JP6499682B2 - 情報提供システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報提供システムに関する。
運転者のスキルを判定する装置が知られている。この種の装置には、ステアリング操作に関する運転技量、アクセル操作に関する運転技量、ブレーキ操作に関する運転技量、ウインカー操作に関する運転技量のうち、1つでも基準値以下であれば、運転操作を補助する必要があると判定する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、この種の装置には、運転者の運転技量と、運転者の主観的評価に基づく運転技量に対する自信度とを判断し、判断した運転技量と自信度とに基づいて、運転支援情報を提供する技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−319872号公報 特開2009−134496号公報
ところで、発明者等は、運転者に合わせて適切なアドバイス等の運転指導ができれば、運転のスキルアップに有利であり、運転者の達成感及び楽しさに寄与すると考えられる。
しかし、従来の構成では、適切な運転指導ができない場合がある。例えば、運転者が運転指導を望んでいない場合、又は体調不良の場合にも運転操作を補助したり、運転支援したりすることが考えられる。
そこで、本発明は、運転者となる利用者の感情等に合わせて適切な運転指導等の情報提供を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、前記情報提供は、運転指導を行う教官を疑似した対話型のインストラクションを含み、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更することを特徴とする。
上記構成において、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するオートモードと、前記利用者の選択に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するマニュアルモードとを有し、前記情報提供部(33)は、選択されたモードに応じた制御を行ってもよい。
また、利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、前記情報提供部(33)は、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化した場合に、前記情報提供の頻度を低減することを特徴とする
また、上記構成において、前記情報提供部(33)は、推定された体調が不良の場合に、前記情報提供をしないようにしてもよい。
また、利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、前記情報提供部(33)は、運転中の前記利用者から推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかが変化した場合に、前記情報提供を変更し、推定された体調が不良の場合に、前記情報提供をしないことを特徴とする。
また、上記構成において、前記情報提供は、運転指導を行う教官を疑似した対話型のインストラクションを含み、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更してもよい。
また、利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部(33)を有し、前記習熟度判定部(33)は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定することを特徴とする
また、上記構成において、前記運転スキルは、利用者の運転履歴、車両情報、及び周囲の環境情報の少なくともいずれかに基づいて推定されるようにしてもよい。
また、本発明の情報提供システムは、利用者の感情、及び運転スキルに関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、取得した情報に応じて感情及び運転スキルを推定する推定部(33)と、少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部(33)を有し、前記習熟度判定部(33)は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、少なくとも推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定することを特徴とする。
また、上記構成において、前記習熟度判定部(33)は、前記車両と対応づけて前記利用者の運転習熟度を判定し、判定結果を前記利用者に通知する処理を実行してもよい。
また、上記構成において、前記運転習熟度を測定するテストモードを有し、前記習熟度判定部(33)は、前記車両が特定区間を走行する間、前記テストモードを自動的に実行してもよい。
本発明では、利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部と、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部と、車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部と、を備える。これにより、運転者となる利用者の感情等に合わせて適切な情報提供が可能になる。
また、前記情報提供部は、運転中の前記利用者から推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかが変化した場合に、前記情報提供を変更する。これにより、利用者の感情、運転スキル及び体調の変化に合わせて適切な情報提供に修正し易くなる。
また、前記情報提供部は、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化した場合に、前記情報提供の頻度を低減するので、情報提供の頻度が高すぎると感じる利用者に合わせた対応が可能になる。
また、前記情報提供部は、推定された体調が不良の場合に、前記情報提供をしないようにするので、情報提供を許容する体調でない利用者に合わせた対応が可能になる。
また、前記情報提供は、運転指導を行う教官を疑似した対話型のインストラクションを含み、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化、又は、前記利用者の選択に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更する。これにより、利用者は教官と対話しながら運転指導を行うのと同様の運転指導を受けることができる。
また、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するオートモードと、前記利用者の選択に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するマニュアルモードとを有し、前記情報提供部は、選択されたモードに応じた制御を行う。これにより、ライダー3が望むインストラクション設定が可能となる。
また、少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部を有し、前記習熟度判定部は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定する。これにより、例えば、運転に自信が無かったり、不安であったりした場合にも関わらず、運転習熟度が高いと判定する事態を避けることができる。これにより、運転習熟度の客観的な評価がし易くなり、使用者に合わせて適切な情報提供が可能になる。
また、前記運転スキルは、利用者の運転履歴、車両情報、及び周囲の環境情報の少なくともいずれかに基づいて推定される。これにより、より正確な運転スキルを推定することができる。
また、本発明は、利用者の感情、及び運転スキルに関する情報を取得する情報取得部と、取得した情報に応じて感情及び運転スキルを推定する推定部と、少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部を有し、前記習熟度判定部は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、少なくとも推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定する。これにより、運転習熟度の客観的な評価がし易くなり、利用者に合わせて適切な情報提供が可能になる。
また、前記習熟度判定部は、前記車両と対応づけて前記利用者の運転習熟度を判定し、判定結果を前記利用者に通知する処理を実行するので、利用者が客観的な運転習熟度を知ることができる。
また、上記構成において、前記運転習熟度を測定するテストモードを有し、前記習熟度判定部は、前記車両が特定区間を走行する間、前記テストモードを自動的に実行する。これにより、特定区間でテストモードを確実に実行でき、例えば、同じ特定区間での運転習熟度を確実に測定できる。
本発明の実施形態に係る情報提供システムを示した図である。 端末装置とサーバーのハードウェア構成を示したブロック図である。 情報提供を行う場合のサーバーの動作を示したフローチャートである。 情報提供を開始する条件を示した図である。 図4のステップSA7の処理を示したフローチャートである。 テストモードの実行が選択されている場合のサーバーの動作を示したフローチャートである。 変形例に係るサーバーの動作を示したフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る情報提供システムを示した図である。
情報提供システム1は、自動二輪車2の各々に搭載される端末装置10と、通信ネットワーク21を介して端末装置10と通信可能なサーバー31とを備え、自動二輪車2を運転するライダー3に、運転のスキルアップを促す情報提供を行うシステムである。
この情報提供システム1は、このシステム1の利用者となるライダー3に運転指導を行う運転指導システム、又は、ライダー3の運転をスキルアップさせる運転スキルアップ促進システム等と言うこともできる。
ここで、本実施形態における運転指導は、運転に直接的或いは間接的に関係する情報の提供を意味し、運転操作の補助、又は運転支援といったアドバイスも含んでいる。
図1では、自動二輪車2の一例として、スーパースポーツに分類される自動二輪車2A、ロードスポーツに分類される自動二輪車2B、及びクルーザーに分類される自動二輪車2Cを示している。ライダー3は、自動二輪車2A、2B、2Cの各々を運転するライダー3A、3B、3Cである。例えば、ライダー3A、3B、3Cは自動二輪車2A、2B、2Cの各々の所有者の場合が考えられる。なお、ライダー3A、3B、3Cは、自動二輪車2A、2B、2Cを一定期間だけ利用する者でもよい。以下の説明において、自動二輪車2A、2B、2C及びライダー3A、3B、3Cを特に区別して説明する必要がない場合、自動二輪車2及びライダー3と表記する。
通信ネットワーク21は、自動二輪車2が公道、サーキット、サーキット以外のクローズコース(クローズドコースとも言う)又は教習所等の所定エリアを走行する間、端末装置10と無線で通信可能な広域通信ネットワークである。通信ネットワーク21は、インターネット等のオープンなネットワークであってもよいし、クローズドな通信ネットワークであってもよい。通信ネットワーク21がオープンなネットワークである場合、端末装置10とサーバー31とは、VPN(Virtual Private Network)技術等を用いて、通信ネットワーク21上でセキュアな通信を実行してもよい。なお、通信ネットワーク21のネットワーク構成及び通信プロトコルは特に限定されない。
端末装置10は、自動二輪車2を運転するライダー3から感情、運転スキル及び体調に関する情報を収集し、サーバー31に送信する第1機能と、サーバー31から受信した情報に基づき、ライダー3に各種の情報提供を行う第2機能とを備えた装置である。
図2は端末装置10とサーバー31のハードウェア構成を示したブロック図である。
端末装置10は、通信部11と、制御部12と、記憶部13と、表示部14と、音声入出力部15と、アクチュエータ駆動部16と、操作部17と、運転情報取得部18と、生体情報取得部19とを備えている。通信部11は、制御部12の制御の下、無線の通信プロトコルに従った通信処理を行うことにより、通信ネットワーク21を介してサーバー31と通信を行う。
制御部12は、記憶部13に記憶されたプログラム13Aをプロセッサーで実行することにより、端末装置10の各部の制御、及び各種の機能を実現する処理を行うコンピューターユニットとして機能する。この制御部12は、プロセッサーと周辺回路とで構成され、例えばSOC(System-on-a-chip)で構成される。
記憶部13は、端末装置10が各種処理を行うために必要なプログラム13A及びデータを記憶する。この記憶部13には、公知の記憶デバイスを広く適用可能である。記憶部13に記憶されるデータは、端末装置10、この端末装置10が装着される自動二輪車2、及び自動二輪車2を運転するライダー3を各々識別可能にする識別情報を含んでいる。この識別情報をサーバー31に送信することによって、サーバー31側で、端末装置10、自動二輪車2及びライダー3を特定可能である。
表示部14は、制御部12の制御の下、表示によってライダー3に対して情報を通知する。また、音声入出力部15は、制御部12の制御の下、音声によってライダー3に対して情報を通知する。また、アクチュエータ駆動部16は、制御部12の制御の下、ライダー3に振動等の物理的運動を付与するアクチュエータを駆動することによって、ライダー3に情報を通知する。
これにより、表示部14、音声入出力部15、及びアクチュエータ駆動部16は、ライダー3に異なる態様で情報を出力する情報出力部として機能する。
これら情報出力デバイスがライダー3に出力する情報は、自動二輪車2の運転に関する情報である。より具体的には、この情報は、アクセル操作(スロットル操作と同様)、ブレーキ操作、変速操作(クラッチ操作とシフトペダル操作を含む)、コーナリング操作、及びウインカー等の他の操作系の操作等に関する情報である。なお、コーナリング操作は、ライダー3がコーナリング時に行う姿勢変化等である。
例えば、表示部14は、これら操作の各々に対応づけられた複数のLEDを備え、各LEDの点灯/消灯等の切り替えにより、各操作が適切か否かをライダー3が視覚で認識可能にする。また、表示部14は、液晶パネル又は有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の表示パネルでもよく、これら表示パネルを使用することによって、文字や図形等の任意な画像を用いて多種多様な情報を伝達可能にする。また、表示部14に、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いた表示デバイスを使用してもよい。
なお、走行中にライダー3に情報を通知する場合は、ライダー3が短時間で情報を認識可能な情報出力デバイスを使用することが好ましく、例えば、表示パネルよりもLED等の方が好ましい。
音声入出力部15は、制御部12の制御の下、不図示のスピーカーから合成音声等の音声を出力するとともに、不図示のマイクを介してライダー3の音声を收音する。
本実施形態では、端末装置10の各部(制御部12、音声入出力部15、表示部14等)とサーバー31とが連動して動作することによって、ライダー3に対し、対話側のインストラクションを出力可能に構成されている。ここで、対話的なインタラクションは、会話(相手に対する自然言語を用いた発話と、相手の発話の認識)を含み、会話等を実現するための音声の入出力、文字又は画像の入出力等の相互作用を含む。なお、対話的なインタラクションを、以下「インタラクション」と略称する。
より具体的には、インタラクションの出力として、ライダー3からの音声に応答する会話音声又はテキストを出力したり、車両情報取得部18Aから得たライダー3の運転操作に応じて、その操作が適切か否かの会話音声又はテキストを出力したり、アドバイスの会話音声又はテキストを出力したりする。これによって、ライダー3は聴覚又は視覚を利用して対話を行うことができる。
なお、スピーカー及びマイクは、端末装置10に内蔵する構成に限定されず、自動二輪車2に設ける構成、又は、ライダー3が装着するヘルメットに設ける構成等を適用可能である。また、スピーカー及びマイクと端末装置10との間の信号の送受信は、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用してもよい。
アクチュエータ駆動部16は、ライダー3に振動等の物理的運動を付与するアクチュエータを駆動することによって、ライダー3の触感を利用してライダー3に情報を伝達する。アクチュエータは、例えば、自動二輪車2のハンドルを振動させる振動デバイスであり、振動によって、アクセル操作のタイミング、ブレーキ操作のタイミング、変速操作のタイミング、又は、他の操作系の操作タイミングを伝達する。ライダー3の手の触感を利用して情報を伝達することにより、ライダー3がその情報をより認識し易くなる。
なお、この物理的運動をインタラクションの出力としてもよい。アクチュエータ駆動部16とアクチュエータとは有線接続した構成でもよいし、近距離無線通信を利用して情報を送受可能にした構成でもよい。
操作部17は、ライダー3等の各種操作を受け付ける操作子を備え、操作子に対する操作を制御部12に出力する。操作子は複数のハードウェアスイッチ、又はタッチパネル等を適用可能である。この操作部17によって、端末装置10、自動二輪車2、及びライダー3を識別可能にする識別情報を外部から設定したり、後述する、複数の教官を疑似した教官アルゴリズム45Aのうち、ライダー3が所望の教官アルゴリズム45Aを選択したりすることができる。
なお、自動二輪車2が操作部17、表示部14及び音声入出力部15等に利用可能な構成を有する場合、端末装置10は、それらの構成を操作部17、表示部14及び音声入出力部15等に利用してもよい。
運転情報取得部18は、自動二輪車2の運転に関する情報(以下、運転情報)を取得し、取得した運転情報を制御部12に出力する。この運転情報は、ライダー3の運転スキルを判定するために必要な情報であり、自動二輪車2の各部の状況を示す車両情報と、自動二輪車の周囲状況を示す周囲情報とに分類することができる。
このため、本実施形態の運転情報取得部18は、車両情報を取得する車両情報取得部18Aと、周囲情報を取得する周囲情報取得部18Bとを備えている。
車両情報取得部18Aは、自動二輪車2が備える各種のセンサーで検出される情報を取得することにより、アクセル操作に関する第1車両情報D1と、ブレーキ操作に関する第2車両情報D2と、変速操作に関する第3車両情報D3と、コーナリング操作に関する第4車両情報D4と、他の操作系の操作に関する第5車両情報D5とを取得する。なお、自動二輪車2が通常備えるセンサーだけでは上記各情報D1〜D5を得られない場合、得られない情報を得るためにセンサーを端末装置10又は自動二輪車2に設けるようにすればよい。
第1車両情報D1は、アクセル操作に関する情報として、アクセルの開度及び単位時間の変化量といった単にアクセル操作の情報だけでなく、車速、及び自動二輪車2の加速度(減速度)といった速度・加速度の情報を含む。第1車両情報D1により、速度及び加速度に応じたアクセル操作を特定可能である。また、自動二輪車2がTCS(トラクションコントロールシステム)を備える場合は、TCSが作動したか否かの情報も含む。
第2車両情報D2は、ブレーキ操作に関する情報として、ブレーキ操作子(前輪用、後輪用の各々のブレーキ操作子)の操作情報だけなく、自動二輪車2の速度・加速度の情報を含む。第2車両情報D2により、速度及び加速度に応じたブレーキ操作を特定可能である。また、自動二輪車2がABS(Antilock Brake System)を備える場合は、ABSが作動したか否かの情報も含む。
第3車両情報D3は、変速操作に関する情報として、変速操作子(クラッチレバー、シフトペダル)の操作情報及び変速段の情報に加え、自動二輪車2の速度・加速度の情報を含む。第3車両情報D3により、速度及び加速度に応じた変速操作を特定可能である。
第4車両情報D4は、コーナリング操作に関する情報として、自動二輪車2のバンク角に加え、ライダー3の姿勢等に応じて変化する自動二輪車2の重心位置の情報を含む。重心位置の情報は、例えば、自動二輪車2のロール角(バンク角に相当)、ピッチ角及びヨー角等を検出するセンサーからの値から算出する等の公知の方法を用いて特定可能である。重心位置とバンク角とによってコーナリングが安定しているか否かを評価可能である。
なお、第4車両情報D4に、ライダー3がコーナリング時に行う他の操作を検出する情報を含めてもよく、例えば、左右のペダルへの荷重変化を検出する情報を含めてもよい。第4車両情報D4により、バンク角及び重心移動に応じたコーナリング操作を特定可能である。
第5車両情報D5は、他の操作系の操作に関する情報として、ウインカースイッチ等のライダーが運転時に操作する操作スイッチの操作の有無の情報を含む。第5車両情報D5により、ライダー3が行ったウインカー操作等を特定可能である。
周囲情報取得部18Bは、自動二輪車2、端末装置10又はライダー3の装備(ヘルメット又は服装等)に設けられた周囲検出センサーにより、周囲の情報を取得する。周囲検知センサーは、画像処理によるセンシング技術を利用して道路状況、標識、周囲の車両等を検知する装置、又は電波、赤外線、レーザー等によるセンシング技術を利用して、道路状況、標識、周囲の車両や人物、外気温等を検出する装置である。
周囲情報取得部18Bは、周囲の情報として、走行路が直進、右カーブ、左カーブ、又は交差点か否か、信号の有無、信号の色、停止線、横断歩道の有無、制限速度、周囲に車両又は人等が存在しないか否か、車間距離、滑り易い状況(路面が濡れている、外気温が低い等)か否か等の情報を取得する。
また、この周囲情報取得部18Bは、GPSシステム等を利用して現在位置を検出する測位部18Cを有し、検出された現在位置を、通信部11によってサーバー31に通知可能である。また、周囲情報取得部18Bが、走行路、信号及び標識等の情報を記述した地図データを備え、地図データを参照することによって、現在位置が交差点か否か等の周囲の情報を取得するようにしてもよい。また、周囲情報取得部18Bは、地図データを参照することによって、現在位置が、サーキット、自動二輪車2等の車両の走行が許可されたクローズコース又は教習所か否かの情報も取得可能である。
生体情報取得部19は、自動二輪車2、端末装置10又はライダー3の装備(ヘルメット又は服装等)に装着された生体センサーによって、ライダー3の生体情報を取得する。生体センサーは、画像処理によるセンシング技術を利用した装置、或いは公知のバイタルセンサーが適用され、ライダー3の体調に関する生体情報を検出する。
生体情報取得部19は、ライダー3の体調に関する生体情報として、例えば、脈拍数、血圧、表情、発汗量等の情報を取得する。脈拍数は脈波センサー、血圧は圧力センサー、表情は画像認識装置、発汗量はライダー3の手の平の水分又は湿度を検出するセンサーでそれぞれ検出可能である。
次にサーバー31について説明する。
図2に示すように、サーバー31は、通信部32と、演算部33と、記憶部34とを備えている。通信部32は、演算部33の制御の下、無線の通信プロトコルに従った通信処理を行うことにより、通信ネットワーク21(図1)を介して複数の端末装置10との間で通信を行う。
演算部33は、端末装置10の制御部12よりも処理能力が高いプロセッサーを有し、記憶部34に記憶されたプログラム41を実行することにより、サーバー31の各部の制御、及び各種の機能を実現する処理を行うコンピューターユニットとして機能する。
この演算部33は、人工知能(AI)技術を利用する1又は複数の構成要素を備えることで、人工知能として機能する。演算部33が人工知能として機能することによって、各端末装置10からの情報に基づき各ライダー3の感情、運転スキル及び体調を推定する推定機能と、推定結果に応じて各ライダー3に運転に関する情報提供を行う情報提供機能とが実現されている。
人工知能技術としては、例えば、各種フィルタリング、独立成分分析、SVM(Support Vector Machine)、及び輪郭抽出等の画像処理技術、パターン認識(例えば、音声認識、顔認識ほか)、自然言語処理、知識情報処理、強化学習、ベイジアンネットワーク、SOM(自己組織化マップ)、ニューラルネットワーク、及びDeep Learning(深層学習)等の機械学習等が利用されている。また、演算部33における推定、及び情報提供の決定(インストラクションの応答を含む)等は、機械学習等によって予め得られたアルゴリズムに基づいて行われる。
記憶部34は、公知の記憶デバイスを広く適用可能であり、サーバー31が各種処理を行うために必要なプログラム、及び、演算部33が利用するアルゴリズム等のデータを記憶している。
図2に示すように、アルゴリズムとしては、感情を推定するための感情推定アルゴリズム42、運転スキルを推定するための運転スキル推定アルゴリズム43、体調を推定するための体調推定アルゴリズム44、及び情報提供を行うための情報提供アルゴリズム45を有している。
感情推定アルゴリズム42は、音声入出力部15及び生体情報取得部19の取得情報に基づいて、感情を推定するアルゴリズムである。音声入出力部15からの情報だけで感情を推定する場合、ライダー3が不安にも拘わらず、楽しいと発言した場合に、感情が楽しいと誤検出してしまう。この感情推定アルゴリズム42は、生体情報取得部19の取得情報も使用することによって、ライダー3の音声(会話を含む)、脈拍数、血圧、表情、発汗量等の生体情報を考慮して感情を推定する。このため、人が判断するのと同様の高精度な感情推定をし易くなり、高精度な推定ができる。また、人工知能技術を利用することによって、より人間に近い感情推定が可能である。
本実施形態では、ライダー3の感情を、運転指導を拒絶する傾向の感情である否定的感情か、運転指導を許容する傾向の感情である肯定的感情か否かを判定する。否定的感情は、例えば、恐れ、不安、怒り、嫌悪と言った感情であり、ネガティブの感情と言うこともできる。また、肯定的感情は、例えば、喜び、楽しい、幸福感と言った感情であり、ポジティブな感情と言うこともできる。
運転スキル推定アルゴリズム43は、運転情報取得部18の取得情報に基づいて、ライダー3の運転スキルを推定するアルゴリズムである。より具体的には、このアルゴリズムは、アクセル操作、ブレーキ操作、変速操作、コーナリング操作、及び他の操作系の操作に関する第1〜第5車両情報D1〜D5(運転履歴)と、道路状況(路面)等の周囲の情報(環境情報)とに基づいて運転スキルを推定する。
つまり、自動二輪車2の運転指導を行う教官と同様の情報を用いてスキル推定を行い、高精度な推定を可能にする。また、人工知能技術を利用することによって、より人間に近い推定が可能である。
この運転スキル推定アルゴリズム43は、公道での運転スキルと、サーキットでの運転スキルと、クローズコース(サーキットを除く)での運転スキルと、教習所での運転スキルとを別々に推定する。具体的には、このアルゴリズムは、周囲の情報に基づき公道を走行中と判定すると公道ルールに従って運転スキルを推定し、周囲の情報に基づきサーキットを走行中と判定するとサーキットのルールに従って運転スキルを推定する。また、アルゴリズムは、周囲の情報に基づきクローズコースを走行中と判定するとクローズコースのルールに従って運転スキルを推定し、周囲の情報に基づき教習所を走行中と判定すると教習所のルールに従って運転スキルを推定する。これにより、公道、サーキット、クローズコース、及び教習所で異なる走行ルールを基準にして運転スキルを推定できる。
本実施形態では、後述の図4に示すように、公道の運転に不慣れな運転スキルを「公道初級」とし、公道の運転を中程度にマスターした運転スキルを「公道中級」とし、公道の運転を高度にマスターした運転スキルを「公道上級」とした3段階で判定する。また、サーキットの場合は、不慣れな運転スキルから順に、「サーキット初級」、「サーキット中級」、「サーキット上級」と判定する。また、クローズコースについても、不慣れな運転スキルから順に、「クローズ初級」、「クローズ中級」、「クローズ上級」と判定する。また、教習所の場合、不慣れな運転スキルから順に、「教習所初級」、「教習所上級」の2段階で判定する。一般に教習所の技能教習には、基本技能を教習する第一段階と、第一段階よりも高い技能を教習する第二段階とがあり、例えば、第一段階に相当する運転スキルを「教習所初級」と判定し、第二段階に相当する運転スキルを「教習所上級」と判定する。
体調推定アルゴリズムは、生体情報取得部19の取得情報に基づいて、ライダー3の体調を推定するアルゴリズムである。このアルゴリズムは、医者等の専門家が人の体調を判断するのに用いるのと同じ情報、つまり、脈拍数、血圧、表情、発汗量等の情報を用いる。これにより、専門家が判断するのと同様の体調推定が可能である。また、人工知能を利用するので、より人間に近い体調推定が可能である。
情報提供アルゴリズム45は、自動二輪車2の運転指導を行う複数の教官を各々疑似した教官アルゴリズム45Aを有する。各教官アルゴリズム45Aが疑似する教官は、指導対象、指導方法及びキャラクター等が異なる。例えば、指導対象は、「公道初級」、「公道中級」、「公道上級」、「サーキット初級」〜「サーキット上級」、「クローズ初級」〜「クローズ上級」、「教習所初級」、「教習所上級」のいずれか1つ以上である。指導方法は、例えば、優しい指導又は厳しい指導である。キャラクターは、例えば、性格又は性別等である。
なお、各アルゴリズムは、人が推定する場合に使用する情報(以下、基本情報)を利用して適切な推定又は情報提供を行うので、その基本情報についても記憶部に記憶されている。例えば、情報提供アルゴリズム45は、基本情報として、図1に示すような自動二輪車2の分類毎のデータ、車種毎のデータ、公道ルール、サーキットのルール、クローズコースのルール、教習所のルール及び指導データ等を記憶しており、これらデータを利用することで、人(教官)と同様の運転指導が可能である。
また、本実施形態では、所定のパラメーター等を変更することによって、教官アルゴリズム45Aを利用したときに運転指導を行う頻度である介入頻度を可変可能に構成されている。
例えば、介入頻度を上げた場合、コーナー毎、交差点毎に運転指導を行い、介入頻度を下げることで、運転指導の時間間隔を延ばすことができる。また、介入頻度を最も下げた場合は、運転指導を行わないか、運転指導の重要度が高い状況の場合にだけ運転指導を行う。運転指導の重要度が高い状況は、例えば、車間距離が過度に短い状況、又はABSが作動するような状況である。
図2に示すように、サーバー31は、習熟度判定アルゴリズム46を更に有している。習熟度判定アルゴリズム46は、ライダー3の運転習熟度を判定するアルゴリズムである。運転習熟度とは、ライダー3の公道、サーキット、クローズコース又は教習所での運転スキルが所定レベル以上と判断できる度合いを示すものであり、また、特に公道の場合は、TCS及びABSの介入頻度が低い方が、運転習熟度が高いと推定する。また、教習所の場合は、教習所の技能教習で定められた各操作が適切か否かに基づいて、運転スキルを推定する。
このアルゴリズム46は、自動二輪車2と対応づけてライダー3の運転習熟度を判定し、つまり、自動二輪車2とライダー3との組み合わせ毎に運転習熟度を判定する。
例えば、運転習熟度を、その自動二輪車2の運転に不慣れな初級レベルから、その自動二輪車2の運転がプロ並みのプロレベルまでの多段階で判断し、ライダー3に通知する処理を行う。これにより、ライダー3は、その自動二輪車2に対する自身の運転習熟度を認識可能になる。
本実施形態では、運転習熟度を測定するテストモードを有し、サーバー31が所定の条件を満たした場合に、テストモードを実行し、つまり、習熟度判定アルゴリズム46によって運転習熟度を判定する。
この場合、サーバー31は、演算部33により、周囲情報取得部18Bの取得情報に基づいて、テストモードを実行する所定の条件を満たすか否かを判定し、その条件を満たす場合に、テストモードを実行する。所定の条件は、ライダー3が頻繁に走行する走行経路であること、例えば練習場所等のライダー3が予め指定した走行エリアであること、又は、サーキット等の特定場所であること等である。
これによって、演算部33は、自動二輪車2が特定区間を走行する間、テストモードを自動的に実行する自動実行部としても機能する。従って、特定区間における運転習熟度を測定でき、ライダー3は、同じ特定区間における運転習熟度から自身がスキルアップしたか否かを容易に知ることができる。なお、ライダー3が手動操作で、テストモードを実行可能にしてもよい。
この情報提供システム1は、ライダー3によって自動二輪車2が運転されると、ライダー3の感情、運転スキル及び体調を推定し、推定結果に応じてライダーに運転指導の情報提供を行う処理を自動的に開始する。また、ライダー3の設定等によって、この処理を開始しないようにしたり、ライダー3が所望の教官アルゴリズム45Aを選択して実行させたりすることも可能である。
次に、運転指導の情報提供を行う場合の動作を説明する。
図3は情報提供を行う場合のサーバー31の動作を示したフローチャートである。
前提として、自動二輪車2の各端末装置10は、少なくともライダー3により自動二輪車2の運転が開始されると、制御部12の制御の下、生体情報取得部19によりライダー3の生体情報の取得を開始するとともに、運転情報取得部18により車両情報(第1〜第5車両情報D1〜D5)及び周囲の情報の取得を開始する。これらの情報は、制御部12の制御の下、通信部11によってサーバー31にリアルタイムに送信される。
サーバー31は、各端末装置10との通信開始により、各ライダー3が運転を開始したことを検出すると、運転中の各ライダー3の生体情報、車両情報、及び周囲の情報の受信を開始する。この場合、サーバー31は、端末装置10から送信される、自動二輪車2及びライダー3の識別情報、或いは端末装置10固有のアドレス情報(MACアドレス等)を受信し、所定のデータベースを参照することで、自動二輪車2とライダー3の組み合わせ、及び自動二輪車2の車種等を特定する。サーバー31が各端末装置10との間で行う処理は同様であるので,以下、サーバー31が一台の端末装置10との間で行う処理を説明する。
サーバー31は、端末装置10から情報を受信すると、図3に示すように、感情、運転スキル及び体調の推定を開始する(ステップSA1)。この場合、サーバー31の演算部33が、感情推定アルゴリズム42、運転スキル推定アルゴリズム43、及び体調推定アルゴリズム44を実行することによって、現時点の感情、運転スキル及び体調を推定する。
次に、サーバー31は、演算部33により、感情、運転スキル及び体調の推定結果の組み合わせに基づき情報提供(運転指導)を開始するか否かを判定する(ステップSA2)。
図4は情報提供を開始する条件(感情、運転スキル及び体調の組み合わせ)を示した図である。
図4に示すように、ライダー3の感情が、肯定的感情(喜び、楽しい)と推定され、ライダー3の運転スキルが推定され、且つ、ライダー3の体調が良好と推定された場合に、サーバー31は情報提供を開始する。このため、感情が否定的感情(不恐れ、不安、怒り)と推定された場合、運転スキルが推定されない場合、又は、体調が不良と推定された場合の少なくともいずれかの場合は、条件を満たさず、サーバー31は情報提供を開始しない。
図3に示すように、サーバー31は、情報提供を開始する場合はステップSA3の処理に移行し、情報提供を開始しない場合はステップSA5の処理に移行する。
ステップSA3の処理に移行した場合、サーバー31は、演算部33により、教官アルゴリズム45Aを選択する。この選択は、少なくとも推定した運転スキルに対応する教官アルゴリズム45Aを選択する。例えば、推定した運転スキルに対応する複数の教官アルゴリズム45Aを抽出し、その中からランダムに、運転スキル以外の条件を考慮して教官アルゴリズム45Aを選択する。
続いて、サーバー31は、演算部33により、選択した教官アルゴリズム45Aに基づき情報提供を開始する(ステップSA4)。この場合、演算部33は、教官アルゴリズム45Aを実行することにより、端末装置10から随時送信される運転情報取得部18の取得情報に基づいて運転指導の情報を生成し、その情報を、通信部32により端末装置10に送信する。
具体的には、サーバー31は、運転指導の情報として、端末装置10の表示部14の制御情報、音声入出力部15の制御情報、及びアクチュエータ駆動部16の制御情報を出力する。
表示部14の制御情報は、表示部14に運転指導の情報を表示させる情報であり、例えば、LEDのオン、オフを示す情報、表示させるテキスト又は画像の情報を含む。この制御情報により、運転指導を行うべく、アクセル操作、変速操作、ブレーキ操作等タイミングをLED等で通知したり、ライダー3へのインタラクションとなるテキスト又は画像情報を通知したりすることができる。
また、音声入出力部15の制御情報は、音声入出力部15に運転指導の音声を出力させる情報であり、例えば、合成音声等の音声信号を含む。この制御情報により、運転指導の音声や、ライダー3へのインストラクションとなる音声を出力することができる。
また、アクチュエータ駆動部16の制御情報は、アクチュエータ駆動部16に運転指導の物理的運動を出力させる情報であり、例えば、アクチュエータの駆動を制御する信号又は情報を含む。この制御情報により、運転指導のための物理的振動を出力することができる。
このようにして、表示、音声、及び振動により、ライダー3に運転指導が実施される。この運転指導は、端末装置10からリアルタイムに送信される運転情報取得部18の取得情報に基づいて行われるので、現在の運転状況に合わせた運転指導を実施できる。例えば、自動二輪車2が交差点に向かっている場合は、交差点の運転指導を実施でき、自動二輪車2が右折しようとしている場合は右折の運転指導を実施できる。
図3に示すように、情報提供を開始した後はステップSA5の処理へ移行し、サーバー31は、運転が終了したか否かを判定する。この場合、サーバー31は、端末装置10から運転終了を示す情報が送信された場合、又は、端末装置10から所定期間の間、継続して情報を受信しない場合に運転が終了したと判定する。運転が終了したと判定すると(ステップSA5:YES)、サーバー31は情報提供の処理を終了する。
一方、運転が終了していない場合(ステップSA5:YES)、サーバー31は、演算部33により、感情、運転スキル及び体調のいずれかに変化があったか否かを判定する(ステップSA6)。つまり、演算部33は、感情、運転スキル及び体調の推定結果を記憶部34に蓄積しておき、過去の推定結果と比較することにより、感情、運転スキル及び体調のいずれかに変化があったか否かを判定する。
サーバー31は、演算部33により、感情、運転スキル及び体調のいずれにも変化がないと判定した場合(ステップSA6:NO)、ステップSA5の処理へ移行する。一方、サーバー31は、感情、運転スキル及び体調のいずれかに変化があった場合(ステップSA6:YES)、変化に応じた処理を実行する(ステップSA7)。
ステップSA7の処理は、感情、運転スキル及び体調のいずれかに変化に合わせて、情報提供の頻度を変更したり、情報提供を中止したり、情報提供を再開等したりすることで、ライダー3が所望する情報提供等に変更する処理である。
図5は図4のステップSA7の処理(変化に応じた処理)を示したフローチャートである。
サーバー31は、演算部33により、感情が肯定的感情から否定的感情に変化したか否かを判定する(ステップSB1)。サーバー31は、否定的感情に変化した場合(ステップSB1:YES)、情報提供の介入頻度を下げる(ステップSB2)。情報提供の介入頻度を下げることは、運転指導の頻度の低減に相当するので、ライダー3が、情報提供の頻度が多すぎることによって否定的感情に変化した場合は、ライダー3を肯定的感情に戻すことができる。
否定的感情が継続した場合(ステップSB3)、サーバー31は、演算部33により情報提供の介入頻度を更に下げる(ステップSB4)。介入頻度を更にさげることにより、運転講習を行わないか、ライダー3の運転が公道ルール又はサーキットルールから大きく外れた運転状態の場合にだけ、或いは、自動二輪車2の安全が脅かされる危機的状態の場合にだけ運転指導を行うことになる。これによって、情報提供の頻度が多すぎることによるライダー3の感情への影響を回避できる。換言すると、ライダー3が運転指導を望まないときに、情報提供の頻度を十分に低減できる。
なお、上記ステップSB1〜SB4の処理によって感情が肯定的感情に変化した場合、サーバー31は情報提供の頻度をその時点の頻度に保持する。
また、運転スキルが変化した場合(ステップSB5)、サーバー31は、演算部33により、変化後の運転スキルに合わせた教官アルゴリズム45Aに変更することにより、変化後の運転スキルに合わせた情報提供(運転講習)に変更する(ステップSB6)。
なお、自動二輪車2の走行場所が公道とサーキットとの間で変化した場合も、推定される運転スキルは、例えば「公道初級」から「サーキット初級」へと変更されるので、変更後の運転スキルに合わせた異なる教官アルゴリズム45Aに変更される。異なる教官アルゴリズム45Aが複数存在する場合は、ランダム処理等を利用していずれか1つの教官アルゴリズム45Aを選択すればよい。これらによって、走行場所の変更に合わせた情報提供に変更することができる。
また、体調が良好から不良に変化した場合(ステップSB7)、サーバー31は、演算部33により、運転指導の情報提供を中止する(ステップSB8)。体調不良のライダー3は運転指導を望まない可能性が高いからである。
一方、体調が不良から良好に変化した場合(ステップSB9)、サーバー31は、演算部33により、運転指導の情報提供を開始する(ステップSB10)。以上がステップSA7の処理(変化に応じた処理)である。
以上説明したように、本実施の形態では、端末装置10が、ライダー(利用者、運転者)3の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部として機能する運転情報取得部18及び生体情報取得部19を備える。また、サーバー31の演算部33が、取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部として機能するとともに、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて、ライダー3に情報提供を行う情報提供部として機能する。また、端末装置10の表示部14、音声入出力部15及びアクチュエータ駆動部16が、情報提供部の情報を出力する情報出力部として機能する。
これにより、ライダー3が運転指導の情報提供を許容する感情及び体調か否か等を考慮して情報提供を行うことが可能となり、ライダー3の感情等に合わせて適切な運転指導等の情報提供が可能になる。従って、ライダー3に運転のスキルアップの機会を効率良く提供できる。さらに、ライダー3に運転の楽しさ及び満足感を実感させたり、運転の不安を解消させたりする効果も期待できる。
また、サーバー31の演算部33は、運転中のライダー3から推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかが変化した場合に情報提供を変更するので、ライダー3の感情、運転スキル及び体調の変化に合わせて適切な情報提供に修正し易くなる。これによって、ライダー3に合わせてより適切な運転指導等の情報提供をし易くなる。
つまり、本構成では、ライダー3の感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するオートモードを有し、演算部33は、このオートモードに従って、対話型のインストラクションを変更する。但し、この構成に限定されず、ライダー3の選択に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するマニュアルモードを設け、ライダー3がオートモード又はマニュアルモードを選択可能にしてもよい。この場合、演算部33は、選択されたモードに応じた制御を行うことで、ライダー3が望むインストラクション設定が可能となる。
しかも、サーバー31の演算部33は、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化した場合に情報提供の頻度を低減するので、情報提供の頻度が高すぎると感じるライダー3に合わせた対応が可能になる。
また、サーバー31の演算部33は、推定された体調が不良の場合に情報提供をしないので、情報提供を許容する体調でないライダー3に合わせた対応が可能になる。
また、サーバー31の演算部33は、運転指導を行う教官を疑似した教官アルゴリズム45Aを実行し、運転スキルの変化に応じて異なる教官を疑似した教官アルゴリズムに変更するので、運転スキルに合わせた教官の運転指導を行うことができる。
また、教官アルゴリズム45Aは、対話型のインストラクションを出力するので、ライダー3は教官と対話しながら運転指導を行うのと同様の運転指導を受けることができる。
上記したように、この情報提供システム1は、ライダー3の運転習熟度を判定するテストモードを有している。そして、端末装置10を利用してライダー3がテストモードの実行/非実行を選択可能に構成されている。以下、テストモードの実行が選択されている場合の動作を説明する。
図6はテストモードの実行が選択されている場合のサーバー31の動作を示したフローチャートである。なお、この動作は、図3に示した情報提供を行う動作と並列的に行ってもよいし、情報提供を行う動作を行わない場合に行ってもよく、ライダー3が適宜に選択可能である。
前提として、ライダー3が自動二輪車2の運転中であり、端末装置10からは、少なくとも自動二輪車2の現在位置を示す情報がサーバー31に送信されているものとする。ここで、現在位置を示す情報は、周囲情報取得部18Bの取得情報に含まれる情報であり、例えば、測位部18Cによって検出された情報である。
また、サーバー31は、端末装置10から送信される識別情報等に基づいて、自動二輪車2とライダー3の組み合わせ、及び自動二輪車2の車種等を特定する。そして、サーバー31は、特定した自動二輪車2と対応づけて運転習熟度を判定するようになっている。
図6に示すように、サーバー31は、演算部33により、自動二輪車2の現在位置を示す情報に基づいて自動二輪車2が規定の特定区間を走行するか否かを監視する(ステップSC1)。
特定区間は、上記自動二輪車2及びライダー3の組み合わせで繰り返し走行される走行区間、或いは、ライダー3が予め設定した条件を満たす走行区間である。例えば、ライダー3が通勤等で毎日走行する走行区間、ライダー3が運転練習を行う練習コース、教習所内のコース、又はサーキット等である。特定区間は、サーバー31がライダー3の走行ルートを継続的に監視し、監視結果に基づいて自動的に抽出してもよいし、ライダー3が直接指定したエリアでもよい。
サーバー31は、演算部33により、自動二輪車2が規定の特定区間を走行すると判定すると(ステップSC2)、テストモードの実行を開始する(ステップS3)。テストモードの実行を開始すると、演算部33は、習熟度判定アルゴリズム46を実行する。また、演算部33は、その自動二輪車2の端末装置10に対し所定の指示を行うことにより、端末装置10に、車両情報及び周囲の情報を送信する処理を開始させる。これにより、サーバー31は、車両情報及び周囲の情報をリアルタイムで受信する。
演算部33が感情推定アルゴリズム42及び習熟度判定アルゴリズム46を実行することによって、サーバー31は、演算部33により、現時点のライダー3の感情及び運転スキルの推定を開始する(ステップSC3)。この場合の推定結果は、記憶部34の所定領域に順次記憶される。
習熟度判定アルゴリズム46は、自動二輪車2の運転スキル及び運転習熟度を判定する専門家を疑似したアルゴリズムである。なお、運転スキルの推定には、運転スキル推定アルゴリズム43を利用してもよい。
本実施形態において、運転スキルは、アクセル操作、ブレーキ操作、変速操作、コーナリング操作、及びウインカー等の他の操作系の操作等の個々のスキルや、交差点、直進、カーブ等の走行状況毎のスキルである。また、運転習熟度は、個々の運転スキルに基づくトータルの評価であり、TCS及びABSの介入頻度も考慮される。
つまり、自動二輪車2が特定区間を走行する間、アクセル操作等の操作毎の運転スキル、又は交差点等の走行状況毎の運転スキルが推定され、これら推定結果とともに、TCS及びABSが作動したか否かの情報が、記憶部34に蓄積されていく。
また、この運転習熟度は、運転対象の自動二輪車2を乗りこなしているか否かを判断するのに役立つ評価である。このため、習熟度判定アルゴリズム46は、自動二輪車2の分類(スーパースポーツ、ロードスポーツ、クルーザー等)に応じた運転をしているか、また、自動二輪車2の車種の特性(エンジン特性、変速数、許容されるバンク角等)に応じた運転をしているかの評価も含んでいる。
このように、運転習熟度の判定は、様々な情報に基づいて行うため処理が膨大になり易い。本実施形態では、人工知能技術を利用することにより、効率的に、かつ人が行うのと同様の判定が可能である。
サーバー31は、演算部33により、自動二輪車2の現在位置を示す情報に基づいて自動二輪車2が規定の特定区間を出たか否かを監視する(ステップSC4)。
自動二輪車2が規定の特定区間を出たと判定すると(ステップSC4:YES)、サーバー31は、演算部33により、記憶部34に蓄積された感情及び運転スキルの情報に基づいて運転習熟度を判定する(ステップSC5)。
運転習熟度に判定においては、まず、蓄積された運転スキルを評価することで、運転スキルがいずれのレベル(例えば、初級、中級、上級)にあるかを判定し、その判定レベルを、例えば判定レベルLAと言う。
次に、蓄積された感情が肯定的感情か否定的感情か否かをそれぞれ判定する。
ここで、否定的感情は、恐れ、不安、怒り等であり、運転に自信が無かったり、不安であったりした場合等に、このような感情が生じ易い。このため、否定的感情が存在した場合、上記判定レベルLAに相当する運転習熟度とは判定せず、上記判定レベルLAよりも低い判定レベル(以下、LB)に相当する運転習熟度と判定する。一方、否定的感情が存在しない場合に、上記判定レベルLAに相当する運転習熟度と判定する。
また、TCS及びABSの介入頻度が予め定めた許容レベルよりも多い場合も、上記判定レベルLAよりも低い判定レベルLBに相当する運転習熟度と判定する。従って、運転スキルが判定レベルLAであり、否定的感情ではなく、且つ、TCS及びABSの介入頻度が許容レベル以下の場合に、判定レベルLAに相当する運転習熟度と判定する。
なお、運転習熟度に判定方法は上記方法に限定されない。例えば、感情が安定していることも運転習熟度が高いと判断する条件にしてもよい。
習熟度判定アルゴリズム46によって運転習熟度の判定が終了すると、サーバー31は、演算部33により、情報提供として、判定結果である運転習熟度をライダー3に通知する処理を行う(ステップSC6)。
この場合、演算部33は、通知情報として、端末装置10の表示部14の制御情報、及び/又は音声入出力部15の制御情報を生成し、端末装置10に送信する。
表示部14の制御情報によって、表示部14に、運転習熟度を通知する情報が表示され、また、音声入出力部15の制御情報によって、音声入出力部15に、運転習熟度を通知する音声が出力される。これにより、ライダー3に運転習熟度が通知される。また、運転習熟度の情報は、端末装置10の記憶部13に記憶され、ライダー3が操作部17を操作することにより、任意のタイミングで運転習熟度を確認できる。なお、通知する処理を実行すると、サーバー31側ではテストモードを終了する。
また、テストモードを終了した後は、所定のタイミングでステップSC1の処理が実行される。例えば、所定の時間が経過したタイミング、又は、自動二輪車2の運転が終了してメインスイッチがオフにされた後、再びオンにされた自動二輪車2の運転が開始したタイミングで、ステップSC1の処理が実行される。
これにより、特定区間を走行する毎に、運転習熟度が測定される。ライダー3は、端末装置10に蓄積された運転習熟度の履歴を確認することによって、自身の運転習熟度が延びているか否かを確認できる。また、運転習熟度が、運転対象の自動二輪車2を乗りこなしていることを示す客観的な評価情報でもあるので、ライダー3は、自動二輪車2を乗りこなしているか否かの客観的な評価を知ることができる。
このように、本実施の形態では、サーバー31の演算部33が、少なくとも運転中のライダー3から推定された感情及び運転スキルに基づいて、ライダー3の運転習熟度を判定する習熟度判定部として機能する。そして、演算部33は、推定された運転スキルが所定のレベルLAを満足しても、少なくとも推定された感情が否定的感情に該当する場合、そのレベルLAに達していないものとして運転習熟度を判定する。これにより、運転に自信が無かったり、不安であったりした場合にも関わらず、運転習熟度が高いと判定する事態を避けることができ、運転習熟度の客観的な評価がし易くなる。これにより、ライダー3に合わせて適切な情報提供が可能になる。
また、運転スキルは、ライダー3の運転履歴、車両情報、及び周囲の環境情報の少なくともいずれかに基づいて推定されるので、より正確な運転スキルを推定することができる。
また、演算部33は、自動二輪車2と対応づけてライダー3の運転習熟度を判定し、判定結果をライダー3に通知する処理を実行するので、ライダー3が客観的な運転習熟度を知ることができる。これにより、ライダー3に運転の達成感及び満足感等を実感させることができ、例えば、ライダー3が次の自動二輪車2にステップアップするか否か等を判断し易くなる。なお、このようにして得た運転習熟度に基づいて、ライダー3に運転指導の処理を実行してもよい。
また、本構成では、運転習熟度を測定するテストモードを有し、演算部33は、自動二輪車2が特定区間を走行する間、テストモードを自動的に実行するので、特定区間でテストモードを確実に実行できる。例えば、同じ特定区間での運転習熟度を確実に測定できるので、ライダー3はスキルアップしたか否かを把握し易くなる。
上記実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上記の図5に示すフローチャートでは、運転スキルの変更に応じて教官アルゴリズム45Aを変更する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した教官アルゴリズム45Aに変更してもよい。
図7は、その場合の動作を含むフローチャートである。なお、上記実施形態と同じ箇所は同じステップ番号を示して説明を省略し、異なる部分を詳述する。
図7に示すように、感情、運転スキル及び体調のいずれかに変化があった場合(ステップSA6:YES)、サーバー31は、演算部33により、教官アルゴリズム45Aに変更する(ステップSA17)。
このステップSA17では、運転スキルが変化した場合は、変化後の運転スキルに合わせた異なる教官アルゴリズム45Aのうちのいずれかの教官アルゴリズム45Aに変更する。また、感情及び体調のいずれかが変化した場合は、運転スキルに合わせた異なる教官アルゴリズム45Aのうちからランダム処理等を利用していずれか1つの教官アルゴリズム45Aを選択する。
教官アルゴリズム45Aを変更後、サーバー31は、演算部33により、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化したか否かを判定する(ステップSA18)。ここで、教官アルゴリズム45Aを変更後に、ライダー3の感情が否定的感情に変化した場合は、その教官アルゴリズム45Aによる出力(インストラクションの出力)に、ライダー3が満足していない可能性が考えられる。
そこで、サーバー31は、演算部33により、上記ステップSA18の処理を所定時間の間、継続して行い、その間に、感情が否定的感情に変化すると、ステップSA17の処理に移行し、教官アルゴリズム45Aを変更する。
そして、ライダー3の感情が否定的感情に変化しなかった場合に、ステップSA5の処理に移行する。
このように、教官アルゴリズム45Aを変更した場合、ライダー3の感情が否定的感情に変更しないことを確認するまで、教官アルゴリズム45Aを変更することにより、ライダー3が満足する教官アルゴリズム45Aに変更することができる。これによっても、ライダー3に運転のスキルアップの機会を効率良く提供でき、ライダー3が運転の楽しさ及び運転の満足感等を実感し易くなる。
また、上記実施形態において、教官アルゴリズム45Aとして、運転教習所と同様の運転指導を行う第1教官アルゴリズムと、サーキットでのハイレベルな運転指導に特化した第2教官アルゴリズムとを設け、ライダー3の選択、又は、指導レベル等に応じて第1又は第2教官アルゴリズムを実行するようにしてもよい。例えば、第1教官アルゴリズムは、8の字走行、一本橋走行等の運転教習所でテストされる項目を運転指導するための情報提供を行う。これにより、運転教習所の運転指導を望むライダー3に適切な情報提供が可能になる。
また、例えば、第2教官アルゴリズムは、プロライダーの運転を運転指導するための情報提供を行う。これにより、ハイレベルなサーキット走行を目指すライダー3に適切な情報提供が可能になる。
また、上記の図6に示すフローチャートでは、体調の推定を行わない場合を説明したが、体調を推定し、推定した体調が不良な場合はテストモードの実行を中断し、体調が良好な場合にテストモードの実行を許容するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ライダー3の生体情報、車両情報、及び周囲の情報を、ライダーの感情、運転スキル及び体調に関する情報として取得し、これら情報に基づいて、感情、運転スキル及び体調を推定する場合を説明したが、これに限らない。上記情報以外に、感情、運転スキル及び体調を推定可能な情報があれば、その情報を使用してもよい。また、感情、運転スキル及び体調を推定可能であれば、上記生体情報、車両情報、及び周囲の情報のいずれかの一部等を省略してもよい。
また、上記実施形態において、ライダー3の生体情報、車両情報、及び周囲の情報の少なくともいずれかを用いて、ライダー3の性格を推定し、推定した性格を考慮して教官アルゴリズム45Aを選択してもよい。例えば、推定した運転スキルに対応する複数の教官アルゴリズム45Aの中から、いずれかの教官アルゴリズム45Aを選択する際に、推定した性格に合うキャラクターを有する教官を疑似した教官アルゴリズム45Aを選択することが考えられる。
性格の推定については、例えば、アクセス操作及びブレーキ操作に基づき急加速及び急減速が多い運転をしているか否か、急加速及び急減速の周囲状況、及び車速等に基づき推定可能である。また、この性格の推定に人工知能技術を利用することによって、効率的に、かつ人が行うのと同様の性格推定が可能になる。
また、上記実施形態において、ライダー3の個人情報を予め取得し、個人情報を考慮して教官アルゴリズム45Aを選択してもよい。例えば、推定した運転スキルに対応する複数の教官アルゴリズム45Aの中から、いずれかの教官アルゴリズム45Aを選択する際に、ライダー3の個人情報に含まれる年齢及び性別と近似する教官を疑似した教官アルゴリズム45Aを選択することが考えられる。
さらに、推定した性格及び予め取得した個人情報のいずれかを、ライダー3に提供する運転指導の内容に反映させてもよい。例えば、教官アルゴリズム45Aが、性格又は個人情報に合わせて運転指導の内容を変更する機能を有するようにすればよい。これにより、よりライダー3に合わせた運転指導が可能になる。
また、上記実施形態において、教官アルゴリズム45A又は習熟度判定アルゴリズム46によって提供する情報は適宜に変更可能である。例えば、教官アルゴリズム45Aにおいても、運転習熟度を判定し、ライダー3に通知してもよい。また、ライダー3に、次のステップアップの情報を通知してもよい。次のステップアップの情報は、サーキット走行の提案、別タイプの自動二輪車2の提案等である。
また、上記実施形態では、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化した場合に情報提供の頻度を低減する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、情報提供の頻度を低減する動作状態である頻度低減モードに加えて、或いは、頻度低減モードに代えて、利用者の感情の好転を促すための応援又は気遣いを音声或いは表示等で行う応援・気遣いモードを設けるようにしてもよい。そして、図5に示すステップSB4、SB8において、応援・気遣いモードを実行したり、図5に示すステップSB9が否定結果の場合(体調が良好に変化しなかった場合)に、応援・気遣いモードを実行したりしてもよい。
また、上記実施形態では、端末装置10が自動二輪車2に搭載される場合を説明したが、端末装置10が自動二輪車2から持ち運びできる装置、例えば、ライダー3に携帯されるウェアラブル装置であってもよい。
さらに、上記実施形態では、情報提供システム1を、端末装置10とサーバー31とで構成する場合を説明したが、これに限らない。例えば、情報提供システム1を、上記した各機能を実現する1つのハードウェア装置で構成してもよいし、また、サーバー31に相当する装置を複数のコンピューターで構成してもよい。
また、上記実施形態では、車両の一例として自動二輪車2の場合を説明したが、これに限定されず、スクータ型車両、ATV等の三輪車及び四輪車等の鞍乗り型車両、自動車、自転車等の様々な車両を本発明に適用可能である。
1 情報提供システム
2、2A〜2C 自動二輪車
3、3A〜3C ライダー(利用者)
10 端末装置
11、32 通信部
12 制御部
13、34 記憶部
14 表示部(情報出力部)
15 音声入出力部(情報出力部)
16 アクチュエータ駆動部(情報出力部)
17 操作部
18 運転情報取得部(情報取得部)
19 生体情報取得部(情報取得部)
21 通信ネットワーク
31 サーバー
33 演算部(情報提供部)
D1〜D5 第1〜第5車両情報

Claims (11)

  1. 利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、
    取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、
    車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え
    前記情報提供は、運転指導を行う教官を疑似した対話型のインストラクションを含み、
    推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更することを特徴とする情報提供システム。
  2. 推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するオートモードと、前記利用者の選択に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更するマニュアルモードとを有し、
    前記情報提供部(33)は、選択されたモードに応じた制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、
    取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、
    車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、
    前記情報提供部(33)は、運転中の前記利用者から推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかが変化した場合に、前記情報提供を変更し、推定された感情が肯定的感情から否定的感情に変化した場合に、前記情報提供の頻度を低減することを特徴とする情報提供システム。
  4. 前記情報提供部(33)は、推定された体調が不良の場合に、前記情報提供をしないことを特徴とする請求項3に記載の情報提供システム。
  5. 利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、
    取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、
    車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、
    前記情報提供部(33)は、運転中の前記利用者から推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかが変化した場合に、前記情報提供を変更し、推定された体調が不良の場合に、前記情報提供をしないことを特徴とする情報提供システム。
  6. 前記情報提供は、運転指導を行う教官を疑似した対話型のインストラクションを含み、
    推定された感情、運転スキル及び体調のいずれかの変化に応じて、異なる教官を疑似した対話型のインストラクションに変更することを特徴とする請求項3乃至のいずれか一項に記載の情報提供システム。
  7. 利用者の感情、運転スキル及び体調に関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、
    取得した情報に応じて感情、運転スキル及び体調を推定する推定部(33)と、
    車両を運転中の前記利用者に対し、推定された感情、運転スキル及び体調の組み合わせに応じて情報提供を行う情報提供部(33)とを備え、
    少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部(33)を有し、
    前記習熟度判定部(33)は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定することを特徴とする情報提供システム。
  8. 前記運転スキルは、利用者の運転履歴、車両情報、及び周囲の環境情報の少なくともいずれかに基づいて推定されることを特徴とする請求項7に記載の情報提供システム。
  9. 利用者の感情、及び運転スキルに関する情報を取得する情報取得部(18、19)と、
    取得した情報に応じて感情及び運転スキルを推定する推定部(33)と、
    少なくとも運転中の前記利用者から推定された感情及び運転スキルに基づいて、前記利用者の運転習熟度を判定する習熟度判定部(33)を有し、
    前記習熟度判定部(33)は、推定された運転スキルが所定のレベルを満足しても、少なくとも推定された感情が否定的感情に該当する場合、前記所定のレベルに達していないものとして運転習熟度を判定することを特徴とする情報提供システム。
  10. 前記習熟度判定部(33)は、前記車両と対応づけて前記利用者の運転習熟度を判定し、判定結果を前記利用者に通知する処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の情報提供システム。
  11. 前記運転習熟度を測定するテストモードを有し、
    前記習熟度判定部は、前記車両が特定区間を走行する間、前記テストモードを自動的に実行することを特徴とする請求項9又は10に記載の情報提供システム。
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