装置22の間に配置されるハブ、データ収集装置21とハブを接続するケーブル、およびそれぞれの測定装置22とハブを接続するケーブルは省略されている。
図3の例では、データ収集装置21とそれぞれの測定装置22(測定装置22Aないし測定装置22F)が三脚28によって保持され、図2に示した部屋14A−1に配置されている。データ収集装置21とそれぞれの測定装置22の底面には、三脚28に取り付けられるようにネジ穴が設けられ、このネジ穴と三脚の一部が治具等によって保持されることにより、データ収集装置21とそれぞれの測定装置22の位置決めがされる。
データ収集装置21は、部屋全体の室温と湿度を測定するため、例えば、部屋14A−1の床から約120cmの高さに配置され、冷暖房装置の温風が直接あたらないなど、冷暖房装置による局所的な影響を受けない位置であることが好ましい。
一方、測定装置22は、後述するように、例えば、赤外線センサによって測定対象の部位の表面温度を測定するように構成されるため、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が、測定対象の部位に向けられるように保持される。また、測定対象の部位の測定位置(赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が向けられる位置)が、冷暖房装置の温風が直接あたらないなど、冷暖房装置による局所的な影響を受けない位置であることが好ましい。
図3の例では、三脚28の最上部に、データ収集装置21が保持されている。また、データ収集装置21の下には、6つの測定装置22(測定装置22Aないし測定装置22F)が三脚28に保持され、それぞれの赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が、測定対象の部位に向けられるように位置決めされている。
測定装置22Aは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口22A−1が壁3(図3に示す部屋14A−1の手前側の壁)に向くよう三脚28に保持され、壁3の表面温度を測定する。測定装置22Bは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が壁1(図3に示す部屋14A−1の奥側の壁)に向くよう三脚28に保持され、壁1の表面温度を測定する。測定装置22Cは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が床(図3に示す部屋14A−1の床)に向くよう三脚28に保持され、床の表面温度を測定する。
測定装置22Dは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が窓(図3に示す部屋14A−1の左側の壁2に配置されている窓)に向くよう三脚28に保持され、窓の表面温度を測定する。測定装置22Eは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口が壁2(図3に示す部屋14A−1の左側の壁)に向くよう三脚28に保持され、壁2の表面温度を測定する。測定装置22Fは、赤外線センサの赤外線エネルギー検知口22F−1が天井(図3に示す部屋14A−1の天井)に向くよう三脚28に保持され、天井の表面温度を測定する。
また、データ収集装置21は、建物10Aに配置されるデータ送信装置20との間で、無線通信によりデータ送受信を行う。データ送信装置20は、各部屋に配置されたそれぞれのデータ収集装置21と無線通信が可能で、かつサーバ41と通信可能であれば、どこに配置されてもよい。
ここまで、建物ごとにデータ送信装置20が1つ配置され、部屋ごとにデータ収集装置21が1つ配置されるという、基本的な形態について説明したが、これ以外の形態でデータ送信装置20、データ収集装置21を配置することもできる。例えば、間取りや無線通信の電波強度等の事情に応じて、より多くのデータ送信装置20、またはデータ収集装置21を配置することができる。また、測定装置22についても、上述の例では一部屋に6つ配置したが、測定対象に応じて、それ以上、またはそれ以下の個数の測定装置22を配置するようにしてもよい。
また、図3の例では、測定装置22が個別に配置され、それぞれがデータ収集装置21に接続されるようになっているが、例えば、6つの測定装置22を内蔵し、それぞれの測定装置22に対応する赤外線エネルギー検知口が、異なる6方向に形成されるような1つの装置を用いることもできる。
次に、図4ないし図8を参照して、本発明の一実施形態に係る測定情報処理システム1の各装置のハードウエア構成について説明する。
図4は、サーバ41のハードウエア構成を示す図である。サーバ41は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、ネットワークインタフェース103、ディスプレイコントローラ104、ディスプレイ105、入力機器インタフェース106、キーボード107、マウス108、外部記憶装置109、外部記録媒体駆動装置110、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス111を含んでいる。
CPU101は、サーバ41の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、本発明に係る各機能、すなわち、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データ等を受信する機能、これらの測定データに基づいて分析を行う機能、所定の形式での表示データ等を提供する機能、測定データ等の保存・蓄積を行う機能等を実行する。
メモリ102は、不揮発性メモリであって、マスクROMやフラッシュメモリを含むROM(Read Only Memory)、および揮発性メモリであるRAM(Random Access Memory)から構成される。マスクROMには、サーバ41の起動時に実行されるプログラム等が格納される。フラッシュメモリやRAMには、CPU101で実行されるプログラムや、それらのプログラムが実行中に使用する測定データ(室温・湿度測定データ24や表面温度測定データ25)等が一時的に格納される。
ネットワークインタフェース103は、ネットワーク120に接続し、ネットワーク120を介したデータ送受信を制御する。ネットワーク120は、例えば、図1に示したネットワーク42に対応する。
ディスプレイコントローラ104は、CPU101が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ104で処理された描画データは、例えば、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ105に出力される。ディスプレイ105は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される表示装置である。
入力機器インタフェース106は、キーボード107やマウス108から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU101に送信する。
外部記憶装置109は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には上述したプログラムや測定データが記録され、実行時に、必要に応じてそこからメモリ102のフラッシュメモリやRAMにロードされる。
外部記録媒体駆動装置110は、CD(Compact Disc)、MO(Magneto-Optical Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイ(登録商標)ディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)などの可搬型の外部記録媒体130の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体130には、本発明に係る各機能を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体130に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置110を介して外部記憶装置109に格納され、プログラムであれば、実行時にメモリ102のRAMにロードされる。
本発明に係る各機能を実現するためのプログラムは、上述のネットワークインタフェース103を介して他のコンピュータから提供されてもよいし、外部記録媒体130に記録され、外部記録媒体駆動装置110を介して取得されるようにしてもよい。
なお、サーバ41に関する操作やサーバ41を利用した機能については、このサーバ41にリモート接続される別のコンピュータによって行われることが一般的であり、その場合、上述の、ディスプレイコントローラ104、ディスプレイ105、入力機器インタフェース106、キーボード107、マウス108等は特段必要のない構成要素となる。
次に、図5を参照して、データ送信装置20のハードウエア構成について説明する。データ送信装置20は、CPU201、メモリ202、ネットワークインタフェース203、無線通信制御部204、アンテナ205、計時部206、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス207を含んでいる。
CPU201は、データ送信装置20の各構成要素の動作を制御し、本発明に係る機能、すなわち、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データ等をデータ収集装置21から受信しサーバ41に送信する機能、データ収集装置21に対して、応答メッセージを送信する機能等を実行する。
メモリ202は、不揮発性メモリであって、マスクROMやフラッシュメモリを含むROM、および揮発性メモリであるRAMから構成される。マスクROMには、データ送信装置20の起動時に実行されるプログラム等が格納される。フラッシュメモリやRAMには、CPU201で実行されるプログラムや、測定データ(室温・湿度測定データ24や表面温度測定データ25)等が格納される。
ネットワークインタフェース203は、ネットワーク210に接続し、ネットワーク210を介したデータ送受信を制御する。ネットワーク210は、例えば、図1に示したネットワーク42に対応する。
無線通信制御部204は、データ収集装置21との間の無線通信を制御する。例えば、無線通信制御部204は、接続されたアンテナ205を介して、符号化されたデータをデータ収集装置21に送信するとともに、データ収集装置21から受信したデータを復号化して測定データ等を取得する。
計時部206は、計時を行うためのユニットである。現在時刻を取得したり、所定の時刻からの経過時間を計時したりすることができる。例えば、計時部206は、一定間隔でNTP(Network Time Protocol)を用いてインターネット上のNTPサーバにアクセスして正確な時刻を取得し、この時刻に基づいて、自身の時計を補正する。また、計時部206は、標準電波を受信して正確な時刻を維持する電波時計を備えるように構成されてもよい。
次に、図6を参照して、データ収集装置21のハードウエア構成について説明する。データ収集装置21は、CPU301、メモリ302、ネットワークインタフェース303、無線通信制御部304、アンテナ305、温度センサ306、湿度センサ307、計時部308、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス309を含んでいる。
CPU301は、データ収集装置21の各構成要素の動作を制御し、本発明に係る機能、すなわち、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データ等を測定装置22から受信し、データ送信装置20に送信する機能、測定装置22に対して、起動指示を行う機能等を実行する。
メモリ302は、不揮発性メモリであって、マスクROMやフラッシュメモリを含むROM、および揮発性メモリであるRAMから構成される。マスクROMには、データ収集装置21の起動時に実行されるプログラム等が格納される。フラッシュメモリやRAMには、CPU301で実行されるプログラムや、測定データ(室温・湿度測定データ24や表面温度測定データ25)等が格納される。
ネットワークインタフェース303はハブ310に接続し、ハブ310を介して接続されるそれぞれの測定装置22との間のデータ送受信を制御する。ハブ310は、図1、図2、および図3では省略されている。
無線通信制御部304は、データ送信装置20との間の無線通信を制御する。例えば、無線通信制御部304は、接続されたアンテナ305を介して、符号化された測定データ等をデータ送信装置20に送信するとともに、データ送信装置20から受信したデータを復号化して、時刻情報を含む応答メッセージ等のデータ等を取得する。
温度センサ306は、例えば、測定結果をログデータとして取得可能な測温抵抗体やサーミスタにより構成されるセンサであり、湿度センサ307は、例えば、測定結果をログデータとして取得可能な電気抵抗式湿度センサや静電容量式湿度センサである。
計時部308は、計時を行うためのユニットである。計時部308が管理する時刻は、データ送信装置20から受信した時刻情報に基づいて調整され、測定対象の各部位を測定するタイミングを決定するために、当該調整された時刻からの経過時間を計時することができる。
また、データ収集装置21の電源は、例えば、乾電池により提供される。データ収集装置21が起動する場合は(図2の「(1)定刻に起動」参照)、電源をONにするよう制御してもよいし、待機モードの状態を実行モードに移行させるように制御してもよい。また、起動の終了は、電源ONの場合であれば、電源OFFに、実行モードに移行させた場合であれば、待機モード(省電力モード)に移行させるよう制御される。
次に、図7を参照して、測定装置22のハードウエア構成について説明する。測定装置22は、CPU401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、表面温度センサ(赤外線センサ)404、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス405を含んでいる。
CPU401は、測定装置22の各構成要素の動作を制御し、本発明に係る機能、すなわち、データ収集装置21からの起動指示に応じて、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データ等をデータ収集装置21に送信する機能等を実行する。
メモリ402は、不揮発性メモリであって、マスクROMやフラッシュメモリを含むROM、および揮発性メモリであるRAMから構成される。マスクROMには、測定装置22の起動時に実行されるプログラム等が格納される。フラッシュメモリやRAMには、CPU401で実行されるプログラム等が格納される。
ネットワークインタフェース403は、図6に示すハブ310に接続し、ハブ310を介して接続されるデータ収集装置21との間のデータ送受信を制御する。
表面温度センサ404は、例えば、測定結果をログデータとして取得可能な放射温度計であり、測定対象の表面から放出される赤外線放射エネルギーを赤外線センサによって測定し、測定対象の表面温度を測定する。
また、測定装置22の電源は、例えば、接続されるハブ310から提供される。測定装置22が起動される場合は(図2の「(3)起動指示」参照)、電源をONにするよう制御してもよいし、待機モードの状態を実行モードに移行させるように制御してもよい。また、起動の終了は、電源ONの場合であれば、電源OFFに、実行モードに移行させた場合であれば、待機モード(省電力モード)に移行させるよう制御される。
図8は、閲覧装置23のハードウエア構成を示す図である。閲覧装置23は、CPU501、メモリ502、音声出力装置503、音声入力装置504、ネットワークインタフェース505、ディスプレイコントローラ506、ディスプレイ507、データインタフェース508、入力機器インタフェース509、キーボード510、マウス511、外部記憶装置512、外部記録媒体駆動装置513、およびこれらの構成要素を互いに接続するバス514を含んでいる。
CPU501は、閲覧装置23の各構成要素の動作を制御し、OSの制御下で、本発明に係る各機能、すなわち、建物の各部屋の各部位について測定した結果得られた測定データや、当該測定データに基づいて分析した結果を表示する機能等を実行する。
メモリ502は、不揮発性メモリであって、マスクROMやフラッシュメモリを含むROM、および揮発性メモリであるRAMから構成される。マスクROMには、閲覧装置23の起動時に実行されるプログラム等が格納される。フラッシュメモリやRAMには、CPU501で実行されるプログラムや、それらのプログラムが実行中に使用する測定データ(室温・湿度測定データ24や表面温度測定データ25)等が一時的に格納される。
音声出力装置503は、例えば、スピーカ等の機器であり、OSの下で動作するアプリケーションから音声データを受け取り、音声を出力する。音声入力装置504は、例えば、マイクロフォン等の機器であり、音声を入力する。
ネットワークインタフェース505は、ネットワーク520に接続し、ネットワーク520を介したデータ送受信を制御する。ネットワーク520は、例えば、図1に示したネットワーク42に対応する。
ディスプレイコントローラ506は、CPU501が発行する描画命令を実際に処理するための専用コントローラである。ディスプレイコントローラ506で処理された描画データは、例えば、一旦グラフィックメモリに書き込まれ、その後、ディスプレイ507に出力される。ディスプレイ507は、例えば、LCD等で構成される表示装置である。
データインタフェース508は、例えば、USB端子を備えたデータインタフェースで、例えば、USBケーブルで接続された機器のメモリやハードディスクに記憶されたデータを、外部記憶装置512やメモリ502に転送する。また、サーバ41から取得した計測データ等を外部のUSBメモリ等に転送して、他のコンピュータ等で利用することができる。
入力機器インタフェース509は、キーボード510やマウス511から入力された信号を受信して、その信号パターンに応じて所定の指令をCPU501に送信する。
外部記憶装置512は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)のような記憶装置であり、この装置内には上述したプログラムや測定データが記録され、実行時に、必要に応じてそこからメモリ502のフラッシュメモリやRAMにロードされる。
外部記録媒体駆動装置513は、CDやDVDなどの可搬型の外部記録媒体530の記録面にアクセスして、そこに記録されているデータを読み取る装置である。外部記録媒体530には、本発明に係る各機能を実現するためのプログラムも記録することが可能である。外部記録媒体530に記録されているデータは、外部記録媒体駆動装置513を介して外部記憶装置512に格納され、プログラムであれば、実行時にメモリ502のRAMにロードされる。
本発明に係る各機能を実現するためのプログラムは、上述のネットワークインタフェース505やデータインタフェース508を介して他のコンピュータから提供されてもよいし、外部記録媒体530に記録され、外部記録媒体駆動装置513を介して取得されるようにしてもよい。
次に、図9ないし図13を参照して、本発明の一実施形態に係る測定情報処理システム1の各装置が実行する機能について説明する。
図9は、サーバ41のCPU101によって実行される機能を表す機能ブロック図である。サーバ41は、測定データ受信部151、測定データ分析部152、閲覧制御部153、センサ管理部154、表示部155、入力部156、およびネットワークI/F部157を含む。また、サーバ41は、記憶装置160(図4の外部記憶装置109に対応)に、室温・湿度測定データ161、表面温度測定データ162、部屋情報163、分析データ164、および管理用データ165を記憶する。
測定データ受信部151は、データ送信装置20から所定のタイミングで送信されてくる測定データ等を受信し、記憶装置160に、それぞれ時系列の、室温・湿度測定データ161、表面温度測定データ162として記憶する。測定データ分析部152は、受信した測定データ等に基づいて所定の編集・分析を行い、分析データ164を記憶装置160に記憶する。
閲覧制御部153は、閲覧装置23のようなパーソナルコンピュータから閲覧要求があった場合に、必要に応じて、室温・湿度測定データ161、表面温度測定データ162、および分析データ164を含む閲覧用データ26(例えば、HTMLデータ)を当該パーソナルコンピュータに送信するよう制御する。
センサ管理部154は、管理者等の入力によって、データ収集装置21からの測定データがどの建物のどの部屋の温度・湿度に対応するか、および測定装置22からの測定データがどの部位(例えば、壁、天井、床、窓)の表面温度に対応するかを管理する。
表示部155は、図4のディスプレイコントローラ104を制御して、ディスプレイ105に、必要な画面等を表示する。例えば、管理者によって操作されるセンサ管理画面、ユーザによって操作されるマーカ追加画面やメール通知設定画面等を表示するよう制御する。なお、センサ管理画面、マーカ追加画面、メール通知設定画面については、後で詳細に説明する。入力部156は、図4の入力機器インタフェース106を制御して、管理者等のキーボード107やマウス108の操作を検知し、操作内容をCPU101に送信する。これによって、例えば、管理者やユーザが、センサ管理画面、マーカ追加画面、メール通知設定画面等において入力した内容が、各画面の入力エリアに反映される。なお、上記センサ管理画面やマーカ追加画面等の表示や、これらの画面に対する操作は、上述のように、通常は、サーバ41にリモート接続される別のコンピュータによって行われる。
ネットワークI/F部157は、図4のネットワークインタフェース103を制御して、データ送信装置20からの測定データ等の受信を実現し、閲覧装置23等に対する閲覧用データ26の送信を実現する。
室温・湿度測定データ161には、例えば、10分ごとに各部屋で測定された温度と湿度の測定データが時系列に記憶される。これらの測定データは、データ収集装置21によって測定され、サーバ41に送信されたものである。表面温度測定データ162には、例えば、10分ごとに各部屋の各測定部位について測定された表面温度の測定データが時系列に記憶される。これらの測定データは、測定装置22によって測定され、データ収集装置21で収集され、上述の温度と湿度の測定データとともにまとめてサーバ41に送信されたものである。
部屋情報163は、測定データの表示や分析を行うために必要なデータであり、建物の間取り図データや各部屋の情報(壁、天井、床、窓のそれぞれの位置や大きさ、断熱性能等)が含まれる。これらの情報は、管理者等によって入力されたり、データとして取得されたりする。
分析データ164は、測定データの表示を行うためのデータや分析結果を表すためのデータなどを含む。管理用データ165には、データ収集装置21からの測定データがどの建物のどの部屋の温度・湿度に対応するか、および測定装置22からの測定データがどの部位(例えば、壁、天井、床、窓)の表面温度に対応するかを管理するためのデータが含まれる。
より具体的には、センサ(データ収集装置21)の識別子(例えば、装置のシリアルNO)と測定データが対応付けられて記憶され、部屋の識別子(例えば、管理者が付けた名前)とセンサ(データ収集装置21)の識別子が対応付けられて記憶される。また、センサ(測定装置22)の識別子(例えば、装置のシリアルNO)と測定データが対応付けられて記憶され、部屋の部位を表す識別子(例えば、管理者が付けた名前)とセンサ(測定装置22)の識別子が対応付けられて記憶される。
なお、サーバ41は、収集したデータを蓄積し管理するデータ管理部をさらに有するように構成できるが、ここでは図示を省略した。データ管理部は、例えば、それぞれのデータ送信装置20から受信した測定データ等をデータベースに蓄積し、これらのデータを効率的に格納するとともに、閲覧装置23からの閲覧操作等が行われた場合に、様々な条件でのデータ抽出を高速に行えるように制御する。
図10は、データ送信装置20のCPU201によって実行される機能を表す機能ブロック図である。データ送信装置20は、測定データ受信部251、測定データ送信部252、時刻通知制御部253、およびネットワークI/F部254を含む。また、データ送信装置20は、メモリ260(図5のメモリ202に対応)に、室温・湿度測定データ261、および表面温度測定データ262を一時的に記憶・蓄積する。
測定データ受信部251は、図5の無線通信制御部204とアンテナ205を介して、データ収集装置21から所定のタイミングで送信されてくる測定データ等を受信し、メモリ260に、それぞれ時系列の、室温・湿度測定データ261、表面温度測定データ262として記憶・蓄積する。測定データ送信部252は、所定のタイミングで、メモリ260に、室温・湿度測定データ261、表面温度測定データ262として記憶・蓄積されている測定データを、所定のタイミングでサーバ41に送信する。測定データ送信部252による送信タイミングは、データ収集装置21から測定データを受信するたびに、即時に送信することもできるし、データ収集装置21からの測定データをいくつか受信した後で送信するようにしてもよい。
時刻通知制御部253は、データ送信装置20がデータ収集装置21から測定データを受信した直後に、それぞれのデータ収集装置21に対して時刻情報を含んだ応答メッセージを送信し、データ収集装置21が、この受信した時刻情報に基づいて、自身の計時部を正確な時刻に調整することができる。データ収集装置21に送信する時刻情報は、現在時刻等の絶対的な時間でもよいし、所定の時刻を基準とした相対時刻でもよい。この時刻情報は、すべてのデータ収集装置21において、温度等を測定するタイミングを一致させることを目的とするものであるが、この目的が達成できる限り、時刻情報をすべてのデータ収集装置21に対して同時に行う必要はない。また、時刻通知制御部253は、計時部206の時刻に基づいて時刻情報を含む応答メッセージを送信するが、計時部206は、上述のように、正確な時刻に調整された時計を有する。
ネットワークI/F部254は、図5のネットワークインタフェース203を制御して、サーバ41に対する測定データの送信、データ収集装置21に対する応答メッセージの送信を実現する。
図11は、データ収集装置21のCPU301によって実行される機能を表す機能ブロック図である。データ収集装置21は、起動制御部351、測定データ受信部352、室温・湿度測定部353、測定データ送信部354、時刻調整部355、およびネットワークI/F部356を含む。また、データ収集装置21は、メモリ360(図6のメモリ302に対応)に、室温・湿度測定データ361、および表面温度測定データ362を一時的に記憶することができる。
起動制御部351は、所定のタイミングで(例えば、10分間隔で)、ハブを介して接続されている測定装置22のそれぞれに、起動指示を送信する(例えば、一斉送信する)よう制御する。
測定データ受信部352は、測定装置22から送信されてくる測定データを受信し、メモリ360に、表面温度測定データ362として一時的に記憶する。
室温・湿度測定部353は、起動制御部351による起動指示に応じて、測定装置22が対応する部位の表面温度を測定するタイミングに合わせて、データ収集装置21が配置されている部屋の室温と湿度を測定するように制御する。測定データは、メモリ360に、室温・湿度測定データ361として一時的に記憶する。
測定データ送信部354は、測定装置22のそれぞれから測定データを受信し、かつ、室温・湿度測定部353によって室温と湿度の測定が行われた時点で、メモリ360に記憶されている測定データを、データ送信装置20に送信する。データ収集装置21は、この測定データのデータ送信を終了し、さらに、データ送信装置20から応答メッセージ(時刻情報を含む)を受信した後、次の起動タイミングまで電源OFF、または待機モード(省電力モード)となる。また、データ送信装置20との通信が失敗する場合もあるため、所定時間経過しても応答メッセージが受信できない場合、電源OFF、または待機モード(省電力モード)となる。
時刻調整部355、データ送信装置20から時刻情報を含んだ応答メッセージを受信すると、この応答メッセージを確認し、計時部308で管理する時刻と、受信した時刻情報の時刻を比較し、差があれば、計時部308の時刻を受信した時刻情報の時刻に合わせるよう調整する。上述のように、データ送信装置20は、時刻情報を含む応答メッセージを、データ収集装置21が所定のタイミングで起動されて、確実に実行されているときに送信する。
ネットワークI/F部356は、図6のネットワークインタフェース303を制御して、測定装置22からの測定データの受信と測定装置22に対する起動指示の送信を実現し、無線通信制御部304を制御して、データ送信装置20に対する測定データの送信、データ送信装置20からの応答メッセージの受信等を実現する。
図12は、測定装置22のCPU401によって実行される機能を表す機能ブロック図である。測定装置22は、起動制御部451、表面温度測定部452、測定データ送信部453、およびネットワークI/F部454を含む。
起動制御部451は、データ収集装置21から起動指示を受信した場合に、実行モードから待機状態(省電力モード)に移行し、図7に示す表面温度センサ404を使用可能とする。
表面温度測定部452は、起動制御部451が起動指示を受信したことに応じて、測定対象として位置づけられている部屋の部位に対して赤外線照射を行い、その部位の表面温度を測定する。このとき、必要に応じて、測定結果として得られた測定データをメモリ402に一時的に記憶してもよい。
測定データ送信部453は、表面温度測定部452によって測定された測定データを、データ収集装置21に送信する。この処理が終了すると、測定装置22は、実行モードから待機状態(省電力モード)に移行する。
ネットワークI/F部454は、図7のネットワークインタフェース403を制御して、データ収集装置21に対する測定データの送信を実現する。
図13は、閲覧装置23のCPU501によって実行される機能を表す機能ブロック図である。閲覧装置23は、閲覧用データ受信部551、閲覧制御部552、表示部553、入力部554、およびネットワークI/F部555を含む。また、閲覧装置23は、記憶装置560(図8の外部記憶装置512に対応)に、受信した閲覧用データ561を記憶する。
閲覧装置23のユーザ等の操作に応じて、測定データ等の閲覧要求が行われた場合に、サーバ41から、閲覧要求に対応する閲覧用データ26が送信され、閲覧用データ受信部551は、こうして送信されてきた閲覧用データ26を受信し、記憶装置560に閲覧用データ561として記憶される。
閲覧制御部552は、閲覧用データ561または閲覧用データ26を解釈・編集して、測定データや測定データに基づく分析結果等をディスプレイ507に表示するよう制御する。閲覧制御部552は、例えば、WEBブラウザ等によって実現可能である。
表示部553は、図8のディスプレイコントローラ506を制御して、ディスプレイ507に、必要な画面等を表示する。例えば、建物のユーザや分析者によって閲覧・操作される温湿度表示画面や放射温度表示画面等を表示するよう制御する。なお、温湿度表示画面や放射温度表示画面については、後で詳細に説明する。入力部554は、図8の入力機器インタフェース509を制御して、ユーザ等のキーボード510やマウス511の操作を検知し、操作内容をCPU501に送信する。これによって、例えば、ユーザ等が、温湿度表示画面に対して操作した内容が、当該画面の表示態様に反映される。
ネットワークI/F部555は、図8のネットワークインタフェース505を制御して、サーバ41からの閲覧用データ26等の受信を実現する。
次に、図14を参照して、サーバ41のセンサ管理部154によって制御されるセンサ管理画面600について説明する。
図14に示すセンサ管理画面600は、1つの建物について配置されている、データ収集装置21、および測定装置22を登録する画面であり、通常、サーバ41にリモート接続されたコンピュータのディスプレイに表示され、システムの管理者は、このリモート接続されたコンピュータで操作を行うことで、サーバ41や測定情報処理システム1に対する設定等が実現される。また、図4に示すように、サーバ41に直接接続されたディスプレイ105やキーボード107によって上述の設定操作等を行うこともできる。この例では、データ収集装置21は、上述の通り、複数の測定装置22の測定データを収集し、データ送信装置20に送信する機能を有するが、それ自身、温度センサと湿度センサを備え、配置された部屋全体の温度と湿度を測定する(センサタイプ=「1:温湿度」)。また、測定装置22は、それぞれ対応する部位の表面温度(放射温度)を測定する(センサタイプ=「2:放射温度」)。
図14に示すセンサ管理画面600は、ネットワークID登録部610、センサ追加部620、およびセンサ一覧表示部630を含む。ネットワークID登録部610では、ネットワークIDと、これに対応する建物の名前が入力される。センサ追加部620では、センサのシリアルNOと、このセンサのタイプが入力される。センサ一覧表示部630では、センサ追加部620で登録されたセンサの一覧が表示される。
この例では、データ収集装置21のセンサのシリアルNOと測定装置22のセンサのシリアルNOとがハイフン「−」で接続されることにより、データ収集装置21と測定装置22の関係性(従属関係)が表わされている。
例えば、図14に示すセンサ管理画面600のセンサ一覧表示部630において、センサID=「1」のセンサのセンサタイプは「1:温湿度」であり、これが部屋の気温と湿度を測定し、複数の測定装置22からの測定データを収集するデータ収集装置21に対応することが分かる。このデータ収集装置21のシリアルNOは「0001」である。
センサID=「2」のセンサのセンサタイプは「2:放射温度」であり、これが部屋の部位の表面温度を測定する測定装置22の1つに対応することが分かる。また、シリアルNOが「0001−0」であるため、この測定装置22が、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21(その部屋にあるデータ収集装置21)に接続され、測定データが、そのデータ収集装置21によって集約され、サーバ41に送信されることが分かる。
センサID=「3」のセンサのセンサタイプは「2:放射温度」であり、これが部屋の部位の表面温度を測定する測定装置22の1つに対応することが分かる。また、シリアルNOが「0001−1」であるため、この測定装置22が、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21(その部屋にあるデータ収集装置21)に接続され、測定データが、そのデータ収集装置21によって集約され、サーバ41に送信されることが分かる。
以降、同様に、シリアルNO=「0001−2」ないし「0001−7」の測定装置22が、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21(その部屋にあるデータ収集装置21)に接続され、測定データが、そのデータ収集装置21によって収集され、サーバ41に送信されることが分かる。
なお、この例では、データ収集装置21のシリアルNOと測定装置22のシリアルNOとがハイフン「−」で接続されることにより、データ収集装置21と測定装置22の関係性(従属関係)が表わされているようにしているが、ハイフン「−」で接続されることが、単に、データ収集装置21と測定装置22が同じ部屋に配置されているということを表すものであるとしてもよく、この場合、測定装置22の測定データが、必ずしも同じ部屋に配置されたデータ収集装置21によって収集され、サーバ41に送信される必要はない。
また、データ収集装置21と測定装置22の関係を、他の様々な形式のセンサ管理画面で登録することができる。例えば、親機器の入力欄に、データ収集装置21のシリアルNOを入力し、その親機器に対応する子機の入力欄に、そのデータ収集装置21に対応する複数の測定装置22のシリアルNOを入力するようにでき、これによって、データ収集装置21と、データ収集装置21が配置される部屋と同じ部屋の部位について表面温度を測定する複数の測定装置22とが対応付けられる。
次に、図15を参照して、サーバ41のセンサ管理部154によって制御されるマーカ追加画面650について説明する。
図15に示すマーカ追加画面650は、1つの建物の各部屋に配置されているデータ収集装置21が、それぞれどの部屋に配置されているかの対応付けを設定する画面であり、通常、サーバ41にリモート接続されたコンピュータ(例えば、閲覧装置23)のディスプレイに表示される。また、主として、建物の利用者・運営者や居住者であるユーザが、このリモート接続されたコンピュータを用いて、マーカ追加画面650によりマーカ追加操作を行う。以下同様に、通常、図16ないし図21に示す各画面も、サーバ41にリモート接続されたコンピュータ(例えば、閲覧装置23)のディスプレイに表示され、主として、上述のユーザがこれらの画面に対し、必要に応じた操作を行う。
図15に示すマーカ追加画面650は、ネットワークID表示部651、間取り画像表示部652、およびマーカ追加操作部654を含む。ネットワークID表示部651では、図14に示すセンサ管理画面600で登録した内容を呼び出すために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前が表示されている。間取り画像表示部652では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
また、マーカ追加操作部654は、ユーザが、マッピングボタン653をマウス等でクリックすることによりポップアップ表示される。マーカ追加操作部654には、2つのタブがあり、ここでは、「温湿度」のタブが選択され、その下に、図14に示すセンサ管理画面600で登録した、データ収集装置21のシリアルNOが一覧表示されている。
ここで、ユーザは、データ収集装置21が、それぞれどの部屋に配置されているかを対応付けるために、マーカ追加操作部654において、データ収集装置21のシリアルNOをマウスで選択し、ドラッグした矢印アイコンを間取り画像の上まで移動し、対応する部屋の上でドロップする(矢印655)。このような操作を繰り返すことにより、それぞれのデータ収集装置21が、どの部屋に配置され、その部屋の温度と湿度の測定を行ったかの対応付けが行われる。図15の例では、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21の測定データは、間取り画像の「リビング」に対応付けられる。なお、部屋を識別するための文字列「リビング」は、ユーザによって入力されたものである。
このように、ユーザは、データ収集装置21を配置する場合に、部屋ごとに、データ収集装置21のシリアルNOを把握しておく必要があり、この情報を、図15のようなマーカ追加画面650によって登録する。
図16は、図15に示したマーカ追加画面650とは別のマーカ追加画面650’を例示したものである。この画面も、サーバ41のセンサ管理部154によって制御される。
図16に示すマーカ追加画面650’も、図15のマーカ追加画面650と同様、1つの建物の各部屋に配置されているデータ収集装置21が、それぞれどの部屋に配置されているかの対応付けを設定する画面であり、通常、サーバ41のディスプレイ105に表示され、ユーザによって操作が行われる。
図16に示すマーカ追加画面650’は、ネットワークID表示部651’、間取り画像表示部652’、およびマーカ追加操作部654’を含む。
マーカ追加操作部654’は、ユーザが、マッピングボタン653’をマウス等でクリックすることによりポップアップ表示される。マーカ追加操作部654’には、2つのタブがあり、ここでは、「温湿度」のタブが選択され、その下に、図14に示すセンサ管理画面600で登録した、データ収集装置21のシリアルNOがラジオボタンと対になって一覧表示されている。
ここで、ユーザは、データ収集装置21が、それぞれどの部屋に配置されているかを対応付けるために、間取り画像表示部652’において、対応する部屋をマウス等で選択し(矢印656)、その後、マーカ追加操作部654’において、データ収集装置21のシリアルNOに対応するラジオボタンをマウス等でチェックし、マーカ追加操作部654’の下部に表示されている追加ボタンをマウス等でクリックする(矢印657)。このような操作を繰り返すことにより、それぞれのデータ収集装置21が、どの部屋に配置され、その部屋の温度と湿度の測定を行ったかの対応付けが行われる。図16の例では、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21の測定データは、間取り画像の「リビング」に対応付けられる。なお、部屋を識別するための文字列「リビング」は、マーカ追加操作部654’の下部に配置されている名前入力エリアにユーザが入力することによって登録される。
また、図15のマーカ追加画面650、および図16のマーカ追加画面650’において、間取り図のどの位置に、対応するデータ収集装置21の測定データ(その部屋の温度と湿度)をマーカとして表示させるかについては、他の部屋の測定データのマーカの表示位置、近接度合、大きさ等に基づいて自動的に調整されるように構成できる。また、ユーザがマニュアルで、マーカの表示位置、大きさ、引き出し線等を調整できるように構成してもよい。
このような、データ収集装置21のシリアルNO、測定データ、表示態様(表示位置や表示の大きさ等)、および部屋の名前等の対応付けは、サーバ41の管理用データ165に記憶される。
次に、図17を参照して、サーバ41の閲覧制御部153と閲覧装置23の閲覧制御部552によって制御される温湿度表示画面660について説明する。
図17に示す温湿度表示画面660は、1つの建物の各部屋に配置されているデータ収集装置21が、それぞれどの部屋に配置されているかの対応付けに基づいて、データ収集装置21によって測定された測定データを、対応する部屋にオーバーラップして表示する画面であり、通常、閲覧装置23のディスプレイ507に表示され、建物のユーザ等によって操作・閲覧が行われる。
図17に示す温湿度表示画面660は、ネットワークID表示部661、および間取り画像表示部662を含む。ネットワークID表示部661では、閲覧したい建物を特定するために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前が表示されている。間取り画像表示部662では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
また、間取り画像表示部662では、所定のタイミングにおける各部屋の温度と湿度が表示されている。この例では、2015年3月15日、0時38分の時点における測定データが表示されているが、日時を指定することによって、または一覧から日時を選択することによって、他のタイミングにおける各部屋の温度と湿度を表示させることができる。また、各部屋の温度と湿度を、指定された期間にわたって、時系列にグラフ表示することもできる。
また、温湿度表示画面660においても、間取り図のどの位置に、対応するデータ収集装置21の測定データ(その部屋の温度と湿度)を表示させるかについて、他の部屋の測定データのマーカの表示位置、近接度合、大きさ等に基づいて自動的に調整されるように構成できる。また、ユーザがマニュアルで、マーカの表示位置、大きさ、引き出し線等を調整し、記憶できるように構成してもよい。
次に、図18を参照して、サーバ41のセンサ管理部154によって制御されるマーカ追加画面670について説明する。
図18に示すマーカ追加画面670は、1つの建物の各部屋のそれぞれの部位について表面温度を測定するよう位置決めされている測定装置22が、それぞれどの部屋のどの部位に対応付けられているかを設定する画面であり、通常、サーバ41のディスプレイ105に表示され、ユーザによって操作が行われる。
図18に示すマーカ追加画面670は、ネットワークID表示部671、間取り画像表示部672、部屋表示部674、およびマーカ追加操作部676を含む。ネットワークID表示部671では、図14に示すセンサ管理画面600で登録した内容を呼び出すために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前が表示されている。間取り画像表示部672では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
ここで、ユーザが、間取り画像表示部672に表示された間取りにおいて1つの部屋をマウス等で選択すると(矢印673)、その部屋に対応する部屋を表す斜視図(3D画像)が、部屋表示部674に表示される。なお、部屋表示部674に表示された斜視図は、部屋表示部674の左上にあるアイコンをマウス等でクリックした後、斜視図をドラッグすることにより、任意の回転軸で回転させることができ、それぞれの部位を、視認しやすい姿勢に変更することができる。
さらにここで、ユーザが、マッピングボタン675をマウス等でクリックすることにより、マーカ追加操作部676がポップアップ表示される。マーカ追加操作部676には、2つのタブがあり、ここでは、「放射温度」のタブが選択され、その下に、図14に示すセンサ管理画面600で登録した、測定装置22のシリアルNOが一覧表示されている。ただし、ここで表示されているのは、現在選択されている部屋(リビング)に対応するデータ収集装置21(シリアルNO=「0001」)と同じ部屋の部位の表面温度を測定するように配置された測定装置22のみである。
図14に示すセンサ管理画面600の操作によって、シリアルNO=「0001」のデータ収集装置21とシリアルNO=「0001−0」ないし「0001−7」の測定装置22が対応付けられ(同じ部屋を測定するものであるとの対応付けがされ)、かつ、図15に示すマーカ追加画面650の操作によって、部屋(リビング)とシリアルNO=「0001」のデータ収集装置21が対応付けられたため、上述のように、部屋を特定することによって、この部屋に関連する測定装置22のシリアルNOを一覧表示することができるのである。
また、この例では、データ収集装置21が部屋ごとに配置されており、具体的には、「リビング」の部屋にはデータ収集装置21(シリアルNO=「0001」)が配置され、その部屋で、データ収集装置21に8個の測定装置22が接続されているが、上述のように、1つの部屋に複数のデータ収集装置21を配置したり、複数の部屋を1つのデータ収集装置21で担当するようにしたりすることができ、その場合には、図15に示すマーカ追加画面650の操作によって特定の部屋と対応付けられたデータ収集装置21とは関係なく、測定装置22のシリアルNOを所定の順序で一覧表示し、それぞれの測定装置22を、選択した部屋の部位に割り当てるようにすることができる。
ここで、ユーザは、測定装置22が、それぞれどの部位の測定のために位置づけられているかを対応付けるために、マーカ追加操作部676において、測定装置22のシリアルNOをマウスで選択し、ドラッグした矢印アイコンを部屋表示部674の上まで移動し、対応する部位の上でドロップする(矢印677)。このような操作を繰り返すことにより、それぞれの測定装置22が、どの部位を測定対象とし、その部位の表面温度の測定を行ったかの対応付けが行われる。図18の例では、シリアルNO=「0001−0」の測定装置22の測定データは、間取り画像の「リビング」の「壁西」(西側の壁)に対応付けられる。なお、部位を識別するための文字列「壁西」は、ユーザによって入力されたものである。
このように、ユーザは、測定装置22の位置決めを行う場合に、どの部屋のどの部位を測定対象としたかを、測定装置22のシリアルNOとともに把握しておく必要があり、この情報を、図18のようなマーカ追加画面650によって登録する。
また、図18のマーカ追加画面670において、部屋の3D表示のどの位置に、対応する測定装置22の測定データ(その部位の表面温度)をマーカとして表示させるかについては、他の部位の測定データのマーカの表示位置、近接度合、大きさ等に基づいて自動的に調整されるように構成できる。また、ユーザがマニュアルで、マーカの表示位置、大きさ、引き出し線等を調整できるように構成してもよい。
次に、図19を参照して、サーバ41の閲覧制御部153と閲覧装置23の閲覧制御部552によって制御される放射温度表示画面680について説明する。
図19に示す放射温度表示画面680は、1つの建物の各部屋のそれぞれの部位について表面温度を測定するよう位置決めされている測定装置22が、それぞれどの部屋のどの部位に対応付けられているかという設定に基づいて、測定装置22によって測定された測定データを、対応する部屋の対応する部位にオーバーラップしたマーカとして表示する画面であり、通常、閲覧装置23のディスプレイ507に表示され、建物のユーザ等によって操作・閲覧が行われる。
図19に示す放射温度表示画面680は、ネットワークID表示部681、間取り画像表示部682、および部屋表示部684を含む。ネットワークID表示部681では、閲覧したい建物を特定するために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前が表示されている。間取り画像表示部682では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
ここで、ユーザが、間取り画像表示部682に表示された間取りにおいて1つの部屋をマウス等で選択すると(矢印683)、その部屋に対応する部屋を表す斜視図(3D画像)が、部屋表示部684に表示される。なお、部屋表示部684に表示された斜視図は、部屋表示部684の左上にあるアイコンをマウス等でクリックした後、斜視図をドラッグすることにより、任意の回転軸で回転させることができ、それぞれの部位を、視認しやすい姿勢に変更することができる。
部屋表示部684に表示された斜視図において、所定のタイミングにおける各部位の表面温度がそれぞれの部位の近傍に配置されたマーカによって表示されている。この例では、2015年3月15日、0時38分の時点における測定データが表示されているが、日時を指定することによって、または一覧から日時を選択することによって、他のタイミングにおける各部位の表面温度を表示させることができる。また、各部屋の各部位における表面温度を、指定された期間にわたって、時系列にグラフ表示することもできる。
また、部屋表示部684において、斜視図のどの位置に、対応する測定装置22の測定データ(対応する部位の表面温度)をマーカにより表示させるかについて、他の部位の測定データのマーカの表示位置、近接度合、大きさ等に基づいて自動的に調整されるように構成できる。また、ユーザがマニュアルで、マーカの表示位置、大きさ、引き出し線等を調整し、記憶できるように構成してもよい。
図19の放射温度表示画面680では、部屋表示部684に、間取り画像表示部682で選択した部屋(リビング)の斜視図が3D表示され、各部位の近傍に、対応する測定装置22で測定された測定データ(表面温度)がマーカで表示されている。例えば、部位「壁西」の表面温度は14.2℃、部位「壁南」の表面温度は15.4℃といった表示となっている。
次に、図20を参照して、サーバ41の測定データ分析部152によって制御されるメール通知設定画面690について説明する。
図20に示すメール通知設定画面690は、1つの建物の各部屋についての測定データが所定の条件を満たした場合に、指定したメールアドレスに通知を行うよう設定するための画面であり、通常、サーバ41のディスプレイ105に表示され、ユーザによって操作が行われる。
図20に示すメール通知設定画面690は、ネットワークID表示部691、間取り画像表示部692、およびメール通知設定部695を含む。ネットワークID表示部691では、図14に示すセンサ管理画面600と図15に示すマーカ追加画面650で登録した内容を呼び出すために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前、および間取り画像を特定するための間取り名称が表示されている。間取り画像表示部692では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、ユーザの指定に応じて、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
ここで、ユーザが、間取り画像表示部692に表示された間取りにおいて1つの部屋をマウス等で選択した後(矢印693)、メール通知設定ボタン694をマウス等でクリックすると、その部屋に関連するメール通知設定を行うメール通知設定部695が、ポップアップ表示される。
ユーザは、メール通知設定部695において、指定したメールアドレスにメール通知を行うための条件を、例えば、ルール1やルール2として設定することができる。例えば、監視開始時刻と監視終了時刻が設定され、選択した部屋の温度が所定温度以下となった場合、選択した部屋の温度が所定温度以上となった場合、選択した部屋の湿度が所定のパーセント以下となった場合、選択した部屋の湿度が所定のパーセント以上となった場合のいずれかである場合に、メール通知を行うといった条件である。
ユーザは、このような条件を設定した後、ルール更新ボタンをマウス等でクリックすると、この条件を保存することができる。メール通知設定を確定するには、設定更新ボタンをマウス等でクリックする。このように設定されたメール通知のための条件は、例えば、サーバ41の管理用データ165に記憶される。
なお、本実施形態では、1つの選択された部屋に関する条件を設定したメール通知設定を例示したが、これ以外にも様々な組み合わせを用いて条件を設定することができる。例えば、複数の部屋の温度の平均や差が所定の条件を満たした場合にメールを送信するように設定したり、複数の建物に亘って、部屋の温度や湿度が所定の条件を満たした場合にメールを送信するように設定したりすることができる。また、サーバ41の部屋情報163に登録された、各部屋に関する情報を用いて条件を設定することもできる。
次に、図21を参照して、サーバ41の測定データ分析部152によって制御されるメール通知設定画面700について説明する。
図21に示すメール通知設定画面700は、1つの建物の各部屋のそれぞれの部位についての測定データが所定の条件を満たした場合に、指定したメールアドレスに通知を行うよう設定するための画面であり、通常、サーバ41のディスプレイ105に表示され、ユーザによって操作が行われる。
図21に示すメール通知設定画面700は、ネットワークID表示部701、間取り画像表示部702、およびメール通知設定部705を含む。ネットワークID表示部701では、図14に示すセンサ管理画面600と図15に示すマーカ追加画面650で登録した内容を呼び出すために指定したネットワークIDと、これに対応付けられた建物の名前、および間取り画像を特定するための間取り名称が表示されている。間取り画像表示部702では、ネットワークIDに対応付けられた建物の間取り画像が表示されている。この例では、ユーザの指定に応じて、1階(1F)の間取り画像を表示するよう指示が行われている。
ここで、ユーザが、間取り画像表示部702に表示された間取りにおいて1つの部屋をマウス等で選択した後(矢印703)、メール通知設定ボタン704をマウス等でクリックすると、その部屋に関連するメール通知設定を行うメール通知設定部705が、ポップアップ表示される。
ユーザは、メール通知設定部705において、指定したメールアドレスにメール通知を行うための条件を、例えば、ルール1やルール2として設定することができる。例えば、監視開始時刻と監視終了時刻が設定され、選択した部屋における部位が選択された場合に、その選択された部位の表面温度に基づいて計算された温度が所定温度以下(または以上)となった場合に、メール通知を行うといった条件である。
ユーザは、このような条件を設定した後、ルール更新ボタンをマウス等でクリックすると、この条件を保存することができる。メール通知設定を確定するには、設定更新ボタンをマウス等でクリックする。このように設定されたメール通知のための条件は、例えば、サーバ41の管理用データ165に記憶される。
なお、本実施形態では、1つの選択された部屋の部位に関する条件を設定したメール通知設定を例示したが、これ以外にも様々な組み合わせを用いて条件を設定することができる。例えば、複数の部屋に亘った複数の部位に関する表面温度の平均や差が所定の条件を満たした場合にメールを送信するように設定したり、複数の建物に亘って、複数の部屋の複数の部位に関する表面温度が所定の条件を満たした場合にメールを送信するように設定したりすることができる。また、サーバ41の部屋情報163に登録された、各部屋に関する情報を用いて条件を設定することもできる。
ここまで、図20と図21を参照して、メール通知設定に関する例を説明したが、本発明は、このような例示には限定されない。データ収集装置21や測定装置22によって測定された測定データに基づいて、様々な条件を設定することができ、これらの様々な条件に応じて、メール通知以外の様々な処理を行うようにすることができる。