JP6498058B2 - ロールオン容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の口部にロールオン式の塗布具を備えるロールオン容器に関し、特に、一定量の内容物を安定して塗布できるようにするものである。
従来、この種のロールオン容器として、例えば特許文献1に記載されるようなものが知られている。特許文献1では、塗布具は、塗布ボールと、該塗布ボールに沿って延在して該塗布ボールを転動自在に抱持する抱持壁と、該抱持壁に形成された連通孔とを備えている。また、抱持壁の下方には、容器本体の内容物の充填空間に通じる貫通孔を有するドーム壁が設けられ、抱持壁とドーム壁との間に内容物の定量空間を形成するようになっている。より具体的には、抱持壁は、該抱持壁に連なるベンド壁によってドーム壁から離れるように付勢されており、この付勢力によって定量空間を形成している。
特開2012−232776号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような従来のロールオン容器では、定量空間がベンド壁による付勢力によって形成されるため、この付勢力が経時変化などによって変動する場合には定量空間の大きさも変動するため、必ずしも安定した定量が可能であるとは言い難かった。
本発明は、このような課題を解決するために開発されたもので、一定量の内容物を安定して塗布することのできるロールオン容器を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
1.容器本体の口部にロールオン式の塗布具を備えるロールオン容器において、
前記塗布具は、塗布ボールと、該塗布ボールに沿って延在して該塗布ボールを転動自在に抱持する抱持壁と、抱持壁の底部に形成された連通孔と、該連通孔を取り囲んで前記抱持壁から垂下する筒壁とを備えると共に、前記口部に対して上端位置と下端位置との間で上下方向に移動可能に設けられており、
前記ロールオン容器は、前記筒壁の先端部を上下方向に摺動可能に収容する有底筒状の収容凹部と、該収容凹部の底壁を貫通して前記容器本体の内容物の充填空間に通じる貫通孔と、前記貫通孔に設けられた逆止弁と、前記塗布具に上方から被さって前記容器本体の口部に直接又は間接的に着脱可能に装着されるオーバーキャップとを備え、
前記オーバーキャップと前記塗布具とのそれぞれには、互いに係合することで、前記オーバーキャップの取外しに伴い前記塗布具を前記上端位置まで移動させる係合部が設けられていることを特徴とするロールオン容器。
2.前記係合部は、前記オーバーキャップの内周面と前記塗布具の外周面とのそれぞれに設けられ互いに係合する凹凸部である、前記1のロールオン容器。
3.前記塗布具は、前記筒壁を取り囲んで前記抱持壁から垂下する外筒壁を備え、
前記外筒壁の内周側には、前記容器本体の前記口部に対して固定された案内筒壁が設けられており、
前記外筒壁の下部内周面と前記案内筒壁の上部外周面とのそれぞれには、互いに当接することで前記塗布具を抜け止め保持する抜け止め突起が形成されている、前記1又は2のロールオン容器。
4.前記案内筒壁の外周面には、前記塗布具が前記下端位置に達したときに前記外筒壁の抜け止め突起を乗り越えさせる横リブが設けられている、前記3のロールオン容器。
5.前記逆止弁は、前記収容凹部の底壁の上面で形成された弁座と、該弁座に対して着座するように弾性力を付与された弁体とを備え、
前記塗布具の前記筒壁の内周側には、前記塗布具が下端位置にあるときに前記弁体を押圧して着座状態を保持する押圧突起が設けられている、前記1〜4のいずれかのロールオン容器。
6.前記抱持壁の底部上面には、前記連通孔を取り囲んで上方に突出する環状突起が設けられており、
前記オーバーキャップの頂壁には、該頂壁から垂下して、前記係合部の係合状態において前記塗布ボールを前記環状突起に押し付ける押し込み部が設けられている、前記1〜5のいずれかのロールオン容器。
7.前記容器本体は、該容器本体の外郭を形成する外層体と、該外層体の内側で内容物の充填空間を形成する内層体とを備え、前記内層体の減容変形に伴い前記外層体と前記内層体との間に外気を導入可能な二重容器であり、
前記容器本体の前記口部には、中栓が取り付けられており、
前記中栓は、前記口部の外周面に係止される筒状の係止壁と、該係止壁の上部に連なると共に前記口部の上端面に当接する内向きフランジと、該内向きフランジの内周縁から垂下する筒状の内壁と、該内壁の下部に連なる底壁と、該底壁を貫通する貫通孔とを備える、前記1〜6のいずれかのロールオン容器。
8.前記容器本体はチューブ容器であり、
前記口部の下部には前記収容凹部の底壁が一体に連結している、前記1〜6のいずれかのロールオン容器。
本発明によれば、オーバーキャップの取外しに伴い、係合部の係合によって塗布具を上端位置まで移動させることができ、その結果、塗布具の筒壁と収容凹部とで形成される定量空間を最大化させることができる。また、この定量空間には、逆止弁を通じて内容物を導入することができる。定量空間に導入された内容物は、塗布ボールによって被塗布面に塗布する(すなわち、ロールオンによる塗布を行う)ことができ、塗布具は定量空間内の内容物の減少に伴って下端位置まで移動することになる。このように、本発明によれば、塗布具が上端位置から下端位置に移動するまでの一定量の内容物を安定して塗布することが可能となる。
したがって、本発明によれば、一定量の内容物を安定して塗布することのできるロールオン容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るロールオン容器を示し、(a)は一部断面側面図、(b)は底面図である。 図1(a)の部分拡大図である。 図1のロールオン容器について、オーバーキャップを取り外す際の状態を図2に準じて示す部分拡大図である。 本発明の他の実施形態に係るロールオン容器を示す一部断面側面図である。 図4の部分拡大図である。 図4のロールオン容器について、オーバーキャップを取り外す際の状態を図5に準じて示す部分拡大図である。
以下、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態に係るロールオン容器について詳細に例示説明する。
なお、本明細書において、上下方向とは、容器本体10の口部13の中心軸線Oに沿う方向を意味し、上方とは、口部13に対して塗布ボール41が位置する側(図1(a)における上方)を意味し、下方とはその反対側を意味する。
図1〜図2に示すように、本実施形態に係るロールオン容器1は、容器本体10と、中栓20と、逆止弁部材30と、塗布具40と、オーバーキャップ50とを備えている。また、塗布具40は、本実施形態では、塗布ボール41と抱持部材42とで構成されている。
容器本体10は、本実施形態では、該容器本体10の外郭を形成する外層体11と、該外層体11の内側で内容物(図示省略)の充填空間Sを形成する内層体12とを備え、内層体12の減容変形に伴い外層体11と内層体12との間に外気を導入可能な二重容器として構成されている。なお、外層体11と内層体12との間には、少なくとも1箇所に接着層を設けてもよい。また、容器本体10は、内容物の充填空間Sに連なる口部13と、該口部13に連なると共に口部13よりも拡径された胴部14と、該胴部14に連なる底部15とを備えている。口部10及び胴部14は、軸線Oを中心とする円筒状をなしている。
容器本体10は、本実施形態では、複数の種類の合成樹脂の共押出しによるパリソンをブロー成形することで二重容器として形成されている。また、容器本体10は、底部15に形成されるピンチオフ部を開口させることで形成された外気導入孔16を通じて、外層体11と内層体12との間に外気を導入できるようになっている。図1は、内層体12が外層体11から剥離、減容していく過程(途中)の状態を示している。なお、外気導入孔16は、胴部14や口部13に設けてもよい。また、外層体11と内層体12をそれぞれ成形し、それらを組み合わせて二重容器にしたものを容器本体10として用いてもよい。なお、内容物としては、液体あるいはクリーム状の香水、化粧料、薬剤等が好適である。
容器本体10の口部13には、中栓20が取り付けられている。中栓20は、口部13の外周面に係止される円筒状の係止壁21を備えている。より具体的には、口部13の外周面下部には、円環状の係止突起17が形成されており、中栓20の係止壁21の内周面下部には、係止突起17の下面に係止する円環状の係止突起21aが形成されている。また、口部13の外周面における係止突起17の上方には、複数の縦リブ18が形成されており、中栓20の係止壁21の内周面に形成された複数の縦リブ21bと、前記複数の縦リブ18との係合により、中栓20の回転を防止している。
係止壁21の上部には、口部13の上端面に当接する内向きフランジ22が連なっている。内向きフランジ22の内周縁からは円筒状の内壁23が垂下し、該内壁23の下部には底壁24が連なっている。底壁24には、該底壁24を貫通する貫通孔24aが形成されている。また、内向きフランジ22からは円筒状の案内筒壁25が起立している。
中栓20の内壁23の内周側には逆止弁部材30の円筒状をなす筒体31が嵌め込まれている。筒体31の下部には、複数の連結片を介して円板状の弁体32が一体に連結されている。このように、本実施形態では、中栓20の底壁24の上面で形成された弁座26と、該弁座26に対して着座するように連結片によって弾性力を付与された弁体32とによって逆止弁を構成している。
逆止弁部材30の筒体31と中栓20の底壁24とで構成される収容凹部Rには、抱持部材42の筒壁42aの先端部が上下方向に摺動可能に収容されている。筒壁42aの先端部外周面には、上下方向に間隔を空けて設けられた円環状をなす2つの摺動部42bが突設されている。また、筒壁42aの内周側には、塗布具40が下端位置にあるときに弁体32を押圧して着座状態を保持する複数の押圧突起42cが設けられている。押圧突起42cは、本実施形態では抱持部材42と一体に形成された縦リブによって構成されている。
筒壁42aの上端には、球状をなす塗布ボール41に沿って延在して該塗布ボール41を転動自在に抱持する抱持壁42dの底部が一体に連結している。抱持壁42dの底部中央には連通孔42eが形成されている。また、抱持壁42dの外周縁には、筒壁42aを取り囲んで垂下する外筒壁42fが一体に連結している。外筒壁42fは、中栓20の案内筒壁25の外周側に位置し、外筒壁42fの下部内周面と案内筒壁25の上部外周面とのそれぞれには、互いに当接することで塗布具40を抜け止め保持する抜け止め突起42g,25aが形成されている。抜け止め突起42g,25aは、本実施形態ではいずれも環状突起として構成されている。なお、これらの環状突起は、いずれか一方又は双方を周方向に間欠的に設けてもよい。
また、案内筒壁25の外周面には、塗布具40が下端位置に達したときに外筒壁42fの抜け止め突起42gを乗り越えさせる横リブ25bが一体に形成されている。なお、横リブ25bは、本実施形態では軸線Oの周りの1箇所のみに設けているが、複数箇所に設けてもよい。また、外筒壁42fの下部には、外向きフランジ42hを介して垂下し、塗布具40が上端位置にあるときに横リブ25bを覆う(図3参照)円筒状の環状壁42iが一体に連結している。
図2に示したように、容器本体10の口部13には、オーバーキャップ50を、中栓20を介して間接的に、着脱可能に装着できるようになっている。より具体的には、オーバーキャップ50の外周壁51の内周面に形成された雌ねじ51aが、係止壁21の下部外周面に形成された雄ねじ21cに螺合している。なお、螺合に代えて、凹凸形状による嵌合を用いる構成としてもよい。外周壁51は上部が縮径されており、その縮径された上部の内周面と、塗布具40の抱持壁42dの外周面とのそれぞれには、互いに係合する凹凸部51b,42j(係合部)が形成されている。凹凸部51b,42jは、本実施形態ではいずれも環状突起として構成されている。なお、これらの環状突起は、いずれか一方又は双方を周方向に間欠的に設けてもよい。また、凹凸部51b,42jは、一方を溝部として構成してもよい。
外周壁51の上端部には頂壁52が連なっている。頂壁52には、円筒状をなす押し込み突起52aが垂設されている。抱持部材42の抱持壁42dの底部上面には、連通孔42eを取り囲んで上方に突出する環状突起42kが設けられており、押し込み突起52aは、塗布ボール41を環状突起42kに押し付けている。本実施形態では、押し込み突起52aが、係合部(凹凸部51b,42j)の係合状態において塗布ボール41を環状突起42kに押し付ける押し込み部として設けられているが、このような構成に代えて、例えば頂壁52自体を押し込み部として用いる構成としてもよい。
以上説明したような構成になる本実施形態に係るロールオン容器1によれば、図3に示すように、オーバーキャップ50を取り外す際に、係合部(凹凸部51b,42j)の係合によって塗布具40をオーバーキャップ50と共に上方へ移動させることができる。そして、中栓20の案内筒壁25の抜け止め突起25aに塗布具40の外筒壁42fの抜け止め突起42gが当接し塗布具40が上端位置に達したときに、係合部(凹凸部51b,42j)の係合が外れ、オーバーキャップ50を塗布具40から除去することができる。また、塗布具40の上端位置への移動に伴い、定量空間(すなわち、塗布ボール41、環状突起42k、抱持壁42dの環状突起42kより内周側の部分、筒壁42aの内周面及び収容凹部Rによって囲まれる空間)内が負圧化し、逆止弁(弁座26及び弁体32)が開いて充填空間Sから内容物が定量空間内へと流入する。したがって、オーバーキャップ50を取り外すという通常の操作で内容物の定量も済ませることができ、利便性を向上することができる。
そして、ロールオン容器1を傾倒姿勢とし、塗布ボール41を被塗布面に押し付け転動させることで、内容物を被塗布面に塗布することができる。塗布具40は定量空間内の内容物の減少に伴って下端位置まで移動する。したがって、塗布具40が上端位置から下端位置に移動するまで塗布を行うことで、一定量の内容物を安定して塗布することが可能となる。また、本実施形態では、塗布具40が下端位置に達したときに、外筒壁42fの抜け止め突起42gが案内筒壁25の横リブ25bを乗り越え、音(又はクリック感)を生じさせるため、使用者は塗布具40が下端位置に達したことを確認することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るロールオン容器1は、容器本体10の口部13にロールオン式の塗布具40を備えるロールオン容器1において、塗布具40は、塗布ボール41と、該塗布ボール41に沿って延在して該塗布ボール41を転動自在に抱持する抱持壁42dと、抱持壁42dの底部に形成された連通孔42eと、該連通孔42eを取り囲んで抱持壁42dから垂下する筒壁42aとを備えると共に、口部13に対して上端位置と下端位置との間で上下方向に移動可能に設けられており、ロールオン容器1は、筒壁42aの先端部を上下方向に摺動可能に収容する有底筒状の収容凹部Rと、収容凹部Rの底壁24を貫通して容器本体10の内容物の充填空間Sに通じる貫通孔24aと、貫通24a孔に設けられた逆止弁(弁座26及び弁体32)と、塗布具40に上方から被さって容器本体10の口部13に間接的に着脱可能に装着されるオーバーキャップ50とを備え、オーバーキャップ50と塗布具40とのそれぞれには、互いに係合することで、オーバーキャップ50の取外しに伴い塗布具40を上端位置まで移動させる係合部(凹凸部51b,42j)が設けられているという構成になっている。
したがって、本実施形態に係るロールオン容器1によれば、前述したように、一定量の内容物を安定して塗布することができる。
また、本実施形態に係るロールオン容器1は、係合部が、オーバーキャップ50の内周面と塗布具40の外周面とのそれぞれに設けられ互いに係合する凹凸部51b,42jであるという構成になっている。したがって、簡単な構造により、係合部を設けることができる。
また、本実施形態に係るロールオン容器1は、塗布具40が、筒壁42aを取り囲んで抱持壁42dから垂下する外筒壁42fを備え、外筒壁42fの内周側には、容器本体10の口部13に対して固定された案内筒壁25が設けられており、外筒壁42fの下部内周面と案内筒壁25の上部外周面とのそれぞれには、互いに当接することで塗布具40を抜け止め保持する抜け止め突起42g,25aが形成されているという構成になっている。したがって、簡単な構造により、塗布具40を口部13に対して上端位置と下端位置との間で上下方向に移動可能とすることが可能となる。
また、本実施形態に係るロールオン容器1は、案内筒壁25の外周面には、塗布具40が下端位置に達したときに外筒壁42fの抜け止め突起42gを乗り越えさせる横リブ25bが設けられているという構成になっている。したがって、横リブ25bが発する音乃至クリック感によって、塗布具40が下端位置に達したことを使用者に知らせることができる。
なお、本実施形態に係るロールオン容器1は、外筒壁42fの下部には、外向きフランジ42hを介して垂下し、塗布具40が上端位置にあるときに横リブ25bを覆う環状壁42iが設けられているという構成になっている。したがって、横リブ25bを環状壁42iで隠して容器の美観を向上でき、また、横リブ25bの外部との接触を防止して横リブ25bの破損を防止することができる。
また、本実施形態に係るロールオン容器1は、逆止弁が、収容凹部Rの底壁24の上面で形成された弁座26と、該弁座26に対して着座するように弾性力を付与された弁体32とを備え、塗布具40の筒壁42aの内周側には、塗布具40が下端位置にあるときに弁体32を押圧して着座状態を保持する押圧突起42cが設けられているという構成になっている。したがって、逆止弁を確実に閉止させて内容物の品質を良好に維持することができる。
また、本実施形態に係るロールオン容器1は、容器本体10は、該容器本体10の外郭を形成する外層体11と、該外層体11の内側で内容物の充填空間Sを形成する内層体12とを備え、内層体12の減容変形に伴い外層体11と内層体12との間に外気を導入可能な二重容器であり、容器本体10の口部13には、中栓20が取り付けられており、中栓20は、口部13の外周面に係止される筒状の係止壁21と、該係止壁21の上部に連なると共に口部13の上端面に当接する内向きフランジ22と、該内向きフランジ22の内周縁から垂下する筒状の内壁23と、該内壁23の下部に連なる底壁24と、該底壁24を貫通する貫通孔24aとを備えるという構成になっている。したがって、簡単な構造により、二重容器を用いたロールオン容器1を実現することができる。
次に、図4〜図6を参照して、本発明の他の実施形態に係るロールオン容器2について詳細に例示説明する。
図4〜図5に示すように、本実施形態に係るロールオン容器2は、容器本体60と、支持部材70と、逆止弁部材30と、塗布具40’と、オーバーキャップ50とを備えている。また、塗布具40’は、本実施形態では、塗布ボール41と抱持部材42と押圧部材43とで構成されている。
容器本体60は、本実施形態では、細長い円筒状をなす胴部61の底部62が扁平に潰れ、胴部61の上部が縮径した口部63を形成しているチューブ容器として構成されている。口部63の下部には収容凹部Rの底壁63aが一体に連結している。底壁63aには、該底壁63aを貫通する貫通孔63bが形成されている。貫通孔63bは内容物の充填空間Sに連通している。なお、本実施形態でも、内容物としては、液体あるいはクリーム状の香水、化粧料、薬剤等が好適である。また、本実施形態では、収容凹部Rは、逆止弁部材30の円筒状をなす筒体31と底壁63aとで構成されている。逆止弁部材30は、前述した実施形態の場合と同様に弁体32を備えており、該弁体32と、底壁63aの上面で構成される弁座63cとで逆止弁を構成している。
口部63には、支持部材70が取り付けられている。支持部材70は、口部63の外周面に係止される円筒状の係止壁71を備えている。より具体的には、口部63の外周面下部には、円環状の係止突起63dが形成されており、支持部材70の係止壁71の内周面下部には、係止突起63dの下面に係止する円環状の係止突起71aが形成されている。また、口部63の外周面における係止突起63dの上方には、複数の縦リブ63eが形成されており、支持部材70の係止壁71の内周面に形成された複数の縦リブ71bと、前記複数の縦リブ63eとの係合により、支持部材70の回転を防止している。
係止壁71の上部には、口部63の上端面に当接する内向きフランジ72が連なっている。内向きフランジ72の内周部上面には、円筒状の案内筒壁73が立設されている。内向きフランジ72の内周部下面には円環状の突起74が突設されており、該突起74によって、逆止弁部材30の筒体31が底壁63aに対して押し付けられ固定されている。
前述したように逆止弁部材30の筒体31と底壁63aとで構成される収容凹部Rには、抱持部材42の筒壁42aの先端部が上下方向に摺動可能に収容されている。筒壁42aの先端部外周面には、上下方向に間隔を空けて設けられた円環状をなす2つの摺動部42bが突設されている。また、筒壁42aの内周側には、押圧部材43が取り付けられている。押圧部材43は、円筒状をなすと共に筒壁42aの内周面に嵌合する管体43aと、該管体43aの下端から垂下すると共に、塗布具40’が下端位置にあるときに弁体32を押圧して着座状態を保持する複数の押圧突起43bとを備えている。
筒壁42aの上端には、球状をなす塗布ボール41に沿って延在して該塗布ボール41を転動自在に抱持する抱持壁42dの底部が一体に連結している。抱持壁42dの底部中央には連通孔42eが形成されている。また、抱持壁42dの外周縁には、筒壁42aを取り囲んで垂下する外筒壁42fが一体に連結している。外筒壁42fは、支持部材70の案内筒壁73の外周側に位置し、外筒壁42fの下部内周面と案内筒壁73の上部外周面とのそれぞれには、互いに当接することで塗布具40’を抜け止め保持する抜け止め突起42g,73aが形成されている。抜け止め突起42g,73aは、本実施形態ではいずれも環状突起として構成されている。なお、これらの環状突起は、いずれか一方又は双方を周方向に間欠的に設けてもよい。
また、案内筒壁73の外周面には、塗布具40’が下端位置に達したときに外筒壁42fの抜け止め突起42gを乗り越えさせる横リブ73bが一体に形成されている。なお、横リブ73bは、本実施形態では軸線Oの周りの1箇所のみに設けているが、複数箇所に設けてもよい。また、外筒壁42fの下部には、外向きフランジ42hを介して垂下し、塗布具40’が上端位置にあるときに横リブ73bを覆う(図6参照)円筒状の環状壁42iが一体に連結している。
図5に示したように、容器本体60の口部63には、オーバーキャップ50を、支持部材70を介して間接的に、着脱可能に装着できるようになっている。より具体的には、オーバーキャップ50の外周壁51の内周面に形成された雌ねじ51aが、係止壁71の下部外周面に形成された雄ねじ71cに螺合している。なお、螺合に代えて、凹凸形状による嵌合を用いる構成としてもよい。外周壁51は上部が縮径されており、その縮径された上部の内周面と、塗布具40’の抱持壁42dの外周面とのそれぞれには、互いに係合する凹凸部51b,42j(係合部)が形成されている。凹凸部51b,42jは、本実施形態ではいずれも環状突起として構成されている。なお、これらの環状突起は、いずれか一方又は双方を周方向に間欠的に設けてもよい。また、凹凸部51b,42jは、一方を溝部として構成してもよい。
外周壁51の上端部には頂壁52が連なっている。頂壁52には、円筒状をなす押し込み突起52aが垂設されている。抱持部材42の抱持壁42dの底部上面には、連通孔42eを取り囲んで上方に突出する環状突起42kが設けられており、押し込み突起52aは、塗布ボール41を環状突起42kに押し付けている。本実施形態では、押し込み突起52aが、係合部(凹凸部51b,42j)の係合状態において塗布ボール41を環状突起42kに押し付ける押し込み部として設けられているが、このような構成に代えて、例えば頂壁52自体を押し込み部として用いる構成としてもよい。
本実施形態に係るロールオン容器2は、以上説明したような構成になっており、その定量空間として、塗布ボール41、環状突起42k、抱持壁42dの環状突起42kより内周側の部分、押圧部材43の管体43a、筒壁42aの下部内周面、及び収容凹部Rによって囲まれる空間を用いることができる。したがって、本実施形態によれば、前述した実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、容器本体60はチューブ容器であり、口部63の下部には収容凹部Rの底壁63aが一体に連結しているという構成になっている。したがって、簡単な構造により、チューブ容器を用いたロールオン容器2を実現することができる。
前述したところは本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、オーバーキャップ50を容器本体10,60の口部13,63に直接装着する構成とすることも可能である。すなわち、オーバーキャップ50の外周壁51を口部13,63に直接嵌合(例えば螺合)させる構成としてもよい。また、容器本体10,60の形態は、二重容器やチューブ容器に限られるものではない。
1,2 ロールオン容器
10 容器本体
11 外層体
12 内層体
13 口部
14 胴部
15 底部
16 外気導入孔
17 係止突起
18 縦リブ
20 中栓
21 係止壁
21a 係止突起
21b 縦リブ
21c 雄ねじ
22 内向きフランジ
23 内壁
24 底壁
24a 貫通孔
25 案内筒壁
25a 抜け止め突起
25b 横リブ
26 弁座(逆止弁)
30 逆止弁部材
31 筒体
32 弁体(逆止弁)
40,40’ 塗布具
41 塗布ボール
42 抱持部材
42a 筒壁
42b 摺動部
42c 押圧突起
42d 抱持壁
42e 連通孔
42f 外筒壁
42g 抜け止め突起
42h 外向きフランジ
42i 環状壁
42j 凹凸部(係合部)
42k 環状突起
43 押圧部材
43a 管体
43b 押圧突起
50 オーバーキャップ
51 外周壁
51a 雌ねじ
51b 凹凸部(係合部)
52 頂壁
52a 押し込み突起(押し込み部)
60 容器本体
61 胴部
62 底部
63 口部
63a 底壁
63b 貫通孔
63c 弁座
63d 係止突起
63e 縦リブ
70 支持部材
71 係止壁
71a 係止突起
71b 縦リブ
71c 雄ねじ
72 内向きフランジ
73 案内筒壁
73a 抜け止め突起
73b 横リブ
74 突起
S 充填空間
O 軸線
R 収容凹部

Claims (8)

  1. 容器本体の口部にロールオン式の塗布具を備えるロールオン容器において、
    前記塗布具は、塗布ボールと、該塗布ボールに沿って延在して該塗布ボールを転動自在に抱持する抱持壁と、抱持壁の底部に形成された連通孔と、該連通孔を取り囲んで前記抱持壁から垂下する筒壁とを備えると共に、前記口部に対して上端位置と下端位置との間で上下方向に移動可能に設けられており、
    前記ロールオン容器は、前記筒壁の先端部を上下方向に摺動可能に収容する有底筒状の収容凹部と、該収容凹部の底壁を貫通して前記容器本体の内容物の充填空間に通じる貫通孔と、前記貫通孔に設けられた逆止弁と、前記塗布具に上方から被さって前記容器本体の口部に直接又は間接的に着脱可能に装着されるオーバーキャップとを備え、
    前記オーバーキャップと前記塗布具とのそれぞれには、互いに係合することで、前記オーバーキャップの取外しに伴い前記塗布具を前記上端位置まで移動させる係合部が設けられていることを特徴とするロールオン容器。
  2. 前記係合部は、前記オーバーキャップの内周面と前記塗布具の外周面とのそれぞれに設けられ互いに係合する凹凸部である、請求項1に記載のロールオン容器。
  3. 前記塗布具は、前記筒壁を取り囲んで前記抱持壁から垂下する外筒壁を備え、
    前記外筒壁の内周側には、前記容器本体の前記口部に対して固定された案内筒壁が設けられており、
    前記外筒壁の下部内周面と前記案内筒壁の上部外周面とのそれぞれには、互いに当接することで前記塗布具を抜け止め保持する抜け止め突起が形成されている、請求項1又は2に記載のロールオン容器。
  4. 前記案内筒壁の外周面には、前記塗布具が前記下端位置に達したときに前記外筒壁の抜け止め突起を乗り越えさせる横リブが設けられている、請求項3に記載のロールオン容器。
  5. 前記逆止弁は、前記収容凹部の前記底壁の上面で形成された弁座と、該弁座に対して着座するように弾性力を付与された弁体とを備え、
    前記塗布具の前記筒壁の内周側には、前記塗布具が下端位置にあるときに前記弁体を押圧して着座状態を保持する押圧突起が設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のロールオン容器。
  6. 前記抱持壁の底部上面には、前記連通孔を取り囲んで上方に突出する環状突起が設けられており、
    前記オーバーキャップの頂壁には、該頂壁から垂下して、前記係合部の係合状態において前記塗布ボールを前記環状突起に押し付ける押し込み部が設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のロールオン容器。
  7. 前記容器本体は、該容器本体の外郭を形成する外層体と、該外層体の内側で内容物の充填空間を形成する内層体とを備え、前記内層体の減容変形に伴い前記外層体と前記内層体との間に外気を導入可能な二重容器であり、
    前記容器本体の前記口部には、中栓が取り付けられており、
    前記中栓は、前記口部の外周面に係止される筒状の係止壁と、該係止壁の上部に連なると共に前記口部の上端面に当接する内向きフランジと、該内向きフランジの内周縁から垂下する筒状の内壁と、該内壁の下部に連なるとともに前記収容凹部の前記底壁である底壁と、該底壁を貫通する前記貫通孔とを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロールオン容器。
  8. 前記容器本体はチューブ容器であり、
    前記口部の下部には前記収容凹部の前記底壁が一体に連結しており、前記底壁には、前記貫通孔が形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のロールオン容器。
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