JP6500861B2 - 清掃装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、清掃装置、及び清掃装置を備える画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、露光装置のカバーガラス又は帯電装置のワイヤーなどの清掃を自動的に行う清掃装置が設けられることがある。前記清掃装置は、例えば移動体に保持された清掃部材を、カバーガラス又はワイヤーなどの清掃対象に接触させた状態で清掃対象に沿って移動させることにより清掃対象を清掃する。
この種の清掃装置では、清掃部材を駆動させるモーターの過電流が検出された場合に清掃部材が移動経路の端部に到達したと検出することがある。また、清掃部材が端部に到達する前にも清掃部材の移動負荷が高くなってモーターに過電流が流れることがある。そのため、当該過電流が発生した場合には、清掃部材の往復移動を1回又は繰り返し行う誤検出確認動作に基づき、過電流の再判定を行う技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2009−139816号公報
しかしながら、モーターの過電流が検出される度に清掃部材を往復移動させる誤検出確認動作を行う場合、清掃部材の往復移動及び過電流の再判定に起因して清掃に要する時間が長くなる場合がある。
本発明の目的は、モーターの電流に基づいて清掃部材が移動経路の端部に到達したことを迅速に検知できる清掃装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る清掃装置は、清掃部材、駆動軸、モーター、電流検出部、第1判定処理部、第2判定処理部、及び第3判定処理部を備える。前記清掃部材は、清掃対象に接触する。前記駆動軸は、前記清掃部材を保持する保持部と噛合するスクリューを有し、回転駆動により前記保持部を第1位置から第2位置まで移動させると共に、前記保持部が前記第2位置に達したときに空転する。前記モーターは、前記駆動軸を回転駆動させる。前記電流検出部は、前記モーターに流れる駆動電流を検出する。前記第1判定処理部は、前記清掃部材の移動開始後に、前記駆動電流が予め定められた第1閾値を超えたか否かを判定する。前記第2判定処理部は、前記第1判定処理部によって前記第1閾値を超えたと判定されてから予め定められた時間経過後の判定タイミングにおいて、前記駆動電流が前記第1閾値以下であるか否かを判定する。前記第3判定処理部は、前記第2判定処理部によって前記判定タイミングにおいて前記駆動電流が前記第1閾値以下であると判定された後に、前記駆動電流、又は前記駆動電流が前記第1閾値以下であると判定されてからの平均駆動電流が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下に達したときに、前記保持部が前記第2位置に到達したと判定する。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記清掃装置と、シートに画像を形成する画像形成部とを備える。
本発明によれば、モーターの電流に基づいて清掃部材が移動経路の端部に到達したことを迅速に検知可能な清掃装置及び画像形成装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図2は、図1に示される画像形成装置の光走査装置の斜視図である。 図3は、図2に示される光走査装置の清掃装置の概略構成を示す平面図である。 図4は、図3のIV−IV切断線に沿った断面図である。 図5は、図3のV−V切断線に沿った断面図である。 図6Aは、図3に示される清掃装置の清掃部が第1位置で待機している状態の断面図である。 図6Bは、図3に示される清掃装置の清掃部が第1位置で待機している状態の断面図である。 図7Aは、図3に示される清掃装置の清掃部が第1位置から第2位置に向けて移動を開始したときの断面図である。 図7Bは、図3に示される清掃装置の清掃部が第1位置から第2位置に向けて移動を開始したときの断面図である。 図8Aは、図3に示される清掃装置の清掃部が第2位置に到達したときの断面図である。 図8Bは、図3に示される清掃装置の清掃部が第2位置に到達したときの断面図である。 図9は、図3に示される清掃装置の概略構成を示すブロック図である。 図10は、図3に示される清掃装置により行わる清掃処理での駆動信号と駆動電流との関係の一例を示すタイミングチャートである。 図11は、図10に示されるタイミングチャートの要部を拡大して示す図である。 図12は、図3に示される清掃装置により行わる清掃処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず、図1を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。図1に示されるように、画像形成装置10は、メイン制御部1、操作表示部2、画像形成部3、及び給紙カセット4などを備えるプリンターである。なお、本発明に係る画像形成装置の他の例として、ファクシミリ装置、コピー機、及び複合機などが挙げられる。
メイン制御部1は、CPU、ROM、RAM、EEPROMなどの制御機器を有するコンピューターである。CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROMは、CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶手段である。RAMは揮発性の記憶手段、EEPROMは不揮発性の記憶手段である。RAM及びEEPROMは、例えばCPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。
そして、メイン制御部1は、ROMに予め記憶された各種の制御プログラムをCPUで実行することにより画像形成装置10を統括的に制御する。なお、メイン制御部1は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよい。また、メイン制御部1は、画像形成装置10を統括的に制御する制御部とは別の制御部であってもよく、例えば画像形成部3などに設けられたエンジン制御部であってもよい。
操作表示部2は、メイン制御部1からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部と、ユーザー操作に応じてメイン制御部1に各種の情報を入力するハードキー又はタッチパネルなどの操作部とを有する。
画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力される画像データに基づいてシートに画像を形成する電子写真方式の画像形成手段である。具体的に、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット31〜34、光走査装置(LSU)35、中間転写ベルト36、二次転写ローラー37、定着装置38、及び排紙トレイ39などを備える。
画像形成ユニット31はC(シアン)に対応し、画像形成ユニット32はM(マゼンタ)に対応する。また、画像形成ユニット33はY(イエロー)に対応し、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する。画像形成ユニット31〜34各々は、感光体ドラム311、帯電装置312、現像装置313、一次転写ローラー314、クリーニング部315などを備える。
光走査装置35は、透光性を有する4つの出射窓351を備え、感光体ドラム311各々に向けて光を出射する。図1、3及び図4に示されるように、出射窓351各々は、光走査装置35から光が出射される領域に配置され、一方向に長く、筐体350の凹部352に嵌め込まれている。ここで、凹部352の深さは、出射窓351の厚みよりも大きくされている。そのため、出射窓351における長手方向の両端部各々に隣接して段差が形成されている。
図1に示されるように、光走査装置35では、出射窓351各々から感光体ドラム311各々に向けて、画像データに基づくレーザー光を照射することにより感光体ドラム311各々に静電潜像を形成する。更に、光走査装置35には、出射窓351各々を清掃する清掃装置6(図2参照)が設けられている。なお、光走査装置35は、本発明の露光装置の一例に相当し、出射窓351は、本発明の清掃対象である透光部材の一例に相当する。
[清掃装置6]
次に、図2〜図12を参照しつつ、光走査装置35に搭載される清掃装置6について説明する。
図2に示されるように、清掃装置6は、光走査装置35の出射窓351ごとに対応して設けられている。なお、清掃装置6は、2つ以上の出射窓351を同時に清掃するものであってもよい。
図3及び図4に示されるように、清掃装置6は、出射窓351を清掃する清掃部61、及び清掃部61を往復移動させる搬送機構62を備える。以下、図3及び図4の右側に仮想線で示された後述の清掃部61のキャリッジ610の右側端部の位置を第1位置P1、左側に仮想線で示されたキャリッジ610の左側端部の位置を第2位置P2と称する。なお、第1位置P1は清掃部61の非駆動時の待機位置であり、第2位置P2は清掃部61の往復移動時の折返し位置である。また、第1位置P1から第2位置P2に向かう方向を往路方向D1、第2位置P2から第1位置P1に向かう方向を復路方向D2と称する。
清掃部61は、キャリッジ610、ブレード611及びキャリッジ側弾性部材612を有する。一方、搬送機構62は、モーター620、スクリューシャフト621、一対の軸受け622,623、及び一対のガイドレール624を有する。
キャリッジ610は、貫通孔として形成された連結部613を有する。図5に示されるように、連結部613には、スクリューシャフト621が嵌挿されている。連結部613の内面には、雌ねじ部615が形成されている。雌ねじ部615は、後述のスクリューシャフト621の雄ねじ部625に螺合する。そのため、キャリッジ610は、スクリューシャフト621の回転方向に応じて往路方向D1又は復路方向D2に沿って移動する。なお、キャリッジ610は、本発明の保持部に相当する。
図3及び図4に示されるように、ブレード611は、シリコン樹脂などにより弾性を有する短冊状に形成されている。ブレード611の長手方向の寸法は、出射窓351の短手方向の寸法に対応している。ブレード611は、一方の長手縁部においてキャリッジ610に保持されている。この状態において、ブレード611の他方の長手縁部は、往路方向D1及び復路方向D2に弾性変形可能である。また、ブレード611は、キャリッジ610と共に移動することにより、移動方向とは反対方向に前記他方の端部が弾性変形した状態で、出射窓351に接触しながら移動する。このようなブレード611の移動により、出射窓351が清掃される。なお、ブレード611は、本発明の清掃部材に相当する。
図4に示されるように、キャリッジ側弾性部材612は、キャリッジ610に固定され、キャリッジ610から往路方向D1側に突出する。本実施形態では、キャリッジ側弾性部材612は、コイルバネであり、往路方向D1及び復路方向D2に伸縮自在である。キャリッジ側弾性部材612の自然長は、軸受け623の復路方向D2側の面と、第2位置P2との距離よりも大きくされている。そのため、キャリッジ側弾性部材612は、キャリッジ610が第2位置P2に到達したときに搬送機構62の軸受け623と接触して圧縮される。その結果、キャリッジ側弾性部材612は、キャリッジ610が軸受け623と接触したときの衝撃を吸収する。また、キャリッジ側弾性部材612は、キャリッジ610が第2位置P2に位置するときには、キャリッジ610に対し復路方向D2に向けた弾性反発力を付与する。これにより、キャリッジ610は、第2位置P2に位置する場合にキャリッジ側弾性部材612の弾性反発力により復路方向D2に向けて付勢される。なお、弾性部材として板バネ、蛇腹状部材、樹脂発泡体などを用いることも他の実施形態として考えられる。
図3に示されるように、モーター620は、清掃部61を移動させる駆動源として用いられる。モーター620の回転軸には、出力ギア626が連結されている。出力ギア626は、モーター620の回転力をスクリューシャフト621に伝達する。
なお、図3に示す清掃装置6では、1つの搬送機構62に1つのモーター620が設けられているが、清掃装置6は1つのモーター620を複数の搬送機構62で共用した構成であってもよい。
スクリューシャフト621は、出射窓351の長手方向と平行に配置されており、軸受け622,623各々により回動可能に支持されている。スクリューシャフト621は、清掃部61の連結部613に螺合する雄ねじ部625を有する。また、スクリューシャフト621は、復路方向D2側の端部に設けられた入力ギア627を有する。入力ギア627は、出力ギア626に噛み合っている。そのため、モーター620の回転力は、出力ギア626及び入力ギア627を介してスクリューシャフト621に伝達される。これにより、スクリューシャフト621は、モーター620の回転軸の回転方向に応じた方向に回転させられる。なお、スクリューシャフト621は、本発明の駆動軸の一例に相当する。雄ねじ部625は、本発明のスクリューの一例に相当する。
そして、モーター620によってスクリューシャフト621が回転駆動されると、スクリューシャフト621は、第1位置P1から第2位置P2に向かう往路方向D1又は第2位置P2から第1位置P1に向かう復路方向D2に清掃部61を移動させる。以下では、清掃部61が往路方向D1に移動するときのモーター620の駆動を正転駆動、清掃部61が復路方向D2に移動するときのモーター620の駆動を逆転駆動という。
そして、清掃装置6では、搬送機構62により清掃部61を移動させることでブレード611が往路方向D1又は復路方向D2に移動される。このとき、ブレード611は、出射窓351に接触しつつ移動する。このようなブレード611の移動により、出射窓351が清掃される。
また、図3及び図4に示されるように、スクリューシャフト621は、軸受け622,623各々から内側の所定範囲に雄ねじ部625が形成されていない非搬送領域を有する。非搬送領域各々の寸法は、軸受け622と第1位置P1との距離、及び軸受け623と第2位置P2までの距離よりも大きくされている。
図8A及び図8Bに示されるように、清掃部61が第2位置P2にまで搬送された場合、雄ねじ部625は、キャリッジ610の雌ねじ部615とは完全に噛み合わず、一部だけ噛み合った状態となっている。また、上述のように清掃部61が第2位置P2に位置する場合、キャリッジ側弾性部材612の圧縮によりキャリッジ610が復路方向D2に付勢されている。そのため、第2位置P2では、モーター620を正転駆動したとしても、キャリッジ610が第2位置P2よりも先には移動できず、スクリューシャフト621がキャリッジ610に対して空転する。これに対し、第2位置P2においてモーター620を逆転駆動した場合、キャリッジ610(清掃部61)が復路方向D2に移動される。
一方、図6A及び図6Bに示されるように、清掃部61が第1位置にまで搬送された場合、清掃部61の復路方向D2への移動が制限される。この状態で、モーター620の逆転駆動した場合、スクリューシャフト621がキャリッジ610に対して空転する。これに対し、第1位置P1においてモーター620を正転駆動した場合、キャリッジ610(清掃部61)が往路方向D1に移動される。
一対の軸受け622,623は、スクリューシャフト621を回転可能に支持する。一対の軸受け622,623は、往路方向D1及び復路方向D2に離間して設けられている。軸受け622は、第1位置P1よりも復路方向D2側に配置されている。軸受け623は、第2位置P2よりも往路方向D1側に配置されている。また、一対の軸受け622,623の間隔は、スクリューシャフト621の長さよりも小さくされている。第1位置P1側の軸受け622には、軸受け側弾性部材628が固定されている。
図4及び図5に示されるように、軸受け側弾性部材628は、第1位置P1側の軸受け622の壁部629から往路方向D1側に突出している。本実施形態では、軸受け側弾性部材628は、コイルバネであり、往路方向D1及び復路方向D2に伸縮自在である。軸受け側弾性部材628の自然長は、軸受け622の往路方向D1側の面と、第1位置P1との距離よりも大きくされている。そのため、軸受け側弾性部材628は、キャリッジ610が第1位置P1に到達したときにキャリッジ610と接触して圧縮される。その結果、軸受け側弾性部材628は、キャリッジ610が第1位置P1に到達したときの衝撃を吸収する。また、軸受け側弾性部材628は、キャリッジ610が第1位置P1に位置するときには、キャリッジ610に往路方向D1に向けた弾性反発力を付与する。これにより、キャリッジ610は、第1位置P1に位置する場合、軸受け側弾性部材628の弾性反発力により往路方向D1に向けて付勢される。なお、弾性部材として板バネ、蛇腹状部材、樹脂発泡体などを用いることも他の実施形態として考えられる。
一対のガイドレール624は、出射窓351の長手方向に平行に設けられている。一対のガイドレール624には、キャリッジ610が係合されている。即ち、キャリッジ610は、一対のガイドレール624に対して出射窓351の長手方向に沿って移動可能に支持されている。
次に、図6〜図8を参照しつつ、清掃装置6の動作を説明する。図6(図6A及び図6B)は清掃装置6の清掃部61が第1位置P1で待機している状態の断面図、図7(図7A及び図7B)は清掃部61が第1位置P1から第2位置P2に向けて移動を開始したときの断面図、図8(図8A及び図8B)は清掃部61が第2位置P2に到達したときの断面図である。
図6Aに示されるように、第1位置P1では、清掃部61が復路の移動を終えた状態で待機している。そのため、清掃部61は、ブレード611が復路方向D2に曲がった状態とされている。このとき、清掃部61には、上述のように軸受け側弾性部材628から往路方向D1に向けた弾性反発力が付与されている。また、図6Bに示されるように、清掃部61は、キャリッジ610の雌ねじ部615がスクリューシャフト621の雄ねじ部625とは完全に噛み合った状態ではなく、一部だけ噛み合った状態となっている。
図7A及び図7Bに示されるように、モーター620が正転駆動されると、軸受け側弾性部材628から弾性反発力によりキャリッジ610が往路方向D1に押されることで、キャリッジ610の雌ねじ部615がスクリューシャフト621の雄ねじ部625と完全に噛み合う。これにより、キャリッジ610が往路方向D1に移動される。
図8A及び図8Bに示されるように、キャリッジ610が往路方向D1に移動し、第2位置P2の近傍に到達すると、ブレード611が出射窓351の端部に隣接する段差を乗り越え、キャリッジ側弾性部材612が軸受け623と接触することでブレード611の移動が制限される。この状態でモーター620の正転駆動が継続されると、スクリューシャフト621がキャリッジ610に対して空転する。
ここに、図9は、図3に示される清掃装置6の概略構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、清掃装置6は、清掃制御部70、温度検出部71及びモーター駆動基板72を更に備える。
ところで、清掃部61を駆動させるモーター620の過電流が検出された場合に清掃部61が移動経路の端部に到達したと検出することがある。また、清掃部61が端部に到達する前にも清掃部61の移動負荷が高くなってモーター620に過電流が流れることがある。しかしながら、当該過電流が発生した場合には、清掃部61の往復移動を1回又は繰り返し行う誤検出確認動作に基づき、過電流の再判定を行う場合、清掃部61の往復移動及び過電流の再判定に起因して清掃に要する時間が長くなる場合がある。これに対し、本実施形態に係る画像形成装置10では、モーター620の電流に基づいて清掃部61が移動経路の端部に到達したことを迅速に検知することが可能である。
制御部70は、第1閾値設定処理部701、第2閾値設定処理部702、モーター駆動制御部703、第1判定処理部704、第2判定処理部705、及び第3判定処理部706を備える。なお、清掃装置6に対する制御部としては、清掃装置内に設けられる制御部に限定されない。例えば、メイン制御部1が清掃制御部70の機能を兼ねるよう構成されていてもよい。
温度検出部71は、出射窓351又はモーター620の周囲温度を検出する。温度検出部71は、出射窓351若しくはモーター620に接触して配置され、又は出射窓351若しくはモーター620の近傍に配置される。温度検出部71での温度検出結果は、清掃制御部70の第1閾値設定処理部701に出力される。なお、温度検出部71は、例えばサーミスター、熱電対である。
モーター駆動基板72は、モーター620に電力を供給する。モーター駆動基板72は、モーター駆動部73及び電流検出部74を有する。
モーター駆動部73は、清掃制御部70のモーター駆動制御部703からの駆動信号に従いモーター620を駆動する。モーター駆動部73は、例えば不図示の電源から電力が供給される電力入力部、モーター620に電力を供給する状態と電力を供給しない状態とを切り替えるスイッチング素子などを有する。
電流検出部74は、モーター620に流れる駆動電流を検出する。電流検出部74での駆動電流の検出結果は、清掃制御部70の第2閾値設定処理部702、第1判定処理部704、第2判定処理部705及び第3判定処理部706に出力される。
ここで、図10は、清掃装置6により行わる清掃処理における駆動信号と駆動電流との関係の一例を示すタイミングチャートである。なお、図10に示される例は、第1位置P1から第2位置P2に向けて清掃部61を移動させ、正常に清掃が行えたときのものである。また、図11は、図10に示されるタイミングチャートの要部を拡大して示す図である。
図10及び図11に示されるように、清掃制御部70のモーター駆動部73からモーター駆動部73にオン信号が出力されると、モーター駆動部73によりモーター620に電力が供給される。これにより、モーター620は、清掃部61を移動させようとするが、清掃部61は直ぐには移動を開始せず、その間、モーター620の駆動電流が一時的に大きくなる。このとき、後述の第1閾値Ith1を超える過電流がモーター620に流れる。その後、清掃部61が移動を開始して摩擦抵抗が小さくなると、モーター620の駆動電流は即座に小さくなってから略一定で推移する。そして、清掃部61が第2位置P2に近傍に到達すると、ブレード611が出射窓351の端部に隣接する段差を乗り越える(図8B参照)。このとき、キャリッジ610の移動抵抗が大きくなり、後述の第1閾値Ith1を超える過電流がモーター620に流れる。ブレード611が前記段差を乗り越えると、キャリッジ側弾性部材612が軸受け623と接触することで移動が制限される。この状態でモーター620の正転駆動が継続されると、上述のようにスクリューシャフト621がキャリッジ610に対して空転する。スクリューシャフト621が空転を開始すると、モーター620の駆動電流は小さくなって第1閾値Ith1を下回り、更には第1閾値Ith1よりも小さい後述の第2閾値Ith2をも下回る。そして、モーター駆動部73によるモーター620の駆動が停止されると、モーター620の駆動電流は徐々に小さくなる。
図9に示されるように、清掃制御部70の第1閾値設定処理部701は、温度検出部71に接続されている。第1閾値設定処理部701は、清掃装置6の温度検出部71からの出力に基づき第1閾値Ith1を設定する。
第1閾値Ith1は、モーター620を流れる電流が過電流であるか否かを判断するための基準となる。第1閾値Ith1は、例えばキャリッジ610が第2位置P2に到達したときのモーター620の過電流のピーク値の半分程度に設定される。ここで、モーター620の負荷トルクは、温度依存性を有し、出射窓351の又はモーター620の周囲温度が高いと小さく、前記周囲温度が低いと大きくなる傾向がある。そのため、第1閾値設定処理部701は、前記周囲温度が基準温度に比べて温度が低いときには、第1閾値Ith1として小さい値を設定する。この場合の第1閾値設定処理部701は、第1閾値Ith1として前記周囲温度が前記基準温度(例えば10℃)以下のときに用いる低温用第1閾値Ith1(L)と、前記周囲温度が前記基準温度を超えるときに用いる通常第1閾値Ith1(N)とを記憶している。そして、第1閾値設定処理部701は、前記周囲温度と前記基準温度との比較結果に基づき、低温用第1閾値Ith1(L)又は通常第1閾値Ith1(N)を選択し、第1閾値Ith1として用いる。これにより、出射窓351又はモーター620の周囲温度の変動に起因するモーター620の負荷トルクの変動の影響が低減され、過電流の検知誤差が小さくされる。
第2閾値設定処理部702は電流検出部74に接続されている。第2閾値設定処理部702は、清掃装置6の電流検出部74からの出力に基づき第2閾値Ith2を設定する。
第2閾値Ith2は、キャリッジ610に対しスクリューシャフト621が空転しているか否かを判断するための基準となる。第2閾値Ith2は、第1閾値Ith1よりも小さい値に設定される。第2閾値Ith2は、例えば清掃部61の移動開始から後述の第1判定処理部704によりモーター620の駆動電流が第1閾値Ith1を超えたと判定されるまでのモーター620の駆動電流の平均値としとて設定される。このように駆動電流の平均値として第2閾値Ith2を設定することで、キャリッジ610が第1位置P1に向けて移動するときのモーター620の駆動電流を反映させた閾値が設定される。そのため、清掃処理を行う毎にモーター620の駆動電流にバラツキが生じ、又は経年劣化などによりモーター620の駆動電流に変動が生じる場合であっても、キャリッジ610に対するスクリューシャフト621の空転を精度よく検知できる。これにより、キャリッジ610が第1位置P1に到達したことが迅速に検知され、出射窓351の清掃に要する時間の短縮化が図られる。
モーター駆動制御部703は、モーター駆動部73に駆動信号を出力することで、モーター620の正転駆動、逆転駆動及び駆動停止を制御する。前記駆動信号は、清掃処理の開始時のモーター620の駆動要求があったときに生成され、清掃処理中に電流検出部74により検出される駆動電流に応じて適宜生成される。
第1判定処理部704は、電流検出部74に接続されている。第1判定処理部704は、清掃部61の往路方向D1への移動開始後に、モーター620の駆動電流が予め定められた第1閾値Ith1を超えたか否かを判定する(図10及び図11参照)。即ち、第1判定処理部704は、清掃部61の往路方向D1への移動開始後にモーター620に過電流が流れたか否かを判定する。モーター620の駆動電流は、清掃部61が第2位置P2の近傍の前記段差を乗り越えるときに過電流となる。また、過電流は、ブレード611が出射窓351に付着した異物などと接触してブレード611の移動抵抗が大きくなることでも生じ得る。そのため、第1判定処理部704は、モーター620の駆動電流が第1閾値Ith1を超えたか否かを判定することで、清掃部61が第2位置P2に到達したこと、又は清掃異常が発生していることを判定できる。
第2判定処理部705は、電流検出部74に接続されている。第2判定処理部705は、第1判定処理部704によって第1閾値Ith1を超えたと判定されてから予め定められた所定時間(例えば50msec)が経過した判定タイミングにおいて、モーター620の駆動電流が第1閾値Ith1以下であるか否かを判定する(図10及び図11参照)。即ち、第2判定処理部705は、モーター620に過電流が流れる原因が、清掃部61が第2位置P2に到達したことによるものか、清掃異常に基づくものなのかを判定する。そして、第2判定処理部705は、前記判定タイミングにおいて、モーター620の駆動電流が第1閾値Ith1を超えている場合に清掃異常であると判定する。
第3判定処理部706は、電流検出部74に接続されている。第3判定処理部706は、清掃部61が第2位置P2に到達したか否かを判定する(図10及び図11参照)。上述のように、第2位置P2では、モーター620の正転駆動を継続した場合にスクリューシャフト621がキャリッジ610に対して空転する。そこで、第3判定処理部706は、スクリューシャフト621の空転を検知したときに清掃部61が第2位置P2に到達したと判定する。具体的には、第3判定処理部706は、第2判定処理部705によって前記判定タイミングにおける駆動電流が第1閾値Ith1以下であると判定された後に、モーター620の駆動電流が第2閾値Ith2以下に達したときに清掃部61が第2位置P2に到達したと判定する。他の例として、第3判定処理部706は、モーター620の駆動電流が第1閾値Ith1以下であると判定されてからの平均駆動電流が、第2閾値Ith2以下に達したときに清掃部61が第2位置P2に到達したと判定する。
[清掃処理動作]
以下、図12のフローチャートを参照しつつ、清掃制御部70によって実行される清掃制御処理の手順の一例について説明する。
<ステップS11>
図12に示されるように、ステップS11において、清掃制御部70は、モーター620の駆動要求があったかを判断する。即ち、清掃制御部70は、清掃制御処理の開始指示があったか否かを判断する。ここで、清掃制御部70は、モーター620の駆動要求があったと判断した場合(ステップS11:Yes)、ステップS12に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、モーター620の駆動要求がなかったと判断した場合(ステップS11:No)、清掃制御処理を終了する。
画像形成装置10において、前記駆動要求は、例えば予め設定された所定期間の経過毎、又は予め設定された所定枚数の印字送信毎などに清掃制御部70によって実行される。また、前記駆動要求は、画像形成装置10の電源投入時、画像形成装置10が省電力モードから復帰したタイミングなどで実行されてもよい。さらに、前記駆動要求は、画像形成部3の感光体ドラム311、トナーコンテナ313Aなどの交換時に実行されることも考えられる。
<ステップS12>
ステップS12において、清掃制御部70の第1閾値設定処理部701は、温度検出部71からの出力に基づき、出射窓351又はモーター620の周囲温度を検出する。
<ステップS13>
ステップS13において、第1閾値設定処理部701は、温度検出部71により検出された周囲温度に基づき、第1閾値Ith1を設定する。例えば第1閾値設定処理部701は、前記周囲温度が基準温度以下である場合に低温用第1閾値Ith1(L)を設定し、前記周囲温度が基準温度を超える場合に通常第1閾値Ith1(N)を設定する。
<ステップS14>
ステップS14において、清掃制御部70のモーター駆動制御部703は、正転駆動信号をモーター駆動基板72のモーター駆動部73に出力しモーター620を正転駆動させる。
<ステップS15>
ステップS15において、清掃制御部70の第2閾値設定処理部702は、キャリッジ610の移動が開始されたか否かを判断する。この判断は、モーター620の駆動開始直後の駆動電流Iを監視することで行うことができる。例えば、第2閾値設定処理部702は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1などの基準値を超えたか否かを判断することでキャリッジ610が移動開始を確認できる。他の例として、第2閾値設定処理部702は、駆動電流Iが基準値を超えた後に基準値を下回った場合にキャリッジ610が移動を開始したと判断する。
ここで、清掃制御部70は、キャリッジ610の移動が開始されたと判断した場合(ステップS15:Yes)、ステップS16に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、キャリッジ610の移動が開始されていないと判断した場合(ステップS15:No)、第2閾値設定処理部702によりキャリッジ610の移動が開始されたと判断されるまで(ステップS15:Yes)、ステップ17の処理を繰り返し行う。
<ステップS16>
ステップS16において、第2閾値設定処理部702は、キャリッジ610の移動が開始されてからの平均駆動電流Iav1を算出する。例えば、第2閾値設定処理部702は、電流検出部74により検出される電流を一定時間毎にサンプリングし、新たなサンプルが得られる毎に平均駆動電流Iav1を算出する。このステップS16の処理は、少なくとも後述のステップS22の処理を実行するまで、又は後述のステップS20において清掃異常判定がなされるまで継続して行われる。
<ステップS17>
ステップS17において、清掃制御部70の第1判定処理部704は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1を超えたか否かの第1判定を行う。この第1判定は、キャリッジ610が第2位置P2に到達することでモーター620に過電流が生じているか否かを確認するものである。
ここで、清掃制御部70は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1を超えたと判定した場合(ステップS17:Yes)、ステップ18に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1を超えていないと判定した場合(ステップS17:No)、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1を超えたと判定されるまで(ステップS17:Yes)、ステップ17の処理を繰り返し行う。
<ステップS18>
ステップS18において、清掃制御部70の第2判定処理部705は、第1判定処理部704によりモーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1を超えたと判定されてから所定時間が経過し、判定タイミングとなったか否かを判断する。
ここで、清掃制御部70は、判定タイミングであると判定した場合(ステップS18:Yes)、ステップ19に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、判定タイミングでないと判定した場合(ステップS18:No)、判定タイミングであると判定するまで(ステップS18:Yes)、ステップ18の処理を繰り返し行う。
<ステップS19>
ステップS19において、第2判定処理部705は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下であるか否かの第2判定を行う。この第2判定は、モーター620に過電流が流れる原因が、清掃部61が第2位置P2に到達したことによるものか、清掃異常に基づくものなのかを確認するものである。
ここで、清掃制御部70は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下でないと判定した場合(ステップS19:No)、ステップ20に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、モーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下であると判定した場合(ステップS19:Yes)、ステップ22に処理を移行させる。
<ステップS20及びステップS21>
ステップS20において、清掃制御部70は、モーター620に過電流が発生してから所定時間経過しても過電流が継続しているため清掃異常判定を行う。そして、清掃制御部70は、モーター620の駆動を停止し(ステップS21)、清掃制御処理を終了する。
このように、清掃装置6では、モーター620の駆動電流がモニタリングされ、モーター620の過電流が所定時間以上継続する場合に清掃異常であると判定される。そのため、清掃異常の判定に要する時間は、実質的に前記所定時間(例えば50msec)となる。これにより、清掃異常であると判定するまでに要する時間が短縮化される。また、清掃異常であると判定された場合にモーター620の駆動を停止することで、清掃異常時にモーター620の駆動が継続されることに起因する不具合(例えばモーター620の発熱、スクリューシャフト621又はギア類の破損)の発生が抑制される。
<ステップS22>
ステップS22において、清掃制御部70の第2閾値設定処理部702は、第2閾値Ith2を設定する。第2閾値Ith2としては、ステップS19においてモーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下であると判定された時点で算出されている平均駆動電流Iav1が設定される。
<ステップS23>
ステップS23において、第3判定処理部706は、第2判定処理部705によってモーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下であると判定された後からのモーター620の駆動電流Iの平均値(平均駆動電流Iav2)を算出する。例えば、第3判定処理部706は、電流検出部74により検出される電流を一定時間毎にサンプリングし、新たなサンプルが得られる毎に平均駆動電流Iav2を算出する。
<ステップS24>
ステップS24において、第3判定処理部706は、モーター620の平均駆動電流Iav2が第2閾値Ith2を下回ったか否かの第3判定を行う。この第3判定は、キャリッジ610が第2位置P2に到達することでキャリッジ610に対してスクリューシャフト621が空転しているか否かを確認するものである。
ここで、清掃制御部70は、モーター620の平均駆動電流Iav2が第2閾値Ith2を下回っていると判定した場合(ステップS24:Yes)、ステップ25に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、モーター620の平均駆動電流Iav2が第2閾値Ith2を下回っていないと判定した場合(ステップS24:No)、モーター620の平均駆動電流Iav2が第2閾値Ith2を下回っていると判定されるまで(ステップS24:Yes)、ステップ23の処理を繰り返し行う。
なお、上述のステップS23では、第2判定処理部705によってモーター620の駆動電流Iが第1閾値Ith1以下であると判定された後において、平均駆動電流Iav2を算出することに代えて、モーター620の駆動電流Iをモニタリングしてもよい。この場合、ステップS24では、モーター620の駆動電流Iと第2閾値Ith2との比較が行われる。
<ステップS25及びステップS26>
ステップS25において、第3判定処理部706は、キャリッジ610が第2位置P2に到達したと判断する。ここで、モーター620の平均駆動電流Iav2が第2閾値Ith2を下回っている場合(ステップS24:Yes)、キャリッジ610に対してスクリューシャフト621が空転していると判断できる。そのため、第3判定処理部706は、モーター620の平均駆動電流Iav2からスクリューシャフト621の空転を検知し、キャリッジ610が第2位置P2に到達したと判断する。そして、清掃制御部70のモーター駆動制御部703は、駆動信号としてオン信号を清掃装置6のモーター駆動基板72に出力しモーター620を逆転駆動させる(ステップS26)。これにより、清掃部61は、第2位置P2から第1位置P1に向けた復路方向D2に移動される。
<ステップS27>
ステップS27において、清掃制御部70は、モーター620を逆転駆動させてから所定時間が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間は、清掃部61を第2位置P2から第1位置P1に移動させるのに必要な時間よりも若干長い時間に設定される。
ここで、清掃制御部70は、所定時間が経過したと判定した場合(ステップS27:Yes)、ステップ28に処理を移行させる。一方、清掃制御部70は、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS27:No)、所定時間が経過したと判定するまで(ステップS27:Yes)、ステップ27の処理を繰り返し行う。
<ステップS28>
ステップS28において、清掃制御部70は、清掃部61が第1位置P1に到達したと判断し、モーター620の駆動を停止することで(ステップS21)、清掃制御処理を終了する。
このような清掃装置6では、清掃制御処理において第1判定処理部704による第1判定、第2判定処理部705による第2判定、及び第3判定処理部706による第3判定を行い、全ての判定をクリアして初めて清掃部61が第1位置P1に到達したと判断される。ここで、第1判定処理部704による第1判定は、モーター620に過電流が流れたか否かを判定するものである。第2判定処理部705による第2判定は、モーター620に過電流が流れる原因が、清掃部61が第2位置P2に到達したことによるものか、清掃異常に基づくものなのかを判定するものである。そのため、清掃装置6では、清掃異常に起因する過電流と区別して、清掃部61が第2位置P2に到達したことによる過電流を検出することができる。また、清掃異常であるか否かの第2判定は、第1判定をクリアしてから前記所定時間経過後の判定タイミングにおいて行われる。そして、前記所定時間は、極めて短い時間(例えば50msec)に設定されることから、異常判定に要する時間が極めて短くて済む。そのため、清掃装置6では、正常に清掃されているか清掃異常が発生しているかの判定を迅速に行うことができる。
従って、清掃装置6、及び清掃装置6を備える画像形成装置10では、モーター620の駆動電流Iに基づいて清掃部61が第2位置P2に到達したことを迅速に検知できる。
また、第3判定処理部706は、モーター620の平均駆動電流Iav2、又は駆動電流Iが第2閾値Ith2を下回ったか否かの第3判定を行うことで、キャリッジ610が第2位置P2に到達したか否かを判断する。ここで、モーター620の平均駆動電流Iav2、又は駆動電流Iが第2閾値Ith2を下回っている場合、キャリッジ610に対してスクリューシャフト621が空転していると判断できる。そのため、モーター620の平均駆動電流Iav2、又は駆動電流Iが第2閾値Ith2を下回ったか否かを判定する方法では、キャリッジ610が第2位置P2に到達してキャリッジ610に対しスクリューシャフト621が空転していることを迅速に検知できる。
このように清掃装置6及び画像形成装置10では、キャリッジ610が第2位置P2に到達してキャリッジ610に対しスクリューシャフト621が空転していることを迅速に検知できることから、スクリューシャフト621が空転する時間を短くすることができる。これにより、スクリューシャフト621の空転により発生する騒音を低減できる。
なお、本実施形態では、清掃制御処理として往路において前記第1判定から前記第3判定を行う場合を説明したが、復路において前記第1判定から前記第3判定を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、清掃対象が光走査装置35の出射窓351である場合を例に挙げて説明したが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば、本発明の清掃装置は、各種ワイヤーを清掃する場合にも適用できる。各種ワイヤーとしては、例えば帯電装置のワイヤーなどが挙げられる。
10 画像形成装置
1 メイン制御部
3 画像形成部
6 清掃装置
61 清掃部
610 キャリッジ
611 ブレード
620 モーター
621 スクリューシャフト
625 雄ねじ部
70 清掃制御部
701 第1閾値設定処理部
702 第2閾値設定処理部
703 モーター駆動制御部
704 第1判定処理部
705 第2判定処理部
706 第3判定処理部
71 温度検出部
72 モーター駆動基板
73 モーター駆動部
74 電流検出部
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (7)

  1. 清掃対象に接触する清掃部材と、
    前記清掃部材を保持する保持部と噛合するスクリューを有し、回転駆動により前記保持部を第1位置から第2位置まで移動させると共に、前記保持部が前記第2位置に達したときに空転する駆動軸と、
    前記駆動軸を回転駆動させるモーターと、
    前記モーターに流れる駆動電流を検出する電流検出部と、
    前記清掃部材の移動開始後に、前記駆動電流が予め定められた第1閾値を超えたか否かを判定する第1判定処理部と、
    前記第1判定処理部によって前記第1閾値を超えたと判定されてから予め定められた時間経過後の判定タイミングにおいて、前記駆動電流が前記第1閾値以下であるか否かを判定する第2判定処理部と、
    前記第2判定処理部によって前記判定タイミングにおいて前記駆動電流が前記第1閾値以下であると判定された後に、前記駆動電流、又は前記駆動電流が前記第1閾値以下であると判定されてからの平均駆動電流が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下に達したときに、前記保持部が前記第2位置に到達したと判定する第3判定処理部と、
    を備える清掃装置。
  2. 前記保持部の移動開始から前記第1判定処理部により前記駆動電流が前記第1閾値を超えたと判定されるまでに前記電流検出部によって検出される駆動電流の平均値として前記第2閾値を設定する第2閾値設定処理部を更に備える請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記清掃対象又は前記モーターの周囲の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部による検出結果に基づいて前記第1閾値を設定する第1閾値設定処理部と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の清掃装置。
  4. 前記第2判定処理部は、前記判定タイミングにおいて前記駆動電流が前記第1閾値を超えていると判定した場合に異常が発生したと判断する、
    請求項1から3の何れかに記載の清掃装置。
  5. 前記第2判定処理部によって前記判定タイミングにおいて前記駆動電流が前記第1閾値を超えていると判定された場合に、前記モーターの駆動を停止するモーター駆動制御部を更に備える請求項4に記載の清掃装置。
  6. 前記清掃対象は、画像形成装置における露光装置の光出射領域に配置される透光部材である、
    請求項1〜5の何れかに記載の清掃装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の清掃装置と、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
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