JP6494349B2 - エッチング液組成物及びエッチング方法 - Google Patents

エッチング液組成物及びエッチング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6494349B2
JP6494349B2 JP2015054728A JP2015054728A JP6494349B2 JP 6494349 B2 JP6494349 B2 JP 6494349B2 JP 2015054728 A JP2015054728 A JP 2015054728A JP 2015054728 A JP2015054728 A JP 2015054728A JP 6494349 B2 JP6494349 B2 JP 6494349B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
etching
copper
indium
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015054728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016178103A (ja
Inventor
佳秀 齋尾
佳秀 齋尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Adeka Corp
Original Assignee
Adeka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Adeka Corp filed Critical Adeka Corp
Priority to JP2015054728A priority Critical patent/JP6494349B2/ja
Publication of JP2016178103A publication Critical patent/JP2016178103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6494349B2 publication Critical patent/JP6494349B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)

Description

本発明は、基体上に、酸化インジウム系層と、銅層及び銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングするためのエッチング液組成物及び該組成物を用いたエッチング方法に関するものである。
近年、スマートフォンの普及により、静電容量式のタッチパネルの需要が拡大しており、これに伴って透明導電膜に用いられている酸化インジウム系層を加工する為のエッチング液の需要が高まっている。生産効率を向上させるために、酸化インジウム系層上に銅層や銅ニッケル合金に代表される銅合金層が形成されたあとにエッチングによる加工を行うことが望まれており、これを達成するために基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングすることができるエッチング液が強く求められている。
特許文献1、2には、塩化第二鉄とリン酸を含むエッチング剤によるインジウム−スズ酸化物層と、銅とからなる積層の一括エッチング用に用いられるエッチング液が開示されている。
特開2009−235438号公報 特開2008−547232号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されたエッチング液を使用して、基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体を加工しようとした場合、銅層や銅合金層を大きく腐食してしまうことから、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングすることはできなかった。特に、腐食により溶解した銅がエッチング液に溶解することにより、銅層や銅合金層の腐食速度が増加してしまうという問題があった。
従って、本発明の目的は、基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングすることができ、且つエッチング液組成物に銅が溶解した状態であっても、銅層や銅合金層の腐食を従来より少なくすることができるエッチング液組成物及び該エッチング液組成物を使用したエッチング方法を提供することにある。
本発明者等は、検討を重ねた結果、特定の成分を有するエッチング液組成物が上記課題を解決し得ることを知見し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングするために用いられるエッチング液組成物において、(A)塩化水素または硫酸;(B)塩化物イオン供給源、フッ化物イオン供給源及び臭化物イオン供給源からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物;(C)チオール基及び水酸基を有する化合物、1,10−フェナントロリン、ベンゾトリアゾール、亜リン酸、亜リン酸塩、次亜リン酸及び次亜リン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を含む水溶液からなることを特徴とするエッチング液組成物に係るものである。
また、本発明は、上記エッチング液組成物を用いたエッチング方法に係るものである。
本発明のエッチング液組成物によれば、基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングすることができると共に、エッチング液組成物に銅が溶解した状態であっても、従来知られたエッチング液よりも銅層や銅合金層の腐食を少なくすることができるという効果を奏するものである。
実施例2、実施例3及び比較例2でテストピースとして使用した基板の断面を示す模式図である。
以下、本発明のエッチング液組成物を具体的に説明する。
まず、本明細書に記載する「酸化インジウム系層」とは、酸化インジウムを含む層を意味するものであり、特に限定されるものではないが、例えば、酸化インジウム層、インジウム−スズ酸化物層(以下、ITO層と略す場合がある)、インジウム−ガリウム−亜鉛酸化物層及びインジウム−亜鉛酸化物層から選ばれる1種以上からなる層を総称するものである。酸化インジウム系層の厚さは特に限定されるものではないが、厚さ10〜10000Å程度の層を好ましく利用することができる。
次に、本明細書に記載する「銅合金層」とは、特に限定するものではないが、例えば、銅−ニッケル合金(以下、CuNiと略す場合がある)、銅−ニッケル−チタン合金(以下、CuNiTiと略す場合がある)、銀−パラジウム−銅合金等に代表される銅合金から選ばれる1種以上からなる層を総称するものである。本明細書に記載する「銅層」および「銅合金層」の厚さは特に限定されるものではないが、厚さ10〜10000Å程度の層を好ましく利用することができる。
本発明のエッチング液組成物に用いられる(A)塩化水素または硫酸[以下、(A)成分と略す場合がある]の濃度は、0.1〜30質量%である。(A)成分の濃度が0.1質量%よりも低いと、充分なエッチング速度が得られないために好ましくない。一方、(A)成分の濃度が30質量%より高い場合には、エッチング速度の制御が困難となるために好ましくない。(A)成分の濃度は、被エッチング材である酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体の厚みや幅によって適宜調節すればよいが、(A)成分の濃度が1〜20質量%である場合、組成物の長期保存安定性が高く特に好ましい。
本発明のエッチング液組成物に用いられる(B)塩化物イオン供給源、フッ化物イオン供給源及び臭化物イオン供給源からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物[以下、(B)成分と略す場合がある]において、塩化物イオン供給源としてはエッチング液組成物中で塩化物イオンを発生するものであればよく、例えば、塩化水素や、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム、塩化ストロンチウム、塩化カルシウム、塩化銅、塩化アルミニウムおよび塩化チタンなどに代表される金属の塩化物が挙げられ、これらは無水物でも水和物でもよい。
また、フッ化物イオン供給源としては、フッ化水素、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化リチウムなどが挙げられ、これらは無水物でも水和物でもよい。
また、臭化物イオン供給源としては、臭化水素、臭化アンモニウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化リチウムなどが挙げられ、これらは無水物でも水和物でもよい。
これらの中でも、溶液の安定性が良いことから、塩化水素、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、臭化カリウムが好ましい。
(B)成分は1種類の化合物のみを用いてもよいし、2種類以上の化合物を用いてもよい。
(A)成分が塩化水素である場合、(B)成分の濃度は、塩化物イオン、フッ化物イオン及び臭化物イオンの濃度の合計として、0〜30質量%であり、(A)成分が硫酸である場合、(B)成分の濃度は、塩化物イオン、フッ化物イオン及び臭化物イオンの濃度の合計として、0.1〜30質量%である。(A)成分が塩化水素である場合、(B)成分の濃度が30質量%を超えても配合効果の向上は見られないために好ましくない。(A)成分が硫酸である場合、(B)成分の濃度が0.1質量%よりも少ないと、その交配効果が発現しないために好ましくなく、また、30質量%を超えても、配合効果の向上は見られないために好ましくない。
従って、(A)成分が塩化水素であり、(B)成分も塩化水素である場合の本発明のエッチング液組成物中の塩化水素濃度は0.1〜30質量%となる。
次に、本発明のエッチング液組成物に用いられる(C)チオール基及び水酸基を有する化合物、1,10−フェナントロリン、ベンゾトリアゾール、亜リン酸、亜リン酸塩、次亜リン酸及び次亜リン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物[以下、(C)成分と略す場合がある]において、チオール基及び水酸基を有する化合物としては、構造中にチオール基及び水酸基の両方を有する化合物であればよく、例えば、チオサリチル酸、メルカプト酢酸、メルカプトこはく酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、2−メルカプトエタノール、3−メルカプト−1−プロパノール、3−メルカプト−1−ヘキサノール、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール及び3−メルカプト−1,2−プロパンジオールが挙げられる。
(C)成分における亜リン酸塩としては、例えば、亜リン酸二ナトリウム、亜リン酸二カリウム及び亜リン酸二リチウムなどが挙げられ、これらは無水物でも水和物でもよい。
(C)成分における次亜リン酸塩としては、例えば、次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム及び次亜リン酸リチウムなどが挙げられ、これらは無水物でも水和物でもよい。
(C)成分としてメルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、次亜リン酸、次亜リン酸ナトリウムを用いる場合、酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングする際に、本発明のエッチング液組成物中に銅が溶解していた場合においても銅層や銅合金層の腐食を少なくすることでき、所望の形状を形成することができることから特に好ましい。
(C)成分の濃度は、0.01〜20質量%である。(C)成分の濃度が0.01質量%よりも少ないと、その交配効果が発現しないために好ましくなく、また、20質量%を超えても、配合効果の向上は見られないために好ましくない。なお、(C)成分の濃度が0.1〜10質量%である場合は、酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングする際に、本発明のエッチング液組成物中に銅が溶解していた場合においても銅層や銅合金層の腐食を少なくする効果が高いことから好ましい。また、(C)成分に水和物を使用する場合は、水和水を除いたものの濃度を(C)成分の濃度として換算するものとする。
本発明のエッチング液組成物は、上記(A)、(B)及び(C)成分以外の必須成分は水である。従って、上記成分を必要量含有する水溶液の形で提供される。
また、本発明のエッチング液組成物には、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分のほかに、本発明の効果を阻害することのない範囲で、周知の添加剤を配合させることができる。当該添加剤としては、エッチング液組成物の安定化剤、各成分の可溶化剤、消泡剤、pH調整剤、比重調整剤、粘度調整剤、濡れ性改善剤、キレート剤、酸化剤、還元剤、界面活性剤等が挙げられ、これらを使用する場合の濃度は、一般的に、0.001質量%〜10質量%の範囲である。
ここで、本発明のエッチング液組成物のエッチング速度が早すぎる場合には、還元剤を添加剤として用いることが好ましく、具体的には塩化銅、塩化第一鉄、銅粉、銀粉等が挙げられ、これらを使用する場合の濃度は、一般的に、0.01質量%〜10質量%の範囲である。
本発明のエッチング液組成物は、酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングする際に使用される。該酸化インジウム系層は1層でもよく、2層以上の積層体であってもよい。また、該銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層は1層でもよく、2層以上の積層体であってもよい。酸化インジウム系層と銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層を含む積層体は、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が酸化インジウム系層の上層であってもよく、下層であってもよく、上層及び下層にあってもよい。また、酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体において、酸化インジウム系層と銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層は交互に積層されたものであってもよく、他の金属を含有する層を挟んでいてもよい。
本発明のエッチング剤組成物を用いた酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された、基体上に形成された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングするエッチング方法としては、特に限定されるものではなく、周知一般のエッチング方法を用いればよい。例えば、ディップ式、スプレー式、スピン式によるエッチング方法が挙げられる。
例えば、ディップ式のエッチング方法によって、ポリエチレンテレフタラート(以下、PETと略す場合がある)フィルム上にITO層が形成された基体上に、下から順にCu層、CuNiTi層及び感光性ドライフィルムレジスト層で構成されたパターンを形成した基板をエッチングする場合には、基材を本発明のエッチング剤に浸し、適切なエッチング条件にて浸漬した後に引き上げることで基材からITO層のみを選択的にエッチングすることができる。
エッチング条件は特に限定されるものではなく、エッチング対象の形状や膜厚などに応じて任意に設定することができる。例えば、エッチング温度は、10℃〜60℃が好ましく、30℃〜50℃が特に好ましい。エッチング剤の温度は反応熱により上昇することがあるので、必要なら上記温度範囲内に維持するよう公知の手段によって温度制御することもできる。また、エッチング時間は、エッチング対象が完全にエッチングされるに十分必要な時間とすればよいので特に限定されるものではない。例えば、電子回路基板における配線製造におけるような膜厚10〜10000Å程度のエッチング対象であれば、上記温度範囲であれば0.2〜30分程度エッチングを行うことができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、これらによって本発明が何ら限定されるものではないことを理解されたい。
実施例1
以下の表1に示す配合割合にて各成分を配合することにより、本発明品組成物1〜20を得た。なお、残分は水である。
Figure 0006494349
Figure 0006494349
比較例1
以下の表2に示す配合割合にて各成分を配合することにより、比較品組成物1〜8を得た。なお、残分は水である。
Figure 0006494349
実施例2
図1の模式図を示すように、PETフィルム(1)上にITO層(2)が形成された基体上に、下から順にCu層(3)、銅−ニッケル合金層(以下、CuNi層と略す場合がある)(4)及び感光性ドライフィルムレジスト層(5)で構成されたパターン(幅75μm、開口部25μm)を形成した基板を縦20mm×横20mmに切断してテストピースとした。このテストピースに対し、実施例1で調製した本発明品のエッチング液組成物を用いて、45℃で、露出しているITOが目視で完全に見られなくなるまで、撹拌下でディップ式によるエッチング処理を行うことで、ITO層のみを選択的にエッチングした。
評価例1
上記実施例2で得られた細線について、細線の断面をFE−SEMを用いて観察することで評価した。全ての結果において、ITO層は所望の幅に形成されていることを確認した。
具体的には、エッチング処理前のCuNiTi層の幅とエッチング処理後のCuNiTi層の幅を測定した後に、エッチング処理前のCuNiTi層の幅とエッチング処理後のCuNiTi層の幅の差(α)を算出し、αが2μm未満である場合を○とし、差が2μm以上である場合を×とした。
また、エッチング処理後のCuNiTi層の幅とCu層の幅を測定し、エッチング処理後のCuNiTi層の幅とCu層の幅の差(β)を算出した。
βが2μm未満である場合を○とし、差が2μm以上である場合を×とした。結果を表3に示す。
α=(エッチング処理前のCuNiTi層の幅)−(エッチング処理後のCuNiTi層の幅)
β=(エッチング処理後のCuNiTi層の幅)−(エッチング処理後のCu層の幅)
Figure 0006494349
表3の結果により、評価例1−1〜1−20は、α及びβが2μm未満であり、CuNiTiやCuを大きく腐食することなく選択的にITOをエッチングすることができるということがわかった。
実施例3
実施例2で使用したものと同様のテストピースに対し、実施例1で調製した本発明品のエッチング液組成物に銅濃度が300ppmとなるように銅を溶解させたエッチング液組成物を用いて、45℃で、露出しているITOが目視で完全に見られなくなるまで、撹拌下でディップ式によるエッチング処理を行うことで、ITO層のみを選択的にエッチングした。
比較例2
実施例2で使用したものと同様のテストピースに対し、比較例1で調製したエッチング液組成物に銅濃度が300ppmとなるように銅を溶解させたエッチング液組成物を用いて、45℃で、露出しているITOが目視で完全に見られなくなるまで、撹拌下でディップ式によるエッチング処理を行うことで、ITO層のみを選択的にエッチングした。
評価例2
実施例3及び比較例2で得られた細線について、細線の断面をFE−SEMを用いて観察することで評価した。全ての結果において、ITO層は所望の幅に形成されていることを確認した。
具体的には、エッチング処理前のCuNi層の幅とエッチング処理後のCuNi層の幅を測定した後に、エッチング処理前のCuNi層の幅とエッチング処理後のCuNiTi層の幅の差(α)を算出し、αが2μm未満である場合を○とし、差が2〜4μmである場合を△とし、差が4μmよりも大きい場合を×とした。
また、エッチング処理後のCuNi層の幅とCu層の幅を測定し、エッチング処理後のCuNi層の幅とCu層の幅の差(β)を算出した。
βが2μm未満である場合を○とし、差が2〜4μmである場合を△とし、差が4μmよりも大きい場合を×とした。結果を表4に示す。
α=(エッチング処理前のCuNi層の幅)−(エッチング処理後のCuNi層の幅)
β=(エッチング処理後のCuNi層の幅)−(エッチング処理後のCu層の幅)
Figure 0006494349
表4の結果より、比較例2−1〜2−8は全てにおいてα及びβが4μmよりも大きくなってしまい、所望の幅の細線を得ることができなかった。評価例2−1〜2−20では全てにおいてα及びβが4μm以内になり、なかでも評価例2−1〜2−3及び2−9〜2−19はα及びβが2μm未満だった。
このことから、本発明のエッチング液組成物は、酸化インジウム系層と銅および/または銅合金層を含む積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングすることができ、さらに、エッチング液組成物中に銅が溶解した場合であっても銅層及び銅合金層の腐食を抑えることができるエッチング液組成物であることがわかった。
本発明のエッチング液組成物は、主に液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル、有機EL、太陽電池、照明器具等の電極や配線を加工する際に好適に使用することができる。
1 PETフィルム、2 ITO層、3 Cu層、4 CuNi層、5 感光性ドライフィルムレジスト層。

Claims (3)

  1. 基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングするために用いられるエッチング液組成物において、
    (A)塩化水素または硫酸;
    (B)塩化物イオン供給源、フッ化物イオン供給源及び臭化物イオン供給源からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物;
    (C)メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプト−1−プロパノール、1,10−フェナントロリン、亜リン酸、亜リン酸二ナトリウム、亜リン酸二カリウム、亜リン酸二リチウムからなる亜リン酸塩、次亜リン酸及び次亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸カリウム及び次亜リン酸リチウムからなる次亜リン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
    を含む水溶液からなり、
    (A)の濃度は、0.1〜30質量%であり、
    (A)が塩化水素である場合の(B)の濃度は、塩化物イオン、フッ化物イオン及び臭化物イオンの濃度の合計として、0〜30質量%であり、(A)が硫酸である場合の(B)の濃度は、塩化物イオン、フッ化物イオン及び臭化物イオンの濃度の合計として、0.1〜30質量%であり、
    (C)の濃度は、0.01〜20質量%であることを特徴とするエッチング液組成物。
  2. 請求項1に記載のエッチング液組成物を用いることを特徴とする基体上に酸化インジウム系層と、銅層および銅合金層からなる群から選ばれる少なくとも1種の層が積層された積層体から、酸化インジウム系層のみを選択的にエッチングするエッチング方法。
  3. 酸化インジウム系層が、酸化インジウム層、インジウム−スズ酸化物層、インジウム−ガリウム−亜鉛酸化物層及びインジウム−亜鉛酸化物層から選ばれる少なくとも1層以上の層である、請求項に記載のエッチング方法。
JP2015054728A 2015-03-18 2015-03-18 エッチング液組成物及びエッチング方法 Active JP6494349B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054728A JP6494349B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 エッチング液組成物及びエッチング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054728A JP6494349B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 エッチング液組成物及びエッチング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016178103A JP2016178103A (ja) 2016-10-06
JP6494349B2 true JP6494349B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=57070260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015054728A Active JP6494349B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 エッチング液組成物及びエッチング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6494349B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102545802B1 (ko) 2015-12-04 2023-06-21 솔브레인 주식회사 식각용 조성물 및 이를 이용한 반도체 소자의 제조방법
WO2017095022A1 (ko) * 2015-12-04 2017-06-08 솔브레인 주식회사 식각용 조성물 및 이를 이용한 반도체 소자의 제조방법
CN110546741A (zh) * 2017-02-27 2019-12-06 富士技研工业株式会社 蚀刻液及其用途
JP6746518B2 (ja) * 2017-03-10 2020-08-26 株式会社Adeka エッチング液組成物及びエッチング方法
CN113801660B (zh) * 2021-08-10 2022-09-16 福建钰融科技有限公司 一种长蚀刻寿命的氧化铟锡蚀刻液
CN116024574B (zh) * 2022-12-28 2023-12-05 广州微纳芯材料科技有限公司 Ito蚀刻液和蚀刻液的制备及使用方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001228635A (ja) * 2000-02-16 2001-08-24 Sumitomo Chem Co Ltd 電子部品用処理液の製造装置及び製造方法
CN100475722C (zh) * 2005-06-17 2009-04-08 王炜 中央空调冷却水复合水处理剂
DE102005035255A1 (de) * 2005-07-25 2007-02-01 Merck Patent Gmbh Ätzmedien für oxidische, transparente, leitfähige Schichten
JP4864434B2 (ja) * 2005-11-29 2012-02-01 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 薄膜トランジスタ液晶表示装置用エッチング組成物
JP2010103214A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Hayashi Junyaku Kogyo Kk 導電膜用エッチング液組成物
KR101531688B1 (ko) * 2008-11-12 2015-06-26 솔브레인 주식회사 투명도전막 식각용액
JP5920972B2 (ja) * 2011-12-26 2016-05-24 メック株式会社 配線形成方法およびエッチング液
CN105359226B (zh) * 2013-04-19 2017-12-08 印可得株式会社 显示器用透明电极薄膜的制造方法及显示器用透明电极薄膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016178103A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6494349B2 (ja) エッチング液組成物及びエッチング方法
CN102834547B (zh) 铜/钛系多层薄膜用蚀刻液
JP4278705B1 (ja) エッチング液
CN103526206B (zh) 一种金属布线蚀刻液及利用其的金属布线形成方法
JP5788701B2 (ja) 透明導電膜用エッチング液組成物
CN105648439A (zh) 液体组合物及使用其的蚀刻方法
JP5219304B2 (ja) エッチング剤及びこれを用いたエッチング方法
JP6062418B2 (ja) エッチング液組成物及びエッチング方法
KR20130028014A (ko) 구리 및 구리 합금의 에칭액
JP2016040411A (ja) 積層膜、積層配線膜及び積層配線膜の製造方法
JP6078394B2 (ja) エッチング液組成物及びエッチング方法
KR20130061107A (ko) Ti 및 Ti 합금층을 갖는 금속적층막 일괄에칭액 조성물
KR20140045121A (ko) 구리계 금속막의 식각액 조성물
CN103695908A (zh) 一种新型的有机碱微蚀液
CN106479504B (zh) 一种用于ITO-Ag-ITO导电薄膜的低黏度蚀刻液及其制备方法
JP5700784B2 (ja) エッチング液組成物
TWI797093B (zh) 蝕刻液組成物及蝕刻方法
JP6501218B2 (ja) エッチング液組成物及びエッチング方法
CN112410789A (zh) 金属配线蚀刻液组合物及其应用
TWI606145B (zh) Copper etching solution
TWI731229B (zh) 蝕刻液組成物及蝕刻方法
JP2014129557A (ja) エッチング液組成物およびエッチング方法
KR102142419B1 (ko) 액정표시장치용 어레이 기판의 제조방법
JP6662671B2 (ja) エッチング液組成物及びエッチング方法
KR101461180B1 (ko) 비과산화수소형 구리 에칭제

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190305

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6494349

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151