JP6495732B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の突起で構成された装飾用のパターン部が形成されたタイヤに関する。
特許文献1には、タイヤサイド部の表面に複数の突起で構成されたパターン部を形成し、該パターン部に隣接する平滑部との間でコントラストを生じさせてパターン部の視認性を向上させる技術について開示されている。
特表2009−512584号公報
ところで、特許文献1に開示された技術のように、突起を点在させてパターン部を構成する場合、成形時において、モールドに設けられた突起成形用のブレード間にゴムが流れ込み難く、突起の成形性を確保するのが難しい傾向がある。
一方、突起をリブ状としてパターン部を構成する場合、特定の方向から入射される光の反射が強くなり、見る角度によってはパターン部と平滑部との間のコントラストが低下することがある。
本発明は、上記事実を考慮して、複数の突起で構成されるパターン部の成形性を確保しつつ、パターン部に対して各方向から入射される光の反射を抑制したタイヤを提供することを課題とする。
本発明の第1態様のタイヤは、タイヤ表面に形成され、かつ、平面視で第1の方向に延びると共に該第1の方向と直交する第2の方向に間隔をあけて複数配置された第1突起及び隣り合う前記第1突起間に前記第1の方向に間隔をあけて複数配置された第2突起を含んで構成される装飾用のパターン部、を備える。
第1態様のタイヤでは、タイヤ表面に第1突起と第2突起を含んで構成される装飾用のパターン部を形成している。このパターン部では、入射された光が各突起間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射が抑制される。これにより、例えば、パターン部に隣接して平滑部が形成されている場合、パターン部と平滑部との間でコントラストが大きくなり、パターン部の視認性が向上する。
ここで、上記タイヤでは、平面視で第1突起を第1の方向に延ばしていることから、例えば、第1突起を一方向に延ばさずに点在させる構成と比べて、モールドを用いたタイヤ成形時に第1突起成形用のブレード間にゴムが流れ込みやすく(言い換えると、第1突起成形用のブレード間のエアが抜けやすく)、第1突起(パターン部)の成形性が確保される。
また、上記タイヤでは、平面視で隣り合う第1突起間に第1の方向に間隔をあけて第2突起を複数配置していることから、例えば、隣り合う第1突起間に第2突起を配置しない構成と比べて、パターン部に特定の方向(一例として第2の方向と直交する方向)から光が入射されても、入射された光が第2突起間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射が抑制される。すなわち、パターン部に対して各方向から光が入射されても、光の反射を抑制することができる。これにより、例えば、パターン部に隣接して平滑部が形成されている場合、パターン部を見る角度によってパターン部と平滑部との間のコントラストが低下するのが抑制される。
本発明の第2態様のタイヤは、第1態様のタイヤにおいて、前記第1突起は、平面視で前記第2の方向に振幅を有する形状である。
第2態様のタイヤでは、第1突起を平面視で第2の方向に振幅を有する形状としているため、例えば、第1突起が平面視で第1の方向に直線状に延びる形状としたものと比べて、パターン部に入射された光が各突起間で乱反射しやすく、光の反射がより抑制される。これにより、例えば、パターン部に隣接して平滑部が形成されている場合、パターン部と平滑部との間でコントラストがさらに大きくなり、パターン部の視認性が向上する。
本発明の第3態様のタイヤは、第2態様のタイヤにおいて、前記第1突起は、平面視で正弦波形状である。
第3態様のタイヤでは、第1突起を平面視で正弦波形状としていることから、例えば、第1突起を平面視で矩形波形状とする構成と比べて、第1突起の壁面が曲面を有するため、パターン部に入射された光が各突起間でさらに乱反射しやすく、より効果的に光が減衰され、光の反射がさらに抑制される。
本発明の第4態様のタイヤでは、第2態様又は第3態様のタイヤにおいて、隣り合う前記第1突起間の間隔が一定である。
第4態様のタイヤでは、隣り合う第1突起間の間隔を一定にしていることから、例えば、隣り合う第1突起間の間隔が一定でないものと比べて、パターン部に対して各方向から入射された光の反射を均一に抑制することができる。また、隣り合う第1突起間に配置される第2突起の成形性を確保しやすい。
本発明の第5態様のタイヤでは、第1態様〜第4態様のいずれか一態様のタイヤにおいて、前記第2突起は、平面視で前記第1の方向と交差する方向に延びている。
第5態様のタイヤでは、第2突起を平面視で第1の方向と交差する方向に延ばしているため、例えば、第2突起を平面視で第1の方向に沿って延ばしているものと比べて、パターン部の異なる方向に延びる突起成分が増え、パターン部に入射された光がより効果的に各突起間で減衰され、光の反射がさらに抑制される。
なお、ここでいう「平面視で第1の方向と交差する方向」には、平面視で第1の方向に対して傾斜する方向及び第1の方向に対して直交する方向が含まれる。
本発明の第6態様のタイヤは、第5態様のタイヤにおいて、隣り合う前記第2突起同士は、平面視で前記第1の方向に対する角度がそれぞれ異なる。
第6態様のタイヤでは、平面視において、隣り合う第2突起同士の第1の方向に対する角度がそれぞれ異なるため、例えば、隣り合う第2突起同士の第1の方向に対する角度がそれぞれ異ならないものと比べて、異なる方向に延びる突起成分が増え、パターン部に入射された光がより効果的に減衰され、光の反射がさらに抑制される。これにより、例えば、パターン部に隣接して平滑部が形成されている場合、パターン部と平滑部との間でコントラストがさらに大きくなり、パターン部の視認性がさらに向上する。
本発明の第7態様のタイヤは、第1態様〜第6態様のいずれか一態様のタイヤにおいて、前記第1突起の配置ピッチが0.5〜1mmの範囲内とされ、前記第1突起及び前記第2突起のそれぞれの突出方向の高さが0.1〜1mmの範囲内とされている。
第7態様のタイヤでは、第1突起の配置ピッチを0.5〜1mmの範囲内でかつ第1突起及び第2突起のそれぞれの突出方向の高さを0.1〜1mmの範囲内としていることから、例えば、第1突起の配置ピッチを0.5〜1mmの範囲内に含まず、第1突起及び第2突起のそれぞれの突出方向の高さを0.1〜1mmの範囲内に含まれないものと比べて、パターン部に入射された光が各突起間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射がさらに抑制される。
本発明の第8態様のタイヤは、第1態様〜第7態様のいずれか一態様のタイヤにおいて、前記タイヤ表面は、タイヤサイド部の表面であり、前記タイヤサイド部の表面には、前記パターン部によって囲まれる平滑部が形成されている。
第8態様のタイヤでは、タイヤサイド部の表面に形成された平滑部をパターン部が囲んでいるため、平滑部とパターン部との間でコントラストが大きくなる。これにより、パターン部の視認性が向上する共にパターン部によって囲まれる平滑部の視認性も向上する。
本発明によれば、複数の突起で構成されるパターン部の成形性を確保しつつ、パターン部に対して各方向から入射される光の反射を抑制したタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態のタイヤの側面図である。 本発明の第1実施形態のタイヤのパターン部の平面図である。 図2の3X−3X線に沿った断面図である。 図2の4X−4X線に沿った断面図である。 図2の5X−5X線に沿った断面図である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部で用いる第2突起の断面図(図4に対応する断面図)である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部で用いる第2突起の断面図(図4に対応する断面図)である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部で用いる第2突起の断面図(図4に対応する断面図)である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部の平面図である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部の平面図である。 本発明のその他の実施形態のタイヤのパターン部で用いる第2突起の断面図(図4に対応する断面図)である。 本発明のその他の実施形態のタイヤの一部を拡大した拡大側面図である。 本発明の第1実施形態のタイヤのパターン部で用いる第2突起の変形例の平面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るタイヤについて説明する。図1には、本実施形態に係る空気入りタイヤ10(以下、単に「タイヤ10」と記載する。)の側面図が示されている。本実施形態では、タイヤ周方向をU、タイヤ径方向をRで示す。
図1に示されるように、空気入りタイヤ10のタイヤサイド部12の表面12Aには、平滑面で形成された標章14と、この標章14を構成する各構成要素14Aを囲む装飾用のパターン部20が形成されている。なお、これらの標章14及びパターン部20は、タイヤ10のタイヤ最大幅の位置よりもタイヤ径方向外側に配置することが好ましい。
標章14は、例えば「ABCDEFGH」の文字で構成されている。なお、本実施形態では、標章14を構成する各文字が構成要素14Aである。また、構成要素14Aは、本発明における平滑部の一例である。
パターン部20は、タイヤサイド部12の表面12A、特に標章14と比べて、光の反射が低い低反射部として構成されている。このパターン部20は、図1に示されるように、タイヤ10を側方から見て、帯をタイヤ周方向に沿って円弧状に湾曲させた形状とされている。また、パターン部20は、凹部22と、凹部22の底面22A(図3及び図4参照)に突設された突起24(図2及び図3参照)、突起28(図2及び図4参照)及び突起32(図2及び図5参照)を含んで構成されている。
なお、本実施形態における突起24は、本発明における第1突起の一例であり、本実施形態における突起28及び突起32は、それぞれ本発明における第2突起の一例である。
凹部22は、タイヤ側面視でパターン部20と同様に、帯をタイヤ周方向に沿って円弧状に湾曲させた形状とされている。
図2に示されるように、突起24は、パターン部20の平面視(以下、単に「平面視」と記載する。)で第1の方向(図2において矢印Fで示す方向)に延びている。また、突起24は、第1の方向と直交する第2の方向(図2において矢印Sで示す方向)に間隔をあけて複数配置されている。なお、本実施形態では、隣り合う突起24間の間隔(第2の方向に沿った間隔)が一定とされている。
突起24は、平面視で第2の方向に振幅を有する形状とされている。なお、本実施形態では、突起24を平面視で振幅及び波長λを一定とした正弦波形状としているが、本発明はこの構成に限定されない。また、図2では、突起24の振幅部を符号24Vで示している。
図2に示されるように、突起24は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面24A間の間隔W1が頂部24Bから基部24Cにかけて漸増するように壁面24Aが突出方向(図3では、Y1で示す方向)に対して傾斜している。具体的には、突起24は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面24Aが頂部24Bよりも基部24Cにおいて突出方向Y1と直交する方向にそれぞれ張り出している。また、本実施形態では、突起24の壁面24Aが頂部24Bから基部24Cに亘って連続して直線状に延びている。なお、ここでいう「基部24C」とは、第1突起24と底面22Aとの境界部分を指している。
また、本実施形態では、突起24の頂部24Bが平坦状とされている。このため、突起24は、例えば、突起24の頂部24Bを尖端形状とする構成と比べて、頂部24Bの剛性を確保でき、耐久性が向上する。
また、突起24は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に沿った長さ(突出方向の高さ(以下、適宜「突出高さ」と記載する。))H1が、基部24Cにおける両側の壁面24A間の間隔W1の0.8〜6倍の範囲内に設定されている。
さらに、突起24は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に対する壁面24Aの鋭角側の角度θ1が5〜30度の範囲内に設定されている。なお、角度θ1は、15〜25度の範囲内で設定することがより好ましい。また、本実施形態では、両側の壁面24Aの角度θ1がそれぞれ同じ値に設定されているが、本発明はこの構成に限定されず、両側の壁面24Aの角度θ1がそれぞれ異なる値に設定されていてもよい。
図2に示されるように、突起24の配置ピッチL1は、0.5〜1mmの範囲内に設定されている。また、配置ピッチL1は、0.6〜0.8mmの範囲内で設定することがより好ましい。
図2に示されるように、突起28は、隣り合う突起24間に第1の方向Fに間隔をあけて複数配置されている。また、突起28の配置ピッチL2は、突起24の正弦波形状の波長λと同じ長さに設定されている。
また、突起28は、両側の突起24からそれぞれ離間して配置されている。
図2に示されるように、突起28は、平面視で第1の方向Fと交差する方向に直線状に延びている。なお、突起28の延在方向は、図2において矢印Dで示す方向である。なお、本発明は上記構成に限定されず、突起28は、平面視で第1の方向Fと交差する方向に湾曲しながら(曲線状に)延びる構成としてもよい(図13参照)。図13では、平面視で第1の方向に交差する方向に曲線状に延びる突起130を示している。
図4に示されるように、突起28は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面28A間の間隔W2が頂部28Bから基部28Cにかけて漸増するように壁面28Aが突出方向(図4では、Y2で示す方向)に対して傾斜している。具体的には、突起28は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面28Aが頂部28Bよりも基部28Cにおいて突出方向Y2と直交する方向にそれぞれ張り出している。また、本実施形態では、突起28の壁面28Aが頂部28Bから基部28Cに亘って連続して直線状に延びている。なお、ここでいう「基部28C」とは、突起28と底面22Aとの境界部分を指している。
また、本実施形態では、突起28の頂部28Bが平坦状とされている。このため、突起28は、例えば、突起28の頂部28Bを尖端形状とする構成と比べて、頂部28Bの剛性を確保でき、耐久性が向上する。
また、突起28は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に沿った長さ(突出方向の高さ(以下、適宜「突出高さ」と記載する。))H2が、基部28Cにおける両側の壁面28A間の間隔W2の0.8〜6倍の範囲内に設定されている。
さらに、突起28は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に対する壁面28Aの鋭角側の角度θ2が5〜30度の範囲内に設定されている。なお、角度θ2は、15〜25度の範囲内で設定することがより好ましい。また、本実施形態では、両側の壁面28Aの角度θ2がそれぞれ同じ値に設定されているが、本発明はこの構成に限定されず、両側の壁面28Aの角度θ2がそれぞれ異なる値に設定されていてもよい。
図2に示されるように、突起32は、隣り合う突起24間に第1の方向Fに間隔をあけて複数配置されている。具体的には、突起32は、第1の方向に隣り合う突起28間に配置されている。言い換えると、突起28と突起32は、隣り合う突起24間に第1の方向に交互に配置されている。また、突起32の配置ピッチL3は、突起24の正弦波形状の波長λと同じ長さに設定されている。
また、突起32は、両側の突起24からそれぞれ離間して配置されている。
図2に示されるように、突起32は、平面視で第1の方向Fと交差する方向でかつ突起28の延在方向と交差する方向に直線状に延びている。なお、突起32の延在方向は、図2において矢印Eで示す方向である。なお、本発明は上記構成に限定されず、突起32は、平面視で第1の方向Fと交差する方向に湾曲しながら(曲線状に)延びる形状、すなわち、前述の突起130と同じ形状であってもよい(図13参照)。
図5に示されるように、突起32は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面32A間の間隔W3が頂部32Bから基部32Cにかけて漸増するように壁面32Aが突出方向(図5では、Y3で示す方向)に対して傾斜している。具体的には、突起32は、延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面32Aが頂部32Bよりも基部32Cにおいて突出方向Y3と直交する方向にそれぞれ張り出している。また、本実施形態では、突起32の壁面32Aが頂部32Bから基部32Cに亘って連続して直線状に延びている。なお、ここでいう「基部32C」とは、突起32と底面22Aとの境界部分を指している。
また、本実施形態では、突起32の頂部32Bが平坦状とされている。このため、突起32は、例えば、突起32の頂部32Bを尖端形状とする構成と比べて、頂部32Bの剛性を確保でき、耐久性が向上する。
また、突起32は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に沿った長さ(突出方向の高さ(以下、適宜「突出高さ」と記載する。))H3が、基部32Cにおける両側の壁面32A間の間隔W3の0.8〜6倍の範囲内に設定されている。
さらに、突起32は、延在方向と直交する方向の断面で見て、突出方向に対する壁面32Aの鋭角側の角度θ3が5〜30度の範囲内に設定されている。なお、角度θ3は、15〜25度の範囲内で設定することがより好ましい。また、本実施形態では、両側の壁面32Aの角度θ3がそれぞれ同じ値に設定されているが、本発明はこの構成に限定されず、両側の壁面32Aの角度θ3がそれぞれ異なる値に設定されていてもよい。
本実施形態では、突起24の突出方向(図3では矢印Y1方向)、突起28の突出方向(図4では矢印Y2方向)及び突起32の突出方向(図5では矢印Y3方向)がすべて同じ方向とされている。なお、本発明はこの構成に限定されない。
図2に示されるように、第1の方向に隣り合う突起28と突起32は、平面視で第1の方向に対する角度がそれぞれ異なっている。具体的には、突起28,32は、各々の第1の方向に対する角度α,βが、それぞれ異なる値に設定されている。なお、角度αは、平面視で突起28と第1の方向とでなす鈍角側の角度であり、角度βは平面視で突起32と第1の方向とでなす鋭角側の角度である。
突出高さH1,H2,H3は、それぞれ0.1〜1mmの範囲内に設定されている。なお、突出高さH1,H2,H3は、それぞれ0.2〜0.8mmの範囲内で設定することがより好ましい。
また、本実施形態では、突出高さH1,H2,H3をすべて同じ値に設定しているが、本発明はこの構成に限定されず、突出高さH1,H2,H3の少なくとも一つを異なる値に設定してもよい。
本実施形態では、タイヤサイド部12の表面12Aよりも頂部24B,28B,32Bの突出方向の位置を低くしているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、表面12Aと頂部24B,28B,32Bの突出方向の位置が同じ、又は、表面12Aよりも頂部24B,28B,32Bの突出方向の位置を高くしてもよい。
また、本実施形態では、角度θ1,θ2,θ3をすべて同じ値に設定しているが、本発明はこの構成に限定されず、角度θ1,θ2,θ3の少なくとも一つを異なる値に設定してもよい。
また、本実施形態では、間隔W1,W2,W3をすべて同じ値に設定しているが、本発明はこの構成に限定されず、間隔W1,W2,W3の少なくとも一つを異なる値に設定してもよい。
次に、本実施形態のタイヤ10の作用並びに効果について説明する。
タイヤ10では、タイヤサイド部12の表面12Aに突起24、突起28及び突起32を含んで構成される装飾用のパターン部20を形成している。このパターン部20では、入射された光が各突起間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射が抑制される。すなわち、パターン部20は表面12Aや標章14よりも光の反射が低反射とされ、黒く見える。これにより、パターン部20と、このパターン部20に隣接する標章14との間でコントラストが大きくなり、パターン部20の視認性が向上する。
ここで、タイヤ10では、平面視で突起24を第1の方向に延ばしていることから、例えば、突起24を一方向に延ばさずに点在させる構成と比べて、モールド(図示省略)を用いたタイヤ成形時に、モールドの突起24を成形するための成形用ブレード間にゴムが流れ込みやすく(言い換えると、成形用ブレード間のエアが抜けやすく)、突起24(パターン部20)の成形性が確保される。
また、タイヤ10では、平面視で隣り合う突起24間に第1の方向に間隔をあけて突起28と突起32を交互に複数配置していることから、例えば、隣り合う突起24間に突起28と突起32を配置しない構成と比べて、パターン部20に特定の方向(一例として第2の方向と直交する方向)から光が入射されても、入射された光が突起28と突起32との間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射が抑制される。すなわち、パターン部20に対して各方向から光が入射されても、光の反射を抑制(均一に抑制)することができる。これにより、パターン部20を見る角度によって、パターン部20と標章14との間のコントラストが低下するのが抑制される。結果、パターン部20の視認性が向上する共に、パターン部20によって囲まれる構成要素14Aを有する標章14の視認性も向上する。
タイヤ10では、突起24を平面視で第2の方向に振幅を有する形状としているため、例えば、突起24が平面視で第1の方向に直線状に延びる形状としたものと比べて、パターン部20に入射された光が各突起24,28,32間で乱反射しやすく、光の反射がより抑制される。
また、タイヤ10では、突起24を平面視で正弦波形状としていることから、例えば、突起24を平面視で矩形波形状とする構成と比べて、突起24の壁面24Aが曲面を有するため、パターン部20に入射された光が各突起24,28,32間でさらに乱反射しやすく、より効果的に光が減衰され、光の反射がさらに抑制される。
さらにタイヤ10では、隣り合う突起24間の間隔を一定にしていることから、例えば、隣り合う突起24間の間隔が一定でないものと比べて、パターン部20に対して各方向から入射された光の反射をさらに抑制することができる。また、隣り合う突起24間の間隔を一定にしていることから、隣り合う突起24間に突起28及び突起32をそれぞれ配置しやすい、言い換えると、突起28及び突起32の成形性を確保しやすい。
また、タイヤ10では、突起28を平面視で第1の方向と交差する方向にそれぞれ延ばしているため、例えば、突起28を平面視で第1の方向に沿って延ばしているものと比べて、パターン部20に異なる方向の突起成分が増える。
さらに、突起32を平面視で第1の方向と交差する方向にそれぞれ延ばしているため、例えば、突起32を平面視で第1の方向に沿って延ばしているものと比べて、パターン部20に異なる方向の突起成分が増える。
これにより、パターン部20に入射された光がより効果的に減衰されて、光の反射がさらに抑制される。
タイヤ10では、平面視において、隣り合う突起28と突起32の第1の方向に対する角度α,βがそれぞれ異なるため、例えば、隣り合う突起28と突起32の第1の方向に対する角度α,βがそれぞれ異ならない(一致する)ものと比べて、パターン部20に異なる方向の突起成分が増え、パターン部20に入射された光がより効果的に減衰され、光の反射がさらに抑制される。
さらに、タイヤ10では、配置ピッチL1を0.5〜1mmの範囲内に設定し、かつ、突出高さH1,H2,H3を0.1〜1mmの範囲内に設定していることから、例えば、配置ピッチL1が0.5〜1mmの範囲内に設定されず、突出高さH1,H2,H3が0.1〜1mmの範囲内に設定されないものと比べて、パターン部20に入射された光が各突起24,28,32間で反射を繰り返しながら減衰されるため、光の反射がさらに抑制される。
なお、配置ピッチL1が0.5mm未満の場合、突起28と突起32がそれぞれ小さくなりすぎて、成形性を確保できないおそれがある。一方、配置ピッチL1が1mmを超えると、底面22Aでの光の反射が強くなるおそれがある。
また、突出高さH1,H2,H3が0.1mm未満の場合、突起24、突起28及び突起32の成形性を確保し難く、さらに、入射された光を十分に減衰できないおそれがある。一方、突出高さH1,H2,H3が1mmを超えると、突起24、突起28及び突起32が倒れやすくなるおそれがある。
タイヤ10では、突起24を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面24A間の間隔W1が頂部24Bから基部24Cにかけて漸増するように壁面24Aを直線状に傾斜させているため、例えば、両側の壁面24A間の間隔W1が頂部24Bから基部24Cにかけて一定のものと比べて、突起24が倒れにくい。
また、突起24を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面24Aを頂部24Bよりも基部24Cにおいて突出方向と直交する方向にそれぞれ張り出させているため、例えば、片側の壁面24Aのみが頂部24Bよりも基部24Cにおいて突出方向と直交する方向に張り出しているものと比べて、突起24が倒れにくく、パターン部20に入射された光の反射を抑制する効果を長期に亘って維持することができる。また、脱型時にモールドの突起24を成形するための成形用ブレード間から突起24を抜きやすい。
また、突起28を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面28A間の間隔W2が頂部28Bから基部28Cにかけて漸増するように壁面28Aを直線状に傾斜させているため、例えば、両側の壁面28A間の間隔W2が頂部28Bから基部28Cにかけて一定のものと比べて、突起28が倒れにくい。
また、突起28を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面28Aを頂部28Bよりも基部28Cにおいて突出方向と直交する方向にそれぞれ張り出させているため、例えば、片側の壁面28Aのみが頂部28Bよりも基部28Cにおいて突出方向と直交する方向に張り出しているものと比べて、突起28が倒れにくく、パターン部20に入射された光の反射を抑制する効果を長期に亘って維持することができる。また、脱型時にモールドの突起28を成形するための成形用ブレード間から突起28を抜きやすい。
さらに、突起32を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面32A間の間隔W3が頂部32Bから基部32Cにかけて漸増するように壁面32Aを直線状に傾斜させているため、例えば、両側の壁面32A間の間隔W3が頂部32Bから基部32Cにかけて一定のものと比べて、突起32が倒れにくい。
また、突起32を延在方向と直交する方向の断面で見て、両側の壁面32Aを頂部32Bよりも基部32Cにおいて突出方向と直交する方向にそれぞれ張り出させているため、例えば、片側の壁面32Aのみが頂部32Bよりも基部32Cにおいて突出方向と直交する方向に張り出しているものと比べて、突起32が倒れにくく、パターン部20に入射された光の反射を抑制する効果を長期に亘って維持することができる。また、脱型時にモールドの突起32を成形するための成形用ブレード間から突起32を抜きやすい。
また、タイヤ10では、突起24の突出高さH1を基部24Cにおける間隔W1の0.8〜6倍の範囲内に設定しているため、例えば、突出高さH1が上記間隔W1の0.8〜6倍の範囲内に含まれないものと比べて、突起24の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、突出高さH1が基部24Cにおける間隔W1の0.8倍未満の場合、壁面24Aによる光の反射が強くなるおそれがある。一方、突出高さH1が基部24Cにおける間隔W1の6倍を超える場合、突起24が倒れやすくなるおそれがある。
また、突起28の突出高さH2を基部28Cにおける間隔W2の0.8〜6倍の範囲内に設定しているため、例えば、突出高さH2が上記間隔W2の0.8〜6倍の範囲内に含まれないものと比べて、突起28の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、突出高さH2が基部28Cにおける間隔W2の0.8倍未満の場合、壁面28Aによる光の反射が強くなるおそれがある。一方、突出高さH2が基部28Cにおける間隔W2の6倍を超える場合、突起28が倒れやすくなるおそれがある。
また、突起32の突出高さH3を基部32Cにおける間隔W3の0.8〜6倍の範囲内に設定しているため、例えば、突出高さH3が上記間隔W3の0.8〜6倍の範囲内に含まれないものと比べて、突起32の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、突出高さH3が基部32Cにおける間隔W3の0.8倍未満の場合、壁面32Aによる光の反射が強くなるおそれがある。一方、突出高さH3が基部32Cにおける間隔W3の6倍を超える場合、突起32が倒れやすくなるおそれがある。
また、タイヤ10では、突起24の角度θ1を5〜30度の範囲内に設定しているため、例えば、角度θ1が5〜30度の範囲内に含まれないものと比べて、突起24の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、角度θ1が5度未満の場合、突起24が倒れやすくなるおそれがある。一方、角度θ1が30度を超える場合、壁面24Aによる光の反射が強くなるおそれがある。
また、突起28の角度θ2を5〜30度の範囲内に設定しているため、例えば、角度θ2が5〜30度の範囲内に含まれないものと比べて、突起28の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、角度θ2が5度未満の場合、突起28が倒れやすくなるおそれがある。一方、角度θ2が30度を超える場合、壁面28Aによる光の反射が強くなるおそれがある。
また、突起32の角度θ3を5〜30度の範囲内に設定しているため、例えば、角度θ3が5〜30度の範囲内に含まれないものと比べて、突起32の倒れとパターン部20に入射された光の反射を効果的に抑制することができる。
なお、角度θ3が5度未満の場合、突起32が倒れやすくなるおそれがある。一方、角度θ3が30度を超える場合、壁面32Aによる光の反射が強くなるおそれがある。
また、タイヤ10では、上述のように突起24,28,32の成形性がそれぞれ確保されることから、各突起24,28,32の倒れ込みがそれぞれ抑制される。これにより、突起24,28,32の耐久性が向上し、装飾用のパターン部20に入射された光の反射を抑制する効果が長期に亘って維持される。
<その他の実施形態>
第1実施形態では、図4に示されるように、突起28の頂部28Bを延在方向と直交する方向の断面で見て、平坦状としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図6に示される突起70のように、頂部70Bを延在方向と直交する方向の断面で見て尖端形状としてもよい。このように尖端形状とすることで、頂部70Bにおける光の反射を抑制することができる。なお、図6においては、突起70の壁面を符号70Aで示し、突起70の基部を符号70Cで示している。また、突起の頂部を尖端形状とする構成については、第1実施形態の突起24,32にそれぞれ適用してもよい。
第1実施形態では、図4に示されるように、突起28の延在方向と直交する方向の断面形状が略三角形状とされているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図7に示される突起80のように延在方向と直交する方向の断面形状を略半楕円形状としてもよい。この突起80は、壁面80Aが円弧状に湾曲すると共に頂部80Bが円弧状に湾曲している。なお、図7においては、突起80の基部を符号80Cで示している。この突起80は、延在方向と直交する方向の断面形状を略半楕円形状としていることから、頂部80Bが円弧状に湾曲しており、例えば、頂部80Bを尖端形状としたものと比べて、突起80の体積が増え、突起80の倒れを抑制できる。特に、突起80の延在方向に沿った断面形状を略半楕円状としているので、より突起80の倒れを抑制できる。これにより、装飾用のパターン部20に入射された光の反射を抑制する効果が長期に亘って維持される。またさらに、突起80の壁面80Aが円弧状に湾曲している、すなわち、壁面80Aがそれぞれ曲面を有するため、パターン部20に入射された光が各突起間でさらに乱反射しやすく、効果的に光が減衰され、光の反射がさらに抑制される。この結果、パターン部20と標章14との間でコントラストが大きくなり、パターン部20の視認性が向上する。なお、突起80の延在方向に沿った断面形状については、第1実施形態の突起24,32にそれぞれ適用してもよい。
また、図8に示される突起82のように、延在方向と直交する方向の断面形状を略三角形状とし、頂部82Bを円弧状に湾曲させる構成としてもよい。なお、図8では、突起82の壁面を符号82Aで示し、突起82の基部を符号82Cで示している。また、突起82の延在方向に沿った断面形状については、第1実施形態の突起24,32にそれぞれ適用してもよい。
第1実施形態では、隣り合う突起24間の間隔が一定となるように、言い換えると、隣り合う突起24同士が第2の方向で同位相となるように、突起24を第2の方向に間隔をあけて複数配置しているが、本発明はこの構成に限定されず、突起24を第2の方向に位相をずらして配置する構成としてもよい。例えば、隣り合う突起24同士が第2の方向において逆位相となるように突起24を第2の方向に配置して、隣り合う突起24間の間隔が広い部分と狭い部分を形成し、広い部分に本発明における第2突起(一例として突起28、突起32)を配置する構成としてもよい。この場合には、異なる方向に延びる突起成分が増え、パターン部に入射された光がより効果的に減衰され、光の反射がさらに抑制される。これにより、パターン部20と標章14との間でコントラストが大きくなり、パターン部20の視認性が向上する。
第1実施形態では、突起24を平面視で正弦波形状としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、突起24を平面視で直線状、矩形波状としてもよい。
第1実施形態では、隣り合う突起24間に突起28と突起32を交互に配置する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、隣り合う突起24間に突起28のみを間隔をあけて複数配置してもよいし、隣り合う突起24間に突起32のみを間隔をあけて複数配置してもよい。
第1実施形態では、隣り合う突起24間に突起28と突起32を配置する構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、略円柱状、略多角柱状、略円錐状、略多角錐状などの突起を隣り合う突起24間に配置してもよい。
第1実施形態のタイヤ10では、図2に示されるように、隣り合う突起24間に突起28を配置ピッチL2で配置すると共に突起32を配置ピッチL3で配置する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、本発明における第2突起の一例である突起28及び突起32を隣り合う突起24間に不規則に配置する構成としてもよい。例えば、図9に示されるパターン部90のように、パターン部90を構成する隣り合う突起24間に突起24から離間させて突起92(本発明における第2突起の一例)を不規則に配置(ここでは、突起92の配置ピッチが一定とならないように配置)する構成としてもよい。この突起92は、第1の方向Fに対して交差する方向に延びており、延在方向と直交する方向の断面の形状及び大きさが第1実施形態の突起28の延在方向と直交する方向の断面の形状及び大きさと同じに設定されている。また、第1の方向に隣り合う突起92は、平面視で各々の突起92の第1の方向に対する鋭角側の角度αがそれぞれ異なっている。上記構成によれば、突起92を平面視で隣り合う突起24間に不規則に配置していることから、パターン部90に対して各方向から光が入射されても、光の反射を抑制することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、例えば、図10に示されるパターン部100のように、突起92と構成が同じ突起102の突起形状の一部(延在方向の端部)を突起24に接続する構成としてもよい。このように、突起102の突起形状の一部を突起24に接続することで、モールド(図示省略)を用いたタイヤ成形時に、モールドの突起24を成形するための成形用ブレード間から、突起102を成形するための成形用ブレード間にゴムが流れやすく(言い換えると、成形用ブレード間のエアが抜けやすく)、突起24及び突起102の成形性が確保される。すなわち、パターン部100の成形性が確保される。これにより、装飾用のパターン部100に入射された光の反射が抑制される。
第1実施形態では、凹部22の底面22Aに突起24、突起28及び突起32をそれぞれ突設させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、タイヤサイド部12の表面12Aに突起24、突起28及び突起32をそれぞれ突設させる構成としてもよい。
第1実施形態では、図4に示されるように、突起28の壁面28Aが頂部28Bから基部28Cに亘って連続して直線状に延びる構成としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、図11に示される変形例の突起110のように、突起110の壁面110Aが頂部110Bから基部110Cに向かって直線状に延び、途中(図11では、基部110C近傍)で緩やかに湾曲して凹部22の底面22Aに連なる構成としてもよい。上記のように突起110の壁面110Aを緩やかに湾曲させることで、パターン部20に入射された光の反射を抑制することができる。さらに、上記突起110の壁面の基部側を緩やかに湾曲させる構成を突起24や突起32に適用した場合には、パターン部20に入射された光の反射が効果的に抑制され、パターン部20と標章14との間でコントラストが大きくなり、パターン部20の視認性がさらに向上する。
第1実施形態のタイヤ10では、図1に示されるように、標章14の構成要素14Aを装飾用のパターン部20で囲む構成としているが本発明はこの構成に限定されない。例えば、図12に示されるように、パターン部20で標章の構成要素を形成し、このパターン部20に隣接する部分を平滑部15としてもよい。
第1実施形態では、タイヤサイド部12の表面12Aに装飾用のパターン部20を形成しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、表面12Aに加え又は代わりに、トレッド表面に形成される図示しない排水用の溝の溝底面にパターン部20を形成してもよい。具体的には、タイヤ周方向に連続して延びる溝の溝底面にパターン部20を形成してもよい。なお、本発明における「タイヤ表面」は、タイヤを外側から見た場合の可視面を含む。したがって、トレッド表面に形成される溝の溝底面もタイヤ表面に含まれる。
第1実施形態では、タイヤ10を空気入りタイヤとしているが、本発明はこの構成に限定されず、タイヤ10をソリッドタイヤとしてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
<試験例>
本発明の効果を立証するために、本発明を適用した実施例1〜7のタイヤと、比較例1及び比較例2のタイヤを準備し、以下の試験1及び試験2を実施した。
(試験条件)
供試タイヤとしては、いずれもサイズが205/55R16でタイヤ断面高さSHが114mmのタイヤを用いた。
実施例1〜7のタイヤは、本発明の第1実施形態に係るタイヤと同様の構造のタイヤであり、配置ピッチL1、突出高さH1,H2、角度θ1,θ2がそれぞれ異なる。
「配置ピッチL1」は、第1突起の配置ピッチであり、第1実施形態の配置ピッチL1に対応するものである。
「突出高さH1」は、第1突起の突出高さであり、第1実施形態の突出高さH1に対応するものである。
「突出高さH2」は、第2突起の突出高さであり、第1実施形態の突出高さH2に対応するものである。なお、第1実施形態では、突出高さH2,H3がそれぞれ同じ値である。
「角度θ1」は、第1突起の突出方向に対する壁面の傾斜角度であり、第1実施形態の角度θ1に対応するものである。
「角度θ2」は、第2突起の突出方向に対する壁面の傾斜角度であり、第1実施形態の角度θ2に対応するものである。なお、第1実施形態では、角度θ2,θ3がそれぞれ同じ値である。
比較例1のタイヤは、実施例1のタイヤと同じ構成であるが、第1突起を備え、第2突起を備えていないタイヤである。
比較例2のタイヤは、実施例6のタイヤと同じ構成であるが、第2突起を備え、第1突起を備えていないタイヤである。この比較例2のタイヤでは、点在した第2突起によってパターン部が形成されている。
(試験1)
試験1では、パターン部を各方向から見たときの視認性について評価した。
まず、それぞれの供試タイヤを適用リムに組み付け、その後、20人の看者が観察してパターン部の視認性が向上し、通常のタイヤよりもパターン部が黒く見えるかのアンケート調査を行った。その結果を「視認性」として表1に示す。なお、表1では、パターン部が通常のタイヤよりも黒く見えたと回答した看者の数が18人以上の場合をA、10〜17人の場合をB、9人以下の場合をCとして評価した。なお表1には、パターン部が黒く見えたと回答した看者の人数も併記した。
(試験2)
試験2では、パターン部の成形性について評価した。
まず、それぞれの供試タイヤを製造し、各供試タイヤのパターン部を構成する突起に対するベアの発生を目視で評価し、パターン部におけるベアの発生率を指標にパターン部の成形性を評価した。その結果を「成形性」として表1に示す。なお、表1では、ベアの発生率が0.1%未満の場合にパターン部の成形性を○で表し、ベアの発生率が0.1〜0.3%未満の場合にパターン部の成形性を△で表し、ベアの発生率が0.3%以上の場合にパターン部の成形性を×で表した。
Figure 0006495732
表1に示されるように、本発明を適用した実施例1〜7のタイヤは、比較例1及び比較例2のタイヤと比べて、視認性及び成形性が向上していることが分かる。
10 空気入りタイヤ
12 タイヤサイド部
12A 表面(タイヤ表面)
14A 構成要素(平滑部)
20,90,100 パターン部
24 突起(第1突起)
28,32,70,80,82,92,102,110 突起(第2突起)
F 第1の方向
S 第2の方向

Claims (5)

  1. タイヤ表面に形成され、かつ、平面視で第1の方向に延び、該第1の方向と直交する第2の方向に振幅を有するとともに、該第2の方向に間隔をあけて複数配置された第1突起と、
    隣り合う前記第1突起間に前記第1の方向に間隔をあけて複数配置され、平面視で、前記第1の方向と交差する方向に延びるとともに、各々の前記第1の方向に対する角度がそれぞれ異なる第2突起と
    を含んで構成される装飾用のパターン部、を備えるタイヤ。
  2. 前記第1突起は、平面視で正弦波形状である、請求項に記載のタイヤ。
  3. 隣り合う前記第1突起間の間隔が一定である、請求項又はに記載のタイヤ。
  4. 前記第1突起の配置ピッチが0.5〜1mmの範囲内とされ、
    前記第1突起及び前記第2突起のそれぞれの突出方向の高さが0.1〜1mmの範囲内とされた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記タイヤ表面は、タイヤサイド部の表面であり、
    前記タイヤサイド部の表面には、前記パターン部によって囲まれる平滑部が形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ。
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