JP2020181088A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングローラーを用いなくても、シートを加圧する回転体の表面を清掃することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、搬送部13と、給送部14と、画像形成部15と、定着部16と、第1撮像部C1と、算出部181と、累積部182と、判定部183と、制御部184とを備える。定着部16は、第1回転体161及び第2回転体162を有する。累積部182は、複数枚のシートPから算出された第1印字率を累積して累積値を求める。制御部184は、累積値が閾値以上であると判定部183が判定したことに基づいて、定着部16に清掃動作を実行させる。定着部16は、清掃動作の実行時に、給送部14によって給送されたシートPを第1回転体161及び第2回転体162の間に挟み込んだ後、第1回転体161の回転方向を交互に切り替えるとともに、第2回転体162の回転方向を交互に切り替える。【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
近年、資源の再利用の観点から、画像形成装置に用いる記録媒体として、裏紙が利用される機会が増えている。裏紙は、裏面が印刷済みの記録媒体である。
特許文献1には、裏紙への印刷処理の実行中に裏面から構成部材に付着した現像剤に起因して、その後の印刷処理において記録媒体が汚れることを防止する画像形成装置が開示されている。具体的に、特許文献1に開示の画像形成装置は、転写ローラーと、定着装置と、クリーニングローラーと、カラーセンサーと、CPUとを備える。転写ローラーは、画像形成部で形成されたトナー像を記憶媒体に転写する。定着装置は、トナー像を記憶媒体に定着させる。定着装置は、定着ローラー及び加圧ローラーを含む。クリーニングローラーは、加圧ローラーに対して当接することで、加圧ローラーの表面を清掃する。クリーニングローラーは、加圧ローラーに対して当接又は離間できるように設けられている。カラーセンサーは、裏紙の印刷済み面に付着しているトナーの量をページ毎に計測する。カラーセンサーは、定着装置よりも記憶媒体の搬送方向の上流に配置されている。CPUは、カラーセンサーが計測した計測値の積算値が所定の閾値を超える場合、クリーニングローラーを加圧ローラーに当接させる。
特許文献1に開示の画像形成装置は、加圧ローラーを清掃するために、クリーニングローラーを備える。そのため、画像形成装置が大型化するおそれがある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、クリーニングローラーを用いなくても、シートを加圧する回転体の表面を清掃することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、搬送部と、給送部と、画像形成部と、定着部と、第1撮像部と、算出部と、累積部と、判定部と、制御部とを備える。前記搬送部は、第1主面、及び前記第1主面とは反対側の第2主面を有するシートを搬送する。前記給送部は、前記搬送部に前記シートを給送する。前記画像形成部は、前記シートの搬送方向に対して前記給送部よりも下流に配置される。前記画像形成部は、前記給送部から給送された前記シートの前記第1主面に画像を形成する。前記定着部は、第1回転体及び第2回転体を有する。前記第1回転体及び前記第2回転体は、前記搬送方向に対して前記画像形成部よりも下流に配置されている。前記定着部は、前記第1回転体及び前記第2回転体の間に前記シートを挟み込み、前記シートに前記画像を定着させる。前記第1撮像部は、前記搬送方向に対して前記定着部よりも上流に配置されている。前記第1撮像部は、前記給送部から給送された前記シートの前記第2主面を撮像する。前記算出部は、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2主面の印字率を示す第1印字率を算出する。前記累積部は、複数枚の前記シートから算出された前記第1印字率を累積して累積値を求める。前記判定部は、前記累積値が閾値以上であるか否かを判定する。前記制御部は、前記累積値が前記閾値以上であると前記判定部が判定したことに基づいて、前記定着部に清掃動作を実行させる。前記第1回転体は、前記シートを加熱する。前記第2回転体は、前記第1回転体に向けて押圧されて、前記シートを加圧する。前記給送部から給送された前記シートの前記第1主面は、前記第1回転体に接触する。前記給送部から給送された前記シートの前記第2主面は、前記第2回転体に接触する。前記給送部から給送される前記シートは、前記第1印字率が第1所定値以下となる第1シートを含む。前記定着部は、前記清掃動作の実行時に、前記給送部によって給送された前記第1シートを前記第1回転体及び前記第2回転体の間に挟み込んだ後、前記第1回転体の回転方向を交互に切り替えるとともに、前記第2回転体の回転方向を交互に切り替える。
本発明の画像形成装置によれば、クリーニングローラーを用いなくても、シートを加圧する回転体の表面を清掃することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置10について説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置10の構成を示す図である。
図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置10について説明する。図1は、実施形態1に係る画像形成装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置10は、操作受付部11と、画像読取部12と、搬送部13と、給送部14と、画像形成部15と、定着部16と、排出部17と、レジストローラー対Rと、第1撮像部C1と、第2撮像部C2と、レジストセンサーSとを備える。画像形成装置10は、シートPに画像を形成する。画像形成装置10は、電子写真方式のプリンターである。定着部16は、加圧ローラー161及び加熱ローラー162を含む。加圧ローラー161は、加熱ローラー162の回転に従動して回転する。加圧ローラー161は、第2回転体の一例である。加熱ローラー162は、第1回転体の一例である。
実施形態1では、画像形成装置10は、加圧ローラー161の表面に付着した汚れ具合を推定する。画像形成装置10は、推定された加圧ローラー161の汚れ具合が所定の条件を満たすようになった場合、加圧ローラー161及び加熱ローラー162がシートPを挟み込む。詳しくは、画像形成装置10は、シートPの画像形成済みでない面が加圧ローラー161に接触するように、定着部16にシートPを搬送する。そして、画像形成装置10は、加熱ローラー162の回転方向を交互に切り替える。これにより、画像形成装置10は、シートPの画像形成済みでない面に、加圧ローラー161の表面に付着した汚れを払拭させる。つまり、画像形成装置10は、加圧ローラー161の汚れ具合が所定の条件を満たすようになった場合、シートPを用いて、加圧ローラー161を清掃する。シートPは、第1主面、及び第1主面とは反対側の第2主面を有する。
操作受付部11は、ユーザーからの指示を受け付ける。操作受付部11は、表示部111及び操作ボタン112を含む。表示部111は、各種処理結果を表示する。表示部111は、メッセージを表示する。メッセージは、清掃動作を実行できない旨のメッセージを含む。操作ボタン112は、スタートボタン112a、モードボタン112b、テンキー、及び矢印キーを含む。スタートボタン112aは、画像形成装置10に各種の機能(処理)を実行させるためのボタンである。モードボタン112bは、ユーザーによって選択された動作モードを受け付けるためのボタンを含む。実施形態1では、動作モードは、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードを含む。画質優先モードは、加圧ローラー161を清掃する処理を実行する頻度が通常モードよりも高いモードを示す。生産性優先モードは、加圧ローラー161を清掃する処理を規制するモードを示す。テンキーは、数値を入力するためのボタンである。矢印キーは、選択対象を変更するためのボタンである。モードボタン112bは、受付部の一例である。通常モードは、第1モードの一例である。画質優先モードは、第2モードの一例である。生産性優先モードは、第3モードの一例である。
画像読取部12は、原稿の各ページの画像を読み取って、複数の画像データを生成する。画像データは、対応するページの画像を示す。以下、ページの画像を「ページ画像」と記載する場合がある。画像読取部12は、例えばスキャナーである。
搬送部13は、給送部14から排出部17まで延在し、シートPを搬送する。搬送部13は、第1搬送部131と、第2搬送部132と、第3搬送部133とを含む。第3搬送部133は、反転部の一例である。
第1搬送部131は、給送部14から定着部16までシートPを搬送する。第1搬送部131は、搬送ローラーを含む。第2搬送部132は、定着部16から排出部17までシートPを搬送する。第2搬送部132は、搬送ローラーを含む。
第3搬送部133は、シートPを反転して第1搬送部131に搬送する。詳しくは、給送部14から給送されたシートPは、第1主面が加熱ローラー162に接触し、第2主面が加圧ローラー161に接触する。第2搬送部132は、定着部16を通過したシートPを、第1主面が加圧ローラー161に接触し、第2主面が加熱ローラー162に接触するように反転させて、シートPの搬送方向Aに対して画像形成部15よりも上流の所定の位置にシートPを給送する。第3搬送部133は、搬送ローラーを含む。
第2搬送部132は、第1搬送部131と接続している。第3搬送部133は、第1搬送部131及び第2搬送部132と接続している。詳しくは、第3搬送部133の上流端は、定着部16よりも下流且つ排出部17よりも上流の位置で第2搬送部132と接続している。第3搬送部133の下流端は、給送部14よりも下流且つ画像形成部15よりも上流の位置で第1搬送部131と接続している。
給送部14は、シートPを1枚ずつ、搬送部13に給送する。給送部14は、第1給送部141、及び第2給送部142を含む。
第1給送部141は、4つの給送カセット141a及び4つの第1給送ローラー群141bを備える。各給送カセット141aは、複数枚のシートPを収容可能である。各第1給送ローラー群141bは、対応する給送カセット141aに設けられる。各第1給送ローラー群141bは、対応する給送カセット141aに収容されているシートPを1枚ずつ第1搬送部131へ給送する。
第2給送部142は、手差しトレイ142a、及び第2給送ローラー群142bを備える。手差しトレイ142aには、複数枚のシートPが載置され得る。第2給送ローラー群142bは、手差しトレイ142aに載置されているシートPを1枚ずつ第1搬送部131へ給送する。
画像形成部15は、画像形成情報に基づいて、給送部14から第1搬送部131に給送されたシートPの第1主面に画像を形成する。画像形成部15は、画像形成情報に基づいて、第3搬送部133から第1搬送部131に給送されたシートPの第2面に画像を形成する。画像形成部15は、シートPの搬送方向Aに対して給送部14よりも下流に配置されている。画像形成情報は、複数の画像データ、及び画像形成設定情報を含む。複数の画像データは、画像読取部12が生成した複数の画像データを含む。画像形成設定情報は、部数情報、片面/両面情報、及び白黒/カラー情報を含む。部数情報は、部数を示す。片面/両面情報は、片面画像形成又は両面画像形成を示す。白黒/カラー情報は、白黒又はカラーを示す。
画像形成部15は、露光部151、現像部152、感光体ドラム153、及び転写部154を備える。
露光部151は、画像データに基づいて感光体ドラム153にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム153の表面に静電潜像が形成される。現像部152は、感光体ドラム153にトナーを供給して静電潜像を現像する。この結果、感光体ドラム153の表面にトナー像が形成される。転写部154は、感光体ドラム153の表面に形成されたトナー像をシートPに転写する。トナー像が転写されたシートPは、第1搬送部131によって定着部16へ向けて搬送される。
定着部16は、加圧ローラー161及び加熱ローラー162の間にシートPを挟み込み、シートPに画像を定着させる。加圧ローラー161及び加熱ローラー162は、シートPの搬送方向Aに対して画像形成部15よりも下流に配置されている。加圧ローラー161及び加熱ローラー162は、互いに対向して配置され、定着ニップを形成する。加圧ローラー161は、加熱ローラー162に押圧されて、シートPを加圧する。加熱ローラー162は、シートPを加熱する。転写部154から搬送されたシートPは、定着ニップを通過することにより加熱及び加圧される。この結果、トナー像がシートPに定着する。定着部16を通過したシートPは、第2搬送部132によって排出部17へ向けて搬送される。加圧ローラー161は、従動回転体である。加熱ローラー162は、駆動回転体である。つまり、加圧ローラー161は、加熱ローラー162の回転に応じて従動回転する。
給送部14から給送されたシートPの第1主面は、加熱ローラー162に接触する。給送部14から給送されたシートPの第2主面は、加圧ローラー161に接触する。
排出部17は、排出ローラー対171を有する。排出ローラー対171は、排出口10aから画像形成装置10の筐体の外部へシートPを排出する。排出口10aは、画像形成装置10の筐体側面に形成される。
レジストローラー対Rは、シートPが画像形成部15に搬送されるタイミングを調整する。レジストローラー対Rは、シートPの搬送方向Aにおいて、画像形成部15の上流側に配置されている。
第1撮像部C1は、給送部14から給送されたシートPの第2主面を撮像する。第1撮像部C1は、シートPの搬送方向Aに対して、レジストローラー対Rよりも上流に配置されている。第1撮像部C1は、ラインセンサーカメラを含む。
第2撮像部C2は、給送部14から給送されたシートPの第1主面を撮像する。第2撮像部C2は、シートPの搬送方向Aに対して、レジストローラーRよりも上流に配置されている。第2撮像部C2は、ラインセンサーカメラを含む。
レジストセンサーSは、シートPの有無を検出する。レジストセンサーSは、シートPの搬送方向Aに対してレジストローラー対Rの上流側に配置されている。レジストセンサーSは、例えば、光学式の反射型センサーである。
続いて、図1及び図2を参照して、画像形成装置10の構成について詳細に説明する。図2は、実施形態1に係る画像形成装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、画像形成装置10は、制御装置18と、記憶部19と、第1搬送モーターM1と、第2搬送モーターM2とを更に備える。
制御装置18は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含むハードウェア回路である。制御装置18は、記憶部19に格納された制御プログラムを実行することにより、操作受付部11、画像読取部12、搬送部13、給送部14、画像形成部15、定着部16、排出部17、記憶部19、レジストローラー対R、第1撮像部C1、第2撮像部C2、レジストセンサーS、第1搬送モーターM1、及び第2搬送モーターM2を制御する。
第1搬送モーターM1は、レジストローラー対Rに接続されている。つまり、第1搬送モーターM1は、レジストローラー対Rを駆動する。
第2搬送モーターM2は、加熱ローラー162に接続されている。つまり、加熱ローラー162は、第2搬送モーターM2を駆動する。第2搬送モーターM2は、制御装置18によって、正回転又は逆回転に切り替えられる。第2搬送モーターM2が正回転すると、加圧ローラー161及び加熱ローラー162は正回転する。加圧ローラー161及び加熱ローラー162が正回転すると、加圧ローラー161及び加熱ローラー162に挟み込まれたシートPは、シートPの搬送方向Aに搬送される。一方、第2搬送モーターM2が逆回転すると、加圧ローラー161及び加熱ローラー162は逆回転する。加圧ローラー161及び加熱ローラー162が逆回転すると、加圧ローラー161及び加熱ローラー162に挟み込まれたシートPは、シートPの搬送方向Aとは反対の方向Bに、搬送される。
制御装置18は、算出部181と、累積部182と、判定部183と、制御部184とを有する。具体的には、制御装置18のプロセッサーが、記憶部19に格納された制御プログラムを実行することにより、算出部181、累積部182、判定部183、及び制御部184として機能する。
算出部181は、第1撮像部C1が撮像した画像に基づいて、シートPの第2主面の印字率を算出する。以下、給送部14から給送されたシートPの第2主面の印字率を「第1印字率」と記載する。第1印字率は、第1撮像部C1が撮像した画像が示す、シートPの面積に対する第1画像面積の比を示す。第1画像面積は、シートPの第2主面において、画像が形成されている各部位の面積の加算値を示す。つまり、算出部181は、シートPのサイズに基づいて、第1印字率を算出する。
算出部181は、第2撮像部C2が撮像した画像に基づいて、シートPの第1主面の印字率を算出する。以下、給送部14から給送されたシートPの第1主面の印字率を「第2印字率」と記載する。第2印字率は、第2撮像部C2が撮像した画像を示す、シートPの面積に対する第2画像面積の比を示す。第2画像面積は、シートPの第1主面において、画像が形成されている各部位の面積の加算値を示す。つまり、算出部181は、シートPのサイズに基づいて、第2印字率を算出する。
累積部182は、複数枚のシートPから算出された第1印字率を累積して累積値を求める。詳しくは、累積部182は、第1撮像部C1を通過したシートPごとに、第1撮像部C1が撮像した第1印字率を記憶部19に記憶された累積値に加算して、累積値を更新する。累積部182は、更新した累積値を記憶部19に記憶させる。
判定部183は、累積部182が算出した累積値が閾値を超えたか否かを判定する。閾値は、モードボタン112bによって受け付けた動作モードに応じて、制御部184により設定される。動作モードは、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードを有する。通常モードは、第3所定値に閾値を設定するモードである。画質優先モードは、第3所定値より低い第4所定値に閾値を設定するモードである。生産性優先モードは、加圧ローラー161を清掃する動作を規制するモードである。
判定部183は、第1印字率が第1所定値を超えるか否かを判定する。第1所定値は、シートPの第2主面が画像形成済みの面であるか否かの判定の基準となる数値を示す。第1印字率が第1所定値を超えるとは、シートPの第2主面は、画像形成済みの面であることを示す。第1印字率が第1所定値を超えないとは、画像形成済みでない面を示す。第1所定値は、例えば、0%である。第1所定値は、画像形成装置10の使用状況等に応じて適宜設定される。
判定部183は、第2印字率が第2所定値を超えるか否かを判定する。第2所定値は、シートPの第1主面が画像形成済みの面であるか否かの判定の基準となる数値を示す。第2印字率が第2所定値を超えるとは、シートPの第1主面は、画像形成済みの面であることを示す。第2印字率が第2所定値を超えないとは、画像形成済みでない面を示す。第2所定値は、例えば、0%である。第2所定値は、画像形成装置10の使用状況等に応じて適宜設定される。
制御部184は、累積値が閾値以上であると判定部183が判定したことに基づいて、定着部16に清掃動作を実行させる。
制御部184は、モードボタン112bが通常モードを受け付けたことに応じて、閾値を第3所定値に設定する。制御部184は、モードボタン112bが画質優先モードを受け付けたことに応じて、閾値を第4所定値に設定する。制御部184は、モードボタン112bが生産性優先モードを受け付けたことに応じて、加圧ローラー161の清掃動作を規制する。
制御部184は、第1撮像部C1に撮像されたシートPの第1主面の第1画像データに基づいて、画像形成部15に対して、シートPに画像を形成させるか否かを制御することができる。
制御部184が行う画像形成処理、清掃処理、及び清掃処理については、図3〜図8を参照して、後述する。
記憶部19は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)によって構成される。記憶部19は、画像形成装置10の各部の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。記憶部19は、画像読取部12から制御装置18に送信された画像データを記憶する。記憶部19は、累積値、第1所定値、第2所定値、第3所定値、第4所定値、定着ローラー幅、及び給送カセット141aに収納されたシートPの主走査幅を記憶する。定着ローラー幅は、画像形成部15が画像を形成することができる最大サイズのシートPの幅を示す。以下、画像形成部15が画像を形成することができる最大サイズのシートPを「最大シートP1」と記載する。給送カセット141aにセットされたシートPの主走査幅は、シートPの搬送方向Aに対して直角な方向におけるシートPの長さを示す。給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅は、例えば、ユーザーが操作ボタン112を操作することによって入力される。
次に、図1〜図4を参照して、制御装置18が実行する画像形成処理について説明する。図3及び図4は、実施形態1に係る画像形成装置10の制御装置18が実行する画像形成処理を示すフローチャートである。図3及び図4に示す処理では、操作受付部11がユーザーから画像形成指令を受け付けることに応じてスタートする。具体的に、ユーザーが、モードボタン112bによって動作モードを選択し、スタートボタン112aを押下することにより、図3及び図4に示す処理はスタートする。
ステップS110:制御部184は、動作モードが生産性優先モードに選択されているか否かを判定する。動作モードが生産性優先モードに選択されていないと制御部184が判定した場合(ステップS110;No)、処理は、ステップS120へ進む。動作モードが生産性優先モードに選択されていると制御部184が判定した場合(ステップS110;Yes)、処理は、ステップS111へ進む。
ステップS120:制御部184は、動作モードが画質優先モードに選択されているか否かを判定する。動作モードが画質優先モードに選択されていないと制御部184が判定した場合(ステップS120;No)、処理は、ステップS130へ進む。動作モードが画質優先モードに選択されていると制御部184が判定した場合(ステップS120;Yes)、処理は、図4に示すステップS121へ進む。
ステップS130:制御部184は、閾値を第3所定値に設定する。つまり、制御部184の動作モードは、通常モードに選択されている。処理は、ステップS140へ進む。
ステップS140:制御部184は、画像形成処理を実行させる。処理は、ステップS150へ進む。画像形成処理については、図8を参照して、後述する。
ステップS150:制御部184は、累積値が第3所定値以上であるか否かを判定する。累積値が第3所定値以上であると制御部184が判定した場合(ステップS150;Yes)、処理は、ステップS160へ進む。累積値が第3所定値以上でないと制御部184が判定した場合(ステップS150;No)、処理は、ステップS151へ進む。
ステップS160:制御部184は、画像形成処理を停止させる。つまり、制御部184は、シートPに画像を形成しないように、画像形成部15を制御する。その結果、画像形成部15を通過するシートPの第1主面には、画像が形成されない。処理は、ステップS170へ進む。
ステップS170:制御部184は、給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であるか否かを判定する。給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であると制御部184が判定した場合(ステップS170;Yes)、処理は、ステップS180へ進む。給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一でないと制御部184が判定した場合(ステップS170;No)、処理は、ステップS171へ進む。
ステップS171:制御部184は、第1メッセージを表示部111に表示させる。処理は、終了する。第1メッセージは、例えば、給送カセット141a又は手差しトレイ142aに、最大シートP1を収納又は載置することを要求するメッセージである。
ステップS180:制御部184は、加圧ローラー161の清掃処理を実行する。加圧ローラー161の清掃処理については、図5〜図7を参照して後述する。処理は、ステップS190へ進む。
ステップS190:制御部184は、原稿の全ページの画像形成処理が終了したか否かを判定する。原稿の全ページの画像形成処理が終了したと制御部184が判定した場合(ステップS190;Yes)、処理は、終了する。原稿の全ページの画像形成処理が終了していないと制御部184が判定した場合(ステップS190;No)、処理は、ステップS140へ戻る。
ステップS111:制御部184は、画像形成処理を実行させる。画像形成処理は、ステップS140の処理と同様にして、実行される。処理は、ステップS112へ進む。
ステップS112:制御部184は、原稿の全ページの画像形成処理が終了したか否かを判定する。原稿の全ページの画像形成処理が終了したと制御部184が判定した場合(ステップS112;Yes)、処理は、終了する。原稿の全ページの画像形成処理が終了していないと制御部184が判定した場合(ステップS112;No)、処理は、ステップS111へ戻る。
ステップS121:図4に示すように、制御部184は、閾値を第4所定値に設定する。処理は、ステップS122へ進む。
ステップS122:制御部184は、ステップS140の処理と同様に、画像形成処理を実行させる。処理は、ステップS123へ進む。
ステップS123:制御部184は、累積値が第4所定値以上であるか否かを判定する。累積値が第4所定値以上であると制御部184が判定した場合(ステップS123;Yes)、処理は、ステップS124へ進む。累積値が第4所定値以上でないと制御部184が判定した場合(ステップS123;No)、処理は、ステップS127へ進む。
ステップS124:制御部184は、ステップS160の処理と同様に、画像形成処理を停止させる。処理は、ステップS125へ進む。
ステップS125:ステップS170の処理と同様に、給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であるか否かを判定する。給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であると制御部184が判定した場合(ステップS125;Yes)、処理は、ステップS126へ進む。給送カセット141aに収容されたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一でないと制御部184が判定した場合(ステップS125;No)、処理は、ステップS128へ進む。
ステップS126:制御部184は、ステップS180の処理と同様に、加圧ローラー161の清掃処理を実行する。処理は、ステップS127へ進む。
ステップS127:制御部184は、原稿の全ページの画像形成処理が終了したか否かを判定する。原稿の全ページの画像形成処理が終了したと制御部184が判定した場合(ステップS127;Yes)、処理は、終了する。原稿の全ページの画像形成処理が終了していないと制御部184が判定した場合(ステップS127;No)、処理は、ステップS122へ戻る。
ステップS128:制御部184は、ステップS171の処理と同様に、第1メッセージを表示部111に表示させる。その結果、処理は、終了する。
ステップS151:図3に示すように、制御部184は、原稿の全ページの画像形成処理が終了したか否かを判定する。原稿の全ページの画像形成処理が終了したと制御部184が判定した場合(ステップS151;Yes)、処理は、終了する。原稿の全ページの画像形成処理が終了していないと制御部184が判定した場合(ステップS151;No)、処理は、ステップS140へ戻る。
次に、図1〜図5を参照して、画像形成装置10の制御装置18が実行させる清掃処理について説明する。図5は、実施形態1に係る画像形成装置10の制御装置18が実行させる清掃処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、図3に示すステップS170又は図4に示すステップS125において、給送カセット141aにセットされたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であると制御部184が判定した場合にスタートする。
ステップS210:制御部184は、シートPを第1搬送部131に1枚給送するように、給送部14を制御する。
ステップS220:判定部183は、第1印字率が第1所定値以上であるか否かについての判定部183の判定結果に基づいて、シートPの第1主面が画像形成済みであるか否かを判定する。シートPの第1主面が画像形成済みでないと判定部183が判定した場合(ステップS220;No)、処理は、ステップS230へ進む。シートPの第1主面が画像形成済みであると判定部183が判定した場合(ステップS220;Yes)、処理は、ステップS221へ進む。
ステップS230:制御部184は、定着部16に清掃動作を実行させる。清掃動作については、図6及び図7を参照して、後述する。処理は、ステップS240へ進む。
ステップS240:累積部182は、記憶部19に記憶された累積値をリセットする。図5に示す処理が図3に示すステップS170に基づいてスタートした場合、処理は、図3に示すステップS190へ進む。図5に示す処理が図4に示すステップS125に基づいてスタートした場合、処理は、図4に示すステップS127へ進む。
ステップS221:制御部184は、第2印字率が第2所定値以上であるか否かについての判定部183の判定結果に基づいて、シートPの第2主面が画像形成済みであるか否かを判定する。シートPの第2主面が画像形成済みでないと制御部184が判定した場合(ステップS221;No)、処理は、ステップS222へ進む。シートPの第2主面が画像形成済みであると制御部184が判定した場合(ステップS221;Yes)、処理は、ステップS223へ進む。
ステップS222:制御部184は、シートPを第3搬送部133に搬送させる。処理は、ステップS230へ進む。
ステップS223:制御部184は、シートPを第2搬送部132に搬送させる。つまり、シートPの第1主面及び第2主面が画像形成済みである場合、シートPは、清掃処理に用いられることなく、画像形成装置10の外部に排出される。この際、制御部184は、第2メッセージを表示部111に表示させる。第2メッセージは、清掃動作をできない旨を示す。処理は、ステップS210へ戻る。
次に、図1〜図7を参照して、画像形成装置10の制御装置18が定着部16に実行させる清掃動作(図5のステップS230)について説明する。図6は、実施形態1に係る画像形成装置10の制御部184が実行させる定着部16の清掃動作を示すフローチャートである。図7は、実施形態1における加圧ローラー161の清掃動作を示す。詳しくは、図7(a)は、加熱ローラー162がシートPを挟み込んだ状態で正回転している図を示す。図7(b)は、加熱ローラー162がシートPを挟み込んだ状態で逆回転している図を示す。
ステップS301:制御部184は、レジストセンサーSの出力に基づいて、シートPを検知する。処理は、ステップS302へ進む。
ステップS302:制御部184は、シートPの先端部がレジストセンサーSに検知された時点から第1所定期間経過したか否かを判定する。第1所定時間が経過したと制御部184が判定した場合(ステップS302;Yes)、処理は、ステップS303へ進む。第1所定時間が経過していないと制御部184が判定した場合(ステップS302;No)、処理は、ステップS302へ戻る。第1所定時間は、シートPの先端部がレジストセンサーSに検知された時点からシートPが加圧ローラー161及び加熱ローラー162に挟み込まれた状態となるまでの時間を示す。第1所定時間の間、制御部184は、第2搬送モーターM2を正回転させる。つまり、制御部184は、図7(a)に示すように、加熱ローラー162を正回転させる。第1所定時間は、第1搬送モーターM1の回転速度などに応じて適宜設定される。
ステップS303:制御部184は、第2搬送モーターM2の回転方向の切替処理を実行させる。詳しくは、制御部184は、第2搬送モーターM2の逆回転を開始させた時点から第2所定時間が経過するまで、第2搬送モーターM2を逆回転させる。つまり、図7(b)に示すように、制御部184は、加圧ローラー161及び加熱ローラー162にシートPを挟み込んだ状態で、シートPの搬送方向Aとは反対の方向BへシートPを搬送する。第2所定時間が経過すると、第2所定時間が経過した時点から第3所定時間が経過するまで、第2搬送モーターM2を正回転させる。つまり、図7(a)に示すように、制御部184は、加圧ローラー161及び加熱ローラー162にシートPを挟み込んだ状態で、シートPの搬送方向AへシートPを搬送する。制御部184は、第2搬送モーターM2の回転方向の切替を所定の回数実行する。第2所定時間及び第3所定時間は、シートPが加圧ローラー161及び加熱ローラー162に挟み込まれている状態を維持できる時間であればよい。第2所定時間及び第3所定時間は、第2搬送モーターM2の回転速度などに応じて適宜設定される。第2搬送モーターM2の回転方向の切替を繰り返す回数は、画像形成装置10の使用状況などに応じて、適宜設定されればよい。処理は、ステップS304へ進む。
ステップS304:制御部184は、シートPが第2搬送部132へ搬送されるように定着部16を制御する。第2搬送部132に搬送されたシートPは、画像形成装置10の外部に排出される。処理は、図5に示すステップS240へ進む。
次に、図1〜図8を参照して、画像形成装置10の制御装置18が実行させる画像形成処理(図3のステップS111、ステップS140、図4のステップS122)について説明する。図8は、実施形態1に係る画像形成装置10の制御部184が実行させる画像形成処理を示すフローチャートである。
ステップS401:制御部184は、シートPを1枚ずつ第1搬送部131に給送するように給送部14を制御する。処理は、ステップS402へ進む。
ステップS402:算出部181は、第1撮像部C1によって撮像されたシートPの第2主面の画像に基づいて、第1印字率を算出する。処理は、ステップS403へ進む。
ステップS403:累積部182は、第1印字率の累積値を求める。具体的には、記憶部19に記憶された累積値に、第1印字率を累積して、累積値を更新する。処理は、ステップS404へ進む。
ステップS404:制御部184は、画像形成動作を実行させる。つまり、制御部184は、シートPに画像を形成するように画像形成部15を制御する。
図1〜図8を参照して説明したように、画像形成装置10は、搬送部13と、給送部14と、画像形成部15と、定着部16と、第1撮像部C1と、算出部181と、累積部182と、判定部183と、制御部184とを備える。定着部16は、清掃動作の実行時に、給送部14によって給送された第1印字率が第1所定値を超えないシートPを加圧ローラー161及び加熱ローラー162の間に挟み込んだ後、加圧ローラー161の回転方向を交互に切り替えるとともに、加熱ローラー162の回転方向を交互に切り替える。これにより、画像形成装置10は、加圧ローラー161の表面に付着した汚れをシートPに払拭させることができる。その結果、画像形成装置10は、クリーニングローラーを用いなくても、加圧ローラー161の表面を清掃することができる。
図1〜図8を参照して説明したように、画像形成装置10は、第3搬送部133を更に備える。定着部16は、清掃動作の実行時に、第3搬送部133によって給送された第1印字率が前記第1所定値を超えるシートPを加圧ローラー161及び加熱ローラー162の間に挟み込んだ後、加圧ローラー161の回転方向を交互に切り替えるとともに、加熱ローラー162の回転方向を交互に切り替える。これにより、画像形成装置10は、第1主面が画像形成済みのシートPが給送された場合であっても、画像形成済みでないシートPの第2面に、加圧ローラー161の表面に付着した汚れをシートPに払拭することができる。
図1〜図8を参照して説明したように、画像形成装置10は、第2撮像部C2と、表示部111とを更に備える。制御部184は、第1印字率が第2所定値以上であり、かつ第2印字率が第2所定値以上であると判定部183が判定したことに基づいて、第2メッセージを表示部111に表示させる。これにより、加圧ローラー161の清掃処理が実施できないことをユーザーに報知することができる。
図1〜図8を参照して説明したように、累積部182は、制御部184が定着部16に清掃動作を実行させたことに応じて、累積値をリセットする。これにより、画像形成装置10は、加圧ローラー161の表面に汚れが堆積したタイミングで、加圧ローラー161の清掃処理を実行することができる。
図1〜図8を参照して説明したように、算出部181は、第1撮像部C1によって撮像されたシートPのサイズに基づいて、第1印字率を算出する。例えば、画像形成装置10が頻繁に最小サイズのシートPに画像を形成する場合、最小サイズのシートPのサイズに対応する加圧ローラー161の部位に汚れが付着して蓄積しやすい。しかし、印字率が、最大シートP1のサイズに基づいて算出されると、最小サイズのシートPの印字率は小さくなる。そのため、最小サイズのシートPによって加圧ローラー161の局所的な部位に汚れが蓄積されても、加圧ローラー161の局所的な部位の汚れが累積値に反映されにくい。つまり、最大シートP1よりも小さいサイズのシートPに画像を形成させる頻度が高いと、加圧ローラー161の表面に付着するトナーの付着量をより的確に推定することが困難となる。一方、実施形態1では、算出部181は、第1撮像部C1によって撮像されたシートPのサイズに基づいて、第1印字率を算出する。これにより、画像形成装置10は、最大シートP1よりも小さいサイズのシートPに画像を形成させる頻度が高くても、加圧ローラー161の表面に付着するトナーの付着量をより的確に推定することができる。その結果、画像形成装置10は、より最適なタイミングで、加圧ローラー161の清掃処理を実行することができる。
図1〜図8を参照して説明したように、画像形成装置10は、モードボタン112bを更に備える。動作モードは、通常モードと、画質優先モード及び生産性優先モードを有する。制御部184は、モードボタン112bが通常モードを受け付けたことに応じて、閾値を第3所定値に設定する。制御部184は、モードボタン112bが画質優先モードを受け付けたことに応じて、閾値を第4所定値に設定する。制御部184は、モードボタン112bが生産性優先モードを受け付けたことに応じて、清掃動作を規制する。これにより、動作モードに応じて、ユーザーは、状況に応じて、加圧ローラー161の清掃処理を実行させる頻度を変更できる。
[実施形態2]
図9を参照して、実施形態2に係る画像形成装置10について説明する。
図9を参照して、実施形態2に係る画像形成装置10について説明する。
実施形態2に係る画像形成装置10は、第2撮像部C2を備えない他は、実施形態1に係る画像形成装置10の構成と同様である。詳しくは、実施形態2に係る画像形成装置10は、操作受付部11と、画像読取部12と、搬送部13と、給送部14と、画像形成部15と、定着部16と、排出部17と、記憶部19と、制御装置18と、第1撮像部C1と、レジストセンサーSと、第1搬送モーターM1と、レジストローラーRと、第2搬送モーターM2とを備える。
実施形態2に係る画像形成装置10の制御部184は、図5に示す清掃処理の代わりに、図9に示す清掃処理を実行する他は、実施形態1に係る制御部184と同様の処理を実行させる。
図9を参照して、実施形態2に係る画像形成装置10の制御部184が実行させる清掃処理について説明する。図9は、実施形態2に係る画像形成装置10の制御装置18が実行させる清掃処理を示すフローチャートである。図9に示す処理は、図3に示すステップS170又は図4に示すステップS125において、給送カセット141aにセットされたシートPの主走査幅が定着ローラー幅と同一であると制御部184が判定した場合にスタートする。
ステップS510:制御部184は、シートPを第1搬送部131に1枚給送するように給送部14を制御する。
ステップS520:判定部183は、第1印字率が第1所定値以上であるか否かについての判定部183の判定結果に基づいて、シートPの第2主面が画像形成済みであるか否かを判定する。シートPの第2主面が画像形成済みでないと判定部183が判定した場合(ステップS520;No)、処理は、ステップS530へ進む。シートPの第2主面が画像形成済みであると判定部183が判定した場合(ステップS520;Yes)、処理は、ステップS521へ進む。
ステップS530:制御部184は、清掃動作を実行させる。処理は、ステップS540へ進む。
ステップS540:累積部182は、記憶部19に記憶された累積値をリセットする。図9に示す処理が図3に示すステップS170に基づいてスタートした場合、処理は、図3に示すステップS190へ進む。図9に示す処理が図4に示すステップS125に基づいてスタートした場合、処理は、図4に示すステップS127へ進む。
ステップS521:制御部184は、ステップS510の処理によって給送されたシートPを第3搬送部133に搬送させるのは1回目か否かを判定する。ステップS510の処理によって給送されたシートPを第3搬送部133に搬送させたことがないと判定した場合(ステップS521;Yes)、処理は、ステップS522へ進む。ステップS510の処理によって給送されたシートPを第3搬送部133に搬送させたことがあると判定した場合(ステップS521;No)、処理は、ステップS524へ進む。この場合、ステップS510の処理によって給送されたシートPは、第1主面及び第2主面が画像形成済みであることを示す。以下、第1主面及び第2主面が画像形成済みであるシートPを「両面画像形成済みシートP2」と記載する。
ステップS522:制御部184は、シートPを第3搬送部133に搬送させる。処理は、ステップS523へ進む。
ステップS523:判定部183は、第2印字率が第2所定値以上であるか否かについての判定部183の判定結果に基づいて、シートPの第1主面が画像形成済みであるか否かを判定する。シートPの第1主面が画像形成済みでないと判定部183が判定した場合(ステップS523;No)、処理は、ステップS530へ進む。シートPの第1主面が画像形成済みであると判定部183が判定した場合(ステップS523;Yes)、処理は、ステップS524へ進む。
ステップS524:制御部184は、シートPを第2搬送部132に搬送させる。この際、制御部184は、第2メッセージを表示部111に表示させる。処理は、ステップS510へ戻る。
図9を参照して説明したように、実施形態2に係る画像形成装置10では、判定部183は、清掃動作の実行時に、算出部181が算出した第1印字率に基づいて、シートPが第1印字率が第1所定値を超えないシートPであるか、第1印字率が前記第1所定値を超えるシートPであるかを判定する。これにより、清掃動作の実行時に、画像形成装置10は、シートPの第1主面とは反対側の第2主面を撮像する第2撮像部C2を備えなくても、シートPが両面画像形成済みシートP2であるか否かを検知できる。その結果、実施形態2に係る画像形成装置10は、清掃処理において、両面画像形成済みシートP2が給送された場合、第2撮像部C2を備えていなくても、清掃動作を実行させることなく、両面画像形成済みシートP2を実施形態2に係る画像形成装置10に外部に排出させることができる。
以上、図面(図1〜図9)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図8を参照して説明した画像形成装置10は、加熱回転体として加熱ローラー162を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱回転体は、定着ベルトのような回転部材であってもよい。
(2)図1〜図8を参照して説明した画像形成装置10は、加圧ローラー161が従動ローラーであり、加熱ローラー162が駆動ローラーであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、加圧ローラー161が駆動ローラーであり、加熱ローラー162が駆動ローラーであってもよい。
(3)図1〜図8を参照して説明した画像形成装置10では、第1撮像部C1は、シートPの搬送方向Aに対してレジストローラー対Rよりも上流に配置されているが、本発明はこれに限定されない。第1撮像部C1は、定着部16よりもシートPの搬送方向Aの上流に配置されていればよい。例えば、第1撮像部C1は、定着部16よりもシートPの搬送方向Aの上流で、かつ画像形成部15よりもシートPの搬送方向Aの下流に配置されていてもよい。
(4)図1〜図8を参照して説明した画像形成装置10は、第3搬送部133を備えるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置10は、第3搬送部133を備えていなくてもよい。画像形成装置10が第3搬送部133を備えず、第1印字率が第3所定値よりも高いと判定部183が判定した場合、画像形成装置10は、シートPが画像形成装置10の筐体外部に排出されるように搬送部13を制御してもよい。この場合、画像形成装置10は、警告メッセージを表示部111に表示させてもよい。
(5)図1〜図8を参照して説明した画像形成装置10において、動作モードは、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードを有するが、本発明はこれに限定されない。例えば、動作モードは、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードのうちの1つのみを含んでもよいし、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードのうちの2つを含んでもよい。また、動作モードは、通常モード、画質優先モード、及び生産性優先モードとは異なる動作モードを含んでもよい。例えば、動作モードは、第1所定値よりも高い第5所定値に閾値を設定するモード、又は第2所定値よりも低い第6所定値に閾値を設定するモードを更に有してもよい。
本発明は、例えば、画像形成装置の分野に有用である。
10 画像形成装置
13 搬送部
15 画像形成部
16 定着部
161 加圧回転体
162 加熱回転体
181 算出部
182 累積部
183 判定部
184 制御部
C1 第1撮像部
P シート
13 搬送部
15 画像形成部
16 定着部
161 加圧回転体
162 加熱回転体
181 算出部
182 累積部
183 判定部
184 制御部
C1 第1撮像部
P シート
Claims (7)
- 第1主面、及び前記第1主面とは反対側の第2主面を有するシートを搬送する搬送部と、
前記搬送部に前記シートを給送する給送部と、
前記シートの搬送方向に対して前記給送部よりも下流に配置され、前記給送部から給送された前記シートの前記第1主面に画像を形成する画像形成部と、
前記搬送方向に対して前記画像形成部よりも下流に配置された第1回転体及び第2回転体を有し、前記第1回転体及び前記第2回転体の間に前記シートを挟み込み、前記シートに前記画像を定着させる定着部と、
前記搬送方向に対して前記定着部よりも上流に配置されて、前記給送部から給送された前記シートの前記第2主面を撮像する第1撮像部と、
前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第2主面の印字率を示す第1印字率を算出する算出部と、
複数枚の前記シートから算出された前記第1印字率を累積して累積値を求める累積部と、
前記累積値が閾値以上であるか否かを判定する判定部と、
前記累積値が前記閾値以上であると前記判定部が判定したことに基づいて、前記定着部に清掃動作を実行させる制御部と
を備え、
前記第1回転体は、前記シートを加熱し、
前記第2回転体は、前記第1回転体に向けて押圧されて、前記シートを加圧し、
前記給送部から給送された前記シートの前記第1主面は、前記第1回転体に接触し、
前記給送部から給送された前記シートの前記第2主面は、前記第2回転体に接触し、
前記給送部から給送される前記シートは、前記第1印字率が第1所定値以下となる第1シートを含み、
前記定着部は、前記清掃動作の実行時に、前記給送部によって給送された前記第1シートを前記第1回転体及び前記第2回転体の間に挟み込んだ後、前記第1回転体の回転方向を交互に切り替えるとともに、前記第2回転体の回転方向を交互に切り替える、画像形成装置。 - 前記給送部から給送され、前記定着部を通過した前記シートを、前記第1主面が前記第2回転体に接触し、前記第2主面が前記第1回転体に接触するように反転させて、前記搬送方向に対して前記画像形成部よりも上流の所定の位置に前記シートを給送する反転部を更に備え、
前記給送部から給送された前記シートは、前記第1印字率が前記第1所定値を超える第2シートを含み、
前記反転部は、前記清掃動作の実行時に、前記給送部から給送された前記第2シートを前記所定の位置に給送し、
前記定着部は、前記清掃動作の実行時に、前記反転部によって給送された前記第2シートを前記第1回転体及び前記第2回転体の間に挟み込んだ後、前記第1回転体の回転方向を交互に切り替えるとともに、前記第2回転体の回転方向を交互に切り替える、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記第1撮像部は、前記清掃動作の実行時に、前記給送部から給送された前記シートの前記第2主面を撮像し、
前記算出部は、前記清掃動作の実行時に、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1印字率を算出し、
前記判定部は、前記清掃動作の実行時に、前記算出部が算出した前記第1印字率に基づいて、前記シートが前記第1シートであるか前記第2シートであるかを判定する、請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記搬送方向に対して前記定着部よりも上流に配置されて、前記給送部から給送された前記シートの前記第1主面を撮像する第2撮像部と、
前記清掃動作を実行できない旨のメッセージを表示する表示部と
を更に備え、
前記算出部は、
前記清掃動作の実行時に、前記第1撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1印字率を算出し、
前記清掃動作の実行時に、前記第2撮像部が撮像した画像に基づいて前記第1主面の印字率を示す第2印字率を算出し、
前記判定部は、
前記清掃動作の実行時に、前記第1印字率が第1所定値を超えるか否かを判定し、
前記第2印字率が第2所定値を超えるか否かを判定し、
前記制御部は、
前記第1印字率が第1所定値を超え、かつ前記第2印字率が第2所定値を超えると前記判定部が判定したことに基づいて、前記メッセージを前記表示部に表示させる、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記累積部は、前記制御部が前記定着部に前記清掃動作を実行させたことに応じて、前記累積値をリセットする、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記算出部は、前記第1撮像部によって撮像された前記シートのサイズに基づいて、前記第1印字率を算出する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 動作モードを受け付ける受付部を更に備え、
前記動作モードは、第1モードと、第2モード及び第3モードのうちの少なくとも1つとを有し、
前記第1モードは、第3所定値に前記閾値を設定するモードであり、
前記第2モードは、前記第3所定値より低い第4所定値に前記閾値を設定するモードであり、
前記第3モードは、前記清掃動作を規制するモードであり、
前記制御部は、前記受付部が前記第1モードを受け付けたことに応じて、前記閾値を前記第3所定値に設定し、
前記制御部は、前記受付部が前記第2モードを受け付けたことに応じて、前記閾値を前記第4所定値に設定し、
前記制御部は、前記受付部が前記第3モードを受け付けたことに応じて、前記清掃動作を規制する、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019084056A JP2020181088A (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2019084056A JP2020181088A (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 画像形成装置 |
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JP2020181088A true JP2020181088A (ja) | 2020-11-05 |
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ID=73023472
Family Applications (1)
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2019
- 2019-04-25 JP JP2019084056A patent/JP2020181088A/ja active Pending
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