JP6495707B2 - 露光装置および基板処理装置 - Google Patents

露光装置および基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6495707B2
JP6495707B2 JP2015062746A JP2015062746A JP6495707B2 JP 6495707 B2 JP6495707 B2 JP 6495707B2 JP 2015062746 A JP2015062746 A JP 2015062746A JP 2015062746 A JP2015062746 A JP 2015062746A JP 6495707 B2 JP6495707 B2 JP 6495707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
unit
casing
inert gas
exposure apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015062746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183991A (ja
Inventor
聡 宮城
聡 宮城
幸治 西
幸治 西
徹 門間
徹 門間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2015062746A priority Critical patent/JP6495707B2/ja
Priority to TW105107565A priority patent/TWI591451B/zh
Priority to KR1020160034613A priority patent/KR101846652B1/ko
Priority to US15/079,147 priority patent/US10236200B2/en
Publication of JP2016183991A publication Critical patent/JP2016183991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6495707B2 publication Critical patent/JP6495707B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/677Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for conveying, e.g. between different workstations
    • H01L21/67739Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere for conveying, e.g. between different workstations into and out of processing chamber
    • H01L21/6776Continuous loading and unloading into and out of a processing chamber, e.g. transporting belts within processing chambers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67098Apparatus for thermal treatment
    • H01L21/67115Apparatus for thermal treatment mainly by radiation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67155Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations
    • H01L21/67161Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations characterized by the layout of the process chambers
    • H01L21/67178Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations characterized by the layout of the process chambers vertical arrangement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67155Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations
    • H01L21/67207Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations comprising a chamber adapted to a particular process
    • H01L21/67225Apparatus for manufacturing or treating in a plurality of work-stations comprising a chamber adapted to a particular process comprising at least one lithography chamber

Description

本発明は、基板に露光処理を行う露光装置および基板処理装置に関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
このような基板処理装置として、特許文献1には基板の一面上に誘電体膜を形成する膜形成装置が記載されている。その膜形成装置は紫外線照射ユニットを有する。紫外線照射ユニットは、誘電体膜が形成される前の基板の一面上に紫外線を照射する。
具体的には、処理室内で一方向に移動可能に設けられた載置ステージ上に基板が載置される。その後、紫外線ランプによる紫外線の帯状の照射領域を横切るように載置ステージが移動される。それにより、基板の一面が紫外線により露光され、基板の一面が改質される。
特開2004−319559号公報
紫外線ランプから出射される紫外線は酸素により減衰する。そこで、特許文献1には、紫外線ランプと基板との間の空間に窒素ガスを供給することにより、紫外線の照射領域の酸素濃度を調整し、基板の露光量を調整する構成が記載されている。
しかしながら、上記の基板処理装置において、処理室を形成する処理容器の側壁には、基板の搬入搬出用の搬入出窓が形成されている。そのため、処理容器内で供給される窒素ガスが搬入出窓を通して外部に漏れ出る可能性がある。また、搬入出窓から処理容器内に進入する空気が紫外線ランプと基板との間の空間に導かれる可能性がある。
搬入出窓を閉じることができれば、処理容器内を一定の低酸素雰囲気にすることが可能になる。そこで、搬入出窓を開閉するために、側壁に沿って移動するシャッタを設けることが考えられる。この場合には、パーティクルの発生を防止するために、側壁とシャッタとの間に隙間が形成される。そのため、処理容器内の窒素ガスが隙間を通して外部に漏洩する。また、処理容器の外部の空気が隙間を通して処理容器内に進入する。したがって、処理容器内を一定の低酸素雰囲気に保つことは困難である。
本発明の目的は、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる露光装置および基板処理装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る露光装置は、基板を露光する露光装置であって、開口部が形成された上面を有するとともに基板を収容するケーシングと、開口部から離間する第1の位置と開口部を閉塞する第2の位置との間で上下方向に移動可能に設けられる閉塞部材と、閉塞部材を第1の位置と第2の位置とに移動させる開閉駆動部と、閉塞部材が第1の位置にあるときに水平姿勢の基板を閉塞部材の下方でかつ開口部の上方の位置とケーシング内の位置との間で上下方向に移動させる第1の基板移動機構と、閉塞部材が第2の位置にあるときにケーシング内に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部と、ケーシング内で基板を水平方向に移動させる第2の基板移動機構と、第2の基板移動機構により移動される基板の一面に光を照射する光照射部と、不活性ガスを噴射する複数の噴射孔を有する第2の不活性ガス供給部とを備え、閉塞部材は、ケーシングの開口部に向きかつ複数の噴射孔が設けられる下面を有し、複数の噴射孔は、閉塞部材が第1の位置にあるときに複数の噴射孔から噴射される不活性ガスの流れが閉塞部材の下方の空間とその空間の外方との間で雰囲気の流れを遮断するようにかつ閉塞部材を上方から透過的に見た場合に開口部の内縁の少なくとも一部に沿って並ぶように設けられる
その露光装置においては、閉塞部材が第1の位置にあるときに水平姿勢の基板を閉塞部材と開口部との間に水平方向に挿入することができる。その基板は、第1の基板移動機構により開口部の上方の位置から開口部を通してケーシング内の位置に移動される。その後、閉塞部材が第1の位置から第2の位置に下降することにより開口部が閉塞される。この状態で、第1の不活性ガス供給部からケーシング内に不活性ガスが供給されることにより、ケーシング内の酸素濃度が低下する。第2の基板移動機構により基板が水平方向に移動されつつ、光照射部により基板の一面に光が照射される。それにより、基板の一面の全体が露光される。その後、閉塞部材が第2の位置から第1の位置に上昇することにより開口部が開放される。この状態で、基板がケーシング内の位置から開口部を通して開口部の上方の位置に移動される。その後、水平姿勢の基板を閉塞部材と開口部との間から水平方向に取り出すことができる。
上記の構成によれば、開閉部材の上下動によりケーシングを密閉状態および開放状態にすることができる。この場合、開閉部材とケーシングとを摺動させることなく開口部を開閉することができるので、パーティクルが発生しない。また、開口部と閉塞部材との間の離間距離が短い場合でも、水平姿勢の基板を搬入および搬出することができる。それにより、ケーシングの上部に閉塞部材を移動させるための大きなスペースが必要ない。また、基板の搬入時および搬出時にケーシング内の不活性ガスの漏洩を最小限にすることができる。さらに、基板の上下動によりケーシング内へ水平姿勢の基板を移動させかつケーシング外へ水平姿勢の基板を移動させることができる。また、ケーシング内で水平姿勢の基板を水平方向に移動させることができる。この場合、基板を移動させるための機構が複雑化しない。これらの結果、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる。
第2の不活性ガス供給部の複数の噴射孔から不活性ガスが噴射される。閉塞部材が第1の位置にあるときに、第2の不活性ガス供給部から噴射される不活性ガスの流れは、閉塞部材の下方の空間とその空間の外方との間で雰囲気の流れを遮断する。それにより、ケーシングの外部の雰囲気が開口部を通してケーシング内に進入することが防止されるとともにケーシング内からケーシング外へ漏洩する不活性ガスの量が低減される。
(2)閉塞部材が第2の位置にあるときにケーシングの上面の開口部を取り囲む領域に閉塞部材の下面が接触してもよい。
この場合、閉塞部材によりケーシングの開口部が閉塞されたときに、閉塞部材とケーシングとの間に隙間が生じない。それにより、簡単な構成でケーシング内の密閉性が向上する。
)第2の基板移動機構は、水平な第1の方向に延びる第1および第2の案内部材と、基板を水平姿勢で支持するとともに第1および第2の案内部材により第1の方向に移動可能に案内される第1および第2の支持部材と、第1および第2の支持部材を第1の方向に移動させる移動駆動部とを含み、第1および第2の支持部材は、第1の方向に交差する水平な第2の方向において基板の中心を挟んで対向するように配置され、光照射部は、第2の方向に延びる光出射面を有してもよい。
この場合、基板が第1の方向に移動するときに第2の方向において基板が傾くことが防止される。それにより、光照射部の光出射面と基板の一面との間の距離が一定に維持される。したがって、基板の一面の全体に均一に光が照射される。
)露光装置は、光照射部により光が照射される基板上の領域に不活性ガスを供給する第3の不活性ガス供給部をさらに備えてもよい。
この場合、照射部により基板に照射される光の経路の酸素濃度をより低下させることができる。それにより、照射部により基板に照射される光の減衰がさらに抑制され、露光の処理効率の低下が抑制される。
)露光装置は、ケーシング内の酸素濃度を検出する濃度検出部と、濃度検出部により検出される酸素濃度が予め定められた処理濃度以下であるときに光照射部により光が基板に照射されるように、第2の基板移動機構および光照射部を制御する制御部とをさらに備えてもよい。
この場合、酸素濃度が予め定められた処理濃度以下である雰囲気内で光照射部により光が基板に照射される。それにより、基板に照射される光が酸素により大きく減衰することが抑制される。したがって、露光の処理効率の低下が抑制される。
)露光装置は、ケーシングおよび光照射部を収容する筐体と、筐体内の雰囲気を排気する排気部とをさらに備えてもよい。
基板に照射される光の経路に酸素が存在するとオゾンが発生する場合がある。このような場合でも、筐体内の雰囲気が排気部により排気される。したがって、基板の露光によって発生するオゾンが露光装置の周辺に拡散することが防止される。
)光照射部から基板に照射される光は、真空紫外線を含んでもよい。
この場合、酸素により減衰しやすい真空紫外線を基板に照射する場合でも、露光の処理効率の低下が抑制される。
)第2の発明に係る基板処理装置は、上記の露光装置と、露光装置により光が照射される前の基板の一面に誘導自己組織化材料を含む処理液を塗布することにより基板の一面に膜を形成する塗布処理部と、塗布処理部により膜が形成された後かつ露光装置により光が照射される前の基板に熱処理を行う熱処理部と、露光装置により光が照射された後の基板の一面に溶剤を供給して膜の現像処理を行う現像処理部とを備える。
その基板処理装置においては、上記の露光装置により光が照射される前の基板に処理液が塗布された後、処理液が塗布された基板に熱処理が行われることにより基板の一面上でミクロ相分離が生じる。ミクロ相分離により2種類の重合体のパターンが形成された基板の一面に、上記の露光装置により光が照射される。上記の露光装置においては、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる。したがって、基板処理装置の構成を複雑化することなく、露光の処理効率の低下を抑制することができる。その後、現像処理が行われる。その現像処理では、溶剤により2種類の重合体のうちの一方が除去される。このように、上記の基板処理装置によれば、基板への処理液の塗布、熱処理、露光処理および現像処理が連続的に行われる。
本発明によれば、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる。
本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。 主として図1の2つの塗布現像処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図1の熱処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図1の搬送部を示す模式的側面図である。 図1の基板処理装置による基板の処理の一例を示す模式図である。 露光装置の外観斜視図である。 露光装置の側面図である。 露光装置の内部構造を説明するための側面図である。 露光装置の内部構造を説明するための平面図である。 露光装置の内部構造を説明するための正面図である。 後上面部および中央上面部の平面図である。 蓋部材の下面図である。 ケーシングの開口部が開放されている状態を示す露光装置の外観斜視図である。 (a)は紫外線ランプおよび第3の不活性ガス供給部の平面図であり、(b)は紫外線ランプおよび第3の不活性ガス供給部の正面図であり、(c)は紫外線ランプおよび第3の不活性ガス供給部の下面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における基板の露光処理動作を説明するための側面図である。 露光装置における照度測定動作を説明するための側面図である。 露光装置における照度測定動作を説明するための側面図である。 露光装置における照度測定動作を説明するための側面図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る露光装置および基板処理装置について図面を用いて説明する。以下に説明する基板処理装置においては、ブロック共重合体の誘導自己組織化(DSA:Directed Self Assembly)を利用した処理が行われる。具体的には、基板上に誘導自己組織化材料を含む処理液が塗布される。その後、誘導自己組織化材料に生じるミクロ相分離により基板上に2種類の重合体のパターンが形成される。2種類の重合体のうち一方のパターンが溶剤により除去される。これらの一連の処理の詳細は後述する。
以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等をいう。また、誘導自己組織化材料を含む処理液をDSA液と呼ぶ。さらに、ミクロ相分離により基板上に形成される2種類の重合体のパターンのうち一方を除去する処理を現像処理と呼び、その現像処理に用いられる溶剤を現像液と呼ぶ。
[1]基板処理装置の全体構成
図1は、本発明の一実施の形態に係る基板処理装置の模式的平面図である。図1以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。
図1に示すように、基板処理装置100は、インデクサブロック11および処理ブロック12を備える。インデクサブロック11は、複数(本例では4つ)のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータを含み、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。後述の図4に示すように、搬送部112には、キャリア113と搬送機構115との間で基板Wを受け渡すための開口部117が形成される。
処理ブロック12は、2つの塗布現像処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。2つの塗布現像処理部121はX方向に並ぶように配置される。2つの塗布現像処理部121と熱処理部123とは、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122とインデクサブロック11との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(図4)が設けられる。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(図4)が設けられる。
図2は、主として図1の2つの塗布現像処理部121を示す基板処理装置100の模式的側面図である。図2に示すように、各塗布現像処理部121には、現像処理室21,23および塗布処理室22,24が階層的に設けられる。現像処理室21,23の各々には現像処理ユニットDUが設けられ、塗布処理室22,24の各々には塗布処理ユニットCUが設けられる。
各現像処理ユニットDUは、基板Wを保持する1または複数のスピンチャック25および各スピンチャック25の周囲を取り囲むように設けられるカップ26を備える。本実施の形態では、1つの現像処理ユニットDUに2つのスピンチャック25およびカップ26が設けられる。また、図1に示すように、現像処理ユニットDUは、現像液を吐出する2つの現像ノズル27およびその現像ノズル27をX方向に移動させる移動機構28を備える。
現像処理ユニットDUにおいては、図示しない駆動装置により2つのスピンチャック25がそれぞれ回転されるとともに、一方の現像ノズル27が一方のスピンチャック25により保持される基板Wに現像液を供給する。また、他方の現像ノズル27が他方のスピンチャック25により保持される基板Wに現像液を供給する。このように、基板Wに現像液が供給されることにより、基板Wの現像処理が行われる。
塗布処理ユニットCUは、現像処理ユニットDUと同様に、1または複数のスピンチャック35および1または複数のカップ36を備える。本実施の形態では、1つの塗布処理ユニットCUに2組のスピンチャック35およびカップ36が設けられる。スピンチャック35は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。また、塗布処理ユニットCUは、DSA液を吐出する複数の処理液ノズル(図示せず)およびそれらの処理液ノズルを搬送するノズル搬送機構(図示せず)を備える。
塗布処理ユニットCUにおいては、図示しない駆動装置によりスピンチャック35が回転されるとともに、複数の処理液ノズルのうちのいずれかの処理液ノズルがノズル搬送機構により基板Wの上方に移動され、その処理液ノズルからDSA液が吐出される。それにより、基板W上にDSA液が塗布される。また、図示しないエッジリンスノズルから、基板Wの周縁部にリンス液が吐出される。それにより、基板Wの周縁部に付着するDSA液が除去される。
本実施の形態では、DSA液として、2種類の重合体から構成されるブロック共重合体が用いられる。2種類の重合体の組み合わせとして、例えば、ポリスチレン−ポリメチルメタクリレート(PS−PMMA)、ポリスチレン−ポリジメチルシロキサン(PS−PDMS)、ポリチレン−ポリフェロセニルジメチルシラン(PS−PFS)、ポリスチレン−ポリエチレンオキシド(PS−PEO)、ポリスチレン−ポリビニルピリジン(PS−PVP)、ポリチレン−ポリヒドロキシスチレン(PS−PHOST)、およびポリメチルメタクリレート−ポリメタクリレートポリヘドラルオリゴメリックシルスセスキオキサン(PMMA−PMAPOSS)等が挙げられる。
また、現像液の溶媒としては、例えば、トルエン、ヘプタン、アセトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、シクロヘキサノン、酢酸、テトラヒドロフラン、イソプロピルアルコール(IPA)または水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)等が用いられる。
図1および図2に示すように、各塗布現像処理部121の一端には、流体ボックス50が設けられる。流体ボックス50内には、現像処理ユニットDUおよび塗布処理ユニットCUへの現像液およびDSA液の供給ならびに現像処理ユニットDUおよび塗布処理ユニットCUからの廃液および排気等に関する導管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器が収納される。
図3は、主として図1の熱処理部123を示す基板処理装置100の模式的側面図である。図3に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部101および下方に設けられる下段熱処理部102を有する。上段熱処理部101および下段熱処理部102の各々には、複数の熱処理ユニットPHP、複数の冷却ユニットCPおよび露光装置OWEが設けられる。
熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。露光装置OWEにおいては、基板Wの露光処理が行われる。露光装置OWEの詳細は後述する。
図4は、主として図1の搬送部112,122を示す模式的側面図である。図4に示すように、搬送部122は、上段搬送室125および下段搬送室126を有する。上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。
搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。
基板載置部PASS1,PASS3には、インデクサブロック11から処理ブロック12へ搬送される基板Wが載置される。基板載置部PASS2,PASS4には、処理ブロック12からインデクサブロック11へ搬送される基板Wが載置される。
搬送機構127,128の各々は、2つのハンドHAを用いて基板Wを保持し、X方向およびZ方向に移動して基板Wを搬送することができる。搬送機構127は、基板載置部PASS1,PASS2、現像処理室21、塗布処理室22および上段熱処理部101の間で基板Wを搬送する。搬送機構128は、基板載置部PASS3,PASS4、現像処理室23、塗布処理室24および下段熱処理部102の間で基板Wを搬送する。
[2]基板の処理
図5は、図1の基板処理装置100による基板Wの処理の一例を示す模式図である。図5では、処理が行われるごとに変化する基板Wの状態が断面図で示される。本例では、基板Wが基板処理装置100に搬入される前の初期状態として、図5(a)に示すように、基板Wの上面(主面)を覆うように下地層L1が形成され、下地層L1上に例えばフォトレジストからなるガイドパターンL2が形成される。
基板処理装置100においては、図2の塗布処理ユニットCUにより基板Wの上面にDSA液が塗布される。それにより、図5(b)に示すように、ガイドパターンL2が形成されていない下地層L1上の領域に、2種類の重合体から構成されるDSA液の膜(以下、DSA膜と呼ぶ。)L3が形成される。
次に、図3の熱処理ユニットPHPにより基板W上のDSA膜L3に加熱処理が行われることにより、DSA膜L3にミクロ相分離が生じる。その結果、図5(c)に示すように、一方の重合体からなるパターンQ1および他方の重合体からなるパターンQ2が形成される。本例では、ガイドパターンL2に沿うように、線状のパターンQ1および線状のパターンQ2が指向的に形成される。
次に、図3の露光装置OWEによりミクロ相分離後のDSA膜L3の全体にDSA膜L3を改質させるための光が照射され、露光処理が行われる。本実施の形態では、DSA膜L3を改質させるための光として、波長約120nm以上約230nm以下の紫外線(真空紫外線)が用いられる。それにより、一方の重合体と他方の重合体との間の結合が切断され、パターンQ1とパターンQ2とが分離される。
次に、図2の現像処理ユニットDUにより基板W上のDSA膜L3に現像液が供給され、現像処理が行われる。それにより、図5(d)に示すように、パターンQ2が除去される。最終的に、基板W上にパターンQ1が残存する。
[3]露光装置
図6は露光装置OWEの外観斜視図であり、図7は露光装置OWEの側面図である。図6および図7に一点鎖線で示すように、露光装置OWEは筐体60を含む。筐体60は、図1の搬送部122に向く外壁61を有する。図6に示すように、外壁61には、搬送部122内と筐体60内との間で基板Wを搬送するための搬送開口62が形成されている。また、筐体60の底部には、排気部70が設けられている。排気部70は配管71を介して排気装置72に接続される。排気装置72は、例えば工場内の排気設備であり、筐体60から排出される気体の無害化処理等を行う。それにより、後述する基板Wの露光処理時に露光装置OWE内でオゾンが発生する場合でも、発生されたオゾンが排気部70および配管71を通して排気装置72に送られる。したがって、露光処理によって発生するオゾンが露光装置OWEの周辺に拡散することが防止される。
以下の説明では、図6以降の所定の図に太い一点鎖線の矢印で示すように、筐体60の内部から搬送開口62に向かう方向を後方と呼び、その逆方向を前方と呼ぶ。
露光装置OWEは、筐体60に加えて主として光出射部300、基板移動部400および搬入搬出部500から構成される。基板移動部400は、略直方体形状を有するケーシング410を含む。ケーシング410は、前上面部411、中央上面部419、後上面部412、下面部413、前面部414、後面部415、一方側面部416および他方側面部417を含む。
一方側面部416および他方側面部417は、前後方向に延びるとともに互いに対向するように設けられている。一方側面部416および他方側面部417の上端部中央には一定高さ上方に延びる突出部prが形成されている。図6および図7では、一方側面部416および他方側面部417のうち他方側面部417の突出部prのみが示される。
中央上面部419は、一方側面部416の突出部prと他方側面部417の突出部prとをつなぐように設けられる。前上面部411は、突出部prよりも前方の位置で、一方側面部416の上端部と他方側面部417の上端部とをつなぐように設けられる。後上面部412は、突出部prよりも後方の位置で、一方側面部416の上端部と他方側面部417の上端部とをつなぐように設けられる。前上面部411および後上面部412の高さは互いに等しい。
一方側面部416の上端部と他方側面部417の上端部とをつなぐようにかつ前上面部411と後上面部412との間に位置するように、ケーシング410上に光出射部300が設けられる。光出射部300の一部は中央上面部419の上方に位置する。光出射部300の詳細は後述する。
光出射部300の後方に搬入搬出部500が設けられる。図7に示すように、搬入搬出部500は、蓋部材510、蓋駆動部590、支持板591および2つの支持軸592を含む。図7では、2つの支持軸592のうち一方の支持軸592のみが示される。2つの支持軸592は、ケーシング410の両側部で上下方向に延びるようにそれぞれ設けられる。2つの支持軸592により支持板591が水平姿勢で支持される。この状態で、支持板591は光出射部300の後方かつ後上面部412の上方に位置する。支持板591の下面に蓋駆動部590が取り付けられる。蓋駆動部590の下方に蓋部材510が設けられる。
ケーシング410の後上面部412には開口部412bが形成されている。蓋駆動部590は、蓋部材510を駆動することにより蓋部材510を上下方向に移動させる。それにより、開口部412bが閉塞されまたは開放される。開口部412bが開放されることにより、ケーシング410内への基板Wの搬入およびケーシング410からの基板Wの搬出が可能となる。蓋部材510の構造および蓋部材510による開口部412bの開閉動作の詳細は後述する。
図8は露光装置OWEの内部構造を説明するための側面図であり、図9は露光装置OWEの内部構造を説明するための平面図であり、図10は露光装置OWEの内部構造を説明するための正面図である。
図8では、他方側面部417(図6)が取り外された露光装置OWEの状態が示される。図9では、前上面部411(図6)および後上面部412(図6)が取り外された露光装置OWEの状態が示される。図10では、前面部414(図6)が取り外された露光装置OWEの状態が示される。また、図8〜図10では、光出射部300(図6)の構成の一部または全部が一点鎖線で示されるとともに、筐体60(図6)の図示が省略される。
図8に示すように、基板移動部400のケーシング410内には、受渡機構420およびローカル搬送機構430が設けられる。受渡機構420は、複数の昇降ピン421、ピン支持部材422およびピン昇降駆動部423を含み、光出射部300よりも後方に配置される。
ピン支持部材422に複数の昇降ピン421がそれぞれ上方に延びるように取り付けられる。ピン昇降駆動部423は、ピン支持部材422を上下方向に移動可能に支持する。この状態で、複数の昇降ピン421は、後上面部412の開口部412bに重なるように配置される。受渡機構420は、例えば図1の制御部114により制御される。ピン昇降駆動部423が動作することにより、複数の昇降ピン421の上端部が、後上面部412よりも上方の受渡位置と後述するローカル搬送ハンド434よりも下方の待機位置との間を移動する。
図9に示すように、ローカル搬送機構430は、送り軸431、送り軸モータ432、2つのガイドレール433、ローカル搬送ハンド434、2つのハンド支持部材435および連結部材439を含む。
ケーシング410内においては、前面部414の近傍に送り軸モータ432が設けられる。送り軸モータ432から後面部415の近傍にかけて前後方向に延びるように送り軸431が設けられる。送り軸431は、例えばボールねじであり、送り軸モータ432の回転軸に接続される。
一方側面部416の近傍で前後方向に延びるようにガイドレール433が設けられる。また、他方側面部417の近傍で前後方向に延びるようにガイドレール433が設けられる。送り軸431および2つのガイドレール433は互いに平行となるように配置される。
2つのガイドレール433上に2つのハンド支持部材435がそれぞれ前後方向に移動可能にかつ上方に延びるように設けられる。2つのハンド支持部材435は共通の高さを有する。2つのハンド支持部材435の上端部をつなぐようにローカル搬送ハンド434が設けられる。ローカル搬送ハンド434は、略円形状を有する板部材であり、2つのハンド支持部材435により支持される。ローカル搬送ハンド434上には基板Wが載置される。
ローカル搬送ハンド434には、複数の貫通孔434hが形成される。複数の貫通孔434hは、ローカル搬送ハンド434の中心部を取り囲むように等角度間隔で配置される。複数の貫通孔434hには、受渡機構420の複数の昇降ピン421がそれぞれ挿入可能である。また、ローカル搬送ハンド434の下面には、ローカル搬送ハンド434と送り軸431とを連結する連結部材439が設けられる。
ローカル搬送機構430は、例えば図1の制御部114により制御される。送り軸モータ432が動作することにより送り軸431が回転する。それにより、ローカル搬送ハンド434が光出射部300よりも後方の後方位置P1と光出射部300よりも前方の前方位置P2との間で前後方向に移動する。図8以降の所定の図では、後方位置P1および前方位置P2の中心部が黒い三角印で示される。なお、図8および図9では、前方位置P2にあるローカル搬送ハンド434およびハンド支持部材435の状態が二点鎖線で示される。
受渡機構420の複数の昇降ピン421の上端部が待機位置にありかつローカル搬送ハンド434が後方位置P1にある状態で、複数の貫通孔434hが受渡機構420の複数の昇降ピン421上にそれぞれ位置決めされる。
上記のように、本例の露光装置OWEにおいては真空紫外線を用いた基板Wの露光処理が行われる。基板Wに照射される真空紫外線の経路に酸素が存在すると、真空紫外線を受ける酸素分子が酸素原子に分離するとともに分離した酸素原子が他の酸素分子と再結合することによりオゾンが発生する。この場合、基板Wに到達する真空紫外線が減衰する。真空紫外線の減衰は、約230nmよりも長い波長の紫外線の減衰に比べて大きい。
真空紫外線の減衰を低減するためには、真空紫外線の経路中の酸素濃度を低くする必要がある。そこで、ケーシング410内に第1の不活性ガス供給部450が設けられる。図9に示すように、第1の不活性ガス供給部450は、両端部が閉塞された管状部材により構成され、一方側面部416から他方側面部417に延びるように後面部415の内面に取り付けられる。
図10に示すように、第1の不活性ガス供給部450のうち前方を向く部分には、複数の噴射孔451が形成されている。複数の噴射孔451は、第1の不活性ガス供給部450の一端部から他端部にかけて略等間隔で並ぶように配置される。また、図8および図9に示すように、第1の不活性ガス供給部450のうち後方を向く部分に、不活性ガス導入管459の一端部が接続される。不活性ガス導入管459の他端部はケーシング410の外側に位置する。
不活性ガス導入管459の他端部には、図示しない不活性ガス供給系が接続される。ケーシング410の前面部414には、ケーシング410内の雰囲気をケーシング410の外部に排出するための気体導出管418が設けられている。不活性ガス供給系から不活性ガス導入管459に供給される不活性ガスは、第1の不活性ガス供給部450の内部空間を通って複数の噴射孔451からケーシング410内に噴射される。このとき、ケーシング410内の雰囲気が気体導出管418からケーシング410の外部に排出される。それにより、ケーシング410内の雰囲気が不活性ガスにより置換され、酸素濃度が低下する。本実施の形態では、不活性ガスとして窒素ガスが用いられる。
図8に示すように、ケーシング410内には、さらに後位置センサS1、前位置センサS2、照度センサS3および酸素濃度センサS4が設けられる。後位置センサS1は、ローカル搬送ハンド434が後方位置P1にあるか否かを検出し、検出結果を図1の制御部114に与える。前位置センサS2は、ローカル搬送ハンド434が前方位置P2にあるか否かを検出し、検出結果を図1の制御部114に与える。後位置センサS1および前位置センサS2としては、例えば光学式のセンサ等が用いられる。
酸素濃度センサS4は、ケーシング410内の酸素濃度を検出し、検出結果を図1の制御部114に与える。酸素濃度センサS4としては、ガルバニ電池式酸素センサまたはジルコニア式酸素センサ等が用いられる。
照度センサS3は、フォトダイオード等の受光素子を含み、受光素子の受光面に照射される光の照度を検出する。ここで、照度とは、受光面の単位面積当たりに照射される光の仕事率である。照度の単位は、例えば「W/m」で表される。本実施の形態では、照度センサS3により検出される照度は、ローカル搬送ハンド434により後方位置P1と前方位置P2との間を移動する基板Wに照射される真空紫外線の照度、すなわち露光処理時に基板Wに照射されることになる真空紫外線の照度に相当する。また、照度センサS3は、光出射部300の後述する出射面321(図14)に対向する位置で、センサ昇降駆動部441により上下方向に移動可能に支持される。センサ昇降駆動部441は、例えば図1の制御部114により制御される。
図9および図10に示すように、照度センサS3の近傍には、遮光部材442および遮光駆動部443が設けられる。遮光部材442は、照度センサS3の受光素子よりも大きい外形を有する。遮光駆動部443は、上下方向における照度センサS3と光出射部300との間の位置(高さ)で、遮光部材442を前後方向に移動可能に支持する。遮光駆動部443は、例えば図1の制御部114により制御される。センサ昇降駆動部441および遮光駆動部443の動作の詳細は後述する。
次に、図6のケーシング410の後上面部412、中央上面部419および搬入搬出部500の蓋部材510の構成について説明する。図11は後上面部412および中央上面部419の平面図であり、図12は蓋部材510の下面図である。
図11に示すように、後上面部412および中央上面部419を上方から見た場合に、開口部412bは後上面部412の縁および中央上面部419の縁により取り囲まれる。蓋部材510は、開口部412bよりもやや大きい外形を有する。また、蓋部材510の下面は、両端部を除く前縁の一部から一定幅の領域510dが他の領域に比べて一定高さ分高くなるように形成されている。
蓋部材510により開口部412bが閉塞される場合には、蓋部材510の下面のうち前縁を除く外縁から一定幅の領域510cが、後上面部412の上面に当接する。また、蓋部材510の下面のうち領域510dが、中央上面部419の上面に当接する。すなわち、後上面部412および中央上面部419のうち開口部412bを取り囲む領域に蓋部材510の下面が接触する。それにより、ケーシング410と蓋部材510との間に隙間が生じない。したがって、簡単な構成でケーシング410内の密閉性が向上する。
図12に示すように、蓋部材510の下面には、領域510cの内縁に沿って延びるように略一定幅の溝部510bが形成されている。溝部510b内に第2の不活性ガス供給部520が設けられる。第2の不活性ガス供給部520は、一端部が閉塞された管状部材により構成される。その管状部材のうち下方を向く部分には、複数の噴射孔511が形成されている。複数の噴射孔511は、略等間隔で並ぶように配置される。また、第2の不活性ガス供給部520の他端部に、不活性ガス導入管529の一端部が接続されている。不活性ガス導入管529の他端部は蓋部材510の側方に突出している。不活性ガス導入管529の他端部には、図示しない不活性ガス供給系が接続される。
蓋部材510により開口部412bが開放される場合には、蓋部材510の下面の領域510cが、後上面部412の上方の位置で後上面部412の上面に対向する。また、蓋部材510の下面の領域510dが、中央上面部419の上方の位置で中央上面部419の上面に対向する。この状態で、不活性ガス供給系から不活性ガス導入管529に不活性ガスが供給される。
図13は、ケーシング410の開口部412bが開放されている状態を示す露光装置OWEの外観斜視図である。図13では、露光装置OWEのうち搬入搬出部500およびその周辺部のみが示される。
図13に太い実線の矢印で示すように、開口部412bが開放された状態で不活性ガス導入管529に供給される不活性ガスは、第2の不活性ガス供給部520(図12)の複数の噴射孔511(図12)から下方に噴射される。複数の噴射孔511(図12)から噴射される不活性ガスは、開口部412bの内縁近傍を通ってケーシング410内に流れる。
この場合、開口部412bの内縁部に沿うように蓋部材510の下面から下方に向かう不活性ガスの流れが形成される。形成された不活性ガスの流れは、蓋部材510の下方の空間とその空間の外方との間で雰囲気の流れを遮断する。それにより、ケーシング410の外部の雰囲気が開口部412bを通してケーシング410内に進入することが防止される。また、ケーシング410内の雰囲気が開口部412bを通してケーシング410外に漏れ出ることが抑制される。
次に、光出射部300の構成について説明する。図8〜図10に示すように、光出射部300は、ケーシング310、紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330を含む。図8および図10では、ケーシング310が一点鎖線で示される。図9では、ケーシング310、紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330が一点鎖線で示される。ケーシング310内には、紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330とともに、紫外線ランプ320の駆動回路、配線および接続端子等が収容される。光出射部300は、例えば図1の制御部114により制御される。
紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330は、それぞれ一方向に延びる直方体形状を有する。図9に一点鎖線で示すように、紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330の長手方向の寸法は、互いに等しくかつ一方側面部416と他方側面部417との間の距離とほぼ等しい。
本例では、紫外線ランプ320として、波長172nmの真空紫外線を発生するキセノンエキシマランプが用いられる。なお、紫外線ランプ320は、波長230nm以下の真空紫外線を発生するランプであればよく、キセノンエキシマランプに代えて他のエキシマランプまたは重水素ランプ等が用いられてもよい。
図14(a)は紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330の平面図であり、図14(b)は紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330の正面図であり、図14(c)は紫外線ランプ320および第3の不活性ガス供給部330の下面図である。
図14(c)に示すように、紫外線ランプ320の下面には、紫外線ランプ320の一端部から他端部に延びるように真空紫外線の出射面321が形成されている。紫外線ランプ320の点灯時には、出射面321から下方に向かって真空紫外線が出射される。紫外線ランプ320から出射される真空紫外線は、進行方向(本例では上下方向)に直交する帯状の断面を有する。
紫外線ランプ320は、帯状の真空紫外線が図9のローカル搬送ハンド434に載置される基板Wの移動経路を横切るように配置される。この場合、紫外線ランプ320から帯状の真空紫外線が出射された状態でローカル搬送ハンド434(図9)が後方位置P1(図9)と前方位置P2(図9)との間を一定の移動速度で移動することにより、基板Wの一端部から他端部に向かって帯状の真空紫外線が走査される。それにより、基板Wの上面の全ての領域に対して真空紫外線が照射される。
図14(a)〜(c)に示すように、紫外線ランプ320の前面下端部に第3の不活性ガス供給部330が取り付けられる。第3の不活性ガス供給部330は、両端部が閉塞された角筒形状を有する。
図14(b),(c)に示すように、第3の不活性ガス供給部330のうち下方を向く部分には、複数の噴射孔331が形成されている。複数の噴射孔331は、第3の不活性ガス供給部330の一端部から他端部にかけて略等間隔で並ぶように配置される。また、第3の不活性ガス供給部330の前面に、不活性ガス導入管339の一端部が接続されている。不活性ガス導入管339の他端部には、図示しない不活性ガス供給系が接続される。
基板Wの露光処理時には、不活性ガス供給系から不活性ガス導入管339に不活性ガスが供給される。不活性ガス導入管339に供給される不活性ガスは、第3の不活性ガス供給部330の内部空間を通って複数の噴射孔331から図8のケーシング410内に噴射される。
図14(c)に示すように、複数の噴射孔331は、紫外線ランプ320の出射面321に隣り合う。そのため、基板Wの露光処理時には、基板Wに照射される真空紫外線の経路の酸素濃度をより低下させることができる。したがって、基板Wに照射される真空紫外線の減衰をより抑制することができる。それにより、露光の処理効率の低下が抑制される。
以下の説明では、露光処理時に基板Wの上面の単位面積当たりに照射される真空紫外線のエネルギーを露光量と呼ぶ。露光量の単位は、例えば「J/m」で表される。紫外線ランプ320から基板Wの上面に照射される真空紫外線の減衰は、酸素濃度に加えて紫外線ランプ320と基板Wとの間の真空紫外線の経路が大きくなるにつれて大きくなる。そのため、紫外線ランプ320の出射面321(図14)に対して基板Wの上面が傾斜すると、基板Wの上面の複数の位置で露光量に差が生じる。
本実施の形態では、紫外線ランプ320は水平面内で前後方向に直交する方向(以下、左右方向と呼ぶ。)延びるように配置される。また、ローカル搬送ハンド434は、図10に示されるように、2つのハンド支持部材435の上端部をつなぐように設けられる。2つのハンド支持部材435は、ローカル搬送ハンド434に基板Wが載置された状態で、左右方向において基板Wの中心を挟んで対向するように配置される。2つのハンド支持部材435は共通の高さを有するので、2つのハンド支持部材435が並ぶ左右方向では、ローカル搬送ハンド434の高さが一定となる。
これらより、左右方向においては、ローカル搬送ハンド434に載置される基板Wと紫外線ランプ320との間の距離が一定に維持される。それにより、基板Wの露光処理時に、基板Wの上面の全体に均一に真空紫外線が照射される。したがって、露光量の分布にばらつきが生じることが防止される。
[4]露光条件
本実施の形態において、露光装置OWEによる基板Wの露光条件には、ケーシング410内の酸素濃度およびローカル搬送ハンド434による基板Wの移動速度が含まれる。
露光処理中のケーシング410内の酸素濃度は例えば1%よりも低くなるように設定される。この場合、図8の酸素濃度センサS4により検出される酸素濃度が1%よりも低いときに基板Wの露光処理が行われる。それにより、基板Wに照射される真空紫外線が酸素により大きく減衰することが抑制される。また、真空紫外線の経路中に残留する酸素により露光処理中に発生されるオゾンを低減することができる。一方、図8の酸素濃度センサS4により検出される酸素濃度が1%以上であると、基板Wの露光処理は行われない。
露光量は基板Wの処理内容に基づいて基板Wごとまたは基板Wの種類ごとに予め定められている。予め定められた露光量は、基板Wの露光処理前に設定露光量として図1の制御部114に記憶される。
上記のように、基板Wの一端部から他端部に帯状の真空紫外線を一定の速度で走査する場合には、基板Wの移動速度を制御することにより基板Wの露光量を調整することができる。例えば、基板Wの移動速度を高くすることにより露光量を減少させることができ、基板Wの移動速度を低くすることにより露光量を増加させることができる。ここで、基板Wの露光量と基板Wに照射される真空紫外線の照度と基板Wの移動速度との間には一定の関係が存在する。
そこで、本実施の形態では、後述する照度測定により、露光処理時に基板Wに照射されることになる真空紫外線の照度が、露光処理前に予め照度センサS3により検出される。この場合、設定露光量を得るために必要な基板Wの移動速度V(m/sec)は、照度センサS3により検出される照度をIL(W/m(=J/sec・m))とし、設定露光量をSA(J/m)とし、紫外線ランプ320から出射される真空紫外線の断面の基板Wの移動方向に平行な長さ(照射幅)をEW(m)とした場合に、次式(1)で表される。
V=(EW×IL)/SA …(1)
上記の式(1)に基づいて、基板Wの移動速度が制御部114により算出される。光出射部300から真空紫外線が出射された状態で、ローカル搬送ハンド434が前方位置P2から後方位置P1(または後方位置P1から前方位置P2)に算出された移動速度で移動するように、基板移動部400が制御される。
このように、照度センサS3により検出された照度に基づいて基板Wの露光量が設定露光量となるように基板Wの移動速度がフィードバック制御される。それにより、基板Wに照射される真空紫外線の露光量が正確に調整される。
[5]露光処理動作
図15〜図22は、露光装置OWEにおける基板Wの露光処理動作を説明するための側面図である。図15〜図22では、図8の側面図と同様に、筐体60(図6)および他方側面部417(図6)が取り外された露光装置OWEの状態が示される。図17〜図22では、基板移動部400の各構成要素と基板Wとを識別しやすいように、基板Wがハッチングで示される。
初期状態においては、図15に示すように、ローカル搬送ハンド434は後方位置P1にあり、複数の昇降ピン421の上端部は待機位置にある。また、ケーシング410の開口部412bは閉塞された状態にあり、紫外線ランプ320は消灯状態にある。さらに、図15に太い実線の矢印で示すように、第1の不活性ガス供給部450からケーシング410内に不活性ガスが供給される。
第1の不活性ガス供給部450からケーシング410内に不活性ガスが供給されることにより、ケーシング410内の酸素濃度が低下する。それにより、ケーシング410内の酸素濃度が例えば1%よりも低く保持される。
ケーシング410内に基板Wを搬入するために、図16に示すように、蓋部材510が上昇されることにより開口部412bが開放される。このとき、図12の第2の不活性ガス供給部520により蓋部材510の下面から開口部412bに不活性ガスが供給される(図13参照)。それにより、上記のようにケーシング410の外部の雰囲気が開口部412bを通してケーシング410内に進入することが防止される。また、受渡機構420の複数の昇降ピン421が上昇される。それにより、複数の昇降ピン421の上端部が待機位置から受渡位置まで移動する。
次に、図17に示すように、図4の搬送機構127,128のいずれかのハンドHAにより、水平姿勢の基板Wが蓋部材510と開口部412bとの間に水平方向に挿入され、複数の昇降ピン421上に載置される。続いて、受渡機構420の複数の昇降ピン421が下降される。それにより、図18に示すように、複数の昇降ピン421の上端部が受渡位置から待機位置まで移動し、水平姿勢の基板Wが開口部412bを通してケーシング410内に移動される。このとき、複数の昇降ピン421からローカル搬送ハンド434に基板Wが渡される。また、蓋部材510が下降されることにより開口部412bが閉塞されるとともに、図12の第2の不活性ガス供給部520による不活性ガスの供給が停止される。
次に、図19に白抜きの矢印で示すように、ローカル搬送ハンド434が後方位置P1から前方位置P2に移動される。このとき、紫外線ランプ320は消灯状態にあるので、基板Wは露光されない。
その後、前位置センサS2の検出結果に基づいてローカル搬送ハンド434が前方位置P2にあるか否かが図1の制御部114により判定される。また、酸素濃度センサS4により検出される酸素濃度が1%よりも低いか否かが制御部114により判定される。
ローカル搬送ハンド434が前方位置P2にありかつ酸素濃度が1%よりも低くなると、紫外線ランプ320が消灯状態から点灯状態に切り替えられる。それにより、図20にドットパターンで示すように、紫外線ランプ320から下方に真空紫外線UVが出射される。真空紫外線UVは、基板Wの直径よりも長い長さを有する左右方向に延びる帯状の断面を有する。
また、第3の不活性ガス供給部330からケーシング410内に不活性ガスが供給される。第3の不活性ガス供給部330から供給される不活性ガスは、ローカル搬送ハンド434の一部または基板Wの一部に衝突し、基板Wの上方の空間に流れる。
続いて、図21に白抜きの矢印で示すように、ローカル搬送ハンド434が前方位置P2から後方位置P1に移動される。このときの移動速度は、予め上記の式(1)を用いて算出された速度で一定となるように制御される。それにより、上記のように、基板Wの上面の全ての領域が設定露光量で露光される。
その後、後位置センサS1の検出結果に基づいてローカル搬送ハンド434が後方位置P1にあるか否かが図1の制御部114により判定される。ローカル搬送ハンド434が後方位置P1にあると、紫外線ランプ320が点灯状態から消灯状態に切り替えられる。また、第3の不活性ガス供給部330による不活性ガスの供給が停止される。このときの露光装置OWEの状態は、図18の例と同じである。
次に、ケーシング410内から基板Wを搬出するために、図22に示すように、蓋部材510が上昇されることにより開口部412bが開放される。このとき、図12の第2の不活性ガス供給部520により蓋部材510の下面から開口部412bに不活性ガスが供給される(図13参照)。また、受渡機構420の複数の昇降ピン421が上昇される。それにより、複数の昇降ピン421の上端部が待機位置から受渡位置まで移動し、ローカル搬送ハンド434から複数の昇降ピン421に基板Wが渡される。このようにして、水平姿勢の基板Wがケーシング410内から開口部412bの上方に移動される。
複数の昇降ピン421上に載置された露光処理後の基板Wが、図4の搬送機構127,128のいずれかのハンドHAにより水平方向に取り出される。その後、受渡機構420の複数の昇降ピン421が下降されるとともに、蓋部材510が下降されることにより開口部412bが閉塞される。また、図12の第2の不活性ガス供給部520による不活性ガスの供給が停止される。それにより、露光装置OWEは初期状態に戻る。
[6]照度測定動作
基板Wの露光処理に用いられる設定速度を得るために、例えば予め定められた数の基板Wが露光処理されるごとに、基板Wのロットごとに、または1日ごとに、以下に示す照度測定が行われる。
図23〜図25は、露光装置OWEにおける照度測定動作を説明するための側面図である。図23〜図25では、図8の側面図と同様に、筐体60(図6)および他方側面部417(図6)が取り外された露光装置OWEの状態が示される。
露光装置OWEにおいては、照度測定が行われない間は、図23に太い点線で示すように、照度センサS3の上端部を覆うように遮光部材442が配置される。それにより、基板Wへの真空紫外線の照射時には照度センサS3の受光素子に光が入射しない。したがって、照度センサS3の劣化が抑制され、照度センサS3の長寿命化が実現される。また、照度センサS3は、ローカル搬送ハンド434の移動経路よりも下方に配置される。
照度測定は、ケーシング410の開口部412bが閉塞されるとともに酸素濃度センサS4により検出される酸素濃度が1%よりも低い状態で開始される。初期状態において、紫外線ランプ320は消灯状態にある。
照度測定が開始されると、図23に白抜きの矢印で示すように、遮光駆動部443により遮光部材442が前方に移動される。それにより、照度センサS3の上端部が上方に露出する。
次に、図24に白抜きの矢印で示すように、センサ昇降駆動部441により照度センサS3が上昇される。このとき、照度センサS3は、受光面の高さがローカル搬送ハンド434に載置される基板Wの上面の高さに一致するように位置決めされる。
次に、紫外線ランプ320が消灯状態から点灯状態に切り替えられる。それにより、図25にドットパターンで示すように、紫外線ランプ320から照度センサS3に向かって帯状の真空紫外線UVが出射される。
紫外線ランプ320から出射される真空紫外線UVの一部が、照度センサS3の受光素子に入射する。それにより、露光処理時に基板Wに照射されることになる真空紫外線の照度が検出される。照度の検出結果は、図1の制御部114に与えられる。
その後、照度センサS3が下降されるとともに紫外線ランプ320が点灯状態から消灯状態に切り替えられる。また、照度センサS3の上端部を覆うように遮光部材442が後方に移動される。それにより、露光装置OWEが初期状態に戻る。
上記のように、照度センサS3は、照度測定時に受光面の高さがローカル搬送ハンド434に載置される基板Wの上面の高さに一致するように位置決めされる。したがって、基板Wの露光時に基板Wに照射される真空紫外線の照度を正確に検出することができる。
また、照度センサS3は、基板Wの露光処理時には、ローカル搬送ハンド434の移動経路よりも下方に配置される。それにより、露光処理時に照度センサS3が基板Wに干渉しない。
[7]基板処理装置の動作
基板処理装置100の動作について図1〜図5を参照しつつ説明する。インデクサブロック11において、キャリア載置部111(図1)に、初期状態(図5(a))の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、キャリア113から基板載置部PASS1,PASS3(図4)に初期状態の基板Wを搬送する。また、搬送機構115は、基板載置部PASS2,PASS4(図4)に載置された処理済の基板Wをキャリア113に搬送する。
処理ブロック12において、搬送機構127は、基板載置部PASS1に載置された基板Wを、上段熱処理部101(図3)の冷却ユニットCP(図3)および塗布処理室22(図2)に順に搬送する。この場合、冷却ユニットCPにより基板Wの温度がDSA膜L3の形成に適した温度に調整された後、塗布処理ユニットCUにより基板W上にDSA膜L3が形成される(図5(b))。
次に、搬送機構127は、DSA膜L3が形成された基板Wを、上段熱処理部101(図3)の熱処理ユニットPHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)および露光装置OWE(図3)に順に搬送する。この場合、熱処理ユニットPHPにより基板Wの加熱処理が行われることにより、上記のようにDSA膜L3にミクロ相分離が生じる(図5(c))。続いて、冷却ユニットCPにより基板Wが冷却された後、露光装置OWEにより基板Wの露光処理が行われる。
次に、搬送機構127は、露光装置OWEによる露光処理後の基板Wを、上段熱処理部101(図3)の冷却ユニットCP(図3)、現像処理室21および基板載置部PASS2(図4)に順に搬送する。この場合、冷却ユニットCPにより基板Wが冷却された後、現像処理ユニットDUにより基板Wの現像処理が行われる(図5(d))。現像処理後の基板Wが基板載置部PASS2に載置される。
搬送機構128は、基板載置部PASS3に載置された基板Wを、下段熱処理部102(図3)の冷却ユニットCP(図3)および塗布処理室24(図2)に順に搬送する。次に、搬送機構128は、塗布処理ユニットCUによる処理後の基板Wを、下段熱処理部102(図3)の熱処理ユニットPHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)および露光装置OWE(図3)に順に搬送する。次に、搬送機構128は、露光装置OWEによる処理後の基板Wを、下段熱処理部102(図3)の冷却ユニットCP(図3)、現像処理室23(図2)および基板載置部PASS4(図4)に順に搬送する。塗布処理室24(図2)、下段熱処理部102(図3)および現像処理室23(図2)における基板Wの処理内容は、上記の塗布処理室22(図2)、上段熱処理部101(図3)および現像処理室21(図2)における基板Wの処理内容と同じである。
このように、本実施の形態においては、搬送機構127によって搬送される基板Wは、現像処理室21、塗布処理室22および上段熱処理部101において処理され、搬送機構128によって搬送される基板Wは、現像処理室23、塗布処理室24および下段熱処理部102において処理される。この場合、上段の処理部(現像処理室21、塗布処理室22および上段熱処理部101)および下段の処理部(現像処理室23、塗布処理室24および下段熱処理部102)において並行して基板Wの処理を行うことができる。
[8]効果
上記の露光装置OWEにおいては、蓋部材510が開口部412bの上方の位置にあるときに水平姿勢の基板Wを蓋部材510と開口部412bとの間に水平方向に挿入することができる。その基板Wは、受渡機構420により開口部412bの上方の位置から開口部412bを通してケーシング410内の位置に移動される。その後、蓋部材510が開口部412bの上方の位置から下降することにより開口部412bが閉塞される。この状態で、第1の不活性ガス供給部450からケーシング410内に不活性ガスが供給されることにより、ケーシング410内の酸素濃度が低下する。
ローカル搬送機構430により基板Wが水平方向に移動されつつ、光出射部300により基板Wの上面に真空紫外線が照射される。それにより、基板Wの上面の全体が露光される。その後、蓋部材510が開口部412bの上方の位置に上昇することにより開口部412bが開放される。この状態で、基板Wがケーシング410内の位置から開口部412bを通して開口部412bの上方の位置に移動される。その後、水平姿勢の基板Wが蓋部材510と開口部412bとの間から水平方向に取り出される。
上記の構成によれば、蓋部材510の上下動によりケーシング410を密閉状態および開放状態にすることができる。この場合、蓋部材510とケーシング410とを摺動させることなく開口部412bを開閉することができるので、パーティクルが発生しない。また、開口部412bと蓋部材510との間の離間距離が短い場合でも、水平姿勢の基板Wを搬入および搬出することができる。それにより、ケーシング410の上部に蓋部材510を移動させるための大きなスペースが必要ない。
また、基板Wの搬入時および搬出時にケーシング410内の不活性ガスの漏洩を最小限にすることができる。さらに、基板Wの上下動によりケーシング410内へ水平姿勢の基板Wを移動させかつケーシング410外へ水平姿勢の基板Wを移動させることができる。また、ケーシング410内で水平姿勢の基板Wを水平方向に移動させることができる。この場合、基板Wを移動させるための機構が複雑化しない。これらの結果、基板Wの搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板Wを露光することができる。
[9]他の実施の形態
(1)上記実施の形態では、ローカル搬送ハンド434が前方位置P2から後方位置P1に移動する場合にのみ基板Wの上面に真空紫外線が照射されるが、本発明はこれに限定されない。ローカル搬送ハンド434が前方位置P2から後方位置P1に移動する場合に代えて、ローカル搬送ハンド434が後方位置P1から前方位置P2に移動する場合にのみ基板Wの上面に真空紫外線が照射されてもよい。
また、ローカル搬送ハンド434が後方位置P1から前方位置P2に移動する場合および前方位置P2から後方位置P1に移動する場合に基板Wの上面に真空紫外線が照射されてもよい。
(2)上記実施の形態においては、露光装置OWEはDSA膜L3を改質させるための露光処理に用いられるが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記のガイドパターンL2は、現像処理後のレジスト膜に紫外線を照射し、そのレジスト膜を改質させることにより形成される。したがって、露光装置OWEは、DSA膜L3の他に基板W上に形成されるレジスト膜を改質させるために用いることもできる。さらに、露光装置OWEは、膜が形成されていない基板Wの上面を改質させるために用いることもできる。
(3)上記実施の形態では、DSA膜L3を改質させるための光として真空紫外線が用いられるが、本発明はこれに限定されない。約230nmよりも長い波長の紫外線を用いてDSA膜L3を改質させてもよい。さらに、上記のように、基板W上に形成されるDSA膜L3以外の膜を改質させる場合には、当該膜を改質可能な光として、紫外線よりも長い波長を有する光が用いられてもよい。
(4)上記実施の形態では、照度測定時に第3の不活性ガス供給部330からケーシング410内に不活性ガスが供給されないが、本発明はこれに限定されない。照度測定時に第3の不活性ガス供給部330からケーシング410に不活性ガスが供給されてもよい。また、この場合、第3の不活性ガス供給部330の複数の噴射孔331に対向する位置に、複数の噴射孔331から噴射される不活性ガスを照度センサS3の上端部に導く導風部材が配置されてもよい。それにより、露光処理時に基板Wの一面上に照射される真空紫外線の照度をより正確に検出することができる。
(5)上記実施の形態では、露光処理時に光出射部300から基板Wに照射される真空紫外線の照度を検出するために1つの照度センサS3のみが用いられるが、本発明はこれに限られない。真空紫外線の照度を検出するために複数の照度センサS3が用いられてもよい。この場合、例えば複数の照度センサS3により検出される照度の平均値に基づいて露光処理時の基板Wの移動速度をより適切に算出することができる。
(6)上記実施の形態では、露光処理時に基板Wがローカル搬送ハンド434上に載置される。本発明において、ローカル搬送ハンド434の上面には、基板Wを安定保持するための保持機構が設けられてもよい。例えば、ローカル搬送ハンド434上に、基板Wの外周端部に当接するとともに基板Wを位置決め可能な複数の保持ピンが設けられてもよい。または、ローカル搬送ハンド434上に、基板Wの下面を吸着する吸着保持部が設けられてもよい。この場合、ケーシング410内での基板Wの移動時に、ローカル搬送ハンド434から基板Wが落下することが防止される。
(7)上記実施の形態では、露光処理時に基板Wを前後方向に移動させる機構として送り軸431および送り軸モータ432が用いられるが、本発明はこれに限定されない。ケーシング410内でローカル搬送ハンド434を前後方向に移動させることができるのであれば、送り軸431および送り軸モータ432に代えて、ベルト駆動機構またはリニアモータ駆動機構が設けられてもよい。
(8)上記実施の形態では、ケーシング410内の酸素濃度を低くするために不活性ガスとして窒素ガスが用いられるが、本発明はこれに限定されない。ケーシング410に供給される不活性ガスとしては、窒素ガスに代えてアルゴンガスまたはヘリウムガス等が用いられてもよい。
(9)上記実施の形態では、蓋部材510に第2の不活性ガス供給部520が設けられるが、第2の不活性ガス供給部520は設けられなくてもよい。この場合、露光装置OWEの部品点数が低減される。
(10)上記実施の形態では、光出射部300に第3の不活性ガス供給部330が設けられるが、第3の不活性ガス供給部330は設けられなくてもよい。この場合、露光装置OWEの部品点数が低減される。
[10]請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、露光装置OWEが露光装置の例であり、開口部412bが開口部の例であり、後上面部412および中央上面部419の上面が上面の例であり、ケーシング410がケーシングの例であり、蓋部材510が閉塞部材の例であり、蓋駆動部590が開閉駆動部の例である。
また、受渡機構420が第1の基板移動機構の例であり、第1の不活性ガス供給部450が第1の不活性ガス供給部の例であり、ローカル搬送機構430が第2の基板移動機構の例であり、光出射部300が光照射部の例であり、第2の不活性ガス供給部520が第2の不活性ガス供給部の例である。
また、前後方向が第1の方向の例であり、左右方向が第2の方向の例であり、2つのガイドレール433が第1および第2の案内部材の例であり、2つのハンド支持部材435が第1および第2の支持部材の例であり、送り軸431、送り軸モータ432、ローカル搬送ハンド434および連結部材439が移動駆動部の例である。
また、出射面321が光出射面の例であり、第3の不活性ガス供給部330が第3の不活性ガス供給部の例であり、酸素濃度センサS4が濃度検出部の例であり、制御部114が制御部の例であり、筐体60が筐体の例であり、排気部70が排気部の例である。
さらに、塗布処理ユニットCUが塗布処理部の例であり、熱処理ユニットPHPおよび冷却ユニットCPが熱処理部の例であり、現像処理ユニットDUが現像処理部の例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
[11]参考形態
(1)第1の参考形態に係る露光装置は、基板を露光する露光装置であって、開口部が形成された上面を有するとともに基板を収容するケーシングと、開口部から離間する第1の位置と開口部を閉塞する第2の位置との間で上下方向に移動可能に設けられる閉塞部材と、閉塞部材を第1の位置と第2の位置とに移動させる開閉駆動部と、閉塞部材が第1の位置にあるときに水平姿勢の基板を閉塞部材の下方でかつ開口部の上方の位置とケーシング内の位置との間で上下方向に移動させる第1の基板移動機構と、閉塞部材が第2の位置にあるときにケーシング内に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部と、ケーシング内で基板を水平方向に移動させる第2の基板移動機構と、第2の基板移動機構により移動される基板の一面に光を照射する光照射部とを備える。
その露光装置においては、閉塞部材が第1の位置にあるときに水平姿勢の基板を閉塞部材と開口部との間に水平方向に挿入することができる。その基板は、第1の基板移動機構により開口部の上方の位置から開口部を通してケーシング内の位置に移動される。その後、閉塞部材が第1の位置から第2の位置に下降することにより開口部が閉塞される。この状態で、第1の不活性ガス供給部からケーシング内に不活性ガスが供給されることにより、ケーシング内の酸素濃度が低下する。第2の基板移動機構により基板が水平方向に移動されつつ、光照射部により基板の一面に光が照射される。それにより、基板の一面の全体が露光される。その後、閉塞部材が第2の位置から第1の位置に上昇することにより開口部が開放される。この状態で、基板がケーシング内の位置から開口部を通して開口部の上方の位置に移動される。その後、水平姿勢の基板を閉塞部材と開口部との間から水平方向に取り出すことができる。
上記の構成によれば、開閉部材の上下動によりケーシングを密閉状態および開放状態にすることができる。この場合、開閉部材とケーシングとを摺動させることなく開口部を開閉することができるので、パーティクルが発生しない。また、開口部と閉塞部材との間の離間距離が短い場合でも、水平姿勢の基板を搬入および搬出することができる。それにより、ケーシングの上部に閉塞部材を移動させるための大きなスペースが必要ない。また、基板の搬入時および搬出時にケーシング内の不活性ガスの漏洩を最小限にすることができる。さらに、基板の上下動によりケーシング内へ水平姿勢の基板を移動させかつケーシング外へ水平姿勢の基板を移動させることができる。また、ケーシング内で水平姿勢の基板を水平方向に移動させることができる。この場合、基板を移動させるための機構が複雑化しない。これらの結果、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる。
(2)閉塞部材が第2の位置にあるときにケーシングの上面の開口部を取り囲む領域に閉塞部材の下面が接触してもよい。
この場合、閉塞部材によりケーシングの開口部が閉塞されたときに、閉塞部材とケーシングとの間に隙間が生じない。それにより、簡単な構成でケーシング内の密閉性が向上する。
(3)露光装置は、閉塞部材が第1の位置にあるときに閉塞部材の下面と開口部の縁部との間に不活性ガスの流れを形成する第2の不活性ガス供給部をさらに備えてもよい。
この場合、不活性ガスの流れは、閉塞部材の下方の空間とその空間の外方との間で雰囲気の流れを遮断する。それにより、ケーシングの外部の雰囲気が開口部を通してケーシング内に進入することが防止されるとともにケーシング内からケーシング外へ漏洩する不活性ガスの量が低減される。
(4)第2の基板移動機構は、水平な第1の方向に延びる第1および第2の案内部材と、基板を水平姿勢で支持するとともに第1および第2の案内部材により第1の方向に移動可能に案内される第1および第2の支持部材と、第1および第2の支持部材を第1の方向に移動させる移動駆動部とを含み、第1および第2の支持部材は、第1の方向に交差する水平な第2の方向において基板の中心を挟んで対向するように配置され、光照射部は、第2の方向に延びる光出射面を有してもよい。
この場合、基板が第1の方向に移動するときに第2の方向において基板が傾くことが防止される。それにより、光照射部の光出射面と基板の一面との間の距離が一定に維持される。したがって、基板の一面の全体に均一に光が照射される。
(5)露光装置は、光照射部により光が照射される基板上の領域に不活性ガスを供給する第3の不活性ガス供給部をさらに備えてもよい。
この場合、光照射部により基板に照射される光の経路の酸素濃度をより低下させることができる。それにより、光照射部により基板に照射される光の減衰がさらに抑制され、露光の処理効率の低下が抑制される。
(6)露光装置は、ケーシング内の酸素濃度を検出する濃度検出部と、濃度検出部により検出される酸素濃度が予め定められた処理濃度以下であるときに光照射部により光が基板に照射されるように、第2の基板移動機構および光照射部を制御する制御部とをさらに備えてもよい。
この場合、酸素濃度が予め定められた処理濃度以下である雰囲気内で光照射部により光が基板に照射される。それにより、基板に照射される光が酸素により大きく減衰することが抑制される。したがって、露光の処理効率の低下が抑制される。
(7)露光装置は、ケーシングおよび光照射部を収容する筐体と、筐体内の雰囲気を排気する排気部とをさらに備えてもよい。
基板に照射される光の経路に酸素が存在するとオゾンが発生する場合がある。このような場合でも、筐体内の雰囲気が排気部により排気される。したがって、基板の露光によって発生するオゾンが露光装置の周辺に拡散することが防止される。
(8)光照射部から基板に照射される光は、真空紫外線を含んでもよい。
この場合、酸素により減衰しやすい真空紫外線を基板に照射する場合でも、露光の処理効率の低下が抑制される。
(9)第2の参考形態に係る基板処理装置は、上記の露光装置と、露光装置により光が照射される前の基板の一面に誘導自己組織化材料を含む処理液を塗布することにより基板の一面に膜を形成する塗布処理部と、塗布処理部により膜が形成された後かつ露光装置により光が照射される前の基板に熱処理を行う熱処理部と、露光装置により光が照射された後の基板の一面に溶剤を供給して膜の現像処理を行う現像処理部とを備える。
その基板処理装置においては、上記の露光装置により光が照射される前の基板に処理液が塗布された後、処理液が塗布された基板に熱処理が行われることにより基板の一面上でミクロ相分離が生じる。ミクロ相分離により2種類の重合体のパターンが形成された基板の一面に、上記の露光装置により光が照射される。上記の露光装置においては、基板の搬入および搬出のための構成を複雑化することなく、一定の低酸素濃度の雰囲気中で基板を露光することができる。したがって、基板処理装置の構成を複雑化することなく、露光の処理効率の低下を抑制することができる。その後、現像処理が行われる。その現像処理では、溶剤により2種類の重合体のうちの一方が除去される。このように、上記の基板処理装置によれば、基板への処理液の塗布、熱処理、露光処理および現像処理が連続的に行われる。
本発明は、種々の基板の処理に有効に利用することができる。
11 インデクサブロック
12 処理ブロック
21,23 現像処理室
22,24 塗布処理室
25,35 スピンチャック
26,36 カップ
27 現像ノズル
28 移動機構
50 流体ボックス
60 筐体
61 外壁
62 搬送開口
70 排気部
71 配管
72 排気装置
100 基板処理装置
101 上段熱処理部
102 下段熱処理部
111 キャリア載置部
112,122 搬送部
113 キャリア
114 制御部
115,127,128 搬送機構
116,HA ハンド
117,412b 開口部
121 塗布現像処理部
123 熱処理部
125 上段搬送室
126 下段搬送室
300 光出射部
310,410 ケーシング
320 紫外線ランプ
321 出射面
330 第3の不活性ガス供給部
331,451,511 噴射孔
339,459,529 不活性ガス導入管
400 基板移動部
411 前上面部
412 後上面部
413 下面部
414 前面部
415 後面部
416 一方側面部
417 他方側面部
418 気体導出管
419 中央上面部
420 受渡機構
421 昇降ピン
422 ピン支持部材
423 ピン昇降駆動部
430 ローカル搬送機構
431 送り軸
432 送り軸モータ
433 ガイドレール
434 ローカル搬送ハンド
434h 貫通孔
435 ハンド支持部材
439 連結部材
441 センサ昇降駆動部
442 遮光部材
443 遮光駆動部
450 第1の不活性ガス供給部
500 搬入搬出部
510 蓋部材
510b 溝部
510c,510d 領域
520 第2の不活性ガス供給部
590 蓋駆動部
591 支持板
592 支持軸
CP 冷却ユニット
CU 塗布処理ユニット
DU 現像処理ユニット
L1 下地層
L2 ガイドパターン
L3 DSA膜
OWE 露光装置
P1 後方位置
P2 前方位置
Q1,Q2 パターン
PASS1〜PASS4 基板載置部
PHP 熱処理ユニット
pr 突出部
S1 後位置センサ
S2 前位置センサ
S3 照度センサ
S4 酸素濃度センサ
UV 真空紫外線
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を露光する露光装置であって、
    開口部が形成された上面を有するとともに基板を収容するケーシングと、
    前記開口部から離間する第1の位置と前記開口部を閉塞する第2の位置との間で上下方向に移動可能に設けられる閉塞部材と、
    前記閉塞部材を前記第1の位置と前記第2の位置とに移動させる開閉駆動部と、
    前記閉塞部材が前記第1の位置にあるときに水平姿勢の基板を前記閉塞部材の下方でかつ前記開口部の上方の位置と前記ケーシング内の位置との間で上下方向に移動させる第1の基板移動機構と、
    前記閉塞部材が前記第2の位置にあるときに前記ケーシング内に不活性ガスを供給する第1の不活性ガス供給部と、
    前記ケーシング内で基板を水平方向に移動させる第2の基板移動機構と、
    前記第2の基板移動機構により移動される基板の一面に光を照射する光照射部と
    不活性ガスを噴射する複数の噴射孔を有する第2の不活性ガス供給部とを備え、
    前記閉塞部材は、前記ケーシングの前記開口部に向きかつ前記複数の噴射孔が設けられる下面を有し、
    前記複数の噴射孔は、前記閉塞部材が前記第1の位置にあるときに前記複数の噴射孔から噴射される不活性ガスの流れが前記閉塞部材の下方の空間とその空間の外方との間で雰囲気の流れを遮断するようにかつ前記閉塞部材を上方から透過的に見た場合に前記開口部の内縁の少なくとも一部に沿って並ぶように設けられる、露光装置。
  2. 前記閉塞部材が前記第2の位置にあるときに前記ケーシングの前記上面の前記開口部を取り囲む領域に前記閉塞部材の前記下面が接触する、請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第2の基板移動機構は、
    水平な第1の方向に延びる第1および第2の案内部材と、
    基板を水平姿勢で支持するとともに前記第1および第2の案内部材により前記第1の方向に移動可能に案内される第1および第2の支持部材と、
    前記第1および第2の支持部材を前記第1の方向に移動させる移動駆動部とを含み、
    前記第1および第2の支持部材は、前記第1の方向に交差する水平な第2の方向において基板の中心を挟んで対向するように配置され、
    前記光照射部は、前記第2の方向に延びる光出射面を有する、請求項1または2記載の露光装置。
  4. 前記光照射部により光が照射される基板上の領域に不活性ガスを供給する第3の不活性ガス供給部をさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の露光装置。
  5. 前記ケーシング内の酸素濃度を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部により検出される酸素濃度が予め定められた処理濃度以下であるときに前記光照射部により光が基板に照射されるように、前記第2の基板移動機構および前記光照射部を制御する制御部とをさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記ケーシングおよび前記光照射部を収容する筐体と、
    前記筐体内の雰囲気を排気する排気部とをさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記光照射部から基板に照射される光は、真空紫外線を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載の露光装置と、
    前記露光装置により光が照射される前の基板の一面に誘導自己組織化材料を含む処理液を塗布することにより基板の前記一面に膜を形成する塗布処理部と、
    前記塗布処理部により前記膜が形成された後かつ前記露光装置により光が照射される前の基板に熱処理を行う熱処理部と、
    前記露光装置により光が照射された後の基板の前記一面に溶剤を供給して前記膜の現像処理を行う現像処理部とを備える、基板処理装置。
JP2015062746A 2015-03-25 2015-03-25 露光装置および基板処理装置 Active JP6495707B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062746A JP6495707B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 露光装置および基板処理装置
TW105107565A TWI591451B (zh) 2015-03-25 2016-03-11 曝光裝置及基板處理裝置
KR1020160034613A KR101846652B1 (ko) 2015-03-25 2016-03-23 노광 장치 및 기판 처리 장치
US15/079,147 US10236200B2 (en) 2015-03-25 2016-03-24 Exposure device and substrate processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015062746A JP6495707B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 露光装置および基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183991A JP2016183991A (ja) 2016-10-20
JP6495707B2 true JP6495707B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=56974698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015062746A Active JP6495707B2 (ja) 2015-03-25 2015-03-25 露光装置および基板処理装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10236200B2 (ja)
JP (1) JP6495707B2 (ja)
KR (1) KR101846652B1 (ja)
TW (1) TWI591451B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201639063A (zh) * 2015-01-22 2016-11-01 應用材料股份有限公司 批量加熱和冷卻腔室或負載鎖定裝置
JP6811638B2 (ja) * 2017-02-14 2021-01-13 株式会社Screenホールディングス 基板処理方法及びその装置
JP6768561B2 (ja) * 2017-03-01 2020-10-14 株式会社Screenホールディングス 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
JP6811119B2 (ja) * 2017-03-01 2021-01-13 株式会社Screenホールディングス 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
JP6985803B2 (ja) 2017-03-01 2021-12-22 株式会社Screenホールディングス 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
JP7009122B2 (ja) * 2017-09-05 2022-01-25 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置および基板処理方法

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070037292A1 (en) * 1989-02-27 2007-02-15 Masayuki Kojima Method and apparatus for processing samples
JP2528962B2 (ja) 1989-02-27 1996-08-28 株式会社日立製作所 試料処理方法及び装置
US5868854A (en) 1989-02-27 1999-02-09 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for processing samples
US6077788A (en) 1989-02-27 2000-06-20 Hitachi, Ltd. Method and apparatus for processing samples
US6989228B2 (en) 1989-02-27 2006-01-24 Hitachi, Ltd Method and apparatus for processing samples
US5200017A (en) 1989-02-27 1993-04-06 Hitachi, Ltd. Sample processing method and apparatus
WO2000031780A1 (fr) 1998-11-19 2000-06-02 Nikon Corporation Dispositif optique, systeme d'exposition et source de faisceau laser, procede d'alimentation en gaz, procede d'exposition et procede de fabrication de dispositif
US7077159B1 (en) * 1998-12-23 2006-07-18 Applied Materials, Inc. Processing apparatus having integrated pumping system
JP4054159B2 (ja) 2000-03-08 2008-02-27 東京エレクトロン株式会社 基板処理方法及びその装置
JP2001274054A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Canon Inc 露光装置、半導体デバイス製造方法および半導体デバイス製造工場
US6609877B1 (en) * 2000-10-04 2003-08-26 The Boc Group, Inc. Vacuum chamber load lock structure and article transport mechanism
KR20020055492A (ko) 2000-12-28 2002-07-09 안민혁 노광용 광원의 전력제어장치 및 방법
JP2003207902A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Pentax Corp 露光装置
WO2003090268A1 (fr) 2002-04-19 2003-10-30 Tokyo Electron Limited Procede de traitement de substrat et procede de production de dispositifs a semi-conducteurs
JP2003338499A (ja) 2002-05-20 2003-11-28 Tokyo Electron Ltd 膜形成方法及び膜形成装置
JP4097557B2 (ja) 2003-04-11 2008-06-11 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
JP4478440B2 (ja) 2003-12-02 2010-06-09 キヤノン株式会社 ロードロック装置および方法
JP4859660B2 (ja) * 2006-12-27 2012-01-25 東京応化工業株式会社 基板処置装置
JP5186224B2 (ja) * 2008-01-29 2013-04-17 東京応化工業株式会社 基板処置装置
JP5623018B2 (ja) * 2009-01-30 2014-11-12 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニーE.I.Du Pont De Nemours And Company 凸版印刷フォームを作製するための装置および方法
JP5448724B2 (ja) * 2009-10-29 2014-03-19 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイスの製造方法
JP2012173512A (ja) 2011-02-22 2012-09-10 Nsk Technology Co Ltd 近接露光装置及びその近接露光方法
JP5760293B2 (ja) 2011-03-02 2015-08-05 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置
JP5836848B2 (ja) 2012-03-06 2015-12-24 東京エレクトロン株式会社 補助露光装置
JP5890255B2 (ja) 2012-04-02 2016-03-22 株式会社Screenセミコンダクターソリューションズ 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
JP5918122B2 (ja) 2012-04-06 2016-05-18 東京エレクトロン株式会社 パターン形成方法、パターン形成装置、及びコンピュータ可読記憶媒体
JP6099969B2 (ja) 2012-12-27 2017-03-22 キヤノン株式会社 露光装置及びデバイスの製造方法
JP6072644B2 (ja) * 2013-08-05 2017-02-01 東京エレクトロン株式会社 紫外線照射装置、基板処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2016027588A (ja) 2013-08-30 2016-02-18 東京応化工業株式会社 光照射装置、基板処理装置及び基板処理装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI591451B (zh) 2017-07-11
JP2016183991A (ja) 2016-10-20
US10236200B2 (en) 2019-03-19
KR20160115775A (ko) 2016-10-06
TW201704888A (zh) 2017-02-01
US20160279651A1 (en) 2016-09-29
KR101846652B1 (ko) 2018-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6543064B2 (ja) 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
JP6495707B2 (ja) 露光装置および基板処理装置
KR102118273B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR101922260B1 (ko) 노광 장치, 기판 처리 장치, 기판의 노광 방법 및 기판 처리 방법
CN108535966B (zh) 曝光装置、基板处理装置、曝光方法及基板处理方法
TWI706226B (zh) 曝光裝置、基板處理裝置、基板之曝光方法及基板處理方法
TWI649642B (zh) 曝光裝置、基板處理裝置、基板曝光方法以及基板處理方法
JP6924661B2 (ja) 露光装置、基板処理装置、露光方法および基板処理方法
JP6894281B2 (ja) 露光装置、基板処理装置、基板の露光方法および基板処理方法
TWI747490B (zh) 曝光裝置
KR102214962B1 (ko) 기판 처리 장치
JP7295754B2 (ja) 露光装置
JP7335763B2 (ja) 露光装置
TWI688000B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
KR20150076808A (ko) 기판반송유닛

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6495707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250