JPH05208038A - 温冷灸治療器 - Google Patents

温冷灸治療器

Info

Publication number
JPH05208038A
JPH05208038A JP4217692A JP4217692A JPH05208038A JP H05208038 A JPH05208038 A JP H05208038A JP 4217692 A JP4217692 A JP 4217692A JP 4217692 A JP4217692 A JP 4217692A JP H05208038 A JPH05208038 A JP H05208038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cold
hot
heat
water
treatment device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4217692A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Shimizu
忠雄 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4217692A priority Critical patent/JPH05208038A/ja
Publication of JPH05208038A publication Critical patent/JPH05208038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
  • Finger-Pressure Massage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、軽量で充分低い冷熱を得て、温度差の
大きな温冷灸治療を安全に行う治療器を得る。 【構成】 電子冷却素子を使用し、水循環方式により排
熱し、温熱球と冷熱球の熱伝導率の調整と中間球の採用
を行う。 【効果】 小型軽量で操作性が良く、夏でも零下以下の
温度が容易に得られる治療器の製作が可能となった。ま
た、温度差の大きな温熱灸と冷熱灸の治療を行うと、効
果が大きくなる。温熱と冷熱の最大温度幅での治療も安
全に行える様になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温熱球と冷熱球で交
互刺激を行う治療器具に係わり、特に冷熱源として電子
冷却素子を利用した温冷灸治療器に関する。
【0002】
【従来の技術】身体表面から各種刺激を加えて自然治癒
能力を引き出す治療方法の一つとして、温熱と冷熱の交
互刺激に依って病気を治療する方法が、古くから実践・
研究されて来ている。その治療方法とは42〜45℃の
温度とした温球と出来るだけ低温に保持させた冷球で体
表を経絡に沿って軽擦していくと、病在経絡や経穴或い
は凝りやマヒや疾患の在る部位では、異常な痛覚を伴っ
た、耐え難い鋭い熱感や冷感を呈する事から(以下、熱
感、冷感と略称)、そこを素早く反対の熱源を当てて過
剰熱量を中和させると瞬時に苦痛から解放され、かつ不
快な残熱感も生じない為、すぐに又同様刺激を加重する
ことが出来、かかる熱的ショックを数回繰り返すと、正
常な温度感覚が回復し異常経絡が是正されて症状も取れ
るという治療である。
【0003】勿論治療に当たっては、患者の体質や症
状、病勢や部位、温病か冷病か等を考慮して、温熱を主
とする治療か、冷熱を主とする治療か、或は温冷交互に
行う治療かを選択し、また手技も、強刺激か弱刺激かを
適宜判断しながら行うものである。
【0004】この為の治療器具として、旧来のものは、
線香の火を金属で覆った温球と、冷水や氷水を中空金属
球に入れて封緘した冷球を使用していた。試みに(実告
昭62ー9862 冷灸器)では冷媒材を封緘した中空
金属球の改良型が知られている。
【0005】また、最近のペルチェリ素子の進歩に伴っ
て、電子冷却素子が各種治療器に応用される様になり、
上記の様な温熱部と冷熱部を有する温冷灸治療器に就い
てもいくつか提示されている。
【0006】例えば、(特開平2ー7964 温冷灸
器)では、一つの電子冷熱素子の両面を使って、温球と
冷球に成しているが、排熱手段を有していない。
【0007】また、(特開昭62ー82963 温冷治
療装置)及び(特開平2ー159276 電子冷温灸
器)では、1つの熱電子素子に結合させた温冷プローブ
を、一定の温度、時間、周期を設定して、加熱冷却を行
ない、管状の熱変換器、冷却ファン、放熱フィン等で強
制空冷をしているが、大型な装置となっている。
【0008】また、(特開平2ー140160 温冷治
療器)では、1つのサーモモジュールの温・冷両面を利
用して金属性の球状温冷部に加熱と冷熱を行ない、排熱
は柄部にヒートパイプを設けて、先端部で強制空冷をさ
せるもので、温冷操作は柄部を持って180度回転させ
たり、或は柄部を持って押圧を行うとしている。
【0009】その他、(特開昭63ー257556 温
冷美顔器)では、ペルチェ素子から成る冷却部材の発熱
側に放熱フィンを設置させ、グリップ部内のファンとモ
ータで強制空冷をさせるが、ヒーターを有する加熱側と
の間には仕切板で仕切っている。この為、外部の電源制
御ユニットには、ヒーター制御回路や表示部等を配備さ
せている。尚、ここでは、温熱排風を積極的に肌に当て
るとしているが、これは本願の温冷灸治療法とは相容れ
ないものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】旧来の線香の火を熱源
とする治療器は、温熱球は常時温度調節を必要とし、冷
熱球も時間と共に、温度が上昇してしまい、一定温度に
保つのが困難であった。
【0011】一つの電子冷却素子から温熱と冷熱を得る
単一熱源方式では、両面からの放熱量と吸熱量のバラン
スが変動すると、その両面の温度もドリフトしてしま
い、使用時の温度コントロールは出来なかった。
【0012】また、一つの熱電素子の片面を一定周期で
温令交代を行うものは、温冷プローブの熱損失が大きく
て無駄となる他、素子の温度急変を避けるために少なく
とも30秒間の電流オフ状態が必要となる事から、交代
時間が長過ぎて反対の熱源に依る刺激の効果が無くなる
他、熱感時、冷感時に於ける直ちの苦痛解除も出来ない
ものである。
【0013】強制空冷に依る排熱方式では、放熱フィン
の必要表面積が大きくて大容積となり、冷却ファンやモ
ータも必要とする為、大型で重くなり、騒音も発生す
る。またこれらを、風の流動性を考慮して効率良く配置
させ、同時に、排熱温風が患者に中らない様な排気口の
工夫も必要となり、自由な形状の治療器の設計は困難で
あった。また、空冷方式では周囲環境温度に依って冷却
能力が大きく左右され、特に夏には、充分な低温度を得
るのが困難であった。
【0014】皮膚当接部の材質は、従来は全て熱伝導性
の優れた金属球を使用していた。すなわち、温度勾配が
小さいため蓄熱容量分の熱エネルギーが瞬時に伝熱する
事となり、人体無感温度からの温度差が大きくなるに従
って、熱流量が急激に増大し患者には不快感や苦痛が生
じる様になる。また、軽擦を行う場合には、皮膚に当接
させる面積も時間も小さくかつ、素早い操作も可能とす
る為、熱伝導率の大きな物でも使用可能であったが、掛
かるもので指圧を行う場合には、同じ温度であっても、
伝熱する熱流量が過大となり、火傷・凍傷を与える恐れ
があった。従って、高温または低温を増大させる場合、
特に痛覚を伴った熱感や冷感を呈する最小温度(以下、
高温閾値、低温閾値と略称)の近傍で押圧治療を行うの
は、危険であった。
【0015】熱伝導性の優れたヒートパイプは、その構
造上から有効な使用傾斜角度は、5〜20度の範囲内と
いう制限があり、また、柄部を片手で持っての回転や押
圧等も行ない難く、自由な操作性には難点があった。
【0016】ヒーターを加熱源として使う方法では、そ
の周辺が高温に上昇してしまい、電流制御や温度表示等
の回路基盤を器具に内装・装着出来ず、操作時には不便
であった。
【0017】上述の如く、ペリチェリ効果を利用した電
子冷却素子は、大きな吸熱量が得られるが、一方発熱量
は、吸熱量とジュール熱を足した分が発生し、かつ大き
な発熱量となる為、排熱の手段が必須構成要件となって
くるが、現在提案されている温冷灸治療器では、全て空
冷かまたは強制空冷に依っていた。
【0018】また、従来の温冷灸治療器では、低温閾値
が達成出来る様な低温を得ることや定温度維持が困難で
あった為、冷熱灸に依る治療は温熱灸に依る治療に較べ
て不充分であった。
【0019】更に、温球・冷球を交互に当接する方法で
は、熱感時の吸熱及び冷感時の加熱を冷熱球と温熱球で
頻繁に行う事となり、両熱球共温度変動が激しくなり、
温度制御だけでは安定な定温度維持が出来ないという難
点も有していた。
【0020】従って、従来の電子冷却素子を使った温冷
灸治療器は、種々の難点を有しており、実用に供し得る
ような物は、未だ知られていない現状であった。本発明
は、上述の如き問題点を全て解決して、旧来の温冷灸治
療方法の実践に適合し、かつ一層の効果が発揮出来る様
な、最適の温冷灸治療器を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に
本発明の温冷灸治療器に於いては、皮膚に当接させる温
熱球並びに冷熱球を固着させて成る連結体を有し、か
つ、該温熱球への温熱源並びに該冷熱球への冷熱源を各
々に有しており、該冷熱源には電子冷却素子を使用して
成る治療器と、該治療器具の外部には前記熱源に給電さ
せる給電システムを有するものである。
【0022】上記冷熱源用の電子冷却素子は、該素子の
吸熱面を冷熱球の接合面と熱結合させ、該素子の発熱面
を水冷板の下面と接合させて該水冷板の水と熱結合さ
せ、外部には前記水を循環させて放熱させる水冷却シス
テムを有する様にさせている。
【0023】温熱球への温熱源並びに冷熱球への冷熱源
には、各々温度制御システムを有せしめている。
【0024】治療器の形状は、連結体を管状の連結管と
成し、該連結管を直線状に形成させて、温熱球及び冷熱
球を各々下方向に脚状に伸長させて形成したものを固着
させ、該脚状部分は内部を熱伝導率の大きな材質で成
し、その外周囲は断熱材を被覆または貼着させて成る様
に構成されている。或は、該連結管を逆U字状に形成さ
せて、該連結管の一端部には温熱球を、他端部には冷熱
球を、各々下方向に突出させる様に形成して固着させて
いる。また、該連結管を直線状に形成させ、別にハンド
ルを形成して該連結管の上部に取り付け、該連結管の下
部には温熱球と冷熱球を固着させる様にさせてもよい。
【0025】更に、温熱球の皮膚に当接させる部分は熱
伝導率を小さくさせる構成とするものである。
【0026】温熱源にヒーターを使用する時は、該ヒー
ターの上部または周囲に断熱材を設け、該断熱材に接合
させて水冷板を設け、該水冷板の水冷却に依って余剰蓄
熱を搬出させると良い。
【0027】温熱源に電子冷却素子を使用する時は、該
素子の発熱面を温熱球の接合面と熱結合させ、該素子の
吸熱面を水冷板の下面と接合させて該水冷板の水と熱結
合させて水冷却を行うとよい。
【0028】温熱球と冷熱球との間に、連結管より熱伝
導率の大きな中間球を下方向に突出させて設け、更に、
温熱球並びに冷熱球の皮膚当接部分は熱伝導率を小さく
させる構成とさせるとよい。
【0029】冷温度だけを得る場合には、上述した如
く、皮膚に当接させる冷熱球を有し、該冷熱球の接合面
は電子冷却素子の吸熱面と熱結合させ、該素子の発熱面
は水冷板の下面と接合させて、該水冷板の水と熱結合さ
せて成る治療器と、該治療器の外部には前記水を循環さ
せる水冷却システムと電力を供給する給電システムとを
有せしめると良い。
【0030】
【作用】上記の如く構成された温冷灸治療器は、温熱と
冷熱の両方の熱源を有する二熱源方式とする為、使用時
の加熱量と吸熱量の変動にも対応できて、温度ドリフト
が生じず、温熱球と冷熱球の温度差が大きく取れる様に
なる。
【0031】水冷式の採用により、水の比熱が大きく
て、少量の水循環量でも排熱量が多くなる為、その冷却
効果は顕著となる。
【0032】また水冷式では、水温は気温よりも年間変
動が小さくて安定しており、夏には水温は気温に較べて
充分低温となる。従って、電子冷却素子の発熱面に生じ
る発熱量は、熱結合が良い為、水冷板の水で外部に排出
されて発熱面は水温近くに維持され、一方の吸熱面では
吸熱量を一定にしようとする働きから吸熱が進み、吸熱
面と熱結合された冷熱球の温度は、空冷に較べて一層の
低温が可能となる。
【0033】更に水冷式では、放熱フィンや冷却ファ
ン、モーター、ヒートパイプ等の使用が一切不用とな
り、排熱温風も発生しない為、水冷却システムと給電シ
ステムとを治療器の外部に設置する事に依り、治療器の
小型・軽量化並びに自由な形状を可能とする。
【0034】また、両熱源の温度制御を別々に行う方式
である為、温熱球と冷熱球は各々任意な温度設定と、定
温度の保持が可能になり、温度差も大きく設定できる。
【0035】治療器の形状は、管状の連結管に温熱球と
冷熱球を固着させて、内部に温・冷両熱源への給電線や
水冷板への給排水チューブを内備連結させている。ま
た、連結管の一端部に温熱球を、他端部に冷熱球を同じ
下方向に突出させ、或は、脚状に伸長させて固着させ、
連結管の中央部或は別にハンドルを固着させて握持する
様に形成している為、前後の運動性が良く、押圧にも力
が入り易くなる。
【0036】温熱球の皮膚に当接する部分の熱伝導率を
小さくさせると、当接時間当りの熱流量は少量に制限さ
れて、安定な温度勾配となり、指圧のように押圧させて
も安全となる。温熱球を高温閾値に設定すると、温度差
の大きな温熱灸治療を可能とする。
【0037】ヒーターの上部または周囲には断熱材を設
け、該断熱材に接合させて水冷板を設け該水冷板の水冷
却方式に依ると、ヒーターの加熱効果が阻害されずに、
余剰蓄熱分が排熱される様になる。また、連結管内部の
環境温度を平温に維持させると、電子部品への熱影響を
無くし、両熱源の温度測定や温度制御等の回路基盤を内
蔵可能とさせ、器具表面には温度表示板や温度設定ツマ
ミ等の装着を可能とさせる。また、温度制御は発熱性素
子の使用による、連続比例制御方式の採用が可能とな
る。又、電気回路の誤差も小さくなって、正確な温度の
表示や精度の良い温度設定が出来る様になる。
【0038】温熱源として電子冷却素子の発熱面を利用
すれば、前記効果の他に、吸熱面の温度が水冷板に依っ
て一定温度に保たれる為、温度ドリフトが生じず安定な
定温の温熱球温度となる。また、温熱源の電子冷却素子
は、冷熱源の電子冷却素子と相まって、温熱を主とした
温熱灸治療と共に、極性の切り換えに依って冷熱を主と
した冷熱灸治療も同一器具で快適に行う事が出来る様に
成る。
【0039】すなわち、温熱部と冷熱部の構造が略同様
である為、予め温度センサーを線形特性の良いICセン
サー等を使用したり、手元の温度を温度差設定方式と
し、両方の電子冷却素子の極性が同時に入れ変わるロー
タリースイッチの使用等に依る切り換えシステムを準備
させておき、先ず、温を主とした治療には、前方温度を
高温閾値に設定すると、手元は充分な温度差の有る低温
が得られ、この時、前方の温熱球の皮膚当接部の熱伝導
率は小さく、手元の熱伝導率は大きい為、安全で快適な
温熱灸治療を行うことが出来る。次に、切り換えスイッ
チで前方を冷熱球とさせ、前方温度を低温閾値に設定す
ると、手元は充分な温度差の温熱が得られ、矢張り安全
で快適な冷熱灸治療が行える様になる。
【0040】中間球を設けて、熱感時または冷感時に、
その部位に押し当てて吸熱または放熱を行うと、温熱球
並びに冷熱球には、交互操作時に於いても温度変動が無
くなり、精度の高い定温度保持が出来る様になる。従っ
て、微妙な温度精度の要求される、温・冷両閾値の近傍
でも安心して使用出来る様になる。
【0041】また、温熱球並びに冷熱球は共に、加熱及
び吸熱を行わなくても済む為、温熱球並びに冷熱球は両
方共、皮膚当接部の熱伝導率を小さくさせて熱流量を小
さくさせ、快適な押圧治療を可能とする温冷灸治療器と
なる。従って、高温閾値に設定した温熱球による温熱灸
と低温閾値に設定した冷熱球による冷熱灸が同時に可能
となり、これらの交互刺激に依る温冷灸治療方法の実施
が可能となった。
【0042】すなわち、この発明の温冷灸治療器に依る
温冷灸治療方法とは、皮膚の温度感覚には温覚受容器と
冷覚受容器が有り、温熱または冷熱刺激は各々の受容器
に別個に働いて、そこからインパルスが発せられ、温度
の上昇または下降時には、頻度の増減となって各神経繊
維を上向して悩幹に伝達されることから、生体では温熱
と冷熱は異種の刺激として捕らえられている。
【0043】また、温熱刺激は血管の拡張・緩解等の副
交感神経を刺激し、一方冷熱刺激は血管の収縮・緊張等
の交感神経を刺激すると考えられていることから、自律
神経の各々に作用を及ぼしている。
【0044】従って温熱と冷熱の交互刺激は、相反する
刺激を遂次に与えることとなり、両方の神経の働きを各
々励起興奮させる為、バランスを調整させて正常に矯正
させる効果は、従来温灸療法に較べて倍増するものと期
待される。また、高温閾値と低温閾値の設定による温熱
灸と冷熱灸の交互治療では最大限の刺激を同時にかつ安
全に加えることが出来る様になったものである。
【0045】
【実施例】実施例について図面を参照にして説明する
と、図1に於て、冷熱球1と温熱球2は管状で直線状に
形成された連結管3に結合されている。冷熱球の上部に
は電子冷却素子4に依る冷熱源を、温熱球の上部にはヒ
ーター5に依る温熱源を各々有しており、両熱源には、
治療器外部に設けた給電システム20(図2に示す)か
らコネクタ6を介して、給電線8で電力が供給されてい
る。
【0046】すなわち、冷熱源用の電子冷却素子4で
は、該素子吸熱面に生ずる吸熱量は冷熱球1の上部に形
成された接合面1aを介して、冷熱球1の下部の皮膚当
接部1bに伝熱され、皮膚当接部1bを低温度の冷熱と
成している。また、該素子発熱面に生じる発熱量は水冷
板9の下面を介して、該水冷板の導水管9bの水に伝熱
されており、該導水管内の水は、治療器外部に設けられ
た水冷却システム10(図2に示す)に依って、ジョイ
ント11と給排水チューブ12を通じて水循環されて、
外部に搬出され放熱される。従って、電子冷却素子4の
発熱量は水冷板9の水冷却方式に依って排熱されてい
る。
【0047】尚、水冷板9はアルミ合金と導水管9bを
接合させた物で、鋳造やアルミ半田の融着又は熔着等で
製作させる。また、電子冷却素子4と接する下面は平滑
面状にして、熱結合を良くさせており、側面には横方向
に耳片9cを突設させて、該耳片9cの中央部には螺孔
を設けている。
【0048】冷熱球1は、熱伝導性の良いアルミ合金等
の軽金属で鋳造させて任意な形状に形成可能とさせてお
り、上面は電子冷却素子4と接合させる為の接合面を形
成させ、かつ、該素子の吸熱面と全面で接合する様に、
上方部分を横方向に突出させて横突部1cを形成してい
る。また、該接合面は平滑に仕上げて熱結合を良くして
おり、接合面近くには削孔して温度センサー25を埋設
させている。脚部1dは伝熱性の良い形状とさせ、下方
部分は皮膚に当接させて軽擦や指圧を行う為に、滑らか
な球状に仕上げて皮膚当接部を形成させている。
【0049】また、断熱材16は電子冷却素子4の側面
部の周囲を覆うて、素子内部に空気の流通や湿気の侵入
を防止させると共に、冷熱球1の周囲にも囲繞して貼着
させて熱移動を阻止させている。
【0050】上記各部材の取り付け方は、連結管3の下
面よりネジ7で水冷板の耳片に設けた螺孔に螺着させる
構造としている。また、前記ネジ7を螺挿させると水冷
板下面と冷熱球接合面とで挟設されている電子冷却素子
4の吸熱面と発熱面は、強固に圧接されて一体になると
共に、両接合面は平滑面状に整合させている為、熱結合
が良好になっている。
【0051】一方、温熱源用のヒーター5は、温熱球2
の上部に埋設孔を設けて嵌着させており、その上には反
射板用の蓋30を使用している。従って、ヒーター5の
加熱量は、温熱球の下部の皮膚当接部2aに伝熱され、
皮膚当接部2aを高温度の温熱と成している。
【0052】温熱球2は、熱伝導性の良いアルミ合金等
の軽金属で鋳造させて任意な形状に形成可能とさせてお
り、上方部分を横方向に突出させて横突部2cを形成さ
せ、接合面近くには温度センサー25を埋設させてい
る。また、脚部2dは伝熱性の良い形状とさせ、皮膚当
接部は、滑らかな球状に仕上げている。
【0053】また、断熱材16は、ヒーター5及び温熱
球2の上側とその周囲も囲繞して貼着させて、ヒーター
5とその周辺が高温になるに従って連結管3の内部の環
境温度が上昇するのを防いでおり、更に、断熱材16の
上部には水冷板19を設けて過剰蓄熱分を水冷却方式に
依って排熱している。
【0054】上記各部材の取り付けを、前記冷熱源の場
合と同様に行う事に依って、温熱球2と冷熱球1は前記
連結管3で結合される事となる。連結管3は管状と成し
て、内部には給排水チューブ12や給電線8を配置させ
ている為、治療器はとり扱い易くなっている。
【0055】また、連結管3の中央部は片手握持に適し
た形状にさせると共に、軽擦及び指圧操作が行い易い様
に、冷熱球の脚部1d及び温熱球の脚部2dを長くさせ
ている。従って、冷熱球1では、接合面1aの吸熱量
が、脚部の途中で吸熱しない様に外周囲に断熱材16を
貼着させている。同様に、温熱球2では、ヒーター5の
加熱量が放熱しない様に、脚部2dでは、その外周囲に
断熱材16を貼着させており、かつ、皮膚当接部では該
断熱材16の厚さを薄くして貼着させ、熱流量の調整を
行っている。
【0056】図2では、冷熱球21及び温熱球22は連
結管23から、各々下方向に突出させる様に形成させて
いるが、図1に較べて脚部を短くさせて、熱源と皮膚当
接部を近ずけている。この為、軽擦や押圧の操作に適し
た形状と成す為に、図2では、管状で逆U字状に形成さ
れた連結管23の両端部に冷熱球21と温熱球22を結
合させている。
【0057】また、冷熱球21の上部には冷熱源用の電
子冷却素子4を、温熱球22の上部には温熱源用の電子
冷却素子14を各々に有しており、両熱源には、図1と
同様に、治療器外部に設けた給電システム20からコネ
クタ6を介して、給電線8で電力が供給されている。
【0058】温熱源用の電子冷却素子14では発熱面に
生ずる発熱量は温熱球22の上部の接合面を介して下部
の皮膚当接部に伝熱されて、皮膚当接部を快適温度の温
熱と成している。該素子吸熱面に生ずる吸熱量は、前記
同様に水冷板29の下面を介して、導水管29bの内部
の水に伝熱され、水冷却システム10に依って外部に排
熱されている。
【0059】水冷板29は、内部に導水管29bを封入
させて、アルミ合金等の軽金属で鋳造させている為、熱
伝導性がよく、上からの押圧に耐え、形状も任意に形成
可能となる。従って、電子冷却素子14と接する下面は
平滑に仕上げて熱結合を良くさせ、側面には横方向に耳
片を突設させて設け、該耳片の中央部には螺孔を設けて
おき、上部には連結管23の管内面と嵌合する様に形成
させた突起部29dを設けており、突起部29dの上端
面にはパワートランジスタ24を接合させている。
【0060】また、硬質断熱材18は電子冷却素子14
の側面部の周囲を囲繞して、素子内部への空気の流通を
遮閉すると共に外観上の美装も兼ねており、下部は内方
に曲成させた形状の契合部18aを形成させる事から、
木材またはシンタクチックフォームが好ましい。
【0061】上記各部材の取り付け方は、水冷板29の
耳片に設けた螺孔よりネジ17で、その下部に在る硬質
断熱材18に螺着させる構造としている。また、該断熱
材の契合部18aの上面と温熱球22の横突部22cの
下面とを契合させている。従って、前記ネジ17を螺挿
させると水冷板下面と温熱球接合面とで挟設されている
電子冷却素子14の吸熱面と発熱面は、強固に圧接され
て一体になると共に、両接合面は平滑面状に整合されて
いる為、熱結合が良好になっている。
【0062】また、連結管23の両端部では、水冷板の
突設部29dと嵌合させて、両者を密嵌させ、ネジ53
で固着している。従って、水冷板29に固着されている
温熱球22及び冷熱球21は同時に連結管23に依って
結合されている。
【0063】また、連結管23の中央部は片手握持に適
した形状とさせており、材質も硬質樹脂等で充分な強度
を持って作られている為、中央部を握って逆U字状の両
端部の温熱球22及び冷熱球21に押圧力を加えても、
各部材とも垂直圧に充分耐えられる構造であり、しか
も、温熱球22の皮膚当接部は熱伝導率の小さい材質2
8で被覆されている為、指圧器としての使用が可能とな
る。
【0064】図4では、連結管43は直線状に形成させ
て、ハンドル40を別に形成させて、連結管43の上部
にフランジ51とネジ52で固着させており、直線状に
形成させると、水冷板49の導水管49bは平面状に形
成出来て制作が容易となり、電気器具の内蔵や装着も容
易となる。また、ハンドル40を設けると、冷熱球41
及び温熱球42と共に、中間球50の取り付けにも便利
な形状と成している。
【0065】図4では温熱源にヒーター45を使った他
の実施例を示しており、ヒーター45の上部に軟質断熱
材46を使用し、其の外周部には硬質の断熱性リング4
8を設けて、ネジ47に依る挟圧力にも耐える様に成し
ている。また、温熱球42は、上部は熱伝導率の大きな
材質を使用し、皮膚当接部は熱伝導率の小さな材質28
を使用して、両者を嵌合、接着または螺着等で結合させ
るもので、同時に、冷熱球41の皮膚当接部も、温熱球
42と同様に熱伝導率の小さな材質28で構成させてい
る。
【0066】図4及び図1では温熱源用のヒーター4
5、5に、図2では温熱源用の電子冷却素子14に、各
々水冷板19、29、49を設けて、連結管43、3、
23の内部の環境温度を平温に保っている為、該連結管
内に温度測定や温度制御の回路基盤等を内蔵させたり、
温度設定ツマミ26や温度表示器27等を管の表面に装
着可能とさせている。
【0067】図3は図2に適用させた電気回路を機能毎
にブロックダイアグラムで示したもので、温度センサー
25の値と温度設定ツマミ26の値とを比較して、その
差を増幅してパワートランジスタ24で電子冷却素子
4、14に流れる直流電力の量を連続比例制御方式で制
御する事で温度調整を行っており、温熱用と冷熱用の2
組を使用している。
【0068】温度の設定は、温熱・冷熱の二温度設定方
式の他に、一般の使用に便利な様に、冷熱源の温度を温
熱源に連動させて、温熱の一温度設定と冷熱の温度幅設
定に依る方式とさせてもよい。
【0069】図2では温・冷両熱源に電子冷却素子1
4、4を使用している為、先ず、前方温熱球22を高温
閾値の温度に設定し、手元を充分な温度差を持った冷熱
球21とする温熱灸治療を行い、次に、切り換えスイッ
チ(図示せず)と前方の温度設定ツマミ26によって、
前方球を低温閾値の温度に設定し、手元球を充分な温度
差を持った温熱球とする冷熱灸治療を行うと一台で快適
な温熱灸と冷熱灸の治療が可能となる。
【0070】既述の如く、温熱球2、22、42は熱伝
導率を大きくさせると共に、皮膚当接部での熱伝導性を
小さくさせる構成は、図1の様に断熱材16を薄くして
貼着させたり、或は図2の様に熱伝導率の小さな材質2
8で被覆させたり、或は図4の様に熱伝導率の小さな材
質28を嵌合、接着または螺着させたりしており、これ
らの手段に依って熱流量は制限されている。また、図4
の様に中間球50を設けた場合には、冷熱球41の皮膚
当接部28も温熱球42と同様に熱流量制限をさせてい
る。
【0071】図4では中間球50は熱伝導率の大きな金
属等で作られており、熱容量も大きくしている為、通常
使用では常温状態でも良いが、必要ならば、中間球50
の上面に水冷板59や或は電子冷却素子を設けて接合さ
せてもよい。
【0072】図5の冷熱治療器は、図1の温冷灸治療器
における温熱源を、欠如させた場合と同様の構成となっ
ている。すなわち、電子冷却素子4は、電力は給電シス
テム20から給電線8を通じて供給され、該素子の吸熱
面は冷熱球51の接合面51bと熱結合しており、皮膚
当接部に冷熱を与えている。一方、該素子の発熱面は水
冷板69の内部の導水管69bの水と熱結合しており、
該水は水冷却システム10に依って給排水チューブを通
じて水循環され、外部に排熱されている。
【0073】また、連通管53は、一端部に冷熱球を固
着させ、中央部から他端部にかけては握持可能に形成さ
せたもので、図5では取扱易いように上方に曲成させて
いる。また、連通管53の管内部に電力制御装置等を内
装させると、冷熱球51の温度コントロールを可能とす
るものである。また、下部のアタッチメント60aは補
強用として、上部のアッタチメント60bは押圧用とし
て取り付けた物である。
【0074】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載される様な効果を奏する。
【0075】皮膚に当接させる温熱球並びに冷熱球を固
着させて成る連結体を有し、かつ、該温熱球への温熱源
並びに該冷熱球への冷熱源を各々に有しており、該冷熱
源には電子冷却素子を使用する構成とした二熱源方式で
ある為、極性変換による熱損失や温度ドリフトが生じ
ず、大きな温度差が得られる。また、温熱及び冷熱の熱
源には治療器外部の給電システムから電力供給されてお
り、使用時間の制限が無くなった。
【0076】冷熱源用の電子冷却素子は、該素子の発熱
面を水冷板の下面を介して該水冷板の水と熱結合させ、
治療器外部には前記水を循環させる水循環システムを有
する構成としている為、その冷却効果が顕著となり、夏
でも容易に零下以下の冷熱球温度が得られる様になる。
また、冷却能力は季節変化や環境気温の変化にも影響さ
れにくくなり、例えばサウナの様な高温、多湿の中で
も、充分小さな冷熱球温度が得られ、安定な使用が可能
となる。
【0077】また、治療器は、軽量・小型で、片手でも
自由に操作の出来るものが、製作可能となった為、他方
の片手では、経穴や異常部位、硬結部の探査や滑剤の塗
布等の作業を治療と併行出来る様になる。更に、使用す
るポンプや配管径も小さくて済み、小型・軽量化と共に
安価になる。
【0078】温熱球への温熱源並びに冷熱球への冷熱源
には、各々温度制御システムを有する構成としている
為、温度制御が容易で、正確となり、安心して使える様
になった。また、温熱球と冷熱球は大きな温度差を安定
に保持する為、熱感時または冷感時には反対球に依って
容易に苦痛が解消出来る。
【0079】連結体は管状で直線状とする連結管に形成
させて、該連結管の一端部には温熱球を他端部には冷熱
球を各々下方向に脚状に伸長させて形成したものを固着
させ、該脚状部分は内部を熱伝導率の大きな材質で成
し、外周囲には断熱材を被覆または貼着させて成る様に
構成させ、該連結管の中央部を握持可能に形成させてい
る治療器の形状を採用すると、小型・軽量で扱い易くな
ると共に、運動性が良い為、素早い交互の当接操作を可
能とし、押圧に力が入る為、指圧が行い易くなる。ま
た、水冷板の製作や部材の内蔵・装着も容易となる。
【0080】連結体は管状で逆U字状とする連結管に形
成させ、該連結管の一端部には温熱源を介して温熱球
を、他端部には冷熱源を介して冷熱球を、各々下方向に
突出させる様に形成させたものを固着させ、該連結管の
中央部を握持可能に形成させた治療器の形状を採用する
と、前記と同様に扱い易く、素早い交互の当接操作を可
能とし、指圧が行い易くなる。
【0081】連結体は管状で直線状とする連結管に形成
させ、該連結管の両端部には温熱球と冷熱球を各々下方
向に突出させる様に形成させて、該連結管の上部にはハ
ンドルを形成して固着させる様に成した治療器の形状を
採用すると、前記と同様に扱い易く、素早い交互の当接
操作を可能とし、指圧が行い易くなると共に、水冷板の
製作や部材の内蔵・装着も容易となる。また、中間球を
固着させて操作をするのに、便利な形状となる。
【0082】温熱球の皮膚当接部は熱伝導性を小さくさ
せる構成としている為、押圧させても皮膚に火傷を与え
にくく、患者も快感を感じるようになり、安全で快適な
指圧治療が可能となる。また、冷熱球の温度が充分低温
に保持されている為、旧来の温を主とした治療法に於い
て、温度差が大きな温熱灸治療が可能となり刺激量・効
果とも増大する様になる。
【0083】温熱源にはヒーターを使用して、該ヒータ
ーの上部または周囲には断熱材を設け、該断熱材に接合
させて水冷板を設け、該水冷板の水冷却に依って排熱す
る構成を採用することで、連結管内部には電気部品や回
路基盤等を、内蔵または外装させる事が可能となる為、
正確な温度表示と精度の良い温度設定が出来て、治療デ
ータに信憑性がでてくる様になる。また、治療中でも常
に温度の監視と臨機応変な温度制御が出来る様になる。
また、パワートランジスターに依る連続電流制御で電子
冷却素子の効率も向上する様になる。その他、ヒーター
を使用すると安価となる。
【0084】温熱源には電子冷却素子を使用して、該素
子の吸熱面を水冷板の下面を介して該水冷板内部の水と
熱結合させる構成を採用すると、切り換えスイッチの操
作と前方温度の設定だけで、上記温熱灸治療と共に、同
一治療器で温度差の大きな冷熱灸治療も安全に行うこと
が出来る。従って、両方の治療に依って交感神経と副交
感神経の各々を興奮励起させる事が出来て、効果は一層
増大する様になる。
【0085】温熱球と冷熱球の間に、熱伝導率の大きな
中間球を下方向に突出させて設ける構成を採用すること
により、熱感時または冷感時にこの中間球をその部位に
押し当てて、瞬時に苦痛を取り除き、残熱感も生じない
ものである。温熱球及び冷熱球には温度変動が生じ無く
なり、高温閾値に設定した温熱球による温熱灸と低温閾
値に設定した冷熱球による冷熱灸の同時の交互刺激治療
方法が出来る様になる。
【0086】上記の構成に加えて、温熱球と冷熱球の皮
膚当接部は熱伝導性を小さくさせる構成とする様にさせ
ると、温熱灸・冷熱灸の交互治療は皮膚への火傷・凍傷
を与える危険が無くなり、安全で快適な押圧治療を可能
とさせ、また、最大温度幅の刺激が安心して行える様に
なる。
【0087】電子冷却素子を利用して水冷式とする構成
を採用することで、夏でも充分な低温度が得られ、軽量
・小型で安価になることから、旧来の温冷灸治療器と併
用して使う場合や冷温度だけを必要とする場合に使用す
ると便利である。また、温度制御装置を内装可能とする
為、冷温度は、定温度を安定して得ることが出来る様に
なった。
【0088】以上詳述した様に、今までは充分な冷温度
が得られず、不完全な温冷灸治療方法であったが、本発
明に依って高温閾値と低温閾値の安定な温度が得られる
様になり、実用的な治療器具の制作が可能となった。ま
た、特に昨今の自律神経失調症等の現代病に悩む人の多
い時代に於ては、温熱灸と冷熱灸による治療方法に依っ
て、多くの人の苦悩を解消させられるものと思われ、こ
の治療器の出現によって、国民の病気快癒と健康増進に
寄与する意義は大きいものと思われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の温冷灸治療器の縦断面図である。
【図2】温冷灸治療器の他の実施例の一部切欠け縦断面
図である。
【図3】第2図に適用させた電気回路のブロックダイア
グラムである。
【図4】温冷灸治療器の他の実施例の一部切欠け縦断面
図である。
【図5】冷熱治療器の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1、21、41、51 冷熱球 2、22、42 温熱球 3、23、43、53 連結管 4、14 電子冷却素子 5、45 ヒーター 9、19、29、49、59、69 水冷板 16 断熱材 18 硬質断熱材 25 温度センサー 26 温度設定ツマミ 28 熱伝導率の小さい材質 50 中間球

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に当接させる温熱球並びに冷熱球を
    固着させて成る連結体を有し、かつ、該温熱球への温熱
    源並びに該冷熱球への冷熱源を各々に有しており、該冷
    熱源には電子冷却素子を使用して成る治療器と、該治療
    器の外部には前記熱源に電力を供給する給電システムを
    有して成る温冷灸治療器。
  2. 【請求項2】 冷熱源用の電子冷却素子は、該素子の吸
    熱面を冷熱球の接合面と熱結合させ、該素子の発熱面を
    水冷板の下面と接合させて該水冷板の水と熱結合させ、
    治療器外部には前記水を循環させて放熱させる水冷却シ
    ステムを有して成る請求項1記載の温冷灸治療器。
  3. 【請求項3】 温熱球への温熱源並びに冷熱球への冷熱
    源には、各々温度制御システムを有して成る請求項1ま
    たは2記載の温冷灸治療器。
  4. 【請求項4】 連結体は管状で直線状とする連結管に形
    成させ、該連結管の一端部には温熱球を他端部には冷熱
    球を各々下方向に脚状に伸長して形成させたものを固着
    させ、該脚状部分は内部を熱伝導率の大きな材質で成
    し、外周囲には断熱材を被覆または貼着させて成る様に
    構成させ、該連結管の中央部を握持可能に形成させてい
    る請求項1、2または3記載の温冷灸治療器。
  5. 【請求項5】 連結体は管状で逆U字状とする連結管に
    形成させ、該連結管の一端部には温熱球を他端部には冷
    熱球を各々下方向に突出させる様に形成させたものを固
    着させ、該連結管の中央部を握持可能に形成した請求項
    1、2または3記載の温冷灸治療器
  6. 【請求項6】 連結体は管状で直線状とする連結管に形
    成させ、該連結管の一端部には温熱球を他端部には冷熱
    球を、各々下方向に突出させる様に形成させたものを固
    着させ、該連結管の上部にはハンドルを形成して固着さ
    せる請求項1、2または3記載の温冷灸治療器。
  7. 【請求項7】 温熱球の皮膚当接部は熱伝導性を小さく
    させる構成とした請求項4、5または6記載の温冷灸治
    療器。
  8. 【請求項8】 温熱源にはヒーターを使用して、該ヒー
    ターの上部または周囲に断熱材を設け、該断熱材に接合
    させて水冷板を設け、該水冷板の水冷却に依って排熱す
    る請求項2または3記載の温冷灸治療器。
  9. 【請求項9】 温熱源には電子冷却素子を使用して、該
    素子の発熱面は温熱球の接合面と熱結合させ、該素子の
    吸熱面は水冷板の下面と接合させて該水冷板の水と熱結
    合させて水冷却を行う、請求項2または3記載の温冷灸
    治療器。
  10. 【請求項10】 温熱球と冷熱球の間に、熱伝導率の大
    きな中間球を下方向に突出させて設けて成る請求項4、
    5または6記載の温冷灸治療器。
  11. 【請求項11】 温熱球並びに冷熱球の皮膚当接部は熱
    伝導率を小さくさせる構成とした請求項10記載の温冷
    灸治療器。
  12. 【請求項12】 皮膚に当接させる冷熱球を有し、該冷
    熱球の接合面は電子冷却素子の吸熱面と熱結合させ、該
    素子の発熱面は水冷板の下面と接合させて該水冷板の水
    と熱結合させて成る治療器と、該治療器の外部には前記
    水を循環させる水冷却システムと電力を供給する給電シ
    ステムとを有して成る冷熱治療器。
JP4217692A 1992-01-30 1992-01-30 温冷灸治療器 Pending JPH05208038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4217692A JPH05208038A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 温冷灸治療器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4217692A JPH05208038A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 温冷灸治療器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208038A true JPH05208038A (ja) 1993-08-20

Family

ID=12628678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4217692A Pending JPH05208038A (ja) 1992-01-30 1992-01-30 温冷灸治療器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05208038A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742630B1 (ko) * 2007-01-16 2007-07-25 (주)성환이엔비 피부미용기기
KR101242503B1 (ko) * 2012-08-20 2013-03-12 신영식 냉온수 저장형 찜질기구
JP2014018508A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Tohoku Univ 自律神経制御装置および腎交感神経制御装置
JP2015150033A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 Huntkey Japan株式会社 眼科用熱治療器
JP2018507770A (ja) * 2015-03-10 2018-03-22 サンデ リ 灸器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742630B1 (ko) * 2007-01-16 2007-07-25 (주)성환이엔비 피부미용기기
JP2014018508A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 Tohoku Univ 自律神経制御装置および腎交感神経制御装置
KR101242503B1 (ko) * 2012-08-20 2013-03-12 신영식 냉온수 저장형 찜질기구
JP2015150033A (ja) * 2014-02-12 2015-08-24 Huntkey Japan株式会社 眼科用熱治療器
JP2018507770A (ja) * 2015-03-10 2018-03-22 サンデ リ 灸器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103237529B (zh) 热刺激装置
JP3378336B2 (ja) 美容器具
JPS6282977A (ja) 温冷低周波治療装置
CA2201504A1 (en) Method and devices for producing somatosensory stimulation using temperature
KR200409904Y1 (ko) 고주파 전기전극치료기
CA2456316A1 (en) Electric heat therapy technique and instrument
KR101525213B1 (ko) 전기 온열 자극 장치
JPH05208038A (ja) 温冷灸治療器
JPH08229061A (ja) 体温冷却加温装置
KR20210010715A (ko) 그래핀 코팅 열전도 패드가 구비된 냉온열기
JPH11178875A (ja) マッサージ機
JPS6282963A (ja) 温冷治療装置
CN213607356U (zh) 一种冷热敷水袋治疗仪
JP2015062641A (ja) 温灸器
KR20060018431A (ko) 냉온열 발 찜질기
KR200178786Y1 (ko) 열전소자를 이용한 냉온찜질기구.
KR200283782Y1 (ko) 저주파 및 온열치료기
WO1989005129A1 (en) Apparatus for heating or cooling the body
CN209884483U (zh) 一种冷热发生器及美容仪
CN220967498U (zh) 一种便携加压冷热敷仪
CN112220610A (zh) 一种康复系统
WO2011015126A1 (zh) 一种玉石冷热疗按摩器
US20240173164A1 (en) Therapy Device with Cold-Heat Exchange Structure
RU2343899C2 (ru) Термоэлектрическое устройство для локального температурного воздействия на рефлекторные зоны человека
CN210812448U (zh) 一种可缓解热痛感的超声波保健仪