JP6492396B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

撮像素子および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6492396B2
JP6492396B2 JP2013253458A JP2013253458A JP6492396B2 JP 6492396 B2 JP6492396 B2 JP 6492396B2 JP 2013253458 A JP2013253458 A JP 2013253458A JP 2013253458 A JP2013253458 A JP 2013253458A JP 6492396 B2 JP6492396 B2 JP 6492396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microlens
photoelectric conversion
imaging device
midpoint
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013253458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015111782A (ja
Inventor
鈴木 智
智 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2013253458A priority Critical patent/JP6492396B2/ja
Publication of JP2015111782A publication Critical patent/JP2015111782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6492396B2 publication Critical patent/JP6492396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関する。
近年、CCD型やCMOS型などの固体撮像素子を用いたビデオカメラや電子カメラが広く一般に普及している。固体撮像素子は画素が受ける光を電気信号に変換する光電変換部を有し、複数の画素がマトリクス状に配置され、各画素の光電変換部の電気信号を読み取るための信号線などが光電変換部の周りに配置されている。固体撮像素子を用いたビデオカメラや電子カメラの撮影レンズによって入射される被写体からの光は、マトリクス状に配置された画素に結像され、光電変換部によって電気信号に変換される。
しかし、画素に結像された光は、信号線などによって必ずしも全ての光が光電変換部に入射されるわけではないので、各画素に光が入射する側にマイクロレンズをマトリクス状に配置して、無駄になっていた光をマイクロレンズによって光電変換部に集光させる技術が使われ、特許文献1に記載されている。
また、通常のマイクロレンズは半球形に形成され、その平面形状は円形型であるが、画素の平面形状は四角形型が一般的で、画素の形状とマイクロレンズの平面形状が必ずしも一致せず、光電変換部に十分に集光されない領域ができてしまう。これを防止するために、マイクロレンズの平面形状を四角形型にしたり、画素の形状とマイクロレンズの平面形状を多角形型にする技術が特許文献2に記載されている。
特開昭60−59752号公報 特開平5−326913号公報
マイクロレンズを有する固体撮像素子において、固体撮像素子の画素の形状が四角形型であるのに対して、マイクロレンズの平面形状は円形型に形成されるのが一般的で、光電変換部に効率よく集光することは難しいという課題があった。これを解決するために、画素の形状とマイクロレンズの平面形状を多角形型に形成する方法が考えられているが、現実的には設計や製造が容易ではない。また、マイクロレンズの平面形状を単に四角形型にしただけでは必ずしも光電変換部への集光率が改善されるとは限らないという課題がある。
この従来の技術の課題について図8を用いて説明する。図8(a)は一般的な固体撮像素子を上方から見た時の平面図で、701は従来の技術による四角形型のマイクロレンズ、111はフォトダイオードなどの光電変換部、110はマトリクス状に区切られたそれぞれの画素、Aは画素110の対向する辺の中心を結ぶ水平方向に切断する水平断面位置、Bは画素110を対角方向に切断する対角断面位置をそれぞれ示している。図8(b)および(c)は、図8(a)における水平断面位置Aおよび対角断面位置Bで切断した時のマイクロレンズ701と光電変換部111の断面形状および集光イメージを示した図で、309は入射光、Lhはマイクロレンズ701の厚さである。
ここで、光電変換部111の対角線の長さは各辺の長さより長いので、図8(c)のマイクロレンズ701の対角断面形状は図8(b)のマイクロレンズ701の水平断面形状より長くなり、光電変換部111も対角断面位置Bで切断した図8(c)の方が長くなる。
ところが、レンズの厚さLhが同じである場合、図8(b)のマイクロレンズ701の水平断面形状で効率良く光電変換部111に集光できるようにすると、図8(c)のマイクロレンズ701の対角断面形状では曲率半径が大きくなってしまうので、光電変換部111に十分に集光することが難しくなる。
近年、1つの画素110に対して、複数の光電変換部を設けた固体撮像素子が提案されているが、このような固体撮像素子では、個々の光電変換部の受光面積は、図8に示した光電変換部111よりも更に小さくなる。そのため、光電変換部からの信号出力のS/N比を実用的なレベルに保つためには、マイクロレンズ701の集光率を更に高めなければならない。
本発明の目的は、画素110が複数の光電変換部を有している場合であっても、個々の光電変換部からの信号出力のS/N比を十分に高く保つことが可能な固体撮像素子を提供することにある。
請求項1に記載の撮像素子は、光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部に集光させるためのマイクロレンズと、前記マイクロレンズの光軸方向において前記光電変換部と前記マイクロレンズとの間に配置され、前記マイクロレンズが形成される面を平坦にするための平坦層と、を有する画素を複数備え、前記光電変換部は、光が入射される領域が第1辺と前記第1辺と対向する第2辺と前記第1辺及び前記第2辺に接続される第3辺と前記第3辺と対向し、前記第1辺及び前記第2辺に接続される第4辺とを含む四角形状において前記第3辺の中点と前記第4辺の中点とを通る直線に沿って2つに分割された形状を有し、前記平坦層は、前記光軸方向における、前記第1辺及び前記第4辺の接続点又は前記第2辺及び前記第3辺の接続点の上方での厚さが、前記第1辺の中点又は前記第2辺の中点の上方での厚さよりも約1.1倍薄くなるように形成され、前記画素は、前記第1辺及び前記第4辺の接続点から前記第2辺及び前記第3辺の接続点に向かう第1方向において複数配置される。
本発明の撮像素子は、1つの画素が複数の光電変換部を有する場合であっても、個々の光電変換部からの信号出力のS/N比を十分に高く保つことができるマイクロレンズを実現できるので、同じ光量でも光電変換部からの信号出力が増大し、撮像素子の感度を向上することが可能となる。
本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の固体撮像素子の構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の画素単位60の構成を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態のマイクロレンズの形状を説明するための補助図である。 本発明の第2の実施形態のマイクロレンズの製造方法を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態のマイクロレンズの形状を説明する説明図である。 レンズ厚さが厚い場合の集光の様子を示す補助図である。 従来の技術による画素単位60の構成を示す説明図である。 従来の技術によるマイクロレンズ801の構成を示す説明図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成を模式的に示すブロック図である。撮像装置10は、撮影光学系11、レンズ駆動部12、画像処理部13、焦点検出部14、表示部15、および接眼レンズ16を備える。撮影光学系11は、被写体像を固体撮像素子1の撮像面に結像させる。固体撮像素子1は、その被写体像を撮像し、画像データ作成用の撮像信号と、いわゆる位相差方式の焦点検出に利用可能な焦点検出信号とを出力する。画像処理部13は、撮像信号に種々の画像処理を施すことにより、被写体の画像データを作成する。表示部15は、画像処理部13により作成された画像データに基づき、被写体の画像を表示する。撮影者は、接眼レンズ16を介して、表示部15により表示された画像を視認することができる。焦点検出部14は、焦点検出信号に基づいて撮影光学系11の焦点調節状態を検出する。レンズ駆動部12は、焦点検出部14により検出された焦点調節状態に基づいて、撮影光学系11に含まれるフォーカシングレンズを駆動し、撮影光学系11の焦点調節を行う。
図2は、固体撮像素子1を上方から見た時の様子を示す平面図である。図2において、1は固体撮像素子、2は埋め込みフォトダイオードなどからなる光電変換部、3は光電変換部2で生成された信号電荷を垂直方向に転送する垂直CCD、4は垂直CCD3から送られてくる信号電荷を水平方向に転送する水平CCD、5は出力アンプ、6は画素、60は集光される領域から見た画素単位をそれぞれ示している。また、2には示されていないが、光電変換部2の上部には平坦層を介してマイクロレンズが配置されている。
画素6は、光電変換部2、垂直CCD3の一部、マイクロレンズ等を有し、2次元状に複数が配置されている。但し、マイクロレンズは、その中心が光電変換部2の中心と同一になるように配置される。したがって、画素単位は、集光される領域から定義すると符号60の領域となる。尚、ここでは理解し易いように画素単位を長方形状として表したが、実際には正方形状であり、以降の図面では、集光される正方形状の領域を画素単位として表している。
垂直CCD3の電荷の転送を制御するための電極は、一般的なCCD型固体撮像素子と同様に、第1のポリシリコン電極(図示せず)と、第2のポリシリコン電極(図示せず)とで構成されている。また、固体撮像素子1は、駆動パルス等を発生するための周辺回路なども有しているが、本発明の主要な部分ではないので図では省略している。
尚、本発明はCCD型の固体撮像素子に限定されるものではなく、CMOS型やその他の固体撮像素子においても、本発明の効果は変わらない。
次に、図3は図2における画素単位60を詳しく描いた図で、図3(a)は画素単位60を上方から見た時の平面図、図3(b)は図3(a)における水平断面位置Aで切断した時の画素単位60の水平断面図、図3(c)は図3(a)における対角断面位置Bで切断した時の画素単位60の対角断面図をそれぞれ示す。
図3(a)、(b)および(c)において、111a、111bは一対の光電変換部、101はマイクロレンズ、102はマイクロレンズ101の下の平坦層、103はカラーフィルタ、104は電源配線を兼ねた遮光膜、105は配線、106は遮光膜、107は半導体基板、108は光電変換部111a、111bとカラーフィルタ103との間の平坦層、109は平坦層102の凹面部、Lhは平坦層102の凹面部109以外の部分でのマイクロレンズの厚さ、Ldは平坦層102の凹面部109でのマイクロレンズ101の厚さ、Whは平坦層102の凹面部109以外の部分の厚さ、Wdは平坦層102の凹面部109の厚さ、Lは平坦層102の凹面部109以外の部分の表面から光電変換部111a、111bの表面までの厚さ(すなわちマイクロレンズ101から光電変換部111a、111bまでの距離)、Mは画素ピッチ、Rhは水平断面位置Aにおけるマイクロレンズ101の曲率半径、Rdは対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ101の曲率半径、Ghは平坦層102の凹面部109でのマイクロレンズ101間のギャップ、Gdは平坦層102の凹面部109でのマイクロレンズ101間のギャップをそれぞれ示している。
図3において、図3(b)の水平断面位置Aの場合は、マイクロレンズ101は厚さLhのレンズとして作用する。一方、図3(c)の対角断面位置Bの場合は、平坦層102およびマイクロレンズ101の四隅において、平坦層102は、厚さWhより薄いWdになっている。そのため、マイクロレンズ101はLhより厚いLdのレンズとして作用する。
尚、マイクロレンズ101は例えばフォトレジストで、平坦層102は例えばアクリル系の樹脂などで形成されるので、屈折率はほぼ同じで、マイクロレンズ101と平坦層102は一体となったレンズと見なせる。
本実施形態の固体撮像素子1が有する各々の画素60は、一対の光電変換部111a、111bを有している。一対の光電変換部111a、111bはそれぞれ、図8に示した光電変換部111を、その中心を通る垂直線に沿って左右に分割した形状を有する。
各々の画素60をこのように構成することで、固体撮像素子1から画像データ作成用の撮像信号と、焦点調節状態を検出するための焦点検出信号とを同時に出力することができることが知られている。つまり、1つの画素60が有する一対の光電変換部111a、111bの光電変換出力を加算すると、ちょうど図8に示した従来の光電変換部111が出力するものと同様の撮像信号が得られる。また、光電変換部111aの光電変換出力と、光電変換部111bの光電変換出力とを分離すると、それはいわゆる位相差方式の焦点検出に利用可能な焦点検出信号が得られる。画像処理部13は、前者の撮像信号に基づき画像データを作成する。焦点検出部14は、後者の焦点検出信号に基づき焦点調節状態を検出する。
ここで、水平断面位置Aと対角断面位置Bとでマイクロレンズ101の厚さが異なることによる効果を図8および図7を用いて詳しく説明する。従来の技術の説明で、図8(b)および(c)のレンズの厚さがLhの場合の集光の様子について述べたが、図7はレンズの厚さがLhより厚いLdのマイクロレンズ121にした場合の集光の様子を示している。図7(a)は厚さがLdのマイクロレンズ121の水平断面形状、図7(b)は厚さがLdのマイクロレンズ121の対角断面形状をそれぞれ示し、図8と同符号のものは図8と同じものを示している。
従来の技術では、図8(b)のように水平断面形状で効率良く集光するようにマイクロレンズ701の厚さをLhにすると、図8(c)のように対角断面形状での集光が悪くなることを説明した。今度は、図7(b)のように対角断面形状で効率良く集光できるようにマイクロレンズ121の厚さをLhより厚いLdにすると、曲率半径Rdが小さくなり過ぎて、図7(a)のように水平断面形状での集光が悪くなってしまい、光電変換部111に入射光309を十分に集光させることができなくなってしまう。
ところが、図3の本発明の第1の実施形態の場合は、水平断面位置Aでは図8(b)の厚さLhのマイクロレンズ701として作用し、対角断面位置Bでは図7(b)の厚さLdのマイクロレンズ121として作用するので、水平断面位置Aおよび対角断面位置Bの何れであっても図8(b)と図7(b)に示すような良好な集光状態を実現することができる。
本実施形態において、平坦層102の凹面部109でのマイクロレンズ101の厚さLdは、平坦層102の凹面部109以外の部分でのマイクロレンズ101の厚さLhの約2.1倍に設定されている。つまり、凹面部109では、平坦層102がLhの1.1倍程度薄くなっている。マイクロレンズ101の厚さをこのような関係とすることで、マイクロレンズ101への入射光が画素内の一点に集光されるようになる。つまり、マイクロレンズ101の集光性が、例えば図7や図8に示したマイクロレンズ121やマイクロレンズ701に比べて格段に向上する。
特に、本実施形態のように1つのマイクロレンズ101に対して複数の光電変換部111a、111bが配置されている場合、図8に示した従来の光電変換部111に比べて、各々の光電変換部111a、111bの受光面積は減少する。従って、画素60のサイズを従来の画素と同一とした場合であっても、マイクロレンズ101に要求される集光性は、より厳しいものとなる。これに対し、本実施形態では、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ101の厚さLdを、水平断面位置Aにおけるマイクロレンズ101の厚さLhの約2.1倍に設定している。マイクロレンズ101の厚さをこのような関係とすることで、マイクロレンズ101への入射光が画素内の一点に集光されるようになる。つまり、マイクロレンズ101の集光性が、例えば図7や図8に示したマイクロレンズ121やマイクロレンズ701に比べて格段に向上する。従って、個々の画素60が一対の光電変換部111a、111bを有するように構成した場合であっても、光電変換出力のS/N比を十分なレベルに保つことができる。また、個々の画素が更に多数の光電変換部を有することも考えられるが、この場合であっても、対角方向の集光性が向上しているので、光電変換出力のS/N比を十分なレベルに保つことができる。
なお、ここで約2.1倍と称したが、上記の効果を奏することができるのであれば、厳密に2.1倍に合致していなくてもよい。例えば製造誤差等により2.1倍から若干のずれが生じることも考えられるが、そのような誤差が存在する構成も本発明に含まれる。
また、従来の技術では、図8(c)、図7(b)のように、対角方向におけるマイクロレンズ間ギャップGdを十分に小さくすることができなかった。つまり、二次元状に配列された多数のマイクロレンズ701やマイクロレンズ121において、対角方向に比較的大きな隙間が生じていた。この隙間への入射光は集光できないため、集光効率の低下を招いていた。
これに対し、図3の本発明の第1の実施形態の場合は、LdをLhの約2.1倍に設定したため、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ101の端部(裾部)の平坦層102への落ち込み角度を垂直に近くすることができるので、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ間ギャップGdを極めて小さくすることができる。すなわち、本発明の第1の実施形態では、マイクロレンズ101をギャップレス配列する(隙間なく配列する)ことができ、集光効率を更に高めることができる。また、このようなマイクロレンズ101の形状は、画素サイズの微細化に資するものであり、より高解像度の固体撮像素子を製造することが可能となる。
例えば、画素ピッチMを約6.45μmとしたとき、水平断面位置Aにおけるマイクロレンズ間ギャップGhを0.10μm以下、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ間ギャップGdを0.25μm以下にすることができる。このとき、ギャップGdは画素ピッチMの4%以下という小さな値であり、マイクロレンズ101は水平方向のみならず、対角方向についてもギャップレスであるということができる。
本実施形態では、更に、厚さLhと、厚さLdと、マイクロレンズ101から光電変換部111までの距離Lと、水平断面位置Aにおけるマイクロレンズ101の曲率半径Rhと、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ101の曲率半径Rdとが、次式(1)に示す関係を満たすように設定されている。なお、マイクロレンズ101の屈折率nは、約1.55〜1.7の範囲に設定されているものとする。
2.3≦(L+Ld−Rd)/(L+Ld−Rh)×Ld/Lh≦2.6 …(1)
固体撮像素子1を上式(1)の関係が成り立つように構成することで、マイクロレンズ101への入射光が、ちょうど光電変換部111a、111bの表面上の一点に集光されるようになり、マイクロレンズ101の集光性を更に高めることが可能となる。
ここで、本発明のマイクロレンズ101の形状を図4(a)の斜視図に示す。図4(b)のマイクロレンズ201は先に説明したマイクロレンズ101の四隅の角を丸くしたもので、四隅近傍のレンズ効果はほとんど変わらないので、このような形状でも同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、平坦層102を厚さWhと厚さWdの二段構成にしたが、多段階にしても良いし、連続的に傾斜を設けても同様の効果が得られる。このような形状は、エッチングなど従来から知られる一般的な工法によって実現することができ、例えば第1の実施形態の場合は、予めWhの厚さの平坦層102を形成した後で中央部分をマスクして周囲をエッチングによって除去すれば加工できるし、この工程を繰り返せば多段階に加工することもできる。また、平坦層102を、厚い一つの平坦層として加工するのではなく、それぞれの段で平坦層を形成するように加工して、積層させて二段以上の平坦層としてもよい。マイクロレンズ101に関しても、従来から知られる工法によって実現することができ、例えば第1の実施形態の場合は、WhとWdの厚さを有する平坦層102を加工後に、フォトレジストなどによるマイクロレンズ101の元になる層を平坦層102に被せ、リフローなどによって熱を掛けると、平坦層102の低くなっているWdの部分に垂れて回り込むことでマイクロレンズ101を形成することができる。
このように、本発明の固体撮像素子は、画素の形状が四角形型であっても、四隅の集光率が改善されて良好な集光率を得ることができる固体撮像素子を提供できるので、同じ光量でも光電変換部からの信号出力が増大し、固体撮像素子の感度を向上することが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態と同一の箇所については第1の実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の撮像装置は、第1の実施形態に係る撮像装置10の固体撮像素子1を、これとは異なる固体撮像素子1aに置き換えた構成を有する。以下、この固体撮像素子1aについて詳述する。
固体撮像素子1aは、いわゆるダブルレンズ方式でマイクロレンズを形成した固体撮像素子である。周知のように、ダブルレンズ方式では、カラーフィルタをフォトリソグラフィ等により形成した後、平坦化膜を塗布し、二次元状に配列される多数のマイクロレンズを、千鳥配列上に、1画素おきに形成する。
図5はこのときの固体撮像素子1aを上方から見た様子を模式的に示した平面図である。本実施形態の固体撮像素子1aを製造する際には、フォトリソグラフィ等により、まずマイクロレンズ301aを形成する。このとき、マイクロレンズ301aの上下左右に隣接するマイクロレンズ301bは、まだ形成しない。つまり、ダブルレンズ方式では、マイクロレンズ301aを、1つおきに(いわゆる千鳥配列で)形成する。その後、各マイクロレンズ301aの間に、マイクロレンズ301bを形成する。
図6は、本実施形態の画素単位を詳しく描いた図で、図6(a)は水平断面位置Aで切断した時の画素単位の水平断面図、図6(b)は対角断面位置Bで切断した時の画素単位の対角断面図である。
本実施形態においても、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ301の厚さLdは、水平断面位置Aにおけるマイクロレンズ301の厚さLhの約2.1倍に設定されている。マイクロレンズ301の厚さをこのような関係とすることで、マイクロレンズ301への入射光が画素内の一点に集光されるようになる。つまり、マイクロレンズ301の集光性が、例えば図7や図8に示したマイクロレンズ121やマイクロレンズ701に比べて格段に向上する。
図9は、従来のダブルレンズ方式により形成されたマイクロレンズ801を詳しく描いた図で、図9(a)は水平断面位置Aで切断した時の画素単位860の水平断面図、図9(b)は対角断面位置Bで切断した時の画素単位860の対角断面図である。従来の技術では、マイクロレンズ801の厚さが水平断面位置Aと対角断面位置Bとで同一であることに起因して、マイクロレンズ間ギャップGdを十分に小さくすることができなかった。つまり、二次元状に配列された多数のマイクロレンズ801において、対角方向に比較的大きな隙間が生じていた。この隙間への入射光は集光できないため、集光効率の低下を招いていた。また、マイクロレンズ801の端部(裾部)は平坦部に対する角度が極めて小さく、レンズ効果を得られない状態であるため、実質的なマイクロレンズ間ギャップGdは更に大きくなってしまっていた。
これに対し、図6の本発明の第2の実施形態の場合は、LdをLhの約2.1倍に設定したため、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ301の端部(裾部)の平坦層への落ち込み角度を従来に比べて大きくすることができるので、対角断面位置Bにおけるマイクロレンズ間ギャップGdを従来よりも小さくすることができる。すなわち、本発明の第2の実施形態では、マイクロレンズ301をギャップレス配列する(隙間なく配列する)ことができ、集光効率を更に高めることができる。
また本実施形態の固体撮像素子1aも、上式(1)に示す関係を満たすように形成されている。そのため、マイクロレンズ301への入射光が、ちょうど光電変換部111の表面上の一点に集光されるようになり、マイクロレンズ301の集光性を更に高めることが可能となる。
なお、第1の実施形態や第2の実施形態では、固体撮像素子が有する全ての画素が、一対の光電変換部111a、111bを有するものとしたが、一部の画素のみがそのような構成を有するものとし、それ以外の画素については、図8に示した従来の構成のように、1つの光電変換部111のみを有するものとしてもよい。
また、第1の実施形態や第2の実施形態において、個々の画素の形状は略正方形であるものとしたが、本発明は正方形とは異なる形状の画素を有する固体撮像素子に適用することも可能である。例えば正方形を45度回転した菱形形状や、正6角形、正8角形など、画素中心に対して回転対称となる形状(点対称となる形状)を有する画素について、本発明を適用することが可能である。
1,1a…固体撮像素子、10…撮像装置

Claims (7)

  1. 光を電荷に変換する光電変換部と、前記光電変換部に集光させるためのマイクロレンズと、前記マイクロレンズの光軸方向において前記光電変換部と前記マイクロレンズとの間に配置され、前記マイクロレンズが形成される面を平坦にするための平坦層と、を有する画素を複数備え、
    前記光電変換部は、光が入射される領域が第1辺と前記第1辺と対向する第2辺と前記第1辺及び前記第2辺に接続される第3辺と前記第3辺と対向し、前記第1辺及び前記第2辺に接続される第4辺とを含む四角形状において前記第3辺の中点と前記第4辺の中点とを通る直線に沿って2つに分割された形状を有し、
    前記平坦層は、前記光軸方向における、前記第1辺及び前記第4辺の接続点又は前記第2辺及び前記第3辺の接続点の上方での厚さが、前記第1辺の中点又は前記第2辺の中点の上方での厚さよりも約1.1倍薄くなるように形成され、
    前記画素は、前記第1辺及び前記第4辺の接続点から前記第2辺及び前記第3辺の接続点に向かう第1方向において複数配置される撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記マイクロレンズは、前記第1方向における曲率半径と前記第1辺の中点から前記第2辺の中点に向かう第2方向における曲率半径とが異なる形状を有する撮像素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の撮像素子において、
    前記平坦層は、前記光軸方向における、前記第1辺及び前記第4辺の接続点又は前記第2辺及び前記第3辺の接続点の上方での厚さが、前記第3辺の中点又は前記第4辺の中点の上方での厚さよりも薄い撮像素子。
  4. 請求項3に記載の撮像素子において、
    前記マイクロレンズは、前記第1方向における曲率半径と前記第3辺の中点から前記第4辺の中点に向かう第3方向における曲率半径とが異なる形状を有する撮像素子。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の撮像素子において、
    前記平坦層は、前記光軸方向における、前記第1辺及び前記第3辺の接続点又は前記第2辺及び前記第4辺の接続点の上方での厚さが、前記第1辺の中点又は前記第2辺の中点の上方での厚さよりも薄く、
    前記画素は、前記第1辺及び前記第3辺の接続点から前記第2辺及び前記第4辺の接続点に向かう第4方向に複数配置される撮像素子。
  6. 請求項5に記載の撮像素子において、
    前記マイクロレンズは、前記第1辺の中点から前記第2辺の中点に向かう第2方向における曲率半径と前記第4方向における曲率半径とが異なる形状を有する撮像素子。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の撮像素子を備える撮像装置。
JP2013253458A 2013-12-06 2013-12-06 撮像素子および撮像装置 Active JP6492396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253458A JP6492396B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 撮像素子および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013253458A JP6492396B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 撮像素子および撮像装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019041898A Division JP2019106548A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 固体撮像素子および撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015111782A JP2015111782A (ja) 2015-06-18
JP6492396B2 true JP6492396B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=53526345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013253458A Active JP6492396B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 撮像素子および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6492396B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006145627A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Sanyo Electric Co Ltd マイクロレンズの製造方法及び固体撮像素子の製造方法
WO2007007467A1 (ja) * 2005-07-08 2007-01-18 Nikon Corporation 固体撮像素子
JP5914055B2 (ja) * 2012-03-06 2016-05-11 キヤノン株式会社 撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015111782A (ja) 2015-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5538553B2 (ja) 固体撮像素子及び撮像装置
US9888196B2 (en) Solid-state imaging element and driving method therefor, and electronic apparatus
JP5104306B2 (ja) 固体撮像素子
JP6789820B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
US9048157B2 (en) Solid-state imaging device and portable information terminal
JP5157436B2 (ja) 固体撮像素子および撮像装置
JP5619294B2 (ja) 撮像装置及び合焦用パラメータ値算出方法
US9300885B2 (en) Imaging device, portable information terminal, and imaging system
JP2005072364A (ja) 固体撮像素子及びその製造方法
JP2009135236A (ja) 固体撮像素子
US10812746B2 (en) Solid-state imaging device and method for producing the same, and electronic apparatus
JP2007279512A (ja) 立体カメラ及び立体撮像素子
JP2016139988A (ja) 固体撮像装置
JP6492395B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JPWO2013046972A1 (ja) 固体撮像素子及び撮像装置
JP2007311563A (ja) 固体撮像装置および電子情報機器
JP5767929B2 (ja) 固体撮像装置及び携帯情報端末装置
JP2007047569A (ja) マイクロレンズ装置、固体撮像素子、表示装置および電子情報機器
JP6492396B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP2019134170A (ja) 撮像素子および撮像装置
WO2010090133A1 (ja) 固体撮像装置
JP2019106548A (ja) 固体撮像素子および撮像装置
WO2016163242A1 (ja) 固体撮像素子および電子機器
JP2009004814A (ja) 固体撮像装置
JP5568150B2 (ja) 固体撮像装置および携帯情報端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180921

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6492396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250