JP6493537B2 - 脆性基板の分断方法 - Google Patents

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Description

本発明は脆性基板の分断方法に関する。
フラットディスプレイパネルまたは太陽電池パネルなどの電気機器の製造において、ガラス基板などの脆性基板を分断することがしばしば必要となる。まず基板上にスクライブラインが形成され、次にこのスクライブラインに沿って基板が分断される。スクライブラインは、刃先を用いて基板を機械的に加工することによって形成され得る。刃先が基板上を摺動または転動することで、基板上に塑性変形によるトレンチが形成されると同時に、このトレンチの直下には垂直クラックが形成される。その後、ブレイク工程と称される応力付与がなされる。これにより上記垂直クラックを厚さ方向に完全に進行させることで、基板が分断される。
基板が分断される工程は、基板にスクライブラインを形成する工程の直後に行われることが比較的多い。しかしながら、スクライブラインを形成する工程とブレイク工程との間において基板を加工する工程を行なうことも提案されている。
たとえば国際公開第2002/104078号の技術によれば、有機ELディスプレイの製造方法において、封止キャップを装着する前に各有機ELディスプレイとなる領域毎にガラス基板上にスクライブラインが形成される。このため、封止キャップを設けた後にガラス基板上にスクライブラインを形成したときに問題となる封止キャップとガラスカッターとの接触を回避させることができる。
また、たとえば国際公開第2003/006391号の技術によれば、液晶表示パネルの製造方法において、2つのガラス基板が、スクライブラインが形成された後に貼り合わされる。これにより1度のブレイク工程で2枚の脆性基板を同時にブレイクすることができる。
国際公開第2002/104078号 国際公開第2003/006391号
上記従来の技術によれば、脆性基板への加工がスクライブラインの形成後に行われ、その後の応力付与によりブレイク工程が行われる。このことは、脆性基板への加工時にスクライブライン全体に沿って垂直クラックが既に存在していることを意味する。よって、この垂直クラックの厚さ方向におけるさらなる伸展が加工中に意図せず発生することで、加工中は一体であるべき脆性基板が分離されてしまうことがあり得た。また、スクライブラインの形成工程と基板のブレイク工程との間に基板の加工工程が行われない場合においても、通常、スクライブラインの形成工程の後かつ基板のブレイク工程の前に基板の搬送または保管が必要であり、その際に基板が意図せず分断されてしまうことがあり得た。
上記課題を解決するために本発明者は独自の分断技術を開発してきた。この技術によれば、脆性基板が分断される位置を規定するラインとして、まず、その直下にクラックを有しないトレンチラインが形成される。トレンチラインが形成されることにより、脆性基板が分断されることになる位置が規定される。その後、トレンチラインの直下にクラックが存在していない状態が維持されていれば、トレンチラインに沿った分断が容易には生じにくい。この状態を用いることで、脆性基板が分断されることになる位置を予め規定しつつも、分断されるべき時点より前に脆性基板が意図せず分断されることを防ぐことができる。
上述したようにトレンチラインは、通常のスクライブラインに比して、それに沿った分断が発生しにくい。これにより脆性基板の意図しない分断が防がれる一方で、脆性基板の分断をトレンチラインに沿って正確に行うことの難易度が高くなるという問題があった。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、その直下にクラックを有しないトレンチラインに沿った分断を正確に行うことができる脆性基板の分断方法を提供することである。
本発明の脆性基板の分断方法は、
a)第1の面と第1の面と反対の第2の面とを有し、第1の面に垂直な厚さ方向を有する脆性基板を準備する工程と、
b)刃先を脆性基板の第1の面上へ押し付けながら第1の面上で刃先を移動させることによって脆性基板の第1の面上に塑性変形を発生させることで、第1および第2の部分を有するトレンチラインを形成する工程とを備え、トレンチラインを形成する工程において、トレンチラインの第2の部分を形成するために刃先に加えられる荷重は、トレンチラインの第1の部分を形成するために刃先に加えられる荷重よりも高く、トレンチラインを形成する工程は、トレンチラインの直下において脆性基板がトレンチラインと交差する方向において連続的につながっている状態であるクラックレス状態が得られるように行われ、さらに
c)トレンチラインの第1および第2の部分のうち第2の部分にのみ沿ってクラックを発生させる工程と、
d)工程c)の後に、脆性基板の第1の面が支持部に対向するように脆性基板を支持部上に置く工程と、
e)工程d)の後に、応力印加部材を、脆性基板の第2の面のうちトレンチラインの第1の部分に対向する第3の部分からは離しつつ、脆性基板の第2の面のうちトレンチラインの第2の部分に対向する第4の部分に接触させる工程と、
f)工程e)の後に、脆性基板の第2の面のうち第3の部分に応力印加部材を接触させる工程と、
を有する。
本発明によれば、脆性基板の第2の面のうちトレンチラインの第2の部分に対向する第4の部分に接触しかつ第1の部分に対向する第3の部分から離れるように脆性基板の第2の面に応力印加部材が接触させられる。すなわち、第3の部分よりも先に、既にそれに沿ってクラックが発生している第2の部分に対向する第4の部分に応力印加部材が接触させられる。これにより第2の部分に沿った脆性基板の分離が安定的に生じる。この後に、トレンチラインの第1の部分に対向する第3の部分に応力印加部材が接触させられる。これにより、脆性基板のさらなる分離が第1の部分に沿って安定的に生じる。よって、脆性基板をトレンチラインの全体に沿って安定的に分断することができる。
本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 図2の線III−IIIに沿う概略断面図である。 図2の線IVA−IVAに沿う概略断面図(A)、および図2の線IVB−IVBに沿う概略断面図(B)である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 図5の線VI−VIに沿う概略断面図である。 図5の線VII−VIIに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 図8の線IX−IXに沿う概略断面図である。 図8の線X−Xに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す断面図である。 図13の線XIV−XIVに沿う概略的な部分断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における脆性基板の分断方法に用いられるスクライビング器具の構成を概略的に示す側面図(A)、および図17(A)の矢印XVIIに対応する視野による刃先の底面図(B)である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態1の第4の変形例における脆性基板の分断方法に用いられるスクライビング器具の構成を概略的に示す側面図(A)、および図21(A)の矢印XXIに対応する視野による刃先の底面図(B)である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2の第1の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2の第1の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2の第2の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2の第3の変形例における脆性基板の分断方法の一工程を概略的に示す上面図である。 本発明の実施の形態2における脆性基板の分断方法に用いられるスクライビング器具の構成を概略的に示す側面図である。 図29におけるスクライビングホイールおよびピンの構成を概略的に示す正面図(A)、および図30(A)の部分拡大図(B)である。
以下、図面に基づいて本発明の各実施の形態における脆性基板の分断方法について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態のガラス基板11(脆性基板)の分断方法について、図1のフロー図を参照しつつ、以下に説明する。
図2〜図4を参照して、まずガラス基板11が準備される(図1:ステップS110)。ガラス基板11は、第1の面SF1と、それと反対の第2の面SF2とを有する。またガラス基板11は、第1の面SF1に垂直な厚さ方向DTを有する。
また刃先を有するスクライビング器具が準備される。スクライビング器具の詳細については後述する。
次に、刃先がガラス基板11の第1の面SF1上へ押し付けられながら、第1の面SF1上で刃先51が始点N1から途中点N2を経由して終点N3へ移動させられる。これによってガラス基板11の第1の面SF1上に塑性変形が発生させられる。これによって第1の面SF1上に、始点N1から途中点N2を経由して終点N3へ延びるトレンチラインTLが形成される(図1:ステップS120)。図2においては、方向DAへの刃先の移動により、3つのTLが形成される。
トレンチラインTLを形成する工程は、トレンチラインTLの一部として低荷重区間LR(第1の部分)を形成する工程(図1:ステップS120L)と、トレンチラインTLの一部として高荷重区間HR(第2の部分)を形成する工程(図1:ステップS120H)とを含む。図2においては、始点N1から途中点N2まで低荷重区間が形成され、途中点N2から終点N3まで高荷重区間が形成される。高荷重区間HRを形成する工程において刃先51に加えられる荷重は、低荷重区間LRを形成する工程で用いられる荷重よりも高い。逆に言えば、低荷重区間LRを形成する工程において刃先51に加えられる荷重は、高荷重区間HRを形成する工程で用いられる荷重よりも低く、たとえば、高荷重区間HRの荷重の30〜50%程度である。そのため、高荷重区間HRの幅は、低荷重区間LRの幅よりも大きい。たとえば、高荷重区間HRが幅10μmを有し、低荷重区間LRが幅5μmを有する。また高荷重区間HRの深さは、低荷重区間LRの深さよりも大きい。トレンチラインTLの断面は、たとえば、角度150°程度のV字形状を有する。
トレンチラインTLを形成する工程は、トレンチラインTLの直下においてガラス基板11がトレンチラインTLと交差する方向DC(図4(A)および(B))において連続的につながっている状態であるクラックレス状態が得られるように行われる。このためには、刃先に加えられる荷重が、ガラス基板11の塑性変形を発生させる程度に大きく、かつ、この塑性変形部を起点としたクラックを発生させない程度に小さくされる。
次に、クラックライン(図1:ステップS130)が、以下のように形成される。
図5〜図7を参照して、まず、ガラス基板11の第1の面SF1上において高荷重区間HRに交差するアシストラインALが形成される。アシストラインALは、ガラス基板11の厚さ方向に浸透するクラックを伴う。アシストラインALは、通常のスクライブ方法によって形成し得る。
次に、アシストラインALに沿ってガラス基板11が分離される。この分離は、通常のブレイク工程によって行い得る。この分離をきっかけとして、厚さ方向におけるガラス基板11のクラックが、トレンチラインTLの低荷重区間LRおよび高荷重区間HRのうち高荷重区間HRのみに沿って伸展させられる。
図8および図9を参照して、以上により、トレンチラインTLの低荷重区間LRおよび高荷重区間HRのうち高荷重区間HRにのみ沿ってクラックが発生させられる。具体的には、高荷重区間HRのうち、分離によって新たに生じた辺と、途中点N2との間の部分に、クラックラインCLが形成される。クラックラインCLが形成される方向は、トレンチラインTLが形成された方向DA(図2)と反対である。なお、分離によって新たに生じた辺と終点N3との間の部分にはクラックラインCLが形成されにくい。この方向依存性は、高荷重区間HRの形成時における刃先の状態に起因するものであり、詳しくは後述する。
図10を参照して、クラックラインCLによってトレンチラインTLの高荷重区間HRの直下において、ガラス基板11はトレンチラインTLの延在方向と交差する方向DCにおいて連続的なつながりが断たれている。ここで「連続的なつながり」とは、言い換えれば、クラックによって遮られていないつながりのことである。なお、上述したように連続的なつながりが断たれている状態において、クラックラインCLのクラックを介してガラス基板11の部分同士が接触していてもよい。
次に、トレンチラインTLに沿ってガラス基板11を分断するブレイク工程が行われる。この際に、ガラス基板11に応力を加えることによってクラックラインCLを起点として低荷重区間LRに沿ってクラックが伸展させられる。クラックが伸展する方向(図11における矢印PR)は、トレンチラインTLが形成された方向DA(図2)と反対である。
次に上記ブレイク工程の詳細について、以下に説明する。
図12を参照して、受刃80(支持部)が準備される。受刃80は、ギャップGP(図14を参照して後述)が設けられた平坦な表面を有している。そして、ガラス基板11の第1の面SF1が受刃80に対向するように、クラックラインCLが形成されたガラス基板11(図9)が受刃80上に置かれる(図1:ステップS140)。
図13および図14を参照して、ブレイクバー85(応力印加部材)が準備される。ブレイクバー85は、図14に示すように、ガラス基板11の表面を局所的に押し付けることができるように突出した形状を有することが好ましく、図14においては略V字状の形状を有する。図13に示すように、この突出部分は直線状に延在している。また受刃80の表面のうち、ブレイクバー85の上記突出部分に対向することになる部分には、ギャップGPが設けられている。
そして、ガラス基板11の第2の面SF2から間隔を空けて第2の面SF2にブレイクバー85が対向させられる。ここで、第2の面SF2は、トレンチラインTLの低荷重区間LRに厚さ方向(図13における縦方向)において対向する部分SP3(第3の部分)と、トレンチラインTLの高荷重区間HRに厚さ方向において対向する部分SP4(第4の部分)とを有している。ブレイクバー85は、ブレイクバー85と部分SP4との間の距離がブレイクバー85と部分SP3との間の距離よりも小さくなるように、第2の面SF2に対向させられる。
具体的には、直線に沿って延在する突出部分(図13における下辺)を有するブレイクバー85が準備され、上記直線が第2の面SF2から傾くようにブレイクバー85が配置される。たとえば、受刃80の表面(図13における上面)が水平面である場合、上記直線が水平面から傾くようにブレイクバー85が配置される。逆に、上記直線が水平面に沿っている場合、受刃80の表面が水平面から傾けられる。第2の面SF2を含む平面を基準面として、この基準面から部分SP3側のブレイクバー85の端(図13における左端)までの距離を距離L3とし、この基準面から部分SP4側のブレイクバー85の端(図13における右端)までの距離を距離L4とすると、上述した傾きを得るには、距離L3>距離L4とされればよい。距離L3と距離L4との差異は、たとえば200μm程度であり、好ましくは300μm以下である。距離の差が過度に大きいと、ブレイクバー85と受刃80とを直線移動によって相対的に近づけていった際に、ブレイクバー85のうち部分SP4側の部分(図13における左部分)がガラス基板11に接触する前に、部分SP4側のブレイクバー85の端(図13における右端)が受刃80に接触してしまう。この場合、ブレイクバー85の左部分がその機能を果たせなくなる。
図15を参照して、次に、ブレイクバー85が受刃80に対して方向DR(一の方向)へ相対的に直線移動させられる。これによって、ブレイクバー85が、ガラス基板11の第2の面SF2のうち部分SP3からは離されつつ、部分SF4に接触させられる(図1:ステップS150)。方向DRは、ブレイクバー85が受刃80に接近するように選択されればよく、たとえば、受刃80の表面(図中、上面)に垂直な方向である。
ブレイクバー85が部分SP4に接触し、そして方向DRに沿って部分SP4上に押し込まれることによって、部分SP4に応力が加えられる。これにより、部分SP4に対向する高荷重区間HRに沿って設けられていたクラックラインCL(図13)からクラックが拡張する。この結果、高荷重区間HRに沿ってガラス基板11が分離される。
図16を参照して、次に、ブレイクバー85が受刃80に対して方向DR(一の方向)へ相対的にさらに直線移動させられる。これによって、ブレイクバー85が、第2の面SF2の部分SP4上からガラス基板11中へさらに侵入しつつ、部分SP3に接触させられる(図1:ステップS160)。
ブレイクバー85が部分SP3に接触し、そして方向DRに沿って部分SP3上に押し込まれることによって、部分SP3に応力が加えられる。これにより、部分SP3に対向する低荷重区間LRに沿って高荷重区間HR側(図中右側)から矢印PRに示すようにクラックが拡張する。この結果、低荷重区間LRに沿ってガラス基板11が分離される。
以上により、高荷重区間HRおよび低荷重区間LRの両方に沿ってガラス基板11が分離される。これによりガラス基板11を図11に示すように分断するブレイク工程が行われる。
なおブレイクバー85(応力印加部材)を用いたブレイク工程について上記において具体的に説明したが、ブレイク工程は他の方法によっても行い得る。ブレイク工程を行うためには、応力印加部材が、まずガラス基板11の第2の面SF2の部分SP3からは離されつつ部分SP4に接触させられ、次にガラス基板11の第2の面SF2の部分SP3に接触させられればよい。ガラス基板11への応力印加のために、ブレイクバーに代わり、第2の面SF2上を転動するローラが用いられてもよい。このような場合、応力印加部材は、部分SP4上から部分SP3上へと移動することから、部分SP3と接触している際には部分SP4と必ずしも接触していない。また受刃80(より一般的にいえば支持部)に対する応力印加部材の相対的移動は、一の方向に沿った直線移動のみに限定されるものではなく、より複雑な移動をともなってもよい。また応力印加部材が複数の部分を有し、それらが個別に移動させられてもよい。
図17(A)および(B)を参照して、上述したトレンチラインTLの形成に適したスクライビング器具50について説明する。スクライビング器具50は、スクライブヘッド(図示せず)に取り付けられることによってガラス基板11に対して相対的に移動することにより、ガラス基板11に対するスクライブを行うものである。スクライビング器具50は刃先51およびシャンク52を有する。刃先51は、シャンク52に保持されている。
刃先51には、天面SD1(第1の面)と、天面SD1を取り囲む複数の面とが設けられている。これら複数の面は側面SD2(第2の面)および側面SD3(第3の面)を含む。天面SD1、側面SD2およびSD3は、互いに異なる方向を向いており、かつ互いに隣り合っている。刃先51は、天面SD1、側面SD2およびSD3が合流する頂点を有し、この頂点によって刃先51の突起部PPが構成されている。また側面SD2およびSD3は、刃先51の側部PSを構成する稜線をなしている。側部PSは突起部PPから線状に延びている。また側部PSは、上述したように稜線であることから、線状に延びる凸形状を有する。
刃先51はダイヤモンドポイントであることが好ましい。すなわち刃先51はダイヤモンドから作られていることが好ましい。この場合、容易に、硬度を高く、表面粗さを小さくすることができる。より好ましくは刃先51は単結晶ダイヤモンドから作られている。さらに好ましくは結晶学的に言って、天面SD1は{001}面であり、側面SD2およびSD3の各々は{111}面である。この場合、側面SD2およびSD3は、異なる向きを有するものの、結晶学上、互いに等価な結晶面である。
なお単結晶でないダイヤモンドが用いられてもよく、たとえば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法で合成された多結晶体ダイヤモンドが用いられてもよい。あるいは、微粒のグラファイトや非グラファイト状炭素から、鉄族元素などの結合材を含まずに焼結された多結晶体ダイヤモンド、またはダイヤモンド粒子を鉄族元素などの結合材によって結合させた焼結ダイヤモンドが用いられてもよい。
シャンク52は軸方向AXに沿って延在している。刃先51は、天面SD1の法線方向が軸方向AXにおおよそ沿うようにシャンク52に取り付けられることが好ましい。
スクライビング器具50を用いたトレンチラインTLの形成においては、まずガラス基板11の第1の面SF1に刃先51が押し付けられる。具体的には、刃先51の突起部PPおよび側部PSが、ガラス基板11が有する厚さ方向DTへ押し付けられる。
次に、押し付けられた刃先51が第1の面SF1上で方向DAへ摺動させられる。方向DAは、突起部PPから側部PSに沿って延びる方向を第1の面SF1上に射影したものであり、軸方向AXを第1の面SF1上へ射影した方向におおよそ対応している。摺動時、刃先51はシャンク52によって第1の面SF1上を引き摺られる。この摺動によって、ガラス基板11の第1の面SF1上に塑性変形が発生させられる。この塑性変形によりトレンチラインTLが形成される。
なお本実施の形態における始点N1から終点N3へのトレンチラインTLの形成において、刃先51が方向DBへ移動させられるとすると、言い換えれば、刃先51の移動方向を基準として刃先51の姿勢が逆方向に傾いているとすると、図9に示すクラックラインCLの形成、および図16に示すクラックの進行が、方向DAを用いた場合に比して生じにくくなる。より一般的に言えば、方向DAへの刃先51の移動により形成されたトレンチラインTLにおいては、方向DAとは逆方向にクラックが伸展しやすい。一方で、方向DBへの刃先51の移動により形成されたトレンチラインTLにおいては、方向DBと同方向にクラックが伸展しやすい。このような方向依存性は、トレンチラインTLの形成時に生じる塑性変形に起因してガラス基板11内に生じる応力分布と関連しているのではないかと推測される。
本実施の形態によれば、図15に示すように、ガラス基板11の第2の面SF2の部分SP4に接触しかつ部分SP3から離れるように、第2の面SF2にブレイクバー85が接触させられる。すなわち、部分SP3よりも先に、既にそれに沿ってクラックが発生している高荷重区間HRに対向する部分SP4に、ブレイクバー85が接触させられる。これにより、部分SP4に対向する高荷重区間HRに沿ったガラス基板11の分離が安定的に生じる。この後に、図16に示すように、部分SP3にブレイクバー85が接触させられる。これにより、ガラス基板11のさらなる分離が低荷重区間LRに沿って安定的に生じる。よって、ガラス基板11をトレンチラインTLの全体に沿って安定的に分断することができる。
なお、本実施の形態と異なり、仮にブレイクバー85が部分SP4よりも先に部分SP3に接触させられる場合、部分SP4に対向する高荷重区間HRに沿った分離が生じる前に、部分SP3に対向する低荷重区間LRを起点とする分離が促される。しかしながら、低荷重区間LRには、分離の起点となり得るクラックが設けられていないため、低荷重区間LRに沿った分離は安定的には生じにくい。このため、低荷重区間LRから外れた箇所でガラス基板11が割れてしまう可能性が高くなる。すなわち、ガラス基板11をトレンチラインTLに沿って安定的に分断することが困難である。
好ましくは、ガラス基板11の第2の面SF2へのブレイクバー85の接触は、受刃80に対してブレイクバー85を方向DRに沿って直線移動させることによって行われる。これにより、ブレイクバー85または受刃80の複雑な動作を必要とせずに、ブレイクを行うことができる。
また、ガラス基板11が分断される位置を規定するためのトレンチラインTL(図2および図3)の形成に際して、高荷重区間HRに比して低荷重区間LRにおいて、刃先51(図17(A))に加えられる荷重が軽減される。これにより刃先51へのダメージを小さくすることができる。
また低荷重区間LRおよび高荷重区間HRのうち低荷重区間LRがクラックレス状態である場合(図8および図9)、ガラス基板11が分断される起点となるクラックが低荷重区間LRにはない。よってこの状態においてガラス基板11に対して任意の処理を行う場合、低荷重区間LRに不慮の応力が加わっても、ガラス基板11の意図しない分断が生じにくい。よって上記処理を安定的に行うことができる。
また低荷重区間LRおよび高荷重区間HRの両方がクラックレス状態である場合(図2および図3)、ガラス基板11が分断される起点となるクラックがトレンチラインTLにない。よってこの状態においてガラス基板11に対して任意の処理を行う場合、トレンチラインTLに不慮の応力が加わっても、ガラス基板11の意図しない分断が生じにくい。よって上記処理をより安定的に行うことができる。
またトレンチラインTLはアシストラインALの形成前に形成される。これにより、トレンチラインTLの形成時にアシストラインALが影響を及ぼすことを避けることができる。特に、トレンチラインTL形成のために刃先51がアシストラインAL上を通過した直後における形成異常を避けることができる。
次に実施の形態1の変形例について、以下に説明する。
図18を参照して、アシストラインALがトレンチラインTLと交差することをきっかけとして、クラックラインCLが形成されてもよい。アシストラインALの形成時にガラス基板11に加わる応力が大きい場合、このような事象が生じ得る。
図19を参照して、ガラス基板11の第1の面SF1に、まずアシストラインALが形成され、その後にトレンチラインTL(図19において図示せず)が形成されてもよい。
図20を参照して、アシストラインALは、平面レイアウトにおいて高荷重区間HRと交差するように、ガラス基板11の第2の面SF2上に形成されてもよい。これにより、アシストラインALおよびトレンチラインTLの両方を、互いに影響を及ぼし合うことなく形成することができる。
図21(A)および(B)を参照して、スクライビング器具50(図17(A)および(B))の代わりに、スクライビング器具50vが用いられてもよい。刃先51vは、頂点と、円錐面SCとを有する円錐形状を有する。刃先51vの突起部PPvは頂点で構成されている。刃先の側部PSvは頂点から円錐面SC上に延びる仮想線(図21(B)における破線)に沿って構成されている。これにより側部PSvは、線状に延びる凸形状を有する。
(実施の形態2)
図22を参照して、まずガラス基板11が準備される。また刃先を有するスクライビング器具が準備される。スクライビング器具の詳細については後述する。
次に、ガラス基板11の第1の面SF1上における方向DBへの刃先の移動により、後述する高荷重区間HR(図23)に交差することになるアシストラインALが第1の面SF1上に形成される。
図23を参照して、方向DBへの刃先の移動により、ガラス基板11の第1の面SF1上において始点Q1から途中点Q2およびQ3を経由して終点Q4までトレンチラインTLが形成される。始点Q1から途中点Q2まで、および途中点Q3から終点Q4までのトレンチラインTLは低荷重区間LRとして形成される。途中点Q2から途中点Q3までのトレンチラインTLは高荷重区間HRとして形成される。
次に、アシストラインALに沿ってガラス基板11が分離される。この分離は、通常のブレイク工程によって行い得る。この分離をきっかけとして、厚さ方向におけるガラス基板11のクラックがトレンチラインTLに沿って、トレンチラインTLのうち高荷重区間HRにのみ伸展させられる。
図24を参照して、上述したクラックの伸展により、トレンチラインTLの一部に沿ってクラックラインCLが形成される。具体的には、高荷重区間HRのうち、分離によって新たに生じた辺と、途中点Q3との間の部分に、クラックラインCLが形成される。クラックラインCLが形成される方向は、トレンチラインTLが形成された方向DB(図23)と同じである。なお、分離によって新たに生じた辺と途中点Q2との間の部分にはクラックラインCLが形成されにくい。この方向依存性は、高荷重区間HRの形成時における刃先の状態に起因するものであり、詳しくは後述する。
次に、実施の形態1と同様のブレイク工程(図12〜図16)により、クラックラインCLを起点としてトレンチラインTLに沿って途中点Q3から終点Q4に向かってクラックを伸展させるブレイク工程が行われる。これによりガラス基板11が分断される。
図25および図26を参照して、第1の変形例として、まずトレンチラインTLが形成され、その後、アシストラインALが形成されてもよい。図27を参照して、第2の変形例として、アシストラインALの形成をきっかけとして、クラックラインCLが形成されてもよい。図28を参照して、アシストラインALは、平面レイアウトにおいて高荷重区間HRと交差するように、ガラス基板11の第2の面SF2上に形成されてもよい。また本実施の形態においては高荷重区間HRが途中点Q2からQ3まで形成されるが、高荷重区間HRはアシストラインALと交差する部分に形成されていればよく、たとえば始点Q1から途中点Q3まで形成されてもよい。
図29を参照して、次に本実施の形態におけるトレンチラインTLの形成に適したスクライビング器具50Rについて説明する。スクライビング器具50Rは、スクライビングホイール51Rと、ホルダ52Rと、ピン53とを有する。スクライビングホイール51Rは、おおよそ円盤状の形状を有しており、その直径は、典型的には数mm程度である。スクライビングホイール51Rは、ホルダ52Rにピン53を介して、回転軸RX周りに回転可能に保持されている。
スクライビングホイール51Rは、刃先が設けられた外周部PFを有する。外周部PFは、回転軸RX周りに円環状に延びている。外周部PFは、図30(A)に示すように、目視レベルでは稜線状に切り立っており、それによって、稜線と傾斜面とからなる刃先を構成している。一方、顕微鏡レベルでは、図30(B)に示すように、スクライビングホイール51Rが第1の面SF1内へ侵入することによって実際に作用する部分(図30(B)の二点鎖線よりも下方)において外周部PFの稜線は微細な表面形状MSを有する。表面形状MSは、正面視(図30(B))において、有限の曲率半径を有する曲線形状を有することが好ましい。スクライビングホイール51Rは、超硬合金、焼結ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンドまたは単結晶ダイヤモンドなどの硬質材料を用いて形成されている。上述した稜線および傾斜面の表面粗さを小さくする観点でスクライビングホイール51R全体が単結晶ダイヤモンドから作られてもよい。
スクライビング器具50Rを用いたトレンチラインTLの形成は、ガラス基板11の第1の面SF1上でスクライビングホイール51Rを転動させることによって(図29:矢印RT)、スクライビングホイール51Rが第1の面SF1上を方向DBへと進行することにより行われる。この転動による進行は、スクライビングホイール51Rに荷重Fを加えることによってスクライビングホイール51Rの外周部PFをガラス基板11の第1の面SF1上へ押し付けながら行われる。これによりガラス基板11の第1の面SF1上に塑性変形を発生させることで、溝形状を有するトレンチラインTLが形成される。荷重Fは、ガラス基板11の厚さ方向DTに平行な垂直成分Fpと、第1の面SF1に平行な面内成分Fiとを有する。方向DBは面内成分Fiの方向と同じである。
なお、トレンチラインTLの形成は、方向DBへ移動するスクライビング器具50Rによる代わりに、方向DBへ移動するスクライビング器具50(図17(A)および(B))または50v(図21(A)および(B))が用いられてもよい。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。また本実施の形態においては、固定された刃先ではなく回転する刃先を用いてトレンチラインTLを形成することができるため、刃先の寿命を長くすることができる。
上記各実施の形態による脆性基板の分断方法はガラス基板に対して特に好適に適用されるが、脆性基板は、ガラス以外の材料から作られていてもよい。たとえば、ガラス以外の材料として、セラミックス、シリコン、化合物半導体、サファイア、または石英が用いられてもよい。
AL アシストライン
CL クラックライン
HR 高荷重区間(第2の部分)
LR 低荷重区間(第1の部分)
SF1 第1の面
SF2 第2の面
SP3 部分(第3の部分)
SP4 部分(第4の部分)
TL トレンチライン
11 ガラス基板(脆性基板)
50,50R,50v スクライビング器具
51,51v 刃先
51R スクライビングホイール
80 受刃(支持部)
85 ブレイクバー(応力印加部材)

Claims (2)

  1. a)第1の面と前記第1の面と反対の第2の面とを有し、前記第1の面に垂直な厚さ方向を有する脆性基板を準備する工程と、
    b)刃先を前記脆性基板の第1の面上へ押し付けながら前記第1の面上で前記刃先を移動させることによって前記脆性基板の前記第1の面上に塑性変形を発生させることで、第1および第2の部分を有するトレンチラインを形成する工程とを備え、前記トレンチラインを形成する工程において、前記トレンチラインの前記第2の部分を形成するために前記刃先に加えられる荷重は、前記トレンチラインの前記第1の部分を形成するために前記刃先に加えられる荷重よりも高く、前記トレンチラインを形成する工程は、前記トレンチラインの直下において前記脆性基板が前記トレンチラインと交差する方向において連続的につながっている状態であるクラックレス状態が得られるように行われ、さらに
    c)前記トレンチラインの前記第1および第2の部分のうち前記第2の部分のみに沿ってクラックを発生させる工程と、
    d)前記工程c)の後に、前記脆性基板の前記第1の面が支持部に対向するように前記脆性基板を前記支持部上に置く工程と、
    e)前記工程d)の後に、応力印加部材を、前記脆性基板の前記第2の面のうち前記トレンチラインの前記第1の部分に対向する第3の部分からは離しつつ、前記脆性基板の前記第2の面のうち前記トレンチラインの前記第2の部分に対向する第4の部分に接触させる工程と、
    f)前記工程e)の後に、前記脆性基板の前記第2の面のうち前記第3の部分に前記応力印加部材を接触させる工程と、
    を備える、脆性基板の分断方法。
  2. g)前記工程e)の前に、前記脆性基板の前記第2の面から間隔を空けて前記第2の面に前記応力印加部材を対向させる工程をさらに備え、前記応力印加部材を対向させる工程は、前記応力印加部材と前記第4の部分との間の距離が前記応力印加部材と前記第3の部分との間の距離よりも小さくなるように行われ、
    前記工程e)および前記工程f)は、前記工程g)の後に、前記応力印加部材を前記支持部に対して一の方向へ相対的に直線移動させることによって行われる、請求項1に記載の脆性基板の分断方法。
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