JP2011169451A - ネジ座取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネジ孔21aが設けられたネジ座18を取付け板14に取付けるためのネジ座取付け構造34であって、ネジ座は、ネジ孔が形成されるとともに取付け板の内面14bに当接する本体部19と、本体部から取付け板の内面に沿って延設された固定部20とを備え、取付け板は、ネジ孔と連通し外面から内面に貫通するボルト挿通孔28と、固定部の少なくとも一部が露出するように形成され、ネジ座が挿脱可能な大きさに形成された開口部29と、固定部の内側D1から外側D2への移動を規制する第一の係止部31と、固定部の外側から内側への移動を規制し、開口部の縁部29aに対して本体部を挿脱可能とする空間部を形成するように設けられた第二の係止部32とを備える。
【選択図】図2
Description
取付け板が木製の部材で形成されているときには、取付け板にねじ込み式ナット(鬼目ナット)を取付けることによりネジ孔を設けたネジ座取付け構造が一般的となっている。
また、取付け板が金属板で形成されているときには、取付け板にナットを溶着したり、取付け板に穿設された挿通孔の内面にネジ加工したりすることによってネジ孔を設けたネジ座取付け構造が一般的である。
これらのネジ座取付け構造によれば、取付け板にネジ孔を確実に設けることができ、これによって、ネジ孔に取付けられる部材を安定して支持することができるという。
具体的に説明すると、側壁には、側壁の内外を連通させるボルト挿通孔と、ナット部材挿通孔(開口部)が並設されている。ナット部材の先端部をナット部材挿通孔を通過させて側壁の内面側に挿入し、ネジ孔をボルト挿通孔に内側から合致させ得るように構成されている。そして、ナット部材の先端部を側壁の内面に当接するように保持して、段付ボルトをボルト挿通孔を通してネジ孔に螺着させる。
このように構成されたネジ座取付け構造によれば、ナットが予め固設されている従来のものに比べて部品点数を削減でき、さらにナットの溶接に要する工数を削減することができるという。
本発明のネジ座取付け構造は、ネジ孔が設けられたネジ座を取付け板に取付けるためのネジ座取付け構造であって、前記ネジ座は、前記ネジ孔が形成されるとともに、前記取付け板の内面に当接する本体部と、前記本体部から前記取付け板の内面に沿って延設された固定部とを備え、前記取付け板は、前記ネジ孔と連通し、外面から内面に貫通するボルト挿通孔と、前記固定部の少なくとも一部が露出するように形成され、前記ネジ座が挿脱可能な大きさに形成された開口部と、前記固定部の内側から外側への移動を規制する第一の係止部と、前記固定部の外側から内側への移動を規制し、前記開口部の前記ボルト挿通孔側の縁部に対して前記本体部を挿脱可能とする空間部を形成するように設けられた第二の係止部とを備えることを特徴としている。
また、外側から開口部を通してネジ座にアクセスして内面に沿う方向に第一の係止部とネジ座との係止関係を解除してからネジ座を開口部縁回りに他方側へ回転させることで、本体部を第二の係止部と開口部縁との間から開口部を経由して外側に取外し、ネジ座を外側から容易に着脱することができる。
この発明によれば、ネジ座の本体部を第二の係止部と開口部縁との間に挿入し、係止爪を本体部側に移動させた状態で、固定部を開口部縁回り一方側へ回転させて、係止爪を開口部の第一の係止部側の内周面に当接させる。ここから、係止爪の外側の端部が開口部の内周面の内側の端部に達するまで固定部を一方側へさらに回転させるだけで、係止爪の弾性力により係止爪が本体部から離間する方向に移動し、係止爪の外側の部分が第一の係止部の内面に当接する。
これにより、固定部を外側から内面に保持することができる。
この発明によれば、ネジ座の本体部を第二の係止部と開口部縁との間に挿入した後で、固定部を開口部縁回り一方側へ回転させ傾斜面を第一の係止部に当接させる。この状態で固定部を一方側へさらに回転させることで、第一の係止部から傾斜面に作用する力の分力により、係止爪を本体部側に移動させることができる。
この発明によれば、内周面側係止部が開口部の内周面に係止したときに、ネジ座が本体部に対する固定部側となる方向に移動するのを防止することができる。
この発明によれば、取付け板の外面と内周面側係止部との間に指などをかけることにより、取付け板の内面に沿う方向に内周面側係止部を容易に移動させることができる。
この発明によれば、固定部が第一の係止部に係止される部分の少なくとも取付け板の内面に沿う方向の長さだけネジ座を取付け板に対して本体部と固定部とを結ぶ方向に移動させることで、固定部と第一の係止部とを係合させたり、係合を解除させたりすることができる。
この発明によれば、取付け板に対してネジ座を本体部と固定部とを結ぶ方向に安定して移動させることができる。
この発明によれば、汎用品であるナット部材を用いてネジ座を構成することで、ネジ座を製造するのに要するコストを低減させることができる。
この発明によれば、取付け板に開口部および第二の係止部を形成するのに要する製造コストを低減させることができる。
以下、本発明に係るネジ座取付け構造の第1実施形態が用いられるデスク装置の実施形態を、図1から図15を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態のデスク装置1は、平面視で長方形形状に形成された板状の天板2と、天板2の使用者側となる前縁をなす長辺2aに平行な左右方向Xの両端部に、間隔をおいて一対取付けられ、天板2を支持する側面視コ字状の脚体(支持体)3と、天板2の下面に設けられた引出し4と、引出し4の側方(左右方向X)に配設された化粧材(閉塞部)5と、化粧材5をスライド可能とする移動機構6とを備えている。
本実施形態では、左右方向Xに4つ並べられた引出し4のうち、両端部には左右方向Xの幅の狭い引出し4Aが、中央部には左右方向Xの幅の広い引出し4Bが配置されている。中央部に並べられた2つの引出し4Bの間(側方)に一定の隙間が形成されていて、その隙間に化粧材5が配置されている。
天板2の下面には、前後方向Yに延びる不図示の支持レールが取付けられている。引出し4は、支持レールに案内されることで、天板2の下部に収納された収納位置P1と天板2の縁部2cから突出する取出位置P2との間でスライド可能となっている。
表面板13および裏面板14は、金属板により形成されている。表面板13の端部は内側に折り返されてフランジ部13aが形成されている。裏面板14は、上方に折り曲げられた自身の端部14aが表面板13のフランジ部13aに固定されることにより、表面板13に取付けられている。
表面板13のフランジ部13aの側面には、樹脂製のサイドエッジ15が装着されている。
なお、表面板13と裏面板14との固定方法は、上記の方法に限ることなく公知の様々な方法を用いることができる。また、以下では、説明の便宜のため、裏面板14に対する上方を内側D1、下方を外側D2とする。
図3および図4に示すように、ネジ座18は、ネジ孔21aが形成されるとともに、裏面板14の内面(内側D1の面)14b(図2参照)に当接する本体部19と、本体部19から裏面板14の内面14bに沿って前後方向Yに延設された固定部20とを備えている。本実施形態における本体部19と固定部20とを結ぶ方向は、前後方向Yとなっている。
本体部19は、ナット部材21と、ナット部材21が嵌合された嵌合孔22が下部に形成されたネジ座本体23とを有している。なお、前述のネジ孔21aはナット部材21に形成されたものである。
ネジ座本体23には、嵌合孔22に連通する通し孔23aが形成されている。通し孔23aの内径は嵌合孔22の内径よりも小さく設定され、嵌合孔22と通し孔23aとが連通する部分には段部23bが形成されている。
ネジ座本体23、固定部20、係止爪24および内周面側係止部25は、たとえば樹脂などで一体に成形されている。
裏面板14にネジ座18が取付けられた状態において、内周面側係止部25は、裏面板14の外面(外側D2の面)から外側D2に向けてわずかに突出するように設定されている。なお、内周面側係止部25が裏面板14の外面から突出する長さは、デスク装置1の仕様に応じて適宜設定することができる。
ボルト挿通孔28は、開口部29に対して後方Y1となるように配置されている。
ボルト挿通孔28は、ネジ孔21aの内径にほぼ等しい円形に形成されている。
開口部29はほぼ矩形形状に形成され、開口部29の前後方向Yの長さは、湾曲体30の前後方向Yの長さより長く設定されている。
開口部29におけるボルト挿通孔28に対する反対側の縁部が、ネジ座18の係止爪24の内側D1から外側D2への移動を規制する第一の係止部31となっている。
第二の係止部32は、ネジ座18の固定部20の外側D2から内側D1への移動を規制し、開口部29のボルト挿通孔28側の縁部29aに対してネジ座18の本体部19を挿脱可能とする空間部を形成するように設けられている。
以上説明したボルト挿通孔28、開口部29および湾曲体30は、たとえば、裏面板14をプレス機により加工するときに一度に形成されている。より詳しくは、裏面板14にボルト挿通孔28および開口部29を形成するときに、裏面板14の内側D1に絞り加工することにより湾曲体30が形成されている。
図2に示すように、これまで説明したネジ座18、開口部29、第一の係止部31および湾曲体30で、本実施形態のネジ座取付け構造34を構成する。
まず、図6に示すように、使用者は、裏面板14の外側D2からネジ座18を裏面板14の開口部29に近づけ、開口部29の縁部29aと第二の係止部32との間に形成された空間部にネジ座18の本体部19を挿入する。
そして、ネジ座18の固定部20を縁部29a回りの一方側E1へ回転させることで、図7に示すように、傾斜面24aが第一の係止部31に当接して係止爪24が後方Y1に移動する。さらに、固定部20を一方側E1へ回転させると、図2に示すように、本体部19が裏面板14の内面14bに当接すると同時に、固定部20が第二の係止部32に当接する。このとき、第一の係止部31の内側D1の面により係止爪24が係止され、内周面側係止部25が開口部29の内周面に係止される。
このように、ネジ座18を裏面板14に着脱可能に取付けることができる。
図2および図8に示すように、移動機構6は、上下方向に貫通するとともに前後方向Yに延びる長孔42aが形成された移動部本体36と、長孔42aに挿通されて天板2の下面に設けられたネジ孔21aに取付けられ、長孔42a内を前後方向Yに移動可能となるように移動部本体36を支持する取付けネジ(支持部材)37とを有する。本実施形態では、移動部本体36は金属板により形成されている。
移動部本体36は、図8に示すように、取付け材38と化粧材受け39とをスポット溶接などで互いに接続することにより構成されている。
図9に示すように、取付け材38は、前後方向Yに直交するように配置された板状の垂下部40と、垂下部40の左右方向Xの両端部から後方Y1に延びる一対の延設部41と、一対の延設部41の間でそれぞれ対応する延設部41の上端に取付けられた一対の天板取付け部42とを有している。天板取付け部42には、前述の長孔42aがそれぞれ形成されている。
垂下部40の下部には、金属板の端部を後方Y1に折り返したフランジ部43が形成されている。
爪部48の前縁下部には、上方に向かうにしたがって前方Y2に向かうように形成された導入面48aが設けられている。垂下部45の左右方向Xの両端部および下方の端部はそれぞれ後方Y1に折返されていて、一対の側方折返し片49、下方折返し片50が形成されている。
このように構成された取付け材38および化粧材受け39は、たとえば、垂下部40と垂下部45、延設部41と側方折返し片49、フランジ部43と下方折返し片50、を適宜スポット溶接することにより互いに接続されている。
下方支持部57の後方Y1側の端部には、上方に向けて突出した化粧側下方係合部57aが設けられている。また、上方支持部58の前方Y2側、後方Y1側の端部には、下方に向けて突出した化粧側上方突出部58a、化粧側上方係合部58bがそれぞれ設けられている。
カバー本体59は、正面板53の縁部全体を覆うことが可能となるように形成されている。すなわち、カバー本体59は、正面板本体56および下方支持部57の縁部を覆う第一の本体部59aと、第一の本体部59aから前方Y2側へと延び上方支持部58の縁部を覆う第二の本体部59bとを有している。カバー本体59は、第一の本体部59aと第二の本体部59bとにより全体として略L字形に形成されている。カバー本体59の後方Y1であって上方の部分には、第一の本体部59aと第二の本体部59bとが結合することで生じた切欠き部59cが形成されている。
また、第二の延在部61は、正面板本体56に対応する側面視で直線状に形成されている。第二の延在部61は、カバー本体59が正面板53の縁部に当接した状態で、下方支持部57と上方支持部58との間に、正面板本体56に沿うように配置されている。
図13に示すように、移動部本体36の受け側係合部47に化粧材5の化粧側上方係合部58bを係合させながら、移動部本体36の爪部48の導入面48aに化粧材5の化粧側下方係合部57aを押し付ける。すると、導入面48aに沿って正面板53が変形して化粧材5の化粧側上方係合部58bと化粧側下方係合部57aの間隔が開き、図2に示すように爪部48に化粧側下方係合部57aが係合して、図14に示すように、移動部本体36に化粧材5が接続される。
このとき、図13に示すように、化粧材5には切欠き部59cが形成されているので、移動部本体36に化粧材5を接続するときにサイドカバー54が移動部本体36に干渉するのが防止される。
この状態から、取付けネジ37を回転させて緩めたうえで、図15に示すように、移動部本体36を長孔42aに沿って後方Y1に退くように移動させ、化粧材5の前面を収納位置P1に配置された引出し4の前面4aよりも退行させたときの化粧材5の位置が退避位置P4である。
化粧材5を退避位置P4に移動させることで、たとえば、目隠し用として用いられる不図示のサイドスクリーンを固定部材Kで天板2の縁部2cに取付けることができる。
また、外側D2から開口部29を通してネジ座18にアクセスして前後方向Yに第一の係止部31とネジ座18との係止関係を解除してからネジ座18を縁部29a回りに他方側E2へ回転させることで、本体部19を第二の係止部32と縁部29aとの間から開口部29を経由して外側D2に取外し、ネジ座18を外側D2から容易に着脱することができる。
これにより、固定部20を外側から内面に保持することができる。
そして、内周面側係止部25は、裏面板14の外面から外側D2に向けてわずかに突出しているため、裏面板14の外面と内周面側係止部25との間に指などをかけることにより、前後方向Yに内周面側係止部25を容易に移動させることができる。
また、ネジ座18の本体部19が、ナット部材21とネジ座本体23とを有するため、ネジ座18を製造するのに要するコストを低減させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図16に示すように、本実施形態のネジ座取付け構造71は、上記第1実施形態のネジ座取付け構造34のネジ座18および湾曲体30に代えて、ネジ座72および湾曲体73を備えている。
図17に示すように、本実施形態の湾曲体73の第二の係止部32には、前後方向Yに延びるガイド孔76が形成されている。
本体部80は、ナット部材21と、ナット部材21が収容された嵌合孔82が上部に形成されたネジ座本体83とを有している。
ネジ座本体83の嵌合孔82の下方には、嵌合孔82に連通する通し孔83aが形成されている。通し孔83aの内径は嵌合孔82の内径よりも小さく設定され、嵌合孔82と通し孔83aとが連通する部分には段部83bが形成されている。
嵌合孔82の内周面には、ナット部材21の上面を係止するナット係止爪84が形成されている。ナット部材21は、下面は段部83bに当接し、上面はナット係止爪84に係止されることで、嵌合孔82内に収容されたナット部材21が上方に外れ難くなっている。
固定部81における案内部87の前方Y2側には、上下方向に貫通する固定部貫通孔88が形成されている。固定部貫通孔88の本体部80側の内周面には前方Y2側に延びる突出部支持体89が備えられ、突出部支持体89の上面の前方Y2側の端部には、上方に突出する突出部90が設けられている。図19に示すように、突出部90は、第二の係止部32の前方Y2側の端部を前方Y2側から後方Y1側に係止している。
図16に示すように、固定部81の前方Y2側の端部は、第一の係止部31により前後方向Yに長さL2係止されている。
図20に示すように、位置決め部91の端部91aの左右方向Xの中央部には、指をかけられるように前方Y2側に凹んだ第一の指掛け凹部92が形成されている。そして、位置決め部91の前方Y2の端部の左右方向Xの中央部には、指をかけられるように後方Y1側に凹んだ第二の指掛け凹部93が形成されている。
まず、図21に示すように、使用者は、裏面板14の外側D2からネジ座72を裏面板14の開口部29に近づけ、開口部29の縁部29aと第二の係止部32との間に形成された空間部にネジ座72の本体部80を挿入する。このとき、ネジ座72の上記の長さL1(図16参照)は第二の係止部32から開口部29の縁部29aまでの距離よりも長く設定されているので、ネジ座72が天板2の表面板13と裏面板14との間に入り込むことが防止される。
続いて、第一の指掛け凹部92に指をかけてネジ座72を前方Y2側に移動させると、突出部90が第二の係止部32の下面に当接することで突出部支持体89の前方Y2側が下方に撓む。そして、図16に示すように、案内部材87がガイド孔76内の前方Y2側の縁部に当接したときに、固定部81の前方Y2側の端部が第一の係止部31により外側D2から内側D1へ係止されるとともに、突出部90と第二の係止部32との当接が解除されるので、撓んでいた突出部支持体89が前方Y2側に延びる当初の形状に戻り、突出部90が第二の係止部32の前方Y2側の端部を係止する。
このとき、案内部材87がガイド孔76内を前方Y2に移動するので、ネジ座72を前後方向Yに安定して移動させることがきる。
このように、ネジ座72を裏面板14に着脱可能に取付けることができる。
さらに、位置決め部91の端部91aが所定の寸法に設定されているので、長さL2だけネジ座72を裏面板14に対して前後方向Yに移動させることで、固定部81と第一の係止部31とを係合させたり、係合を解除させたりすることができる。
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態では、ネジ座の嵌合孔にナット部材21を嵌合させることでネジ座にネジ孔21aを形成した。しかし、たとえば、ネジ座全体を鉄鋼などで一体に形成し、ネジ座にネジ孔を設けてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、取付け板は金属板により形成されているとしたが、樹脂製の板材などで形成してもよい。
14b 内面
18、72 ネジ座
19、80 本体部
20、81 固定部
21 ナット部材
21a ネジ孔
22、82 嵌合孔
23、83 ネジ座本体
24 係止爪
24a 傾斜面
25 内周面側係止部
28 ボルト挿通孔
29 開口部
29a 縁部
31 第一の係止部
32 第二の係止部
33 規制部
34、71 ネジ座取付け構造
91a 端部(退避部)
D1 内側
D2 外側
Claims (9)
- ネジ孔が設けられたネジ座を取付け板に取付けるためのネジ座取付け構造であって、
前記ネジ座は、
前記ネジ孔が形成されるとともに、前記取付け板の内面に当接する本体部と、
前記本体部から前記取付け板の内面に沿って延設された固定部と
を備え、
前記取付け板は、
前記ネジ孔と連通し、外面から内面に貫通するボルト挿通孔と、
前記固定部の少なくとも一部が露出するように形成され、前記ネジ座が挿脱可能な大きさに形成された開口部と、
前記固定部の内側から外側への移動を規制する第一の係止部と、
前記固定部の外側から内側への移動を規制し、前記開口部の前記ボルト挿通孔側の縁部に対して前記本体部を挿脱可能とする空間部を形成するように設けられた第二の係止部と
を備えることを特徴とするネジ座取付け構造。 - 前記固定部における前記本体部に対する反対側の端部には前記第一の係止部の内面に係止されるとともに、前記取付け板の内面に沿って弾性変形可能な係止爪が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のネジ座取付け構造。
- 前記係止爪には、外側から内側に向かうにしたがって前記固定部側から前記本体部側に向かうように形成された傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のネジ座取付け構造。
- 前記係止爪には、前記開口部の内周面に係止する内周面側係止部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のネジ座取付け構造。
- 前記内周面側係止部は、前記取付け板の外面から外側に向けて突出していることを特徴とする請求項4に記載のネジ座取付け構造。
- 前記ネジ座には、
前記取付け板に対して前記ネジ座を、前記固定部が前記第一の係止部に係止される部分の少なくとも前記取付け板の内面に沿う方向の長さ以上前記内面に沿う方向に移動可能とする退避部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のネジ座取付け構造。 - 前記取付け板は、前記取付け板に沿うとともに前記本体部と前記固定部とを結ぶ方向に交差する方向に前記ネジ座が移動するのを規制する規制部をさらに備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のネジ座取付け構造。
- 前記ネジ座の本体部が、
ナット部材と、
前記ナット部材が嵌合可能な嵌合孔が形成されたネジ座本体と、
を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のネジ座取付け構造。 - 前記取付け板は金属板で形成され、
前記取付け板に前記開口部が形成されたときに、前記第二の係止部が前記取付け板の内面側に絞り加工することにより形成されたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のネジ座取付け構造。
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