JP6491559B2 - 凸版とその製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]凸版の製造方法であって、
ネガフィルムと当該ネガフィルムを覆うカバーフィルムを下部透明板に所定の真空度で吸引して保持する工程、
前記カバーフィルム上に液状感光性樹脂を塗布する工程、
前記ネガフィルムと前記カバーフィルムを吸引する真空度を、前記所定の真空度を維持した、又は、前記所定の真空度から下げた第一真空状態で、前記下部透明板の下から光を照射し前記液状感光性樹脂を露光する第一の露光工程、及び、
前記第一真空状態の真空度から真空度を変更した第二真空状態で前記下部透明板の下から光を照射し前記液状感光性樹脂を露光する第二の露光工程
を有する、凸版の製造方法。
[2]前記液状感光性樹脂上にベースフィルムを設置し、そのベースフィルム上にマスキングフィルムを設置する工程と、
上部透明板を下降して、前記ベースフィルム及び前記マスキングフィルムを介して前記液状感光性樹脂を上から押さえる工程と、をさらに有し、
前記真空度は、前記液状感光樹脂を上から押さえた後に下げられる、[1]に記載の凸版の製造方法。
[3]前記第一真空状態における真空度を−50kPaG以下、第二真空状態における真空度を−30kPaG以上−10kPaG以下、に各々調整する、[1]又は[2]に記載の凸版の製造方法。
図面中、同一の要素には同一の符号を付し、それらについての重複する説明は省略する。また、図面中、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。
図1に示すように凸版の製造装置1は、例えば下部透明板10と、下部透明板10の下方に設けられた下部光源部11と、下部透明板10の上方に対向配置された上部透明板12と、上部透明板12の上方に設けられた上部光源部13と、上部透明板12及び上部光源部13を昇降する昇降装置14と、液状感光性樹脂を塗布する塗布装置15と、ベースフィルムをラミネートするラミネート装置16等を有している。また、凸版の製造装置1は、図2に示すようにネガフィルムF1とカバーフィルムF2を下部透明板10に真空吸引する真空吸引装置17を有している。
先ず、図2に示すように下部透明板10上にネガフィルムF1が載置され、そのネガフィルムF1上にカバーフィルムF2が設置される。なお、このカバーフィルムF2は、一般に、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等から構成され、10μm〜30μm程度のものが用いられる。
このとき、レバー42により調整バルブ41を操作し、調整バルブ41により真空度調整配管33の管路の開閉度が調整され、吸引孔20から吸引される真空度が例えば、カバーフィルムF2と下部透明板10との間のゲージ圧の値で−40kPaG以上、より好ましくは−30kPaG以上、さらに好ましくは−20kPaG以上となるように下げられる。
次に、第一のレリーフ露光のために必要に応じて所定時間待機し、その後下部光源21が発光し、液状感光性樹脂Aの表側(下部側)がレリーフ露光(第一露光)される。
次に、真空度調整配管33の開閉弁40が再び閉じられ、下部真空吸引配管31の真空度を上げて(第二真空状態)、第二のレリーフ露光のために必要に応じて所定時間待機し、その後下部光源21が発光し、液状感光性樹脂Aの表側(下部側)がレリーフ露光(第二露光)される。
次に、真空度調整配管33の開閉弁40が開放され、下部真空吸引配管31の真空度が、例えば、カバーフィルムF2と下部透明板10との間のゲージ圧の値で−40kPaG以上、より好ましくは−30kPaG以上、さらに好ましくは−20kPaG以上となるように下げられる(第二真空状態)。次に、第二のレリーフ露光のために必要に応じて所定時間待機し、その後下部光源21が発光し、液状感光性樹脂Aの表側(下部側)がレリーフ露光(第二露光)される。
次に、上部透明板12が上昇され、マスキングフィルムF4が取り外される。次に、例えば再び上部透明板12が下降され、上部光源23が発光し、感光性樹脂Aの最上部の全面がバック露光される。次に、上部透明板12が上昇し、この凸版の製造装置1における露光プロセスが終了する。
この形態によれば、レリーフ露光の一部を、ネガフィルムF1とカバーフィルムF2をセットした際の真空度よりも真空度を下げた状態で行うことができる。これにより、レリーフ露光時の液状感光性樹脂A中により多くの溶存酸素を残すことができる。
したがって、ネガフィルムF1及びカバーフィルムF2を真空吸引によりセットした後、レリーフ露光を行う際に、カバーフィルムF2と下部透明板10との間の真空度を下げると、カバーフィルムF2及びネガフィルムF1を通じて吸引孔20から吸引・排出される液状感光性樹脂A中の溶存酸素の量を減らすことができ、真空度を下げなかった場合と比較して、液状感光性樹脂A中に溶存酸素を多く残こすことができる。
従来は、例えば大型版の露光装置では、ネガフィルムの位置精度を高めるべく、ネガフィルムとカバーフィルムを吸引する際の真空度を上げることばかりが検討されていたが、本実施形態においては、この真空度を露光のプロセス中に、例えば、カバーフィルムF2と下部透明板10との間のゲージ圧の値で−30kPaG以上−10kPaG以下となるように、真空度を下げることで版の再現性を向上させることができる。
そこで、このような版の着色の防止と版の再現性の向上の両立の観点から、本実施形態の方法においては、レリーフ露光の一部は、カバーフィルムF2と下部透明板10との間の真空度が高い状態で行う。具体的には、カバーフィルムF2と下部透明板10との間のゲージ圧を、−50kPaG以下、好ましくは−75KPaG以下とすることが好ましい。
すなわち、本実施形態の方法においては、ネガフィルムとカバーフィルムを吸引する際の所定の真空度と同じか、または、該所定の真空度から下げた第一真空状態で、下部透明板の下から光を照射して液状感光性樹脂のレリーフ露光の一部を行い、次いで、第一真空状態から真空度を変更した第二真空状態でレリーフ露光を完結することで、版の再現性を向上させ版の着色を低減できる。
逆に、第二真空状態における真空度を第一真空状態よりも低くする場合には、第一真空状態におけるカバーフィルムF2と下部透明板10との間のゲージ圧を−50kPaG以下、好ましくは−75KPaG以下とし、第二真空状態を−30kPaG以上−10kPaG以下とすることが好ましい。また、この場合、版の着色防止の観点から、第一真空状態(高真空状態)の露光時間を、その間の露光量が50〜500mJ、より好ましくは100〜300mJとなるような時間とすることが好ましい。
(実施例1)
ネガフィルムとカバーフィルムを真空吸引する際の真空度(所定の真空度)を、−75kPaG(高真空度)に保持してカバーフィルム上に液状感光性樹脂を塗布し、−15kPaG(低真空)に下げて(第一真空状態)一定時間レリーフ露光(第一露光)した後、−75kPaG(高真空度)へ再び上げて(第二真空状態)一定時間レリーフ露光(第二真空状態)をした。
(実施例2)
ネガフィルムとカバーフィルムを真空吸引する際の真空度(所定の真空度)を、−75kPaG(高真空度)に保持してカバーフィルム上に液状感光性樹脂を塗布し、そのまま−75kPaG(高真空度)に維持して(第一真空状態)で一定時間レリーフ露光した後、−15kPaG(低真空度)へ真空度を下げて(第二真空状態)一定時間レリーフ露光(第二真空状態)をした。(比較例)
ネガフィルムとカバーフィルムを真空吸引する際の真空度(所定の真空度)を、−75kPaG(高真空度)に保持してカバーフィルム上に液状感光性樹脂を塗布し、そのまま(−75kPaG(高真空度))レリーフ露光を行った。
白抜きの線幅について、白抜きの線幅が異なる複数のネガ(150μm、250μm及び500μm(合計900μm))を用いて実施例1、2及び比較例のレリーフ露光を行い、得られた凸版の白抜きの線幅を測定し、それらの合計を図9のグラフに示した。
比較例で得られた凸版よりも、実施例1及び2で得られた凸版の方が、ネガに対する白抜きの線幅の増減量(減少量)が小さく、版再現性が高かった。
白抜きの深度について、白抜きの深度が異なる複数のネガ(150μm、250μm及び500μm(合計900μm))を用いて実施例1、2及び比較例のレリーフ露光を行い、得られた凸版の白抜きの深度を測定し、それらの合計を図10のグラフに示した。
比較例で得られた凸版よりも、実施例1及び2で得られた凸版の方が、ネガに対する白抜きの深度の増減量(減少量)が小さく、版再現性が高かった。
前述の白抜き線幅及び白抜き深度の実験において実施例1、2及び比較例の方法で得られた凸版を用いて印刷を行ったところ、いずれの凸版においても着色は少なく、実施例1、2の方法で得られた凸版は、比較例の方法で得られた凸版と比較して遜色がなかった。
10 下部透明板
12 上部透明板
15 塗布装置
16 ラミネート装置
17 真空吸引装置
20 吸引孔
21 下部光源
22 吸引孔
23 上部光源
30 真空ポンプ
50 真空ゲージ
F1 ネガフィルム
F2 カバーフィルム
F3 ベースフィルム
F4 マスキングフィルム
A 液状感光性樹脂
Claims (3)
- 凸版の製造方法であって、
ネガフィルムと当該ネガフィルムを覆うカバーフィルムを下部透明板に所定の真空度で吸引して保持する工程、
前記カバーフィルム上に液状感光性樹脂を塗布する工程、
前記ネガフィルムと前記カバーフィルムを吸引する真空度を、前記所定の真空度を維持した、又は、前記所定の真空度から下げた第一真空状態で、前記下部透明板の下から光を照射し前記液状感光性樹脂を露光する第一の露光工程、及び、
前記第一真空状態の真空度から真空度を変更した第二真空状態で前記下部透明板の下から光を照射し前記液状感光性樹脂を露光する第二の露光工程
を有する、凸版の製造方法。 - 前記液状感光性樹脂上にベースフィルムを設置し、そのベースフィルム上にマスキングフィルムを設置する工程と、
上部透明板を下降して、前記ベースフィルム及び前記マスキングフィルムを介して前記液状感光性樹脂を上から押さえる工程と、をさらに有し、
前記真空度は、前記液状感光樹脂を上から押さえた後に下げられる、請求項1に記載の凸版の製造方法。 - 前記第一真空状態における真空度を−50kPaG以下、第二真空状態における真空度を−30kPaG以上−10kPaG以下、に各々調整する、請求項1又は2に記載の凸版の製造方法。
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