JP6495135B2 - 配線ボックス - Google Patents
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Description
底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ボックス本体の前記側壁における前記底壁から離間した位置に、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口が設けられることで、当該挟持片は、前記ビスの回動により、退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴としている。
「挟持片」とは、ボックス本体の開口側端部に外側に向けて突設された挟持片鍔部と協働して、壁材に対してボックス本体を取付けるために、当該ボックス本体に対して回転により進退不能に支持されたビスに螺合される部材を指す。
挟持片の「退避位置」とは、壁表からボックス本体を壁穴に挿通させて、壁裏に配置させる際に、当該挟持片が壁穴の周縁部と干渉しないように配置される位置を指し、ボックス本体の正面視において、当該ボックス本体の外形線から内部に入り込んでいる挟持片の位置を指す。
挟持片の「挟持可能位置」とは、ボックス本体が壁穴に配置された状態で、前記「退避位置」の挟持片がビスの回動により設定角度だけ連れ回されて、挟持片当接案内部に当接することで、更なる連れ回りが防止される連れ回り回動方向に沿った特定位置を指し、当該特定位置から挟持片を壁材側に引き寄せて、当該壁材裏面に押圧させることで、壁材を挟持可能となる位置であって、ボックス本体の正面視において、挟持片は、当該ボックス本体の外形線から外部に突出している。
挟持片の「挟持位置」とは、挟持片の前記「挟持可能位置」からビスの回転により、当該挟持片の連れ回りが阻止された状態で、当該挟持片を壁材の側に引き寄せて、当該挟持片が壁材に押圧させることで、ボックス本体の挟持鍔部と協働して、壁材に対して壁裏からボックス本体を挟持する挟持片が壁材に最も近接した位置を指す。
また、前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有しているので、第1壁材に比較して薄い第2壁材に対してボックス本体を挟持させるには、前記挟持片を前記挟持片当接案内部に案内させて、当該挟持片の引寄せ距離を長くするのみでよい。このように、請求項1の発明によれば、同一の配線ボックスを壁厚の異なる複数の壁材に対する取付けが可能となる。
底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記挟持片を前記退避位置に配置可能とすべく前記側壁に形成された単一の挟持片退避開口は、前記底壁に近接して側壁に形成された挟持片退避開口内の退避位置に挟持片が退避される場合に比較して、少なくとも前記ビスの少ない総回転数で、同一壁厚の壁材が挟持可能な前記底壁から離れた位置に形成され、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴としている。
底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ビスは、ボックス本体の底壁により先端部が支持され、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口は、前記ビスの軸方向の中間部に設けられて、当該挟持片は、前記ビスの回動により、前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴としている。
底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ビスは、軸長がボックス本体の側壁の高さよりも短くて、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口は、前記ボックス本体の前記側壁における前記底壁から離間した位置に設けられ、当該挟持片は、前記ビスの回動により、前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴としている。
実施例1の配線ボックスB1 の縦横の各側壁2,3に設けられた挟持片退避開口21は、複数種類の汎用の壁材W1 〜W3 のうち、壁厚T3 の最も大きな壁材W3 を、最小の引寄せ距離L3 で挟持が可能な「退避位置P3 」に挟持片A1 を配置可能に設計してある。これに対して、図9(a)に示される配線ボックスB2 は、壁厚T1 (=12.5mm)の最も汎用性の高い壁材W1 を、最小の引寄せ距離L1 で挟持が可能な「退避位置P1 」に挟持片A1 を配置可能なように、ボックス本体10の縦横の各側壁2,3に挟持片退避開口22が形成されている。よって、壁厚T1 の最も汎用性の高い壁材W1 に対応させて、最小の引寄せ距離L1 で挟持が可能な専用の配線ボックスB2 を製作する実用的利点は大きい。
B1 〜B5 :配線ボックス
D1 〜D3 :ビス
E1 :挟持片退避開口24の幅
E2 :異なる3つの退避位置の各挟持片の合成全体幅
H:壁穴
L1 〜L3 :挟持片の引寄せ距離
P1 〜P4 :挟持片の退避位置
T1 〜T3 :壁材の壁厚
W1 〜W3 :壁材
1,67:ボックス本体の底壁
2a,3a:挟持片当接案内部
2,62:ボックス本体の縦側壁
3,65:ボックス本体の横側壁
4,63:ボックス開口
5,64:挟持鍔部
10,61:ボックス本体
21〜24:挟持片退避開口
71:挟持片退避溝(挟持片退避開口)
Claims (5)
- 底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ボックス本体の前記側壁における前記底壁から離間した位置に、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口が設けられることで、当該挟持片は、前記ビスの回動により、退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴とする配線ボックス。 - 底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記挟持片を前記退避位置に配置可能とすべく前記側壁に形成された単一の挟持片退避開口は、前記底壁に近接して側壁に形成された挟持片退避開口内の退避位置に挟持片が退避される場合に比較して、少なくとも前記ビスの少ない総回転数で、同一壁厚の壁材が挟持可能な前記底壁から離れた位置に形成され、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴とする配線ボックス。 - 底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ビスは、ボックス本体の底壁により先端部が支持され、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口は、前記ビスの軸方向の中間部に設けられて、当該挟持片は、前記ビスの回動により、前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴とする配線ボックス。 - 底壁と側壁と開口を有するボックス本体を備え、壁材に形成された壁穴に、壁表から挿入されて当該壁材に固定される配線ボックスであって、
前記ボックス本体は、
前記壁穴から壁裏に挿入されたボックス本体を壁穴周縁に掛けるために、当該ボックス本体の開口側端部に外側に向けて設けられた挟持鍔部と、
壁表側から操作可能であって、しかも回転により当該ボックス本体に進退不能に支持されるビスと、
前記壁材を裏面側から挟持不能であって、しかも前記壁穴に対するボックス本体の挿入時に当該壁穴周縁と干渉しない退避位置と、前記壁材を壁裏側から挟持可能な挟持可能位置との間において、前記ビスの回動により連れ回り可能であると共に、前記挟持可能位置において連れ回りを規制することで、当該ビスの回転により前記壁材の裏側まで引き寄せられて、前記挟持鍔部と協働して前記壁材を挟持する1ないし複数の挟持片と、
前記ビスの回動により挟持可能位置に連れ回された前記挟持片を当接させることで、更なる連れ回りを規制すると共に、前記ビスの回転により、当該連れ回りを規制された挟持可能位置の挟持片を壁材の裏面まで案内する挟持片当接案内部と、
を備え、
前記ビスは、軸長がボックス本体の側壁の高さよりも短くて、前記挟持片を前記退避位置に配置可能な単一の挟持片退避開口は、前記ボックス本体の前記側壁における前記底壁から離間した位置に設けられ、当該挟持片は、前記ビスの回動により、前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回り可能であり、
前記単一の挟持片退避開口は、特定の第1壁材の壁厚に対応すべく、前記挟持鍔部を前記壁穴周縁に掛けた状態で、当該第1壁材の裏面側に位置するように設けられ、
更に、前記特定の第1壁材の壁厚よりも薄い壁厚の第2壁材に対応すべく、前記挟持片当接案内部は、前記挟持片が前記退避位置から挟持可能位置まで連れ回りされた状態で、当該挟持可能位置から、前記第2壁材を壁裏から挟持する挟持位置まで案内可能な長さを有していることを特徴とする配線ボックス。 - 前記単一の挟持片退避開口は、前記ビスの軸方向における軸長の中間よりもボックス本体の開口の側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の配線ボックス。
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