JP6495001B2 - 作業支援端末 - Google Patents

作業支援端末 Download PDF

Info

Publication number
JP6495001B2
JP6495001B2 JP2014264301A JP2014264301A JP6495001B2 JP 6495001 B2 JP6495001 B2 JP 6495001B2 JP 2014264301 A JP2014264301 A JP 2014264301A JP 2014264301 A JP2014264301 A JP 2014264301A JP 6495001 B2 JP6495001 B2 JP 6495001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
radio transmitter
area
reception
intensity threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014264301A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016126389A (ja
Inventor
厚也 貫井
厚也 貫井
沙魚川 久史
久史 沙魚川
大輔 石井
大輔 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Secom Co Ltd
Original Assignee
Secom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Secom Co Ltd filed Critical Secom Co Ltd
Priority to JP2014264301A priority Critical patent/JP6495001B2/ja
Publication of JP2016126389A publication Critical patent/JP2016126389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6495001B2 publication Critical patent/JP6495001B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末に関する。
ビル管理等の業務では、会社の敷地内やビル内部等を対象施設として作業員が定期的に施設内を巡回する定期点検作業を実施することがある。このような作業としては、設備点検や警備巡回、清掃など様々な業務がある。以下では、清掃作業を例にして、その業務の内容を説明する。
清掃作業において、作業員は、対象施設で清掃を行う清掃エリア(作業エリア)を所定の順序で定期的あるいは不定期に巡回し、各清掃エリア内の清掃を実施する。清掃すべきポイントを漏れなく清掃したか否かは、作業員により清掃記録として記入される。こうした従来の清掃業務では、清掃作業の実施有無およびどの程度清掃したかは作業員の自己申告であり、本来的にはより確実性のある記録が望まれる。
これは、清掃業務だけに限らず、設備機器などの保守点検業務でも同様である。保守点検の分野では、携帯端末により作業員を支援する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、設備の点検保守を行なう作業員が所持し、その作業を支援することにより設備の点検保守を確実に行うことができる携帯端末装置が開示されている。この携帯端末装置は、設備に貼付された無線タグから出された設備IDを受信するインタフェース装置を備えている。携帯端末装置にて無線タグの受信記録を保存することで、確実に無線タグ近傍に所在したことが記録できる。
特開平10−222543号公報
しかしながら、無線タグの信号を受信したか否かだけでは作業の記録として必ずしも有効ではない。例えば、作業員が所持する携帯端末装置が現在作業していないエリアのタグをたまたま受信しただけであったり、タグの近傍を通過しただけであったり、といった誤認識の可能性がある。また、故意的に、作業をしていないにも拘わらず不正に記録だけ残すといった使用のおそれもある。清掃作業を管理する場合においては、清掃エリアに応じて必要とされる作業時間や作業量が担保されたかを、管理者が把握可能とする必要がある。また、このように適切に作業をしたことの記録が必要となる一方で、対象施設を巡回する作業員が進入禁止エリアに立ち入っていないことも把握可能とする必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを記録・管理することができ、また、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することのできる作業支援端末を提供することを目的とする。
本発明の作業支援端末は、作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末であって、前記作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号と、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号とを受信する近距離通信部と、作業エリア情報として、前記作業無線送信機ごとに設定された作業時間を予め記憶する記憶部と、前記作業無線送信機の識別信号を受信すると、前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する累積処理部と、前記累積処理部で累積した時間が当該作業無線送信機に対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業無線送信機に対応する作業エリアにおいて作業が完了したと判定する作業判定部と、前記禁止無線送信機の識別信号を受信すると、前記作業員に対して警報出力する警報判定部と、を備えている。
この構成により、作業支援端末は、作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号を、所定の作業時間(その作業無線送信機に対応して設定された作業時間)のあいだ、累積的に受信すると、その作業エリアにおいて作業が完了したと判定する。これにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になる。一方、作業支援端末は、進入禁止エリアに設定された禁止無線送信機の識別信号を受信すると、作業員に対して警報出力する。これにより、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。
また、本発明の作業支援端末では、前記記憶部は、前記作業エリア情報として、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値をさらに記憶し、前記累積処理部は、前記作業無線送信機の識別信号の受信強度が当該作業無線送信機に対応して設定された前記受信強度閾値以上であれば、前記識別信号の受信時間を累積し、前記警報判定部は、前記禁止無線送信機の識別信号の受信強度が所定の禁止強度閾値以上であれば、前記作業員に対して警報出力し、前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されてもよい。
この構成により、作業支援端末は、作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号を、所定の受信強度閾値(その作業無線送信機に対応して設定された受信強度閾値)以上で、かつ、所定の作業時間のあいだ、累積的に受信すると、その作業エリアにおいて作業が完了したと判定する。このように、作業無線送信機からの識別信号の受信強度を考慮に入れることにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かの判定精度を高くすることができる。一方、作業支援端末は、進入禁止エリアに設定された禁止無線送信機の識別信号を、所定の禁止強度閾値(作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値)以上で受信すると、作業員に対して警報出力する。このように、進入禁止の警報に際しては禁止無線送信機からの識別信号の受信強度が高い場合となるよう考慮に入れることにより、作業員が進入禁止エリアに立ち入ったか否かの判定精度を高くすることができる。
本発明の作業支援システムは、作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号が受信強度閾値以上の信号強度であれば受信し、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号が禁止強度閾値以上の信号強度であれば受信する作業支援端末と、前記受信強度閾値と禁止強度閾値を設定する管理端末とを備えた作業支援システムであって、前記管理端末は、前記管理端末の利用者が前記作業無線送信機ごとに前記受信強度閾値を設定範囲内で入力する操作部と、前記操作部から入力された前記作業無線送信機ごとの受信強度閾値と所定の前記禁止強度閾値を作業エリア情報として生成する作業情報生成部と、前記作業エリア情報を前記作業支援端末に送信する作業指示部と、を備え、前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されている。
この構成により、管理端末を用いることによって、作業無線送信機ごとの受信強度閾値を容易に設定することができる。これにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になる。また、管理端末を用いることによって、禁止無線送信機の禁止強度閾値を容易に設定することができる。これにより、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。この場合、禁止強度閾値が作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されるので、作業員が進入禁止エリアに立ち入ったか否かの判定精度を高くすることができる。
本発明の方法は、作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末で実行される方法であって、前記方法は、作業エリア情報として、前記作業エリアごとに設定された作業時間を予め記憶する処理と、前記作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号を受信する処理と、前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する処理と、前記累積処理部で累積した時間が当該作業エリアに対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業エリアにおいて作業が完了したと判定する処理と、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号を受信する処理と、前記禁止無線送信機の識別信号を受信すると、前記作業員に対して警報出力する処理と、を含んでいる。
この方法によっても、上記の作業支援端末と同様に、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になり、また、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。
本発明のプログラムは、作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末で実行されるプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータに、前記方法は、前記作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号と、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号とを受信する処理と、作業エリア情報として、前記作業無線送信機ごとに設定された作業時間を予め記憶する処理と、前記作業無線送信機の識別信号を受信すると、前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する処理と、前記累積処理部で累積した時間が当該作業無線送信機に対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業無線送信機に対応する作業エリアにおいて作業が完了したと判定する処理と、前記禁止無線送信機の識別信号を受信すると、前記作業員に対して警報出力する処理と、を実行させる。
このプログラムによっても、上記の作業支援端末と同様に、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になり、また、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。
本発明によれば、作業支援端末を用いることにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを記録・管理することができ、また、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。
本発明の実施の形態における管理端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における作業支援端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における清掃エリアの説明図である。 本発明の実施の形態における禁止エリアの説明図である。 本発明の実施の形態における管理端末の操作画面(清掃エリアでの操作画面)の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における管理端末の操作画面(禁止エリアでの操作画面)の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における管理端末の動作(受信強度閾値および禁止強度閾値の設定処理)を示すフロー図である。 本発明の実施の形態における清掃作業時の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態における作業支援端末の動作(清掃作業の進行の支援・管理処理)を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態の作業支援システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、作業員が施設内を巡回して清掃作業を行う場合にその作業の進行を支援・管理する作業支援システムの場合を例示する。なお、以下では、清掃作業を例として本発明を説明するが、本発明の範囲はこれに限られない。
本実施の形態の作業支援システムの全体の構成を、図面を参照して説明する。図1は、管理端末の構成を示すブロック図であり、図2は、作業支援端末の構成を示すブロック図である。また、図3は、清掃エリアの例を示した図であり、図4は、進入禁止エリアの例を示した図である。
図1〜図4に示すように、本実施の形態の作業支援システムは、無線送信機1と管理端末2と作業支援端末3を備えている。無線送信機1は、清掃エリア(作業エリア)や進入禁止エリアの壁面などに設置されるいわゆる無線タグである(図3および図4参照)。本実施の形態において、無線送信機1には、清掃作業を行う清掃エリアに設置される作業無線送信機としての作業タグと、清掃作業において進入禁止となる進入禁止エリアに設置される禁止無線送信機としての禁止タグが含まれる。無線タグは、例えばBluetooth(登録商標)LEなど所定の近距離無線通信規格に準拠したビーコン信号を発信する機能を備えている。ビーコン信号には、その無線タグを識別するための識別情報(識別IDなど)が含まれている。ビーコン信号は、識別信号と呼ぶこともできる。ビーコン信号の発信は、定期的に(例えば、10秒に1回)行われる。このような無線タグとしては、例えば、自ら電波を発信するアクティブタイプの無線タグが用いられる。なお、無線タグとして、受動型のパッシブタイプの無線タグが用いられてもよい。
管理端末2は、管理者(清掃業者の社員など)が所持する携帯端末(例えば、スマートフォン)である。後述するように、管理端末2は、清掃エリア内で無線送信機1と近距離通信を行って、作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な範囲(受信強度閾値)を無線送信機1ごとに設定する機能を備えている。また、管理端末2は、作業支援端末3と通信を行って、無線送信機1ごとに設定した通信可能範囲の情報(作業エリア情報)を作業支援端末3に送信する機能を備えている。これらの機能は、管理端末2のメモリ等に格納されたプログラムによって実現することができる。なお、管理端末2は、携帯端末として構成される例に限らず、携帯可能であり無線送信機1の信号を受信できる近距離無線通信機能、作業支援端末3との通信機能、および、情報処理機能を有し、アプリケーションプログラムを記憶してこれらの機能を実現できる、1または複数の装置で構成されてよい。
作業支援端末3は、作業員となる清掃員に携帯される携帯端末(例えば、スマートフォン)である。清掃員は、作業支援端末3を所持したまま施設内を巡回して清掃作業を行う。後述するように、作業支援端末3は、清掃エリア内で無線送信機1と近距離通信を行って、清掃エリアごとの清掃作業の実施有無やどの程度清掃をしたか等を記録する機能を備えている。また、作業支援端末3は、管理端末2と通信を行って、清掃作業に関する指示(清掃開始や清掃終了の連絡、作業遅延の警告など)を受けとって清掃員に提示したり、あるいは、上記の清掃作業に関する記録(清掃作業の実施有無やどの程度清掃をしたか等)を管理端末2に送信する機能を備えている。これらの機能は、作業支援端末3のメモリ等に格納されたプログラムによって実現することができる。
つぎに、管理端末2の各部の構成について、図面を参照しながら説明する。図1に示すように、管理端末2は、近距離通信部20、通信部21、記憶部22、表示部23、操作部24、制御部25を備えている。
近距離通信部20は、清掃エリア内で無線送信機1と近距離通信を行う機能を備えた通信インターフェースである。近距離通信部20は、清掃エリア内で無線送信機1から送信されるビーコン信号を受信する。近距離通信には、例えばBluetooth(登録商標)が用いられる。通信部21は、作業支援端末3と通信を行う機能を備えた通信インターフェースである。通信部21は、例えば、電話網やインターネット網などを介して、作業支援端末3と通信を行う。記憶部22は、メモリなどで構成される。記憶部22には、管理端末2の機能を実現するためのプログラムや種々のデータが記憶される。表示部23は、液晶ディスプレイなどで構成される。操作部24は、入力キーなどで構成されてもよく、タッチパネルで構成されてもよい。タッチパネルは、表示部23と操作部24の両方の機能を兼ね備えているといえる。
制御部25は、受信強度提示部26、作業情報生成部27、作業指示部28を備えている。受信強度提示部26は、清掃エリア内の現在の位置において無線送信機1から受信したビーコン信号の受信信号強度(以下、単に受信強度という)に基づいて受信強度閾値の初期値を算出し、算出した受信強度閾値の初期値を表示部23に出力する。受信強度閾値は、この無線送信機1のビーコン信号を作業支援端末3で受信可能とするための受信信号強度の下限値として設定される値である。この場合、受信強度提示部26は、清掃エリア内の現在の位置における無線送信機1からの受信強度を無線送信機1との相対距離に換算する演算を行って、受信強度閾値の初期値から無線送信機1と通信可能な相対距離の初期値を算出し、算出した相対距離の初期値を表示部23に出力する。
例えば、図5に示すように、清掃エリアに設置された無線送信機1(作業タグ)からの受信強度が−40dBmである場合、受信強度提示部26は、この受信強度を相対距離に換算して、無線送信機1と通信可能な相対距離の初期値として表示部23に表示する。図5の例では、相対距離は、「近い」と「遠い」との間の距離軸上の距離(相対的な距離)として表示され、この場合、無線送信機1と通信可能な相対距離の初期値として、受信強度閾値の初期値−40dBmに対応する距離として「近い」側から4分の1程度の距離(相対距離)に現在の距離値を示す人型のマーカが表示されている。受信強度を相対距離に変換する処理は、例えば、事前に用意しておいた変換テーブル(受信強度−相対距離テーブル)を参照して行うことができる。また、この相対距離に対応する受信信号強度が「設定信号強度」として表示されている。
管理者(管理端末2の利用者)は、操作部24で、受信強度閾値の初期値を確定または変更する操作を行うことにより、受信強度閾値の設定値の入力を行う。この場合、表示部23に出力された相対距離の初期値を確定または変更する操作をすることにより、受信強度閾値の設定値の入力を行う。例えば、図5の操作画面の例では、相対距離として表示される受信強度閾値マークMを左右にドラッグ操作することにより、受信強度閾値の初期値を変更することができ、その後、登録ボタンBをタッチ操作することにより、変更後の値を受信強度閾値の設定値として入力することができる。例えば、無線送信機1と通信可能な範囲を、無線送信機1に対してより近い範囲に制限したい場合には、受信強度閾値マークMを「近い」側(図において左側)に変更する。また、受信強度閾値の初期値を変更せずにそのまま設定値として確定する場合には、図5の操作画面の例で(受信強度閾値マークMを左右にドラッグ操作することなく)登録ボタンBをタッチ操作する。
なお、受信強度閾値を変更する受信強度閾値マークMのドラッグ操作を行うと、それに連動して「設定信号強度」の数値が対応する値に変更される。例えば、受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)を「近い」側に変更すると、設定信号強度がより高い値に変更される。また、受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)を「遠い」側に変更すると、設定信号強度がより低い値に変更される。登録ボタンBを操作したときに設定されている設定信号強度が、受信強度閾値の設定値として入力される。
また、図6に示すように、進入禁止エリアに設置された無線送信機1(禁止タグ)からの受信強度が−10dBmである場合、受信強度提示部26は、この受信強度を相対距離に換算して、無線送信機1と通信可能な相対距離の初期値として表示部23に表示する。図6の例では、相対距離は、「接近」と「近い」との間の距離軸上の距離(相対的な距離)として表示され、この場合、無線送信機1と通信可能な相対距離の初期値として、受信強度閾値の初期値に対応する距離として「近い」側から4分の1程度の距離(相対距離)に現在の距離値を示す人型のマーカが表示されている。この場合も、受信強度を相対距離に変換する処理は、例えば、事前に用意しておいた変換テーブル(受信強度−相対距離テーブル)を参照して行うことができる。
管理者(管理端末2の利用者)は、操作部24で、受信強度閾値の初期値を確定または変更する操作を行うことにより、無線送信機1ごとに受信強度閾値の設定値の入力を所定の設定範囲内で行う。この場合も、表示部23に出力された相対距離の初期値を確定または変更する操作をすることにより、受信強度閾値の設定値の入力を行う。例えば、図6の操作画面の例では、相対距離として表示される受信強度閾値マークMをドラッグ操作することにより、受信強度閾値の初期値を変更することができる。なお、禁止タグの受信強度閾値(禁止強度閾値)の設定では、受信強度閾値マークMは「近い」側から「接近」側(受信強度が強くなる側)の間しかドラッグ操作することができない。図6の例では、現在の受信強度に応じて変換された現在の距離値のところに人型のマーカが表示されており、これが受信強度閾値の初期値となるが、マークMを左側にドラッグして受信強度閾値の設定値を変更して入力した状態を示している。マークMの距離値に対応する設定信号強度は−10dBmであり、これが受信強度閾値となる。その後、登録ボタンBをタッチ操作することにより、変更後の値を受信強度閾値の設定値として入力することができる。また、受信強度閾値の初期値を変更せずにそのまま設定値として確定する場合には、図5の操作画面の例で(受信強度閾値マークMをドラッグ操作することなく)登録ボタンBをタッチ操作する。
なお、受信強度閾値を変更する受信強度閾値マークMのドラッグ操作を行うと、それに連動して「設定信号強度」の数値が対応する値に変更される。例えば、受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)を「接近」側に変更すると、設定信号強度がより高い値に変更される。また、受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)を「近い」側に変更すると、設定信号強度がより低い値に変更される。登録ボタンBを操作したときに設定されている設定信号強度が、受信強度閾値の設定値として入力される。
例えば、清掃エリアの広さは、たいてい清掃エリアごとに異なる。本実施の形態では、管理者は、作業タグの受信強度を設定するときは、管理端末2を所持したまま、その清掃エリアの端部(無線送信機1(作業タグ)から最も遠い場所)で、所定時間(例えば30秒間)、無線送信機1(作業タグ)からのビーコン信号を受信して、その平均受信強度から算出された受信強度閾値の初期値を得る。これを確定または変更することにより、その清掃エリアの広さに応じた受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)を設定する。これにより、図3に示すように、各清掃エリアの広さに応じて、その清掃エリアの端部(無線送信機1(作業タグ)から最も遠い場所)でも、作業支援端末3が無線送信機1(作業タグ)からのビーコン信号を受信できるような受信強度閾値(作業支援端末3が無線送信機1と通信可能な相対距離)が設定される。例えば、清掃エリアが広い場合には、その清掃エリアの広さに応じて受信強度閾値が低く(無線送信機1(作業タグ)と通信可能な相対距離が遠く)設定される。また、清掃エリアが狭い場合には、その清掃エリアの狭さに応じて受信強度閾値が高く(無線送信機1(作業タグ)と通信可能な相対距離が近く)設定される。
また、進入禁止エリアには、進入を禁止すべき対象物(例えば金庫など)があり、そうした対象物への接近を抑制しなければならない。一方で、このエリアに侵入していないのに誤って禁止タグのビーコン信号を受信して誤警報することも防止する必要がある。そこで、本実施の形態では、禁止タグの受信強度閾値は作業タグの受信強度閾値よりも高い値に設定することで、図4に示すように、対象物など禁止タグの設置位置に接近したときにだけ禁止タグのビーコン信号を受信して警報するようにし、作業などでその付近を通行しただけでは禁止タグのビーコン信号を受信しないようにしている。
作業情報生成部27は、上記のようにして操作部24から入力された無線送信機1の受信強度閾値(清掃エリアの受信強度閾値、禁止エリアの禁止強度閾値)の設定値を、その無線送信機1の識別情報と対応させた作業エリア情報を生成する。作業指示部28は、この作業エリア情報を作業支援端末3に送信する。作業支援端末3は、後述するように、作業エリア情報に基づいて、清掃エリアごとの清掃作業の実施有無やどの程度清掃をしたか等を記録する処理を行う。
また、作業指情報生成部27は、作業タグについて操作部24にて受信強度閾値の設定値を受信強度閾値の初期値より高い値に変更する入力が行われた場合には、表示部23に警告出力するようにしてもよい。受信強度閾値の設定値を初期値より高い値に設定してしまうと、初期値程度の受信強度によるビーコン信号は閾値未満となって受信できなくなり、清掃エリア内であっても(場所によっては)作業支援端末3が無線送信機1(作業タグ)と通信できなくなるおそれがあるからである。
後述するように、作業支援端末3は、清掃エリアの無線送信機1(作業タグ)からのビーコン信号を、設定強度(受信強度閾値)以上で所定の作業時間分だけ累積的に受信すると、当該エリアで作業をしたとみなす。つまり、作業タグのビーコン信号が受信可能な作業エリア内に所定時間留まっていたことにより、その作業エリアでの作業完了と判定する。管理端末2は、この準備段階において用いられる。管理者は、事前に(例えば無線送信機1の設置時などに)、その清掃エリアにて管理端末2を用いて、その無線送信機1を認識可能な信号強度(設定強度)と作業時間を指定する。これらは作業情報生成部27により作業エリア情報として対応づけられる。
また、作業情報生成部27は、作業タグについて操作部24にて受信強度閾値の設定値を受信強度閾値の初期値より所定量(所定の許容量)以上に低い値に変更する入力が行われた場合にも、表示部23に警告出力するようにしてもよい。受信強度閾値の設定値を初期値より過度に低い値(所定量以上に低い値、例えば、−20dBm以上低い値)に設定してしまうと、ビーコン信号の受信可能な範囲が初期値と比べて大きく広がるため、作業エリア外であるにも拘わらず、作業支援端末3が無線送信機1と誤って通信してしまうおそれがあるからである。
続いて、作業支援端末3の各部の構成について、図面を参照しながら説明する。図2に示すように、作業支援端末3は、近距離通信部30、通信部31、記憶部32、表示部33、操作部34、制御部35、行動量検出部36を備えている。
近距離通信部30は、清掃エリア内で無線送信機1と近距離通信を行う機能を備えた通信インターフェースである。近距離通信部30は、清掃エリア内で無線送信機1から送信されるビーコン信号を受信する。近距離通信には、例えばBluetooth(登録商標)が用いられる。通信部31は、管理端末2と通信を行う機能を備えた通信インターフェースである。通信部31は、例えば、電話網やインターネット網などを介して、管理端末2と通信を行う。記憶部32は、メモリなどで構成される。記憶部32には、作業支援端末3の機能を実現するためのプログラムや種々のデータが記憶される。例えば、記憶部32には、清掃エリアごと(無線タグごと)に設定された作業時間(例えば10分)が記憶される。また、この記憶部32には、清掃エリアごと(無線タグごと)に設定された受信強度閾値が記憶される。表示部33は、液晶ディスプレイなどで構成される。操作部34は、入力キーなどで構成されてもよく、タッチパネルで構成されてもよい。タッチパネルは、表示部33と操作部34の両方の機能を兼ね備えているといえる。行動量検出部36は、例えば加速度センサ(歩数計)などで構成され、清掃員の行動量を計測する機能を備えている。
制御部35は、累積処理部37、作業判定部38、警報判定部39を備えている。累積処理部37は、無線送信機1から送信されるビーコン信号を、作業エリア情報に対応する受信強度閾値以上で受信した時間を累積する処理を行う。すなわち、累積処理部37は、無線送信機1(作業タグ)からのビーコン信号の受信強度がその無線送信機1(作業タグ)に対応して設定された受信強度閾値以上であれば、ビーコン信号の受信時間を累積する。この場合、累積処理部37は、無線送信機1(作業タグ)ごとにビーコン信号の受信時間を累積する。作業判定部38は、無線送信機1(作業タグ)から送信されるビーコン信号を、受信強度閾値以上で所定の作業時間(例えば10分)の分だけ累積的に受信したか否かの判定処理を行う。作業判定部38は、受信強度閾値以上で所定の作業時間の分だけ累積的に受信した場合に、その清掃エリアの清掃作業が完了したと判定する。すなわち、作業判定部38は、累積処理部37で累積した時間が無線送信機1に対応して設定された作業時間(例えば10分)を越えるとその無線送信機に対応する清掃エリアにおいて清掃作業が完了したと判定する。受信強度閾値と作業時間の情報は、管理端末2から送信される作業エリア情報に含まれている。
警報判定部39は、無線送信機1が「禁止タグ」であり、その無線送信機1(禁止タグ)から送信されるビーコン信号の受信強度が所定の禁止強度閾値(禁止タグの受信強度閾値)以上である場合に、表示部33に警報出力(異常出力)を行う。すなわち、禁止タグについては、作業タグのように受信時間を累積することなく、禁止強度閾値以上で受信すると即警報する。禁止タグは、清掃員などの外部の者が立ち入りを禁止されたエリア(進入禁止エリア)に設置されるタグである。禁止強度閾値は、作業エリアの無線送信機1(無線タグ)の受信強度閾値より高い値に設定される。上記のように、警報判定部39により清掃員が進入禁止エリアに入ったと判定されると、表示部33に「進入禁止エリアである」旨の異常出力が行われる。また、その場合、警報判定部39は、異常出力が行われた旨(清掃員が進入禁止エリアに入ったと判定した旨)を管理端末2に通報する処理を行う。
以上のように構成された作業支援システムについて、図面を参照してその動作を説明する。
まず、図7を参照して、受信強度閾値の設定をするときの管理端末2の動作について説明する。図7は、管理端末2の設定モード時の動作を示すフロー図である。受信強度閾値の設定をする場合、管理端末2は設定モードにセットされる。図7に示すように、管理端末2を用いて受信強度閾値の設定をする場合には、管理者は管理端末2の操作部24を操作して、これから受信するエリア(清掃エリアや進入禁止エリア)に設置された無線送信機1(無線タグ)の識別情報(識別ID)を指定する(S1)。この場合、例えば図5に示すように、無線タグの識別IDとして「001111」を入力すると、予め対応して記憶していたそのエリアの場所名称「1F南西室」が表示されてもよい。
次に、管理者は管理端末2を所持して清掃エリアの端部で無線送信機1からのビーコン信号を受信する。管理端末2は、該当する無線送信機1からのビーコン信号を受信した場合、すなわち、受信したビーコン信号に含まれる識別情報が上記ステップS1で指定した無線送信機1のものであった場合には(S2)、その無線送信機1が禁止タグであるか否かの判定を行う(S3)。図5の例では、画面上部に表示された「作業場所タグ」または「立入禁止タグ」を選択するラジオボタンにより、作業タグか禁止タグかを入力する。無線送信機1が禁止タグでなかった場合、すなわち、清掃エリアの無線タグであった場合には、所定の検査時間(例えば30秒間)の受信強度を累積して、検査時間内の平均受信強度を算出する(S4)。
算出した平均受信強度が予め定められた設定範囲内(禁止タグの受信強度の設定可能範囲(「接近」から「近い」までの範囲)より低い範囲内)である場合には(S5)、その平均受信強度を距離に換算し、平均受信強度に対応する相対距離を算出する(S6)。そして、受信強度閾値の初期値として、算出した相対距離を相対距離軸上に表示する(S7)。
つぎに、管理端末2は、受信強度閾値の初期値を変更する操作(受信強度閾値マークMのドラッグ操作)が行われたか否かを判定する(S8)。受信強度閾値の初期値を変更する操作が行われた場合には、受信強度閾値の設定値をその値に変更する(S9)。そして、確定入力(登録ボタンBをタッチ操作)が行われると(S10)、その値を受信強度閾値の設定値として登録し、該当する無線送信機1(無線タグ)の識別情報(識別ID)と対応させて作業エリア情報として記憶する(S11)。
一方、受信強度閾値の初期値を変更する操作が行われなかった場合には、確定入力(登録ボタンBをタッチ操作)が行われると(S10)、受信強度閾値の初期値を、そのまま受信強度閾値の設定値として登録し、該当する無線送信機1(無線タグ)の識別情報(識別ID)と対応させて作業エリア情報として記憶する(S11)。
上記のステップS3において、無線送信機1が禁止タグであった場合には、禁止タグの受信強度の設定可能範囲で、その禁止タグを受信できる受信強度を算出または決定する。そして、受信強度を距離に換算して、平均受信強度に対応する相対距離を算出し、禁止強度閾値の初期値として、算出した相対距離を相対距離軸上に表示する(S12)。例えば、「接近」と「近い」との間の距離軸上に「近い」側から4分の1程度の距離(相対距離)に現在の距離値を示す人型のマーカーが表示される(図6参照)。
管理端末2は、禁止強度閾値の初期値を変更する操作(受信強度閾値マークMのドラッグ操作)が行われると(S13)、その距離に対応する受信強度を算出し(S14)、その値を禁止強度閾値の設定値として登録し、該当する無線送信機1(禁止タグ)の識別情報(識別ID)と対応させて作業エリア情報に記憶する(S11)。図6では、受信強度閾値マークMを人型マーカ位置となる初期値の位置から左方向にドラッグして、禁止強度閾値の設定値を変更している。このようにして作業エリア情報に無線送信機1の受信強度閾値が記憶される。
つぎに、図8を参照して、清掃作業をしているときの管理端末2と作業支援端末3の動作について説明する。図8は、清掃作業時の処理の流れを示すシーケンス図である。図8に示すように、清掃作業を始めるときに、管理端末2から作業支援端末3に清掃指示信号が送信される(S20)。この清掃指示信号には作業エリア情報が含まれている。作業支援端末3は、作業エリア情報を受信すると(S21)、清掃開始の操作を待ち受ける。清掃員が作業支援端末3を操作して清掃開始の操作(例えば、清掃開始ボタンのタッチ操作)をすると(S22)、作業支援端末3から管理端末2に清掃開始信号が送信される(S23)。管理端末2は、清掃管理信号を受信すると、清掃開始を示す情報を記憶部22に記憶する(S24)。
清掃員は作業支援端末3を所持したまま施設内を巡回しながら清掃作業を順次行う。例えば、ある清掃エリアの清掃作業を行っているときに、作業支援端末3は、その清掃エリアに設置された無線送信機1(作業タグ)からビーコン信号を受信する(S25)。作業支援端末3は、無線送信機1(作業タグ)から受信したビーコン信号の受信強度が、その無線送信機1の受信強度閾値(管理端末2で設定された受信強度閾値。作業エリア情報に含まれる)以上である場合、その清掃員の行動量を計測する(S26)。そして、ビーコン信号を受信した累積時間が作業エリアごと(無線タグごと)に定められた作業時間(例えば10分。作業エリア情報に含まれる)以上になると、その清掃エリアの清掃作業が完了したとして、それまでに記憶された行動量と現在時刻を清掃作業の履歴情報として記憶する(S27)。
その清掃エリアの清掃作業が完了すると、清掃員は、次の清掃エリアへ移動する。作業支援端末3は、その清掃エリアに設置された無線送信機1(作業タグ)からビーコン信号を受信する(S28)。以下、担当するすべての清掃エリアの清掃作業が完了するまで、上記のステップS25〜S27を繰り返す。
すべての清掃エリアの清掃作業が完了すると、清掃員は、作業支援端末3を操作して清掃終了の操作(例えば、清掃終了ボタンのタッチ操作)をする(S29)。そうすると、作業支援端末3から管理端末2に清掃終了信号および作業履歴情報が送信される(S30)。管理端末2は、清掃終了を示す情報と作業履歴情報を記憶部22に記憶する(S31)。そして、管理端末2は、各エリアの行動量を基準行動量(例えば200歩。予め設定される値)と比較して(S32)、行動量が基準行動量に達していない場合などには、異常があるとして管理者に報知を行う(S33)。
つづいて、図9を参照して、清掃作業をしているときの作業支援端末3の動作について詳しく説明する。図9は、ある清掃エリアの清掃作業をしているときの作業支援端末3の動作を示すフロー図である。図9に示すように、作業支援端末3は、その清掃エリアに設置された無線送信機1からビーコン信号を受信すると、そのビーコン信号に含まれる識別情報から、その無線送信機1が「禁止タグ」であるか否かを判定する(S40)。無線送信機1の識別IDと、作業タグか禁止タグかの区別は、作業エリア情報に記憶されている。
禁止タグでないと判定された場合、作業支援端末3は、無線送信機1(作業タグ)から受信したビーコン信号の受信強度が、その無線送信機1(作業タグ)の受信強度閾値(管理端末2で設定された受信強度閾値。作業エリア情報に含まれる)以上であるか否かの判定を行う(S41)。無線送信機1(作業タグ)から受信したビーコン信号の受信強度が受信強度閾値以上であった場合には、清掃員により作業支援端末3の操作部34でキャンセル操作(例えば、キャンセルボタンのタッチ操作)が行われたか否かの判定を行う(S42)。キャンセル操作は、清掃員が所望しない無線送信機1のビーコン信号を受信してしまった場合などに行われる。
キャンセル操作が行われなかった場合、無線送信機1(作業タグ)から受信したビーコン信号の受信強度が受信強度閾値以上である時間を累積するとともに(S43)、検出される清掃者の行動量を加算する(S44)。累積時間が作業時間に達するまで上記ステップS40〜S44が繰り返される。そして、累積時間が定められた作業時間(例えば10分)以上になると(S45)、その清掃エリアの清掃作業が完了したと判定して(S46)、その無線送信機1の識別情報と対応させて、現在時刻と行動量を清掃作業の履歴情報として記憶する(S47)。
キャンセル操作が行われた場合には、その無線送信機1から受信したビーコン信号の受信強度が受信強度閾値以上である時間(累積した時間)をクリアする(S48)。
一方、最初のステップS40において、禁止タグであると判定された場合には、その無線送信機1(禁止タグ)から受信したビーコン信号の受信強度が禁止タグに対応する受信強度閾値(作業エリア情報に予め登録される)以上であるか否かを判定し(S49)、受信強度閾値以上である場合には、表示部33に「進入禁止エリアである」旨の異常出力が行われ(S50)、異常出力が行われた旨(清掃員が進入禁止エリアに入ったと判定した旨)が管理端末2に通報される(S51)。
このような本実施の形態の作業支援システムでは、作業支援端末は、作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号を、所定の作業時間(その作業無線送信機に対応して設定された作業時間)のあいだ、累積的に受信すると、その作業エリアにおいて作業が完了したと判定する。これにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になる。一方、作業支援端末は、進入禁止エリアに設定された禁止無線送信機の識別信号を受信すると、受信時間を累積することなく作業員に対して警報出力する。これにより、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。この場合、進入禁止エリアに設定された禁止無線送信機の識別信号を受信すると、受信時間を累積することなく、ただちに警報出力されるので、進入禁止エリア内における短時間の不正行為でも検出することができる。
また、本実施の形態では、作業支援端末は、作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号を、所定の受信強度閾値(その作業無線送信機に対応して設定された受信強度閾値)以上で、かつ、所定の作業時間のあいだ、累積的に受信すると、その作業エリアにおいて作業が完了したと判定する。このように、作業無線送信機からの識別信号の受信強度を考慮に入れることにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かの判定精度を高くすることができる。一方、作業支援端末は、進入禁止エリアに設定された禁止無線送信機の識別信号を、所定の禁止強度閾値(作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値)以上で受信すると、作業員に対して警報出力する。このように、禁止無線送信機からの識別信号の受信強度を考慮に入れることにより、作業員が進入禁止エリアに立ち入ったか否かの判定精度を高くすることができる。これにより、例えば、作業員が進入禁止エリアに立ち入ったときには、そのことが正しく判定され、一方、作業員が(進入禁止エリアに立ち入ることなく)進入禁止エリアの近くを通り過ぎただけで、進入禁止エリアに立ち入ったと誤判定されるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、管理端末を用いることによって、作業無線送信機ごとの受信強度閾値を容易に設定することができる。これにより、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを作業支援端末で記録・管理することが可能になる。また、管理端末を用いることによって、禁止無線送信機の禁止強度閾値を容易に設定することができる。これにより、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができる。この場合、禁止強度閾値が作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されるので、作業員が進入禁止エリアに立ち入ったか否かの判定精度を高くすることができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかる作業支援端末は、作業員が作業エリアで作業を完了したか否かを記録・管理することができ、また、作業員が進入禁止エリアに近づくのを抑制することができるという効果を有し、作業員が定期的に施設内を巡回する定期点検作業(例えば、設備点検や警備巡回、清掃など)に用いられ、有用である。
1 無線送信機
2 管理端末
3 作業支援端末
20 近距離通信部
21 通信部
22 記憶部
23 表示部
24 操作部
25 制御部
26 受信強度提示部
27 作業情報生成部
28 作業指示部
30 近距離通信部
31 通信部
32 記憶部
33 表示部
34 操作部
35 制御部
36 行動量検出部
37 累積処理部
38 作業判定部
39 警報判定部

Claims (4)

  1. 作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末であって、
    前記作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号と、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号とを受信する近距離通信部と、
    作業エリア情報として、前記作業無線送信機ごとに設定された作業時間および前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値を予め記憶する記憶部と、
    前記作業無線送信機の識別信号を当該作業無線送信機に対応して設定された前記受信強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記作業エリアで作業をしているとして前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する累積処理部と、
    前記累積処理部で累積した時間が当該作業無線送信機に対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業無線送信機に対応する作業エリアにおいて作業が完了したと判定する作業判定部と、
    前記禁止無線送信機の識別信号を所定の禁止強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記進入禁止エリアに立ち入ったとして前記作業員に対して警報出力する警報判定部と、
    を備え
    前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されることを特徴とする作業支援端末。
  2. 作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号受信強度閾値以上の信号強度で受信すると前記作業エリアで作業をしているとして前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積し、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号禁止強度閾値以上の信号強度で受信すると前記進入禁止エリアに立ち入ったとして作業員に対して警報を出力する作業支援端末と、前記受信強度閾値と前記禁止強度閾値を設定する管理端末とを備えた作業支援システムであって、
    前記管理端末は、
    前記管理端末の利用者が前記作業無線送信機ごとに前記受信強度閾値を設定範囲内で入力する操作部と、
    前記操作部から入力された前記作業無線送信機ごとの受信強度閾値と所定の前記禁止強度閾値を作業エリア情報として生成する作業情報生成部と、
    前記作業エリア情報を前記作業支援端末に送信する作業指示部と、
    を備え、
    前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されることを特徴とする作業支援システム。
  3. 作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末で実行される方法であって、
    前記方法は、
    作業エリア情報として、前記作業エリアごとに設定された作業時間および前記作業エリアに設置された作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値を予め記憶する処理と、
    前記作業無線送信機の識別信号を受信する処理と、
    前記作業無線送信機の識別信号を当該作業無線送信機に対応して設定された前記受信強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記作業エリアで作業をしているとして前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する処理と、
    前記累積した時間が当該作業エリアに対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業エリアにおいて作業が完了したと判定する処理と、
    進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号を受信する処理と、
    前記禁止無線送信機の識別信号を所定の禁止強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記進入禁止エリアに立ち入ったとして前記作業員に対して警報出力する処理と、を含み、
    前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されることを特徴とする方法。
  4. 作業エリアで作業をする作業員に携帯される作業支援端末で実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは、コンピュータに
    記作業エリアに設置された作業無線送信機の識別信号と、進入禁止エリアに設置された禁止無線送信機の識別信号とを受信する処理と、
    作業エリア情報として、前記作業無線送信機ごとに設定された作業時間および前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値を予め記憶する処理と、
    前記作業無線送信機の識別信号を当該作業無線送信機に対応して設定された前記受信強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記作業エリアで作業をしているとして前記作業無線送信機ごとに前記識別信号の受信時間を累積する処理と、
    前記累積した時間が当該作業無線送信機に対応して設定された前記作業時間を越えると当該作業無線送信機に対応する作業エリアにおいて作業が完了したと判定する処理と、
    前記禁止無線送信機の識別信号を所定の禁止強度閾値以上の受信強度で受信すると、前記進入禁止エリアに立ち入ったとして前記作業員に対して警報出力する処理と、
    を実行させ
    前記禁止強度閾値は、前記作業無線送信機ごとに設定された受信強度閾値より高い値に設定されることを特徴とするプログラム。
JP2014264301A 2014-12-26 2014-12-26 作業支援端末 Active JP6495001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264301A JP6495001B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 作業支援端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264301A JP6495001B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 作業支援端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016126389A JP2016126389A (ja) 2016-07-11
JP6495001B2 true JP6495001B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=56357978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264301A Active JP6495001B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 作業支援端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6495001B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2901586B1 (ja) * 1998-04-09 1999-06-07 日本電気移動通信株式会社 特定区域通報装置
JP4911574B2 (ja) * 2006-03-16 2012-04-04 三洋電機株式会社 存在確認通知方法
JP5122245B2 (ja) * 2007-11-02 2013-01-16 東芝テック株式会社 無線通信装置及び無線通信システム
JP2010170469A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Nec Tokin Corp エリア検知・警報システム
JP2010191643A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Seiko Epson Corp 管理方法、サーバー及びプログラム
JP5400086B2 (ja) * 2011-03-31 2014-01-29 東芝テック株式会社 無線タグ通信装置およびプリンタ
JP6054721B2 (ja) * 2012-11-29 2016-12-27 セコム株式会社 巡回業務支援システム、携帯端末及び巡回業務支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016126389A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6474608B2 (ja) 作業支援システム
AU2017315755B2 (en) Observation based event tracking
JP5260955B2 (ja) 異常検知支援システム
KR102458135B1 (ko) 작업원 관리 시스템
CN106249707B (zh) 信息收集系统以及信息收集方法
KR20150083480A (ko) 3차원 입체 영상을 활용한, 설비 통합 관리 시스템
JP6267037B2 (ja) 作業支援システム、作業支援端末、作業支援方法
JP2017056532A (ja) 締め忘れ防止システム
JP6495001B2 (ja) 作業支援端末
JP6466703B2 (ja) 作業支援システム、設定装置、設定方法及び設定プログラム
KR102455903B1 (ko) 서버 및 클라이언트를 이용하는 원자력 발전소 격납고 실시간 원격 동작 관리
KR20150129337A (ko) 맞춤형 시설물관리시스템을 이용한 시설물관리방법
DK2946371T3 (en) A CONTROL SYSTEM TO DETECT THE EXISTENCE OF EQUIPMENT DEVICES
CN104176643B (zh) 一种起重机主副臂工况的选择方法、控制装置及起重机
JP6517547B2 (ja) 携帯端末装置、プログラム、及び位置監視システム
CN106211069A (zh) 将被监护人走失信息发送至附近监护人终端的方法及系统
JP2016114994A (ja) 携帯端末、行動管理システム及び携帯端末用プログラム
JP5948005B2 (ja) 駐輪又は/及び駐車施設の精算システム
KR20170006132A (ko) 담보물 경계 노드, 경계 게이트웨이, 담보물 관제 서버 및 담보물 모니터링 방법
JP6697243B2 (ja) 携帯端末装置、プログラム、業務支援システム、及び遠隔装置
JP6917678B2 (ja) 情報漏洩防止システム、情報漏洩防止方法、携帯端末
JP6441057B2 (ja) 携帯端末、行動管理システム及び携帯端末用プログラム
KR102538507B1 (ko) 작업자 안전 관리 서비스를 제공하는 방법 및 장치
JP6480218B2 (ja) 携帯端末装置、プログラム及び行動管理システム
JP6373032B2 (ja) 作業支援システム、作業支援端末、作業支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6495001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250