JP6498096B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置に関する。
複数の電子制御装置と高速でデジタル通信を行うCANは、高周波数で通信を行うことによる放射ノイズの発生が大きな問題となる。そのため、CAN通信の差動伝送路であるCAN−BUS上にコモンモードチョークコイルやローパスフィルタを実装することで放射ノイズの低減を行うことが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
また、該放射ノイズを発生させる要因として、CANトランシーバがアクティブ状態からアイドル状態となる際にコモンモードチョークコイルに流れる電流が変化することで発生する逆起電圧が挙げられる。該逆起電圧はコモンモードチョークコイルのインダクタンス成分とCANトランシーバの容量成分との直列共振周波数により減衰していくが、その間CAN−BUS上にリンギングノイズとして放射されることになる。
前記リンギングノイズを低減させるために、コモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧を除去する必要があり、従来の技術ではCAN−BUS電圧が正常値である場合を前提として、CANトランシーバがアクティブ状態からアイドル状態へ遷移する際に、コモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧を抑制していた(例えば、特許文献2参照)。
特許第3486187号公報 特許第5245145号公報
CAN−BUS電圧が持ち上げられている異常電圧値の状態で、CANトランシーバ内部のMOSが動作することによりCAN通信電圧が変化すると、コモンモードチョークコイルによる逆起電圧が発生する。
該コモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧はCAN−BUS上で発生するため、CANトランシーバ側へ流れ込むことになり、CANトランシーバを破損させる懸念があった。また該現象は該CANトランシーバのアクティブ状態およびアイドル状態に関わらず発生するため、CANトランシーバのアクティブ状態およびアイドル状態どちらの場合であっても、コモンモードチョークコイルから発生しうる逆起電圧を除去する、もしくは逆起電圧に耐えうるCAN回路構成とする必要があった。
本発明の目的は、CANトランシーバのアクティブ状態およびアイドル状態にかかわらず、コモンモードチョークコイルの逆起電圧からCANトランシーバを保護することができる電子制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、制御信号に基づいて、差動伝送路としての第1のCAN−BUS及び第2のCAN−BUSを介してCAN通信信号の送信及び受信を行うCANトランシーバと、前記差動伝送路上に設けられ、コモンモードノイズを減衰するコモンモードチョークコイルと、制御信号線を介して前記CANトランシーバへ前記制御信号を送信するプロセッサと、第1のアノード及び第1のカソードを有し、前記第1のカソードは前記コモンモードチョークコイル及び前記CANトランシーバの間の前記差動伝送路としての第1のCAN−BUSに接続される第1のツェナーダイオードと、
第2のアノード及び第2のカソードを有し、前記第2のカソードは前記コモンモードチョークコイル及び前記CANトランシーバの間の前記差動伝送路としての第2のCAN−BUSに接続される第2のツェナーダイオードと、前記第1のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第1のトランジスタと、前記第2のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタ又は前記第2のトランジスタがオンしたときに、前記CANトランシーバを停止させる強制停止回路と、を備える。
本発明によれば、CANトランシーバのアクティブ状態およびアイドル状態にかかわらず、差動伝送路の電圧が持ち上げられている状態で発生するコモンモードチョークコイルの逆起電圧からCANトランシーバを保護することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す図である。 図1に示されたCAN通信回路の回路動作のフローを示す図である。 図1に示されたコモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧の概略波形の一例を示す図である。 本発明の比較例に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す図である。 図4に示されたCAN通信回路の回路動作のフローを示す図である。 図4に示されたコモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧の概略波形の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の第1〜第4の実施形態による電子制御装置の構成及び動作について説明する。なお、各図において、同一符号は同一部分を示す。
(比較例)
図4は、本発明の比較例に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す。なお、CAN(Controller Area Network)では、差動電圧方式により通信が行われる。
このCAN通信回路は所定の条件により最適な結果を演算処理しCAN通信制御を行うCPU11(Central Processing Unit)と、該CPU11からの制御信号12aおよび12bにより内部MOS(Metal Oxide Semiconductor)を動作させCAN通信電圧を生成するCANトランシーバ13と、該CANトランシーバへ電源を供給する電源14と、CAN通信時の差動伝送路であるCAN−BUS15aおよび15bと、CAN−BUSに発生しうるコモンモードノイズを低減しかつ電子制御装置外部からの外乱サージから該CANトランシーバ13を保護するコモンモードチョークコイル16と、電子制御装置外部から印加されうる外乱サージから該CANトランシーバ13を保護するためのツェナーダイオード17と、電子制御装置外部との接続箇所であるCAN−High端子18aおよびCAN−Low端子18bから構成される。
換言すれば、CANトランシーバ13は、制御信号12aおよび12bに基づいて、CAN−BUS15aおよび15b(差動伝送路)を介してCAN通信信号の送信及び受信を行う。コモンモードチョークコイル16は、CAN−BUS15aおよび15b上に設けられ、コモンモードノイズを減衰させる。CPU11(プロセッサ)は、制御信号線を介してCANトランシーバ13へ制御信号12aおよび12bを送受信する。
図5は図4に示されたCAN通信回路の回路動作のフローを示す。
前記CPU11での演算結果に基づき、該CPU11は前記CANトランシーバ13に対してCAN通信を行うための制御信号12aおよび12bを生成する(ブロック51)。ブロック52で該CANトランシーバ13はCPU11からの制御信号12aおよび12bによりCANトランシーバ13自身の出力段MOSを駆動する。この出力段MOSの動作によってCANトランシーバ13はブロック53で前記CAN−BUS上でレセッシブレベル電圧もしくはドミナントレベル電圧を生成する。
次にブロック54でCANトランシーバ13が動作を維持したまま該CAN−BUS電圧に異常が発生し、CAN−BUS電圧が持ち上げられたとする。この状態で、CANトランシーバ13はブロック55で自身の出力段MOSを駆動する。その結果、ブロック56でCANトランシーバ13の出力段MOSの動作に応じて、前記コモンモードチョークコイル16に流れる電流が変化する。
該コモンモードチョークコイル16に流れる電流の変化に伴い、ブロック57でコモンモードチョークコイル16からCANトランシーバ13に対して逆起電圧が発生する。該逆起電圧は持ち上げられているCAN−BUS電圧に上乗せされる状態で発生するため、CANトランシーバ13の定格電圧を超過した電圧が流れ込む(ブロック58)。結果的にCANトランシーバ13が該逆起電圧による損傷を受けることとなる(ブロック59)。
図4に示された前記コモンモードチョークコイル16から発生する逆起電圧の概略波形の一例を図6に示す。
GND電圧33に対して、前記CAN−BUS電圧32が高く持ち上げられた状態(例えば該CAN−BUSラインが電子制御装置の外部でバッテリにショートしている状態)で前記CANトランシーバ13の出力段MOSが動作することによりCAN通信電圧34が変化すると、該CAN−BUS電圧に上乗せされる状態で前記コモンモードチョークコイル16からの逆起電圧61が発生し、該CANトランシーバに該逆起電圧が流れ込むことになる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す。
このCAN通信回路は、図4に示された比較例の構成に加え、コモンモードチョークコイル16から発生しうる逆起電圧から該CANトランシーバ13を保護するためのツェナーダイオード19aおよび19bをさらに備える。
換言すれば、ツェナーダイオード19a、19bは、アノード並びにコモンモードチョークコイル16及びCANトランシーバ13の間のCAN−BUS15a、15b(差動伝送路)に接続されるカソードを有する。ツェナーダイオード19a、19bのアノードは、接地される。
尚、該コモンモードチョークコイル16から発生しうる逆起電圧から該CANトランシーバ13を保護するためのクランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bはCANトランシーバ13のマイナスサージ耐量を考慮して、GND側にGNDがカソードとなる状態でツェナーダイオードを追加しBACK TO BACKの構成としてもよい。
図2は図1に示されたCAN通信回路の回路動作のフローを示す。
ブロック21〜27は、図5に示されたブロック51〜57とそれぞれ同じである。
本実施形態では、発生した逆起電圧はブロック28でコモンモードチョークコイル16とCANトランシーバ13との間に設けた前記クランプ用のツェナーダイオード19aおよび19bによりピーク電圧値が制限される。結果、該逆起電圧がCANトランシーバ13の定格電圧を超過することなく、CANトランシーバ13が保護される。また、該クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bをIC内部に有したCANトランシーバ13を用いた場合であっても、同一の効果を実現することが可能である。
図3は図1に示されたコモンモードチョークコイル16から発生する逆起電圧の概略波形の一例を示す。
GND電圧33に対して、前記CAN−BUS電圧32が高く持ち上げられた状態(例えば該CAN−BUSラインが電子制御装置の外部でバッテリにショートしている状態)で前記CANトランシーバ13の出力段MOSが動作することによりCAN通信電圧34が変化すると、CAN−BUS電圧に上乗せされる状態で前記コモンモードチョークコイル16からの逆起電圧31が発生する。該逆起電圧31は該コモンモードチョークコイル16と該CANトランシーバ13との間に設けた前記クランプ用のツェナーダイオード19aおよび19bによってピーク電圧値が一定電圧に制限されるため、CANトランシーバ13の定格電圧を超過する逆起電圧がCANトランシーバ13に流れ込むことはない。
以上説明したように、本実施形態によれば、CANトランシーバ13のアクティブ状態およびアイドル状態にかかわらず、コモンモードチョークコイル16の逆起電圧からCANトランシーバ13を保護することができる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す。
このCAN通信回路は、第1の実施形態の回路構成に加え、該CANトランシーバ13を強制停止させるためのトランジスタ19cおよび19dと、該トランジスタのON・OFFに伴い該CANトランシーバのイネイブル端子19fに対して、CANトランシーバの強制停止を行うための信号を生成する強制停止回路19eとをさらに備える。ここで、トランジスタ19cおよび19dは、前記コモンモードチョークコイル16と前記CANトランシーバ13との間に設けた前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bの下流に設けられる。
換言すれば、トランジスタ19c、19dは、それぞれツェナーダイオード19a、19bにツェナー電流が流れるときにオンする。強制停止回路19eは、トランジスタ19c、19dがオンしたときに、CANトランシーバ13を停止させる。詳細には、強制停止回路19eは、トランジスタ19c、19dに直列接続される抵抗19e1、19e2を含む。CANトランシーバ13は、抵抗19e1、19e2とトランジスタ19c、19dの接続点に接続されるイネイブル端子19fを備える。
尚、トランジスタ19cおよび19dはMOSFETを用いても良く(図7は一例としてバイポーラトランジスタを記載している)、その場合はMOSFETのゲート電圧を固定するためにゲート・ソースもしくはゲート・ドレイン間にツェナーダイオードを挿入してもよい。また、該CANトランシーバ13のイネイブル端子極性に合わせて、トランジスタの極性を反転させることで、該強制停止回路19eが動作した場合に、イネイブル端子19fがHigh固定もしくはLow固定どちらの場合であっても、容易に実現することが可能である。
前記トランジスタ19cおよび19dは、前記コモンモードチョークコイル16から発生しうる逆起電圧が前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bを介して流れ込む電流をベース電流として供給されONする。該トランジスタ19cおよび19dがONすることにより、前記CANトランシーバ13のイネイブル端子19fの電圧が反転し、該CANトランシーバ13は動作を停止する。この一連の動作により、該逆起電圧からCANトランシーバ13を保護するだけでなく、逆起電圧の発生そのものを抑制することが可能となる。尚、該クランプ用のツェナーダイオード19aおよび19bと、前記強制停止回路19eをIC内部に有したCANトランシーバ13を用いた場合であっても、同一の効果を実現することが可能である。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す。
このCAN通信回路は、第1の実施形態の回路構成に加え、前記CPU11と該CANトランシーバ13との間の制御信号12aおよび12bを強制的に遮断する強制遮断回路19gを持つことに特徴がある。ここで、強制遮断回路19gは、前記コモンモードチョークコイル16と前記CANトランシーバ13との間に設けた前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bの下流に設けられる。
換言すれば、電子制御装置は、ツェナーダイオード19a、19bにツェナー電流が流れるときに制御信号12a、12bを遮断する強制遮断回路19gをさらに備える。詳細には、強制遮断回路19gは、トランジスタ19c、19dと、ダイオード19g1、19g2と、を含む。ここで、トランジスタ19c、19dは、ツェナーダイオード19aおよび19bを介して流れ込む電流をベース電流として供給されONする。ダイオード19g1、19g2は、制御信号線に接続されるアノード及びトランジスタ19c、19dに接続されるカソードを有し、制御信号12aおよび12bが干渉することを防止する。
尚、トランジスタ19cおよび19dはMOSFETを用いても良く(図8は一例としてバイポーラトランジスタを記載している)、その場合はMOSFETのゲート電圧を固定するためにゲート・ソースもしくはゲート・ドレイン間にツェナーダイオードを挿入してもよい。また、該CANトランシーバ13の制御信号端子極性に合わせて、トランジスタの極性を反転させることで、該強制遮断回路19gが動作した場合に、該制御信号端子がHigh固定もしくはLow固定どちらの場合であっても、容易に実現することが可能である。
前記コモンモードチョークコイル16から発生しうる逆起電圧は、差動伝送路である前記CAN−BUS15aおよび15bが高い電圧に持ち上げられた状態で前記CANトランシーバ13が動作することにより生成される。
そこで、図8では該逆起電圧を前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bによってそのピーク電圧値を一定電圧に制限した後、該クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bに流れ込む電流によって、強制遮断回路19gのトランジスタ19cおよび19dをONさせる。該トランジスタ19cおよび19dをONすることで前記CPU11と該CANトランシーバ13との間の制御信号12aおよび12bを強制的に遮断する。一連の動作により、逆起電圧からCANトランシーバ13を保護するだけでなく、逆起電圧の発生そのものを抑制することが可能となる。尚、該クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bと該強制遮断回路19gをIC内部に有したCANトランシーバ13を用いることにより、同一の効果を実現することが可能である。
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に関わる電子制御装置に含まれるCAN通信回路の一例を示す。
このCAN通信回路は、第1の実施形態の回路構成に加え、該コモンモードチョークコイルから発生しうる逆起電圧の有無を監視するためのトランジスタ19cおよび19dと、該トランジスタのON・OFFに伴い前記CPUの入力端子19iに対して、該逆起電圧の有無を通知するための信号を生成するCAN−BUS電圧モニタ回路19hを備える。ここで、トランジスタ19cおよび19dは、前記コモンモードチョークコイル16と前記CANトランシーバ13との間に設けた前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bの下流に設けられる。
換言すれば、電子制御装置は、トランジスタ19c、19dと、CAN−BUS電圧モニタ回路19hと、をさらに備える。トランジスタ19c、19dは、ツェナーダイオード19a、19bにツェナー電流が流れるときにオンする。CAN−BUS電圧モニタ回路19hは、トランジスタ19c、19dがオンしたときに、CPU11(プロセッサ)に該逆起電圧の発生有無を通知する。
詳細には、CAN−BUS電圧モニタ回路19hは、トランジスタ19c、19dに直列接続される抵抗19e1、19e2を含む。CPU11(プロセッサ)は、抵抗19e1、19e2とトランジスタ19c、19dの接続点に接続される入力端子19iを備える。CPU11は、入力端子19iに入力される電圧に基づいて、制御信号12a、12bをCANトランシーバ13へ送信することを停止する。
尚、トランジスタ19cおよび19dはMOSFETを用いても良く(図9は一例としてバイポーラトランジスタを記載している)、その場合はMOSFETのゲート電圧を固定するためにゲート・ソースもしくはゲート・ドレイン間にツェナーダイオードを挿入してもよい。また、トランジスタ19cおよび19dの極性を反転させることで、該逆起電圧の発生を検知した場合の該CPU11の端子レベルが通常時はHighかつ異常時はLow固定、通常時はLowかつ異常時はHigh固定どちらの場合であっても、容易に実現することが可能である。
前記コモンモードチョークコイル16から発生しうる逆起電圧は、差動伝送路である前記CAN−BUS15aおよび15bが高い電圧に持ち上げられた状態で前記CANトランシーバ13が動作することにより生成される。
そこで、図9では該逆起電圧を前記クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bによってそのピーク電圧値を一定電圧に制限した後、該クランプ用ツェナーダイオード19aおよび19bに流れ込む電流によって、逆起電圧の有無を監視するためのトランジスタ19cおよび19dをONさせる。該トランジスタ19cおよび19dをONすることで前記CAN−BUS電圧モニタ回路19hが動作し、前記CPU11の入力端子電圧が反転し、該CPU11は前記CAN−BUS15aおよび15b上に逆起電圧が発生したことを検知する。該CPU11は逆起電圧の発生を検知すると、CANトランシーバ13へ出力していた前記制御信号12aおよび12bを停止し、CAN通信を停止させる。一連の動作により、逆起電圧からCANトランシーバ13を保護するだけでなく、逆起電圧の発生そのものを抑制することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
なお、本発明の実施形態は、以下の態様であってもよい。
(1)CAN通信を行うCAN回路において、CAN通信の制御を行うCPUと、CAN通信信号の送信および受信を行うCANトランシーバと、CANトランシーバに電圧の供給を行う電源部と、電子制御装置外部とCAN通信を行うための差動伝送路であるCAN−BUSと、電子制御装置外部と接続されるCAN−High端子と、電子制御装置外部と接続されるCAN−Low端子と、CAN−BUS上で発生しうるコモンモードノイズを減衰させるコモンモードチョークコイルと、外部からCAN−BUSに混入しうる外乱サージからCANトランシーバを保護するツェナーダイオードと、コモンモードチョークコイルとCANトランシーバとの結線信号線上に過渡的に発生しうる電圧のピーク値を制限することが可能なクランプ用ツェナーダイオードから成り、該コモンモードチョークコイルが発生しうる逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とする電子制御装置。
(2)(1)において、前記クランプ用ツェナーダイオードに流れ込む電流によりONするトランジスタと、CANトランシーバの動作可否を制御しうるCANトランシーバのイネイブル端子に接続される強制停止回路から成り、該コモンモードチョークコイルから発生しうる逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とする電子制御装置。
(3)(1)において、前記クランプ用ツェナーダイオードをCANトランシーバ内部に有し、前記コモンモードチョークコイルから発生しうる逆起電圧に耐性を有したCANトランシーバから構成され、前記コモンモードチョークコイルから発生する逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とした電子制御装置。
(4)(2)において、前記クランプ用ツェナーダイオードと前記クランプ用ツェナーダイオードに流れ込む電流によりONするトランジスタと、前記CANトランシーバの動作可否を制御しうるCANトランシーバのイネイブル端子に接続される強制停止回路をCANトランシーバ内部に有したCANトランシーバか構成され、該コモンモードチョークコイルが発生しうる逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とする電子制御装置。
(5)(1)において、前記クランプ用ツェナーダイオードに流れ込む電流によりONするトランジスタと、CANトランシーバに対してCAN通信の制御を行うCPUからの制御信号を強制的に遮断する強制遮断回路から成り、該コモンモードチョークコイルが発生しうる逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とする電子制御装置。
(6)(5)において、前記クランプ用ツェナーダイオードおよび、CANトランシーバに対してCAN通信の制御を行うCPUから制御信号を強制的に遮断する強制遮断回路をCANトランシーバ内部に有し、該コモンモードチョークコイルが発生しうる逆起電圧に対して耐性を有したCANトランシーバから成り、CANトランシーバ自身によって、CAN通信を停止することを特徴とした電子制御装置。
(7)(1)において、前記クランプ用ツェナーダイオードに流れ込む電流によりONするトランジスタと、該トランジスタがONすることで前記コモンモードチョークコイルから発生しうる逆起電圧の有無を該CPUの入力端子へ出力することが可能なCAN−BUSモニタ回路から成り、該コモンモードチョークコイルから逆起電圧が発生した場合、該クランプ用ツェナーダイオードによって前記CANトランシーバを保護すると共に、該CPUが逆起電圧の発生を検知し、CANトランシーバに対して出力する制御信号を停止することで、該コモンモードチョークコイルが発生しうる逆起電圧からCANトランシーバを保護することを特徴とする電子制御装置。
11…CPU
12a−12b…CAN通信制御信号
13…CANトランシーバ
14…CANトランシーバの電源
15a−15b…CAN−BUS
16…コモンモードチョークコイル
17…外乱サージからの保護用ツェナーダイオード
18a…CAN−High端子
18b…CAN−Low端子
19a−19b…クランプ用ツェナーダイオード
19c−19d…強制停止用、強制遮断用およびCAN−BUS電圧モニタ用トランジスタ
19e…強制停止回路
19f…イネイブル端子
19g…強制遮断回路
19h…CAN−BUS電圧モニタ回路
19i…CPUの入力端子
21−29…第1の実施形態のCAN通信回路動作のフロー
31…ピーク値が一定電圧に制限された逆起電圧
32…CAN−BUS電圧
33…GND電圧
34…CAN通信電圧
51−59…比較例のCAN通信回路動作のフロー
61…逆起電圧

Claims (5)

  1. 制御信号に基づいて、差動伝送路としての第1のCAN−BUS及び第2のCAN−BUSを介してCAN通信信号の送信及び受信を行うCANトランシーバと、
    前記差動伝送路上に設けられ、コモンモードノイズを減衰するコモンモードチョークコイルと、
    制御信号線を介して前記CANトランシーバへ前記制御信号を送信するプロセッサと、
    第1のアノード及び第1のカソードを有し、前記第1のカソードは前記コモンモードチョークコイル及び前記CANトランシーバの間の前記差動伝送路としての第1のCAN−BUSに接続される第1のツェナーダイオードと、
    第2のアノード及び第2のカソードを有し、前記第2のカソードは前記コモンモードチョークコイル及び前記CANトランシーバの間の前記差動伝送路としての第2のCAN−BUSに接続される第2のツェナーダイオードと、
    前記第1のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第1のトランジスタと、
    前記第2のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタ又は前記第2のトランジスタがオンしたときに、前記CANトランシーバを停止させる強制停止回路と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記第1のツェナーダイオード又は前記第2のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときに前記制御信号線を接地することで前記制御信号を遮断する強制遮断回路をさらに備える
    ことを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記第1のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第3のトランジスタと、
    前記第2のツェナーダイオードにツェナー電流が流れるときにオンする第4のトランジスタと、
    前記第3のトランジスタ又は第4のトランジスタがオンしたときに、前記プロセッサが前記制御信号を前記CANトランシーバへ送信することを停止させるCAN−BUS電圧モニタ回路と、をさらに備える
    ことを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項に記載の電子制御装置であって、
    前記強制停止回路は、
    前記第1のトランジスタに直列接続される第1の抵抗と、前記第2のトランジスタに直列接続される第2の抵抗を含み、
    前記CANトランシーバは、
    前記第1の抵抗と前記第1のトランジスタの接続点とともに前記第2の抵抗と前記第2のトランジスタの接続点とに接続されるイネイブル端子を備える
    ことを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項に記載の電子制御装置であって、
    前記第3のトランジスタは、前記第1のツェナーダイオードから流れ込む電流によってオンし、前記第4のトランジスタは、前記第2のツェナーダイオードから流れ込む電流によってオンし、
    前記CAN−BUS電圧モニタ回路は、
    前記第3のトランジスタに直列接続される第3の抵抗と、前記第4のトランジスタに直列接続される第4の抵抗を含み、
    前記プロセッサは、
    前記第3の抵抗と前記第3のトランジスタの接続点とともに前記第4の抵抗と前記第4のトランジスタの接続点とに接続される入力端子を備え、前記入力端子に入力される電圧に基づいて、前記制御信号を前記CANトランシーバへ送信することを停止する
    ことを特徴とする電子制御装置。
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