JP2004305581A - 治療用パッド及び電気治療器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】身体への通電用となる電極パッド10に形状記憶部材12が配設され、常温で略シート状の電極パッド10を身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材12が所定温度に達すると所定形状に復帰変形して電極パッド10の身体当接面を立体的に変形させることから、身体当接面から通電による刺激に加えて変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体に与える刺激を多様化して効率よく治療動作を行える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、身体表面に装着される電極パッドを通じて身体に低周波電流等を流し、所定の刺激を与えて筋肉の疲労軽減や機能回復等を図れる電気治療器に関し、特に形状記憶合金等の形状記憶部材を用いて電気的刺激と別途に身体へ直接の圧力刺激も加えられる電気治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】
低周波治療器をはじめとする電気治療器は、使用者の刺激を与えたい身体部位に装着する一対の電極パッドと、これら電極パッドに導線を介して接続され、電極パッド間に電気信号を発生させる治療器本体とからなる形態のものが一般的であり、低周波電流等の通電による刺激を人体に加えて、筋肉のコリ軽減や疲労回復等、所定の治療効果を与える仕組みである。
こうした従来の電気治療器の中で、導電性とされる電極パッドの身体側当接面にゲル等からなる導電性粘着体を配置して、身体に密着させた状態を維持できるようにして身体への装着の便宜を図ったものがある。
【0003】
さらに、従来の電気治療器には、電極パッドに加熱手段(ヒータあるいは低周波通電用電極のジュール熱を利用)を併設し、電極パッドを温めて身体装着時の違和感を軽減させたり身体への温熱刺激による治療効果を与えたりするものも存在した。こうした従来の電気治療器の一例として、特開平4−303463号公報に開示されるものがある。この従来の電気治療器は、低周波通電用の電極に、ジュール熱に伴う発熱機能を付与し、パッド貼着時に冷たさを感じないようにすると共に温熱による治療効果を与えられる仕組みである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電気治療器は以上のように構成されていることから、電極パッドから与えられるのは電気的に発生させられる低周波電流通電、温熱等の刺激に限られ、これら以外の刺激、例えばマッサージ器等に見られる押圧、吸引等の直接的な圧力刺激については、電極パッドの軽量・コンパクトな構造上、こうした刺激を与えることはできず、使用による治療効果が限定されるという課題を有していた。
【0005】
また、従来の電気治療器における電極パッドは、貼付けた身体の部位によっては、身体当接面の密着力が身体表面の曲率や動いた際の形状変化度合の大きさに対応しきれず、身体表面から一部浮いて隙間を生じたり、全体的に剥がれ落ちたりしてしまうという課題を有していた。
【0006】
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、形状記憶部材を用いてパッドの軽量・コンパクト性を損わずに身体へ適切な圧力刺激を与えて治療効果を高められる治療パッド並びに電気治療器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る治療用パッドは、変形可能な軟質材料で形成される略シート状のパッド本体と、当該パッド本体に一又は複数配設され、少なくとも常温を上回る所定温度に達するとあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す形状記憶部材と、前記パッド本体の一表面側を覆って配設される略シート状の粘着体とを備えるものである。
このように本発明においては、略シート状のパッド本体に形状記憶部材が配設され、全体を身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材が所定温度に達すると所定形状に復帰変形してパッドの身体当接面を立体的に変形させることにより、身体当接面から変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体への適切な治療能力を発揮できると共に、変形方向によっては身体表面への密着性を高められ、フィット感を向上させられる。
【0008】
また、本発明に係る電気治療器は、使用者の身体表面に装着される通電用の一又は複数の電極パッドを少なくとも有してなる電気治療器において、前記電極パッドの身体当接面側に、少なくとも常温を上回る所定温度に達するとあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す形状記憶部材を常温で略平板状の電極パッドに沿う形状として一又は複数配設すると共に、少なくとも電極パッドの身体当接面側を覆う略シート状の導電性粘着体を配設するものである。
このように本発明においては、身体への通電用となる電極パッドに形状記憶部材が配設され、常温で略シート状の電極パッドを身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材が所定温度に達すると所定形状に復帰変形して電極パッドの身体当接面を立体的に変形させることにより、身体当接面から通電による刺激に加えて変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体に与える刺激を多様化して効率よく治療動作を行える。また、形状記憶部材の変形方向によっては電極パッドの身体表面への密着性を高められ、フィット感を向上させられる。
【0009】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記電極パッドが、復元可能に弾性変形する弾性体で形成されてなり、前記形状記憶部材が、前記電極パッドの身体装着状態で、前記所定温度とされて前記所定形状に変形した後、前記所定温度を下回った場合に、電極パッド全体の弾性復元力で身体装着当初の形状に戻るものである。
このように本発明においては、電極パッドを弾性体とし、電極パッドを身体表面に貼付けた状態で形状記憶部材が所定温度に達すると所定の形状に復帰変形して電極パッドの身体当接面を立体的に変形させる一方、形状記憶部材が所定温度を下回ると電極パッド全体が身体装着当初の形状に復元することにより、変形に伴う圧力刺激を与える状態と圧力刺激の生じない状態とを温度変化に応じて切換えられることとなり、身体に与える刺激を変化させて治療動作を多様化できる。また、一旦変形した形状記憶部材を含めて電極パッドは常温で略平板状となるため、かさばらず収納性に優れる。
【0010】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記電極パッドが、前記形状記憶部材を少なくとも前記所定温度まで加熱可能な加熱手段を備えるものである。
このように本発明においては、電極パッドに加熱手段を配設し、身体に貼付けた状態で加熱手段を動作させて形状記憶部材を立体的に変形させたり、加熱を中止して形状記憶部材の変形を解消させたりすることができることにより、形状記憶部材の所定形状への変形に伴う圧力刺激を身体に繰返し与えられ、身体に対する治療能力を高められる。
【0011】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記加熱手段が、身体の電極パッド当接部位を温める温熱手段を兼ねたヒータであるものである。
このように本発明においては、電極パッドの加熱手段を温熱手段も兼ねたヒータとされ、身体に貼付けた状態で加熱手段を動作させて形状記憶部材を立体的に変形させるだけでなく、身体の電極パッド当接部位に温熱刺激を与えられることにより、様々な刺激を複合的に繰返し与えられ、身体に対する治療能力をより一層高められる。
【0012】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材が、導電体とされ、所定の電圧を印加されるとジュール熱による発熱で前記所定温度に達して前記加熱手段を兼ねるものである。
このように本発明においては、電極パッドの加熱手段が電圧印加によるジュール熱の発生で発熱する形状記憶部材であり、身体に貼付けた状態で身体への通電と別途に形状記憶部材に通電して形状記憶部材を立体的に変形させられることにより、形状記憶部材の変形に伴う圧力刺激を繰返し与えられると共に、加熱手段を別途配設する必要がなく、電極パッドをより一層小型化、薄型化してコストダウンが図れる。
【0013】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材の前記所定形状に戻る変形を起す前記所定温度が、人の体温に略一致するものである。
このように本発明においては、電極パッドの形状記憶部材の前記所定形状に戻ろうとする所定温度を人の体温程度に設定し、身体に貼付けた状態で温まった形状記憶部材を立体的に変形させられることにより、別途加熱する手段を設けずに人の体温を利用して形状記憶部材を変形させることができ、形状記憶部材の変形に伴う圧力刺激を簡略な仕組みで身体に与えることができ、電極パッドの構造を簡略化できると共に、形状記憶部材が所定形状に変形した状態で身体に通電による刺激を与えることができ、身体に対し効率よく刺激を伝達できる。
【0014】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材が、前記所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドを全体的に身体当接面側へ湾曲変形させるものである。
このように本発明においては、形状記憶部材が所定温度で略弧状に変形し、電極パッドを曲面状に変形させて身体の電極パッド当接部位を包込みながら押圧する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って電極パッドから身体の電極パッド当接部位に揉みに相当する刺激を与えられることとなり、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができ、治療能力を大きく向上させられる。
【0015】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドの身体当接面の一部を凸状に突出させるものである。
このように本発明においては、形状記憶部材が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッドの身体当接面側の一部を凸状に変形させて身体の電極パッド当接部位を局所的に押圧する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って身体の電極パッド当接部位に指圧同様の押圧刺激を与えられることとなり、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を集中的に大きくすることができ、治療能力を大きく向上させられる。
【0016】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面の反対面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドの身体当接面周縁部を身体表面に当接させたまま身体当接面略中央を身体表面から離れる向きへ凹状に後退させるものである。
このように本発明においては、形状記憶部材が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッドの身体当接面側の略中央を凹状に変形させて身体の電極パッド当接部位を局所的に吸引する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って身体の電極パッド当接部位に吸引の圧力刺激を与えられ、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができると共に、電極パッドが身体当接部位に吸着することで身体のどの部分においても電極パッドを強く密着させられ、通電による刺激を確実に身体に作用させて治療能力の向上が図れる。
【0017】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定長さに伸長したコイルばね形状とされてなり、コイルばね中心線方向を身体当接面に対する法線方向と略一致させ且つ常温で押し縮められた状態とされて前記電極パッドの身体当接面略中央に配設されてなるものである。
このように本発明においては、形状記憶部材が所定温度で伸長変形するコイルばね形状とされ、形状記憶部材が所定温度で変形すると、電極パッドの硬軟度合に応じて形状記憶部材自体が身体側へ突出もしくは電極パッドを凹状に変形させることにより、身体への圧力刺激の付与状態を様々に設定できると共に、形状記憶部材を直線的且つスムーズに変形させられ、圧力刺激による治療能力を向上させられる。
【0018】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記形状記憶部材の先端部位に、磁気を帯びた硬質磁性材の小片が配設されるものである。
このように本発明においては、形状記憶部材の所定温度状態における先端部位に硬質磁性材の小片を配設し、形状記憶部材の所定温度での変形に伴って磁気を帯びた小片が身体の電極パッド当接部位の所定箇所に強く当接して押圧することにより、身体に対し圧力刺激と共に、磁気による刺激を与えることもでき、通電による刺激も組合わせて複合的に身体に作用させられ、治療器としての治療能力をより一層高められる。
【0019】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記電極パッドが、導電性粘着体を身体当接面側の所定寸法離れた二箇所に配設され、且つ少なくとも導電性粘着体同士を対向させられる状態まで湾曲変形可能な形状とされてなり、前記形状記憶部材が、前記所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドにおける二つの導電性粘着体に挟まれる中間部分に配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドを全体的に身体当接面側へ湾曲変形させるものである。
このように本発明においては、電極パッドを身体当接面側に導電性粘着体が所定間隔で二つ配置された形状とすると共に、所定温度で略弧状となる形状記憶部材を電極パッドの両導電性粘着体の中間に配設し、所定温度状態の形状記憶部材の変形に伴い、電極パッドが両導電性粘着体の間隔を狭めるように変形することにより、電極パッドを身体に密着させて使用の際のフィット感を高めることができる上、密着度の増大で通電による刺激をより適切且つ効率よく身体に与えられることとなり、治療能力向上が図れる。
【0020】
また、本発明に係る電気治療器は必要に応じて、前記電極パッドが、身体当接面の反対側表面に、前記所定温度状態での形状記憶部材の変形の向きを示す貼付け案内用説明図を付加されてなるものである。
このように本発明においては、電極パッド表面側に貼付け案内用の説明図を付加し、使用者が説明図を参照して電極パッド変形の向きを身体表面の曲面に対応させて適切に電極パッドを貼付けられることにより、電極パッドからの圧力刺激が身体に効率よく伝わる状態を容易且つ確実に得られ、十分な治療能力を確保できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る電気治療器の概略構成図、図2は本実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
前記各図において本実施形態に係る電気治療器1は、使用者の身体表面に装着される一対の電極パッド10と、これら電極パッド10と導線30を介して接続され、電極パッド10間に通電を行う電源並びに操作・制御部としての治療器本体20とを備える構成である。
【0022】
前記電極パッド10は、可撓性略平板状体として形成され、身体当接面側に前記導線30と電気的に接続される略シート状の導電性粘着体11を配設されると共に、その内側に、常温や人の体温を上回る所定温度に達するとあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す形状記憶部材12を内蔵し、さらにこの形状記憶部材12の近傍に前記所定温度まで形状記憶部材12を加熱可能な加熱手段13を配設される構成である。この電極パッド10は、内蔵する形状記憶部材12も含めて常温では略平板状となるため、かさばらず収納性に優れる。なお、電極パッド10への導線30接続状態は、図2に示すように、形状記憶部材12により湾曲変形する電極パッド10の中央部で、導線30がこの湾曲変形の向きと直交して接続される仕組みとなっており、電極パッド10の変形時に導線30が干渉しない上、導線30接続部分に不要な力が加わらず、断線等のトラブルも生じにくい。この電極パッド10からの導線30引出し位置は、図2(A)、(B)に示した側端位置の他、図2(C)に示すような電極パッド10表面中心位置等でもかまわない。
【0023】
前記導電性粘着体11は、公知のゲルを用いた粘着性のある導電性シートであり、使用者の身体表面に貼付けられると、使用者自身にはがされない限り身体表面への貼着状態を維持するものであり、詳細な説明を省略する。この導電性粘着体11によって、電極パッド10は形状記憶部材12の変形に際しても身体表面に当接する状態を保つことができる。一方、導電性粘着体11には、身体と形状記憶部材12との直接接触を防いで、身体への形状記憶部材12からの圧力刺激を適度な刺激となるよう緩和する働きもある。
【0024】
前記形状記憶部材12は、常温や人の体温程度の温度で外力を加えると容易に変形してその変形後形状を維持する一方、前記所定温度に達すると所定形状に復帰する変形を起す形状記憶素材製略板状体であり、前記所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で且つ常温で略平板状の電極パッド10に沿う形状として電極パッド10に二つ並列配設される構成である。
【0025】
この形状記憶部材12は、電極パッド10の身体装着状態において、前記所定温度に達すると電極パッド10を全体的に身体当接面側に湾曲変形させ、身体表面に沿った装着当初状態より曲率の高い曲面状とする。この変形後、加熱停止により前記所定温度を下回った場合、再び形状記憶部材12は前記所定形状以外に容易に変形可能となり、身体表面の弾力あるいは電極パッド10全体の弾性復元力で身体装着当初の形状に戻る。
【0026】
形状記憶部材12としては、加熱で所定温度を超えた場合のみ記憶形状への復帰変形が生じる一方向形状記憶性を有する形状記憶合金、形状記憶樹脂材料の他に、温度上昇で所定の変形状態に達するバイメタルも用いることができる。形状記憶合金の場合、繰返し変形に伴う疲労破壊が起りにくく、且つ身体からの汗が原因の腐食も発生しにくいNi−Ti合金が主に使用される他、Cu−Al系やCu−Zn系の合金も用いられる。また、形状記憶樹脂材料としては、トランスポリイソプレン、ポリノルボルネン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリウレタン等が挙げられる。
【0027】
前記加熱手段13は、通電に伴って形状記憶部材12を少なくとも前記所定温度まで加熱可能な熱量を発生させられる略シート状の発熱体であり、導電性粘着体11に接続される導線とは別の導線を介して治療器本体20に接続される。この加熱手段13は、形状記憶部材12を加熱する他に、身体に貼付ける前の電極パッド10全体をあらかじめ適度に温め、従来電極パッド10を身体に貼付けた際に感じていた冷たい感触に代えて心地よい温感を与える用途にも利用できる。
【0028】
前記治療器本体20は、内蔵電池やAC電源等からなり電力を各部に供給する電源部21と、電源ON/OFFを切換える電源スイッチや通電による刺激の強度を決定する強度スイッチ等の使用者からの指示入力を受ける入力部22と、電極パッド10に対応する導線30を接続されるジャック23と、各電極パッド10に対して低周波治療電流を発生させる制御回路(図示を省略)とからなる従来公知の電気治療器(低周波治療器)と同様の構成であり、詳細な説明を省略する。
【0029】
次に、前記構成に基づく電気治療器の動作について説明する。まず、使用者は、身体における刺激を与えたい所定箇所に電極パッド10を貼付け、治療器本体20において通電を開始する操作を行うと、治療器本体20から各導線30に流れる電流に伴って電極パッド10の導電性粘着体11から信号電流が身体に通電される。この通電に伴って生じる刺激により身体に所定の治療効果が与えられる。この時、使用者は、治療器本体20の入力部22におけるスイッチ操作で、通電出力や通電電流のパルスを与える周期(周波数)を変え、通電による刺激の感触を最適な状態に調整することができる。
さらに、電極パッド10を身体に貼付けた状態において、使用者の治療器本体20への操作に伴い、加熱手段13への通電、発熱動作による形状記憶部材12の加熱と、加熱手段13への通電停止による加熱休止とを交互に繰返す動作モードを開始させることもできる。
【0030】
この動作モードでは、まず、加熱手段13による加熱に伴い、形状記憶部材12が前記所定温度に到達して略弧状に変形し、電極パッド10を曲面状に変形させて身体の電極パッド10当接部位を包込みながら押圧する状態となる。すなわち、身体の電極パッド10当接部位に電極パッド10から揉みに相当する圧力刺激を与えられる。
一方、これに続いて、加熱手段13による加熱を所定時間休止し、形状記憶部材12を温度低下させて前記所定温度以下の体温程度まで到達させると、形状記憶部材12が先の復帰変形した形状を維持できなくなり、身体表面の弾力等で電極パッド10の前記変形状態が解消する。
【0031】
これらを繰返すことで、形状記憶部材12の略弧状への変形に伴う電極パッド10からの揉み刺激を身体に繰返し多数回与えられ、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができる。
なお、形状記憶部材12に対する加熱と加熱休止のタイミングにおいては、素材の温度特性を考慮して、加熱手段13による加熱終了から、形状記憶部材12が容易に変形可能な温度まで十分に温度低下した状態で加熱を再開するように加熱休止時間を設定する。
【0032】
このように、本実施形態に係る電気治療器は、身体への通電用となる電極パッド10に形状記憶部材12が配設され、常温で略シート状の電極パッド10を身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材12が所定温度に達すると所定形状に復帰変形して電極パッド10の身体当接面を立体的に変形させることから、身体当接面から通電による刺激に加えて変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体に与える刺激を多様化して効率よく治療動作を行える。また、電極パッド10に加熱手段13を配設し、身体に貼付けた状態で加熱手段13を動作させて形状記憶部材12を立体的に変形させたり、加熱を中止して形状記憶部材12の復帰変形状態を解消したりできることから、形状記憶部材12の前記所定形状への変形に伴う圧力刺激を身体に繰返し与えられ、身体に対する治療能力を高められる。
【0033】
なお、前記実施形態に係る電気治療器において、電極パッド10の表面側(身体当接面の反対側)には特別な構造を設けない構成としているが、これに限らず、図3に示すように、使用者が電極パッド10変形の向きを身体表面の曲面に対応させて適切に電極パッド10を貼付けられるよう電極パッド10表面に貼付け案内用の説明図10aを付加する構成とすることもでき、電極パッド10からの圧力刺激が身体に効率よく伝わる状態を誰でも容易且つ確実に得られる。
【0034】
また、前記実施形態に係る電気治療器において、形状記憶部材12の加熱に伴う所定形状への復帰変形を身体に圧力刺激を与える用途に用いる構成としているが、この他、電極パッド10を皮膚に貼付けても冷たく感じないよう温める際に、形状記憶部材12の変形で、電極パッド10が適度に温まったことを示すセンサとして用いる構成とすることもでき、電極パッド10の温度を測定したり手で触って温度を確かめたりする手間が省ける。なお、この場合の形状記憶部材12の変形は、温度変化により段階的に変形を生じるバイメタル等での、所定形状への復帰変形を起す所定温度に至る中間段階の変形を利用でき、その変形量は電極パッド10外側から視認可能な程度のものであればよく、この後身体装着状態で前記所定温度に到達させると、前記実施形態同様に形状記憶部材12の所定形状への変形で身体に圧力刺激を与えられることとなる。
【0035】
また、前記実施形態に係る電気治療器において、加熱手段13は形状記憶部材12の加熱を主目的とする構成としているが、これに限らず、加熱手段13を身体の電極パッド10当接部位を温める温熱手段を兼ねたヒータとする構成にすることもでき、身体に貼付けた状態で加熱手段13を動作させて形状記憶部材12を立体的に変形させるだけでなく、身体の電極パッド10当接部位に温熱刺激を与えられ、様々な刺激を複合的に繰返し与えることで身体に対する治療能力をより一層高められる。
【0036】
また、前記実施形態に係る電気治療器において、形状記憶部材12を温めるために加熱手段13を配設する構成としているが、これに限らず、形状記憶部材12を導電体とし、所定の電圧を印加すると内部抵抗による発熱(ジュール熱)で前記所定温度に達する構成とすることもでき、身体への通電と別途に形状記憶部材12に通電して形状記憶部材12を立体的に変形させられ、電極パッド10の変形に伴う圧力刺激を繰返し与えられると共に、形状記憶部材12が加熱手段を兼ねることで加熱手段を別途配設する必要がなく、電極パッド10をより一層小型化、薄型化してコストダウンが図れる。
【0037】
また、前記実施形態に係る電気治療器において、形状記憶部材12のあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す所定温度は、常温や人の体温を上回る温度にする構成としているが、これに限らず、形状記憶部材12の前記所定形状に復帰する変形を起す前記所定温度が、人の体温に略一致する温度に設定される構成とすることもでき、電極パッド10を身体に貼付けた状態で温まった形状記憶部材12をそのまま立体的に変形させられ、別途加熱する手段を設けずに済み、形状記憶部材12の変形に伴う圧力刺激を簡略な仕組みで身体に与えることができ、電極パッド10の構造を簡略化できると共に、形状記憶部材12が所定形状に変形した状態で身体に通電による刺激を与えることができ、身体に対し効率よく刺激を伝達できる。
【0038】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図4に基づいて説明する。図4は本実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
前記図4において本実施形態に係る電気治療器1は、前記第1の実施形態と同様、一対の電極パッド10と、治療器本体20とを備える構成とする一方、異なる点として、電極パッド10内の形状記憶部材12が、所定温度で復帰変形しようとする所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面側となる配置で電極パッド10に配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッド10の身体当接面の一部を凸状に突出させる構成を有するものである。
【0039】
前記形状記憶部材12は、常温や人の体温を上回る前記所定温度に達すると所定形状に復帰する変形を起す形状記憶素材製略板状体であり、前記所定形状を中央部分が凸状に突出した形状とされてなり、常温で略平板状の電極パッド10に沿う状態とされ且つ前記所定温度状態での凸側が身体当接面側となる配置で電極パッド10に二つ並列配設される構成である。
この形状記憶部材12は、電極パッド10の身体装着状態において、前記所定温度に達すると電極パッド10の身体当接面の一部を突出した凸状に変形させる。この変形後、加熱停止により前記所定温度を下回った場合、再び形状記憶部材12は前記所定形状以外に容易に変形可能となり、身体表面の弾力あるいは電極パッド10全体の弾性復元力で身体装着当初の形状に戻る。
【0040】
次に、前記構成に基づく電気治療器の動作について説明する。前記第1の実施形態同様、使用者は、身体における刺激を与えたい所定箇所に電極パッド10を貼付け、治療器本体20で通電を開始する操作を行うと、各導線30に流れる電流に伴って電極パッド10の導電性粘着体11から信号電流が身体に通電され、通電に伴って生じる刺激により身体に所定の治療効果が与えられる。
さらに、電極パッド10を身体に貼付けた状態において、使用者の治療器本体20への操作に伴い、加熱手段13への通電、発熱動作による形状記憶部材12の加熱と、加熱手段13への通電停止による加熱休止とを交互に繰返す動作モードを開始させることができる。
【0041】
この動作モードでは、まず、加熱手段13による加熱に伴い、形状記憶部材12が前記所定温度に到達して変形し、電極パッド10を一部凸状に変形させて身体の電極パッド10当接部位を局所的に押圧する状態となる。すなわち、身体の電極パッド10当接部位に電極パッド10から指圧に相当する直接の圧力刺激を与えられる。
一方、これに続いて、加熱手段13による加熱を所定時間休止し、形状記憶部材12を温度低下させて前記所定温度を下回る体温程度まで到達させると、形状記憶部材12が先の復帰変形した形状を維持できなくなり、身体表面の弾力等で電極パッド10の前記変形状態が解消する。
これらを繰返すことで、形状記憶部材12の凸状変形に伴う電極パッド10からの圧力刺激を身体に繰返し多数回与えられ、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができる。
【0042】
このように、本実施の形態に係る電気治療器は、形状記憶部材12が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッド10の身体当接面側の一部を凸状に変形させて身体の電極パッド10当接部位を局所的に押圧する状態となることから、形状記憶部材12の変形に伴って身体の電極パッド10当接部位に指圧同様の押圧刺激を与えられることとなり、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を集中的に大きくすることができ、治療能力を大きく向上させられる。
【0043】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態を図5に基づいて説明する。図5は本実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
前記図5において本実施形態に係る電気治療器は、前記第1の実施形態と同様、一対の電極パッド10と、治療器本体20とを備える構成とする一方、異なる点として、電極パッド10内の形状記憶部材12が、所定温度で復帰変形しようとする所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面の反対面側となる配置で電極パッド10に一つ配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッド10の身体当接面略中央を身体表面から離れる向きへ凹状に後退させる構成を有するものである。
【0044】
前記形状記憶部材12は、常温や人の体温を上回る前記所定温度に達すると所定形状に復帰する変形を起す形状記憶素材製略板状体であり、前記所定形状を中央部分が凸状に突出した形状とされてなり、常温で略平板状の電極パッド10に沿う状態とされ且つ前記所定温度状態での凸側が身体当接面の反対面側となる配置で電極パッド10中央に配設される構成である。
【0045】
この形状記憶部材12は、電極パッド10の身体装着状態において、前記所定温度に達すると電極パッド10の身体当接面周縁部を身体表面に当接させたまま身体当接面中央を身体表面から離れる向きへ凹状に変形させる。この変形後、加熱停止により前記所定温度を下回った場合、再び形状記憶部材12は前記所定形状以外に容易に変形可能となり、身体表面の弾力あるいは電極パッド10全体の弾性復元力で身体装着当初の形状に戻る。
【0046】
次に、前記構成に基づく電気治療器の動作について説明する。前記第1の実施形態同様、使用者は、身体における刺激を与えたい所定箇所に電極パッド10を貼付け、治療器本体20で通電を開始する操作を行うと、各導線30に流れる電流に伴って電極パッド10の導電性粘着体11から信号電流が身体に通電され、通電に伴って生じる刺激により身体に所定の治療効果が与えられる。
さらに、電極パッド10を身体に貼付けた状態において、使用者の治療器本体20への操作に伴い、加熱手段13への通電、発熱動作による形状記憶部材12の変形動作モードを開始させることができる。
【0047】
この動作モードでは、加熱手段13による加熱に伴い、形状記憶部材12が前記所定温度に到達して変形し、電極パッド10を凹状に変形させて身体の電極パッド10当接部位を局所的に吸引する状態となる。すなわち、身体の電極パッド10当接部位に電極パッド10が吸引の圧力刺激を与えつつ強力に吸着する。これにより、電極パッド10の身体への密着度合も高まり、身体への通電による刺激をより身体に強力に伝えることができる。
この加熱手段13による加熱を停止すると、形状記憶部材12が温度低下して前記所定温度を下回る体温程度まで到達することとなり、形状記憶部材12が先の復帰変形した形状を維持できなくなり、身体表面の弾力等で電極パッド10の前記変形状態が解消する。
【0048】
このように、本実施形態に係る電気治療器は、形状記憶部材12が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッド10の身体当接面側の略中央を凹状に変形させて身体の電極パッド10当接部位を局所的に吸引する状態となることから、形状記憶部材12の変形に伴って身体の電極パッド当接部位に吸引の圧力刺激を与えられ、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を集中的に大きくすることができると共に、電極パッド10が身体当接部位に吸着することで身体のどの部分においても電極パッド10を強く密着させられ、通電による刺激を確実に身体に作用させて治療能力の向上が図れる。
【0049】
また、前記第2及び第3の各実施形態に係る電気治療器において、形状記憶部材12を略板状体とする構成としているが、これに限らず、図6及び図7に示すように、形状記憶部材12を前記所定形状が所定長さに伸長したコイルばね形状とし、コイルばね中心線方向を身体当接面に対する法線方向と略一致させると共に常温で押し縮められた状態として電極パッド10の身体当接面略中央に配設する構成とすることもでき、形状記憶部材12が加熱されて所定温度で変形すると、電極パッド10の硬軟度合に応じて、形状記憶部材12自体が身体側へ突出(図6(B)参照)もしくは電極パッド10身体当接面を凹状に変形させる(図7(B)参照)一方、身体装着状態における前記所定温度を下回る体温以下の温度領域では電極パッド10全体の弾性力で押し縮められたコイルばね形状に戻ることとなり、身体への圧力刺激の付与状態を様々に設定できると共に、形状記憶部材12を直線的且つスムーズに変形させられ、圧力刺激による治療能力を向上させられる。さらに、図6に示すように、コイルばね状の形状記憶部材12の先端部位に、磁気を帯びた硬質磁性材の小片14を配設する構成とすることもでき、形状記憶部材の所定温度での変形に伴って小片14が身体の電極パッド10当接部位の一部に強く当接して押圧し、身体に対し押圧刺激と共に、磁気による刺激を与えることもでき、通電による刺激も組合わせて複合的に身体に作用させられ、治療器としての治療能力をより一層高められる。
【0050】
また、前記第1〜第3の各実施形態に係る電気治療器においては、電極パッド10を導電性粘着体11からなる身体への導電部位毎に独立した構成としているが、これに限らず、図8に示すように、電極パッド10が二つの導電性粘着体11を所定間隔で並置されて身体の前面側から背面側に至る所定範囲を覆える大きさとされると共に、形状記憶部材12が、所定温度で復帰変形しようとする所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で電極パッド10における二つの導電性粘着体11の中間部位に配設される構成とすることもでき、身体装着当初の電極パッド10が全体的に身体の一部を緩やかに覆う状態から、加熱により形状記憶部材12が前記所定温度で変形すると、全体的に身体当接面側に湾曲して導電性粘着体11同士の間隔を狭めて、電極パッド10を身体により密着する状態に変形させることとなり、治療器使用の際における電極パッド10のフィット感を高めることができる上、導電部位の密着度増大で通電による刺激をより適切且つ効率よく身体に与えられることとなり、治療能力向上が図れる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、略シート状のパッド本体に形状記憶部材が配設され、全体を身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材が所定温度に達すると所定形状に復帰変形してパッドの身体当接面を立体的に変形させることにより、身体当接面から変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体への適切な治療能力を発揮できると共に、変形方向によっては身体表面への密着性を高められ、フィット感を向上させられるという効果を奏する。
【0052】
また、本発明によれば、身体への通電用となる電極パッドに形状記憶部材が配設され、常温で略シート状の電極パッドを身体表面に沿わせて貼付けて使用する際、形状記憶部材が所定温度に達すると所定形状に復帰変形して電極パッドの身体当接面を立体的に変形させることにより、身体当接面から通電による刺激に加えて変形に伴う直接の圧力刺激を与えられることとなり、身体に与える刺激を多様化して効率よく治療動作を行えるという効果を有する。また、形状記憶部材の変形方向によっては電極パッドの身体表面への密着性を高められ、フィット感を向上させられるという効果を有する。
【0053】
また、本発明によれば、電極パッドを弾性体とし、電極パッドを身体表面に貼付けた状態で形状記憶部材が所定温度に達すると所定の形状に復帰変形して電極パッドの身体当接面を立体的に変形させる一方、形状記憶部材が所定温度を下回ると電極パッド全体が身体装着当初の形状に復元することにより、変形に伴う圧力刺激を与える状態と圧力刺激の生じない状態とを温度変化に応じて切換えられることとなり、身体に与える刺激を変化させて治療動作を多様化できる。また、一旦変形した形状記憶部材を含めて電極パッドは常温で略平板状となるため、かさばらず収納性に優れるという効果を有する。
【0054】
また、本発明によれば、電極パッドに加熱手段を配設し、身体に貼付けた状態で加熱手段を動作させて形状記憶部材を立体的に変形させたり、加熱を中止して形状記憶部材の変形を解消させたりすることができることにより、形状記憶部材の所定形状への変形に伴う圧力刺激を身体に繰返し与えられ、身体に対する治療能力を高められるという効果を有する。
【0055】
また、本発明によれば、電極パッドの加熱手段を温熱手段も兼ねたヒータとされ、身体に貼付けた状態で加熱手段を動作させて形状記憶部材を立体的に変形させるだけでなく、身体の電極パッド当接部位に温熱刺激を与えられることにより、様々な刺激を複合的に繰返し与えられ、身体に対する治療能力をより一層高められるという効果を有する。
【0056】
また、本発明によれば、電極パッドの加熱手段が電圧印加によるジュール熱の発生で発熱する形状記憶部材であり、身体に貼付けた状態で身体への通電と別途に形状記憶部材に通電して形状記憶部材を立体的に変形させられることにより、形状記憶部材の変形に伴う圧力刺激を繰返し与えられると共に、加熱手段を別途配設する必要がなく、電極パッドをより一層小型化、薄型化してコストダウンが図れるという効果を有する。
【0057】
また、本発明によれば、電極パッドの形状記憶部材の前記所定形状に戻ろうとする所定温度を人の体温程度に設定し、身体に貼付けた状態で温まった形状記憶部材を立体的に変形させられることにより、別途加熱する手段を設けずに人の体温を利用して形状記憶部材を変形させることができ、形状記憶部材の変形に伴う圧力刺激を簡略な仕組みで身体に与えることができ、電極パッドの構造を簡略化できると共に、形状記憶部材が所定形状に変形した状態で身体に通電による刺激を与えることができ、身体に対し効率よく刺激を伝達できるという効果を有する。
【0058】
また、本発明によれば、形状記憶部材が所定温度で略弧状に変形し、電極パッドを曲面状に変形させて身体の電極パッド当接部位を包込みながら押圧する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って電極パッドから身体の電極パッド当接部位に揉みに相当する刺激を与えられることとなり、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができ、治療能力を大きく向上させられるという効果を有する。
【0059】
また、本発明によれば、形状記憶部材が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッドの身体当接面側の一部を凸状に変形させて身体の電極パッド当接部位を局所的に押圧する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って身体の電極パッド当接部位に指圧同様の押圧刺激を与えられることとなり、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を集中的に大きくすることができ、治療能力を大きく向上させられるという効果を有する。
【0060】
また、本発明によれば、形状記憶部材が所定温度で略凸状突出部分を有する形状に変形し、電極パッドの身体当接面側の略中央を凹状に変形させて身体の電極パッド当接部位を局所的に吸引する状態となることにより、形状記憶部材の変形に伴って身体の電極パッド当接部位に吸引の圧力刺激を与えられ、身体への通電と組合わせて身体に与える刺激を大きくすることができると共に、電極パッドが身体当接部位に吸着することで身体のどの部分においても電極パッドを強く密着させられ、通電による刺激を確実に身体に作用させて治療能力の向上が図れるという効果を有する。
【0061】
また、本発明によれば、形状記憶部材が所定温度で伸長変形するコイルばね形状とされ、形状記憶部材が所定温度で変形すると、電極パッドの硬軟度合に応じて形状記憶部材自体が身体側へ突出もしくは電極パッドを凹状に変形させることにより、身体への圧力刺激の付与状態を様々に設定できると共に、形状記憶部材を直線的且つスムーズに変形させられ、圧力刺激による治療能力を向上させられるという効果を有する。
【0062】
また、本発明によれば、形状記憶部材の所定温度状態における先端部位に硬質磁性材の小片を配設し、形状記憶部材の所定温度での変形に伴って磁気を帯びた小片が身体の電極パッド当接部位の所定箇所に強く当接して押圧することにより、身体に対し圧力刺激と共に、磁気による刺激を与えることもでき、通電による刺激も組合わせて複合的に身体に作用させられ、治療器としての治療能力をより一層高められるという効果を有する。
【0063】
また、本発明によれば、電極パッドを身体当接面側に導電性粘着体が所定間隔で二つ配置された形状とすると共に、所定温度で略弧状となる形状記憶部材を電極パッドの両導電性粘着体の中間に配設し、所定温度状態の形状記憶部材の変形に伴い、電極パッドが両導電性粘着体の間隔を狭めるように変形することにより、電極パッドを身体に密着させて使用の際のフィット感を高めることができる上、密着度の増大で通電による刺激をより適切且つ効率よく身体に与えられることとなり、治療能力向上が図れるという効果を有する。
【0064】
また、本発明によれば、電極パッド表面側に貼付け案内用の説明図を付加し、使用者が説明図を参照して電極パッド変形の向きを身体表面の曲面に対応させて適切に電極パッドを貼付けられることにより、電極パッドからの圧力刺激が身体に効率よく伝わる状態を容易且つ確実に得られ、十分な治療能力を確保できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電気治療器の概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る電気治療器における電極パッドの表面側斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る電気治療器における電極パッドの常温状態及び加熱状態の各斜視図である。
【図6】本発明に係る電気治療器における電極パッドの他例の常温状態及び加熱状態各断面図である。
【図7】本発明に係る電気治療器における電極パッドの他例の常温状態及び身体装着時加熱状態各断面図である。
【図8】本発明に係る電気治療器における電極パッドの他例の常温状態及び身体装着状態各斜視図である。
【符号の説明】
10 電極パッド
10a 説明図
11 導電性粘着体
12 形状記憶部材
13 加熱手段
14 小片
20 治療器本体
21 電源部
22 入力部
23 ジャック
30 導線
Claims (14)
- 変形可能な軟質材料で形成される略シート状のパッド本体と、
当該パッド本体に一又は複数配設され、少なくとも常温を上回る所定温度に達するとあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す形状記憶部材と、
前記パッド本体の一表面側を覆って配設される略シート状の粘着体とを備えることを
特徴とする治療用パッド。 - 使用者の身体表面に装着される通電用の一又は複数の電極パッドを少なくとも有してなる電気治療器において、
前記電極パッドの身体当接面側に、少なくとも常温を上回る所定温度に達するとあらかじめ設定された所定形状に復帰する変形を起す形状記憶部材を常温で略平板状の電極パッドに沿う形状として一又は複数配設すると共に、少なくとも電極パッドの身体当接面側を覆う略シート状の導電性粘着体を配設することを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2に記載の電気治療器において、
前記電極パッドが、復元可能に弾性変形する弾性体で形成されてなり、
前記形状記憶部材が、前記電極パッドの身体装着状態で、前記所定温度とされて前記所定形状に変形した後、前記所定温度を下回った場合に、電極パッド全体の弾性復元力で身体装着当初の形状に戻ることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2又は3に記載の電気治療器において、
前記電極パッドが、前記形状記憶部材を少なくとも前記所定温度まで加熱可能な加熱手段を備えることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項4に記載の電気治療器において、
前記加熱手段が、身体の電極パッド当接部位を温める温熱手段を兼ねたヒータであることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項4に記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材が、導電体とされ、所定の電圧を印加されるとジュール熱による発熱で前記所定温度に達して前記加熱手段を兼ねることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2又は3に記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材の前記所定形状に戻る変形を起す前記所定温度が、人の体温に略一致することを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2ないし7のいずれかに記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材が、前記所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドを全体的に身体当接面側へ湾曲変形させることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2ないし7のいずれかに記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドの身体当接面の一部を凸状に突出させることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2ないし7のいずれかに記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定の略凸状突出部分のある形状とされ、前記所定温度状態での凸側が身体当接面の反対面側となる配置で前記電極パッドに配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドの身体当接面周縁部を身体表面に当接させたまま身体当接面略中央を身体表面から離れる向きへ凹状に後退させることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2ないし7のいずれかに記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材が、前記所定形状を所定長さに伸長したコイルばね形状とされてなり、コイルばね中心線方向を身体当接面に対する法線方向と略一致させ且つ常温で押し縮められた状態とされて前記電極パッドの身体当接面略中央に配設されてなることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項11に記載の電気治療器において、
前記形状記憶部材の先端部位に、磁気を帯びた硬質磁性材の小片が配設されることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項2ないし7のいずれかに記載の電気治療器において、
前記電極パッドが、導電性粘着体を身体当接面側の所定寸法離れた二箇所に配設され、且つ少なくとも導電性粘着体同士を対向させられる状態まで湾曲変形可能な形状とされてなり、
前記形状記憶部材が、前記所定形状を略弧状とされ、前記所定温度状態での弧の内面側が身体当接面側となる配置で前記電極パッドにおける二つの導電性粘着体に挟まれる中間部分に配設されてなり、前記所定温度状態で電極パッドを全体的に身体当接面側へ湾曲変形させることを
特徴とする電気治療器。 - 前記請求項8又は13に記載の電気治療器において、
前記電極パッドが、身体当接面の反対側表面に、前記所定温度状態での形状記憶部材の変形の向きを示す貼付け案内用説明図を付加されてなることを
特徴とする電気治療器。
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