JP6496448B1 - サーバ装置、制御プログラム、及び制御方法 - Google Patents

サーバ装置、制御プログラム、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、特殊詐欺の当事者が関与することなく特殊詐欺を未然に防止することが可能なサーバ装置等を提供する。
【解決手段】本発明に係るサーバ装置は、第1電話機と第2電話機との会話に関する会話情報を記憶部に記憶する記憶処理部と、音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに記憶部から会話情報を取得し、会話の中に含まれる特定の語句の数を計数する計数部と、計数された数に基づいて会話に対する危険度を判定する判定部と、危険度が第1所定値を超えた場合、特殊詐欺が発生していることを示すメールをユーザに関する携帯端末に送信し、危険度が第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を音声通信に係る交換機に送信する送信部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、サーバ装置、制御プログラム、及び制御方法に関する。
近年、詐欺者が電話回線網を用い、自身の名前を詐称して他者から金銭を取得する詐欺事件が発生している。特に、高齢者の固定電話又は携帯電話に他者の携帯電話等から電話が着信した場合、音声通信の状態によっては他者の音声が聞き取りにくく、高齢者は、着信した電話が当該高齢者の家族からの電話であるのか否かを判別することが難しかった。このため、電話回線網を用いた詐欺事件を未然に防止するためのシステムが求められていた。
例えば、特許文献1には、通話の相手からの通話内容を取得し、通話の相手の所属が誤っていて且つ通話内容にNGキーワードが含まれている場合、不審な通話であることを示す報知情報が、ユーザが使用する電話機に表示される不審通話判別システムが記載されている。
特開2007−228384号公報
しかしながら、従来の特殊詐欺等の対策のためのシステムでは、単に電話機に報知情報が表示されるだけであり、当該電話機を高齢者が使用している場合では、表示された報知情報を高齢者が正確に判断できないことがあった。
本発明は、このような課題を解決すべくなされたものであり、特殊詐欺の当事者が関与することなく特殊詐欺を未然に防止することが可能なサーバ装置、制御プログラム、及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るサーバ装置は、ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを記憶する記憶部と、登録電話番号に対応する第1電話機と、第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、第1電話機と第2電話機との会話に関する会話情報を記憶部に記憶する記憶処理部と、音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに記憶部から会話情報を取得し、会話の中に含まれる特定の語句の数を計数する計数部と、計数された数に基づいて会話に対する危険度を判定する判定部と、危険度が第1所定値を超えた場合、特殊詐欺が発生していることを示すメールをユーザに関する携帯端末に送信し、危険度が第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を音声通信に係る交換機に送信する送信部と、を備える。
また、本発明に係るサーバ装置において、記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、送信部は、過去に危険度を判定された第2電話機から第1電話機との音声通信を要求された場合、音声情報を呼出音として当該第2電話機に送信することが好ましい。
また、本発明に係るサーバ装置において、記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、送信部は、過去に危険度を判定された第2電話機から第1電話機との音声通信を要求された場合において第1電話機から当該第2電話機との接続を要求された際に、音声情報を当該第2電話機に送信することが好ましい。
また、本発明に係るサーバ装置において、記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、送信部は、第1電話機から過去に危険度を判定された第2電話機との音声通信を要求された場合において当該第2電話機から第1電話機との接続を要求された際に、音声情報を当該第2電話機に送信することが好ましい。
また、本発明に係るサーバ装置において、記憶部は、名前を問い合わせる旨の第1音声情報と通話中の会話を録音する旨の第2音声情報を記憶し、送信部は、第2電話機から第1電話機との音声通信を要求された場合において第1電話機から第2電話機との接続を要求された際に、第1音声情報を第2電話機に送信し、記憶処理部は、第1音声情報の送信後の所定の録音期間における第2電話機からの発生音声情報を記憶部に記憶し、送信部は、発生音声情報及び第2音声情報を第2電話機に送信し、発生音声情報を第1電話機に送信し、第1電話機から接続指示情報を取得した場合、第1電話機と第2電話機との音声通信の確立の指示を交換機に送信することが好ましい。
本発明に係る制御プログラムは、記憶部を有するサーバ装置の制御プログラムであって、ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを記憶部に記憶し、登録電話番号に対応する第1電話機と、第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、第1電話機と第2電話機との会話に関する会話情報を記憶部に記憶し、音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに記憶部から会話情報を取得し、会話の中に含まれる特定の語句の数を計数し、計数された数に基づいて会話に対する危険度を判定し、危険度が第1所定値を超えた場合、特殊詐欺が発生していることを示すメールをユーザに関する携帯端末に送信し、危険度が第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を音声通信に係る交換機に送信する、ことをサーバ装置に実行させる。
本発明に係る制御方法は、記憶部を有するサーバ装置の制御方法であって、ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを記憶部に記憶し、登録電話番号に対応する第1電話機と、第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、第1電話機と第2電話機との会話に関する会話情報を記憶部に記憶し、音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに記憶部から会話情報を取得し、会話の中に含まれる特定の語句の数を計数し、計数された数に基づいて会話に対する危険度を判定し、危険度が第1所定値を超えた場合、特殊詐欺が発生していることを示すメールをユーザに関する携帯端末に送信し、危険度が第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を音声通信に係る交換機に送信する、ことを含む。
本発明に係るサーバ装置、制御プログラム、及び制御方法によって、特殊詐欺の当事者が関与することなく特殊詐欺を未然に防止することが可能となる。
防止システムの概略を説明するための模式図である。 防止システム1の概略構成の一例を示す図である。 携帯電話機2の概略構成の一例を示す図である。 通信端末3の概略構成の一例を示す図である。 制御サーバ9の概略構成の一例を示す図である。 各種テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 危険度判定処理の動作フローの一例を示す図である。 危険対応処理の動作フローの一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(防止システムの概略)
図1は、防止システムの概略を説明するための模式図である。図1に示す例では、防止システムは、少なくとも制御サーバ並びに通信端末及び電話機を備える。
電話機は、高齢者等の被詐欺者となり得るユーザが所有するものであり、通信端末は、当該電話機と接続される。通信端末は、特定の移動体通信事業者によって管理される携帯電話番号及びユーザ識別情報等を記憶したUSIM(Universal Subscriber Identity Module)カード等のIC(Integrated Circuit)カードを有する。通信端末は、ICカードに記憶された情報に基づいて、特定の移動体通信事業者によって管理される移動通信ネットワークに接続する。
電話機の電話番号と通信端末の携帯電話番号とは、例えば、ユーザ情報管理装置(HLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server)等)において関連付けられている。これにより、電話機と他の電話機(携帯電話機等を含む)との音声通信は、通信端末を介して移動通信ネットワークを用いて実現する。なお、電話機の電話番号と通信端末の携帯電話番号とは、ユーザ情報管理装置とは異なる他のサーバ装置等において関連付けられていてもよい。
以下、詐欺者が携帯電話機を用いて特殊詐欺を行った場合を例にして説明する。以降、詐欺者が用いる電話機を詐欺用電話機と称する場合がある。
制御サーバは、移動通信ネットワークと接続されており、且つ、電話機の電話番号を登録電話番号として予め記憶している。以降、登録電話番号に対応する電話機を登録電話機と称する場合がある。詐欺者が詐欺用電話機を用いて登録電話機に発信し、登録電話機と詐欺用電話機との音声通信が確立した場合(図1の(1))、制御サーバは、登録電話機と詐欺用電話機との会話に関する会話情報を記憶する(図1の(2))。
制御サーバは、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報を記憶している。図1に示す例では、特定の語句として「携帯電話を替」、「携帯番号を替」、及び「事業に失敗」等が制御サーバに記憶される。
制御サーバは、音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに(例えば、10秒経過ごとに)、記憶された、登録電話機と詐欺用電話機との会話に関する会話情報を取得する。制御サーバは、会話情報を取得するたびに、音声通信の確立が開始されてから最後に会話情報を取得したときまでの期間における、会話の中に含まれる特定の語句の数を計数する(図1の(3))。
制御サーバは、計数された、会話の中に含まれる特定の語句の数に基づいて、当該会話に対する危険度を判定し、判定された危険度に応じた危険対応処理を実行する(図1の(4))。
図1に示す例では、会話の中に含まれる特定の語句の数が、5以上20未満である場合、制御サーバは、当該会話の危険度が「1」であると判定し、危険度「1」に応じたメール送信処理を実行する。メール送信処理では、制御サーバは、登録電話機のユーザに関する携帯端末に、現在、特殊詐欺が発生している可能性があることを示すメールを送信する。登録電話機のユーザに関する携帯端末は、例えば、登録電話機のユーザの家族の何れかが所有する携帯端末である。
会話の中に含まれる特定の語句の数が、20以上である場合、制御サーバは、当該会話の危険度が「2」であると判定し、危険度「2」に応じた音声通信切断指示処理を実行する。音声通信切断指示処理では、制御サーバは、登録電話機と詐欺用電話機との音声通信を関わる交換機に、登録電話機と詐欺用電話機との音声通信を切断する切断指示情報を送信する。切断指示情報を受信した交換機は、登録電話機と詐欺用電話機との音声通信を切断する。
以上、図1を参照しつつ説明したとおり、本実施形態の防止システムにおいて、登録電話機と詐欺用電話機との会話に含まれる、特殊詐欺において使用される特定の語句の数に基づいて、詐欺を防止するための各種処理が自動的に実行される。このように、本実施形態の防止システムは、登録電話機のユーザ等の特殊詐欺の当事者が関与することなく特殊詐欺を未然に防止することを可能とする。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
(防止システム1)
図2は、防止システム1の概略構成の一例を示す図である。
防止システム1は、LTE(Long Term Evolution)の通信規格に対応する、無線ネットワーク(eUTRAN)5と、コアネットワーク(EPC)6とを有する移動通信ネットワークに基づくシステムである。なお、移動通信ネットワークの通信規格はLTEに限らず、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)等でもよい。以下、防止システム1がLTEの通信規格に対応する移動通信ネットワークに基づくシステムである場合を例にして説明する。
無線ネットワーク5は、携帯電話機2及び電話機4と接続される通信端末3と通信可能な基地局(eNodeB)51を有する。コアネットワーク6は、MME(Mobility Management Entity)61、SGW(Serving Gateway)62、PGW(Packet data network Gateway)63及びPCRF(Policy and Charging Rule Function)64等を有し、基地局51の制御並びに音声通話及びインターネット等の外部ネットワーク8との接続を実現する。
MME61は、シーケンス制御機能、携帯電話機2が待ち受け状態である場合の位置管理機能、他の携帯電話機2又は電話機4等から着信があった場合の基地局51に対するページング機能、携帯電話機2の認証管理機能等を有する。シーケンス制御機能では、例えば、基地局51又はSGW62等に対するユーザデータの通信経路設定が行われる。このように、MME61は、携帯電話機2の音声通信の確立及び切断等を制御する交換機として機能する。
SGW62は、基地局51を収容するパケットゲートウェイである。SGW62は、ユーザデータを伝送する機能等を有し、コアネットワーク6内の他の通信規格(3G等)の無線ネットワークとのユーザデータ転送経路を切り替える接続点となる。
PGW63は、外部ネットワーク8又はIMS(IP Multimedia Subsystem)と接続するパケットゲートウェイである。PGW63は、IMS等のパケットネットワーク(Packet Data Network, PDN)との接続点となり、携帯電話機2及び通信端末3へのIPアドレスの割り当て機能、携帯電話機2がLTEの無線アクセスとCDMA2000等の非3GPP(Third Generation Partnership Project)との間を移動する場合のユーザデータ転送機能等を有する。
PCRF64は、QoS(Quality of Service)等のポリシー制御及び課金制御ルールを決定し、SGW62及びPGW63にポリシー制御及び課金制御の指示を行う。PCRF64は、IMSによる音声通話の利用時には、IMSと連携して音声ベアラの確立及び解放を実現しつつ、SGW62及びPGW63を制御する。ポリシー制御では、例えば、優先度が高いパケット(音声パケット等)を、インターネットのブラウジングよりも優先する制御が行われる。
HSS(Home Subscriber Server)7は、移動通信ネットワークの加入者情報を管理する。HSS7には、携帯電話機2及び通信端末3を所有するユーザのプロファイル情報、識別子、サービスプロファイル等が記憶されている。HSS7は、通信端末3の携帯電話番号と当該通信端末3が接続する電話機4の電話番号とを関連付けて記憶してもよい。
制御サーバ9は、PGW63と接続され、例えば、携帯電話機2間が音声通信を行っている場合における携帯電話機2間の会話情報を記憶する。また、制御サーバ9は、後述する危険度判定処理及び危険対応処理を実行する。
(携帯電話機2)
図3は、携帯電話機2の概略構成の一例を示す図である。
携帯電話機2は、例えば、他の携帯電話機2又は固定電話機等との音声通信を可能とするとともに、無線LANによる通信機能を有する通信端末である。携帯電話機2は、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)である。携帯電話機2は、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant,PDA)、タブレット端末又はタブレットPC等でもよい。また、携帯電話機2は、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤ又はノートPC等でもよい。
携帯電話機2は、例えば、第1携帯通信部21、第2携帯通信部22、携帯記憶部23、操作部24、表示部25、音声処理部26、マイク27、スピーカ28、及び携帯処理部29を備える。
第1携帯通信部21は、主に2.1GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、基地局51との間でIEEE802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。そして、第1携帯通信部21は、基地局51から受信したデータを携帯処理部29に供給する。また、第1携帯通信部21は、携帯処理部29から供給されたデータを基地局51に送信する。
第2携帯通信部22は、主に2.5GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、携帯電話機2を携帯電話ネットワークに接続する。第2携帯通信部22は、基地局51により割り当てられるチャネルを介して、基地局51との間でLTE方式等による無線信号回線を確立し、基地局51との間で通信を行う。そして、第2携帯通信部22は、基地局51から受信したデータを携帯処理部29に供給する。また、第2携帯通信部22は、携帯処理部29から供給されたデータを基地局51に送信する。
携帯記憶部23は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ装置を備える。携帯記憶部23は、携帯処理部29での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム及びデータ等を記憶する。携帯記憶部23に記憶されるドライバプログラムは、第1携帯通信部21を制御する無線通信デバイスドライバプログラム、第2携帯通信部22を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム、操作部24を制御する入力デバイスドライバプログラム、及び、表示部25を制御する出力デバイスドライバプログラム、表示部25、音声処理部26、マイク27及びスピーカ28を制御する出力デバイスドライバプログラム等である。携帯記憶部23に記憶されるアプリケーションプログラムは、例えば、メールの送受信処理及び表示処理を実行するためのプログラム等である。携帯記憶部23に記憶される各種プログラムは、例えば外部のサーバ装置等から、公知のセットアッププログラム等を用いて携帯記憶部23にインストールされてもよい。また、携帯記憶部23は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
操作部24は、例えば、タッチパネル等のポインティングデバイスである。操作部24は、携帯電話機2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、キーパッドでもよい。ユーザは、操作部24を用いて、文字、数字及び記号、若しくは、表示部25の表示画面上の位置等を入力することができる。操作部24は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、携帯処理部29に供給される。
表示部25は、液晶ディスプレイである。なお、表示部25は、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等でもよい。表示部25は、携帯処理部29から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。
音声処理部26は、マイク27に入力される音声信号及びスピーカ28から出力される音声信号の処理を実行する。
携帯処理部29は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。携帯処理部29は、携帯電話機2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。携帯処理部29は、携帯記憶部23に記憶されているプログラム及びユーザによる操作部24の操作に応じて入力された各種指示等に基づいて、各種情報処理を適切な手順で実行し、且つ、表示部25の動作を制御する。携帯処理部29は、携帯記憶部23に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及び制御プログラムに基づいて各種情報処理を実行する。また、携帯処理部29は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
携帯処理部29は、少なくとも受信部291、及び表示処理部292を備える。これらの各部は、携帯処理部29が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして携帯電話機2に実装されてもよい。
(通信端末3)
図4は、通信端末3の概略構成の一例を示す図である。
通信端末3は、例えば、高齢者等の被詐欺者となり得るユーザが有する電話機4と接続され、電話機4と他の携帯電話機2又は固定電話機等との音声通信を可能とする通信機能を有する通信端末である。通信端末3は、特定の移動体通信事業者によって管理される携帯電話番号及びユーザ識別情報等を記憶したICカードを格納し、特定の移動体通信事業者によって管理される移動通信ネットワークに電話機4を接続させることができる通信モジュールである。
通信端末3は、例えば、第1端末通信部31、第2端末通信部32、端末記憶部33、及び端末処理部34を備える。
第1端末通信部31は、モジュラージャック(例えば、RJ(Registered Jack)-11)を備え、モジュラーケーブルを介して電話機4と接続される。
第2端末通信部32は、主に2.5GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、通信端末3を携帯電話ネットワークに接続する。第2端末通信部32は、基地局51により割り当てられるチャネルを介して、基地局51との間でLTE方式等による無線信号回線を確立し、基地局51との間で通信を行う。そして、第2端末通信部32は、基地局51から受信した音声パケットを端末処理部34に供給する。また、第2端末通信部32は、端末処理部34から供給された音声パケットを基地局51に送信する。
端末記憶部33は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置を備える。端末記憶部33は、端末処理部34での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、制御プログラム及びデータ等を記憶する。端末記憶部33に記憶されるドライバプログラムは、第1端末通信部31を制御する音声通信デバイスドライバプログラム、第2端末通信部32を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム等である。端末記憶部33に記憶される制御プログラムは、例えば、音声信号を音声パケットに変換する処理を実行するためのプログラム等である。端末記憶部33に記憶される各種プログラムは、例えば外部のサーバ装置等から、公知のセットアッププログラム等を用いて端末記憶部33にインストールされてもよい。また、端末記憶部33は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
端末処理部34は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部34は、通信端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。端末処理部34は、端末記憶部33に記憶されているプログラムに応じて入力された各種指示等に基づいて、各種情報処理を適切な手順で実行する。端末処理部34は、端末記憶部33に記憶されているオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム及び制御プログラムに基づいて各種情報処理を実行する。端末処理部34は、例えば、音声信号を音声パケットに変換する処理及び音声パケットを音声信号に変換する処理を実行する。また、端末処理部34は、複数のプログラムを並列に実行することができる。
(制御サーバ9)
図5は、制御サーバ9の概略構成の一例を示す図である。
サーバ通信部91は、制御サーバ9を移動通信ネットワークのコアネットワーク6に接続するための通信インターフェース回路を有する。サーバ通信部91は、携帯電話機2及び通信端末3から無線ネットワーク5及びコアネットワーク6を介して送信された音声パケットを受信する。また、サーバ通信部91は、コアネットワーク6及び無線ネットワーク5を介して携帯電話機2及び通信端末3に音声パケットを送信する。サーバ通信部91は、サーバ処理部93から受け取ったデータを、携帯電話機2にコアネットワーク6及び無線ネットワーク5を介して送信する。
サーバ記憶部92は、例えば、半導体メモリ、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも何れか一つを有する。サーバ記憶部92は、サーバ処理部93での処理に用いられるアプリケーションプログラム、データ等を記憶する。サーバ記憶部92に記憶されるデータは、例えば、後述する語句テーブル及び電話番号テーブル、特殊詐欺が発生していることを示す文書情報等である。さらに、サーバ記憶部92は、所定の処理に係る一時的なデータを、一時的に記憶してもよい。
サーバ処理部93は、1個または複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。サーバ処理部93は、制御サーバ9の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPUである。サーバ処理部93は、制御サーバ9の各種の処理がサーバ記憶部92に記憶されているプログラムに応じて適切な手順で実行し、且つ、サーバ通信部91の動作を制御する。サーバ処理部93は、サーバ記憶部92に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部93は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム、ソフトウェア等)を並列で実行することができる。
サーバ処理部93は、少なくともサーバ受信部931と、記憶処理部932と、計数部933と、判定部934と、サーバ送信部935とを有する。サーバ処理部93が有するこれらの各部は、サーバ処理部93が有するプロセッサ上で実行されるアプリケーションプログラムにより実装される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部93が有するこれらの各部は、ファームウェアとして制御サーバ9に実装されてもよい。
以下、図6を参照して、サーバ記憶部92に記憶される語句テーブル及び電話番号テーブルの一例を説明する。
(語句テーブル)
図6(a)は、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句を管理する語句テーブルのデータ構造の一例を示す図である。語句テーブルには、各特定の語句について、語句ID、文字情報等が、互いに関連付けて記憶されている。
語句IDは、複数の特定の語句のそれぞれを一意に識別するための識別情報である。
文字情報は、複数の特定の語句のそれぞれを示すテキスト情報である。文字情報は、複数の特定の語句のそれぞれを示す音声情報であってもよい。
(電話番号テーブル)
図6(b)は、特殊詐欺を防止するためにユーザ等によって登録された登録電話番号を管理する電話番号テーブルのデータ構造の一例を示す図である。電話番号テーブルには、登録電話番号、判定履歴、メールアドレス等が、互いに関連付けて記憶されている。
登録電話番号は、特殊詐欺を防止する対象となる電話機の電話番号であり、例えば、携帯電話機2の電話番号、及び、通信端末3の電話番号である。なお、登録電話番号は、HSS7に記憶されてもよい。
判定履歴として、後述する危険度判定処理が開始された通信開始時間と当該危険度判定処理によって判定された危険度とが対応付けて記憶される。
メールアドレスは、ユーザに関する携帯電話機2のメールアドレスである。ユーザに関する携帯電話機2は、例えば、登録電話番号に対応する携帯電話機2又は通信端末3のユーザの家族が所有するものである。ユーザに関する携帯電話機2は、ユーザによって登録された他のユーザ(公的機関の職員等)が有するものでもよい。
以下、サーバ処理部93が有する、サーバ受信部931と、記憶処理部932と、計数部933と、判定部934と、サーバ送信部935について説明する。
(サーバ受信部931)
サーバ受信部931は、コアネットワーク6から受信した、音声通信が確立された2の電話機の電話番号情報を取得する。なお、音声通信が確立された電話機が、通信端末3に接続された電話機4である場合、コアネットワーク6から受信する電話番号は、通信端末3の携帯電話番号である。
また、サーバ受信部931は、取得された電話番号情報によって示される電話番号が、電話番号テーブルに記憶された登録電話番号に含まれる場合、音声通信が確立された電話機間の会話の音声情報を、コアネットワーク6から受信する。
(記憶処理部932)
サーバ受信部931によって取得された電話番号情報によって示される電話番号が、電話番号テーブルに記憶された登録電話番号に含まれる場合、記憶処理部932は、音声通信が確立された電話機間の会話の音声情報を会話情報としてサーバ記憶部92に記憶する。記憶処理部932は、音声通信の開始時間を、電話番号テーブルに記憶された登録電話番号に関連付けて電話番号テーブルの判定履歴に記憶する。
また、記憶処理部932は、現在時刻が予め定められた取得時間に到達した場合、サーバ記憶部92に記憶された会話情報を取得する。予め定められた取得時間は、例えば、音声通信が確立されてから10秒ごとに経過する時間(音声通信が確立されてから10秒後、20秒後、30秒後、・・・)である。このように、記憶処理部932は、音声通信が確立されてから、予め定められた複数の取得時間のそれぞれにおいて会話情報を取得する。
(計数部933)
計数部933は、記憶処理部932によって会話情報が取得されるたびに、サーバ記憶部92から語句テーブルを抽出し、取得した会話情報及び抽出した語句テーブルに基づいて、会話情報に示される会話に含まれる、語句テーブルに記憶された文字情報の数を計数する。以下、計数部933による計数処理の一例について説明する。
例えば、計数部933は、公知の音声認識処理を用い、取得された会話情報から時系列に従って音素を特定し、特定した音素に基づいて日本語又は他の言語の語句を推定する。次に、計数部933は、推定された語句が、語句テーブルに記憶された文字情報と一致するか否かを判定する。そして、計数部933は、会話情報の中の全ての語句が語句テーブルに記憶された文字情報と一致するか否かの判定が終了すると、語句テーブルに記憶された文字情報と一致すると判定された語句の数を計数し、計数処理を終了する。
なお、計数部933が用いる音声認識処理は、サーバ記憶部92に記憶されたAI(Artificial Intelligence)プログラムによって実行されるものでもよい。例えば、計数部933は、詐欺者が発生した音声に基づく文章情報(入力データ)と「特殊詐欺であること」(出力データ)とを含む教師データに基づいて学習したニューラルネットワークモデル等を用い、計数部933は、取得された会話情報の特殊詐欺可能性の数値を算出してもよい。この場合、計数部933は、判定部934に対し、計数された数に代えて特殊詐欺可能性の数値を出力する。
(判定部934)
判定部934は、計数部933によって計数された数が、「5」未満か、「5」以上「20」未満か、「20」以上かを判定する。なお、判定部934が用いる閾値は、「5」及び「20」の2つに限らない。例えば、判定部934は、「10」、「20」及び「30」の3つの閾値を用いてもよい。また、判定部934は、「5」、「10」、「15」及び「20」の4つの閾値を用いてもよい。このように、判定部934が用いる閾値の数は1つでも複数でもよく、閾値の値はどのような値でもよい。
また、判定部934は、計数部933によって計数された数に応じた危険度を設定し、設定した危険度を、登録電話番号及びに会話情報の通信開始時間に関連付けて電話番号テーブルの判定履歴に記憶する。例えば、閾値が「5」及び「20」である場合、判定部934は、計数部933によって計数された数が「5」未満であれば、危険度を0に設定し、計数部933によって計数された数が「5」以上「20」未満であれば、危険度を1に設定し、計数部933によって計数された数が「20」以上であれば、危険度を2に設定する。なお、閾値の数が3つであれば、危険度として0〜3の何れかが設定される。これにより、判定部934は、計数部933によって計数された数に応じて、登録電話番号及びに会話情報に対する危険度を判定することができる。
(サーバ送信部935)
サーバ送信部935は、判定部934が既に判定履歴に記憶されていた危険度と異なる危険度を記憶する場合(危険度を変更する場合)、新たに記憶された危険度に応じた送信処理を実行する。例えば、サーバ送信部935は、既に判定履歴に記憶された危険度「0」から新たに危険度「1」を記憶する場合、判定履歴に記憶された危険度「0」を危険度「1」に変更して判定履歴に記憶し、メール送信処理を実行する。メール送信処理では、サーバ送信部935は、電話番号テーブルに記憶された登録電話番号に関連付けられたメールアドレスを抽出し、且つ、サーバ記憶部92に記憶された特殊詐欺が発生していることを示す文書情報を抽出する。そして、サーバ送信部935は、抽出したメールアドレス宛に、抽出した文書情報を含むメールを送信する。
例えば、サーバ送信部935は、既に判定履歴に記憶された危険度「1」から新たに危険度「2」を記憶する場合、判定履歴に記憶された危険度「1」を危険度「2」に変更して判定履歴に記憶し、音声通信切断指示送信処理を実行する。音声通信切断指示では、サーバ送信部935は、当該会話情報に係る音声通信を制御する交換機(MME等)を判定し、判定した交換機宛に、当該音声通信を切断する音声通信切断指示を送信する。なお、この場合、上述のメール送信処理を同時に実行してもよい。
なお、判定された危険度が0〜3の何れかである場合、例えば、サーバ送信部935は、既に判定履歴に記憶された危険度「2」から新たに危険度「3」を記憶する場合、音声通信切断指示と警察署への通報処理とを同時に実行する。
(危険度判定処理)
図7は、制御サーバ9の記憶処理部932、計数部933、及び判定部934による危険度判定処理の動作フローの一例を示す図である。この危険度判定処理は、予め記憶部43に記憶されている制御プログラムに基づいて、主にサーバ処理部93により、制御サーバ9の各要素と協働して実行される。図7に示される危険度判定処理は、音声通信が確立された2の電話機の電話番号情報が電話番号テーブルに記憶された登録電話番号に含まれる場合に開始される。
記憶処理部932は、現在時刻が予め定められた取得時間に到達しているか否かを判定する(ステップS101)。
記憶処理部932は、現在時刻が予め定められた取得時間に到達していないと判定した場合(ステップS101−No)、ステップS101に処理を戻す。
現在時刻が予め定められた取得時間に到達したと判定した場合(ステップS101−Yes)、記憶処理部932は、サーバ記憶部92に記憶された会話情報を取得する(ステップS102)。
計数部933は、サーバ記憶部92から語句テーブルを抽出し、取得した会話情報及び抽出した語句テーブルに基づいて、会話情報に示される会話に含まれる、語句テーブルに記憶された文字情報(語句)の数を計数する(ステップS103)。
判定部934は、ステップS103において計数された数が5未満か否かを判定する(ステップS104)。
判定部934は、ステップS103において計数された数が5未満である場合(ステップS104−Yes)、危険度を0に設定し(ステップS105)、ステップS109に処理を進める。
ステップS103において計数された数が5以上である場合(ステップS104−No)、判定部934は、ステップS103において計数された数が20未満か否かを判定する(ステップS106)。
判定部934は、ステップS103において計数された数が20未満である場合(ステップS106−Yes)、危険度を1に設定し(ステップS107)、ステップS109に処理を進める。
判定部934は、ステップS103において計数された数が20以上である場合(ステップS106−No)、危険度を2に設定し(ステップS108)、ステップS109に処理を進める。
次に、判定部934は、会話情報が終了したか否かを判定する(ステップS109)。
判定部934は、会話情報が終了していないと判定した場合(ステップS109−No)、ステップS101に処理を戻す。
判定部934は、会話情報が終了したと判定した場合(ステップS109−Yes)、危険度判定処理を終了する。
(危険対応処理)
図8は、制御サーバ9の判定部934、及びサーバ送信部935による危険対応処理の動作フローの一例を示す図である。図8に示される危険対応処理は、図7に示される危険度判定処理が実行された場合、危険度判定処理と並列に実行される。
判定部934は、危険度が変更されたか否かを判定する(ステップS201)。
判定部934は、危険度が変更されていないと判定した場合(ステップS201−No)、危険度対応処理を終了する。
判定部934は、危険度が変更されたと判定した場合(ステップS201−Yes)、記憶された危険度が「1」であるか否か(危険度が「0」→「1」に変更されたか否か)を判定する(ステップS202)。
記憶された危険度が「1」であると判定された場合(ステップS202−Yes)、サーバ送信部935は、電話番号テーブルに記憶されたメールアドレスに対して、予め定められた、特殊詐欺が発生していることを示す文書情報を含むメールを送信し(ステップS203)、危険度対応処理を終了する。
記憶された危険度が「1」でないと判定された場合(記憶された危険度が「2」であると判定された場合)(ステップS202−No)、サーバ送信部935は、音声通信切断指示を交換機に送信し(ステップS204)、危険度対応処理を終了する。
以上、詳述したとおり、本実施形態の防止システム1において、制御サーバ9によって記憶された会話情報に基づいて、特殊詐欺において使用される特定の語句の数を計数し、計数された数に応じた危険対応処理が実行される。このように、本実施形態の防止システム1は、登録電話機のユーザ等の特殊詐欺の当事者が関与することなく特殊詐欺を未然に防止することを可能とする。
(変形例1)
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、サーバ記憶部92は、通話中の会話を録音する旨の音声情報(「この会話は録音されます」等)と過去に危険度を判定された詐欺用電話機に関する情報とを記憶し、サーバ送信部935は、詐欺用電話機から登録電話機との音声通信を要求された場合、音声情報を呼出音として詐欺用電話機に送信してもよい。これにより、過去に特殊詐欺を行った蓋然性の高い電話機のユーザに対して、詐欺実行の注意を促すことができ、未然に特殊詐欺を防止することが可能となる。なお、上述の処理は、危険度が所定値以上である(例えば危険度が「2」以上である)と判定された詐欺用電話機に対して実行されてもよい。
また、サーバ記憶部92は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と過去に危険度を判定された詐欺用電話機に関する情報とを記憶し、サーバ送信部935は、詐欺用電話機から登録電話機との音声通信を要求(発信)された場合において登録電話機から詐欺用電話機との接続を要求(オフフック)された際に、音声情報を呼出音として詐欺用電話機に送信してもよい。また、この場合、サーバ送信部935は、登録電話機から詐欺用電話機との音声通信を要求(発信)された場合において詐欺用電話機から登録電話機との接続を要求(オフフック)された際に、音声情報を詐欺用電話機に送信してもよい。
また、サーバ記憶部92は、名前を問い合わせる旨の第1音声情報(「お名前をお伝えください。」等)と通話中の会話を録音する旨の第2音声情報(「この会話は録音されます」等)を記憶してもよい。この場合、サーバ送信部935は、詐欺用電話機から登録電話機との音声通信を要求(発信)された場合において登録電話機から詐欺用電話機との接続を要求(オフフック)された際に、第1音声情報を詐欺用電話機に送信する。記憶処理部932は、第1音声情報の送信後の所定の録音期間(例えば10秒間)における詐欺用電話機からの発生音声情報(例えば、名乗った名前の音声情報等)をサーバ記憶部92に記憶する。サーバ送信部935は、発生音声情報及び第2音声情報を詐欺用電話機に送信するとともに生音声情報を登録電話機に送信し、登録電話機から接続指示情報(オフフックによる信号)を取得した場合、登録電話機と詐欺用電話機との音声通信の確立の指示を交換機に送信してもよい。このように、詐欺用電話機のユーザは、自分が名乗った音声等を聞いたうえで、会話が録音される旨の通知を受ける。これにより、通話相手に対して、詐欺実行の注意を促すことができ、未然に特殊詐欺を防止することが可能となる。また、登録電話機のユーザは、名前を名乗った音声等を聞いたうえで、電話による音声通信を行うか否かの判断をすることができる。これにより、登録電話機のユーザに対して、詐欺実行の注意を促すことができ、未然に特殊詐欺を防止することが可能となる。
(変形例2)
また、制御サーバ9は、公衆回線交換に用いられる交換機に接続されてもよい。この場合、制御サーバ9は、インターネット網と接続される。メール送信処理において、サーバ送信部935は、インターネット網を介して特殊詐欺が発生していることを示す文書情報を含むメールを送信する。音声通信切断指示送信処理において、サーバ送信部935は、当該制御サーバ9に接続される交換機に音声通信を切断する音声通信切断指示を送信する。
1 防止システム
2 携帯電話機
21 第1携帯通信部
22 第2携帯通信部
23 携帯記憶部
24 操作部
25 表示部
26 音声処理部
27 マイク
28 スピーカ
29 携帯処理部
291 受信部
292 表示処理部
3 通信端末
31 第1端末通信部
32 第2端末通信部
33 端末記憶部
34 端末処理部
4 電話機
5 無線ネットワーク
51 基地局(eNodeB)
6 コアネットワーク
61 MME(Mobility Management Entity)
62 SGW(Serving Gateway)
63 PGW(Packet data network Gateway)
64 PCRF(Policy and Charging Rule Function)
7 HSS(Home Subscriber Server)
8 外部ネットワーク
9 制御サーバ
91 サーバ通信部
92 サーバ記憶部
93 サーバ処理部
931 サーバ受信部
932 記憶処理部
933 計数部
934 判定部
935 サーバ送信部

Claims (7)

  1. ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを記憶する記憶部と、
    前記登録電話番号に対応する第1電話機と、前記第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、前記第1電話機と前記第2電話機との会話に関する会話情報を前記記憶部に記憶する記憶処理部と、
    前記音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに前記記憶部から前記会話情報を取得し、前記会話の中に含まれる前記特定の語句の数を計数する計数部と、
    前記計数された数に基づいて前記会話に対する危険度を判定する判定部と、
    前記危険度が第1所定値を超えた場合、前記特殊詐欺が発生していることを示すメールを前記ユーザに関する携帯端末に送信し、前記危険度が前記第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、前記第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を前記音声通信に係る交換機に送信する送信部と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、
    前記送信部は、過去に危険度を判定された前記第2電話機から前記第1電話機との音声通信を要求された場合、前記音声情報を呼出音として当該第2電話機に送信する、請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、
    前記送信部は、過去に危険度を判定された前記第2電話機から前記第1電話機との音声通信を要求された場合において前記第1電話機から当該第2電話機との接続を要求された際に、前記音声情報を当該第2電話機に送信する、請求項1に記載のサーバ装置。
  4. 前記記憶部は、通話中の会話を録音する旨の音声情報と、過去に危険度を判定された第2電話機に関する情報とを記憶し、
    前記送信部は、前記第1電話機から過去に危険度を判定された前記第2電話機との音声通信を要求された場合において当該第2電話機から前記第1電話機との接続を要求された際に、前記音声情報を当該第2電話機に送信する、請求項1に記載のサーバ装置。
  5. 前記記憶部は、名前を問い合わせる旨の第1音声情報と通話中の会話を録音する旨の第2音声情報を記憶し、
    前記送信部は、前記第2電話機から前記第1電話機との音声通信を要求された場合において前記第1電話機から前記第2電話機との接続を要求された際に、前記第1音声情報を前記第2電話機に送信し、
    前記記憶処理部は、前記第1音声情報の送信後の所定の録音期間における前記第2電話機からの発生音声情報を前記記憶部に記憶し、
    前記送信部は、前記発生音声情報及び前記第2音声情報を前記第2電話機に送信し、前記発生音声情報を前記第1電話機に送信し、
    前記第1電話機から接続指示情報を取得した場合、前記第1電話機と前記第2電話機との音声通信の確立の指示を交換機に送信する、請求項1に記載のサーバ装置。
  6. 記憶部を有するサーバ装置の制御プログラムであって、
    ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを前記記憶部に記憶し、
    前記登録電話番号に対応する第1電話機と、前記第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、前記第1電話機と前記第2電話機との会話に関する会話情報を前記記憶部に記憶し、
    前記音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに前記記憶部から前記会話情報を取得し、前記会話の中に含まれる前記特定の語句の数を計数し、
    前記計数された数に基づいて前記会話に対する危険度を判定し、
    前記危険度が第1所定値を超えた場合、前記特殊詐欺が発生していることを示すメールを前記ユーザに関する携帯端末に送信し、前記危険度が前記第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、前記第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を前記音声通信に係る交換機に送信する、
    ことを前記サーバ装置に実行させるための制御プログラム。
  7. 記憶部を有するサーバ装置の制御方法であって、
    ユーザによって登録された登録電話番号に関する電話番号情報と、特殊詐欺において使用される複数の特定の語句に関する語句情報とを前記記憶部に記憶し、
    前記登録電話番号に対応する第1電話機と、前記第1電話機とは異なる第2電話機との音声通信が確立された場合、前記第1電話機と前記第2電話機との会話に関する会話情報を前記記憶部に記憶し、
    前記音声通信が確立されてから所定時間が経過するたびに前記記憶部から前記会話情報を取得し、前記会話の中に含まれる前記特定の語句の数を計数し、
    前記計数された数に基づいて前記会話に対する危険度を判定し、
    前記危険度が第1所定値を超えた場合、前記特殊詐欺が発生していることを示すメールを前記ユーザに関する携帯端末に送信し、前記危険度が前記第1所定値よりも大きい第2所定値を超えた場合、前記第1電話機と第2電話機との音声通信を切断する指示情報を前記音声通信に係る交換機に送信する、
    ことを含むことを特徴とする制御方法。
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