JP6492975B2 - 温灸器 - Google Patents
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Description
好ましくは、上記施術体は、セラミック材料から構成される。
図1は、実施の形態1における温灸器100を示す斜視図である。図2,図3および図4は、それぞれ、温灸器100に備えられる施術体20、発熱体30および温度センサ40を示す、斜視図、断面斜視図および断面図である。
本体ケース10は、使用者によって把持されやすい適度な大きさおよび形状を有しており(図10参照)、実施の形態1における本体ケース10は、おおよそ棒状の形状を呈している。本体ケース10の先端部分は、屈曲するとともに、先細りのテーパー状に形成されている。本体ケース10の表面には、操作部11,12,13と、表示部14とが設けられている。本体ケース10の中には、各種の制御回路や、必要に応じてバッテリ等が設けられている。
施術体20は、たとえばセラミック材料(たとえばアルミナ)から構成され、ゴム15を介して本体ケース10の先端に取り付けられる(図1および図4参照)。施術体20としてセラミックを用いた場合、生体適合性が高く、肌触りも良い。図5および図6は、それぞれ、施術体20の後方側(本体ケース10が位置している側)の様子を示す平面図および斜視図である。
図7を参照して、発熱体30は、発熱部31と、一対の電極部32,33とを有している。発熱部31は、板状の形状を有し、外形は円形に形成される(すなわち、発熱部31は、円盤状の形状を有している)。上述のとおり、発熱体30(発熱部31)は、施術体20の内側に設けられた収容空間部S1の中に配置される。
図8を参照して、温度センサ40は、感温部41と、一対の配線42,43とを有している。上述のとおり、温度センサ40(感温部41)は、施術体20の内側に設けられた収容空間部S2の中に配置される。配線42は、後方側に向かって引き出され、本体ケース10の中に設けられた制御回路に接続される。配線43は、外殻部22(外壁部22a)に設けられた凹部22auを通して後方側に向かって引き出され、本体ケース10の中に設けられた制御回路に接続される。
図9を参照して、施術体20を備えた温灸器100(図1)によれば、発熱体30の発熱部31が、施術体20(外殻部22)の内側に形成された収容空間部S1の中に配置される。発熱体30の発熱部31は、もはや本体ケース10の中には配置しておらず、昇温の直接的な対象物である施術体20の中に位置している。これにより、発熱体30と施術体20の先端部21との間の距離を短くすることができる。発熱体30から施術体20の先端部21(施術部)に至る経路の熱抵抗が大きくなることを抑制でき、ひいては、発熱体30と先端部21(施術部)との間に、温度差や温度変化の時間差が生じることを抑制可能となる。
図11は、比較例における施術体20zなどを示す断面図である。施術体20zにおいては、外殻部22そのものが発熱体30を両側から直接的に挟み込んで発熱体30を保持する構成となっている。したがって、発熱部31で発生した熱は発散しやすく、熱が、施術体20の先端部21(施術部)に効率よく伝わることはない。
図12は、実施の形態2における施術体20aなどを示す断面図である。本実施の形態における温灸器の施術体20aは、中間部材28a,28bをさらに備えている。中間部材28a,28bは、施術体20を構成している部材の熱伝達よりも高い熱伝達率を有する材料(たとえば金属材料)から構成される。
図13は、実施の形態3における施術体20bなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態1,2においては、板状の発熱体30が用いられるが、発熱体30としては、円柱状あるいは棒状の形状を有していてもよい。本実施の形態においては、外殻部22の先端部21に近い側の内表面21stに、円筒状の延在部23が立設されている。延在部23の内側に、収容空間部S1が形成されている。外殻部22は、空隙23kを介して延在部23に外側から対向するように設けられているが、空隙23kには、断熱部材が設けられていても構わない。実施の形態3の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図14は、実施の形態4における施術体20cなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態3においては、円筒状の延在部23が用いられるが、延在部としては、2つの部位(延在部23,24)に分割されていてもよい。延在部23,24の内側に、収容空間部S1が形成されている。外殻部22は、空隙23k,24kを介して延在部23,24に外側から対向するように設けられているが、空隙23k,24kには、断熱部材が設けられていても構わない。実施の形態4の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図15は、実施の形態5における施術体20dなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態4においては、2つの延在部23,24が用いられるが、延在部としては、3つ以上(本実施の形態においては4つ)に分割されていてもよい。実施の形態5の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図16は、実施の形態6における施術体20eなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態3(図13)においては、発熱体30の略全体を覆うような長さを有する延在部23が用いられるが、延在部としては、発熱体30の先端側の一部のみを覆うような長さを有する延在部23が用いられてもよい。実施の形態6の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図17は、実施の形態7における施術体20fなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態6(図16)の延在部23の構成に加えて、延在部としては、さらに、先端側から後方側に向かって延びる部分23gを有していてもよい。実施の形態7の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図18は、実施の形態8における施術体20gなどを模式的に示す斜視図である。発熱体30の発熱部31としては、球状の形状を有していてもよい。本実施の形態においては、施術体20の内表面21stに、発熱部31の約半分の高さを有する円筒状の延在部23が立設されている。この延在部23の内側に、収容空間部S1が形成されている。実施の形態8の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図19は、実施の形態9における施術体20hなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態8においては、円筒状の延在部23が用いられるが、延在部23としては、複数の部位に分割されていてもよい(本実施の形態においては4つ)。複数の延在部23の内側に、収容空間部S1が形成されている。実施の形態9の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図20は、実施の形態10における施術体20iなどを模式的に示す斜視図である。発熱体30の発熱部31は、実施の形態1,2と同様に、板状の形状(円盤状)を有している。本実施の形態においては、発熱部31の表面31aに対して垂直な方向が、先端部21の方に向かうように構成されている。施術体20の内表面21stに、発熱部31と約同じの高さを有する円筒状の延在部23が立設されている。この延在部23の内側に、収容空間部S1が形成されている。実施の形態10の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図21は、実施の形態11における施術体20jなどを模式的に示す斜視図である。上述の実施の形態10においては、円筒状の延在部23が用いられるが、延在部23としては、複数の部位に分割されていてもよい(本実施の形態においては4つ)。複数の延在部23の内側に、収容空間部S1が形成されている。実施の形態11の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図22は、実施の形態12における施術体20kなどを模式的に示す斜視図である。本実施の形態においては、延在部23が、矩形環状(有底の角筒状)の形状を有している。延在部23の内側に、収容空間部S1が形成される。実施の形態1,2と同様にして、延在部23は、延在部23の内側(収容空間部S1)に配置される。延在部23は、発熱体30の周囲を取り囲む。実施の形態12の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図23は、実施の形態13における施術体20lなどを模式的に示す斜視図である。本実施の形態においては、延在部23が、一対の板状に形成された部分から構成される。延在部23,23の内側に、収容空間部S1が形成される。実施の形態1,2と同様にして、延在部23は、延在部23の内側(収容空間部S1)に配置される。実施の形態13の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図24は、実施の形態14における施術体20mなどを模式的に示す斜視図である。本実施の形態においては、延在部23が、実施の形態13のものより短い幅を有している。実施の形態13と同様にして、延在部23は、延在部23の内側(収容空間部S1)に配置される。実施の形態14の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
図25は、実施の形態15における施術体20nなどを模式的に示す斜視図である。本実施の形態においては、延在部23が、半円弧状の形状を有しており、延在部23の内側に、収容空間部S1が形成される。実施の形態1,2と同様にして、延在部23は、延在部23の内側(収容空間部S1)に配置される。実施の形態15の構成は、上述の各実施の形態と組み合わせて実施されても構わない。
上述の各実施の形態における施術体(20,20a〜20n)について、施術体の密度(kg/m3)、施術体の比熱容量(J/kg・K)、施術体の熱伝導率(W/m・K)の積は、2×108(J2/m4・K2・s)以下であることが好ましい。すなわち、施術体の熱慣性を小さくし、触った瞬間に過度に熱く感じることを抑制する。
Claims (8)
- 本体ケースと、
収容空間部を内側に有し、前記本体ケースの先端に取り付けられた施術体と、
前記収容空間部の中に配置され、給電されることで発熱する発熱体と、を備え、
前記施術体は、
先端部と、
前記先端部の側から後方に向かって延在する形状を有し、内側に前記収容空間部を形成する延在部と、
空隙または断熱部材を介して前記延在部に外側から対向するように設けられた外殻部と、を含む、
温灸器。 - 前記発熱体は、板状に形成され、第1発熱面と、前記第1発熱面とは反対側に位置する第2発熱面とを有する、
請求項1に記載の温灸器。 - 前記延在部は、前記第1発熱面に対向する第1板状部と、前記第2発熱面に対向する第2板状部とを有する、
請求項2に記載の温灸器。 - 前記第1板状部および前記第2板状部は、前記施術体の内表面から起立し、かつ互いに平行に設けられている、
請求項3に記載の温灸器。 - 前記第1発熱面と前記第1板状部とは、および/または、前記第2発熱面と前記第2板状部とは、互いに接触している、
請求項3または4に記載の温灸器。 - 前記施術体を構成している部材の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する中間部材をさらに備え、
前記第1発熱面と前記第1板状部とは、および/または、前記第2発熱面と前記第2板状部とは、前記中間部材を介して互いに接合されている、
請求項3または4に記載の温灸器。 - 前記中間部材は、金属材料から構成される、
請求項6に記載の温灸器。 - 前記施術体は、セラミック材料から構成される、
請求項1から7のいずれか1項に記載の温灸器。
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