JP6493942B1 - 舗装方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、夏場はアスファルトの温度が高いため、水は直ぐに蒸発してしまう。また、軽油は撒き過ぎるとアスファルトを劣化させてしまうため使用量が限られている。
このようなことから、マンホール蓋には、アスファルトが付着することが多く、アスファルトがマンホール蓋に付着してしまうと、なかなか取れないために、除去作業に大変な労力が必要になる。
特許文献1では、舗装工事の際にマンホール蓋にアスファルトが付着しないように防護カバーを使用する舗装方法を提案している。
特許文献2では、リコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料で樹脂皮膜を蓋表面に形成することを提案している。具体的には、アクリル系樹脂にシリコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料を用いて、防錆塗膜の表面に2.0μm厚の樹脂被膜をスプレー塗布で一体に積層形成することで、樹脂皮膜上のアスファルトが付着している部分のみ、布やブラシの類で擦ることにより、樹脂皮膜からアスファルトを部分的に剥離除去できるとしている。また、鉄蓋本体の防錆塗膜の表面に、アクリル系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料を用いて、2.0μm厚の樹脂被膜を塗布形成し、樹脂被膜自体が防錆塗膜の表面から容易に剥離除去できる性質のものとすることで、鉄蓋本体上において防錆塗膜の表面から樹脂皮膜を付着したアスファルトごと剥離除去することができるとしている。
特許文献3では、合成樹脂被膜にてマンホール蓋を覆い、この合成樹脂被膜を接着剤又は接着剤を塗布した接着片によってマンホール蓋に接合することを提案している。
特許文献2で提案されているように、樹脂被膜を蓋表面に形成する場合には、特許文献1のような作業負担は生じない。
しかし、マンホール蓋には、大小様々な窪みがあり、特許文献2の樹脂皮膜では、このような窪みにアスファルトが入り込み、窪みに入り込んだアスファルトを除去することは容易ではなく、アスファルトが入り込んだ窪みから樹脂皮膜を剥離除去することはできない。
特許文献3では、マンホールを持ち上げて接着片を剥がすことで合成樹脂被膜を除去するものであり、合成樹脂被膜の除去作業の負担が大きい。また、被膜であるため、特許文献2と同様に、窪みに入り込んだアスファルトを容易に除去できない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の舗装方法において、前記一次締め固め工程の後に、前記マンホール蓋11の前記上面よりも、前記アスファルトの地表面が高い場合には、前記マンホール蓋11の上部に有する前記アスファルト13を除去するアスファルト除去工程と、前記アスファルト除去工程の後に、前記マンホール蓋11周辺の前記アスファルトを均す均し工程とを有することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は請求項1又は請求項2に記載の舗装方法において、前記シリコーンゴムに、硬化促進剤を含め、前記シリコーンシート形成工程における硬化時間を短縮することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の舗装方法において、前記シリコーンゴムが、ジメチルシリコーンゴムであることを特徴とする。
請求項5記載の本発明の舗装方法に用いるシリコーンゴムは、粒度調整砕石を敷き均して転圧する路盤工程と、前記路盤工程の後に、アスファルトを敷き均すアスファルト敷き均し工程と、前記アスファルト敷き均し工程の後に、一次転圧を行う一次締め固め工程と、前記一次締め固め工程の後に、仕上げ転圧を行う仕上げ締め固め工程とを有し、マンホール蓋11が存在する道路の舗装方法に用いるシリコーンゴムであって、主剤と硬化剤とからなり、前記主剤と前記硬化剤とを混合した混合液12aを、前記アスファルト敷き均し工程の前に、前記マンホール蓋11の上面の凹部に流し込み、前記マンホール蓋11の前記上面を前記混合液12aで覆った状態で硬化させてシリコーンシート12bを形成することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項5に記載の舗装方法に用いるシリコーンゴムにおいて、前記シリコーンゴムに、硬化促進剤を含むことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項5又は請求項6に記載の舗装方法に用いるシリコーンゴムにおいて、前記シリコーンゴムが、ジメチルシリコーンゴムであることを特徴とする。
本実施の形態によれば、混合液を、マンホール蓋の上面の凹部に流し込むことで、特に小さな窪みには混合液が充填されるため、小さな窪みにアスファルトが入り込むことはなく、マンホール蓋の上面を混合液で覆うことでマンホール蓋の大きさのシリコーンシートが形成されるため、シリコーンシートの剥離を容易に行える。
また、本実施の形態によれば、液状の混合液でマンホール蓋の上面を覆った後に硬化させるため、マンホール蓋の上面、特に窪みに既に入り込んでいるゴミや小石をシリコーンシートに付着させることができ、シリコーンシートの剥離時に、これらのゴミや小石をシリコーンシートとともに除去することができる。
また、本実施の形態によれば、混合によって常温で硬化する2液型のシリコーンゴムを用いており、高温になりやすいマンホール蓋では、流し込み後の硬化時間を短縮でき、更には、その後のアスファルト敷き均し工程で180℃程度の雰囲気になることから、混合液は確実に硬化でき、マンホール蓋にアスファルトが付着することを確実に防止することができる。
本実施の形態によれば、マンホール蓋の上面よりも、アスファルトの地表面が高い場合には、一次締め固め工程の後に、マンホール蓋の上部に有するアスファルトを除去し、マンホール蓋周辺のアスファルトを均すことで、仕上げ締め固め工程において、マンホール蓋周辺でのアスファルト面を確実に締め固めでき、シリコーンシートのマンホール蓋からの剥離も容易に行うことができる。
本実施の形態によれば、冬季のように気温が低い場合には、シリコーンシート形成工程における硬化時間を短縮することができ、アスファルト敷き均し工程の実施タイミングが遅れることを防止できる。
本実施の形態によれば、混合液を、マンホール蓋の上面の凹部に流し込むことで、特に小さな窪みには混合液が充填されるため、小さな窪みにアスファルトが入り込むことはなく、マンホール蓋の上面を混合液で覆うことでマンホール蓋の大きさのシリコーンシートが形成されるため、シリコーンシートの剥離を容易に行える。
また、本実施の形態によれば、液状の混合液でマンホール蓋の上面を覆った後に硬化させるため、マンホール蓋の上面、特に窪みに既に入り込んでいるゴミや小石をシリコーンシートに付着させることができ、シリコーンシートの剥離時に、これらのゴミや小石をシリコーンシートとともに除去することができる。
また、本実施の形態によれば、主剤と硬化剤とからなるシリコーンゴムを用いており、高温になりやすいマンホール蓋では、流し込み後の硬化時間を短縮でき、更には、その後のアスファルト敷き均し工程で180℃程度の雰囲気になることから、混合液は確実に硬化でき、マンホール蓋にアスファルトが付着することを確実に防止することができる。
本実施の形態によれば、冬季のように気温が低い場合には、シリコーンシート形成工程における硬化時間を短縮することができ、アスファルト敷き均し工程の実施タイミングが遅れることを防止できる。
従って、アスファルト敷き均し工程S5は、シリコーンシート形成工程S4の後に行う。
本実施例による舗装方法では、一次締め固め工程S6の後に、マンホール蓋11の上面よりも、アスファルトの地表面が高い場合には、マンホール蓋11の上部に有するアスファルト13を除去するアスファルト除去工程S7(図2(b)参照)と、アスファルト除去工程S7の後に、マンホール蓋11周辺のアスファルトを均す均し工程S8(図2(c)参照)とを有する。
なお、図2(a)では、マンホール蓋11に形成された鍵穴11Aには、マンホール蓋11の上面より低い位置までにしか混合液12aを流し込んでいないが、鍵穴11Aには、マンホール蓋11の上面に至るまで混合液12aを流し込むことが好ましい。鍵穴11Aにマンホール蓋11の上面に至るまで混合液12aを流し込むことで、マンホール蓋11の上面には分離されない1枚のシリコーンシート12bを形成することができ、シリコーンシート剥離工程S10におけるシリコーンシート12bの剥離作業を容易にすることができる。
また、本実施例によれば、液状の混合液12aでマンホール蓋11の上面を覆った後に硬化させるため、マンホール蓋11の上面、特に窪みに既に入り込んでいるゴミや小石をシリコーンシート12bに付着させることができ、シリコーンシート12bの剥離時に、これらのゴミや小石をシリコーンシート12bとともに除去することができる。
また、本実施例によれば、混合によって常温で硬化する2液型のシリコーンゴムを用いており、高温になりやすいマンホール蓋11では、流し込み後の硬化時間を短縮でき、更には、その後のアスファルト敷き均し工程S5で180℃程度の雰囲気になることから、混合液12aは確実に硬化でき、マンホール蓋11にアスファルトが付着することを確実に防止することができる。
また、本実施例によれば、マンホール蓋11の上面よりも、アスファルトの地表面が高い場合には、一次締め固め工程S6の後に、マンホール蓋11の上部に有するアスファルトを除去し、マンホール蓋11周辺のアスファルトを均すことで、仕上げ締め固め工程S9において、マンホール蓋11周辺でのアスファルト面を確実に締め固めでき、シリコーンシート12bのマンホール蓋11からの剥離も容易に行うことができる。
11A 鍵穴
12a 混合液
12b シリコーンシート
13 アスファルト
Claims (7)
- マンホール蓋が存在する道路の舗装方法であって、
粒度調整砕石を敷き均して転圧する路盤工程と、
前記路盤工程の後に、アスファルトを敷き均すアスファルト敷き均し工程と、
前記アスファルト敷き均し工程の後に、一次転圧を行う一次締め固め工程と、
前記一次締め固め工程の後に、仕上げ転圧を行う仕上げ締め固め工程と
を有し、
前記アスファルト敷き均し工程の前に、
混合によって常温で縮合反応する2液型のシリコーンゴムを混合する混合工程と、
前記混合工程で混合した混合液を、前記マンホール蓋の上面の凹部に流し込み、前記マンホール蓋の前記上面を前記混合液で覆う混合液投入工程と、
前記混合液投入工程の後に、前記混合液を硬化させてシリコーンシートを形成するシリコーンシート形成工程と
を有し、
前記仕上げ締め固め工程の後で、前記アスファルトの温度が50℃以下になった時に、
前記シリコーンシート形成工程で形成した前記シリコーンシートを前記マンホール蓋から剥離するシリコーンシート剥離工程を有する
ことを特徴とする舗装方法。 - 前記一次締め固め工程の後に、前記マンホール蓋の前記上面よりも、前記アスファルトの地表面が高い場合には、
前記マンホール蓋の上部に有する前記アスファルトを除去するアスファルト除去工程と、
前記アスファルト除去工程の後に、前記マンホール蓋周辺の前記アスファルトを均す均し工程と
を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の舗装方法。 - 前記シリコーンゴムに、硬化促進剤を含め、
前記シリコーンシート形成工程における硬化時間を短縮する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の舗装方法。 - 前記シリコーンゴムが、ジメチルシリコーンゴムである
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の舗装方法。 - 粒度調整砕石を敷き均して転圧する路盤工程と、
前記路盤工程の後に、アスファルトを敷き均すアスファルト敷き均し工程と、
前記アスファルト敷き均し工程の後に、一次転圧を行う一次締め固め工程と、
前記一次締め固め工程の後に、仕上げ転圧を行う仕上げ締め固め工程と
を有し、
マンホール蓋が存在する道路の舗装方法に用いるシリコーンゴムであって、
主剤と硬化剤とからなり、
前記主剤と前記硬化剤とを混合した混合液を、前記アスファルト敷き均し工程の前に、前記マンホール蓋の上面の凹部に流し込み、前記マンホール蓋の前記上面を前記混合液で覆った状態で硬化させてシリコーンシートを形成する
ことを特徴とする舗装方法に用いるシリコーンゴム。 - 前記シリコーンゴムに、硬化促進剤を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の舗装方法に用いるシリコーンゴム。 - 前記シリコーンゴムが、ジメチルシリコーンゴムである
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の舗装方法に用いるシリコーンゴム。
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JP2018192273A JP6493942B1 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | 舗装方法 |
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JP2018192273A JP6493942B1 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | 舗装方法 |
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JP2018192273A Active JP6493942B1 (ja) | 2018-10-11 | 2018-10-11 | 舗装方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112214826A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-01-12 | 西南交通大学 | 一种高铁路基压实质量智能化实时评定的方法及装置 |
-
2018
- 2018-10-11 JP JP2018192273A patent/JP6493942B1/ja active Active
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CN112214826A (zh) * | 2020-11-27 | 2021-01-12 | 西南交通大学 | 一种高铁路基压实质量智能化实时评定的方法及装置 |
CN112214826B (zh) * | 2020-11-27 | 2021-03-02 | 西南交通大学 | 一种高铁路基压实质量智能化实时评定的方法及装置 |
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