以下、各実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
はじめに、本実施形態に係る情報処理装置の一例である"ファイル提供サーバ"を備える、ファイル提供システムについて説明する。図1は、ファイル提供システムの一例を示す図である。
ファイル提供システム100は、ファイル送信装置110と、ファイル提供サーバ120と、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mとを有する。ファイル提供サーバ120は、ファイル送信装置110、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mと、ネットワーク150を介して接続されている。
ファイル送信装置110は、ファイル生成プログラム及びアーカイブファイル生成プログラムを実行することで、ファイル生成部111及びアーカイブファイル生成部112として機能する。
ファイル生成部111は、ファイル提供サーバ120に登録する各種ファイルを生成し、ファイル格納部113に格納する。ファイル生成部111において生成される各種ファイルには、例えばアプリケーションファイルが含まれる。また、各種ファイルには、例えば、ダウンロード画面に該アプリケーションファイルのアイコンを表示させるためのアイコンファイルや、説明書きを表示させるためのテキストファイル等の付随ファイルが含まれる。
アーカイブファイル生成部112は、ファイル格納部113に格納された各種ファイルのうち、互いに関連するファイル(アプリケーションファイルと、そのアイコンファイル及びテキストファイル)をアーカイブファイルとして1つのファイルに格納する。なお、アーカイブファイルとは、複数のファイルを含むファイルセットである。アーカイブファイルの具体例としては、"ZIP"や"LZH"等の拡張子を有するファイル(ZIPファイル、LZHファイル)等が挙げられる。
また、アーカイブファイル生成部112は、生成したアーカイブファイルをファイル提供サーバ120に送信する。これにより、ファイル提供サーバ120では、該アーカイブファイルに格納されているファイルを登録することができる。
ファイル提供サーバ120は、登録プログラム及びダウンロードサービス提供プログラムを実行することで、登録部121及びダウンロードサービス提供部122として機能する。これにより、ファイル提供サーバ120はアプリケーションストアとして機能し、アプリケーションファイルのダウンロードサービスを提供する。
登録部121は、ファイル送信装置110から送信されたアーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性情報を解析する。また、登録部121は、ファイル属性情報の解析結果に応じて、アーカイブファイルに格納されているファイルを、ダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先に格納するとともに、格納したファイルのファイル名と格納先とをファイル一覧情報に記録する。なお、登録部121では、ファイル属性情報を解析することで、ファイル属性が"アプリケーションファイル"であることを特定したファイルについては、ダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先にダウンロード可能に格納する。以下、アプリケーションファイルであることが特定されダウンロード可能に格納されたファイルを、「登録ファイル」と称する。
ダウンロードサービス提供部122は、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mに対して、登録ファイルのダウンロードサービスを提供する。具体的には、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mからの要求に応じて、登録ファイル群の一覧を含む一覧表示画面を生成し、提供する。また、ダウンロードサービス提供部122は、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mからの要求に応じて、一覧表示画面の中から選択された登録ファイルについてのダウンロード画面を生成し、提供する。更に、ダウンロードサービス提供部122は、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mからの要求に応じて、登録ファイルを配信する。
端末130_1〜130_n、140_1〜140_mは、ネットワーク150を介してファイル提供サーバ120にアクセスすることで、ファイル提供サーバ120が提供する登録ファイルのダウンロードサービスを受けることができる。
なお、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mは、固定端末であっても、移動端末であってもよい。
次に、ファイル提供サーバ120のハードウェア構成について説明する。図2は、ファイル提供サーバのハードウェア構成を示す図である。図2に示すように、ファイル提供サーバ120は、CPU201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備える。また、ファイル提供サーバ120は、補助記憶部204、操作部205、表示部206、通信部207、ドライブ部208を備える。なお、ファイル提供サーバ120の各部は、バス209を介して相互に接続されている。
CPU201は、補助記憶部204に格納された各種プログラム(例えば、登録プログラムやダウンロードサービス提供プログラム等)を実行するコンピュータである。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、補助記憶部204に格納された各種プログラムをCPU201が実行するために必要なプログラム、データ等を格納する主記憶部として機能する。具体的には、BIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する主記憶部として機能する。
RAM203は揮発性メモリであり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等を含む。RAM203は、補助記憶部204に格納された各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される、作業領域を提供する主記憶部として機能する。
補助記憶部204は、各種プログラムや、各種プログラムが実行されることで生成されるファイル、データ等を格納するコンピュータ読み取り可能な媒体である。補助記憶部204の所定の領域は、例えば、登録ファイルが格納されるダウンロードファイル格納部123として機能する。
操作部205は、例えば、ファイル提供サーバ120に対する各種操作を受け付ける。表示部206は、例えば、ファイル提供サーバ120の内部状態を表示する。
通信部207はネットワーク150を介してファイル送信装置110、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mと通信する。
ドライブ部208は記録媒体210をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体210には、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体210には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、本実施形態において、補助記憶部204に格納されている各種プログラムは、例えば、記録媒体210がドライブ部208にセットされ、該記録媒体210に記録された各種プログラムがドライブ部208により読み出されることで格納されたものである。あるいは、通信部207を介してネットワーク150からダウンロードされることで格納されたものである。
次に、ファイル送信装置110において生成され、ファイル提供サーバ120に送信されるアーカイブファイルについて説明する。図3はアーカイブファイルの一例を示す図である。
図3(a)は、ファイル名="AAA.ZIP"のアーカイブファイルであり、当該アーカイブファイルには、
・ファイル名="アプリケーションA.apk"のアプリケーションファイル、
・ファイル名="description_a.txt"のテキストファイル、
・ファイル名="icon_a.png"のアイコンファイル、
が格納されている。
また、図3(b)は、ファイル名="BBB.ZIP"のアーカイブファイルであり、当該アーカイブファイルには、
・ファイル名="アプリケーションB.apk"のアプリケーションファイル、
・ファイル名="icon_b.png"のアイコンファイル、
が格納されている。
また、図3(c)は、ファイル名="CCC.ZIP"のアーカイブファイルであり、当該アーカイブファイルには、
・ファイル名="アプリケーションC.apk"のアプリケーションファイル、
・ファイル名="description_c.txt"のテキストファイル、
が格納されている。
更に、図3(d)は、ファイル名="DDD.ZIP"のアーカイブファイルであり、当該アーカイブファイルには、
・ファイル名="アプリケーションD.apk"のアプリケーションファイル、
が格納されている。
このように、ファイル送信装置110において生成され、ファイル提供サーバ120に送信されるアーカイブファイルには、1または複数のファイルが格納される。
次に、ファイル提供サーバ120の機能構成の詳細について説明する。図4は、ファイル提供サーバ120の機能構成の詳細を示す図である。
はじめに、登録部121の機能構成の詳細について説明する。図4に示すように、登録部121は、アーカイブファイル解析部401と、格納制御部402とを有する。
アーカイブファイル解析部401は、ファイル送信装置110から送信されるアーカイブファイルを受信する。つまり、アーカイブファイル解析部401は、アーカイブファイルを取得する取得部として機能する。また、アーカイブファイル解析部401は、受信したアーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性情報(拡張子、ファイル名)を解析し、ファイル属性を特定する。つまり、アーカイブファイル解析部401は、ファイル属性を特定する特定部としても機能する。具体的には、アーカイブファイルに格納されているファイルが所定の拡張子("apk"、"ips"、"appx"等)を有している場合、当該ファイルのファイル属性を"アプリケーションファイル"と特定する。また、アーカイブファイルに格納されているファイルが所定のファイル名("description"、"icon"等を含むファイル名)を有している場合、当該ファイルのファイル属性を"付随ファイル"と特定する。
格納制御部402は、アーカイブファイルに格納されているファイルを、それぞれのファイル属性に応じた格納先(ダウンロードファイル格納部123内の格納先)に、互いに関連付けて格納する。なお、格納制御部402では、"アプリケーションファイル"と特定したファイルを、ダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先に登録ファイルとしてダウンロード可能に格納する。
また、格納制御部402は、ダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先に格納したファイルのファイル名及び格納先の一覧をファイル一覧情報として記録し、ダウンロードファイル格納部123に格納する。なお、格納制御部402がダウンロードファイル格納部123にファイルを格納し、ファイル一覧情報に記録することで、登録部121によるファイルの登録処理が完了する。
続いて、ダウンロードサービス提供部122の詳細について説明する。図4に示すように、ダウンロードサービス提供部122は、画面制御部411と、配信部412とを有する。
画面制御部411は、登録ファイルのダウンロードサービスを提供する際に、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mから各種要求を受け付ける。端末130_1〜130_n、140_1〜140_mから受け付けた各種要求には、登録ファイル群の一覧表示画面の表示要求(一覧表示要求)が含まれる。また、各種要求には、一覧表示画面に一覧表示された登録ファイル群の中から選択された登録ファイルについてのダウンロード要求を入力するためのダウンロード画面の表示要求(ダウンロード画面表示要求)が含まれる。更に、各種要求には、ダウンロード画面において入力された、登録ファイルについてのダウンロード要求が含まれる。
また、画面制御部411は、端末130_1〜130_n、140_1〜140_mからの各種要求に応じて各種画面を生成する。具体的には、各種要求として、一覧表示要求を受け付けた場合には、ダウンロードファイル格納部123に格納されている全ての登録ファイルのファイル名を読み出すことで、一覧表示画面を生成する。
また、画面制御部411は、各種要求としてダウンロード画面表示要求を受け付けた場合には、一覧表示画面に一覧表示された登録ファイル群の中から選択された登録ファイルに関連付けて格納されている付随ファイルを読み込む。そして、画面制御部411は、読み込んだ付随ファイルを用いて、該選択された登録ファイルについてのダウンロード画面を生成する。
更に、画面制御部411は、生成した各種画面(一覧表示画面、ダウンロード画面)をそれぞれの要求の要求元に提供する。
配信部412は、画面制御部411が端末130_1〜130_n、140_1〜140_mからダウンロード要求を受け付けた場合に、登録ファイルを要求元に配信する。画面制御部411により提供されるダウンロード画面には、ダウンロード要求を入力するダウンロードボタン(操作部品)が含まれており、当該ダウンロードボタンが押圧されることでファイル提供サーバ120に対してダウンロード要求が送信される。送信されたダウンロード要求を画面制御部411が受け付けると、配信部412ではダウンロード要求された登録ファイルをダウンロードファイル格納部123から読み出し、要求元に配信する。
このように、本実施形態に係るファイル提供サーバ120では、登録ファイルとして格納するアプリケーションファイルを、該アプリケーションファイルに付随する付随ファイルとともに1つのアーカイブファイルとして受け取る。そして、ファイル提供サーバ120では、アーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性を特定し、それぞれのファイル属性に応じた格納先に、互いに関連付けて格納する。
これにより、本実施形態に係るファイル提供サーバ120では、所定の格納先を参照することで登録ファイル群の一覧表示画面や、付随ファイルが表示されたダウンロード画面を生成することができる。
この結果、従来のように、アプリケーションファイルと付随ファイルとを別々に受信し、当該別々に受信したファイルを互いに関連付けて所定の格納先に格納する、といった作業を行う必要がなくなる。つまり、アプリケーションファイルの登録において、登録者による煩雑な作業を省略することができる。
次に、ファイル提供サーバ120のダウンロードファイル格納部123の階層構造について説明する。図5は、ダウンロードファイル格納部の階層構造を示す図である。
図5に示すように、ダウンロードファイル格納部123は階層構造となっており、第1の階層にはフォルダ名="アプリケーションストアα"のフォルダが生成されている。
また、第1の階層に生成された当該フォルダ("アプリケーションストアα")の下には第2の階層があり、図5の例では、第2の階層には、フォルダ名="AAA"のフォルダが生成されている。第2の階層に生成された当該フォルダ("AAA")には、ファイル名="アプリケーションA.apk"のアプリケーションファイルが格納されている。
また、第2の階層に生成された当該フォルダ("AAA")の下には第3の階層があり、第3の階層には、図5の例では、フォルダ名="付随"のフォルダが生成されている。第3の階層に生成された当該フォルダ("付随")には、ファイル名="description_a.txt"のテキストファイルと、ファイル名="icon_a.png"のアイコンファイルとが格納されている。
同様に、図5の例では、第2の階層には、フォルダ名="BBB"のフォルダが生成されている。第2の階層に生成された当該フォルダ("BBB")には、ファイル名="アプリケーションB.apk"のアプリケーションファイルが格納されている。
また、第2の階層に生成された当該フォルダ("BBB")の下には第3の階層があり、図5の例では、第3の階層には、フォルダ名="付随"のフォルダが生成されている。第3の階層に生成された当該フォルダ("付随")には、ファイル名="icon_b.png"のアイコンファイルが格納されている。
同様に、図5の例では、第2の階層には、フォルダ名="CCC"のフォルダが生成されている。第2の階層に生成された当該フォルダ("CCC")には、ファイル名="アプリケーションC.apk"のアプリケーションファイルが格納されている。
また、第2の階層に生成された当該フォルダ("CCC")の下には第3の階層があり、図5の例では、第3の階層には、フォルダ名="付随"のフォルダが生成されている。第3の階層に生成された当該フォルダ("付随")には、ファイル名="descrition_c.txt"のテキストファイルが格納されている。
同様に、図5の例では、第2の階層には、フォルダ名="DDD"のフォルダが生成されている。第2の階層に生成された当該フォルダ("DDD")には、ファイル名="アプリケーションD.apk"のアプリケーションファイルが格納されている。
このように、ダウンロードファイル格納部123では、同一のアーカイブファイルに格納されていたファイルを、第2の階層において同じフォルダ(アーカイブファイルのファイル名のフォルダ)内に格納する。これにより、同一のアーカイブファイルに格納されていたファイルは、互いに関連付けて格納されることになる。
また、ダウンロードファイル格納部123では、アーカイブファイルに格納されていたファイルのうち、ファイル属性が"アプリケーションファイル"と特定されたファイルについては、第2の階層に格納する。更に、ファイル属性が"付随ファイル"と特定されたファイルについては、第3の階層に格納する。これにより、同一のアーカイブファイルに格納されていたファイルは、それぞれのファイル属性に応じて、異なる格納先に格納されることになる。
この結果、画面制御部411では、例えば、第2の階層に格納されているファイルのファイル名を全て読み出すことで、登録ファイル群の一覧表示画面を生成することができる。つまり、本実施形態において第2の階層にアプリケーションファイルをダウンロード可能に格納することは、一覧表示画面の生成を可能にすることに等しい。換言すると、アプリケーションファイルを、指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録することに等しい。
また、画面制御部411では、例えば、一覧表示画面の登録ファイル群の中から選択された登録ファイルが格納されている第2の階層のフォルダと同じフォルダの第3の階層に格納されているファイルを読み出すことで、ダウンロード画面を生成することができる。
次に、ダウンロードファイル格納部123に格納されたファイルを管理するファイル一覧情報について説明する。図6は、ファイル一覧情報の一例を示す図である。ファイル一覧情報600は、ダウンロードファイル格納部123に格納されており、格納制御部402がダウンロードファイル格納部123にファイルを格納するごとに更新される。
図6に示すように、ファイル一覧情報600は、情報の項目として、"ファイル名"、"格納先"、"登録日"、"アーカイブファイル送信者"が含まれる。
"ファイル名"には、同一のアーカイブファイルに格納されていたファイルのファイル名が、互いに関連付けて記録される。"格納先"には、それぞれのファイル名を有するファイルの格納先(ダウンロードファイル格納部123における格納先)が記録される。
"登録日"には、ファイル送信装置110からアーカイブファイルが送信され、ダウンロードファイル格納部123に格納された日付が記録される。"アーカイブファイル送信者"には、ファイル送信装置110からアーカイブファイルの送信を行った送信者の名称(例えば、会社名等)が記録される。
次に、画面制御部411により生成される各種画面(一覧表示画面及びダウンロード画面)について説明する。はじめに、一覧表示画面について説明する。
図7は一覧表示画面の一例を示す図である。画面制御部411では、一覧表示要求を受信すると、ダウンロードファイル格納部123の第2の階層に格納されている登録ファイルのファイル名を読み出し、ダウンロード画面への遷移を指示する遷移ボタン上に、当該ファイル名をそれぞれ表示する。これにより、登録ファイル群が一覧表示された一覧表示画面700が生成されることになる。
図7の例では、一覧表示画面700には、ファイル名="アプリケーションA"が表示された遷移ボタン701と、ファイル名="アプリケーションB"が表示された遷移ボタン702とが表示されている。更に、一覧表示画面700には、ファイル名="アプリケーションC"が表示された遷移ボタン703と、ファイル名="アプリケーションD"が表示された遷移ボタン704とが表示されている。
一覧表示画面700に一覧表示された登録ファイル群のうち、いずれかの登録ファイルのファイル名が表示された遷移ボタンが選択されると、当該選択された遷移ボタンに表示されたファイル名の登録ファイルのダウンロード画面へと遷移する。
図8は、ダウンロード画面の一例を示す図である。図8(a)は、一覧表示画面700において、遷移ボタン701が選択された場合に遷移するダウンロード画面の一例を示している。図8(a)に示すように、ダウンロード画面801には、ファイル名="アプリケーションA"の登録ファイルに関連付けて格納された、ファイル名="icon_a.png"のアイコンファイルが表示される。また、ダウンロード画面801には、ダウンロードボタン(操作部品)810が表示される。更に、ダウンロード画面801には、ファイル名="アプリケーションA"の登録ファイルに関連付けて格納された、ファイル名="description_a.txt"のテキストファイルが表示される。
図8(b)は、一覧表示画面700において、遷移ボタン702が選択された場合に遷移するダウンロード画面の一例を示している。図8(b)に示すように、ダウンロード画面802には、ファイル名="アプリケーションB"の登録ファイルに関連付けて格納された、ファイル名="icon_b.png"のアイコンファイルが表示される。また、ダウンロード画面802には、ダウンロードボタン810が表示される。
図8(c)は、一覧表示画面700において、遷移ボタン703が選択された場合に遷移するダウンロード画面の一例を示している。図8(c)に示すように、ダウンロード画面803には、ダウンロードボタン810が表示される。また、ダウンロード画面803には、ファイル名="アプリケーションC"の登録ファイルに関連付けて格納された、ファイル名="description_c.txt"のテキストファイルが表示される。
図8(d)は、一覧表示画面700において、遷移ボタン704が選択された場合に遷移するダウンロード画面の一例を示している。図8(d)に示すように、ダウンロード画面804には、ダウンロードボタン810が表示される。
次に、登録部121によるファイルの登録処理について説明する。図9は、登録部による登録処理のフローチャートである。
ステップS901において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、ファイル送信装置110よりアーカイブファイルを受信したか否かを判定する。アーカイブファイルを受信していないと判定した場合には、受信したと判定するまで待機する。
一方、ステップS901において、アーカイブファイルを受信したと判定した場合には、ステップS902に進む。ステップS902において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、受信したアーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性情報を解析する。
ステップS903において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、ステップS902における解析結果に基づいて、所定の拡張子を有するファイルがアーカイブファイルに格納されていたか否かを判定する。なお、ここでいう所定の拡張子とは、アプリケーションファイルであることを特定することが可能な拡張子を指す。具体的には、"apk"、"ips"、"appx"等の拡張子を指す。
ステップS903において、所定の拡張子を有するファイルが格納されていなかったと判定した場合には、ステップS909に進む。ステップS909において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、受信したアーカイブファイルに、登録すべきアプリケーションファイルが格納されていなかったと判定し、ステップS910に進む。なお、このとき、アーカイブファイル解析部401では、ファイル提供サーバ120の表示部206にエラーメッセージを出力するようにしてもよい。更に、通信部207を介して、当該アーカイブファイルを送信したファイル送信装置110に対して、エラーメッセージを送信するようにしてもよい。
一方、ステップS903において、所定の拡張子を有するファイルが格納されていたと判定した場合には、ステップS904に進む。ステップS904において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、所定の拡張子を有するファイルのファイル属性を、"アプリケーションファイル"と特定し、アーカイブファイルにアプリケーションファイルが格納されていたと判定する。
ステップS905において、登録部121の格納制御部402は、アーカイブファイルに格納されていたアプリケーションファイルを、登録ファイルとしてダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先に格納する。更に、格納制御部402は、ファイル一覧情報600を更新する。
ステップS906において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、ステップS902における解析結果に基づいて、所定のファイル名を有するファイルがアーカイブファイルに格納されていたか否かを判定する。なお、ここでいう所定のファイル名とは、付随ファイルであることを特定することが可能なファイル名を指す。具体的には、"description"、"icon"等の文字が含まれたファイル名を指す。
ステップS906において、所定のファイル名を有するファイルが格納されていたと判定した場合には、ステップS907に進む。ステップS907において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、所定のファイル名を有するファイルのファイル属性を"付随ファイル"と特定し、アーカイブファイルに付随ファイルが格納されていたと判定する。
ステップS908において、登録部121の格納制御部402は、アーカイブファイルに格納されていた付随ファイルを、ダウンロードファイル格納部123内の所定の格納先に格納するとともに、ファイル一覧情報600を更新し、ステップS910に進む。
一方、ステップS906において、所定のファイル名を有するファイルが格納されていなかったと判定した場合には、直接ステップS910に進む。
ステップS910において、登録部121のアーカイブファイル解析部401は、ファイルの登録処理を終了するか否かを判定する。ステップS910において、終了しないと判定した場合には、ステップS901に戻る。一方、ステップS910において、終了すると判定した場合には、ファイルの登録処理を終了する。
次に、ダウンロードサービス提供部122によるダウンロードサービス提供処理について説明する。図10は、ダウンロードサービス提供部によるダウンロードサービス提供処理のフローチャートである。
登録者により、ダウンロードサービスの提供開始の指示が入力されると、図10に示すダウンロードサービス提供処理が開始される。ステップS1001において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、端末130_1〜130_nまたは端末140_1〜140_mのいずれかから、一覧表示要求を受信したか否かを判定する。
ステップS1001において、一覧表示要求を受信していないと判定した場合には、一覧表示要求を受信するまで待機する。一方、一覧表示要求を受信したと判定した場合には、ステップS1002に進む。
ステップS1002において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、一覧表示要求に応じて、ダウンロードファイル格納部123の第2の階層に格納されている登録ファイルのファイル名を読み出し、一覧表示画面を生成する。また、画面制御部411は、一覧表示要求の要求元に、生成した一覧表示画面を提供する。これにより、一覧表示要求を行った端末には、一覧表示画面700が表示される。
ステップS1003において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、一覧表示画面700が表示された端末において、いずれかの登録ファイルが選択されたか否かを判定する。一覧表示画面において遷移ボタンが選択されると、選択された遷移ボタンに表示されたファイル名の登録ファイルについてのダウンロード画面を要求するダウンロード画面表示要求が、ファイル提供サーバ120に対して送信される。ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411では、ダウンロード画面表示要求を受信すると、一覧表示画面700において、いずれかの登録ファイルが選択されたと判定し、ステップS1004に進む。一方、ダウンロード画面表示要求を受信しなかった場合には、ステップS1008に進む。
ステップS1004において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、ダウンロード画面表示要求に応じて、ダウンロード画面を生成する。具体的には、画面制御部411は、ダウンロード画面表示要求によりダウンロード画面の表示が要求された登録ファイルが格納されている第2の階層のフォルダと同じフォルダの第3の階層に格納されているファイルを読み出すことで、ダウンロード画面を生成する。更に、画面制御部411は、生成したダウンロード画面を、ダウンロード画面表示要求を行った要求元に提供する。これにより、ダウンロード画面表示要求を行った端末には、ダウンロード画面が表示される。
ステップS1005において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、ダウンロード要求を受信したか否かを判定する。ダウンロード画面においてダウンロードボタン810が押圧されると、ファイル提供サーバ120に対してダウンロード要求が送信される。ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411では、ダウンロード要求を受信すると、ステップS1006に進む。一方、ダウンロード要求を受信しなかった場合には、ステップS1007に進む。
ステップS1006において、ダウンロードサービス提供部122の配信部412は、ダウンロード要求された登録ファイルを、ダウンロード要求を行った要求元に対して配信する。これにより、ダウンロード要求を行った端末には、選択した登録ファイルがダウンロードされる。
ステップS1007において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、ダウンロード画面表示要求の要求元に、一覧表示画面700を提供する。これにより、ダウンロード画面表示要求を行った端末の画面は、ダウンロード画面から一覧表示画面へと戻る。
ステップS1008において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、引き続き、他の登録ファイルの選択を受け付けるか否かを判定する。一覧表示要求を行った端末が、ファイル提供サーバ120へのアクセスを継続している場合、画面制御部411では、引き続き、登録ファイルの選択を受け付けると判定し、ステップS1003に戻る。一方、一覧表示要求を行った端末が、ファイル提供サーバ120へのアクセスを切断した場合には、ステップS1009に進む。
ステップS1009において、ダウンロードサービス提供部122の画面制御部411は、ダウンロードサービスの提供を継続するか否かを判定する。ファイル提供サーバ120の登録者により、ダウンロードサービスの提供終了の指示が入力されていない場合、画面制御部411では、ダウンロードサービスの提供を継続すると判定する。この場合、引き続き、他の端末からの一覧表示要求を受け付けるために、ステップS1001に戻る。一方、ファイル提供サーバ120の登録者により、ダウンロードサービスの提供終了の指示が入力された場合、画面制御部411では、ダウンロードサービスの提供を終了すると判定し、ダウンロードサービス提供処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るファイル提供サーバ120では、ファイル送信装置110より受信したアーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性を特定する。そして、ファイル属性を"アプリケーションファイル"と特定したファイルを、一覧表示画面において登録ファイル群の1つとして表示されるように所定の格納先にダウンロード可能に格納する。
また、本実施形態に係るファイル提供サーバ120では、ファイル送信装置110より受信したアーカイブファイルに格納されているファイルのファイル属性を特定する。そして、ファイル属性を"付随ファイル"と特定したファイルを、ファイル属性を"アプリケーションファイル"と特定したファイルと関連付けて格納する。
これにより、本実施形態に係るファイル提供サーバ120では、所定の格納先を参照することで、登録ファイル群の一覧である一覧表示画面を生成したり、付随ファイルが表示されたダウンロード画面を生成したりすることができる。
この結果、従来のように、アプリケーションファイルと付随ファイルとを別々に受信し、一覧表示画面やダウンロード画面を生成可能とするために、当該別々に受信したファイルを互いに関連付けて所定の格納先に格納する、といった作業を行う必要がなくなる。つまり、アプリケーションファイルの登録における煩雑な作業を省略することができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態において、画面制御部411は、登録ファイルのファイル名を読み出し、遷移ボタン上に表示するように一覧表示画面700を生成した。これに対して、第2の実施形態では、更にアイコンファイルを読み出して表示するように一覧表示画面を生成する。また、テキストファイルを表示させるためのリンクを表示するように一覧表示画面を生成する。
図11は、一覧表示画面の他の一例を示す図である。図11に示すように、本実施形態によれば、遷移ボタン1101には、ファイル名="アプリケーションA"の表示に加え、ファイル名="アプリケーションA"の登録ファイルに関連付けて格納されたアイコンファイル("icon_a.png")が読み出されて表示される。
同様に、遷移ボタン1102には、ファイル名="アプリケーションB"の表示に加え、ファイル名="アプリケーションB"の登録ファイルに関連付けて格納されたアイコンファイル("icon_b.png")が読み出されて表示される。
一方、遷移ボタン1103には、ファイル名="アプリケーションC"が表示される。更に、遷移ボタン1103の下側には、ファイル名="アプリケーションC"の登録ファイルに関連付けて格納されたテキストファイル("description_c.txt")を読み出して表示させるためのリンク1121が表示される。リンク1121が選択されると、テキストファイル("description_c.txt")が読み出され、一覧表示画面1100とは別画面1122として表示される。
一方、遷移ボタン1104には、ファイル名="アプリケーションD"の登録ファイルに関連付けて格納された付随ファイルがないため、アイコンファイルやリンク1121は表示されない。
このように、本実施形態によれば、一覧表示画面1100において、付随ファイルや付随ファイルを読み出して表示させるためのリンク1121が表示される。この結果、ユーザは、ダウンロード画面を表示させなくても、一覧表示画面上において登録ファイルの内容の詳細を知ることができるようになる。
[第3の実施形態]
上記第1の実施形態では、アプリケーションファイルと付随ファイルとをアーカイブファイルとして、1つのファイルにまとめてファイル提供サーバ120に送信するものとした。しかしながら、アプリケーションファイルと付随ファイルとは別々のファイルとして送信するようにしてもよい。
ただし、送信に際してファイル送信装置110では、アプリケーションファイルと付随ファイルとが互いに関連付けられていることを示す識別子等を付加するものとする。これにより、ファイル提供サーバ120では、別々に受信したファイルを、互いに関連付けられたファイルとして格納することができる。
また、上記第1の実施形態では、ファイル属性情報の解析において、アプリケーションファイルであるか否かの判定に際しては拡張子を用い、付随ファイルであるか否かの判定に際してはファイル名を用いた。しかしながら、ファイル属性情報の解析はこれに限定されず、アプリケーションファイルであるか否かの判定に際してファイル名を用い、付随ファイルであるか否かの判定に際して拡張子を用いるようにしてもよい。あるいは、アプリケーションファイルであるか否かの判定に際しても付随ファイルであるか否かの判定に際しても、拡張子とファイル名の両方を用いるようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、アーカイブファイル解析部401がファイル送信装置110よりアーカイブファイルを受信すると、登録処理(図9)のステップS902以降の処理を自動的に実行するものとして説明した。しかしながら、ステップS902以降の処理は、ファイル提供サーバ120の登録者による実行指示に応じて、実行するようにしてもよい。あるいは、ファイル送信装置110の送信者による実行指示に応じて、実行するようにしてもよい。
また、上記第1の実施形態では、アーカイブファイルに格納されていたファイルをファイル属性に応じた格納先に格納することとしたが、ファイル属性に応じた格納先に格納しなくてもよい。ただし、この場合、画面制御部411では、一覧表示画面及びダウンロード画面の生成にあたり、所定の格納先を参照する代わりに、ファイル一覧情報600を参照する。ファイル一覧情報600を参照することで、一覧表示画面及びダウンロード画面の生成に際して参照すべき格納先を特定することができるからである。つまり、アプリケーションファイルを、指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録することには、アーカイブファイルに格納されていたファイルの格納先を、ファイル一覧表情報に記録することも含まれる。
なお、開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
登録ファイルのダウンロードを許容する情報処理装置の制御方法において、
他の情報処理装置から複数のファイルを取得し、
取得した前記複数のファイルのそれぞれのファイル属性情報を解析して、所定の第1のファイル属性を有する第1のファイルを特定し、
特定した前記第1のファイルを、指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
(付記2)
前記複数のファイルのそれぞれのファイル属性情報を解析して、所定の第2のファイル属性を有する第2のファイルを特定し、
特定した前記第2のファイルを前記第1のファイルと関連づけて登録する、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記3)
登録された前記第1のファイルの指定を受け付ける画面において、前記第2のファイルに格納された情報又は前記第2のファイルに格納された情報へのアクセスを許容する操作部品を併せて表示する、
ことを特徴とする付記2に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記4)
前記複数のファイルは、1つのファイルに格納された、
ことを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかの付記に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記5)
前記1つのファイルは、ZIPファイルである、
ことを特徴とする付記4に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記6)
前記ファイル属性情報は、拡張子である、
ことを特徴とする付記1乃至付記5のいずれかの付記に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記7)
前記第1のファイル属性は、拡張子がそれぞれ、ips、apk、appxであり、前記第2のファイル属性は、ファイル名である、
ことを特徴とする付記2に記載の情報処理装置の制御方法。
(付記8)
複数のファイルを含むファイルセットの指定を受け付け、
前記指定を受け付けた前記ファイルセットを、該ファイルセットに含まれる前記複数のファイルの属性情報に基づき、所定のファイル属性を有するファイルを特定する処理と、特定された前記ファイルを、前記指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録する処理と、を実行する情報処理装置に送信する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とするファイル登録方法。
(付記9)
登録ファイルのダウンロードを許容する情報処理装置であって、
他の情報処理装置から複数のファイルを取得する取得部と、
取得した前記複数のファイルのそれぞれのファイル属性情報を解析して、所定の第1のファイル属性を有する第1のファイルを特定する特定部と、
特定した前記第1のファイルを、指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録する登録部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記10)
コンピュータに、
他の情報処理装置から複数のファイルを取得し、
取得した前記複数のファイルのそれぞれのファイル属性情報を解析して、所定の第1のファイル属性を有する第1のファイルを特定し、
特定した前記第1のファイルを、指定に応じて選択的にダウンロードを許容するファイル群の1つとして登録する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。