JP6501158B2 - 紙綴じ装置、及び、画像形成システム - Google Patents

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本発明は、紙綴じ装置、及び、画像形成システムに関するものである。
従来、複数枚の紙を重ねた紙束を綴じるために、金属針を用いず、紙束の綴じ代部を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置が知られている。この種の紙綴じ装置では、互いの凹凸部が噛み合い可能な一対の圧着部材などの凹凸部材によって紙束を挾持し、紙束を圧着することで、凹凸部間で紙と紙とが引き伸ばされるとともに紙同士の繊維をからませて綴じている。
この種の紙綴じ装置として、例えば、特許文献1には、紙束の綴じ代部を対象に加水処理を施す加水機構を備えた紙綴じ装置が記載されている。この綴じ理装置は、加水処理によって紙の繊維の絡まりを一度解いた状態とすることで、綴じ処理の際に紙の繊維同士を絡みやすくすることができ、圧着綴じによる綴じ力を強くすることができるとされている。
また、この紙綴じ装置は、加水機構による綴じ代部への水分供給量が調整可能であり、紙の種類や綴じ枚数に応じて加水量を変えることで、紙の種類や枚数などに合わせて紙同士の圧着力を調整している。これにより、様々な条件においても圧着による綴じ強度を十分に得ることができるとされている。
圧着綴じの綴じ力(綴じ強度)を向上させるためには、紙束内部に位置する紙にも水が付着している必要がある。特許文献1の紙綴じ装置は、紙束内部に位置する紙に水を付着させるにあたり、紙の揃え位置に順次搬送されてくる紙に対して、一枚ずつ、又は、複数枚ごとに加水処理を施す。これによれば、紙束内部の紙に水を付着させて圧着綴じの綴じ力を向上させることが可能だと思われるが、紙束の揃え精度が悪くなるという不具合が生じる。詳しくは、揃え位置にセットされている紙には既に加水処理が施されているため、この紙の加水部分と次に揃え位置に搬送されてくる紙との間で搬送抵抗が生じ、セットされている紙と搬送されてくる紙との間で不ぞろいが生じやすい。そのため、紙束の揃え精度が悪くなるという不具合が生じる。
上述した課題を達成するために、本発明は、複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
前記紙束の紙のうち前記加水機構によって前記加水処理が施された紙に対して、前記紙分離機構による前記分離動作を行い、
前記紙束の紙面上における、前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置と、前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置とが、前記紙分離機構によって分離された紙の搬送方向と直交する方向でずれた位置関係にあることを特徴とする。
本発明によれば、圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、良好な揃え状態で綴じ処理を施すことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる。
実施形態に係る画像形成システムの構成を説明する図。 同画像形成システムが備える紙処理装置の圧着綴じ方法について説明する図。 実施例1に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 同端綴じ部における動作の一例を示す説明図。 同端綴じ部における動作の他の一例を示す説明図。 同端綴じ部における動作の更に他の一例を示す説明図。 同端綴じ部における動作の更に他の一例を示す説明図。 同端綴じ部における動作の更に他の一例を示す説明図。 実施例3に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例4に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例5に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例6に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例6に係る端綴じ部の動作の一例を示す概略構成図。 実施例8に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例8に係る端綴じ部の動作の一例を示す概略構成図。 実施例9に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例11に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。 実施例12に係る端綴じ部の構成の一例を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成システムを説明する。
図1は実施形態に係る画像形成システムの構成を説明する図である。
図1に示すように、画像形成システム300は、画像形成装置100と、紙処理装置200とを備えている。画像形成装置100と紙処理装置200とは、相互に通信可能に接続されている。画像形成システム300では、画像形成装置100が紙Pに画像を形成し、紙処理装置200が画像形成装置100から紙Pを受け入れ、この受け入れた紙Pに各種の後処理を施す。画像形成装置100から受け入れた紙Pに施す各種の後処理としては、例えば、用紙綴じ処理、中綴じ処理を含む中折り処理等が挙げられる。
本実施形態において紙処理装置200では複数の紙Pが積層されることで形成された紙束Pbを、スティプラ針(金属針)を用いずに綴じる紙綴じ処理を行う。具体的には、一対の凹凸した歯型形状の部材によって紙束を加圧することで綴じる圧着綴じ方式を用いて紙綴じ処理を行う。この圧着綴じ方法については、後程詳述する。
さらに、画像形成装置としては、公知の構成のものを適用でき、本実施形態では、複写機またはプリンタ等の画像形成部とからなる画像形成装置100を備えている。この画像形成装置100は、例えば、画像処理回路、感光体、光書き込み装置、現像装置、転写装置及び定着装置を有し、紙Pの両面または片面に画像を形成する。
画像処理回路は、画像形成装部が複写機である場合のスキャナ部で読み取った画像データやパーソナルコンピュータ等の外部装置から入力される画像データを印字可能な画像データに変換し、変換した画像データを光書き込み装置に出力する。
光書き込み装置は、画像処理回路から出力される画像信号に基づいて感光体に光書き込みを行い感光体の表面に静電潜像を形成する。
現像装置は、光書き込みにより感光体の表面に形成された静電潜像をトナー現像する。転写装置は、現像装置によって顕像化された感光体の表面上のトナー像を紙Pに転写する。定着装置は、紙P上に転写されたトナー像を紙Pに定着する。
次に、本実施形態の紙処理装置200について説明する。
本実施形態の紙処理装置200は、ストレート搬送部1、プルーフ搬送部2、端綴じ搬送部3、及び、中綴じ搬送部4で構成した複数の搬送部を有している。
ストレート搬送部1は、画像形成装置100から搬送されてきた紙Pに後処理を施さずにそのままシフトトレイ21に排出するものである。このストレート搬送部1には、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、及び、シフト排紙ローラ16が設けられ、さらに紙搬送方向下流にシフトトレイ21が設けられている。
プルーフ搬送部2は、ストレート搬送部1と同様に、画像形成装置100から搬送されてきた紙Pに後処理を施さずにそのままプルーフトレイ22に排出するものである。このプルーフ搬送部2には複数の搬送ローラが設けられ、この複数の搬送ローラの紙搬送方向下流にプルーフトレイ22が設けられている。
端綴じ搬送部3は、画像形成装置100から搬送されてきた紙に端綴じ処理を施した後、この端綴じ処理を施した紙をシフトトレイ21に排出するものである。この端綴じ搬送部3は中間ローラ15の下方に設けられ、中間ローラ15の下方には搬送されてきた紙Pを積載するステイプルトレイ31が設けられている。
また、ステイプルトレイ31の周辺には、ジョガー32、端綴じ基準フェンス33、端綴じ装置34、及び、コロ35が設けられている。
ジョガー32は搬送されてきた紙Pの幅方向を揃えるものであり、端綴じ基準フェンス33は紙Pの搬送方向の位置基準となるものである。端綴じ装置34は、端綴じ制御手段によって制御され、紙の所定の位置に綴じ処理を施すものである。戻しコロ35は、端綴じ装置34によって綴じ処理が施される前の紙束Pbを搬送上流方向に搬送するものである。
さらに、本実施形態における端綴じ搬送部3には、ステイプルトレイ31に積載された紙束Pbを押さえる固定部材、加水機構、及び、紙露出機構が設けられている。本実施形態においては、紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置である端綴じ部30として、ステイプルトレイ31、ジョガー32、端綴じ基準フェンス33、端綴じ装置34、コロ35、固定部材、加水機構、及び、紙露出機構を備えている。なお、固定部材、加水機構、及び、紙露出機構については後程詳述する。
中綴じ搬送部4は、画像形成装置100から搬送されてきた紙Pに中綴じ処理を施した後、この中綴じ処理を施した紙Pを中綴じ排紙トレイ23に排出するものである。この中綴じ搬送部4には、複数の搬送ローラ41,42,43、中綴じ装置44、及び、中折り装置45が設けられている。この中綴じ装置44は、中綴じ制御手段によって制御され、紙の所定の位置に綴じ処理を施している。また、中綴じ搬送部4には、中折り装置45の紙搬送方向下流に中綴じ排紙トレイ23が設けられている。
また、紙処理装置200は、画像形成装置100から図中矢印aの向きに搬送されてきた紙Pを受け入れる受入口202と、この受入口202の紙Pの搬送方向(以下、「紙搬送方向」という)下流に位置する入口ローラ11を備えている。この入口ローラ11の紙搬送方向下流には分岐爪12が設けられ、この分岐爪12によってストレート搬送部1に向かう搬送経路、又はプルーフ搬送部2に向かう搬送経路に紙Pの搬送方向を切り替えている。
さらにまた、ストレート搬送ローラ13と中間ローラ15との間には切替爪14が設けられ、中間ローラ15でスイッチバックされた紙を中綴じ搬送部4へ誘導する。
次に、紙処理装置200の動作について説明する。
画像形成装置100によって画像が印写され、画像形成装置100の排紙口から排出された紙Pは、紙処理装置200の受入口202を通過して紙処理装置200内に搬送される。
紙Pに後処理を施さず、そのままシフトトレイ21に排出するときは、紙処理装置200へと搬送された紙Pは、入口ローラ11で搬送され、分岐爪12によってストレート搬送部1へと誘導される。ストレート搬送部1に誘導された紙Pはストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、及び、シフト排紙ローラ16の順に搬送され、シフトトレイ21に排出され積載される。
紙Pをプルーフトレイ22に排出するときは、紙処理装置200へと搬送された紙Pは、入口ローラ11で搬送された後、分岐爪12によってプルーフ搬送部2へと誘導される。プルーフ搬送部2へと誘導された紙Pは、さらに複数の搬送ローラに搬送されたのち、プルーフトレイ22に排出され積載される。
紙Pに端綴じ処理を施すときは、紙処理装置200へと搬送された紙Pは、入口ローラ11、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15、及びシフト排紙ローラ16の順に搬送される。シフト排紙ローラ16まで搬送された紙Pは、シフト排紙ローラ16によってスイッチバックされ、ステイプルトレイ31に積載される。ステイプルトレイ31に積載された紙Pは、ステイプルトレイ31で戻しコロ35と端綴じ基準フェンス33によって搬送方向を揃えられ、ジョガー32によって幅方向を揃えられる。そして、ステイプルトレイ31に指定した枚数の紙Pが積載されると、複数枚の紙Pで構成される紙束Pbに対して後述する分離動作及び加水処理を施す。さらに、加水処理が施された紙束Pbに対し、端綴じ制御手段によって制御された端綴じ装置34によって、網束Pbの所定の位置に綴じ処理が施される。端綴じ処理が施された紙束Pbは、放出爪によってシフトトレイ21に排出され積載される。
紙Pに中折りを施すときは、紙処理装置200へと搬送された紙Pは、入口ローラ11、ストレート搬送ローラ13、中間ローラ15の順に搬送されたのち、中間ローラ15によってスイッチバックされ、切替爪14によって中綴じ搬送部4に誘導される。中綴じ搬送部4に誘導された紙Pは、複数の搬送ローラによってさらに紙搬送方向下流へ搬送され、中綴じ装置の近傍に集積される。中綴じ装置に指定した枚数の紙Pが集積されると、中綴じ制御手段によって制御された中綴じ装置によって、紙の所定の位置に綴じ処理が施される。中綴じ処理が施された紙束Pbは、中折り装置で中折り処理が施され、中綴じ排紙トレイ23に排出され積載される。
次に、本実施形態の紙処理装置200における紙綴じ方法について詳述する。
図2は、圧着綴じ方法について説明する図である。
本実施形態の紙処理装置200においては、金属針を用いないで紙束を綴じる、圧着綴じ方式で紙束を綴じている。
図2(a)に示すように、端部綴じ装置34は、凹凸形状がある一対の圧着歯である上圧着歯34aと下圧着歯34bとを有し、この一対の圧着歯が、紙束Pbを挟むように対向する位置に配置されている。
紙束Pbに圧着綴じを施すとき、圧着歯の間にか紙束Pbが挿入されると、図2(b)に示すように、少なくとも一方の圧着歯を動かし、図2(c)に示すように、上圧着歯34aと下圧着歯34bとを紙束Pbを挟み込むように噛み合わせて紙束Pbに圧力を掛ける。そして、その圧力を大きくしていき、所定の加圧力、及び加圧時間で圧着綴じが施されると、図2(d)に示すように紙Pに凹凸形状が転写されて紙束Pbの綴じが完了する。その後、圧着歯は紙束Pbから離間し、図2(a)に示すような綴じ処理の動作に入る初期の位置で待機する。
この圧着綴じ方式で綴じられた紙束Pbでは、圧着歯の歯型形状が転写され、凹凸の嵌合や、用紙間の繊維の絡まりや固着により紙束Pbを綴じることが可能となる。
また、本実施形態の紙処理装置としては、例えば、ユーザー自身が揃えた紙束を綴じる紙綴じ装置を備えた紙処理装置を用いてもよい。この紙処理装置には、前述したような画像形成を行う機能は搭載されておらず、ユーザー自身が揃えた紙束を機械にセットし、圧着綴じを施す紙処理の機能が搭載されている。なお、紙処理装置における圧着綴じ方式については、本実施形態の紙処理装置200の圧着綴じ方式について説明したものと同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の構成について詳述する。
本実施形態の端綴じ部30は、上述したように、ステイプルトレイ31、ジョガー32、端綴じ基準フェンス33、端綴じ装置34、コロ35、固定部材、加水機構、及び、紙露出機構を備えている。
加水機構は、複数枚の紙を重ねた紙束Pbに水を付着させる加水処理を施するものである。本実施形態の端綴じ部30では、加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行っている。
端綴じ部30の固定部材は、ステイプルトレイ31に積載された紙束Pbを押さえるものである。また、紙露出機構は、紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面(以下、単に「接触面」という)を露出させるものである。本実施形態においては、紙露出機構によって露出した紙束Pbの接触面に対して加水機構による加水処理を施している。
本実施形態においては、端部の位置を揃えた紙束Pbを固定部材によって押さえた状態で、紙束Pbの接触面を露出させることが可能となる。このため、揃えた紙束Pbをずらすことなく、紙束Pb内部に位置する紙に直接加水処理を行うことができ、紙束Pb内部に位置する紙にも水を付着させることができる。したがって、圧着による綴じ処理を行う紙処理装置において、良好な揃え状態で綴じ処理が行うことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる。
[実施例1]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第一の実施例(以下、実施例1という)について説明する。
まず、本実施例の端綴じ部の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る端綴じ部30の構成の一例を示す概略構成図である。
図3に示すように、本実施例の端綴じ部30は、ステイプルトレイ31に積載された紙束Pbを押さえる固定部材50と、紙束Pbに水分を付着させる加水処理を施す加水機構60とを備えている。さらに、紙露出機構として、紙束Pbの接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離させる分離動作を行い、紙束Pbの接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構70を備えている。
本実施例の加水機構60は、水を保持する加水部材61、この加水部材を一端に備えた支持部材62、及び、この支持部材62を紙処理装置200内で回動可能に支持する回転軸63とを備えている。加水部材61としては、例えば、スポンジなどの多孔質の部材を用いることができる。
紙分離機構70は、紙束Pbと接触し、回転可能な円筒形状のコロ71を備えている。また、このコロ71の上方には、コロ71によって紙束Pbの綴じ代部から分離された紙を保持するためのカバー部材72が設けられている。
次に、本実施例の端綴じ部30の動作について説明する。
紙処理装置200内を端綴じ搬送部3まで搬送されてきた紙Pは、ステイプルトレイ31に所定の枚数積載され、ジョガー32、端綴じ基準フェンス33、及び、戻しコロ35によって紙Pの幅方向端部と紙Pの搬送方向端部の位置が揃えられる。ステイプルトレイ31に積載されて、端部の位置が揃えられた複数の紙Pである紙束Pbは、図3に示すように固定部材50によって紙面が押さえられることでステイプルトレイ31に固定される。
紙分離機構70のコロ71は、紙束Pbに対して当接可能に設けられており、図中矢印方向に回転することで接触している最上紙P1を撓ませ、紙束Pbの最上紙P1と、この最上紙P1の下に位置する二番目の紙P2との間に隙間生じさせる。
図4〜図8は、端綴じ部30における動作の一例を示す説明図である。
図3に示す状態から、コロ71によって最上紙P1の搬送を更に続けると、固定部材50によって紙束Pbごとステイプルトレイ31に一部が固定された最上紙P1は、図4に示すように、二番目の紙P2からめくり上げられる。そして、コロ71の上方に位置するカバー部材72の上面に当接することで、紙束Pbの綴じ代部から分離された状態で保持される。
本実施例における加水機構60の動作としては、例えば揺動する動きを行い、回転軸63を中心に紙束Pbの紙面に向かって支持部材62が回動する。これにより、支持部材62の先端に備えられた加水部材61の位置を、図3に示す退避位置から、図4に示す加水位置まで移動させている。加水部材61は、図3に示す退避位置では、水供給部材により水が供給されている。また、支持部材62の先端に備えられた加水部材61の位置を、図4に示す加水位置に移動させると、紙束Pbの紙面に当接することで生じる圧によって、多孔質の中から水を放出し、紙束Pbの綴じ代部に加水処理を施す。
本実施例において加水機構60は、最上紙P1が二番目の紙P2からめくり上げられることで露出した二番目の紙P2の綴じ代部に対して、加水部材61を接触させることで加水処理を施している。
このように二番目の紙P2に加水処理が施されると、図5に示すように、コロ71が図中矢印の向きにさらに回転することで、コロ71と接触している二番目の紙P2を撓ませて、紙束Pbに積載された複数の紙Pのうち、二番目の紙P2の下に位置する三番目の紙P3と二番目の紙P2との間に隙間生じさせる。このとき、カバー部材72の上面に保持されていた最上紙P1は、二番目の紙P2に生じた撓みによって一時的にカバー部材72から押し上げられた状態となる。
さらにコロ71による二番目の紙P2の搬送を続けると、固定部材50によって紙束Pbごとステイプルトレイ31に一部が固定された二番目の紙P2は、図6に示すように、三番目の紙P3の綴じ代部から分離されてめくり上げられ、最上紙P1と一緒にカバー部材72の上面に当接することでカバー部材72に保持される。
加水機構60は、二番目の紙P2が三番目の紙P3の綴じ代部から分離された状態で、三番目の紙P3の紙面に加水部材61を接触させ、三番目の紙P3の綴じ代部に加水処理を施している。
このように、本実施例においては、紙束Pbの接触面で接触する一方の紙を他方の紙から紙分離機構70によって分離するごとに、加水機構60によって分離した紙の下に位置する紙に対して加水処理を施す動作を繰り返している。これにより、紙束Pbの内部に位置する紙Pに対して直接加水することが可能となる。また、固定部材によって紙束Pbをステイプルトレイ31に固定した状態で紙束Pb内部に位置する紙に加水処理を施すことができるため、紙束Pbの端部の揃えを乱すことなく、紙束Pb内部に位置する紙Pを全て水で濡らすことができる。したがって、良好な揃え状態で紙束Pbに綴じ処理を施すことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる。
また、本実施例においては、紙束Pbとして積載された全ての紙Pにおける綴じ代部に加水処理を施した後、紙綴じ装置34によって綴じ代部に圧着綴じを施している。このとき、圧着綴じを施す際の紙束Pbの状態としては、図7に示すように、紙束Pbが全てカバー部材72の上面に保持された状態で圧着綴じを施しても良い。また、図8に示すように、紙分離機構70を図中破線で示す位置から、図中実線で示す位置まで移動させることで、紙束Pbがまっすぐになった状態にしてから圧着綴じを施しても良い。なお、この紙分離機構70を移動させる構成については、後ほど説明する。
[実施例2]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第二の実施例(以下、実施例2という)について説明する。
なお、本実施例の端綴じ部30の基本的な構成は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例の端綴じ部30は、加水機構60によって紙束Pbの紙に加水処理を施したのちに、加水処理が施された紙(以下、加水処理後の紙という)をこの紙と接する紙から紙分離機構70によって分離している。
加水処理後の紙をこの紙と接する紙から分離する際、加水処理後の紙Pの厚み方向へ水が浸透している、加水処理後の紙Pと、この紙と接する紙との間に生じる摩擦抵抗が増してしまい、紙の分離が難しくなる。
本実施例においては、加水処理を行った直後に加水処理後の紙Pを、この紙と接する紙から分離することが可能となる。これにより、加水処理後の紙Pからこの紙と接する紙へ水が浸透する前に紙の分離動作を行うことができるため、加水処理後の紙とこの紙と接する紙との間で生じる加水処理後の紙Pに含まれる水による摩擦抵抗を抑制することができ、紙の分離を確実に行うことができる。
[実施例3]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第三の実施例(以下、実施例3という)について説明する。
図9は、本実施形態に係る端綴じ部30の他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図9に示す端綴じ部30は、端綴じ部30の備える紙分離機構70の構成が異なる以外は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図9に示すように、本実施例の紙分離機構170には、紙束Pbと接触するコロ部材であるコロ71が2つ設けられている。
また、本実施例においては、紙束Pbの紙面上における、コロ71が紙束Pbの紙面と接触する接触位置と、加水機構60によって紙束Pbに水分を付着させる加水位置とが、次のような位置関係になっている。すなわち、紙束Pbの綴じ代部から分離された紙Pがコロ71によって搬送される搬送方向(図中矢印b)と直交する方向でずれた位置関係となっている。
具体的には、紙束Pbの紙面上における加水機構60の加水位置は、紙束Pbの圧着綴じが施される綴じ代部の位置であり、紙分離機構170の接触位置は、この加水位置に対して図中矢印bで示す搬送方向に直交する方向で2箇所に分かれている。
これにより、加水処理後の紙Pをコロ71によって分離する際に、加水処理後の紙Pにおける水が付着した箇所との接触を避けてコロ71によって紙Pを搬送することが可能となる。したがって、分離機構に水が付着することなく加水処理後の紙Pを分離することができるため、紙の分離を確実に行うことができる。
[実施例4]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第四の実施例(以下、実施例4という)について説明する。
図10は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図10に示す端綴じ部30は、端綴じ部30の備える加水機構60及び紙分離機構70の配置が異なる以外は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図10に示すように、本実施例の加水機構160は、図中矢印cで示す方向に移動可能に設けられており、紙分離機構70による紙Pの分離動作時には、紙Pの分離を阻害しない位置へ退避可能である。
また、本実施例の端綴じ部30は、紙束Pbの紙面上における、加水機構160によって紙束Pbに水分を付着させる加水位置が、コロ71が紙束Pbと接触する位置よりも、紙束Pbの紙面上の中央に近くなっている。具体的には、紙束Pbの紙面上において、紙分離機構70が紙束Pbと接触する接触位置に対して、加水機構160の加水位置の方が図中矢印bで示す紙分離機構70による紙搬送方向下流側に位置し、紙分離機構70の接触位置に対して紙搬送方向下流側で加水機構160による加水処理が施されている。
これにより、加水処理後の紙Pをコロ71によって分離する際に、加水処理後の紙Pにおける水が付着した箇所との接触を避けてコロ71によって紙Pを搬送することが可能となる。したがって、分離機構に水が付着することなく加水処理後の紙Pを分離することができるため、紙の分離を確実に行うことができる。
[実施例5]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第五の実施例(以下、実施例5という)について説明する。
図11は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図11に示す端綴じ部30は、端綴じ部30の備える分離機構70の構成が異なる以外は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図11に示すように、紙分離機構270によって三番目の紙P3から二番目の紙P2を分離した場合、二番目の紙P2の分離動作後に、二番目のP2の下に位置する三番目の紙P3が、三番目の紙P3の更に下に位置する紙から分離し始めている場合がある。この場合、三番目の紙P3に加水処理を施す際に、加水位置が所定の位置からずれてしまったり、三番目の紙P3に加水処理が施せなかったりする可能性がある。
そこで、本実施例の端綴じ部30においては、紙分離機構270によって紙を分離するごとに、紙分離機構270によって紙束Pbに与える接触圧を解除するように構成した。具体的には、紙分離機構270を、紙分離機構270の備えるコロ71によって紙束Pbへ与える接触圧が解除される方向(図中矢印dで示す)に移動可能に設けている。
これにより、分離した紙の下に位置する加水処理前の紙に生じた撓みを解消することが可能となり、紙束Pを良好な揃え状態に保ったまま、加水処理を施す紙の所定の位置に加水機構による加水処理を施すことができる。
[実施例6]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第六の実施例(以下、実施例6という)について説明する。
図12は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図12に示す端綴じ部30は、端綴じ部30に後述する分離補助部材を設けた以外は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図12に示すように、本実施例の端綴じ部30は、紙分離機構70による分離動作を補助するための分離補助部材73を備えている。本実施例において、分離補助部材73は、分離補助部材73の一端に有する回転軸73aを中心に回動可能に設けられている。
コロ71は二番目の紙2から最上紙P1を分離する際に、最上紙P1は撓みが生じさせる。この撓みによって、分離させられた紙P1の下に位置する二番目の紙P2との間に隙間が生じている。分離補助部材73は、当該隙間に分離補助部材73の先端部を差し込み、回転軸73aを中心に図中矢印eに示す紙束Pbから離れる向きに分離補助部材73の先端部を回動させることで、最上紙P1の撓み部を跳ね上げる。これにより、コロ71による最上紙P1の分離動作を補助し、紙の分離をより確実に行うことができる。
図13は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
また、紙分離機構70として分離補助部材を備える場合、紙分離機構70を次のように構成してもよい。すなわち、図13に示すように、紙束Pbとの接触により紙束Pbに圧をかけ、紙束Pbの紙面に沿う方向にスライド移動することで紙束Pbの紙Pを撓ませる分離部材371を備えた構成としてもよい。
この紙分離機構370では、分離部材371によって撓みが生じた紙Pと、この紙の下に位置する紙との間に生じた隙間に分離補助部材73の先端部を差し込み、回転軸73aを中心に分離補助部材73の先端部を図中矢印eに示す紙束Pbから離れる向きに回動させる。これにより、分離させられた紙P1の撓み部を跳ね上げ、紙束Pbから紙Pを分離することができる。
[実施例7]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第7の実施例(以下、実施例7という)について説明する。
本実施例の端綴じ部30は、紙分離機構による紙の分離動作を行いながら、この分離動作によって分離される紙Pに対して加水機構によって加水処理を施している。すなわち、紙のめくり動作を行うと同時に、このめくり動作によってめくられる紙に対して加水処理を施している。
具体的な構成の例としては、例えば、紙束の紙面に当接することで、紙分離部材として回転可能なコロ部材を用い、このコロ部材に加水機構の一部である加水部材を設けた場合や、紙分離機構で分離した紙を保持する保持部材に加水部材を設けた場合などが挙げられる。
本実施例では、紙分離機構による紙分離動作の最中に、この紙分離動作によってめくられる紙に加水処理を施すことが可能となるので、端綴じ処理に係る紙処理を行う時間を短縮することができる。
[実施例8]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第の実施例(以下、実施例という)について説明する。
図14は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
図15は、本実施形態に係る端綴じ部30の動作の一例を示す概略構成図である。
なお、図14及び図15に示す端綴じ部30の基本的な構成は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例においては、図14に示すように、紙分離機構470が紙束Pbと接触する回転可能なコロ部材であるコロ471を備えている。このコロ571は、紙束Pbに積載された紙Pと接する外周面に、紙束Pbとして積載された複数の紙Pに水を付着させるための加水部材61を備えている。
また、本実施例においては、加水機構260として加水部材61と水供給部材64とを備えている。
紙処理装置200の停止時には、コロ571に設けられた加水部材61から紙束Pbに向かって水が垂れないように、加水部材61がコロ571の重力方向上方に位置するように停止する。一方、紙束Pbに対して加水処理を施す際には、コロ571が図中矢印方向に回転することで、加水部材61を水供給部材64によって水の供給が受けられる水供給位置まで移動させる。加水部材61は水供給位置で水供給部材64から水の供給を受け、所定量の水を保持する。さらに、コロ571が回転することで、図15に示すように、加水部材61が紙束Pbの紙面上に接触し、紙束Pbとして積載された複数の紙Pに水を付着させる。
本実施例の構成においては、紙分離機構470の分離部材としてのコロ部材であるコロ471に加水機構260の加水部材61が設けられているため、加水部材とコロ部材を駆動させるための駆動部を共通化することが可能となる。これにより、加水機構に係るコストを下げることができる。
[実施例9]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第九の実施例(以下、実施例9という)について説明する。
図16は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図16に示す端綴じ部30の基本的な構成は、図14に基づき説明した実施例8の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例8の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図16に示すように、本実施例の端綴じ部は、紙分離機構570を、紙分離機構570の備えるコロ571によって紙束Pbへ与える接触圧が解除される方向(図中矢印gで示す)に移動可能に設けている。
また、本実施例では、この紙分離機構570の位置を、紙分離機構570の紙束Pbへの接触を解除する位置から紙束Pbと接触する位置へ切り替えるとき、コロ571の備える加水部材61が次のような位置となるようにコロ571の回転を停止させている。すなわち、紙束Pbの紙面と対向する位置となるようにコロ571の回転を停止させている。この状態から紙分離機構570が紙束Pbの紙面と接触することで紙束Pbへの加水処理を施し、次にコロ571を回転させることで加水処理が施された紙を、この紙と接触している紙から分離する。
本実施例においては、加水部材61が紙束Pbの紙面と対向する位置となるようにコロ571の回転を停止させているため、紙分離機構670が紙束Pbの紙面と接触すると同時に、紙束Pbの紙面へ加水処理を施すことが可能となる。これにより、紙束Pbの揃え状態を良好に保ったまま加水処理を施すことができるため、紙の所定の位置に加水機構による加水処理を施すことができる。
[実施例10]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第十の実施例(以下、実施例10という)について説明する。
本実施例の端綴じ部30の基本的な構成は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例においては、紙分離機構70によって分離された紙Pに対し、加水機構によって加水処理を施している。具体的な構成としては、例えば、分離機構によって分離された紙を一時的に保持する保持部材に加水機構の加水部材を設けた構成や、分離機構によって分離された紙に加水部材を押し付ける構成が挙げられる。
本実施例においては、紙束Pbに積載された紙Pに水を塗布する前に、紙分離機構による分離動作を行うことが可能となる。このため、分離動作によって分離される紙Pに付着した水による摩擦抵抗を受けることなく分離動作を行うことができ、紙の分離を確実に行うことができる。
[実施例11]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第十一の実施例(以下、実施例11という)について説明する。
図17は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図に示す端綴じ部30の基本的な構成は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図17に示すように、本実施例においては、紙分離機構70の備えるコロ71の上方に、コロ71によって紙束Pbの綴じ代部から分離された紙とコロ71の間を遮蔽する遮蔽部材172を備えている。この遮蔽部材172の一部には、紙束Pbとして積載された複数の紙Pに水を付着させるための加水部材61が設けられている。
本実施例においては、紙分離機構70によって分離された紙P1が、この遮蔽部材172の上面に搬送されることで、遮蔽部材172に設けられた加水部材61と接触して加水処理が施される。
これにより、紙束Pbに加水処理を施す際に加水部材を移動させる必要が無く、紙分離機構によって分離した紙が遮蔽部材172に設けられた加水部材61に接触する度に紙Pへの加水処理を施すことが可能となる。したがって、加水処理のために加水部材を移動させるための駆動部を必要とせず、加水機構に係るコストを下げることができる。
[実施例12]
次に、本実施形態に係る端綴じ部30の第十二の実施例(以下、実施例12という)について説明する。
図18は、本実施形態に係る端綴じ部30の更に他の構成の一例を示す概略構成図である。
なお、図18に示す端綴じ部30の基本的な構成は、図3に基づき説明した実施例1の端綴じ部30と同様の構成である。このため、実施例1の端綴じ部30と同様な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図18に示すように、本実施例においては、紙分離機構70によって分離された紙Pがコロ71によってコロ71の上方に搬送された際に、分離された紙Pのコロ71と対向する面とは反対側の面側に後述する規制板65を設けている。この規制板65は、コロ71による分離された紙Pの搬送向きを規制するものである。また、本実施例においては、紙分離機構70によって分離された紙Pの紙面のうち、コロ71と対向する面側に、加水機構360を設けている。この加水機構360は、加水部材61と、この加水部材を支持する支持部材62とを備えており、図中矢印hで示す方向に稼働可能に設けられている。
本実施例の端綴じ部30においては、分離された紙Pに対して次のように加水処理を施す。すなわち、分離された紙Pがコロ71によってコロ71の上方に搬送された際、加水機構360が分離された紙Pに向かって移動することで、加水部材61と規制板65との間に分離された紙Pを挟みこんで加水処理を施している。
これにより、加水処理を施す紙の姿勢を規制板65によって安定させることが可能となり、紙の狙いの位置に加水処理を施すことができる。
なお、上述した説明では、紙分離機構によって紙束の綴じ代部から紙を一枚ずつ分離し、紙束の紙一枚ごとに加水機構による加水処理を施す構成としたが、本実施形態の構成としてはこれに限らない。例えば、紙束の綴じ代部から所定の枚数分離させ、加水処理を施す構成としてもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
複数枚の紙を重ねた紙束Pb等の紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構60等の加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、前記紙束を押さえる固定部材50等の固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙分離機構70等の紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施すことを特徴とする紙綴じ装置。
本態様においては、上記実施形態について説明したように、端部の位置を揃えた紙束Pbを固定部材によって押さえた状態で、紙束Pbの綴じ代部における紙同士が接触する接触面を紙露出機構によって露出させることが可能となる。このため、揃えた紙束Pbをずらすことなく、紙束Pbの内部に位置する紙に直接加水処理を行うことができ、紙束Pbの内部に位置する紙にも水を付着させることができる。したがって、圧着による綴じ処理を行う紙処理装置において、良好な揃え状態で綴じ処理が行うことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる。
(態様B)
態様Aにおいて、前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の最上紙P1等の紙を他方の二番目の紙P2等の紙から分離する分離動作を行う紙分離機構70等の紙分離機構であることを特徴とする。
本態様においては、上記実施形態について説明したように、端部の位置を揃えた紙束Pbを固定部材50で押さえた状態で、紙分離機構70によって紙束Pbの最上紙P1を最上紙から二番目の紙P2から分離することが可能となる。これにより、揃えた紙束Pbをずらすことなく紙束Pb内部に位置する紙二番目の紙P2の綴じ代部を露出させ、この綴じ代部に直接加水処理を行うことできる。したがって、圧着による綴じ処理を行う紙処理装置において、良好な揃え状態で綴じ処理が行うことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる。
(態様C)
態様Bにおいて、紙束Pb等の前記紙束の紙のうち前記加水機構によって前記加水処理が施された紙に対して、紙分離機構70等の前記紙分離機構による前記分離動作を行うことを特徴とする。
本態様においては、上記実施例2について説明したように、加水処理を行った直後に加水処理を行った直後に加水処理が施された紙(以下、加水処理後の紙という)を、この紙と接する紙から分離することが可能となる。これにより、加水処理後の紙Pからこの紙と接する紙へ水が浸透する前に紙の分離動作を行うことができるため、加水処理後の紙とこの紙と接する紙との間で生じる加水処理後の紙Pに含まれる水による摩擦抵抗を抑制することができ、紙の分離を確実に行うことができる
(態様D)
態様Cにおいて、紙束Pb等の前記紙束の紙面上における、紙分離機構170等の前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置と、加水機構60等の前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置とが、前記紙分離機構によって分離された紙の搬送方向と直交する方向でずれた位置関係にあることを特徴とする。
本態様においては、上記実施例3について説明したように、コロ71によって加水処理後の紙Pを紙束Pbの綴じ代部から分離する際に、加水処理後の紙Pにおける水が付着した箇所との接触を避けて搬送することが可能となる。したがって、分離機構に水が付着することなく加水処理後の紙Pを分離することができるため、紙の分離を確実に行うことができる。
(態様E)
態様C又はDにおいて、紙束Pb等の前記紙束の紙面上における、加水機構60等の前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置が、紙分離機構70等の前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置よりも前記紙面上の中央に近いことを特徴とする。
本態様においては、上記実施例4について説明したように、コロ71によって加水処理後の紙Pを紙束Pbの綴じ代部から分離する際に、加水処理後の紙Pにおける水が付着した箇所との接触を避けて紙Pを搬送することが可能となる。したがって、分離機構に水が付着することなく加水処理後の紙Pを分離することができるため、紙の分離を確実に行うことができる。
(態様F)
態様B〜Eいずれか一において、紙分離機構270等の前記紙分離機構によって紙束Pb等の前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離するごとに、前記紙分離機構によって前記紙束に与える接触圧を解除することを特徴とする。
本態様においては、上記実施例5について説明したように、分離した紙の下に位置する加水処理前の紙に生じた撓みを解消することが可能となり、紙束Pを良好な揃え状態に保ったまま、加水処理を施す紙の所定の位置に加水機構による加水処理を施すことができる。
(態様G)
態様B〜Fいずれか一において、紙分離機構70等の前記紙分離機構の前記分離動作を補助する分離補助部材73等の分離補助部材を備え、前記紙分離機構は前記分離動作によって分離した直後の紙を撓ませ、前記分離補助部材が該紙と接する紙との間に生じる隙間に差し込まれることで前記分離直後の紙を跳ね上げることを特徴とする。
本態様においては、上記実施例6について説明したように、分離機構70による紙Pの分離動作を補助し、紙の分離をより確実に行うことができる。
(態様H)
態様B、F、又はGいずれか一において、前記紙分離機構の前記分離動作によって前記紙束の紙をめくると同時に、前記分離動作によってめくられる紙に対して前記加水機構による前記加水処理を施すことを特徴とする。
本態様においては、実施例7について説明したように、紙分離機構による紙分離動作の最中に、この紙分離動作によってめくられる紙に加水処理を施すことが可能となるので、端綴じ処理に係る紙処理を行う時間を短縮することができる。
(態様I)
態様Hにおいて、紙分離機構470等の前記紙分離機構が前記紙束と接触するコロ471等のコロ部材を備え、加水機構260等の前記加水機構が水を保持する加水部材61等の加水部材を備え、前記コロ部材に前記加水部材を備えることを特徴とする。
本態様においては、上記実施例8について説明したように、紙分離機構470のコロ471に加水機構260の加水部材61が設けられているため、紙分離機構による紙分離動作の最中に、この紙分離動作によってめくられる紙に加水処理を施すことが可能となる。これにより、端綴じ処理に係る紙処理を行う時間を短縮することができる。また、加水部材とコロ部材を駆動させるための駆動部を共通化することが可能となるため、加水機構に係るコストを下げることができる。
(態様J)
態様H又はIにおいて、前記分離機構が前記紙束に接触する際に、前記加水機構が前記紙束の綴じ代部に前記加水処理を施すことが可能な位置にあることを特徴とする。
本態様においては、上記実施例9について説明したように、紙分離機構570が紙束Pbの紙面と接触すると同時に、紙束Pbの紙面へ加水処理を施すことが可能となる。これにより、紙束Pbの揃え状態を良好に保ったまま加水処理を施すことができるため、紙の所定の位置に加水機構による加水処理を施すことができる。
(態様K)
態様B、F、又はGいずれか一において、前記紙処理機構の前記分離動作によって分離した紙に前記加水機構によって前記加水処理を行うことを特徴とする。
本態様においては、上記実施例10について説明したように、紙束Pbに積載された紙Pに水を塗布する前に、紙分離機構による分離動作を行うことが可能となる。このため、分離動作によって分離される紙Pに付着した水による摩擦抵抗を受けることなく分離動作を行うことができ、紙の分離を確実に行うことができる。
(態様L)
態様Kにおいて、前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙と、前記紙分離機構との間に遮蔽部材172等の遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材に前記加水機構を設けることを特徴とする。
本態様においては、上記実施例11について説明したように、紙束Pbに加水処理を施す際に加水部材を移動させる必要が無く、紙分離機構によって分離された紙が遮蔽部材172に設けられた加水部材61に接触する度に紙Pへの加水処理を施すことが可能となる。したがって、加水処理のために加水部材を移動させるための駆動部を必要とせず、加水機構に係るコストを下げることができる。
(態様M)
態様K又はLにおいて、前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙の前記加水機構と対向する面とは反対側の面側に、前記分離された紙の移動を規制する規制板65等の規制板を設け、前記加水処理の際に前記加水機構が前記規制板に向かって移動することを特徴とする。
本態様においては、上記実施例12について説明したように、加水処理を施す紙の姿勢を規制板65によって安定させることが可能となり、紙の狙いの位置に加水処理を施すことができる。
(態様N)
紙上に画像を形成する画像形成装置100等の画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された紙を複数枚重ねた紙束Pb等の紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ手段とを備えた画像形成システムにおいて、前記綴じ手段として、態様A〜Mいずれか一に記載の紙綴じ装置を用いたことを特徴とする。
本態様においては、良好な揃え状態で綴じ処理が行うことができ、かつ、圧着綴じの綴じ力を向上させることができる画像形成システムを提供することができる。
30 端綴じ部
31 ステイプルトレイ
34 端綴じ装置
34a 上圧着歯
34b 下圧着歯
50 固定部材
60 加水機構
61 加水部材
64 水供給部材
65 規制板
70 紙分離機構
71 コロ
72 カバー部材
73 分離補助部材
100 画像形成装置
172 遮蔽部材
200 紙処理装置
300 画像形成システム
P 紙
Pb 紙束
特開2014−201432号公報

Claims (16)

  1. 複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
    前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
    前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
    前記紙束の紙のうち前記加水機構によって前記加水処理が施された紙に対して、前記紙分離機構による前記分離動作を行い、
    前記紙束の紙面上における、前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置と、前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置とが、前記紙分離機構によって分離された紙の搬送方向と直交する方向でずれた位置関係にあることを特徴とする紙綴じ装置
  2. 求項に記載の紙綴じ装置において、前記紙束の紙面上における、前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置が、前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置よりも前記紙面上の中央に近いことを特徴とする紙綴じ装置。
  3. 複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
    前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
    前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
    前記紙束の紙のうち前記加水機構によって前記加水処理が施された紙に対して、前記紙分離機構による前記分離動作を行い、
    前記紙束の紙面上における、前記加水機構によって前記紙束に水を付着させる加水位置が、前記紙分離機構が前記紙束と接触する接触位置よりも前記紙面上の中央に近いことを特徴とする紙綴じ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構の前記分離動作を補助する分離補助部材を備え、前記紙分離機構は前記分離動作によって分離した直後の紙を撓ませ、前記分離補助部材が該紙と接する紙との間に生じる隙間に差し込まれることで前記分離直後の紙を跳ね上げることを特徴とする紙綴じ装置。
  5. 複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
    前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
    前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
    前記紙分離機構の前記分離動作を補助する分離補助部材を備え、前記紙分離機構は前記分離動作によって分離した直後の紙を撓ませ、前記分離補助部材が該紙と接する紙との間に生じる隙間に差し込まれることで前記分離直後の紙を跳ね上げることを特徴とする紙綴じ装置。
  6. 請求項5に記載の紙綴じ装置において、前記紙束の紙のうち前記加水機構によって前記加水処理が施された紙に対して、前記紙分離機構による前記分離動作を行うことを特徴とする紙綴じ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構の前記分離動作によって前記紙束の紙をめくると同時に、前記分離動作によってめくられる紙に対して前記加水機構による前記加水処理を施すことを特徴とする紙綴じ装置。
  8. 請求項に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構が前記紙束と接触するコロ部材を備え、前記加水機構が水を保持する加水部材を備え、前記コロ部材に前記加水部材を備えることを特徴とする紙綴じ装置。
  9. 複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
    前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
    前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
    前記紙分離機構の前記分離動作によって前記紙束の紙をめくると同時に、前記分離動作によってめくられる紙に対して前記加水機構による前記加水処理を施し、
    前記紙分離機構が前記紙束と接触するコロ部材を備え、前記加水機構が水を保持する加水部材を備え、前記コロ部材に前記加水部材を備えることを特徴とする紙綴じ装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記分離機構が前記紙束に接触する際に、前記加水機構が前記紙束の綴じ代部に前記加水処理を施すことが可能な位置にあることを特徴とする紙綴じ装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙に前記加水機構によって前記加水処理を行うことを特徴とする紙綴じ装置。
  12. 請求項11に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙と、前記紙分離機構との間に遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材に前記加水機構を設けることを特徴とする紙綴じ装置。
  13. 複数枚の紙を重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ装置において、
    前記紙束を押さえる固定部材と、前記紙束の綴じ代部における紙同士が接触する接触面を露出させる紙露出機構とを備え、前記紙露出機構によって露出した紙の綴じ代部に対して前記加水機構による加水処理を施し、
    前記紙露出機構は、前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離する分離動作を行い、前記接触面で接触する一方の紙と他方の紙との間に隙間を作る紙分離機構であり、
    前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙に前記加水機構によって前記加水処理を行い、
    前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙と、前記紙分離機構との間に遮蔽部材を設け、前記遮蔽部材に前記加水機構を設けることを特徴とする紙綴じ装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構の前記分離動作によって分離した紙の前記加水機構と対向する面とは反対側の面側に、前記分離された紙の移動を規制する規制板を設け、前記加水処理の際に前記加水機構が前記規制板に向かって移動することを特徴とする紙綴じ装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一に記載の紙綴じ装置において、前記紙分離機構によって前記接触面で接触する一方の紙を他方の紙から分離するごとに、前記紙分離機構によって前記紙束に与える接触圧を解除することを特徴とする紙綴じ装置。
  16. 紙上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像が形成された紙を複数枚重ねた紙束に水を付着させる加水処理を施す加水機構を備え、前記加水機構によって水を付着させた紙束を加圧することで圧着による綴じ処理を行う紙綴じ手段とを備えた画像形成システムにおいて、前記綴じ手段として、請求項1乃至15いずれか一に記載の紙綴じ装置を用いたことを特徴とする画像形成システム。
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