JP6494323B2 - 加工システム及び工具装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工具が着脱可能な加工システム及び工具装着方法に関するものである。
原子力発電プラントの原子炉などで発生した放射性廃棄物は、放射性物質収納容器に収納され、貯蔵施設や再処理施設などに搬送され、貯蔵または再処理される。このような放射性物質収納容器は、上部が開口した底付きの円筒形状をなす胴部と、この胴部の上部に固定される蓋部とから構成される。
また、溶接や切削を行う加工装置としては、先端に工具を取り換え可能な装着部(オートツールチェンジャー)が設けられ、装着部を複数のアームと軸で連結した多自由度の可動部で操作する加工装置がある(特許文献1)。また、設定したプログラムとセンサの検出結果を用いてロボットアーム及び装着部の移動を制御するロボット軌道制御装置も提案されている(特許文献2)。
特開平10−244484号公報 特開2009−172721号公報
放射性物質収納容器は、製造工程が多く、作業者に負担になる。作業者が行っていた作業を多自由度の可動部を有する加工装置を用いて自動化する場合、溶接、研磨、等、種々の工程を行うために、多種の工具を交換しながら作業する必要がある。また、それぞれの工程を行う工具は、ガス、空気、電力など、必要な動力源、駆動源が異なるため、工具に動力や駆動力を供給するケーブルが接続されている。そのため、加工装置に装着する工具を交換する際に可動部がケーブルに接触してしまうと、工具が保管されている冶具から落ちてしまい使用できなくなる、ケーブルに悪影響を与える等の恐れがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ケーブルが繋がった工具を確実に装着することができる加工システム及び工具装着方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明は、加工システムであって、先端に工具を装着可能な装着部、前記装着部の位置を多自由度で移動させる可動部を有する加工装置と、前記装着部と一体で移動する位置に装着された撮影装置と、前記装着部に装着可能であり、かつケーブルが接続された複数の工具と、複数の前記工具をそれぞれ支持する工具置台、前記ケーブルを支持するケーブル支持部を有する工具保管装置と、前記装着部に工具を装着する場合、前記撮影装置で装着対象の工具を含む工具のケーブルの画像を撮影し、撮影した画像と予め設定された前記ケーブルの基準位置とを比較し、前記基準位置にケーブルがあると判定した場合、前記加工装置で前記装着部を移動させ、前記装着部に装着対象の工具を装着する制御装置と、を有することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記基準位置にケーブルがないと判定した場合、警告を出力し、動作を停止することが好ましい。
また、前記制御装置は、前記ケーブルの基準位置の情報を範囲で記憶し、前記範囲内にケーブルがあるか否かで、基準位置にケーブルがあるか否かを判定することが好ましい。
また、前記工具は、円筒形状を有する胴本体の製造に用いる工具であることが好ましい。
上記の目的を達成するための本発明は、先端に工具を装着可能な装着部と、前記装着部の位置を多自由度で移動させる可動部とを有し、前記装着部と一体で移動する位置に撮影装置が装着された加工装置の前記装着部に、複数の工具をそれぞれ支持し、かつ、前記工具に接続されたケーブルを支持する工具保管装置に保管された工具を装着する工具装着方法であって、前記撮影装置で装着対象の工具を含む工具のケーブルの画像を撮影するステップと、撮影した画像と予め設定された前記ケーブルの基準位置とを比較するステップと、前記基準位置にケーブルがあると判定した場合、前記加工装置で前記装着部を移動させ、前記装着部に装着対象の工具を装着するステップと、を有することを特徴とする。
本発明は、撮影装置でケーブルの状態を撮影し、その結果からケーブルの位置が適正であると判定できる場合に、工具の装着を行うことで、工具をより確実に装着することが可能となる。
図1は、放射性物質収納容器を表す縦断面図である。 図2は、放射性物質収納容器を表す水平断面図である。 図3は、本実施形態の加工システムを表す概略上面図である。 図4は、本実施形態の加工システムを表す概略正面図である。 図5は、加工装置の概略構成を示す模式図である。 図6は、工具保管装置の概略構成を示す模式図である。 図7は、加工システムの工具の装着動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、加工システムの工具の装着動作を説明するための説明図である。 図9は、加工システムの工具の装着動作で撮影した画像及びその処理の一例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、放射性物質収納容器を表す縦断面図、図2は、放射性物質収納容器を表す水平断面図である。図1及び図2を用いて、本発明の加工システムで加工し製造する放射性物質収納容器の一例を説明する。本実施形態において、図1及び図2に示すように、放射性物質収納容器としてのキャスク11は、胴部12と蓋部13とバスケット14とを有している。胴部12は、胴本体21の上部に開口部22が形成され、下部に底部(閉塞部)23が形成された円筒形状をなしている。胴本体21は、内部にキャビティ24が設けられ、このキャビティ24は、その内面がバスケット14の外周形状に合わせた形状となっている。バスケット14は、例えば、使用済燃料集合体である放射性物質(図示略)を個々に収納するセルを複数有している。胴本体21は、下部に底部23が溶接結合または一体成形されており、この胴本体21及び底部23は、γ線遮蔽機能を有する炭素鋼製の鍛造品となっている。
胴部12は、胴本体21の外周側に所定の隙間を空けて外筒25が配設されており、胴本体21の外周面と外筒25の内周面との間に熱伝導を行う銅や鋼製の伝熱フィン26が周方向に所定間隔で複数溶接されている。そして、胴部12は、胴本体21と外筒25との空間部に水素を多く含有する高分子材料で中性子遮蔽機能を有するボロンまたはボロン化合物を含有したレジン(中性子遮蔽体)27が充填されている。
また、胴部12は、底部23の下側に所定の隙間を空けて底板28が連結されており、底部23と底板28との空間部にレジン(中性子遮蔽体)29が設けられている。また、胴部12は、側面部にトラニオン30が固定されている。
蓋部13は、一次蓋31と、二次蓋32と、三次蓋33とを有している。一次蓋31は、胴部12における胴本体21の開口部22に対して着脱可能に取付けられる。二次蓋32は、一次蓋31の外側で開口部22に対して着脱可能に取付けられる。三次蓋33は、二次蓋32の外側で開口部22に対して着脱可能に取付けられる。一次蓋31は、キャビティ24側の負圧を維持してキャビティ24内に充填されたガスの漏洩を防ぐと共に、キャビティ24内に収納された放射性物質から出る放射線(γ線)を遮蔽する。また、一次蓋31は、二次蓋32側にレジン(中性子遮蔽体)が設けられている。二次蓋32は、一次蓋31との間に大気に対して加圧された圧力監視境界を有し、一次蓋31からのガスの漏洩を阻止すると共に、キャビティ24側の圧力を担保する。三次蓋33は、二次蓋32を外部の衝撃から防御する。
胴部12は、胴本体21の開口部22の内周部に3個の段部41,42,43が設けられている。第1段部41は、第1座面部41aを有し、第1座面部41aに複数のネジ穴41bが胴本体21の周方向に等間隔で形成されている。第2段部42は、第1段部41よりも開口部22の外側に位置し、第2座面部42aを有し、第2座面部42aは、複数のネジ穴42bが胴本体21の周方向に等間隔で形成されている。第3段部43は、第2段部42よりも開口部22の外側に位置し、第3座面部43aを有し、第3座面部43aは、複数のネジ穴43bが胴本体21の周方向に等間隔で形成されている。また、第3座面部43aは、回転を制御する際の基準位置となる位置決め用穴44が形成されている。
一次蓋31は、第1段部41に嵌合し、第1座面部41aに密着する。そして、ボルト51が一次蓋31を貫通してネジ穴41bに螺合することで、一次蓋31は、胴本体21の開口部22における第1段部41に固定される。二次蓋32は、第2段部42に嵌合し、第2座面部42aに密着する。そして、ボルト52が二次蓋32を貫通してネジ穴42bに螺合することで、二次蓋32は、胴本体21の開口部22における第2段部42に固定される。三次蓋33は、第3段部43に嵌合し、第3座面部43aに密着する。そして、ボルト53が三次蓋33を貫通してネジ穴43bに螺合することで、三次蓋33は、胴本体21の開口部22における第3段部43に固定される。
このように構成されたキャスク11にて、胴部12は、胴本体21の外周側に複数の伝熱フィン26が周方向に所定間隔で溶接により固定され、その外側に外筒25が溶接により固定され、胴本体21と外筒25と各伝熱フィン26との間にレジン27が充填されて構成されている。
次に、図3から図9を用いて、キャスク11の製造の一部の工程を実行する加工システム100について説明する。なお、キャスク11は、本実施形態の加工システム100に加え、他の工程を実行する加工システム、検査システム等で加工と検査を行うことで、製造する。加工システム100は、胴部12の外周面や開口部22や底部23を加工する。加工システム100は、溶接、研磨、検査等を行うことができる。
図3は、本実施形態の加工システムを表す概略上面図である。図4は、本実施形態の加工システムを表す概略正面図である。加工システム100は、回転装置101と、加工装置102と、工具保管装置103と、撮影装置104と、制御装置108と、出力装置109と、を有する。ここで、加工システム100は、加工装置102と工具保管装置103と撮影装置104とが1つのユニットとなり、加工対象の胴本体21の周囲の4か所に配置されている。つまり、加工システム100は、加工装置102と工具保管装置103と撮影装置104とを含むユニットを4つ備えている。加工システム100は、加工装置102と工具保管装置103と撮影装置104とを含むユニットの1つが、胴本体21の軸方向の一方の端部、開口部22側に配置され、ユニットの1つが胴本体21の軸方向の他方の端部、底部23側に配置され、ユニットの1つが、胴本体21の一方の側面(かつ水平方向に沿った面において、軸方向と直交する方向の一方の側)側に配置され、ユニットの1つが、胴本体21の他方の側面側に配置されている。加工装置102と工具保管装置103と撮影装置104とは、配置される位置や、配置されている工具の種類が異なるが基本的に同様の構成である。また、加工装置102と工具保管装置103と撮影装置104とを含むユニットの数は、特に限定されず、加工システム100は、1つ以上有していればよい。
回転支持装置101は、例えば、ターニングローラであって、胴本体21を横倒し状態で回転自在に支持するものである。回転支持装置101にて、支持台111は、複数の脚部112により床面113に設置されており、左右一対の支持ローラ114,115が回転自在に支持されている。この各支持ローラ114,115は、2個ずつ設けられており、胴本体21における上部(開口部22近傍)と下部(底部23近傍)の外周面を4点で支持することで、胴本体21を横倒し状態で回転自在に支持することができる。また、各支持ローラ114,115は、駆動装置116が駆動連結されており、駆動装置116により各支持ローラ114,115を正転駆動及び逆転駆動することができる。
図5は、加工装置の概略構成を示す模式図である。加工装置102は、多自由度の可動部を有する装置であり、例えば6軸の多関節ロボットなどが用いられる。加工装置102は、基部120と、可動部(アーム)121と、装着部122と、を有する。加工装置102は、装着部122に工具130を装着し、可動部121で工具130を移動させ、所定の位置で工具130を駆動させることで、胴本体21の所定の位置を加工する。
基部120は、床面113に固定されている。可動部121は、複数のアームと回転軸とが連結されており、一方の端部が基部120に固定されている。また、可動部121は、他方の端部に装着部122が固定されている。また、可動部121は、装着部122が固定されているアームに撮影装置104が固定されている。
装着部122は、可動部121の先端に設けられている。装着部122は、工具保管装置103に配置された各種工具130を着脱可能である。装着部122が、工具130を装着する機構としては、種々の機構を用いることができ、空気を吸引して吸着させる機構や、機械的な構造で連結する機構、電磁石を用いる機構等を用いることができる。
ここで、撮影装置104は、CCDカメラ等の撮影素子を有し、撮影素子で画像を撮影する装置である。撮影装置104は、CCDカメラ等の撮影素子が、開閉自在のカバー150を有する筐体の内部に配置され、必要な場合にカバー150を開くことで、画像を撮影する。また、撮影装置104は、カバー150を有する筐体の内部に撮影素子を配置することで、装着部122の近傍に配置しつつ、CCDカメラ等の撮影素子を保護することができる。
図6は、工具保管装置の概略構成を示す模式図である。工具保管装置103は、同じユニットの加工装置102の装着部122に装着する複数の工具130を加工装置102の装着部122の可動範囲内で保管する。ここで、工具130は、溶接トーチ、グラインダ、ガスバーナ等である。工具130は、ケーブル132に接続されている。ケーブル132は、出力源134に接続されている。ケーブル132は、出力源134と工具130とを接続する。出力源134は、工具130を駆動させるために必要なエネルギーや流体を供給する。具体的には、工具130が溶接トーチである場合、出力源134は、ガス、空気を供給する。出力源134は、工具130がグラインダである場合、電力を供給する。また、ケーブル132は、制御装置108から入力される操作信号を入力する信号線をさらに備えていてもよい。
工具保管装置103は、装着部122に装着されてない工具130を支持する。また、工具保管装置103は、全ての工具130のケーブル132を支持する。工具保管装置103は、工具置台140と、ケーブル支持部142と、を有する。
工具置台140は、装着部122に装着されてない工具130を支持する。つまり、工具置台140は、装着部122に装着されてない工具130が置かれている台である。工具置台140は、工具130の装着部122が装着される部分、つまり接続部が、鉛直方向上側に露出した状態で、工具130を支持する支持部141を複数備えている。支持部141は、工具130を着脱可能な状態で支持する。支持部141の数は、工具130の数よりも多くなる。支持部141は、工具130の一部を把持する構造や、工具130の接続部よりも幅が小さく、接続部の鉛直方向下側から支持することができる一部が開放された、U字または円弧の形状の部材等を用いることができる。
ケーブル支持部142は、全ての工具130のケーブル132を支持する。ケーブル支持部142は、ケーブル132を工具130に合わせて移動可能に支持する。ケーブル支持部142は、案内冶具144と、ローラ145,146と、ウエイト147と、を有する。ケーブル支持部142は、工具130から出力源134に向かって案内冶具144、ローラ145,146、ウエイト147の順で配置されている。案内冶具144は、所定の位置に固定されており、ケーブル132を摺動可能な状態で支持している。ローラ145,146は、所定位置に固定されており、ケーブル132の移動に合わせて回転する。ウエイト147は、ローラ146と出力源134との間のケーブル132に固定されている。ケーブル132は、2つのローラ145,146が定滑車となり、工具130から鉛直方向上側に向かいローラ145で方向転換し、水平方向に向かい、ローラ146で方向転換し、鉛直方向下側に向かう。ウエイト147がローラ146よりも出力源134側に配置されることで、ケーブル132のローラ146と出力源134の間が鉛直方向下側に付勢され、ケーブル132のローラ145よりも工具130側の部分が鉛直方向上側に付勢される。
以上より、ケーブル支持部142は、加工装置102の装着部122に工具130が装着され、工具130が移動すると、工具130とともに移動するケーブル132が、案内冶具144と、ローラ145,146に沿って移動する。また、ケーブル支持部142は、ウエイト147でケーブル132に対して出力源134側に引っ張る力を作用させて、工具130とウエイト147の間のケーブル132に所定の張力が作用した状態となる。これにより、ケーブル132のたわみを抑制する。
制御装置108は、回転支持装置101と加工装置102と、出力装置109とに接続されている。制御装置108は、回転支持装置101と加工装置102を駆動制御する。また、本実施形態の制御装置108は、工具130を装着部122に装着する際に、工具保管装置103に保管されている工具130が適正な状態か判定し、適正と判定した場合、工具130を装着部122に装着する動作を行う。この点については後述する。
出力装置109は、作業者、管理者に加工システム100の情報を出力する。出力装置109は、画像を表示する表示装置や、音声を出力するスピーカ、光を出力するランプ等、作業者、管理者に情報を伝達する種々の装置を用いることができる。
加工システム100は、加工の種類によって工具保管装置103に保管されている工具130のうち、使用する工具130を決定し、加工装置102の可動部121を移動させ、工具置台140に配置されている工具130を装着部122に装着する。加工システム100は、加工装置102に工具130を装着したら、可動部121を移動させ、加工位置に工具130を移動させ、工具130による加工を行う。加工システム100は、加工を行ったら、装着されている工具130を工具置台140の元の支持部141に戻す。加工システム100は、上記処理を繰り返し1つ1つの加工を行うことで、胴本体21に種々の加工を行う。
以下、本実施形態の加工システム100の工具130の装着動作、つまり工具装着方法について説明する。図7は、加工システムの工具の装着動作の一例を示すフローチャートである。図8は、加工システムの工具の装着動作を説明するための説明図である。図9は、加工システムの工具の装着動作で撮影した画像及びその処理の一例を説明するための説明図である。図7に示す処理は、加工システム100の制御装置108で各部の動作を制御することで、実行することができる。
加工システム100は、装着部122に工具130が装着されていない状態で、工具130を装着する指令を検出した場合、撮影位置にアームを移動させる(ステップS12)。加工装置102の可動部121を移動させ、図8に示すように、撮影装置104を設定された撮影位置に移動させる。ここで、撮影位置は、工具保管装置103に設置されている工具130毎に予め設定されている。撮影位置は、撮影装置104で画像を撮影した場合に、設定領域の画像を撮影できる位置である。設定領域とは、装着対象の工具130のケーブル132と、装着対象の工具130の隣の少なくとも一方の工具130のケーブル132を含む領域である。対象のケーブル132は、工具130の装着時に、隣接するケーブル132の間や近傍に加工装置102の可動部121、装着部122、撮影装置104が接近する領域のケーブル132である。
加工システム100は、撮影位置に移動したら、図8に示すように、撮影装置104のカバー150を開き、撮影装置104の撮影素子で設定領域を撮影する(ステップS14)。加工システム100は、撮影を行ったら、撮影画像を処理する(ステップS16)。具体的には、図9に示すように、撮影画像からケーブル170a,170b,170cを抽出する。また、加工システム100は、撮影画像に、撮影位置に対して設定されたケーブルの基準位置(基準範囲)172a,172b,172cを重ねる。基準位置(基準範囲)172a,172b,172cは、撮影位置と撮影領域と設計上のケーブル170a,170b,170cの位置とに基づいて設定される。つまり、設計上の位置にケーブル170a,170b,170cがあった場合、撮影画像に表示される位置を基準に設定される。基準位置(基準範囲)172a,172b,172cは、ケーブルに対応した線の情報としてもよいが、図9に示すように許容範囲を含む範囲で設定することが好ましい。加工システム100は、画像を処理し、画像から抽出したケーブル170a,170b,170cと基準位置172a,172b,172cとを比較できる情報を生成する。
加工システム100は、撮影画像を処理したら、ケーブルは所定位置にあるか、つまりケーブルは、基準位置に含まれているかを判定する(ステップS18)。加工システム100は、ケーブルが所定位置にある(ステップS18でYes)と判定した場合、つまり、図9のように、ケーブル170a,170b,170cが基準位置172a,172b,172cに含まれる場合、装着部122に工具130を装着する動作を継続し、工具130を装着する(ステップS20)。
加工システム100は、ケーブルが所定位置にない(ステップS18でNo)と判定した場合、つまり、ケーブル170a,170b,170cが基準位置172a,172b,172cから外れている場合、基準位置172a,172b,172cの外でケーブル170a,170b,170cが検出された場合、基準位置172a,172b,172cの中でケーブル170a,170b,170cが検出されなかった場合、運転を停止し、警告を出力する(ステップS22)。つまり、加工システム100は、加工装置102の動作を停止し、出力装置109から警告を出力する。
加工システム100は、工具130の装着動作時に、設定された位置で撮影を行い、撮影された画像を処理して、ケーブル132が基準位置にあるか否かを判定し、基準位置にケーブル132がある場合、加工装置102の装着部122に工具130を装着する動作を実行する。これにより、ケーブル132が基準位置にある前提で設定した制御プログラムで、可動部121、装着部122、撮影装置104を移動させた場合に、各部にケーブル132が接触する、引っかかることを防ぐことができる。これにより、工具130の装着を行うことで、工具130をより確実に装着することが可能となる。これにより、作業効率を向上させることができる。また、本実施形態のように、装着部122と一体で動く位置に撮影装置104を配置した場合、つまり、工具130の装着時に撮影装置104が工具130及びケーブル132の近傍を移動する場合も撮影装置104がケーブル132に引っかかること、接触することを防ぐことができる。また、加工装置102が、工具保管装置103の工具130の位置をずらして、他の工程に影響を与えることや、ケーブル132に悪影響を与えることを抑制することができる。
加工システム100は、ケーブル132が所定位置にない場合、動作を停止することで、工具保管装置103の工具130の位置をずらして、他の工程に影響を与えることや、ケーブル132に悪影響を与えることを抑制することができる。
加工システム100は、ケーブル132が所定位置にない場合、出力装置109から警告を出力することで、作業者にケーブル132の状態を通知することができ、ケーブル132の位置を短時間で修正することができる。作業効率を向上させることができる。
また、制御装置108は、上記実施形態のように画像からケーブル132を抽出する処理をおこなってもよいが、基準位置のみを解析して、基準位置内でケーブル132が検出されたかで、基準位置にケーブル132があるかを判定してもよい。
また、上述した撮影領域は、ケーブル132の工具130の近傍の状態を判定できる位置であればよい。撮影領域は、工具130と案内冶具144の間の一部を含むことが好ましく、工具130を含む領域が好ましい。
また、上記実施形態の加工システム100は、ケーブル132が基準位置にない場合、動作を停止したが、ケーブル132の位置を加工装置102で補正するようにしてもよい。この場合、位置を補正する処理を行った後、再度画像を撮影してケーブル132が基準位置にあるかを判定する。また、加工システム100は、ケーブル132が基準位置にない場合、ウエイト147を鉛直方向下側に付勢する等で、ケーブル132を出力源134側に牽引して、ケーブル132の位置を補正してもよい。
また、上記実施形態では、キャスク11の製造に用いる加工システム100として説明したが、他の製品の製造に用いる場合に同様に適用してもよい。例えば、加工システム100は、キャスク以外の円筒形状を有する胴本体の製造にも用いることができる。
11 キャスク(放射性物質収納容器)
12 胴部
13 蓋部
14 バスケット
21 胴本体
22 開口部
23 底部(閉塞部)
24 キャビティ
25 外筒
26 伝熱フィン
27,29 レジン(中性子遮蔽体)
28 底板
30 トラニオン
31 一次蓋
32 二次蓋
33 三次蓋
41 第1段部
41a 第1座面部
41b ネジ穴
42 第2段部
42a 第2座面部
42b ネジ穴
43 第3段部
43a 第3座面部
43b ネジ穴(蓋固定用ネジ穴)
44 位置決め用穴
51,52,53 ボルト
100 加工システム
101 回転支持装置
102 加工装置
103 工具保管装置
104 撮影装置
108 制御装置
109 出力装置
120 基部
121 可動部(アーム)
122 装着部
130 工具
132 ケーブル
134 出力源
140 工具置台
142 ケーブル支持部
144 案内冶具
145,146 ローラ
147 ウエイト

Claims (5)

  1. 先端に工具を装着可能な装着部、前記装着部の位置を多自由度で移動させる可動部を有する加工装置と、
    前記装着部と一体で移動する位置に装着された撮影装置と、
    前記装着部に装着可能であり、かつケーブルが接続された複数の工具と、
    複数の前記工具をそれぞれ支持する工具置台、前記ケーブルを支持するケーブル支持部を有する工具保管装置と、
    前記装着部に工具を装着する場合、前記撮影装置で装着対象の工具を含む工具のケーブルの画像を撮影し、撮影した画像と予め設定された前記ケーブルの基準位置とを比較し、前記基準位置にケーブルがあると判定した場合、前記加工装置で前記装着部を移動させ、前記装着部に装着対象の工具を装着する制御装置と、を有することを特徴とする加工システム。
  2. 前記制御装置は、前記基準位置にケーブルがないと判定した場合、警告を出力し、動作を停止することを特徴とする請求項1に記載の加工システム。
  3. 前記制御装置は、前記ケーブルの基準位置の情報を範囲で記憶し、
    前記範囲内にケーブルがあるか否かで、基準位置にケーブルがあるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の加工システム。
  4. 前記工具は、円筒形状を有する胴本体の製造に用いる工具であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の加工システム。
  5. 先端に工具を装着可能な装着部と、前記装着部の位置を多自由度で移動させる可動部とを有し、前記装着部と一体で移動する位置に撮影装置が装着された加工装置の前記装着部に、複数の工具をそれぞれ支持し、かつ、前記工具に接続されたケーブルを支持する工具保管装置に保管された工具を装着する工具装着方法であって、
    前記撮影装置で装着対象の工具を含む工具のケーブルの画像を撮影するステップと、
    撮影した画像と予め設定された前記ケーブルの基準位置とを比較するステップと、
    前記基準位置にケーブルがあると判定した場合、前記加工装置で前記装着部を移動させ、前記装着部に装着対象の工具を装着するステップと、を有することを特徴とする工具装着方法。
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