JP6496567B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、陰唇間パッド等の女性用吸収性物品として好適な吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品としては、液保持性の吸収性コアを含む吸収体と、該吸収体の肌対向面側に配された表面シートと、該吸収体の非肌対向面側に配された裏面シートとを具備するものが汎用されている。斯かる構成の吸収性物品においては通常、尿、経血等の排泄液は、表面シートを透過して吸収体で吸収保持されるが、特に月経時の経血は、子宮内膜等の成分が含まれることもあって比較的高粘度であるため、表面シートに残存しやすく、着用者にべたつき感、視覚的な不快感等を与える要因となりやすい。
このような、経血の如き高粘性の排泄液に特有の課題を解決する目的で、粘度、表面張力等の血液の特性に変化を与える血液改質剤を、吸収性物品の所定部位に含有させることが従来行われている。例えば特許文献1には、着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部に、周辺部よりも着用者の肌側に突出する中高部を設け、該中高部に血液改質剤を含有させることが記載されている(特許文献1の請求項9及び〔0171〕等参照)。特許文献1によれば、この血液改質剤はIOB(Inorganic Organic Balance)、融点及び水溶解度がそれぞれ特定範囲に調整されていて、血液の粘度及び表面張力を下げる作用を有しており、これを吸収性物品の中高部に含有させることにより、着用者の身体から排泄された経血を表面シートに残存させず、迅速に吸収体に移行させることができるとされている。
また特許文献2には、排泄部対向部における表面シート及び該排泄部対向部を囲むエンボス部それぞれに、動粘度、抱水率及び重量平均分子量がそれぞれ特定範囲に調整されている血液滑性付与剤を含有させることが記載されている。また特許文献3には、排泄部対向部に、表面シートを厚み方向に貫通する複数の切断開口部と、該複数の切断開口部のそれぞれに通じる吸収体凹部とを形成し、該切断開口部の周囲部分に、前記血液滑性付与剤を含有させることが記載されている(特許文献3の請求項6等参照)。
特開2013−150779号公報 特開2013−212283号公報 特開2014−68956号公報
特許文献1〜3に記載されている技術は、いずれも、経血の吸収保持を主たる目的とする吸収性物品における表面シートや吸収体に、血液の粘度を低下させる血液改質剤(血液低粘度化剤)を含有させ、経血の吸収性物品内部への引き込み性を向上させて吸収性能の向上を図るものである。しかし、単に、表面シートや吸収体に血液低粘度化剤を含有させれば良いというものではなく、血液低粘度化剤の含有部位、含有パターン等が適切でなければ、漏れや液戻り等の不都合を却って招いてしまうおそれがある。
例えば、吸収体の肌対向面の全域に血液低粘度化剤を配した場合、経血の面方向における拡散方向の下流側に常に血液低粘度化剤が存することになるため、該吸収体において経血は、厚み方向よりも面方向に優先的に拡散され、その結果、吸収体の端部からの経血の漏れ、いわゆる横漏れを誘発するおそれがある。また例えば、吸収体の肌対向面における着用者の排泄部に対向する排泄ポイントに、過剰量の血液低粘度化剤を配した場合、排泄ポイントには経血が高頻度で供給されるため、多量の経血が血液低粘度化剤によって低粘度化されることになり、その結果、低粘度化された経血が吸収体に吸収保持されずに表面シート側に移行する、いわゆる液戻りが発生し、着用者にべたつき感等の不快感を与えるおそれがある。特許文献1〜3には、このような血液低粘度化剤を吸収性物品に採用した場合の課題は記載されていない。粘度の高い経血を速やかに内部に吸収保持することができ、横漏れ、液戻りが発生し難い吸収性物品は未だ提供されていない。
従って本発明は、粘度の高い経血を速やかに内部に吸収保持することができ、横漏れ、液戻りが発生し難い吸収性物品に関する。
本発明は、着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、縦方向の一部が着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部であり、該排泄部対向部に、液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、前記吸収性コアの肌対向面側又は前記表面シートに、接触した血液の粘度を低下させる血液低粘度化剤が含有されており、前記排泄部対向部に、横方向中央部から横方向外方に向かって、前記血液低粘度化剤の含有量が相対的に少ない剤低含有領域と、該血液低粘度化剤の含有量が相対的に多い剤高含有領域と、該血液低粘度化剤が含有されていない剤非含有領域とが、この順で配されている吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、粘度の高い経血を速やかに内部に吸収保持することができ、横漏れ、液戻りが発生し難い吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの一例の肌対向面を一部破断して模式的に示す平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す横断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンにおける吸収性コアの肌対向面を模式的に示す平面図である。 図4は、本発明の吸収性物品の他の実施形態における吸収性コアの肌対向面を模式的に示す平面図(図3相当図)である。 図5は、本発明の吸収性物品のさらに他の実施形態における吸収性コアの肌対向面を模式的に示す平面図(図3相当図)である。 図6は、本発明の吸収性物品のさらに他の実施形態の横断面図(図2相当図)である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキン1が示されている。ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、縦方向Xの一部が着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部1Mであり、排泄部対向部1Mに、液保持性の吸収性コア40と、吸収性コア40の肌対向面側に配された表面シート2とを具備する。着用者の前後方向は、着用者の腹側から排泄部のある股間部を介して背側に延びる方向である。
さらに説明すると、ナプキン1は、ナプキン1の肌対向面側に配置される液透過性の表面シート2と、ナプキン1の非肌対向面側に配置される液不透過性若しくは液難透過性又は撥水性の裏面シート3と、両シート2,3間に介在された吸収体4とを具備し、これらが接着剤等の公知の接合手段により一体化されて構成されている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4の周縁から延出し、それらの延出部の端部において、接着剤、ヒートシール等の公知の接合手段により互いに接合されてエンドシール部6を形成している。ナプキン1及び吸収体4は、図1に示す如き平面視において縦方向Xに長い形状を有し、その長手方向が縦方向Xに一致し、該長手方向に直交する幅方向が横方向Yに一致している。ナプキン1の非肌対向面、即ち、裏面シート3の非肌対向面には、ナプキン1を着衣に固定する図示しない粘着部が配されている。この粘着部は、裏面シート3の外面の所定箇所に粘着剤を塗布して設けられており、その使用前においてはフィルム、不織布、紙等からなる図示しない剥離シートによって被覆されている。
本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌から遠い側である。尚、ここでいう「着用時」は、通常の適正な着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が正しい着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
ナプキン1は、図1に示すように、着用時に排泄部対向部1Mよりも着用者の腹側に配される前方部1Fと、着用時に排泄部対向部1Mよりも着用者の背側に配される後方部1Rとを縦方向Xに有している。排泄部対向部1Mは、ナプキン1の着用時に着用者の膣口等の排泄部に対向配置される図示しない排泄ポイントを含む。排泄ポイントは、通常、ナプキン1の縦方向Xの中央部又はその近傍に位置している。
尚、本発明の吸収性物品における排泄部対向部は、該吸収性物品が縦方向Xに3つ折りされて個装形態とされる場合は、その3つ折りの際に利用される、該吸収性物品を横方向Yに横断する図示しない2本の折曲線に挟まれた領域と同じか又は該領域よりも狭い領域である。また、本発明の吸収性物品が、その縦方向に沿う両側部の一部が横方向Yの外方に延出してなる図示しない一対のウイング部(吸収性物品の着用時に折り曲げられて上下方向が使用前とは反転する部材)を有している場合には、その一対のウイング部及びそれらに挟まれた領域、即ち、一対のウイング部それぞれの縦方向Xの前方側(着用者の腹側)の付け根と後方側(着用者の背側)の付け根とに挟まれた領域が排泄部対向部である。また、本発明の吸収性物品が、陰唇部に直接装着する、いわゆる陰唇間パッドのような形態の場合には、該吸収性物品全体が排泄部対向部である。
表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、液透過性のシート材料を用いることができ、例えば、カード法により製造された不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布;開口手段によって液透過可能とされた樹脂フィルム等が挙げられる。裏面シート3には、例えば、液不透過性の樹脂フィルム単独の形態と、該樹脂フィルムの非肌対向面に不織布等からなる外装シートを積層配置した形態とがある。尚、表面シート2は吸収体4よりも肌対向面側に存在するシートを意味し、単層構造でも良く、多層構造でも良い。
吸収体4は、図1に示すように、前方部1Fから排泄部対向部1Mを通って後方部1Rに亘って延在しており、平面視において角が丸みを帯びた長方形形状をなしている。吸収体4は、吸収性材料を含む液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の外面(肌対向面及び非肌対向面)を被覆するコアラップシート41とを含んで構成されている。吸収性コア40に含まれる吸収性材料は、吸収性コア40の主体をなし、通常、吸収性コア40の全質量の10質量%以上を占め、100質量%を占めても良い。吸収性コア40に含まれる吸収性材料としては、パルプ等の親水性繊維及び吸水性ポリマーが好ましく用いられ、吸収性コア40は、親水性繊維及び吸水性ポリマーの何れか一方又は両方を含んでいても良い。コアラップシート41としては、紙、不織布等の透水性シートを用いることができる。本実施形態におけるコアラップシート41は、横方向Yの長さが吸収性コア40のそれの2倍以上3倍以下である1枚の連続したコアラップシートであるが、このような1枚の連続したコアラップシートに代えて、複数枚のコアラップシートを用いても良く、例えば、吸収性コア40の肌対向面を被覆する1枚の肌側コアラップシートと、吸収性コア40の非肌対向面を被覆する1枚の非肌側コアラップシートとの計2枚のコアラップシートを用いても良い。
本発明の吸収性物品においては、吸収性コアの肌対向面側又は表面シートに、接触した血液の粘度を低下させる血液低粘度化剤が含有されている。本実施形態のナプキン1においては、図1〜図3に示すように、吸収性コア40の肌対向面40a側に血液低粘度化剤が含有されており、表面シート2には血液低粘度化剤は含有されておらず、また、吸収性コア40の肌対向面40aを被覆するコアラップシート41にも血液低粘度化剤は含有されていない。図1〜図3中、符号50,51で示す部分は、血液低粘度化剤が含有された領域である。血液低粘度化剤を吸収性物品に所定部位に含有させることは、血液低粘度化剤又はこれを適当な溶媒に分散又は溶解させた液を、吸収性物品の所定の構成部材に塗布することによって実施できる。
但し、本発明の吸収性物品においては、吸収性コア40の肌対向面40a側に加えてさらに表面シート2にも血液低粘度化剤が含有されていても良く、あるいは、表面シート2のみに血液低粘度化剤が含有されていても良い。また、吸収性コア40の肌対向面40a側及び表面シート2の少なくとも一方に血液低粘度化剤が含有されていることを前提としてさらに、吸収性コア40の肌対向面40aを被覆するコアラップシート41、即ち、表面シート2と吸収性コア40との間に介在されたコアラップシート41に、血液低粘度化剤が含有されていても良い。
ナプキン1においては図2に示すように、血液低粘度化剤は、吸収性コア40の肌対向面40a側よりも着用者の肌から遠い部位には含有されていない。即ち、吸収性コア40の非肌対向面40b側、吸収性コア40の非肌対向面40bを被覆するコアラップシート41(裏面シート3と吸収性コア40との間に介在されたコアラップシート41)、及び裏面シート3には、血液低粘度化剤は含有されていない。ここでいう「吸収性コアの肌対向面側」は、吸収性コア40の肌対向面40a及びその近傍を含む、吸収性コア40の表層部分であり、より具体的には、肌対向面40aから吸収性コア40の厚み方向に該吸収性コア40の厚みの90%以内の領域である。また、「吸収性コアの非肌対向面側」は、吸収性コア40の非肌対向面40b及びその近傍を含む、吸収性コア40の表層部分であり、より具体的には、非肌対向面40bから吸収性コア40の厚み方向に該吸収性コア40の厚みの10%以内の領域である。
本実施形態のナプキン1の主たる特徴の1つとして、図2及び図3に示すように、排泄部対向部1Mに、横方向Yの中央部から横方向Yの外方に向かって、血液低粘度化剤の含有量が相対的に少ない剤低含有領域50と、血液低粘度化剤の含有量が相対的に多い剤高含有領域51と、血液低粘度化剤が含有されていない剤非含有領域52とが、この順で配されている点が挙げられる。剤低含有領域50は、剤高含有領域51との対比において血液低粘度化剤の含有量が少ない領域であり、剤高含有領域51は、剤低含有領域50との対比において血液低粘度化剤の含有量が多い領域である。剤非含有領域52は、血液低粘度化剤が意図的に含有されていない領域であり、剤非含有領域52における血液低粘度化剤の含有量は基本的にはゼロであるが、意図しない製造上の過誤により、極少量の血液低粘度化剤が含有される場合があり得る。しかし、その場合であっても、剤非含有領域52は、他の領域50,51が奏し得る血液低粘度化剤による作用効果を奏し得ない。
剤低含有領域50は、吸収性コア40の横方向Yの中央部に位置し、吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁を含む、吸収性コア40の横方向Yの両側部に、一対の剤非含有領域52,52が位置し、剤低含有領域50と一対の剤非含有領域52,52それぞれとの間に、剤高含有領域51が位置している。これら各領域50,51,52は、それぞれ、図3に示す如き吸収性コア40の肌対向面40aの平面視において、縦方向Xに延びる帯状をなし、吸収性コア40の縦方向Xの全長に亘って連続している。従って本実施形態においては、「横方向Yの中央部から横方向Yの外方に向かって、剤低含有領域50、剤高含有領域51及び剤非含有領域52の順で配されている」という構成は、排泄部対向部1Mのみならず、前方部1F及び後方部1Rにも採用されている。剤低含有領域50及び剤高含有領域51それぞれの横方向Yの長さ即ち幅は、該領域50,51の縦方向Xの全長に亘って一定である。
吸収性物品における表面シートや吸収体(吸収性コア、コアラップシート)に血液低粘度化剤を含有させることは、経血の吸収性物品内部への引き込み性を向上させて吸収性能の向上を図る上で有効であるが、その含有部位や含有パターン等については十分に配慮しないと、却って横漏れや液戻り等の不都合が発生するおそれがある。本実施形態のナプキン1においては斯かる観点から、排泄部対向部1Mのみならず、吸収性コア40全体に、横方向Yの中央部から横方向Yの外方に向かって、剤低含有領域50、剤高含有領域51及び剤非含有領域52をこの順で配している。
排泄部対向部1Mの横方向Yの中央部には、ナプキン1の着用時に着用者の膣口等の排泄部に対向配置される図示しない排泄ポイントが存在するところ、この排泄ポイントには経血等の排泄液が次から次へと供給されるため、排泄ポイント及びその近傍においては、血液低粘度化剤の含有量が少なくても、経血の面方向特に横方向Yへの拡散が十分になされる。また前述したように、排泄ポイントに過剰量の血液低粘度化剤を含有させると、血液低粘度化剤によって低粘度化された多量の経血の存在により液戻りが発生し、着用者にべたつき感等の不快感を与えるおそれがある。一方、排泄ポイント及びその近傍から吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁にかけて、即ち、ナプキン1における横方向Yの中央部よりも横方向Yの外方に位置する部位においては、排泄液は毛管力でしか拡散しないため、粘度の高い経血の拡散を促進するためには、該横方向Yの中央部よりも多量の血液低粘度化剤が必要である。以上の観点から本実施形態においては、吸収性コア40の横方向Yの中央部から横方向Yの外方に向かって、剤低含有領域50及び剤高含有領域51をこの順で配している。
また仮に、吸収性コア40の肌対向面40a側の全域に血液低粘度化剤を含有させ、吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁を含む、吸収性コア40の横方向Yの両側部にも血液低粘度化剤を含有させた場合、経血の拡散方向である横方向Yの下流側に常に血液低粘度化剤が存することになるため、吸収コア40において経血は、厚み方向よりも横方向Yに優先的に拡散され、その結果、吸収性コア40の両側部からの経血が漏れるいわゆる横漏れを誘発するおそれがある。そこで本実施形態においては、吸収性コア40の横方向Yの両側部を、それぞれ、血液低粘度化剤が含有されていない剤非含有領域52とすることで、横漏れの防止を図っている。
本実施形態のナプキン1は、このような血液低粘度化剤の含有量勾配を有していることにより、横方向Yにおける経血の拡散性に優れ、粘度の高い経血を速やかに内部に吸収保持することができ、横漏れ、液戻りが発生し難い。
前述した血液低粘度化剤の含有量勾配による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、剤低含有領域50における血液低粘度化剤の含有量に対する、剤高含有領域51における血液低粘度化剤の含有量の割合、即ち、後者/前者は、好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上、そして、好ましくは10以下、さらに好ましくは5以下、より具体的には、好ましくは1.5以上10以下、さらに好ましくは2以上5以下である。
剤低含有領域50における血液低粘度化剤の含有量(坪量)は、好ましくは0.5g/m2以上、さらに好ましくは1g/m2以上、そして、好ましくは2g/m2以下、さらに好ましくは1.5g/m2以下、より具体的には、好ましくは0.5g/m2以上2g/m2以下、さらに好ましくは1g/m2以上1.5g/m2以下である。
剤高含有領域51における血液低粘度化剤の含有量(坪量)は、好ましくは0.75g/m2以上、さらに好ましくは2g/m2以上、そして、好ましくは20g/m2以下、さらに好ましくは7.5g/m2以下、より具体的には、好ましくは0.75g/m2以上20g/m2以下、さらに好ましくは2g/m2以上7.5g/m2以下である。
剤低含有領域50及び剤高含有領域51それぞれの横方向Yの長さ即ち幅は、好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは20mm以下、より具体的には、好ましくは5mm以上30mm以下、さらに好ましくは10mm以上20mm以下である。剤低含有領域50と剤高含有領域51とで幅は同じでも良く、異なっていても良い。
吸収性物品における血液低粘度化剤の含有量は、次の方法によって測定される。まず、血液低粘度化剤を溶解する十分量の溶剤(例えば水)を用いて、吸収性物品における血液低粘度化剤の含有部位(吸収性コア、表面シート)から血液低粘度化剤を溶出させる。その後に、その溶出液から溶媒を、凍結乾燥等の手段を用いて除去し、残存する乾燥物について定量分析を行う。例えば、吸収性コア40該当領域にイオン交換水を十分量透過させて、回収された溶液を凍結乾燥させ、その後乾燥物を重水に溶解させ、1H-NMRを用いて定量する。
本発明で用いる血液低粘度化剤について説明すると、本発明で用いる血液低粘度化剤は、接触した血液の粘度を低下させる剤であり、具体的には、血液の0.5質量%に相当する量で該血液の粘度を5%以上低下させる剤が好ましい。本発明で用いる好ましく用いられる血液低粘度化剤として、糖アルキルエーテル及び糖脂肪酸エステルからなる群から選択される1種又は2種以上の界面活性剤が挙げられる。この特定の界面活性剤を血液低粘度化剤として用いることで、該界面活性剤と接触した経血の粘度及び表面張力が、吸収性物品内部に速やかに引き込まれるように変化(低下)する。
前記糖アルキルエーテルは、糖残基及びアルキル基が酸素に単結合した構造を有するものであり、Gを糖残基、R1をアルキル基とすると、一般式G−O−R1で表すことができる。糖アルキルエーテルとしては、単糖又は単糖が2以上縮合した多糖のアルキルエーテルが挙げられる。液吸収速度の点から、単糖又は単糖が2〜30縮合した多糖の炭素数1〜60のアルキルエーテルが好ましく、糖成分が単糖であるアルキルグルコシドがより好ましい。液吸収速度は次の方法によって測定できる。即ち、測定対象の吸収性物品を水平に置き、該吸収性物品の上に、直径1cmの注入口のついた200mm×100mmの平面視四角形形状のアクリル板を載せ、注入口から脱繊維馬血(日本バイオテスト(株)製)3gを注入し、その3gの脱繊維馬血が該吸収性物品に完全に吸収されるまでの時間を測定する。その測定した時間が、当該吸収性物品の液吸収速度である。
前記アルキルグルコシドとしては、アルキル基の炭素数が1〜22のものが液吸収速度の点で好ましく、より好ましくはアルキル基の炭素数が4〜18、更に好ましくは8〜14のものである。尚、アルキル基は直鎖でも良いし分岐であっても良い。またアルキル鎖長に分布があっても良いが、前記範囲のアルキル鎖長のものが全アルキル基に対して60質量%以上存在しているのが良い。
また、前記アルキルグルコシドのエーテル化度は、グルコース1分子中に存在する5つの水酸基が全てアルキルエーテル化された場合をエーテル化度100%とするならば、エーテル化度が2〜60%の範囲にある単一化合物又は混合物であることが好ましく、経血等の排泄液の液吸収速度の観点から、より好ましくは5〜45%、更に好ましくは15〜35%である。
前記糖脂肪酸エステルとしては、糖と飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸とがエステル結合した非イオン系の界面活性剤であり、単糖又は単糖が2以上縮合した多糖の脂肪酸エステルが挙げられる。液吸収速度の観点から、単糖又は単糖が2〜30縮合した多糖の炭素数1〜60の脂肪酸エステルが好ましく、2糖類であるショ糖脂肪酸エステルがより好ましい。
前記ショ糖脂肪酸エステルの構成脂肪酸は、一般式RCOOHで表したときのRが、炭素数が1〜30の、アルキル基、アルケニル基、フェニル基又はフェニレン基を有するアルキル基又はアルケニル基であることが、経血等の排泄液の液吸収速度の点から好ましく、より好ましくは炭素数が4〜22のアルキル基、アルケニル基であり、さらに好ましくは炭素数8〜18のアルキル基、アルケニル基である。尚、これらの脂肪酸は直鎖でも分岐であっても良い。また、アルキル鎖長及びアルケニル鎖長には分布があっても良いが、前記範囲のアルキル鎖長、アルケニル鎖長のものが全アルキル基、アルケニル基に対して60質量%以上存在しているのが良い。前記ショ糖脂肪酸エステルのエステル化度(エステル置換度)は、ショ糖1分子中に存在する8個の水酸基が全てエステル化された場合をエステル化度100%とするならば、エステル化度が2〜60%の範囲にある単一化合物又は混合物であることが好ましく、より好ましくは経血等の排泄液の液吸収速度の観点から5〜45%、更に好ましくは15〜35%である。
本発明で血液低粘度化剤として用いる前記特定の界面活性剤(糖アルキルエーテル及び糖脂肪酸エステルからなる群)は、HLBが4〜20であることが好ましく、経血等の排泄液の液吸収速度を一層向上させる点から、より好ましくは9〜20、更に好ましくは12〜18である。ここでいう「HLB」は、W.C.Griffinの式(J.soc.cosm.chemists ,S.249,1954)を用いて算出した値である。
本発明で血液低粘度化剤として用いる前記特定の界面活性剤(糖アルキルエーテル及び糖脂肪酸エステルからなる群)の具体例としては、デシルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド、パルミチルグルコシド、ベヘニルグルコシド、ショ糖デシルエーテル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖リノール酸エステル、ショ糖ベヘン酸エステルが挙げられる。また、特開2013−212283号公報に記載の血液滑性付与剤を、本発明における血液低粘度化剤として用いても良い。
図4及び図5には、本発明に係る吸収性コアの他の実施形態、図6には、本発明の吸収性物品の他の実施形態が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態のナプキン1又は吸収性コア40についての説明が適宜適用される。
図4に示す吸収性コア40Aにおいては、その肌対向面40a側における縦方向Xの両端部それぞれの全域が、血液低粘度化剤が含有されていない剤非含有領域52である。より具体的には、吸収性コア40Aの肌対向面40a側における周縁部の全域が剤非含有領域52であり、剤低含有領域50及び剤高含有領域51は剤非含有領域52に包囲されている。斯かる構成により、吸収性コア40(吸収体4)の周縁部には血液低粘度化剤が含有されていないため、ナプキン1の端部からの漏れがより効果的に防止される。
図5に示す吸収性コア40Bにおいては、その肌対向面40a側において、横方向Yの中央部から横方向Yの両側部に向かって、剤低含有領域50と剤高含有領域51と剤非含有領域52とがこの順で配されていることに加えてさらに、縦方向Xの中央部から縦方向Xの両端部に向かって、剤低含有領域50と剤高含有領域51と剤非含有領域52とがこの順で配されている。より具体的には、吸収性コア40Bの肌対向面40a側における縦方向X及び横方向Yの両方向の中央部に剤低含有領域50が配され、該剤低含有領域50を包囲するように剤高含有領域51が平面視環状に配され、さらに該剤高含有領域51を包囲するように剤非含有領域52が平面視環状に配されている。吸収性コア40Bによっても、吸収性コア40Aを採用した場合と同様の効果が奏される。
図6に示すナプキン1Aにおいては、それに組み込まれている吸収性コア40Cが、吸収性コア前駆体40’の端部を折り返して構成されており、その折り返しの有無によって吸収性コア40Cに、前述した血液低粘度化剤の含有量勾配が付与されている。吸収性コア前駆体40’の一方の面側の全域、ナプキン1Aにおいては肌対向面側の全域には、血液低粘度化剤が含有されているが、他方の面側、ナプキン1Aにおいては非肌対向面側には、血液低粘度化剤が含有されていない。吸収性コア前駆体40’の一部を折り畳んだものが吸収性コア40Cであり、吸収性コア前駆体40’と吸収性コア40Cとは組成的には同一である。図6に示すように、吸収性コア前駆体40’は、その肌対向面(一方の面)が吸収性コア40Cの肌対向面40a側に配された状態で、その縦方向Xに沿う両側部が肌対向面40a側に折り返されて、該吸収性コア前駆体40’の肌対向面同士(一方の面同士)が対向するようになされており、その折り返された吸収性コア前駆体40’の一方の側部と他方の側部とが、横方向Yにおいて互いに離間配置されて、離間領域60が形成されている。つまり、離間領域60は吸収性コア40Cの横方向Yの中央部に位置し、離間領域60には折り返された吸収性コア前駆体40’は存在していない。一方、吸収性コア40Cの縦方向Xに沿う両側部は、それぞれ、離間領域60に近い順に、吸収性コア前駆体40’の積層領域(二層構造部分)61及び折り返し端部62を含んでいる。そして、斯かる構成の吸収性コア40Cにおいては、吸収性コア前駆体40’の折り返し端部62が剤非含有領域52となり、また、折り返し端部62以外の部分では、離間領域60が、単一の吸収性コア前駆体40’からなる単層構造であるのに対し、積層領域61は、折り重ねられた吸収性コア前駆体40’からなる積層構造(二層構造)であるため、離間領域60に比して血液低粘度化剤の含有量が多い。従って、吸収性コア40Cにおいては、離間領域60が剤低含有領域50、折り返し端部62が剤非含有領域52であり、且つ離間領域60と折り返し端部62との間における吸収性コア前駆体40’の積層領域61が、剤高含有領域51である。
吸収性コア40Cを具備するナプキン1Aによっても、ナプキン1Aと同様の効果が奏される。特に、ナプキン1Aにおいては、吸収性コア40Cの縦方向Xに沿う両側部(横方向Yの両側部)が、単層構造の吸収性コア前駆体40’の折り返し部分によって構成されているため、該両側部の吸収容量が他の部位に比して増加しており、吸収性コア40Cの横方向Yの両端部に血液低粘度化剤が含有されていないことと相俟って、横漏れが一層効果的に防止される。吸収性コア前駆体40’の折り返し端部62が剤非含有領域52となるため、より確実に剤非含有領域を形成させる観点から、吸収性コア前駆体40’の厚み(折り返される前の厚み)に対する、吸収性コア前駆体40’の肌対向面側の剤含有領域の厚みの割合、即ち、後者/前者は、少なくとも0.8以下、好ましくは0.5以下、さらに好ましくは0.3以下である。
前述した吸収性コアの折り返し加工による血液低粘度化剤の含有量勾配による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、吸収性コア40Cの横方向Yの全長に対する、吸収性コア前駆体40’の折り返しによって形成された複数(2つ)の積層領域61,61それぞれの横方向Yの長さの合計値である折り返し部の積層領域61の合計の長さの比、即ち、後者/前者は、好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.4以上、そして、好ましくは0.9以下、さらに好ましくは0.8以下、より具体的には、好ましくは0.2以上0.9以下、さらに好ましくは0.4以上0.8以下である。
また、前記の「折り返し部の積層領域61の横方向Yの合計の長さ」は、好ましくは14mm以上、さらに好ましくは28mm以上、そして、好ましくは63mm以下、さらに好ましくは56mm以下である。
また、図6に示すナプキン1Aにおいては、吸収性コア前駆体40’の積層領域61にエンボス加工による圧搾部7が形成されており、圧搾部7にて積層領域61を構成する各層が一体化されている。図6に示す圧搾部7は、表面シート2とコアラップシート41と吸収性コア40Cとが一体的に圧密化されて形成されており、ナプキン1Aを図1に示す如く平面視した場合には、縦方向Xに沿って延びる線状の溝をなしている。圧搾部7は、積層領域61(吸収性コア40C)の縦方向Xの全長に亘って連続していても良く、縦方向Xに間欠的に配されていても良い。圧搾部7を形成するためのエンボス加工としては、熱を伴うか若しくは伴わないエンボス加工又は超音波エンボス加工等の公知のエンボス加工を利用できる。積層領域61に圧搾部7が形成されていることにより、吸収性コア前駆体40’の折り返しが意図せずに解除される不都合が効果的に防止され、吸収性コア40Cの所定の作用効果がより安定的に奏されるようになる。
エンボス加工による圧搾部7による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、圧搾前の吸収体4又は吸収性コア40Cの厚みに対する圧搾部7の厚みの割合、即ち、後者/前者は、好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.2以上、そして、好ましくは0.9以下、さらに好ましくは0.8以下、より具体的には、好ましくは0.1以上0.9以下、さらに好ましくは0.2以上0.8以下である。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。
例えば前記実施形態においては、吸収性コアにのみ血液低粘度化剤が含有されていたが、前述した通り、表面シートにのみ血液低粘度化剤が含有されていても良く、また、吸収性コアに加えて表面シートにも血液低粘度化剤が含有されていても良く、さらには、表面シートと吸収性コアとの間に介在されたコアラップシートに血液低粘度化剤が含有されていても良い。表面シート及び/又はコアラップシートに血液低粘度化剤を含有させる場合、血液低粘度化剤の含有部位や含有パターン等は、前述した吸収性コアにおけるものと同様にすることができ、そうすることで、表面シート、コアラップシートに前述した血液低粘度化剤の含有有量勾配を付与することが可能となる。
また、図6に示すナプキン1Aにおいて、吸収性コア前駆体40’ の縦方向Xに沿う両側部と共に、表面シート2の縦方向Xに沿う両側部、及び/又は、表面シート2と吸収性コア前駆体40’との間に介在されたコアラップシート41の縦方向Xに沿う両側部を折り返しても良い。
また、表面シートとして、前述した実施形態では単一のシート材からなるものを挙げたが、これに代えて複数の層構成からなるものを使用しても良い。その場合、血液低粘度化剤を最も肌に近い層に設ける形態のほか、吸収体に近い側の層に設ける形態であっても良い。
本発明の吸収性物品には、生理用ナプキンの他、パンティライナー、陰唇間パッド、産褥ナプキン等が含まれる。前述した一の実施形態のみが有する部分は、すべて適宜相互に利用できる。
1,1A 生理用ナプキン(吸収性物品)
1F 前方部
1M 排泄部対向部
1R 後方部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40,40A,40B,40C 吸収性コア
40a 吸収性コアの肌対向面
40b 吸収性コアの非肌対向面
40’ 吸収性コア前駆体
41 コアラップシート
50 剤低含有領域
51 剤高含有領域
52 剤非含有領域
60 離間領域
61 積層領域
62 折り返し端部
7 エンボス部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (4)

  1. 着用者の前後方向に対応する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、縦方向の一部が着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部であり、該排泄部対向部に、液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面側に配された表面シートとを具備する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアの肌対向面側又は前記表面シートに、接触した血液の粘度を低下させる血液低粘度化剤が含有されており、
    前記排泄部対向部に、横方向中央部から横方向外方に向かって、前記血液低粘度化剤の含有量が相対的に少ない剤低含有領域と、該血液低粘度化剤の含有量が相対的に多い剤高含有領域と、該血液低粘度化剤が含有されていない剤非含有領域とが、この順で配されており、
    前記吸収性コアの肌対向面側又は前記表面シートの縦方向中央部から縦方向両端部に向かって、前記剤低含有領域と前記剤高含有領域と前記剤非含有領域とがこの順で配されている吸収性物品。
  2. 前記吸収性コアの肌対向面側又は前記表面シートの縦方向両端部が前記剤非含有領域である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性コアは、一方の面側の全域に前記血液低粘度化剤が含有され且つ他方の面側には該血液低粘度化剤が含有されていない、吸収性コア前駆体を含んで構成されており、
    前記吸収性コア前駆体は、前記一方の面が前記吸収性コアの肌対向面側に配された状態でその縦方向に沿う両側部が肌対向面側に折り返されて、前記一方の面同士が対向するようになされており、その折り返された吸収性コア前駆体の一方の側部と他方の側部とが、横方向において互いに離間配置されて、離間領域が形成されており、
    前記離間領域が前記剤低含有領域、前記吸収性コア前駆体の折り返し端部が前記剤非含有領域であり、且つ該離間領域と該折り返し端部との間における該吸収性コア前駆体の積層領域が、前記剤高含有領域である請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収性コア前駆体の前記積層領域にエンボス加工によるエンボス部が形成されており、該エンボス部にて該積層領域を構成する各層が一体化されている請求項に記載の吸収性物品。
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