JP5930952B2 - 無線通信システム、無線通信装置及び時刻補正方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び時刻補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置及び時刻補正方法に関する。
監視や制御用途の無線通信システムにおいて、測定データとデータ取得時刻の関連付け、異常発生位置の推定及び測定の同時性の確保するために無線機間の時刻同期,もしくは時刻補正が必要となる。
一般的な時刻同期方法として、例えば非特許文献1のIEEE1588 Precision Time Protocol (PTP) がある。非特許文献1では、基準時刻を持つマスターノードと、マスターノードの時刻に時刻同期するスレーブノードが定義され、マスターノードとスレーブノード間で定期的に時刻同期用パケットを交換することでスレーブノードの時刻を補正する。具体的には、マスターノードからスレーブノードに送信されるパケットのマスターノード送信時刻とスレーブノード受信時刻、並びにスレーブノードからマスターノードに送信されるパケットのスレーブノード送信時刻とマスターノード受信時刻を用いて、スレーブノードにおいて時刻オフセットを推定して補正する。
また、特許文献1では、複数の測定点で測定した時系列データを相互比較し、時刻誤差を推定する環境監視システムが開示されている。
また、特許文献2では、基地局が複数のセンサノードに所定の間隔でビーコン信号を送信し、複数のセンサノードは、内部クロックに基づいてビーコン信号を受信した時刻を取得して基地局に送信し、基地局は、複数のセンサノードから送信されたビーコン受信時刻の相対的な関係から各センサノードのセンシングデータの取得時刻を補正するセンサーネットワークシステムが開示されている。
特開2012−98901号公報 特開2010−102549号公報
上記IEEE1588のような時刻同期技術では、同期処理の度にスレーブノードがマスターノードの同期信号に合わせて自身のクロックを同期させる必要があるため、スレーブノードの処理負荷が増大してしまうという課題がある。すなわち無線監視システムにおいてデータを取得する無線機(スレーブノード)は、配線を不要とするためにバッテリ駆動であることが多く低消費電力化が求められるところ、このようにスレーブノードの処理が増大すると低消費電力化に寄与できない。
一方、特許文献1と特許文献2は、マスターノード側で時刻補正を行っているが、これらの技術では、複数のスレーブノードから送信されるデータを比較して相対的に各スレーブノードの時刻を補正しているため、基準となる時刻に補正することが出来ない。
そのため、例えば中継用の無線機を介するマルチホップ通信に適用が困難な点や、他のシステムとの連携が困難になることが考えられる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、スレーブノードの時刻補正にかかる処理を低減しつつ、基準となるマスターノードの時刻に補正可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、マスターノードが有する基準タイマーと、前記マスターノードと無線通信を行うスレーブノードが有するタイマーの時刻差を補正する無線通信システムであって、前記スレーブノードは、前記マスターノードとの通信に用いる通信パケットの受信時刻又は送信時刻を自ノードの前記タイマーから取得し、取得した受信時刻又は送信時刻を前記マスターノードへ送信し、前記マスターノードは、前記基準タイマーから取得した前記通信パケットの送信時刻又は受信時刻と、前記スレーブノードから送信された前記通信パケットの受信時刻又は送信時刻と、から前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めて、前記スレーブノードから送信されるデータに付された時刻を補正することを特徴とする。
本発明によれば、スレーブノードの時刻補正にかかる処理を低減しつつ、基準となるマスターノードの時刻に補正可能が可能となる。これによって、スレーブノードは同期処理の負担が低減されるため、低消費電力化できる。
本発明に関連する更なる特徴・作用・効果は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る無線計装制御システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るスマートグリッドシステムの概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るスレーブノードの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るマスターノードの処理フロー図である。 本発明の第1の実施形態に係るスレーブノードの処理フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係るマスターノードの処理フロー図である。 本発明の第2の実施形態に係るスレーブノードの処理フロー図である。 本発明の第3の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態に係るマスターノードの処理フロー図である。 本発明の第3の実施形態に係るスレーブノードの処理フロー図である。 本発明の第4の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るスレーブノードの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る補正情報処理記憶の記憶内容を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
<無線通信システムの構成>
図1、図2及び図3は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システムの概略構成を示す図である。本通信システムは、マスターノード101を1台と、スレーブノード102a〜cを1台以上有する。
スレーブノード102a〜cは、スレーブノード102a〜cのタイマーから無線通信パケットのスレーブノード102a〜cにおける送受信時刻を取得し、取得したスレーブノード102a〜cにおける無線通信パケットの送受信時刻をマスターノード101へ送信する。
マスターノード101は、マスターノード101の基準時刻から無線通信パケットのマスターノード101における送受信時刻を取得し、スレーブノード102a〜cにおける通信パケットの送受信時刻と、マスターノード101における通信パケットの送受信時刻から、マスターノード101においてスレーブノード102a〜cの時刻情報を補正する。詳細な時刻補正方法に関しては後述する。
図2は、本発明の実施形態に係る無線計装制御システムの概略構成を示す図である。図2の無線計装制御システムは、マスターノード301を1台と、スレーブノード302a〜fを1台以上有し、必要に応じて、中継ノード303a〜bで中継を行い、センサ/アクチュエータ304a〜i、集約装置305、通信ネットワーク306、監視装置307及び制御装置308を有する。本無線計装制御システムでは、センサ/アクチュエータ304a〜iで取得した監視データをスレーブノード302a〜f、中継ノード303a〜b、マスターノード301、通信ネットワーク306を介して、監視装置307や制御装置308に伝送し、制御装置308で作成した制御データを通信ネットワーク306、マスターノード301、中継ノード303a〜b、スレーブノード302a〜fを介してセンサ/アクチュエータ304a〜iへ伝送する。このとき、複数個のセンサ/アクチュエータ304f〜hからの監視データを集約装置305で集約してから伝送しても良いし、複数個のセンサ/アクチュエータ304f〜h宛の制御データを集約装置305で分配しても良い。なお、センサ/アクチュエータ304a〜i、集約装置305、通信ネットワーク306、監視装置307及び制御装置308は、それぞれ1つ以上用いても良いし、必要に応じて用いなくても良い。
センサ/アクチュエータ304a〜iは、温度、湿度、圧力及び流量などを計測し、監視データを生成するセンサ、もしくは制御データにより駆動するアクチュエータのどちらか、もしくは両方の機能を備える。集約装置305は、複数個のセンサ/アクチュエータ304f〜hからの監視データを集約してから伝送し、複数個のセンサ/アクチュエータ304f〜h宛の制御データを分配する。通信ネットワーク306は、マスターノード301、スレーブノード302a〜f及び中継ノード303a〜b以外の通信ネットワークを指し、制御ネットワークなどが該当するが、携帯電話網やインターネットなどでもよい。監視装置307は、監視データを集約し、記憶しておく。また、監視装置307は、監視データや監視データを加工したデータを表示しても良い。制御装置308は、監視データなどの情報を基に制御データを生成し、センサ/アクチュエータ304a〜i宛に伝送する。
図3は、本発明の実施形態に係るスマートグリッドシステムの概略構成を示す図である。本システムは、マスターノード401a〜bを1台以上と、スレーブノードを内蔵したスマートメータ402a〜dを1台以上有し、必要に応じて、中継ノード403で中継を行う。また、状況に応じてスマートメータ402a〜dは、内蔵したスレーブノードの代わりに中継ノード403を内蔵する場合もある。マスターノード401a〜bは、一般的に高い建物404の屋上付近や、電柱405a〜bの柱上など、見通しの良い高い位置に設置する。
スマートメータ402a〜dは、工場406、集合住宅407及び一般住宅408a〜bなどに設置され、電力量計の値、ガスや水の使用量などのデータをデータセンター410や、電力会社や、ガス会社などの営業所411に通信網409を介して伝送する。通信網409は、マスターノード、スレーブノード及び中継ノード以外の通信システムを指し、光通信などが該当する。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に関して、図面を参照しながら説明する。
図4を用いて、本発明の第1の実施形態に係る時刻補正処理の手順を説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。図4では、マスターノード501とスレーブノード502を1台ずつのみ記載しているが、1台のマスターノード501に従属するスレーブノード502は1台には限らず、2台以上の場合もある。また、マスターノード501は、図1〜図3のマスターノードに該当する。また、スレーブノード502は、図1〜図3のスレーブノード及びスマートメータに内蔵されたスレーブノードに該当する。図4において、下方向の矢印は時刻軸を表し、マスターノード501の時間軸とスレーブノード502の時間軸間の矢印は、マスターノード501とスレーブノード502間の無線通信パケットの通信方向を表す。
スレーブノード502は、マスターノード501へデータパケット503を送信する。
このとき、スレーブノード502はデータパケットの送信開始時刻T501を記憶する。
マスターノード501は、スレーブノード502からデータパケット503を受信した場合、受信を通知する応答パケット504を送信する。このとき、マスターノード501は、データパケット503の受信開始時刻T502を記憶し、応答パケット送信開始時刻T503を記憶する。
スレーブノード502は、マスターノード501から応答パケット504を受信したとき、データパケット503が受信されたことを認識する。スレーブノード502は、データパケット503に対する応答パケット504を一定時間経過しても受信出来なかった場合や、受信出来なかったことを通知された場合に受信されなかったことを認識し、必要に応じて再送を実施する。また、スレーブノード502は、応答パケット504の受信開始時刻T504を記憶する。
次にスレーブノード502は、マスターノード501へデータを送信するときにデータに時刻情報を付加したデータパケット505を送信する。ここで、時刻情報とは、データパケット送信開始時刻T501、応答パケット受信開始時刻T504、データの取得時刻が含まれる。
マスターノード501は、データパケット505を受信した場合、受信を通知する応答パケット505を送信する。ここで、マスターノード501は、データパケット503を受信したときにデータパケット受信開始時刻T502を把握し、応答パケット504を送信したときに応答パケット送信開始時刻T503を把握し、データパケット505を受信したときにスレーブノード502におけるデータパケット送信開始時刻T501と応答パケット受信開始時刻T504を把握する。これら、T501〜T504を用いて、式1により電波の伝搬遅延時間T505を求め、式2により基準時刻補正時間T506を求める。
伝搬遅延時間T505={(T504−T501)―(T503−T502)}/2
式1
基準時刻補正時間T506=(T502−T501)−T505 式2

式1の(T503―T502)の項は、マスターノード501における応答時間を表し、応答時間が既知の場合、既知の値を代入しても良い。既知の値を代入する場合は、T503を記憶しなくても良い。式1の(T504−T501)の項は、データパケットの送信開始から応答パケットの受信開始までの時間を表し、スレーブノード502からマスターノード501までの伝搬遅延時間及びマスターノード501からスレーブノード502までの伝搬遅延時間の伝搬遅延時間2回分と、マスターノード501における応答時間を合わせた時間を表す。このことから、{(T504−T501)―(T503−T502)}は、2回分の伝搬遅延時間を表し、2で割ることで伝搬遅延時間T505を求めることが出来る。すなわち、式1によってマスターノード501とスレーブノード502の時刻差の有無に関わらず同じ値(伝播の遅延時間)を得ることができる。一方、式2の(T502−T501)の項は、マスターノード501とスレーブノード502の時刻差に伝搬遅延時間T505が加算された時間である。そのため、(T502−T501)の項から伝搬遅延時間T505を減算することで、マスターノード501の基準時刻とスレーブノード502のタイマーの時刻差である基準時刻補正時間T506を求めることが出来る。
マスターノード501において、基準時刻補正時間T506を用いてデータの取得時間を補正する。
また、スレーブノード502で測定対象からデータを取得するタイミングを、マスターノード501へのデータパケット送信開始と同時にするなど、データパケット503の送信タイミングとデータの取得タイミングを関連付けることで、データパケット送信開始時刻T501とデータの取得時刻を合わせても良い。データパケット送信開始時刻T501は、前回データを送信してからの経過時間とするなど、情報量を少なくしても良い。応答パケット受信開始時刻T504は、データパケット503を送信してからの経過時間とするなど、情報量を少なくしても良い。データパケット送信開始時刻T501、受信開始時刻T502、応答パケット送信開始時刻T503、受信開始時刻T504は、全て開始時刻で説明しているが、完了時刻としても良いし、事前測定などによりマスターノード501でずれ量が把握されていれば、途中の時刻としても良い。また、データパケット504は、データと時刻情報で別パケットにしても良い。
また、図4には示していないが、データパケット503には、1つ前のタイミングで送られたデータパケットの送信時刻及び応答パケットの受信時刻の時刻情報が付されており、
応答パケット506の後に、スレーブノード502から送られるデータパケットには、データパケット505の送信時刻と応答パケット506の受信時刻が付されている。これによって、パケットの送受信ごとに逐次マスターノードとスレーブノードの時刻差を求めることができる。
図5を用いて、本発明の第1の実施形態に係るマスターノードの内部構成を説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。図5のマスターノード601は、図4のマスターノード501に相当する。マスターノード601は、スレーブノードから受信したデータパケット602に含まれる時刻情報をマスターノード601に内蔵された基準タイマー606に対応した時刻に補正した補正後時刻としてデータに付加したデータパケット603を出力する。マスターノード601は、無線通信処理部604と、送受信時刻取得部605と、基準タイマー606と、スレーブノード別基準時刻補正処理部607と、外部インターフェース608とを有する。
無線通信処理部604は、アンテナで受信した無線通信電波をデータパケット602に復調し、時刻情報と、送信元スレーブノードの識別子と、シーケンス番号とをスレーブノード別基準時刻補正処理部607に出力し、その後にスレーブノード別基準時刻補正処理部607から入力された補正後時刻とデータを合わせてデータパケット603を生成して、外部インターフェース608に出力する。データパケット602を受信した無線通信処理部604は、データパケット602を送信したスレーブノード宛に、データパケット602を受信したことを通知する応答パケットを生成し、無線信号に変調し、アンテナから無線通信電波を送信する。さらに、無線通信処理部604は、データパケット602を受信した場合に送受信時刻取得部605へ受信タイミングと、送信元のスレーブノードの識別子と、シーケンス番号を出力し、応答パケットを送信したときに送信タイミングを出力する。また、無線通信処理部604は、外部インターフェース608からデータパケットを入力された場合、データパケットを無線信号に変調し、アンテナから無線通信電波を送信する。
送受信時刻取得部605は、無線通信処理部604からデータパケット602の受信タイミングを入力されたとき、基準タイマー606より受信タイミングの基準時刻をデータパケット受信時刻として取得し、応答パケットの送信タイミングを入力されたとき、基準タイマー606より送信タイミングの基準時刻を応答パケットの送信タイミングとして取得し、スレーブノード別基準時刻補正処理部607へスレーブノードの識別子と、シーケンス番号と、データパケット受信時刻と、応答パケット送信時刻とを出力する。
基準タイマー606は、基準時刻を送受信時刻取得部605に出力する。基準時刻は、原子時計などを用いて生成しても良いし、GPSや他の時刻同期手段を用いて取得しても良い。
スレーブノード別基準時刻補正処理部607は、演算処理部610と、記憶部620とによって構成される。また、演算処理部610が実行するプログラムとしてスレーブノード取得時刻補正処理611と、基準時刻補正時間演算処理612を有し、記憶部620には、補正処理情報記憶621が記憶される。スレーブノード別基準時刻補正処理部607と、送受信時刻取得部605と、無線通信処理部604は、それぞれ相互に接続している。
送受信時刻取得部605から入力されたデータパケット受信時刻や、応答パケット送信時刻をスレーブノードの識別子毎にシーケンス番号別に補正処理情報記憶621として記憶する。また、スレーブノード別基準時刻補正処理部607内の基準時刻補正時間演算処理612は、無線通信処理部604から入力された時刻情報に含まれるスレーブノードにおけるデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻と、スレーブノードの識別子とシーケンス番号に対応する補正処理情報に記憶したデータパケット受信時刻と応答パケット送信時刻から、上述の式1、式2を用いて基準時刻補正時間を演算する。
また、スレーブノード別基準時刻補正処理部607内のスレーブノード取得時刻補正処理611は、無線通信処理部604から入力された時刻情報に含まれるデータ取得時刻を演算した基準時刻補正時間で補正し、補正後時刻として無線通信処理部604に出力する。スレーブノード別基準時刻補正処理部607は、演算した基準時刻補正時間を補正処理情報記憶621として記憶し、外部インターフェース608を介して、マスターノード601の外部装置へ基準時刻差として、基準時刻補正時間を出力しても良い。
外部インターフェース608は、無線通信処理部604から入力されたデータパケット603をマスターノード601の外部装置に適した通信方式で出力する。また、外部インターフェース部608は、マスターノード601の外部装置からデータパケットを入力された場合、データパケットを無線通信処理部604に出力する。
次に、マスターノード601が図2に示す中継ノード303a〜bとして動作する場合について説明する。基準時刻補正時間演算処理612が、上述の式1、式2を用いて基準時刻補正時間を演算し、スレーブノード取得時刻補正処理611が、無線通信処理部604から入力された時刻情報に含まれるデータ取得時刻を基準時刻補正時間で補正し、補正後時刻として無線通信処理部604に出力するまでは、上述の処理と同様である。マスターノードが中継ノードとして動作する場合には、無線通信処理部604は、外部インターフェース部608ではなく、アンテナを介して図2で示す上位のマスターノード301へ補正後の時刻をデータに付して送信する点が異なる。この時も同様に補正後の時刻ではなく基準時刻差として、基準時刻補正時間を出力しても良い。また、中継ノードとして動作するマスターノード601では、基準時刻補正時間を演算せず、スレーブノードとのデータパケット送受信時刻と、応答パケット送受信時刻と、スレーブノードの識別子とを上位のマスターノードへ送信して、上位のマスターノードで基準時刻補正時間を演算することもできる。
次に、マスターノード601が図2に示すマスターノード301のように、スレーブノード302b〜d、302e、fと無線通信を行う中継のノード303a〜bの上位のマスターノードとして動作する場合について説明する。上述のマスターノードの動作と同様に、基準時刻補正時間演算処理612が、下位にある中継ノード303a〜bと、データパケット、応答パケットを送受信して上述の式1、式2を用いて基準時刻補正時間を演算し、各中継ノード303a〜bとの基準時刻補正時間を補正処理情報記憶621として記憶する。
次に、スレーブノード取得時刻補正処理611は、中継ノード303a〜bから受信したデータに付された補正後時刻をさらに各中継ノード303a〜bとの基準時刻補正時間で補正して新たな補正後時刻を作成し、無線通信処理部604に出力する。
また、中継ノード303a〜bから、補正後時刻ではなくスレーブノード302b〜d、302e、fとの基準時刻補正時間が送信される場合には、スレーブノード取得時刻補正処理611は、データに付された基準時刻補正時間にさらに各中継ノード303a〜bとの基準時刻補正時間を加えて補正して新たな補正後時刻を作成し、無線通信処理部604に出力する。外部インターフェース608は、無線通信処理部604から入力されたデータパケット603をマスターノード601の外部装置に適した通信方式で出力する。
また、下位にある中継ノード203a〜bから、中継ノード303a〜bとスレーブノード302b〜d、又は、302e、fとのデータパケット及び応答パケットの送受信時刻が送信される場合には、基準時刻補正時間演算処理612は、中継ノード303a〜bとの基準時刻補正時間を演算するだけでなく、中継ノード303a〜bそれぞれを基準としたスレーブノード302b〜d、又は、302e、fとの基準時刻補正時間も演算して補正処理情報記憶621として記憶する。そして、スレーブノード取得時刻補正処理611は、中継ノード303a〜bとの基準時刻補正時間、及び、各中継ノード303a〜bとスレーブノード302b〜d、又は、302e、fとの基準時刻補正時間を用いて補正後時刻を作成し、無線通信処理部604に出力する。
このように、マスターノード601は、スレーブノードから送られたデータパケット602に付された時刻情報を基準タイマー606の時刻に合わせて補正して、補正後の時刻をデータに付してデータパケット603として外部へ送信することで、マスターノード601と、スレーブノードの時刻差を補正することができる。
図18は、補正処理情報記憶621に記憶されるデータの例である。補正処理情報記憶621には、スレーブノードの識別番号であるスレーブノード識別子(ID)1701、スレーブノードから送られるデータパケット503や505ごとに付けられるシーケンス番号1702と、マスターノード601又はスレーブノードが取得したパケットの送受信時刻である、データパケット送信時刻(T501)1703と、データパケット受信時刻(T502)1704と、応答パケット送信時刻(T503)1705と、応答パケット受信時刻(T504)1706が記憶される。また、T501〜T504から算出されたマスターノード601とスレーブノードとの時刻差が、スレーブノードごとに基準時刻補正時間1707として記憶される。
このテーブルの一行目では、ID「001」のスレーブノードによるシーケンス番号「10」のパケット送信、応答時では、「0:00:01」だけスレーブノードの時刻が遅れていることを示し、テーブルの一行目では、ID「002」のスレーブノードによるシーケンス番号「10」のパケット送信、応答時では、「0:00:01」だけスレーブノードの時刻が進んでいることを示している。本例では、説明を簡潔にするため2台のスレーブノードと接続される例を記載したが、3台以上になっても同様である。
図6を用いて、本発明の第1の実施形態に係るスレーブノードの内部構成を説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係るスレーブノードの概略構成を示すブロック図である。図6のスレーブノード701は、図4のスレーブノード502に相当する。スレーブノード701は、外部装置から入力されたデータパケット702に含まれるデータ取得時刻送受信時刻を加えて時刻情報としてデータに付加したデータパケット703を出力する。スレーブノード701は、外部インターフェース704と、無線通信処理部705と、送受信時刻取得部706と、タイマー707とを有する。
外部インターフェース704は、スレーブノード701の外部装置から入力されたデータパケット702を無線通信処理部705へ出力する。また、外部インターフェース部704は、無線通信処理部705からデータパケットを入力された場合、スレーブノード701の外部装置に適した通信方式で出力する。
無線通信処理部705は、外部インターフェース704から入力されたデータパケット702にシーケンス番号を付加し、送受信時刻取得部706から入力されたデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻とを付加して、データパケット703を生成し、無線信号に変調し、アンテナから無線通信電波を送信する。データパケット703を送信したスレーブノード701は、マスターノードからの応答パケットが受信されるか、一定時間経過するまで待機する。応答パケットを受信した場合、スレーブノード701は、データパケット703がマスターノードで受信されたことを認識し、データパケット705の通信を完了する。一定時間経過しても応答パケットを受信出来なかった場合、スレーブノード701は、データパケット703がマスターノードで受信されなかったと認識し、データパケット705を再送する。さらに、無線通信処理部705は、データパケット703を送信した場合に送受信時刻取得部706へ送信タイミングを出力し、応答パケットを受信した場合に送受信時刻取得部706へ受信タイミングを出力する。また、無線通信処理部705は、マスターノードからのデータパケットを受信した場合、データパケットを外部インターフェース704に出力する。
送受信時刻取得部706は、無線通信処理部706からデータパケット703の送信タイミングを入力された場合、タイマー707より送信タイミングの時刻をデータパケット送信時刻として取得し、応答パケットの受信タイミングを入力された場合、タイマー707より受信タイミングの時刻を応答パケット受信時刻として取得し、取得したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻とを無線通信処理部705へ出力する。
タイマー707は、スレーブノード701で認識している時刻を送受信時刻取得部706へ出力する。また、タイマー707は、スレーブノード701の外部装置へ時刻情報を出力しても良い。 次に、図7を用いて、マスターノード601の処理フローを簡潔に説明する。マスターノード601は、スレーブノード701からデータパケットを受信するまで待つ(S101)。スレーブノード701からデータパケットを受信すると、データパケットの受信時刻を基準タイマー606から取得して記録し(S102)、応答パケットをスレーブノード701へ送信する(S103)。その時、応答パケットの送信時刻を基準タイマー606から取得して記録し(S104)、再度スレーブノード701からデータパケットを受信するまで待機する(S101)。
一方、各データパケットには、前のシーケンスで送受信したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻が含まれており、基準時刻補正演算のためこれらのスレーブノード701側で測定したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻を取得する(S105)。次に、データパケットから取得したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻と、マスターノード601側の基準タイマー606から取得したデータパケットの受信時刻と、応答パケットの送信時刻を用いて基準時刻補正時間を演算し、スレーブノード識別子とシーケンス番号に対応させて記録する(S106)。そして、データパケット内の時刻情報を基準時刻補正時間で補正し(S107)、補正後時刻を付したパケットを作成し、外部へ出力する(S108)。
次に、図8を用いて、スレーブノード701の処理フローを簡潔に説明する。スレーブノード701はマスターノード601へデータパケットを送信する(S201)。この時データパケットには、前のシーケンスで送受信したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻が含まれている。次に、データパケットの送信時刻をタイマー707から取得して記録する(S202)。その後、マスターノード601からタイムアウト時間内に応答パケットを受信したか判断し(S203)、受信しなかった場合には、S201へ戻り再送処理をする。応答パケットを受信した場合には、タイマー707から応答パケットの受信時刻を取得して記録する(S204)。次に、取得したデータパケットの送信時刻と、応答パケットの受信時刻を付して新たなデータパケットを作成し(S205)、S201へ戻る。
以上説明した本実施形態によれば、スレーブノードは、スレーブノードのタイマーから取得したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻とをマスターノードへ送信し、マスターノードは、マスターノードの基準時刻から取得したデータパケット受信時刻と、応答パケット送信時刻と、スレーブノードから受信したデータパケット送信時刻と、応答パケット受信時刻とを用いて基準時刻補正時間を演算し、補正した時刻を出力することで、スレーブノードにおける時刻補正用の演算処理や補正処理を無くし、スレーブノードの低消費電力化を図るとともに、マスターノードに従属する1つ以上のスレーブノードの時刻を基準となるマスターノードの時刻に高精度に時刻補正可能である。また、スレーブノードが送信するデータパケットに時刻情報を付加することで、時刻補正専用のパケットを無くすことで、スレーブノードのさらなる低消費電力化が可能である。また、マスターノードにおいてスレーブノード別に補正処理情報を記憶することで、マスターノードに2台以上のスレーブノードが従属する場合にも、間違うことなく時刻補正が可能である。また、シーケンス番号別に補正処理情報を記憶することで、データパケットがロスした場合にも、間違うことなく時刻補正可能である。また、スレーブノードから送信する送受信時刻の代わりに経過時間を用いることにより、マスターノードへ送信するデータ量を減らすことが出来、スレーブノードのさらなる低消費電力化が可能である。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態に関して、図面を参照しながら説明する。
図9を用いて、本発明の第2の実施形態に係る時刻補正処理の手順を説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。図9では、マスターノード801とスレーブノード802を1台ずつのみ記載しているが、1台のマスターノード801に従属するスレーブノード802は1台には限らず、2台以上の場合もある。また、マスターノード801は、図1〜図4のマスターノードに該当する。また、スレーブノード802は、図1〜図3のスレーブノード及びスマートメータに内蔵されたスレーブノードに該当する。図9において、下方向の矢印は時刻軸を表し、マスターノード801の時間軸とスレーブノード802の時間軸間の矢印は、マスターノード801とスレーブノード802間の無線通信パケットの通信方向を表す。
スレーブノード802は、マスターノード801へデータパケット803を送信する。
このとき、スレーブノード802はデータパケットの送信開始時刻T801をデータパケット803に付加する。
マスターノード801は、スレーブノード802からデータパケット803を受信した場合、受信を通知する応答パケットを送信する。このとき、マスターノード801は、データパケット803の受信開始時刻T802を記憶する。
マスターノード801は、データパケットパケット803を受信したときにデータパケット送信開始時刻T801と、受信開始時刻T802を把握する。これら、T801〜T802を用いて、式3により基準時刻補正時間T803を求める。
基準時刻補正時間T803=T802−T801 式3

式3は、マスターノード801とスレーブノード802の時刻差に伝搬遅延時間が加算された時間であり、伝搬遅延時間が必要となる時刻補正精度と比較して十分に小さい場合に基準時刻補正時間T803とすることが出来る。
マスターノード801において、基準時刻補正時間T803を用いてデータの取得時間を補正する。
データの取得をデータパケット送信開始と同時にするなど、データパケット803の送信タイミングとデータの取得タイミングを関連付けることで、データパケットの送信開始時刻T801とデータの取得時刻を合わせても良い。データパケット送信開始時刻T801は、前回データを送信してからの経過時間とするなど、情報量を少なくしても良い。データパケット送信開始時刻T801、受信開始時刻T802は、全て開始時刻で説明しているが、完了時刻としても良いし、事前測定などによりマスターノード801でずれ量が把握されていれば、途中の時刻としても良い。また、データパケット803は、データと時刻情報で別パケットにしても良い。
第2の実施形態における、マスターノード801およびスレーブノード802の構成はそれぞれ図5、6に示すものと同様であるが、動作が異なる。
図10を用いて、マスターノード801の処理フローを簡潔に説明する。マスターノード801は、スレーブノード802からデータパケットを受信するまで待つ(S301)。スレーブノード802からデータパケットを受信すると、データパケットの受信時刻を基準タイマー606から取得して記録し(S302)、応答パケットをスレーブノード802へ送信する(S303)。
一方、各データパケットには、データパケット送信時刻が含まれており、基準時刻補正演算のためスレーブノード802側で測定したデータパケット送信時刻を取得する(S304)。次に、データパケットから取得したデータパケット送信時刻と、マスターノード801側の基準タイマー606から取得したデータパケットの受信時刻とを用いて基準時刻補正時間を演算し、スレーブノード識別子とシーケンス番号に対応させて記録する(S305)。そして、データパケット内の時刻情報を基準時刻補正時間で補正し(S306)、補正後時刻を付したパケットを作成し、外部へ出力する(S307)。
次に、図11を用いて、スレーブノード802の処理フローを簡潔に説明する。スレーブノード802はマスターノード801へデータパケットを送信する(S401)。この時データパケットには、タイマー707から取得した当該データパケット送信時刻が含まれている。その後、マスターノード801からタイムアウト時間内に応答パケットを受信したか判断し(S403)、受信しなかった場合には、S401へ戻り再送処理をする。
応答パケットを受信した場合には、次のデータパケットを作成しS401へ戻る。
以上説明した本実施形態によれば、スレーブノードは、スレーブノードのタイマーから取得したデータパケット送信時刻をマスターノードへ送信し、マスターノードは、マスターノードの基準時刻から取得したデータパケット受信時刻と、スレーブノードから受信したデータパケット送信時刻とを用いて基準時刻補正時間を演算し、補正した時刻を出力することで、スレーブノードにおける時刻補正用の演算処理や補正処理を無くし、スレーブノードの低消費電力化を図るとともに、マスターノードに従属する1つ以上のスレーブノードの時刻を基準となるマスターノードの時刻に高精度に時刻補正可能である。送信時刻を取得したデータパケットに該送信時刻情報を入れることで、マスターノードにおいて、データパケットを受信したときの情報のみで時刻補正処理が実施可能であるため、補正に用いる情報の取得した時間と、時刻補正を処理した時間が異なることにより生じるクロック誤差を小さくすることが出来る。また、演算に用いる補正処理情報が少ないため、処理量やメモリ量を少なくすることが出来る。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態に関して、図面を参照しながら説明する。
図12を用いて、本発明の第3の実施形態に係る時刻補正処理の手順を説明する。図12は、本発明の第3の実施形態に係る時刻補正処理のシーケンス図である。図12では、マスターノード1101とスレーブノード1102を1台ずつのみ記載しているが、1台のマスターノード1101に従属するスレーブノード1102は1台には限らず、2台以上の場合もある。また、マスターノード1101は、図1〜図4のマスターノードに該当する。また、スレーブノード1102は、図1〜図3のスレーブノード及びスマートメータに内蔵されたスレーブノードに該当する。図12において、下方向の矢印は時刻軸を表し、マスターノード1101の時間軸とスレーブノード1102の時間軸間の矢印は、マスターノード1101とスレーブノード1102間の無線通信パケットの通信方向を表す。
マスターノード1103は、スレーブノード1102へ時刻補正処理に用いる時刻を取得するトリガーとなるパケットとしてトリガーパケット1103を送信する。このとき、マスターノード1101は、トリガーパケット1103の送信開始時刻T1101を記憶する。
スレーブノード1102は、トリガーパケット1103を受信したとき、トリガーパケット1103の受信開始時刻T1102を記憶する。次にスレーブノード1102は、マスターノード1101へデータを送信するときにデータに時刻情報を付加したデータパケット1104を送信する。ここで、時刻情報とは、トリガーパケット受信開始時刻T1102、データの取得時刻が含まれる。
マスターノード1101は、トリガーパケット1103を送信したときにトリガーパケット送信開始時刻T1101を把握し、データパケット1104を受信したときにスレーブノード1102におけるトリガーパケット受信開始時刻T1102を把握する。これら、T1101〜T1102を用いて、式4により基準時刻補正時間T1103を求める。
基準時刻補正時間T1103=T1102−T1101 式4

式4は、マスターノード1101とスレーブノード1102の時刻差に伝搬遅延時間が加算された時間であり、伝搬遅延時間が必要となる時刻補正精度と比較して十分に小さい場合に基準時刻補正時間T1103とすることが出来る。
マスターノード1101において、基準時刻補正時間T1103を用いてデータの取得時間を補正する。
データの取得をトリガーパケット受信開始と同時にするなど、トリガーパケット1103の送信タイミングとデータの取得タイミングを関連付けることでトリガーパケット受信開始時刻T1102とデータの取得時刻を合わせても良い。トリガーパケット受信開始時刻T1102は、前回データを送信してからの経過時間とするなど、情報量を少なくしても良い。トリガーパケット受信開始時刻T1102は、開始時刻で説明しているが、完了時刻としても良いし、事前測定などによりマスターノード1101でずれ量が把握されていれば、途中の時刻としても良い。また、データパケット1104は、データと時刻情報で別パケットにしても良い。
第3の実施形態における、マスターノード1101およびスレーブノード1102の構成はそれぞれ図5、6に示すものと同様であるが、動作が異なる。
図13を用いて、マスターノード1101の処理フローを簡潔に説明する。マスターノード1101は、スレーブノード1102へトリガーパケットを送信し(S601)、トリガーパケットの送信時刻を基準タイマー606から取得して記録する(S602)。次に、スレーブノードからデータパケットを受信するまで待機し(S603)、所定の時間内に受信しなかったら再度S601へ戻りスレーブノード1102へトリガーパケットを送信する。データパケットを受信した場合には、応答パケットをスレーブノードへ送信し(S604)、S601へ戻る。
一方、トリガーパケット送信後に受信したデータパケットには、スレーブノード1102側で測定したトリガーパケットの受信時刻が含まれており、基準時刻補正演算のためスレーブノード1102側で測定したトリガーパケット受信時刻を取得する(S605)。
次に、データパケットから取得したトリガーパケット受信時刻と、マスターノード1101側の基準タイマー606から取得したトリガーパケットの送信時刻とを用いて基準時刻補正時間を演算し、スレーブノード識別子とシーケンス番号に対応させて記録する(S606)。そして、データパケット内の時刻情報を基準時刻補正時間で補正し(S607)、補正後時刻を付したパケットを作成し、外部へ出力する(S608)。
次に、図14を用いて、スレーブノード1102の処理フローを簡潔に説明する。スレーブノード1102は、マスターノードからトリガーパケットを受信したか判断し(S701)、受信した場合にはトリガーパケットの受信時刻をタイマー707から取得して記録する(S702)。次に、トリガーパケットの受信時刻を付してデータパケットを作成し(S703)、マスターノードへデータパケットを送信する(S704)。一方S701で、トリガーパケットを受信しなかった場合には、通常のデータパケットを作成し(S705)、マスターノードへデータパケットを送信する(S704)。その後、マスターノード1101からタイムアウト時間内に応答パケットを受信したか判断し(S706)、受信しなかった場合には、S704へ戻り再送処理をする。応答パケットを受信した場合には、S701へ戻る。
以上説明した本実施形態によれば、マスターノードは、トリガーパケットを送信し、送信時にマスターノードの基準時刻からトリガーパケットの送信時刻を取得し、スレーブノードは、トリガーパケット受信時にスレーブノードのタイマーから取得したトリガーパケット受信時刻をマスターノードへ送信し、さらにマスターノードは、取得したトリガーパケットの送信時刻と、受信したトリガーパケットの受信時刻とを用いて基準時刻補正時間を演算し、補正した時刻を出力することで、スレーブノードにおける時刻補正用の演算処理や補正処理を無くし、スレーブノードの低消費電力化を図るとともに、マスターノードに従属する1つ以上のスレーブノードの時刻を基準となるマスターノードの時刻に高精度に時刻補正可能である。トリガーパケットの送信時刻は、マスターノードに従属する全てのスレーブノードに対して共通であるため、マスターノードにおけるメモリ量を少なくすることが出来る。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態に関して、図面を参照しながら説明する。
図15を用いて、本発明の第4の実施形態に係るマスターノードの内部構成を説明する。図15は、本発明の第4の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。図15のマスターノード1401は、図5のマスターノード601と比較して、通信タイムスケジューリング部1402を追加した構成であり、通信タイムスケジューリング部1402の追加により無線通信処理部1403とスレーブノード別基準時刻補正処理部1404の処理内容が代わっている。他の構成要素は、図5と同様であるため、説明を省略する。
通信タイムスケジューリング部1402は、マスターノードとマスターノードに従属するスレーブノードの通信手順と時間をスケジューリングする。ここで、通信タイムスケジューリング部1402は、スレーブノード別基準時刻補正処理部1404からスレーブノード別の基準時刻補正時間を取得し、スレーブノード別の基準時刻補正時間を考慮した通信タイムスケジュールを生成し、通信タイムスケジューリングパケットに加工して無線通信処理部1403に出力する。
無線通信処理部1403は、図5の無線通信処理部607の処理内容に加えて、通信タイムスケジューリング部1402から通信タイムスケジューリングパケットを入力された場合、通信タイムスケジューリングパケットを無線信号に変調し、アンテナから無線通信電波を送信する。
スレーブノード別基準時刻補正処理部1404は、図5のスレーブノード別基準時刻補正処理部607の処理内容に加えて、基準時刻補正時間を通信タイムスケジューリング部1402に出力する。
図16を用いて、本発明の第4の実施形態に係るスレーブノードの内部構成を説明する。図16は、本発明の第4の実施形態に係るスレーブノードの概略構成を示すブロック図である。図16のスレーブノード1501は、図6のスレーブノード701と比較して、送信タイミング制御部1502を追加した構成であり、送信タイミング制御部1502の追加により無線通信処理部1503とタイマーの処理内容が代わっている。他の構成要素は、図6と同様であるため、説明を省略する。
送信タイミング制御部1502は、無線通信処理部1503から通信タイムスケジューリングパケットを入力された場合、通信タイムスケジューリングパケットから通信する手順と時間を把握し、タイマー1504から入力された時刻が該スレーブノード1501がデータパケット703を送信する時刻になったときに送信トリガーを無線通信処理部1503に出力する。
無線通信処理部1503は、図6の無線通信処理部705の処理内容に加えて、通信タイムスケジューリングパケットを受信した場合、通信タイムスケジューリングパケットを送信タイミング制御部1502に出力し、送信タイミング制御部1502から送信トリガーを入力されたタイミングでデータパケット703を送信する。
タイマー1504は、図6のタイマー707の処理内容に加えて、スレーブノード1501で認識している時刻を送信タイミング制御部1502へ出力する。
以上説明した本実施形態によれば、マスターノードとスレーブノードの時刻差を考慮した通信タイムスケジュールで通信を実施することで、マスターノードとスレーブノード間で時刻同期されていない場合でも時刻分割多重通信が可能であり、時刻分割多重通信により、電波干渉の抑制による通信品質向上や、スリープモードの活用によるスレーブノードの低消費電力化、測定の同時性確保などの効果がある。
また、複数のスレーブノードが計測対象からデータを取得するタイミングを合わせるように通信タイムスケジュールを作成して、スレーブノードに実行させることもできる。これによって、複数のスレーブノード間で時刻同期がされていない場合でも、計測データの取得タイミングを一致させることができる。
<第5の実施形態>
以下、本発明の第5の実施形態に関して、図面を参照しながら説明する。
図17を用いて、本発明の第5の実施形態に係るマスターノードの内部構成を説明する。図17は、本発明の第5の実施形態に係るマスターノードの概略構成を示すブロック図である。図17のマスターノード1601は、図5のマスターノード601と比較して、クロック誤差補正部1602を追加した構成であり、クロック誤差補正部1602の追加によりスレーブノード別基準時刻補正処理部1603の処理内容が代わっている。他の構成要素は、図5と同様であるため、説明を省略する。
クロック誤差補正部1602は、スレーブノード別基準時刻補正処理部1603からスレーブノード別の基準時刻補正時間のログを取得し、取得したログからクロック誤差が発生するタイミングを推定し、クロック誤差が発生するタイミングで基準時刻補正時間のクロック誤差を補正したクロック誤差補正後の基準時刻補正時間をスレーブノード別基準時刻補正処理部1603に出力する。
スレーブノード別基準時刻補正処理部1603は、スレーブノード別の基準時刻補正時間のログをクロック誤差補正部1602へ出力し、クロック誤差補正部1602から入力されたクロック誤差補正後の基準時刻補正時間を基準時刻補正時間に上書きする。
以上説明した本実施形態によれば、時刻の補正履歴からクロック誤差を推定し、クロック誤差が発生するタイミングでクロック誤差を補正することで、高精度に時刻補正可能である。
<実施形態>
本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。つまり、本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。
また、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
加えて、本技術分野の通常の知識を有する者には、本発明のその他の実装がここに開示された本発明の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。記述された実施形態の多様な態様及び/又はコンポーネントは、データを管理する機能を有するコンピュータ化ストレージシステムに於いて、単独又は如何なる組み合わせでも使用することが出来る。明細書と具体例は典型的なものに過ぎず、本発明の範囲と精神は後続する請求範囲で示される。
101、301、401、601、1401、1601 マスターノード
102、302、701、1501 スレーブノード
303、403 中継ノード
305 集約装置
409 通信網
304 センサ/アクチュエータ
306 通信ネットワーク
307 監視装置
308 制御装置
402 スマートメータ
410 データセンター
411 営業所
604、705、1303、1403、1503 無線通信処理部
605、706 送受信時刻取得部
606 基準タイマー
607、1404、1603 スレーブノード別基準時刻補正処理部
608、704 外部インターフェース
707、1504 タイマー
1402 通信タイムスケジューリング部
1502 送信タイミング制御部
1602 クロック誤差補正部

Claims (11)

  1. 基準タイマーを有するマスターノードと、前記マスターノードと無線通信により通信パケットを送受信するスレーブノードと、から構成される無線通信システムにおいて、
    前記スレーブノードは、
    前記マスターノードとの通信に用いる第一の通信パケットの受信時刻又は送信時刻を自ノードのタイマーから取得し、取得した受信時刻又は送信時刻を表す情報を前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、
    前記基準タイマーから取得した前記第一の通信パケットの送信時刻又は受信時刻と、前記スレーブノードから送信された前記第一の通信パケットの受信時刻又は送信時刻と、から前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めて、前記スレーブノードから送信されるにデータに付された時刻を補正し、
    前記スレーブノードは、
    前記マスターノードへ送信する前記第一の通信パケットの送信時刻T1´、及び、前記マスターノードから送信される第二の通信パケットの受信時刻T2´を自ノードのタイマーから取得し、取得した時刻T1及び時刻T2´を表す情報を第三の通信パケットによって前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、前記第一の通信パケットの受信時刻T1と、前記第二の通信パケットの送信時刻T2を前記基準タイマーから取得し、取得した時刻T1及び時刻T2と、前記第三の通信パケットによって通知された時刻T1´及び時刻T2´とから前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1において、前記マスターノードは、複数の前記スレーブノードと無線通信によて通信パケットを送受信するものであって、
    複数の前記スレーブノードは、それぞれ自ノードが有するタイマーに従って測定対象から測定データを取得し、前記測定データにデータの取得時刻を付して前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、複数の前記スレーブノードが有するタイマーと前記基準タイマーとの時刻差を前記スレーブノードごとに求めて、各スレーブノードから送信された前記測定データの取得時刻を補正することを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項2において、
    前記マスターノードは、
    複数の前記スレーブノードが有するタイマーと、前記基準タイマーと、の時刻差を前記スレーブノードごと対応付けて記憶する記憶部を備えることを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項3において、
    前記マスターノードは、
    前記スレーブノードごとに対応づけられた前記基準タイマーとの時刻差から、各スレーブノードの通信パケットの送信タイミング又は測定対象から測定データを取得するタイミングを定めたタイムスケジュールを作成して複数の前記スレーブノードへ送信し、
    複数の前記スレーブノードそれぞれは、前記マスターノードから送信された前記タイムスケジュールに従って通信パケットの送信又は測定対象から測定データの取得を行うことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項3において、
    前記マスターノードは、前記基準タイマーと前記スレーブノードが有するタイマーとの時刻差の履歴から、前記スレーブノードのタイマーに誤差が発生するタイミングを予測し、予測したタイミングで、前記スレーブノードごとに記憶された前記基準タイマーとの時刻差を修正することを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1において、
    前記スレーブノードは、前記第一の通信パケットの送信時刻T1´を自ノードのタイマーから取得するとともに、当該第一の通信パケットに送信時刻T1´を表す情報付して前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、前記第一の通信パケットの受信時刻T1を前記基準タイマーから取得し、取得した時刻T1´と前記第一の通信パケットによって通知された時刻T1とを比較して前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めることを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項1において、
    前記スレーブノードは、前記第一の通信パケットの受信時刻T1´を自ノードのタイマーから取得し、取得した時刻T1´を表す情報を第二の通信パケットによって前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、前記第一の通信パケットの送信時刻T1を前記基準タイマーから取得し、取得した時刻T1と記第二の通信パケットによって通知された時刻T1´を比較して前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めることを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項1において、さらに第二の基準タイマーを有する第二のマスターノードを備え、
    前記マスターノードは、前記スレーブノードから受信したデータを前記第二のマスターノードへ中継して無線通信するものであって、
    前記マスターノードは、前記第二のマスターノードとの通信に用いる第二の通信パケットの受信時刻又は送信時刻を自ノードの前記基準タイマーから取得し、取得した受信時刻又は送信時刻を前記第二のマスターノードへ送信し、
    前記第二のマスターノードは、前記第二の基準タイマーから取得した前記第二の通信パケットの送信時刻又は受信時刻と、前記マスターノードから送信された前記第二の通信パケットの受信時刻又は送信時刻と、から前記基準タイマーと前記第二の基準タイマーの時刻差を求めて記憶することを特徴とする無線通信システム。
  9. 請求項1に記載の無線通信システムに用いる無線通信装置において、
    基準タイマーを有する無線通信装置であって、スレーブノードが測定対象から取得した測定データを含む通信パケットを無線通信によって受信し
    前記スレーブノードが有するタイマーによって取得された、第一の通信パケットの受信時刻又は送信時刻を表す情報を、前記スレーブノードから受信し、
    前記基準タイマーから取得した前記第一の通信パケットの送信時刻又は受信時刻と、前記スレーブノードから送信された前記第一の通信パケットの受信時刻又は送信時刻と、から前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めて前記測定データに付された時刻を補正することを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項1に記載の無線通信システムに用いる無線通信装置において、
    基準タイマーを有するマスターノードと通信を行う無線通信装置であって、自装置が有するタイマーに従って測定対象から測定データを取得し、前記測定データにデータの取得時刻を付して前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードとの通信に用いる第一の通信パケットの受信時刻又は送信時刻を自ノードの前記タイマーから取得し、取得した受信時刻又は送信時刻を前記マスターノードへ送信することを特徴とする無線通信装置。
  11. マスターノードが有する基準タイマーと、前記マスターノードと無線通信を行うスレーブノードが有するタイマーの時刻差を補正する時刻補正方法であって、
    前記スレーブノードは、前記マスターノードとの通信に用いる通信パケットの受信時刻又は送信時刻を自ノードの前記タイマーから取得し、取得した受信時刻又は送信時刻を前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、前記基準タイマーから取得した前記通信パケットの送信時刻又は受信時刻と、前記スレーブノードから送信された前記通信パケットの受信時刻又は送信時刻と、から前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めて、前記スレーブノードから送信されるデータに付された時刻を補正し、
    前記スレーブノードは、
    前記マスターノードへ送信する前記第一の通信パケットの送信時刻T1´、及び、前記マスターノードから送信される第二の通信パケットの受信時刻T2´を自ノードのタイマーから取得し、取得した時刻T1及び時刻T2´を表す情報を第三の通信パケットによって前記マスターノードへ送信し、
    前記マスターノードは、前記第一の通信パケットの受信時刻T1と、前記第二の通信パケットの送信時刻T2を前記基準タイマーから取得し、取得した時刻T1及び時刻T2と、前記第三の通信パケットによって通知された時刻T1´及び時刻T2´とから前記スレーブノードのタイマーと前記基準タイマーの時刻差を求めることを特徴とする時刻補正方法。
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